
インディカーは早くも後半戦。
シリーズ1の高低差と距離がある
ウィスコンシン州ロード・アメリカです。
55周のレースで
フューエル・ウインドウは~15周。
普通に行くと3ピットレースですが、
1スティントは短くても13周は走らないと
いけない計算になります。
琢磨のマシンのスピード不足は本当に慢性化している様相。
ここでも引き続いており、
予選20位。
しかし、今年の琢磨はそのままで終わらない。
まさにベテランとして粘り強く走り、特に今回は一番下から上まで
ポジションの下がり上がりがありながらもストラテジー含めて挽回する。
それがよく表れたレースでした。
決勝スタート後、一見何事もなくマシンが過ぎていったように見えましたが、
オープニングで(これは琢磨のミスで)コナー・デイリーに
自身の左カウルから当たってしまい、琢磨の方がダメージを追う。(トップ画)
これにより、順位を上げいた琢磨は再びポジションを下げることになりました。
その後、アンダーグリーンでの最初のピットで(ガムテープ使い?)カウルを応急処置。
これで琢磨はピットアウトすると、最後尾へ。
しばらく走りましたが補修部が再び外れてか、フルイエロー中で助かりましたけど、
1回目ピットから僅か7周目で2回目ピットを行い、破損カウル部をより強力に補修。
しかし、これが転じて最後の追い上げに繋がることになりました。
その後の中盤から後半にかけては、ピットタイミングのずれでステイアウトの結果、
2位になり1位になり。
琢磨は残り7周で4回目となるピットでは14位にまで下がりましたが、
(やるかもしれないと決勝前に言っていた)残っていた新品レッドタイヤを投入!
回りは走り込んでいたブラックタイヤの中、燃料リッチにもなった琢磨は
怒涛のオーバーテイクショウタイムでしたね。
最終スティントだけでも6台抜き、スタートポジションからは13ポジアップの
8位フィニッシュでした。
琢磨は
ドラバーズランキング10位をキープ。
レースは面白かったし、マシンの調子を考えると良かったと思います。
優勝はアレックス・パロウで今季2勝目。ランキングトップに帰り咲きました。
佐藤琢磨(8位)
「
ロードアメリカでの週末はたいへんでした。自分たちはスピードが不足しており、予選結果は20番手。しかし、チームの作戦のおかげで、大きく順位を上げてゴールすることができました。コナー・デイリー(シボレー)には申し訳ないことをしました。あのコーナーに奥深く飛び込み過ぎたのは私のミスで、彼を押し出してしまいました。最終的に、私たちはピットのすばらしい作戦によってポジションを上げ、ペースも悪くありませんでした。デイリーとの接触でマシン左側のサイドウイングを大きく傷め、粘着テープで固定して走っていましたが、リスタートはとても楽しく、最後はすごいスプリントレースになって、私たちは8位でのフィニッシュができました。スピードが不足していた状況を考えれば、とてもいい結果を得ることができたと思います。チーム全体がいい仕事をしたということです。シーズン後半戦もプッシュし続けていきます。皆さんのサポートにとても感謝しています。」
2021 ロード・アメリカ Race Highlights
マニアックですが、“琢磨選手、ラストの追い上げをチーム無線で聞く”は
こちらより^^
Posted at 2021/06/25 23:55:06 | |
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'21 INDYCAR SERIES | 日記