2023年03月02日
日常使いとかで使ってみたりしたけど長持ちさせるならドライビングとか旅行時のみとかに限定しても良いかも
ミズノ初のドライビングシューズが売れ行き絶好調、女性向けサイズ・デザインも「鋭意開発中」
スポーツ用品メーカーのミズノが、2月10日から12日まで開催された「大阪オートメッセ2023」に出展。昨年9月にミズノとして初めて発売したドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』をアピールした。発売から4か月ですでに年間販売計画の6000足を超えている状況で、ラインアップの拡大も計画しているという。人気はまだまだ続きそうだ。
ベアクラッチは、スポーツシューズの知見を生かしながら自動車メーカーのマツダと共同開発したソールを採用。クルマの運転時に求められる快適なペダル操作性だけでなく、履き替えることなく日常履きにも使えるのが大きな特徴だ。
スポーツ用品メーカーとして広く知られるミズノだが、ワーカー向けの製品も多い。企業向けの制服は佐川急便やミスタードーナツなど700社に納入する。シューズで言えば、いわゆる安全靴のようなものや、コロナ禍以降では看護師向けが売れているという。こうした“ワーク系”製品のノウハウと、マツダとの共同開発で得た知見がベアクラッチには生かされている。ベアクラッチは主にタクシー運転手などのビジネスドライバー向けとしてリリースしたが、発表以来反響は大きく、一般ドライバーにも認知が進んでいるようだ。
1月にも「東京オートサロン2023」に出展しクルマ好きにアピールしたが、展示ブースの特徴はベアクラッチを「試し履きできる」こと。ベアクラッチはミズノの直営店や公式オンラインストアで購入できるが、実際にフィッティングができる機会は少ない。ブースでは全サイズを揃え、来場者を迎えた。
現在のラインアップはホワイト、ブラック、ネイビーの3色で、サイズは24.5cm~28.0cmだが、反響の多さを受けてラインアップの拡大を計画しているという。まずサイズは、より小さなもの、より大きなものも揃える。また現在はどちらかと言えば男性向けのデザインだが、女性向けのデザインを採用したドライビングシューズも検討を進めている。敷居が高かったドライビングシューズを、ミズノがより身近なものとしてくれそうだ。
的確な運転は快適な靴に宿る! ミズノのドライビングシューズの本気っぷりがスゴイ
この記事をまとめると
■大阪オートメッセにスポーツ用品メーカー「ミズノ」が出展
■昨年販売された新作のドライビングシューズを展示している
■ドライビングソックスやサポーターも展開している
スポーツ用品メーカーがつくる珠玉のドライビングシューズ
昨年9月に販売が開始されたミズノのドライビングシューズ「BARE CLUTCH」。運転のしやすさはもちろんですが、長時間歩いた時の疲労度の少なさにもこだわっています。大阪オートメッセの会場では実際に試し履きをし、多くの人がその履き心地を体感していました。シューズ以外にもドライビングソックスやサポーターもラインアップ。ミズノの運転に対するこだわりを紹介していきます。
スポーツシューズの技術を生かす
これまでの多くのドライビングシューズは運転しやすくても、靴底が薄いため長時間立っていたり、歩いていたりすると足裏に疲労が表れてしまうのがウィークポイントだとミズノは考えていました。そこで、靴底にある程度の厚さを確保し疲労度を軽減しつつも、ミズノならではの技術で足裏の情報を高める工夫が施されています。その工夫が足裏と接するミッドソール上面に施された「MIZUNO COB」(ミズノコブ)。
「MIZUNO COB」はトレーニングシューズの開発で培った技術で、クッション性を確保しながら、足裏の情報伝達を高めることを実現しています。このソールは以前クラウドファンディングで誕生したマツダとのコラボレーションシューズでも同じものを採用しています。
スポーツシューズを作り続けてきたミズノが手掛けるドライビングシューズだからこそ、運転のしやすさと長時間履いた時の疲労度の少なさの両立を実現しているのです。
よりペダルコントロールをしやすく
ペダル操作をよりしやすくするために開発されたのがドライビングソックスとサポーターです。この2つは装着することにより、足首を手前に引く力をサポート。力を抜いた状態では、気持ち足首が手前に引かれるような感覚です。これは、人間は足首を押すコントロールのほうが得意なため、手前に引くサポートをしたほうがよいというミズノの考えから形になりました。
ソックスの形も普通のものと比べて、履いてない状態で置くと足首が閉じた状態となり、手前に引く力をサポートしているのがわかります。サポーターが左右セット販売ではないのは、手前に引く力をサポートするのはアクセルを操作する右足のみが必要としているためです。
ドライビングシューズらしからぬ歩きやすさ
当日は各サイズを用意し、試し履きも実施。店頭での販売機会がまだ少ないということもあり、多くの来場者が実際に試していました。筆者も履いてみましたが、歩きやすさと疲労度が少なそうなクッション性には驚かされました。ドライビングシューズの固定観念が裏切られるような感覚です。しかし、足裏の感覚もしっかりと伝わってきて、無駄な凸凹もないのでペダル操作もしやすそうで、運転時にストレスとなるポイントはなさそうです。
このドライビングシューズを展開したことで、ミズノには現在さまざまな要望が集まっているとのこと。カラーバリエーションや使用素材などが異なる新たな商品ラインアップを増やしていくことも検討しているそうです。運転してよし、歩いてよしのドライビングシューズが今後どんな展開をしていくか非常に楽しみです。
BARE CLUTCH:オープン価格
ドライビングソックス:オープン価格
ドライビングサポーター:オープン価格
ドライビングシュースに続き、さらに広がるクルマ用フットウェアラインナップ! ミズノの「ドライビングソックス」でMT車を500km運転してみた!
ドライビングはアクセル、ブレーキ、そしてクラッチと繊細なペダルワークが必要不可欠。スポーツドライビングには古くからドライビングシューズがドライビングギアをリリースするメーカーが用意してきた。
一方で、ドライビングに最適化されたシューズはドライビング以外での使い勝手、つまりはクルマを降りて歩く際などではあまり快適でなく、またそのような使い方をすれば寿命も大幅に短縮することになる。しかも、割と高価であるにも関わらずだ。
MIZUMO BARECLUTCそんなドライビングシューズ市場に、スポーツウェアの老舗であるミズノが参入したのが2022年8月。
「BARECLUTHC(ベアクラッチ)」と名付けられたシューズは、ドライビングの正確性と歩行時の快適を両立した製品として開発・リリースされたものだ。
実際に、BARECLUTCHを履いてドライブしたレポートは以前にMoto-Fan.jpでも紹介しているが、確かにその履き心地、確かな足裏の感触はミズノが自信を持って送り出しただけある出来栄えだった。
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確かなドライビングは足元から……ミズノ「ドライビングソックス」
ドライビングソックス(ホワイト/25cm~27cm)実勢価格は1980円(税込/ミズノ公式オンラインショップ)ミズノはドライビングシューズ「BARECLUTCH」だけでなく、さらにドライビングにおけるペダルワークをアシストする製品をリリースした。
それが靴下……「ドライビングソックス」と「サポーター」だ。
ソックスはそのまま履く靴下だが、サポーターは既存の靴下装着するタイプというのが面白い。その製品情報についてはCarGoodsMagazineでもレポートしている。
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ソックスの構造としては、アーチサポートとくるぶし上側にテンションをかけて背屈機能を実現し、ペダルを踏み込む際の動作をアシストするというもの。
「背屈」とはあまり耳慣れない言葉だが、要するに足のつま先を足背(足の甲)に曲げる・引き上げる動作のこと。コレにより、踏み込みはもちろんスムーズな踏み替えもアシストするという仕組みだ。
また、踵には滑り止めを設けてシューズ内で足が滑ることを防ぎ、踵を軸にしたペダルワーク……主にアクセルとブレーキの踏み替えでの確実性を高めている。
さらにアキレス腱の部分がパイル状になっており、同じく踵を軸にしたペダルワークの際に靴擦れするを防いでくれるのは、さすがスポーツウェアの老舗の知見といったところか。
パイルは幅広く、シューズ(スニーカー丈)の踵のフチが当たる部分をフォローしてくれる。アーチサポートはふくらはぎを経由して足をぐるりと覆っている。また、パイル下とつま先にもサポート生地を配し、つま先の背屈の動きをアシストする。なお、現状では25cm~27cmのワンサイズで、カラーはホワイト、ブラック、ネイビーという3色設定は同社のBARECLUTCHと同様だ。BARECLUTCHと合わせてコーディネートするのもアリだろう。
ホワイトブラックネイビーペダルワークはアクセルとブレーキだけじゃない! クラッチ操作にも効果アリ!
すでにCarGoodsMagazineでもソックスとサポーターについてレポートしているが、改めてその使用感を確かめてみた。しかも、このドライビングソックスを履いて500kmドライブ。加えて、左足で頻繁にクラッチ操作を行うマニュアルミッション車で、だ。
着用サイズは25cm~27cmで、着用者の足サイズは27cm。自然とつま先が上がるような力が加わっているように感じる。履き心地はまずフィット感の高さが印象的だ。足のサイズが着用したサイズの上限いっぱいということもあるが、普通のソックスよりもピッチリとしており、また、生地の密度の高さも感じさせた。
「アーチサポート」部の締め付けは特に強く、ともすればキツいと感じるかもしれない。ただ、ドライビング時間はトータルで12時間ほどだったが、それで苦痛を感じるようなことはなかったのは確かだ。
アーチサポートによる締め付けは土踏まず付近で特に強く感じた。踵の滑り止めはシューズ内での違和感はない。ドライビングソックスを履いて、街中、高速、ワインディングとトータル500kmほどドライブしてみたが、絶大な!というほどではないにしろ着用の効果は確かなものがあった。
ペダルワークにおいて、思い切り踏み込む際は特に効果は感じなかったが、アクセルとブレーキを踏み替える際などのペダルを戻す操作の時には明らかにこのソックスが足の動きをサポートしてくれているようだ。特に、踵を軸にして微細な上下を繰り返すアクセルワークでは足の動きを細かく感じられより繊細に動かすことができたと感じられた。これは左足ブレーキを使用するドライバーにも有効だろう。
ブレーキやアクセルの繊細な操作がしやすくなった。クラッチワークでもミートポイントを探りやすい。ヒール&トゥといった素早い操作でも効果を感じられた。またクラッチワークにおいても、踏んだ状態から徐々に戻す発進時の半クラッチ、シフトチェンジ時にサッとミートポイントまで戻す操作では軽快さと確実性が増したように思われた。
これがアーチサポートによる”背屈”アシストの効果といったところだろうが、今回のテストで運転したペダル設定の重いクルマでは踏力のサポートに、昨今の軽く敏感なペダル設定のクルマでは繊細なペダルワークをアシストしてくれるだろう。
さらに、年をとって筋肉や感覚が衰えたり、関節が硬くなってきてしまっているような場合も、おそらくこのドライビングソックスは良い手助け……足助けになるのではないだろうか。
加えて、踵部のサポートはシューズ内で足がズレるのを防いでくれて、踵を付けてのペダルワークの確実性が向上した点も挙げておく。
ちなみに、このソックスでドライビングの他に2万歩ほど歩いたが、さすがミズノ、歩行時の快適性も付け加えておきたい。歩数に比して疲労度も少なかったように感じた。
今回の使用では残念ながらBARECLUTCHとの組み合わせは試せなかったが、相乗効果を期待せずにはいられない。
個人的にはソックスもシューズもハイカットが好みなので、BARECLUTCHともども、ハイカットモデルなどのラインナップ拡充を期待したいところだ。
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Posted at
2023/03/02 22:19:52
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