![スプリンターカリブ スプリンターカリブ](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserDiary/1187897/p1m.jpg?ct=a51556a29069)
1981年、スバルからレオーネツーリングワゴンが発売された年に開催された東京モーターショー。トヨタブース内に1台のステーションワゴン
「RV-5」が参考出品され、翌1982年に
「スプリンターカリブ」
として発売されました。
「スプリンター」という車名ながらベースとなったのは
L20系2代目ターセル・コルサ&初代カローラⅡ。
ボディデザインは兄弟車のタコⅡ3兄弟の流れを汲みつつもRV色を強くしたステーションワゴン。エステートバンをベースにセミハイルーフ化しただけのレオーネツーリングワゴンとは異なり商用バンを持たない正真正銘のステーションワゴン専用ボディでした。
L10系初代ターセル・コルサ同様、L20系もFFながらエンジンは横置きではなく縦置きでした(ちなみにトヨタ初のFF車が初代ターセル・コルサ)。カリブはそれをベースにパートタイム4WDを採用、エンジンは1.5L直4を搭載。
当時はRVマーケットが広がりつつあった中、遊び心のある内外装やトヨタならではのソツのない造りで人気がありました。
1988年、2代目にフルモデルチェンジ。ここで遂にベースがスプリンター(=カローラ・E90系)となり名実共にスプリンターの兄弟車に。4WDシステムがフルタイム方式に進化し、スタイリングも初代のテイストを残しつつ更に洗練されました。
1995年に登場した3代目(E110系)を最後にスプリンターカリブは消滅。ブランクを経て2002年、やはりカローラ(E120系)をベースにアメリカのGMとトヨタの合弁工場で生産・輸入されたヴォルツ(E130系)が登場するも、こちらも数年後に輸入中止。
これは法被の個人的推測ですが、初代&2代目カリブはレオーネツーリングワゴン以外これといったライバルが見当たらなかったものの、3代目カリブ登場時にはワゴンブームで同門の「カロゴン」ことカローラツーリングワゴン(E100系)をはじめ初代インプレッサスポーツワゴン(GF系)などといったライバルがひしめき合ったり、カリブの流れを汲むヴォルツもエクストレイル・フォレスター・CR-V・エアトレックといったライバル達の中で埋没し、今ひとつアピールできなかったのではないかと思います。
そういう意味では、もう一度初代カリブのようにワクワクするほど遊び心溢れるワゴンをトヨタには望みたいところです。
画像の初代カリブ(後期)は昨年6月、実家へ帰った際にある整備工場で見かけたもの。状態は良く、オーナーさんが大事に乗られてるようでした。
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Posted at
2006/01/23 02:19:50