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おそらく皆さん知っての通りですが、
INDY最終戦においてとても悲しい事故が
起こってしまいました。
ダン・ウェルドン選手が亡くなりました。
レース開始早々の11周目。
それは起こりました。
ルーキー同士の接触からの15台が絡む多重クラッシュ。
前方で生じたクラッシュを避け切れずに、
ダンのマシンは突っ込み宙へ。
そして、ウォールフェンスへ。。
ドクターヘリーで病院に搬送。
懸命の救急処置の甲斐無く、ダンは帰らぬ人となりました。
モータースポーツである以上、死亡事故が起こるリスクは伴います。
4輪を見てきている私のモタスポ遍歴では、やはり1994年のサンマリノを思い出します。
セナ、ラッツェンバーガーが亡くなりました。
この後、それまで剥きだしだったコクピットの横方向からのプロテクトが強化されました。
そして、来年からの安全性を高めたインディカーマシン開発にダンが関わっていたということでした。
なんとも皮肉で無念であります。
最後尾スタートからの優勝で500万ドルの破格の賞金がかかる企画にエントリーしていて
それがどうかという話もあり、
あるいはレース序盤からのリスキーなドッグファイトがどうともいわれていて
そららも要因になり得るかもしれません。
しかしそれ以前に、個人的には1.5マイルのハイスピードDシェイプオーバルで34台のエントリーは
正直どうかと思う。
マシン、コースの安全性もですが、オーガナイザー側のやり方も考えてもらいたいと
今回の事故を受けて感じました。
琢磨の移籍とともにインディ見始めた私にとって、
特にダンに関して詳しく昔から知っているわけではありません。
しかし、今年のインディジャパン THE FINALの公式プログラムでは
見開きの寄稿をしてくれています。
他、いろいろ紐解くとHONDAとの関連は結構あります。
ダンは2004年に地元のもてぎでのHONDA初優勝をもたらしてくれました。
そして、翌年のもてぎでもHONDAエンジンで優勝。
(今年は、スポット参戦ながら2回目のINDY500ウィナーとなる。通算16勝)
はたまた、2003年からIRLにデビューすることになっていたHONDAのインディV8エンジンを
最初にコースでテストしたのは彼だったり。
日本のひととなりに愛着をもってくれているようで、それは満更リップという感じもしない。
映像を通じて感じる雰囲気まで含め、知る程にナイス・ガイ!
インディの発展、安全性の向上とともに───
ダンの冥福を心より祈ります。
レースは中断、中止となりましたが、
最後はダンへの5周の追悼周回が行われました。
Posted at 2011/10/19 00:56:20 | |
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'11 INDYCAR SERIES | 日記