
…ということで、
岡山県は県北
奈義町のこちらに行ってきました。
津山市を知ってる人には、
その東側(勝田郡)と言えば分かるでしょうか。
タイトルの通り
“化石を掘る”ことが元々の大きな目的。
しかし、この日は特別イベントの期間中で
「なぎ化石研究所2016」があったので、
作業工程的には逆になるんですが
先にこちらの部屋へ。
部屋には化石に関する展示物がありました。
一部は
アノ時に見たことがあるものかもしれませんが…
多くは見たことないような、興味がそそられるものでした^^
これらの展示物も良いんですが、この日はこの貴重な体験ができる特別日だったんですよね。

タッタラーーン♪ (←ドラえもんの秘密道具がポケットから出る時の音楽ねw^^>")
「化石クリーニング体験」!!
岡山で現在、化石研究が進んでいる岡山理科大学の先生が来てくれて、
まずはそのワークショップ前のスライドを使った講義がありました。
こんな授業だったら寝ることは無いだろうという、面白い内容^^
岡山で見つかる化石
岡山では残念ながら、恐竜の化石は見つかっていないんですが、こんなのが出てくるそうです。
このブログ中、前述で紹介したリンク先にもあった
ビカリアという巻貝。
これが目玉である博物館に来ており、クリーニングにしても採掘にしても
このビカリアについてやるんです。

大学講師の講義ですが、小さい子対象にしてくれているので、
とても分かりやすく説明してくれます♪
分かっているようで分かっていない恐竜。
そもそも恐竜とは…
…なので、これにあるように
有名なプテラノドンにあるような翼竜や魚竜、首長竜など、恐竜図鑑にはよく載っていても
分類学的には恐竜ではないものも多くいます。
日本ではなんといっても、恐竜県として有名な福井県ですね。
いくつかはフクイ…と命名されています^^
世界では北米とアジアが多いそうです。
岡山では未だ恐竜こそ見つかっていないものの、化石は新見市と和気町で
見つかる可能性があると言われているそうです。
比較的最近でも恐竜化石発見のニュースありましたが、
岡山の隣県では兵庫でが見つかっており
特に和気町は丹波市・篠山市からの地層の延長が来ているんだとか。
化石が含まれる土や石の塊を持って帰ってきても、
それを研究するのに掘り出し、クリーニングし、さらに展示のためには長期保存のための
処理を必要とします。
それが
化石プレパレーション。

ちなみに、海外では化石プレパレーションは資格化されていて、1つの職業として
成り立っているそうですよ。
そのプレパレーションの流れの1つに
今回体験する
クリーニング作業があるということです。
で、この日のワークショップ。
前にも説明したように、ビカリアという巻貝のクリーニングをしますが、
これが最初に渡された状態のもの。
土や石が付いた塊です。
ワークショップも子供向けで準備されており、年齢別に道具が用意されていました。
先生は先ほど事前講義してくれた
岡山理科大学の實吉玄貴(さねよしもとたか)先生です。
Jr.兄(9歳)にはカッター。
Jr.弟(5歳)には先端がほんの少し丸く処理されていますが、針のようなものを渡されました。
親の管理の元、それなりに注意は必要です。
カッターが黄色の柄の方ですね。
こんなふうに削っていきます。
カッター
針
付着している土や石が硬い時は、アセトンを塗ります。
使ったことある人は分かると思いますが、アセトンは速乾性です。
でも、こうすることで、ボロボロ削りやすくなるんですよ♪
それでも硬い場合は、先生がドリルで削ってくれてました^^;
良いのを撮り残せてませんが^^;
上手くいったのはこのレベルまでクリーニングすることができました♪

こんな感じで、綺麗に特徴の突起物が現れています^^
今度は元々の目的だった、化石掘り♪
…の前に、一度本館に入って映像や展示物を見るシステム(紹介映像視聴は必須)
になっていました。
また、化石掘りは別料金ですが、入館券は購入後しばらくの間(1年間だったかな?)
化石採掘のための使用は可能のようです。

ちなみに、画像左端の幟が立ってる辺りが化石採掘場になっています。
ビカリア
この巻貝がよく出るのは、昔この辺りは海で
その地層が出てきているからだそうです。
本館裏の地層の展示
一通り見て、ようやく化石採掘です♪
化石採掘料金でハンマーをレンタルでき、化石を入れるビニール袋が付いています。
ビカリアの他にも、こんな化石が取れるようです。
さぁ、掘るぞ!
一応制限時間があり、1時間です。

それなりに自分で下調べしていて
軍手は持って行ってたのですが、ハンマーで石を叩くと
石が結構飛び散るので、
ベストは花粉症の人がたまにしているような
フチもカバーされた透明ゴーグル(館内で販売していたみたい)ですが、無ければ
おもちゃでもいいからメガネがサングラスがあった方が目の保護に良いと思いました。
掘ったものが化石かどうか、意外と分かりにくかったりしますが、
“らしき”ものはひとまずビニール袋に入れておきました。
採掘終了後、鑑定してくれるんです^^
さて、どうだったでしょう!?
化石だった場合は、説明してもらいながらボードの上に並べられていきます。

中には、ノジュールというものがありました。
ノジュールは、化石や砂粒などを核として、堆積物中の珪酸や炭酸塩などが
濃集沈殿しながら固まってできたもの…だそうです。
↑画像左側にある、大きく丸っこくて切り口平面の石のようなものが
説明で用意されていたノジュールです。
ノジュールやカキなら水で洗ってOKなんですけど、
ビカリア等それ以外のものは
水での洗浄は壊れてしまうためNGだそうです。
それについては、
木工用ボンドと水を1:1で溶いたもので綺麗にし、
風化を止めるために使うようです。
ちなみに、化石化した昔のカキはこんなんで

殻の層が何重にもなって中が詰まっている感じです。
適当に取って残してましたが、結果としては
ビカリアの他にも思ってたより種類が採掘できてました♪
学術的に珍しいものは別でしょうけど、今回みたいに
化石はほとんど持ち帰れると思います。
この化石採掘はあくまで“体験”であり、実はここの採掘場の土砂は別の場所から
運ばれてきたものです。
場所的に恐竜ものは期待できませんが、それでも貴重な良い体験ができました*^^*
訪れた場所は、
コチラ♪
Posted at 2016/05/13 01:17:29 | |
トラックバック(0) |
恐竜 | 日記