ついに991から992型へ!新型ポルシェ911は、どう変わる?
いよいよ発表間近となった新型ポルシェ911。コードネームは、991から992に進化します。”最良のポルシェとは最新のポルシェ”と言われる最新版911は、どのように生まれ変わるのでしょうか。文・西山昭智
911のヒストリー
ドイツのスポーツカーメーカーであるポルシェが、1964年から現在まで、連綿と生産し続けている911。最初の911、901型から、現行の991型まで歴代すべてがリアにエンジンを搭載するRRレイアウトを採用し、スタイリングのデザインも基本的には大きな変化がありません。
通称「ナロー」と呼ばれる初期の911から、アメリカ連邦自動車安全基準による5マイルバンパーを装着した「ビッグバンパー」の途中(1978年まで)までが901型に分類されますが、1974年にデビューしたターボは、当初から930型でした。
その後1989年になると、市販911では初となる4輪駆動モデル(カレラ4)が登場します。スムージングされたバンパーのデザインが特徴的な964型は、エンジン排気量、足回りを始め、パワーステアリング、ATのテュプトロニックなど、大幅に進化。さらに1993年には993型が登場。この993型をもってポルシェ911は空冷エンジンと決別することになるため、この993型は最後の空冷ポルシェとしてマニアの間では価値が高まっています。
水冷フラット6を搭載した初の911となる996型は、1997年に登場。同時期にデビューしたミドシップレイアウトのボクスターと同じ、涙滴型のヘッドライトには賛否両論がありました。
そのような不評を受けてか、2004年に登場した997型では、ヘッドライトが丸型に変更されています。この時代から、PDKと呼ばれるクラッチレスMTがポルシェに初採用されています。
そして2011年には現行モデルの991型が登場。911にとっては7世代目にあたるモデルで、アルミニウムなど軽量な金属を用いることで前モデルよりも軽量化が図られました。この991型は2015年にマイナーチェンジを行ない、それまで3.5L~4.0LのNAエンジンだったカレラおよびカレラ4が、3.0L~3.8Lのダウンサイジングターボに換装されています。
新型ポルシェ911、ディテールが細かく変わったスタイリング
いよいよ発表される992型は、はたしてどのような進化を遂げているのでしょうか。基本的なシルエットこそ991型を踏襲したものですが、リアセクションはいくつかの変更を受けています。
まず、バンパー形状が見直され、テールランプユニットは新型カイエンやマカン、パナメーラ、あるいは開発中のタイカンなどに共通したデザインに変更されます。同時に、走行中にせり出してくるリアウイングの形状も変わり、その上にあるエンジンフード部分にはハイマウントストップランプのようなものがつけられています。
フロントマスクは一見すると991型と似たような雰囲気ですが、下端がバンパーのラインでカットされたボンネットフードには、切り欠きもあり。水冷時代を彷彿させるものになりました。ランプ回りでは、スリム化されたLEDウィンカー、ポルシェ最新のダイナミックライトシステム(PDLS)の採用などが挙げられます。
さらにボディサイドに目をやると、ドアハンドルの形状が大きく変更されており、992型ではボディパネルと一体化したデザインが採用されています。
雰囲気が一新したインテリア
細かくディテールが変更されたスタイリングに対し、大きく雰囲気が変わっているのがインテリアのデザインです。
ポルシェ伝統の5連メーターは、基本デザインこそそのままですが、中央のタコメーター以外はすべてデジタル化となるアドバンスコックピットを採用。センターパネルには大型の液晶ディスプレイを搭載しています。
液晶画面は991よりもさらにワイドになり、最近の欧州車でよく見かけるメーターパネルからとつながっているようなデザインになっています。エアコンの吹き出し口も位置が変更されています。
シフトノブは大胆に小型化され、その下に続くスイッチパネルは配置もデザインも一新。EVモデルのタイカンを意識した新時代のポルシェを感じさせます。
ポルシェ伝統のRRレイアウトを受け継ぐ911。かつては古臭いといわれてきた内装デザインは、992型になって次世代を感じさせる雰囲気へと大きく変貌を遂げています。それに合わせてスタイリングも変更し、さらに洗練され上質なスポーツカーへと生まれ変わりました。
最良のポルシェとはやはり最新のポルシェであることはどうやら間違いなさそうです。
ポルシェ 911 新型、現行モデル引き連れ最終テスト…進化くっきりと
ポルシェ『911』新型(992型)と、現行モデルの2ショットを初めてカメラが捉えた。先頭を走るイエローが次期型、後ろのブルーが現行モデルだ。こうして並ぶとその進化が見てとれる。
フロントマスクでまず目に入るのは、ヘッドライトの違いだ。新型にはポルシェの“顔”となっている「Xダイナミックライト」が装備されている。そしてスクエア基調になったバンパーのエアインテーク。また新型のボンネットは、1970年代から1980年代に生産された空冷タイプの911を彷彿させるデザインが採用されている。
リアビューでは、テールライトが大きく変わる。新型では、薄くなり左右をつなぐストリップライトが採用される。これは『カイエン』『マカン』でも見られるタイプだ。またナンバープレートは、バンパー下部へ移動し、その両サイドにクワッドエキゾーストパイプを配置。よりスポーティーな新デザインとなっている。
新型のパワートレインは、3リットル水平対向6気筒ターボエンジンが予想され、最高出力は390psを発揮すると見られる。高性能「S」は、最高出力450psへと向上する可能性があるようだ。さらに4リットル水平対向6気筒ターボが予想される「GT3」は510ps、「ターボ」は最高出力600psとも噂されている。
ワールドプレミアは、11月のロサンゼルスモーターショーが最有力だ。
新型ポルシェ911プロトタイプ初試乗! 全方位で進化した走り
8代目となる新型911が間もなくデビューする。さらなるパフォーマンスアップを実現した992型のプロトタイプにいち早く試乗したジャーナリストによると、新型911はそのクルージング性能、そしてハンドリング性能の両面により磨きがかかっているという。
ポルシェ911のモデルチェンジが近づいてきた。予定では11月末に開催されるロサンゼルス・モーターショーで新型が発表されるという。現在の911(991型)は2011年に登場。当初は3.4ℓのNAエンジンを搭載していたが、2015年に3.0ℓターボに変更された。次期モデルは初めからターボエンジンを搭載する初の911ということになる。
現在、開発のほぼ最終段階となっている新型911(992型)のプロトタイプに試乗したモータージャーナリストのゲオルグ・カッヒャー氏によるとハンドリング性能とクルージング性能を高いレベルで両立するという、911の美点をさらに引き上げているという。
新型911はカレラとカレラSの2モデルでスタートするという。カレラは3.0ℓで385ps、カレラSは450psでいずれもツインターボフラット6を搭載する。カレラSの最大トルクは550Nmで、レブリミットは7500rpm。ローンチコントロールを使うとPDKで0-100km/hを3.7秒で駆け抜け、最高速は310km/hに達する。つまり、新型911のカレラSは、現行(991型)のGTS(450ps/550Nm)とほぼ同じ性能まで引き上げられることになる。
昔からの根強いファンが多いクルマだけに、新型が出るたびに様々な意見が飛び交う911。それでも必ず高級スポーツカーの指針となる資質と性能を備え、ベンチマークとして君臨するのが911のすごいところだ。新型も世界のスポーツカーの目標となるのは、間違いないだろう。
新型ポルシェ・911がニュルを疾走。アクティブ・リアウィングやシャッターも起動
新型ポルシェ・911がフルヌードでニュル高速テストを再び開始しました。
この開発車両は、イエローの最高級のブレーキシステム「PCCB」(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)を装着しています。またクワッドエキゾーストパイプを装着していることからも、高性能「S」モデルのようです。
開発車両がコースに出て、最初のコーナーを回った所でアクティブ・リアウィングが起動。速度を上げていくとともに、ウイングが上昇していきます。直線で力強い加速、安定した走りを魅せた後半、アクティブ・シャッターが全開となり、さらに本気の走りも見てとれます。確実に現行モデルより、高度な空力技術を搭載しているようです。
911新型のパワートレインは、3リットル水平対向6気筒ターボエンジンで、最高出力は390psを発揮すると予想されています。またニュルを走る高性能「S」は、最高出力450psへと向上する可能性が高いです。さらに4リットル水平対向6気筒ターボが予想される「GT3」は510ps、「ターボ」は最高出力600psを発揮するとみられます。
パリモーターショーで公開されなかった「911」ですが、11月ロサンゼルスモーターショーに期待したいです。
(APOLLO)
今度の911が992だって事だからその次は…993って既にあるよ996も997もあるよ
どうすんだよポルシェ~
Posted at 2018/11/03 01:00:35 | |
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ポルシェ | 日記