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2018年11月05日 イイね!

この時代に17インチを採用してたんだね

この時代に17インチを採用してたんだね【旧車・ジオット キャスピタ】市販が期待された幻のスーパーカー:日本のスーパーカー 第6回

欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、今回は、童夢が開発・製作を行った「ジオット キャスピタ」だ。(ホリデーオート2018年11月号より)

童夢とワコールの合作、そしてスバルのエンジンと話題満載だったが…。

前回紹介した童夢 零の登場から10年後の1988年、服飾メーカーのワコールの出資で設立されたジオットの企画のもと、童夢が開発と製作を行って誕生したスーパーカーが、今回紹介するジオット キャスピタだ。

エンジンは、F1のエンジン製作も行っていたレーシングエンジン専門会社「モトーリ・モデルニ」とスバルが共同開発した、“1235”と呼ばれるF1用3.5L水平対向12気筒の搭載が企画された。

だが、1235エンジンがF1で不振のためスバルが撤退。その後、ジャッドV10エンジン搭載のための設計変更などを余儀なくされたが、けっきょく2台が完成したものの市販には至らなかった。
(解説:飯嶋洋治)

■ジオット キャスピタ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4534×1996×1136mm
●ホイールベース:2700mm
●重量:1100kg
●エンジン型式・種類・排気量:スバルMM・水平対向12 DOHC・3497cc
●最高出力:585ps/10750rpm
●最大トルク:37.0kgm/6000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ(前・後):245/40ZR16・355/35ZR17



ジャッドのエンジンで市販化していたらそれはそれで違ったのかな~
Posted at 2018/11/05 21:54:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2018年11月05日 イイね!

皆リコールの封書が届いているみたいだけど…

まだ届いてましぇ~ん(苦笑)
いや、どうせ今すぐ出来るもんじゃないんでいいんですけどね


総走行距離78971km
走行距離564.9km
油量42.60L
燃費13.26056338028169km/L

MFD上での記録
AVG.A14.6km/L
670km(走行可能)
アイドリング時間3時間30分
削減量2.363L

AVG.B13.1km/L
670km(走行可能)
アイドリング時間60時間35分
削減量43.797L


明日は都内でお散歩しようかな
Posted at 2018/11/05 21:30:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | G4 2.0i アイサイト 燃費 | 日記
2018年11月05日 イイね!

いい意味で変なクルマが多かったから

いい意味で変なクルマが多かったから30年経っても超えられない?歴代最速軽自動車3選

30年以上前のモデルが達成した速さを、最新の軽自動車でも塗替えられない。ここでは、四輪独立懸架サスと4気筒エンジンでサーキット最速マシンとなった「スバルヴィヴィオ」と、前面投影面積の小ささとミドシップレイアウトが最高速に有利すぎた「オートザムAZ-1」、そしてコーナリング性能は現代のタイヤとボディ設計で"最新が最良"を実現する「ホンダS660」を紹介しよう。文・山本晋也

1992年生まれがすごい!

軽自動車の進化はめざましい。日本のモータリゼーション黎明期には360ccだったエンジン排気量が、550ccになり、660ccになり、そしてボディが大きくなって現在に至るが、1998年から始まった現行規格においても、ここ数年でのレベルアップ幅は明らかに大きく、快適性は増している。
全体の傾向としてホイールベースが伸びたことで高速道路での安定感も増したし、変速比幅の広いCVTを使うことで街乗り加速と高速巡行のバランスも取っている。また、エンジン自体のパフォーマンスも上がっており、NA(自然吸気)エンジンであっても出力的に不満を感じないレベルになっている。
とくに、いまや国民車的存在のホンダN-BOXの進化幅は大きく、そうしたトップランナーが軽自動車全体のレベルを引き上げている。しかし、軽自動車の絶対的な速さという点においては、それほど進化を感じない。
むしろ、1998年以前の旧規格のほうが速かった記憶がある。とくに1990年代初頭は軽自動車のイメージリーダーとしてスポーツ性が求められた時代であり、いまも中古市場で人気の高い2シーターのABCトリオ(オートザムAZ-1、ホンダビート、スズキカプチーノ)が登場したほどだった。ボディ幅が小さいためトレッドは狭いが、逆にコンパクトなボディは軽さという武器を得ることもできた。
結論を言えば、現代の軽自動車では1990年代前半に登場したスポーツモデルを速さで超えることはできていないのだ。


サーキット最速マシン「スバルヴィヴィオ」

車種名でいえば、前述したABCトリオ、ダイハツミラターボTR-XX、スズキアルトワークスといったモデルが競っていた1990年代前半の軽スポーツマーケットにおいて、サーキット走行でのラップタイムをリードしていたのは1992年に誕生したスバルヴィヴィオだった。
660ccながら4気筒DOHCエンジンに、インタークーラー付きスーパーチャージャーを組み合わせたエンジンは、カタログ値こそ自主規制の64馬力だったが、実際にはもっとパワーを絞り出していた。とくに後期型で登場したハイオク仕様のスーパーチャージャーエンジンはカタログ値の4割増しともいわれるほどパワフルなエンジンだった。
しかも、4輪ストラットサスペンションのシャシーと組み合わせていたのだから、エンジンだけでなくコーナリング性能も含めたトータルでの速さも持っていた。舗装路での速さはFFに分があったが、雪道など滑りやすい状況では4WDの安定性と速さも魅力となっていたモデルだ。
ノーマル状態で比べれば、3気筒ターボ、後輪リジッドサスペンションのアルトワークス、4気筒ターボで後輪セミトレーリング式サスペンションのミラターボといったライバルを蹴散らしたのが、ヴィヴィオだ。もっとも、スーパーチャージャーはチューニングの伸びしろが少なめで、お金をかけて改造したターボエンジンには歯が立たないという面もあったが…。


最速180km/h超え「オートザム(マツダ)AZ-1」

サーキットでのラップタイムのようなトータルバランスが求められる速さではヴィヴィオのバランスが光ったが、最高速という点でいえば前述したABCトリオの面々は有利な属性を持っていた。それは背が低く、前面投影面積が小さいため、空気抵抗が少ないことによる。
とくに、その点で有利だったのはABCトリオでは最後発となる1992年に生まれたオートザム(マツダ)AZ-1である。ガルウィングボディのミッドシップにスズキ製3気筒ターボを搭載した、このマイクロスポーツカーは140km/hで作動する速度リミッターを解除すれば180km/hを軽く突破するポテンシャルを持っていた。これほどの最高速性能を持つ軽自動車は、現時点では後にも先にもAZ-1だけといえる。
ただし、フロント軸重が軽いという車体特性もあって、最高速領域になるとフロントタイヤが浮き気味となり、ステアリングから伝わる接地感が失われるという欠点もあった。速いけれど、決して安全とはいえないスリリングなクルマがAZ-1だったのである。
ちなみに、ABCトリオでもっとも軽量なのは後期型のカプチーノで690kg。ハイトワゴン全盛の軽自動車基準では軽量に思えるが、じつは現行型アルトワークスは、この当時の2シーターモデルよりも軽量な670kgとなっていたりする。
また、軽自動車というカテゴリーでいえば、ケータハムセブン160というスズキのエンジンを積んだスポーツカーは500kgを切る車重。軽さという点でいえば、現代でも軽自動車が最速を競っていた時代のフィーリングを味わえそうだ。


コーナリングが自慢「ホンダS660」

最後にコーナリング性能だけに特化して注目したときに最速といえる軽自動車は何かといえば、それは現在も新車で購入できるホンダS660で決まりだ。
ノーマルで、アドバン・ネオバというハイグリップタイヤを履くが、さらに後輪のタイヤサイズが『195/45R16』という登録車並みの太さ。そして運動性能を追求した専用のミッドシップ・プラットフォームというのだから条件としては軽自動車史上最強のコーナリングマシンと呼ぶにふさわしい。
実際、メーカーの試験では定常円旋回で1.0Gを超える性能を確認したという。あまりの遠心力のためにエンジン内のオイルが片寄るという現象が起き、その対策が求められたというエピソードを持つほどだ。
そのコーナリング性能は、軽自動車という枠を超え、現代のスポーツカーとしても高いレベルにある。惜しむらくはボディ剛性や安全性能のために車重が800kgを超えてしまっている点。同等のボディ剛性を維持したまま、100kg以上の軽量化ができれば、サーキットラップタイムにおいても史上最速の冠を戴くことができるだろう。



時代を変えた 日本を変えた 偉大な歴史的軽自動車 10選

 1980年代ごろまで、国内新車販売に占める軽自動車の割合は20%程度だった。それが、2016年、2017年は35%、今年2018年には40%に迫る勢いだという。

 規格そのものの変遷ももちろんだが、その一方、厳しい制限のなかで、使い勝手や居住性、安全性を追求し、(時にはスポーツカーも真っ青になる走りを披露しながら)革新を繰り返し遂げユーザーの信頼を勝ち得てきたことも、やはりその背景として大きいだろう。

 そこで今回は、軽の概念を変えた歴代的なモデル10台を紹介してみたい。過去の軽たちも、すごかったんですよ、実に。最下段には「コスパで選ぶ軽トップ5」も収録。

※本稿は2018年8月のものです


文:片岡英明/写真:SUBARU、ベストカー編集部


初出:『ベストカー』 2018年9月26日号

■軽の歴史を変えたエポックメイキングなクルマたち TOP10

(TEXT/片岡英明)

 今につながる軽自動車の基礎を築いたのがスバル360だ。今から60年前の軽自動車はふたりしか乗れないクルマが多かったし、メカニズムの信頼性も今一歩だった。が、スバル360は航空機づくりのノウハウを駆使して軽量で強靭なボディと優れたパッケージングを生み出している。

1位 スバル360(1958年~)

 大人4人が座れ、軽量設計だったから走りも軽快だ。ロングドライブも無理なくこなす実力派だった。10年にわたって第一線で活躍し、リッター100psの高性能車も送り出している。驚きの連続だったから第1位に選んだ。

2位 スズキ 初代ワゴンR(1993年~)

 このスバル360に勝るとも劣らない名車がスズキのワゴンRだ。背を高くしたハイトパッケージと多彩なシートアレンジによって上級クラスに負けない、広いキャビンと使い勝手のいいラゲッジルームを手に入れた。ワゴンRが登場しなかったら、今の軽自動車の隆盛はない。

3位 ホンダ N360(1967年~)

 ホンダN360も衝撃の軽自動車だ。安い、速い、広いと三拍子揃ったベーシックミニで、発売されるや販売記録を次々に塗り替えている。ライバルよりはるかにパワフルで、FF方式ならではの軽快な運転感覚も新鮮だった。キャビンも広く快適だ。時代に先駆けてAT車やサンルーフ仕様などを設定したことも特筆できることだろう。軽自動車史に刻まれる名車である。

4位 スズキ 初代アルト(1979年~)

 4位は47万円の衝撃的な低価格で登場したアルトだ。フロンテの商用車版だが、税制の盲点をつき、維持費の安いボンネットバンに仕立てている。軽自動車の原点回帰を果たしたが、アルトの成功によって軽乗用車は絶滅の危機に瀕することになった。

5位 マツダ 初代キャロル(1962年~)

 5位に選んだのは、マツダの初代キャロルだ。空冷の2サイクル2気筒が常識だった時代に、水冷の4サイクル4気筒エンジンを積み、上級クラスと遜色ない快適性を実現している。また、全長3mのなかで2ドアだけでなく4ドアモデルも設定し、利便性を高めたことも新鮮だ。

6位 スズキ 初代ジムニー(1970年~)

 6位は今も根強いファンに支えられ、愛されているジムニーである。世界最小の本格派クロスカントリー4WDで、サスペンションも悪路での走破性に優れたリジッドアクスルだ。基本的なメカニズムは最新のジムニーでも変わらない。これを見てもジムニーのすごさがわかるだろう。

 これ以降の順位は左のとおり。9位のタントはスーパーハイトワゴンの世界を切り開いたことを高く評価したい。子育てママの世代を魅了し、ファン層を大きく広げた。

7位 マツダ AZ‐1(1992年~)

8位 ホンダ ビート(1991年~)

9位 ダイハツ 初代タント(2003年~)

10位 ホンダ 初代ライフ(1971年~)

■今、コスパで選ぶ軽自動車TOP5

(TEXT/渡辺陽一郎)

 最も買い得な軽自動車は、N-BOXのG・Lホンダセンシングだ。価格は150万円近いが、広い車内と快適なシートで居住性は軽自動車の1位になる。後席を畳めば自転車も積めて、安全装備のホンダセンシングには車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも備わる。

 2位はワゴンR・FZだ。全高が1650mmのボディで車内は広く、後席も快適だ。ライバル車に比べるとシートアレンジも充実する。車両重量は軽く、JC08モード燃費は33.4km/Lと優れる。

 3位はミラトコットG・SA3とした。サイド&カーテンエアバッグやバイアングルLEDヘッドランプを全車に標準装着して、価格を割安に抑えた。ミライースに比べると、装備差を補正して約4万円で内外装を上質にした。

 4位はムーヴキャンバスX・SA3だ。全高は1700mm以下だが、スライドドアを備える。視覚的な調和の取れた外観と、上質な内装が魅力だ。背の高い軽自動車では、画一化されたエアロ仕様が人気だが、ムーヴキャンバスには独特の魅力がある。

 5位のハスラー4WD・Xも、居住性やシートアレンジは先代ワゴンRと同じだが、外観は個性的なSUVだ。デカールを貼ることが可能なインパネなど内装もユニーク。



ヴィヴィオはラリーの事とかを触れて欲しかったな

ABCの3台は別格だったし、他のメーカーも「ソレを軽でやる?」って事を平気でやっていたからね
Posted at 2018/11/05 00:16:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月05日 イイね!

燃料ポンプ外しじゃなかったからよかったと言うべきか? 

燃料ポンプ外しじゃなかったからよかったと言うべきか? スバル レガシィ、航続可能距離過大表示でガス欠のおそれ リコール

SUBARU(スバル)は11月1日、『レガシィ』のコンビメータコントロールユニットに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2017年10月2日~2018年8月2日に製造された8645台。

コンビネーションメータコントロールユニットの演算プログラムが不適切なため、燃料残量警告灯が規定の残量で点灯せず、メータ内ディスプレイに過大な航続可能距離を表示することがある。そのため、ドライバーが航続可能と認識し運行を続けた場合、ガス欠で車両が停止するおそれがある。

改善措置として、全車両、コンビネーションメータのコントロールユニットの演算プログラムを対策プログラムに書き換える。

不具合は17件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。


ホントにネタに事欠かないな~はぁ
Posted at 2018/11/05 00:08:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | リコールなど | 日記
2018年11月05日 イイね!

ハイブリッドを今後何処まで普及できるか?要らんもの付けないで素の状態で勝負で良いんじゃね

ハイブリッドを今後何処まで普及できるか?要らんもの付けないで素の状態で勝負で良いんじゃね【週刊クルマのミライ】スバル・フォレスターに見る、2.0Lハイブリッドと2.5Lエンジンの速さの違い

スバルのグローバル販売における大きな柱といえる「フォレスター」が5代目に進化。日本では2.0リッター水平対向エンジン+モーターアシストのマイルドハイブリッド「e-BOXER」を設定したことが注目を集めていますが、世界的な主力グレードは2.5リッター水平対向エンジンを積んでいます。

もちろん、日本向けのフォレスターでも2.5リッターエンジン車は主力となっています。そんな新型フォレスターの走りを神奈川県・箱根のワインディングで味わったところ、コーナリングに安心感があるのはマイルドハイブリッド「e-BOXER」、意外にも加速が楽しいのは2.5リッターエンジン車と感じたのです。

e-BOXERのコーナリング性能が優れているのは、ハイブリッド用バッテリーを積んだことにより前後重量配分が適正化されていることで、後輪の接地性が体感レベルで向上していることが効いているといえますが、モーターアシストでリニアに加速するはずのe-BOXERより2.5リッターエンジン車のほうが気持ちよく感じたのはなぜでしょうか。

そもそもe-BOXERの加速がおとなしいわけではありません。市街地ではモーターアシストによる俊敏な加速感にe-BOXERのアドバンテージを感じたほどです。

しかし、上り坂のワインディングを流して走っているような加速の持続性を要求されるシチュエーションにおいて、e-BOXERより2.5リッターエンジン車のほうが気持ちよさという点で上回るというのはメーカーのデータにも現れているのです。

ここで紹介しているグラフは、40km/hからの加速(アクセル踏み込み量25%)での車両加速度を示したもの。モーターアシストの効果もあってe-BOXERは踏み始めた直後にググっと加速度を上げています。この盛り上がりはエコ性能重視の他ハイブリッドカーとも一線を画すもので、e-BOXERが走りを楽しむハイブリッドであることの証左といえます。

とはいえ、時間が経過するとモーターアシストからエンジンにバトンタッチされるため加速度はアタマ打ちになり、徐々に落ち込んでいきます。その領域で加速度で上回っているのが2.5リッターエンジン車(Sモード時)なのです。

グラフを大雑把に読めば、アクセルオンから1秒経過時点での加速度の盛り上がりにおいてe-BOXERは身内を含めてライバルの追従を許しません。しかし、2秒を経過すると2.5リッターエンジン車が加速度で上回りますし、そこに至るまでの自然なラインも見事です。

市街地の信号ダッシュといったシチュエーションではe-BOXERの素早いリニアリティが気持ちよさにつながりますが、ワインディングの上り坂のような加速時間が長くなるシーンでは2.5リッターエンジン車が気持ちよく感じるのは、なるほどデータからも明確というわけです。

アクセルオン直後の加速を求めるか、ナチュラルな加速感を求めるかで、それぞれの評価が変わるともいえますが、パワートレインによるフィーリングの違いを理解しておくことはフォレスターのグレード選びにおいて有効であることは間違いありません。

(山本晋也)


e-BOXERが予想以上の大人気! スバル新型フォレスター、e-BOXERの比率は44.6%

スバルの新型フォレスターの受注が好調だ。6月20日に発表されて以来、受注の累計台数は1万8301台となった(10月21日現在)。

 6月20日発表で、発売開始は7月19日だった。当初は2.5ℓBOXER4搭載グレードの「Premium」「Touring」「X-BREAK」の3グレードでスタートしたが、2.0ℓBOXER4+マイルドハイブリッドシステムのe-BOXER搭載のAdvanceが9月に発売になった。

 6月20日~10月21日の約4カ月間の受注累計台数は1万8301台。月販目標が2500台だから、目標の1.8倍だ。

 さて、この1万8301台のうち、e-BOXER搭載のAdvanceの受注台数は8164台だという。構成比率は44.6%だ。ちなみに、8月2日の時点では、Advanceの比率は38%だった。スバル側の想定ではAdvanceの比率は当初3割を見込んでいたので、38%のさらに上をいく44.6%は予想を上回るe-BOXER人気といえる。


 さらに、9月11日発表のXVのe-BOXER搭載グレード「Advance」の受注構成比は37%だという。いずれにせよ、スバルのe-BOXER、予想を上回る人気である。



スバル フォレスター試乗記 SUVでありながらの運転のしやすさがスバルらしさだ

新型フォレスターは2018年3月のニューヨークモーターショーでワールドプレミアされ、国内発表は6月20日に行なわれている。これまでautoproveでもプロトタイプの試乗や市街地での試乗の機会があり、レポートをしてきたが、今回は走り慣れている箱根で試乗してきた。


その箱根を走り、改めて新型フォレスターの実力を実感した。プロトタイプの試乗はナンバー登録がないため限定的なテストコースでの試乗であったし、市街地ではハイブリッドモーターのメリットを感じるような試乗コースだった。だが、箱根のワインディングエリアはリアルワールドのテストフィールドとして、走り込んだエリアでもある。そのため、過去の経験値を踏まえて比較しやすいということがあった。

そこで感じた実力とは、スバルはハンドリング・メーカーだという側面を強く感じたことだ。もともと操安性能には強くこだわりのあるメーカーだったが、そうした長年の積み重ねによってイメージどおりに製品に反映されてきていると感じる。



スバルはSGPというスバル グローバル プラットフォームを新規開発し、現行のインプレッサから導入している。このSGPを採用したフォレスターは、ダイナミック性能において素晴らしくいい仕事をしているということだ。


具体的に言えば、意のままにクルマが動くということで、オーバースピード気味でのコーナリングや旋回ブレーキ的な操作をしたときでも、クルマは常に舵の方向に動き、アンダーステアやオーバーステアにならない。ましてスピンモードにもならず安定して走行する。もちろんデバイスの存在もあるわけでESCが作動しているのかもしれないが、ドライバーには全く分からないし、経験的に言えばデバイスによるものではなく、シャシー性能でコーナリングしている。

そしてボディ剛性の向上も、こうしたシチュエーションだと明確に感じることができる。ボディの性能アップがあるからこそ、サスペンションが本来の仕事ができ、そして静粛性ということにもメリットを産んでいる。


試乗したモデルは2.5Lの自然吸気とハイブリッド。NAはベースグレードを選択し、ハイブリッドはアドバンスを試乗した。どちらもハンドリング・メーカーをアピールしているダイナミック性能を感じさせ、走り好きには満足度は高い。

スバルはAWDも得意であり、また水平対向エンジンという特徴を持っている。今回のフォレスターはその特徴を使ったモデルであり、まさにスバルらしいのだが、水平対向エンジンを活かしたとは少し言いにくい。ユーザーが期待するボクサーエンジンにはやはりサウンドがあるだろう。そのサウンドは、今回敢えて静粛性を高めるために抑えているからだ。

また、エンジンのことはよくわからない、関係ない、あるいは燃費と安全性が良ければというユーザーにはボクサー型である必要性はない。もっとも今のスバルにとってリソース不足ということもあるわけで、ボクサー型ですべてをフォローした結果ということになる。

しかし、そうしたユーザーでも、実際にハンドルを握り、運転してみると運転がしやすいと感じるはずだ。そこにはAWDや水平対向エンジンは関係ないとしても、思った通りにクルマが反応することの気持ちよさや、運転がうまくなったと感じることへの高揚感は得られると思う。

新型フォレスターはプレミアムクラスに匹敵する乗り心地と静粛性をもち、SUVでありながらワインディングも得意とするスポーティSUVでもあるのだ。あとは、装備類やデザインの好みがあり、スイッチ類の操作の複雑さ、煩雑さ、スタイリッシュにするか無骨さを武器にするか、といったあたりに課題はありそうだ。ただ、間違いなく運転していて楽しいSUVであり、同乗者も満足する静かさと乗り心地をもっていることは間違いない。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>



【新型フォレスター試乗】e-BOXER? それとも2.5リッターエンジン? 箱根の峠道でジャッジ「走りが楽しい」のはどっち?

スバルから2018年6月に発表されたスバルの新型フォレスターは、2.5リッターエンジンと2.0リッターエンジン+モーターによるマイルドハイブリッド「e-BOXER」という2種類のパワートレインを持っています。街中でも見かけるようになってきた新型フォレスター(遠目には旧型と区別するのが難しいかもしれません)を、あらためて試乗しました。

今回の試乗コースは神奈川・箱根エリア、自動車メディアではおなじみの芦ノ湖スカイラインをメインステージに、2.5リッターエンジンの最上級グレード「プレミアム」と、e-BOXERを積む「アドバンス」の両グレードを乗り比べてみることにしましょう。

すでに高速道路や市街地の試乗経験により、2.5リッターエンジン車の予想以上に優れた高速燃費や、e-BOXER車のモーターアシストによる車重を感じさせない軽快さなどは確認していましたが、あらためて走り慣れたワインディング路を走ることで、2.5リッターエンジンとe-BOXERの違いを感じることができたのです。

まず、最初に乗ったのはマイルドハイブリッドe-BOXERを積む「アドバンス」です。

いつものコーナーをひとつ二つと走り抜ける中で、強烈な印象として残ったのは「コーナーでの安定感」でした。ハイブリッドシステムのためにエンジン車に対して100kg以上も重くなっているのですが、とくにリヤが重くなっています。そのため前後の重量配分でいうとバランス的に有利だといいます。それがリヤタイヤをしっかりと押し付け、四輪がピタッと張り付くような印象のコーナリングにつながっているのです。

スバルの新世代プラットフォーム「SGP」を採用している新型フォレスターですから2.5リッターエンジン車でもロールを抑えたコーナリング性能の高さは実感できるのですが、とくにリヤタイヤの接地感においては「アドバンス」に軍配が上がります。

一方で、意外にもワインディングでは加速感が気持ちよかったのは2.5リッターエンジン車でした。

たしかにモーターアシストの入るe-BOXERは鋭く加速しますし、モーターだけで走る領域も割合に広いのですが、景色を眺めながらゆったりと流して走るといったシーンでは、モーターとエンジンの切り替わりがどことなく不自然に感じることも。

体で感じるほどのショックがあるわけではないので、エンジンに慣れ親しんだ体が感じる違和感なのかもしれません。その点において、ガソリン直噴と最新世代の2.5リッターエンジンとCVTの組み合わせのスムースネスは上回っています。

CVTのロックアップ領域も広く、「ラバーバンドフィール」と呼ばれるリニア感の欠如もなく、エンジンがタイヤに直結しているような力強さとレスポンスの良さを感じることができるのです。こうした加減速の気持ちよさには、e-BOXERよりも軽量なことも効いているのでしょう。

2.5リッターエンジン車の最上級グレード「プレミアム」のメーカー希望小売価格(消費税8%込)は3,024,000円で、e-BOXER搭載車「アドバンス」のメーカー希望小売価格は3,099,600円と価格的には迷うところ。ワインディングでの走りの気持ちよさでいえば、前者が加速感、後者が旋回性能といえます。どちらを選ぶかは、そうした性格の違いを考慮するのがいいかもしれません。

なお、「アドバンス」には新型フォレスターで唯一、ドライバーを認識してシートポジションを合わせたり、居眠り運転を注意したりする「ドライバーモニタリングシステム」を装備しています。その新機能が他のグレードにも搭載されるようになると、より一層迷ってしまいそうです。

●スバル・フォレスター「 プレミアム」 主要スペック車両型式:5BA-SK9全長:4625mm全幅:1815mm全高:1730mm(ルーフレール非装着車は1715mm)ホイールベース:2670mm車両重量:1530kg乗車定員:5名エンジン型式:FB25エンジン形式:水平対向4気筒ガソリン直噴総排気量:2498cc最高出力:136kW(184PS)/5800rpm最大トルク:239Nm(24.4kg-m)/4400rpm変速装置:CVT燃料消費率:14.6km/L (JC08モード)/13.2km/L(WLTCモード)燃料タンク:63L(レギュラーガソリン)タイヤサイズ:225/55R18(サマータイヤ)メーカー希望小売価格(税込):3,024,000円

●スバル・フォレスター「アドバンス」 主要スペック車両型式:5AA-SKE全長:4625mm全幅:1815mm全高:1730mm(ルーフレール非装着車は1715mm)ホイールベース:2670mm車両重量:1640kg乗車定員:5名エンジン型式:FB20エンジン形式:水平対向4気筒ガソリン直噴総排気量:1995cc最高出力:107kW(145PS)/6000rpm最大トルク:188Nm(19.2kg-m)/4000rpm変速装置:CVTモーター型式:MA1モーター形式:交流同期電動機モーター最高出力:10kW (13.6PS)モーター最大トルク:65Nm(6.6kg-m)駆動用バッテリー:リチウムイオン電池燃料消費率:18.6km/L (JC08モード)/14.0km/L(WLTCモード)タイヤサイズ:225/55R18(サマータイヤ)メーカー希望小売価格(税込):3,099,600円

(写真:門真 俊/SUBARU 文:山本晋也)



スバル・フォレスターのメイン車種「2.5リッターエンジン車」の走りをワインディングで再確認

2018年7月19日に発売されたスバルの5代目フォレスター。過去、クローズドコース(修善寺の日本サイクルスポーツセンター)、市街地と高速道路(川崎・横浜エリア)で試乗してきましたが、あらためて自動車メディアの聖地ともいえる箱根(芦ノ湖スカイライン)で乗る機会に恵まれました。

スバル・フォレスターというと、初代からパワフルなターボエンジンを登載したスポーティなSUVというキャラクターでしたが、先代モデルあたりから多くのユーザーに支持される、スタンダードなSUVという風にキャラクターをシフトしています。

そして、新型フォレスターではついにターボエンジンの設定がなくなり、そのかわり標準的なグレードのエンジンが従来の2.0リッターから2.5リッターに格上げされました。ガソリン直噴のエンジンはレギュラーガソリン仕様の実用的なユニットですが、最高出力136kWというスペック以上に力強さを感じさせるパワートレインに仕上がっています。

そうしたキャラクターは、芦ノ湖スカイラインのきつい勾配でも実感することができました。上り坂ではブレーキを使わずに、アクセルのオン/オフだけでリズミカルに走りたいもの。そうしたシチュエーションにおいて新型フォレスターの2.5リッターエンジンとリニアトロニック(チェーン式CVT)の組み合わせは予想以上にファンなドライビングを楽しめるテイストになっていました。

アクセルオフでギア比がハイに振れることはなく、またアクセルオンでもロックアップしたままエンジンの力だけで加速していくので、いわゆるCVTの悪癖は感じません。排気量を増やしたことが、こうした余裕につながっているのでしょう。

さらに注目したいのは、ドライブモードにおける作り込みです。フォレスターにはスバル独自の「SIドライブ」と呼ばれるドライブモード切り替え機能があり、スタンダードな「I」とスポーティな「S」の2モードが用意されています。

そして、前述したリズミカルな走りは「I」モードでも十分に堪能できるのです。基本的には燃費を考慮した性格ですが、アクセルペダルを踏み込んでいけば、クルマの側がドライバーの意思を汲み取ってくれるといえば伝わるでしょうか。そのあたりの絶妙な塩梅には、フォレスターがしっかりと作り込まれてきたモデルであることが実感できます。

もちろん、スポーツドライビングを楽しむぞ、と気持ちを入れて走るときには、よりレスポンスに優れた「S」モードを積極的に選ぶ価値はありますが、名前の由来通りにインテリジェンス(知性)を感じさせる「I」モードの走りは、じっくり味わいたいと感じさせるものでした。

新型フォレスターからターボエンジンの設定がなくなったことを残念に思うファンもいるでしょう。しかし、日常域+アルファのリニアリティやクルマとの一体感という点では新型フォレスターがトルクバンドの広く、全体に余裕のある2.5リッター直噴エンジンを主力ユニットとして選んだ意味を再確認した箱根ドライブとなったのです。

文:山本晋也



新型フォレスター、マイルドハイブリッド「e-BOXER」と2.5L NAエンジン車どちらを選ぶべき?

SUBARUのグローバル販売台数は年間約100万台で、そのうち1/3を占めるのがSUVのフォレスターだという。なお、フォレスターのグローバル販売台数は2016年には28万台強。2018年6月20日に発表された新型フォレスターのうち、日本での受注台数(初期受注)で約4割を占めているというのが、マイルドハイブリッドで初めて「e-BOXER」を名乗る最上級グレードの「Advance(アドバンス)」だ。文/写真・塚田勝弘

新型フォレスターの初期受注の約4割を占める「e-BOXER」とは?

SUBARUの屋台骨を支える新型フォレスターには、2.5Lの水平対向4気筒NAエンジンと、2.0L水平対向4気筒NAエンジン+モーターのマイルドハイブリッドである「e-BOXER」が設定されている。なお、前者は2018年7月19日に発売され、後者は遅れて9月14日に発売されている。
マイルドハイブリッド仕様である「e-BOXER」搭載の「Advance」は、3,099,600円という新型フォレスター全体の中での最上級グレードでもあり、「e-BOXER」を積む単一グレードでもある。その中で、4割を占めるという初期受注は、かなり高い比率といえるだろう。
フォレスターに限らず、新型車の初期受注では、高いグレードが比較的売れるという傾向はあるが、「e-BOXER」への関心の高さ、期待の表れといえるだろう。というのも、9月14日に発売された「e-BOXER」搭載の「Advance」を初期受注でオーダーした人は試乗車がまだ配備される前なので、「e-BOXER」には試乗をせずに指名したと思われるためだ。

さて、これから2.5LNAモデル、2.0L+モーターの「e-BOXER」を試乗してからじっくり吟味したいという人も少なくないはず。
「e-BOXER」搭載の「Advance」は最上級グレードだけあって、18インチタイヤ(サマータイヤ)&アルミホイール、キーレスアクセス&プッシュスタート、アイサイトセイフティプラス、SUBARU初のドライバーモニタリングシステムなどの先進安全系を含めた充実の標準装備が目を惹く。
ドライバーモニタリングシステムは、インパネのモニター上部に設置されたカメラがドライバーの居眠り、脇見などを検知、警告するだけでなく、運転席のドアを開けようとするドライバーを早い段階から認識しているという。
これにより、シート位置や好みの温度設定、メーターやディスプレイ表示などを、イグニッションオンの段階で自動的に調整(再現)するおもてなし機能まで含まれている。こうした、新しい装備への関心を示すのも初期受注段階で高いグレードを選択する層に共通する傾向といえるだろう。

さて、「e-BOXER」唯一のグレードとなる「Advance」の走りはどうだろうか。モーターの最高出力は10kW、最大トルクは65Nmなので、あくまでも主役は107kW(145ps)/188Nmの2.0Lエンジンということになる。
なお、ストロングハイブリッド(フルハイブリッド)の代表格であるトヨタ・プリウスのモーター出力は、60kW/207Nm。車格や車重、そしてシステムも異なるため、比較に意味はあまりないものの、出力だけでじつに6倍の差がある。
なお、「e-BOXER」のモーター自体は、先代の2代目XVハイブリッドと同じ。新型フォレスターでは、ニッケル水素からリチウムイオン電池に進化したことで、よりモーターのポテンシャルを引き出しやすくなっているのが特徴だ。


「e-BOXER」の主役はエンジン、モーターは影の力持ち

「e-BOXER」の実際の走りはどうだろうか?街中から高速道路、山岳路で試す機会があったので、システムとともに印象を報告したい。
一般的にエンジンは、発進時や低速走行域で効率が悪く、高速道路で80km/hくらいでクルージングしているのが燃費はいいと実感している人も多いだろう。
「e-BOXER」は、発進時や低速走行域ではモーターのみでも走行が可能。速度やバッテリー状態、アクセルの踏み方でエンジンは比較的頻繁にかかるが、モーターのアシストは確かに感じられる。ただし、モーター出力が小さいため、EVモードスイッチ(強制的にモーター走行させる)は用意されない。
そこから加速に入ると、エンジンとモーターの両方が作動するハイブリッド走行状態になる。さらに高速域ではエンジンのみで駆動し、バッテリーの残量などに応じてモーターを回すことで発電。
もちろん、減速時には回生ブレーキが作動し、失われる減速エネルギーを回収してバッテリーに電気が溜められる。アイドリングストップからの再始動時は、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)でエンジンを再始動させるシステムとなっている。

「e-BOXER」のハイブリッドシステムは、インパネのモニター表示によると、かなり頻繁に切り替わっているのが分かるものの、モーターアシストの出力は10kWなので明確に力強いというわけではない。せっかくのハイブリッドなのだからもっとアシストが欲しいという声もあるかも。
しかし、平地での発進時はもちろん、山岳路での加速時や高速道路で追い越しをする際など、力強い加速フィールが欲しい時に背中を押してくれるような頼もしさがある。
さらに、「アイサイト」のアダプティブクルーズコントロールを使って高速道路で巡行している際に「ECOクルーズコントロール」をオンにすれば、より燃費重視の追従走行が可能になる。「ECOクルーズコントロール」は、「e-BOXER」搭載車のみに用意される制御。
一方の2.5LNAエンジン搭載車は、136kW(184ps)/5,800rpm、239Nm/4,400rpmというアウトプット。試乗した箱根のワインディングなどの急勾配でも力強い走りが可能だ。
フォレスター(SUBARU)ファンの方からは「ターボはないの?」という声もあるようだが、少なくても公道でパワー不足を抱かせるシーンはあまりない。NAエンジンなのでターボラグはもちろんなく、ストレスなく加速していくのは大きな魅力だ。ただし、山道などでエンジン回転数を上げすぎると、CVTのモサッとしたシフトフィールが少し気になるところ。

街中中心なら「e-BOXER」、郊外路や高速道路では2.5LNAが適任

JC08モード燃費よりもより実燃費に近いといわれているWLTCモード燃費は「e-BOXER」搭載の「Advance」が14.0km/L。2.5LNAエンジン仕様が13.2km/L。
大差ないように思えるが、「Advance」は市街地モード11.2km/L、郊外モード14.2km/L、高速道路モード16.0km/Lとなっていて、2.5LNAの市街地モード9.6km/L、郊外モード14.6km/L、高速道路モード16.4km/Lと比べると、市街地では「Advance」が1.6km/L上回っている。逆に郊外、高速道路では2.5LNAの方が若干上回っていることから、地域や乗り方に応じて選択する手もありそうだ。
それでも、「e-BOXER」搭載車と2.5LNAエンジン車で悩む方も多いだろう。車両価格や燃費、欲しい装備、そして走りの好みから選択するしかない。
個人的には、オレンジの加飾により、内・外装の華やかさ増す2.5LNAに設定されている「X-BREAK」が気になった。こちらは、225/60R17のオールシーズンタイヤを履くが、225/55R18の「Advance」よりも乗り心地もマイルド。ファミリー向けにもオススメしやすい印象だ。



打倒C-HRだ!! 地道に進化したマイルドHV スバルXVに「e-BOXER」登場

 2018年10月11日。スバルXVにもフォレスターに続きマイルドハイブリッドの「e-BOXER」が設定された。

 かつてXVにもハイブリッドの設定があったものの、今回のe-BOXERは基本構成は同じものの「電池」と「出力特性」がちょっと違うという。

 ライバルはトヨタのC-HR!! 走りも燃費もいいライバルC-HRに対して、いかに戦うのか。今回はスバルXV e-BOXERのスペックを中心にお伝えしよう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:SUBARU

■e-BOXERは単なる「燃費重視」のハイブリッドではない

 スバルが2018年6月に発表したフォレスターから設定を始めたハイブリッド「e-BOXER」。2L水平対向エンジンにモーターを搭載したマイルドハイブリッドだ。

 2018年10月11日発表のスバルXV「Advance」グレードには、フォレスターと同様のe-BOXERが搭載される。

 e-BOXERの基本的な構造としてはかつての「XVハイブリッド」と同様(モーターのスペックも同様)。しかし、バッテリーが大幅に異なる。

 XVハイブリッドではニッケル水素電池を21個搭載していたが、XV Advanceではリチウムイオン電池を32個搭載している。一般的にはリチウムイオン電池はニッケル水素電池よりも軽量・高容量などメリットが多い。

 その反面コストにも繋がるのだが、いまやニッケル水素電池を積極的にこのクラスで選択するメリットはないだろう。

 またe-BOXERは他社の「燃費重視のハイブリッドカー」とは違い、マイルドハイブリッド。あくまでもエンジンが主役でモーターは縁の下の力持ちになる。

 信号からの発進時などにモーターが「ヒョイ」とエンジンの背中を押してくれるのだ。正直なところこのシステムだと燃費はそこまで多く期待できない。

 しかし走りのよさなどで勝負したいスバルにとっては、低速トルクをモーターが補ってくれるエンジンに「ちょい足し」のe-BOXERが、コスト面でも信頼面でもベストなのだろう。

 また期待値としてはすでに発売されているフォレスターのe-BOXERと同スペックながら、フォレスターより車重にして90kg軽量なことで元気な走りが期待できる。

 安全面ではアイサイトに視界拡張ろして「サイドビューモニター機能」を追加。また後退時の自動ブレーキもXV全グレードに標準装備など抜かりなし。

 e-BOXERを搭載する「XV Advance」のスペックは以下のとおり。

【XV Advance( e-BOXER)】


エンジン:水平対向2L+モーター


エンジン出力:145ps/6000rpm


最大トルク:19.2kgm/4000rpm


モーター最高出力/トルク:13.6ps/6.6kgm


車重:1550kg


WLTCモード燃費:15.0km/L

■e-BOXERの受注はXV全体の3割を占める

 e-BOXERを搭載するXVのAdvanceは、XVのなかではトップグレードになる。価格は以下のとおりだ。

【スバルXV 価格】

1.6i アイサイト:213万8400円


1.6i-L アイサイト:226万8000円


2.0i-Lアイサイト:250万5600円


2.oi-Sアイサイト:270万円


Advance(e-BOXER):282万9600円

 Advanceは2Lのベースグレードとなる「L」からは32万4000円高、上級グレード「S」からは12万9600円高となる。

 スバル広報部によると、受注状況は2018年10月26日現在でXV全体の3割とのこと。なかなかの好発進ではないだろうか?

 ライバルはトヨタC-HRになるだろう。C-HRの中間グレードのS LEDパッケージは267万円と価格面でもXV Advanceに対して有利で、燃費もJC08モードで30.0km/h(XV AdvanceのJC08は19.2km/L)と圧倒的優位性を持つ。

 燃費とルックスで選ぶか、質実剛健さと安全性で選ぶか。悩ましいクルマ好きも多いのでは?


【試乗】欧州車のような上質な走りを披露! SUBARU XVにハイブリッド登場

 ベスト・オブXVと思える完成度にオドロキ!

 スバルXVはインプレッサをベースに、クロスオーバーSUVテイストに仕立てられたエクステリアだけでなく、余裕の最低地上高200mm、およびフォレスターでも定評あるエンジン、ミッション、AWD、VDCを統合制御して抜群の悪路脱出走破性を可能にするX-MODEを備えたクロスオーバーSUVだ。見た目のスタイリッシュさに対して、中身はけっこう本格的なシンメトリカルAWD=四輪駆動専用車なのである。

 そんなスバルXVが改良を受け、新たにマイルドHVと言えるe-BOXER搭載のAdvanceグレードを追加。同時に専用のラグーンブルー・パールのボディカラーや特別感あるブルー内装も用意。さらにXV全体としては一部グレードを除き、後退時自動ブレーキシステムを標準装備。アイサイトセイフティプラスにはサイドビューモニター機能を追加するなどの進化を遂げている。

 もっとも、前型のXVハイブリッドとモーター出力は13.6馬力、6.8kg-mと変わらない。が、2L水平対向4気筒DOHCエンジンは150馬力、20.0kg-mから145馬力、19.2kg-mにスペックダウンされ、JC08モード燃費は20・4km/Lから19・2km/Lになっている。このあたりはスバルのスペックにとらわれない、走りへのこだわり、と解釈していいだろう。

 分厚いクッション感と背中のサポート感に満足できる運転席に着座し、走り出せば水平対向エンジン+モーターアシストによる、ただスムースなだけでなく、日本車として類まれな濃厚、上質極まるエンジンフィールに感動させられる。そもそもインプレッサ、XVの2Lモデルは日本車離れした、ドイツのコンパクトカーを思わせる走りの良さが身の上だが、e-BOXERはさらにその上を行く動的質感の高さを、全域で味わせてくれるのだ。

 動力性能的には2Lの排気量以上の豊潤なトルク感があり、SI-DRIVEの「I(インテリジェントモード)」では、フォレスターほどではないにしてもおっとりとした加速力を示すものの、ステアリングスイッチを「S(スポーツモード)」にセットした瞬間、エンジン回転を低く抑えた、レスポンスにも優れた十二分な加速力を発揮してくれる。

 前型もそうだが、カーブ、山道での走りやすさ、安心感、安定感も超ハイレベル。本格SUVに匹敵する最低地上高200mmのクルマとは思えないジワリとした、しなやかなロール感、路面にピタリと張り付くようなフットワークテイストが美点だが、それはもちろん、水平対向エンジンがもたらす低重心化の恩恵である。そして乗り心地も文句なしである。XVのキャラクターから、マイルドHVのAdvanceグレードでも標準の17インチではなく、XV 2.0i-Sと同じ18インチタイヤを装着。しかし、路面を問わずマイルドで上質な、ウルトラスムースなタッチを示してくれるからゴキゲンだ。これはXV 2.0i-Sに対して110kg重い車重も功を奏しているはずだ。

 しかもガソリン車に対して、ラゲッジルーム床下に重量物のリチウムイオンバッテリーを積むため、前後重量配分が後寄りになり、それに合わせた専用サスペンションの相乗効果もあって、前後バランス、リヤタイヤの踏ん張りは一枚上手。フォレスターのe-BOXERを搭載するAdvanceグレードに対して車重が軽く、バッテリーが十分に貯まっていれば、出足から30~40km/hまでのEV走行の領域、頻度が高まっているのも見逃せないポイントだろう。こう言ってはなんだが、これまでスバルのマイルドHVはHV感が極めて薄かった(!?)が、やっと“感覚的に”HVっぽく走ってくれるようになったのが、このXVのAdvanceグレードと言えるかもしれない。

 また、Advanceグレードには例によって、ECOクルーズという、通常のACCとは別の全車速追従型クルーズコントロールを備えているのも特徴だ。これはアイサイトのACCがONの走行状態でセットすると、エコ運転効果の高いモーターのアシストと回生ブレーキを最大限に活用する制御モードに入り、加減速時や一定速走行時に積極的にEV走行をするように制御。当然、追従性能は穏やかになり、エアコンもエコ制御されるものの、燃費性能をグーンと高めてくれる機能である。

 この季節なので、ECOクルーズによるエアコンのエコ制御についてはあまり実感できなかったが、ACCの追従性能低下もまた、それほど気にならなかった。微力ながらも、モーターアシストが追従時の立ち上がり加速をフォローしてくれていると想像できる。ちなみに、XV Advanceのエコクルーズと変わらない穏やかな追従性能を持つ国産車のACCはいくらでもあるのだ。

 加えてXモードの走破性は、サマータイヤでもハイレベル。以前、冬の軽井沢で雪と泥にまみれた極悪路を走行した経験があるが、基本的なAWD性能にも驚かされたものだ。というのは、XモードをONにすべき、右片輪雪、左片輪泥の極悪路で、うっかりXモードをONにせず走行してしまったのだが、それでもグイグイ前に進めたのだからびっくりだった。

 これからの季節、雪道の走行も安心・安全なのが、スバルのアイサイト&AWD+Xモードの組み合わせ。上質極まる乗り味、シートの掛け心地の良さから、そのシチュエーションがたとえ遠路でも、肉体的、精神的ストレス最小限でたどり着けるはずである。同乗者も、6.3インチのマルチファンクションディスプレーでさまざまなシステム制御画面を見られるから、ドライブに飽きることがないだろう。

 最後に実燃費性能。JC08モード19.2km/Lに対して、季節柄エアコンOFF、首都高中心のECOクルーズONの走行で15.7km/L。都内の渋滞する一般道のみの走行で13.5km/Lだった。スバルのクルマ(エンジニア)は「走りを犠牲にしてまで燃費を追求することは決してしない」と公言しているが、2LのAWD車としては悪くないと思える。もしその数値に少々不満があったとしても(!?)、XV Advanceの日本車離れした上質で低重心感覚極まる走り、濃厚・豊潤な高級感溢れる乗り味を知れば、間違いなく許せるはずである。

 ちなみに、個人的にはこのスバルXV Advanceが、現時点でのベスト・オブ・スバルである。
Posted at 2018/11/05 00:00:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記

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