ロータス、日本市場で何を見据える? トップ語る、今後の「展望」
ロータス 今後の展望語る
先ごろ行われた「LOTUS NEW RANGE プレス発表会」の場において、ロータス社で中東・アジアのセールス責任者を務めるライアン・ワトソン氏が来日し、これからの展望が語られた。
あわせて日本総代理店のLCI代表取締役社長の高橋一穂氏から日本での戦略が説明された。ロータス・ファンならずとも気になるロータスの展望をご紹介しよう。
ライアン・ワトソン/ロータス中東・アジア・セールス責任者
本日は皆さまの前でお話しできることを嬉しく思います。ロータス社創始者のコリン・チャップマン曰く、「パワーを上げればストレートでは速い、しかし軽くすればどこでも速くなる」という言葉があります。
またコリン・チャップマンの有名な言葉として「グリーンフラッグが振り降ろされる時にグリッドにいなければレースにならない」とあります。
ロータスの基本フィロソフィーとしてピュア・ドライビングがあります。ヴィークル・ダイナミクスに加え軽量化、優れたエアロダイナミクス、そして美しいスタイリングはロータスのDNAです。
本日は新しいロータスのモデルレンジについて紹介させていただきます。わたしどもは日本で販売を行うLCIの方々から助言を得て、特別なマーケットの要求に応えたモデルを作ってきました。
ここで先月にジーリー(吉利汽車)とエチカが新しいロータスの上位株主になりましたことをお知らせいたします。新たなパートナーと共に未来に進むことを楽しみにしています。これにより世界中でロータスというブランドを、より競争力のあるものにしてゆきます。
ロータス・グループCEOのジャン・マーク・ゲイルズによれば、「ジーリーが投資したのは過去のロータスではなく、未来のロータスです。これによってロータスの車両開発を進め、より強固な基礎を築いてゆけます」と語ったそうです。
エキシージ・カップ380のオーダー、日本が世界一
今日はこれまでロータスが作ってきた中で最良のモデルをご紹介しましょう。それはエヴォーラGT430です。
ロータスがこれまで作ってきた中で最強のエヴォーラとなるのがGT430です。この場には間に合いませんでしたが、日本市場へは来年早くの導入を予定しています。
そしてGT430には兄弟車があります。それはGT430スポーツです。これはロータス最強のモデルで最高速度は315km/hに達します。限定車となりますが来年初めに生産がスタートする予定で、開発は順調に進んでいます。
日本でロータスの販売はLCI社が輸入代理店となって2003年に始まりました。当初のセールスはあまり目立たない位置からでしたが、LCI社のおかげでロータス・ブランドを成長させ、日本で確固たる位置を築きことができました。これまでに9000台のロータス車が輸入され、日本の道を走っています。
これからも着実に成長してゆきます。そしてLCI社はわたしたちのロータス・ブランドの重要なパートナーとして、その価値を継続的に高めてくれることでしょう。
ここでひとつ付け加えますと、LCI社は世界中で最も多くエキシージ・カップ380をオーダーしていただきました。さらに3イレブンも世界の中で日本が最も多く販売しています。GT430も日本から多くの注文をいただけることを期待しています。皆様のLCI社に対するご厚意に感謝します。
最後にもうひとつ付け加えさせていただきますと、現在日本で19の地区ディーラーを展開していますが、2018年の末までにそれを25拠点にまで増やします。
本日はありがとうございました。この後もロータスのローンチをお楽しみください。
LCI代表取締役社長 高橋一穂氏
これまで各モデルが五月雨に発表されてきましたが、今回のように2018年モデルを一斉にご紹介させていただくのは初めてかと思います。エキシージ380、エヴォーラ410、そして新型エリーゼをご覧いただきます。
前社長のダニー・バハールの時は、どんどん重く、大きく、大馬力という方向に進んでしまう懸念がありましたが、最近は本来のライトウエイトに回帰する方向へ修正されてきました。モデルチェンジの度に軽くなっていて、原点に返りつつあるのはなによりです。
近年は為替の影響から価格が上がってしまいましたが、価格を下げる努力をして参りました。今回は本社と度重なる交渉をしてエリーゼに日本独自の仕様を作ることができ、500万円を切った値段で提供できる努力をいたしました。
車重を軽くするのはメーカーの仕事ですが、低価格にシフトして日本のマーケットで台数を増やせるものと期待しております。これからも皆様のご協力、ご支援のほどお願い申し上げます。
スポーツカーブランド「ロータス」の次なる野望とは!? 発表会で敏腕広報にインタビュー!
「ライトウェイトスポーツカー」でお馴染みの英国車「ロータス」。そのロータスの日本正規輸入総代理店「エルシーアイ株式会社」が、全ラインアップを見直す「LOTUS NEW RANGE発表会」を行いました。
キーワードは「LESS MASS MEANS MORE~より軽く、よりロータスらしく」。全モデルにおいてロータスの持ち味である「ライトウェイト」、つまり「軽量化」をさらに進めたそうです。
登壇したロータス・カーズ ヘッドオブセールスのライアン・ワトソン氏によれば「ロータスはダイナミックな運動性能、ハンドリング、エアロダイナミクスを得意としています。今後は新しく株主となったGELLYやTiKaと共にロータスの新しい未来へと進んでいきます」とのこと。
この日、東京ミッドタウン内のイベント会場で発表&展示されていたのは4台の「ロータス」。
ステージ中央に展示されていたのはより軽量化に特化した「エリーゼ」。これは日本専用モデルで、エアコン、オーディオ、フロアマットなどを取り外したことで、さらに車両重量は856?へ。まさに-15?のダイエット。そしてもうひとつのトピックは価格。500万円を切る496.8万円。
「エリーゼ スプリント220」もカーボンファイバーやポリカーボネートの採用でリチウムイオンバッテリーを搭載しつつも878?で、-26?。
「エキシージ カップ380」はロータス史上最新最速の282?/h、0-100?が3.7秒。もちろんこちらも-30.2?。さらに「エヴォーラ スポーツ410」においては-70?も軽量化されるなどすべてのモデルで軽量化に成功。
実はこの日の商品プレゼンテーションの時に、機材トラブルでなかなか画像が出てきませんでしたが、広報の谷田さんは冷静に対応。見ているこちらがドキドキ。
というのも、私もイベントなどで画像が出てこないトラブルなどに遭遇したことがあり、その時のことを思い出すと…。さらに谷田さんは一人で広報を切り盛りし、スーパーGTやイベントなどにも常に足を運んでがんばっている姿を目撃しているうえ、今回も代理店などを入れずに自分たちでこのイベントを行っているという話を耳にしたので余計に心の中で応援したくなるのです。
しかもイベントでふるまわれたフィンガーフードには「ロータス」の飾りがついているものもありましたが、それも谷田さん自らが作ったというではありませんか!さすが女性ならではの気遣いです。
その谷田さんに新しい株主(GELLYとTiKa)となることで今後のロータスはどうなるのか、という質問をしたところ「とりあえず今のところ、大きな変更はないと思います。ロータスのSUVも作り計画もあるようですし」とのこと。
ロータスのSUV…?それはかなり興味があります。たしかに世界的SUVブームに乗って、今までラインアップに無かったブランドからもSUVが続々登場しています。
同じく先週、発表会がおこなわれたマセラティも世界でも日本国内でも、販売台数の半分は去年発売されたSUVの「レヴァンテ」だとか。ロータスのSUVということは、軽量なSUV?登場が楽しみです。
(吉田 由美)
ロータスが帰ってきた! より軽く・速く・楽しさを追求した新型が日本上陸
原点に立ち戻ったロータスらしいラインアップを日本で発表
ロータスは2017年6月23日に全ラインアップモデルを一新! その日本初お披露目が10月11日に東京六本木で行われた。日本限定モデルのエリーゼなどを展示し、496.8万円から(エリーゼ)と魅力的な価格帯で展開していく。
ロータスは「LESS MASS MEANS MORE」をテーマに、”より軽く、よりロータスらしく”に基づき全モデルを見直している。
LCI代表取締役社長、高橋一穂さんは「ダニー・バハール社長のころは、どんどん重く大きく、大馬力に進みつつありましたが、最近は本来のライトウェイトに回帰し本来の姿に戻りつつあります。為替の影響もありますが、価格を下げられるように努力しております」と語る。
また本国のロータスカーズから招かれたセールスマネージャーのライアン・ワトソンさんは、次のように話した。「ロータスは車両の空力、ハンドリングに特異な技術をもっています。エヴォーラのGT430スポーツは来年初めに日本でも発表できる予定です。ロータス史上最速の315km/hを達成し、限定車として販売されます。じつは現在、9000台のロータスが日本の街中を走っています。LCIが価値を高め、多くの人に乗っていただけるクルマにしたいと思います」と語る。
それでは展示車両の詳細をお伝えしたい
・エリーゼ
エアコン、オーディオ、フロアマットなど、取り外せるものはすべて取り外し、走ることを目的としたもっともエリーゼらしいエリーゼが誕生した。1995年にデビューを果たした初代エリーゼと同じコンセプトのもと、開発が進められた。
車体は徹底的な軽量化を行い、じつに856kgを実現。また500万円を切る496万8000円という価格設定を行った。今回展示されたモデルは日本だけのラインアップとなり、既存のモデルよりも軽量フロントクラムシェルなどを採用し、ボディデザインを一新している。純粋にロータスのドライビングを楽しめる1台といえるだろう。
・エリーゼ スプリント 220
エリーゼのトップモデルとして位置づけられているスプリント220は、カーボンファイバーやポリカーボネートを採用。さらにリチウムイオンバッテリーを搭載することでマイナス10kgの軽量化を可能にし、エリーゼ スポーツ220よりも26kgも軽い878kgを実現した。
ロータスの名車エランなどで使用された「スプリント」の名が復活し、車両サイドにロゴが採用されている。税込み価格745万2000円で販売される。
・エキシージ380スポーツ
公道を走ることができるレーシングカーとして登場したエキシージだが、軽量なボディに3.5リッターV6エンジンを搭載し380馬力を発揮する。カーボンファイバーを使用し、大きいボディながら1110kgと重量を抑えた。こちらもリチウムイオンバッテリーを搭載し、専用ホイールを装備することで30.2kgもの軽量化を実現した。
0-100km/h加速は3.7秒と瞬発力を発揮し、エアロダイナミクスなどを見直して最高速度は286km/hに達する。エキシージにはさらにカップ380と呼ばれるモデルも存在。そちらは、さらに軽量化を施され、日本にも導入が開始されている。
・エヴォーラ・スポーツ410
2015年に発表されたエヴォーラ400は、長距離を走るGTカーとして登場した。さらに軽量化やエンジンなどを改良したモデルが今回のエヴォーラ410だ。マイナス70kgという軽量化を行い、さらにエヴォーラ400に比べ、2倍のダウンフォースを得ることができた。
LCIの女性広報である谷田さんは、「女性が乗っても自信を持って乗って頂ける1台として提案できます!」と話してくれた。またGT430のエヴォーラも日本に導入予定をしている。
また、これまで春に行われていた「ジャパン・ロータスデー2018」は9月2日の秋に開催されることも発表された。約600台のロータスが富士スピードウェイを埋め尽くすイベントだ。ヘリテージから最新モデルまで展示され、歴史を通じてロータスを詳しく知ることができるので、ファンはぜひ足を運んでほしい。
【ロータス 2018年型】日本市場の要望をもとに積極展開…専用モデルも
ロータスの正規輸入総代理店エルシーアイはロータスの2018年モデルを発表。そのうち特に徹底した軽量化を施した『エリーゼ』は日本のみの設定になるという。
エルシーアイ代表取締役社長の高橋一穂氏は、「ロータスはどんどん重く大きく大馬力方向に進みつつあったが、最近は本来のライトウェイト方向に回帰しており、モデルチェンジのたびにだんだん軽くなっていく」と現状を評価。
また、「為替の影響も多分にあるが、どんどん値上がりをして金額が高くなっていたので、今回本社とハードネゴシエーションして価格を下げる努力をした結果、エリーゼは500万円を切る496万8000円で提供出来た」とコメント。
そして、「メーカーとしては(車重を)軽くし、我々は低価格にシフトしていくことで、今後益々日本のマーケットで台数を増やせるのではないかと期待している」と述べた。
◇トップだった日本市場。ラインナップが豊富なことも特徴
ロータスにとって日本は重要な市場だ。最近アメリカに抜かれたものの、それまで日本市場はトップに位置していたのだ。ロータスカーズヘッドオブセールスアジア&ミドルイーストのライアン・ワトソン氏は、「我々が重要視しているのは、台数だけではなく、色々な種類のロータスを導入しており、きちんと販売しているということだ」という。
その特徴についてワトソン氏は、「日本にはAMGやポルシェ、BMWなど様々なスポーツカーが導入されている。しかし、ロータスは少し違っており、ブリティッシュネスでハンドビルド、軽量で個性的なスポーツカーという部分に日本人は共感してくれている」という。
更に、「日本のユーザーは技術面を含めて非常に細かいところまで理解している。その良し悪しについても判断出来、ロータスの基本面において日本のユーザーは理解し高評価だ」と日本市場について語る。
◇日本法人ではない強さ
また、エルシーアイのジャスティン・ガーディナー氏は英国ロータスカーズとエルシーアイとの関係について、一つの特徴があるという。「欧州メーカーは日本法人を作っており、全て本国メーカーからの指示で活動している。その一方我々はエルシーアイという会社であり、日本のマーケットやディーラーの要望のもとに活動しているという」という。つまり、「我々はメーカーとパートナーとして活動しており、メーカーの指示のもとで活動してるのではない」と説明。
その一例が今回発表されたエリーゼだ。「今回、500万を切るために我々のマージンやディーラーのマージンを下げ、かつエアコンやステレオなども外すことで、その価格を達成させた。こういうクルマがあれば日本のユーザーはとても喜ぶという我々の要望もと、日本のユーザーのために作ったクルマなのだ。こういったことは他の欧州メーカーではやらないだろう」と述べた。
最後にワトソン氏は日本市場に対し、「値段を含め日本に合うニューレンジを導入したので、再びアメリカを抜いて1位になってほしい」と期待をにじませた。
◇ディーラー展開とともにモータースポーツも積極的に活動
日本におけるディーラー網拡大についてワトソン氏は、現在18ある店舗を、「2018年度末までに25に増やす予定だ。2017年内にも2店舗オープンする」と明かす。
また、モータースポーツアクティビティも積極的に展開される。2009年から開催しているジャパンロータスデーは、2018年は9月2日、富士スピードウェイにて行われ、また、ナンバー付きワンメイクレース、ロータスカップジャパンは、2017年第5戦と6戦を同時にWTCC内で開催。「今年は15台でレースを行っているが、2018年は『エキシージ・スポーツ380』を導入し、380クラスを設定することで、全体で25台のエントリーを目指す。ジャパンロータスデーを含む年間6戦の開催を予定している」と、エルシーアイ広報の谷田恵美氏は積極的に活動していくことを語った。
500万円を切っていても正直まだまだ高い
とは言え一般人がホイホイ買っても無理な運転をして事故を起こすんだろうとは思うからそれを考慮すると安いだけが全てでは全くない
でも、国産車がこういう面白いクルマを出してくれないって考えるとモータースポーツへの興味とかも若い人から薄れるのもあるのだろう
事実売れるのはSUVだからロータスもSUVの販売を今後するのであろう…
Posted at 2017/10/17 10:39:28 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記