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2018年11月29日 イイね!

公道走行不可で単座なのか~

公道走行不可で単座なのか~ポルシェ911GT2RSクラブスポーツ発表 サーキット専用  LAショー

1人乗り 公道走行不可

ポルシェは911GT2RSクラブスポーツを公開した。200台限定で発売されるこのクルマは、2018年11月にニュルブルクリンクのラップレコードを更新した911GT2RSをさらにハードコアにしたものだ。

標準のRSと同様、クラブスポーツに搭載されるエンジンは911ターボゆずりの3.8ℓフラット6ツインターボを改良したものだ。これにより、そのピークパワーはカレラを330ps、先代GT2を80ps上回る700psまで引き上げられている。

クラブスポーツは標準仕様の1470kgからさらに80kgの軽量化を果たしている。これにより、GT2の0-100km/h加速2.8秒、最高速度340km/hという数値を上回るだろう。

この軽量化は助手席、カーペット、遮音材などの不要な内装材の除去によって達成されている。代わりに大型ロールケージ、バケットシート、6点式ハーネスが装着された。

トラクション・コントロール、スタビリティ・マネージメント、ABSなどの電子制御は残され、ダッシュボードに搭載されたスイッチでその調整が可能だ。

このクルマは公道走行不可であり、ポルシェはクラブスポーツイベントなどのモータースポーツでの使用を想定している。


ポルシェ、『911 GT2 RSクラブスポーツ』を200台限定生産。GT2カテゴリー提唱のSROと調整も

 ポルシェは11月28日、アメリカ・ロサンゼルスで開催されているロサンゼルスオートショーで、新型『ポルシェ911 GT2 RSクラブスポーツ(Clubsport)』をワールドプレミアした。

 200台限定生産となるGT2 RSクラブスポーツは、2017年10月にニュルブルクリンク北コース“ノルドシュラフェ”で当時の量産車レコードタイムを更新した911 GT2 RSをベースに造られた最新レーシングバージョンだ。

 同車はその名のとおり、各地のクラブスポーツイベントや多数のモータースポーツイベントに投入されることが想定されるが、ポルシェとしても今後“GT2 RS Clubsport”を開催する予定だ。また、ポルシェは911 GT2 RSクラブスポーツが、ブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツ・グループの提唱する、700馬力超の新カテゴリー“GT2”へ参加できるよう、同グループと協議を進めているという。

 そんな新型レーサーのパワートレインには、最高出力700馬力(515kW)を発揮する3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンと、7速ポルシェ・ディアルクラッチ・ギアボックス(PDK)が組み合わされる。この構成は911 GT2 RSをベースに開発され、今年9月にアメリカ、ラグナ・セカで発表された新型『ポルシェ935』と同じものだ。

 スタイリングはフロントバンパーの左右にカナード、リヤに大型スポイラーを設けるなど、レーシングカーそのもの。車重は1390kgに抑えられ、トラクションコントロール、アンチロックブレーキシステムなどを含む電子制御、ポルシェ・スタビリティ・マネジメント(PSM)を装備する。

 これらの電子制御は、レーシングバケットシートと6点式シートベルト、エアコンを備えるコクピットのセンターコンソールで調整することができ、機能をオフにして走行することも可能だ。

 この他、カーボン製ステアリングの後方にはカラーディスプレイを設置。これは2019年型FIA-GT3カー、ポルシェ911 GT3 Rにも採用されている最新デバイスだという。

■ポルシェ911 GT2 RSクラブスポーツ 諸元
ベース車:ポルシェ911 GT2 RS(タイプ911.2)
車重:1390kg
車両寸法:
 全長 4743mm
 全幅 1978mm
 全高 1359mm
ホイールベース:2457mm
エンジン:水冷3.8リッターフラット6ツインターボ
トランスミッション:7速PDKギアボックス(パドルシフト)
タイヤサイズ:フロント 27/65-R18/リヤ 31/71-R18(いずれもミシュラン)
生産台数:200台



ポルシェ 911GT2 RS に「クラブスポーツ」、700馬力のサーキット専用車…ロサンゼルスモーターショー2018

◆200台限定

ポルシェは11月28日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2018において、『911GT2 RS クラブスポーツ』(Porsche 911GT2 RS Clubsport)をワールドプレミアした。現行ポルシェで最強の市販モデル、 「911GT2 RS」をベースにしたサーキット専用モデルだ。

開発を担当したのは、ポルシェのモータースポーツの本拠地、ドイツ・ヴァイザッハの開発部門だ。アマチュアモータースポーツに参戦するユーザーはもちろん、ポルシェはブランパンGTシリーズを主催するSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)と協議しており、世界のモータースポーツシーンへの参戦も視野に入れている。生産台数は、世界200台限定だ。

◆ベース車から80kgの軽量化

911GT2 RSクラブスポーツは、CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製の大型のリアウイング、ディフューザー、カナードなどでエアロダイナミクス性能を高めた。ルーフ、ボンネット、フードはCFRP製となり、車両重量は1390kgと、ベース車両の911GT2 RSの1470kgに対して、80kgの軽量化を果たす。エアインテークも大型化されている。ボディサイズは、全長4743mm、全幅1978mm、全高1359mm、ホイールベース2457mmだ。ベース車両の911GT2 RS(全長4549mm、全幅1880mm、全高1279mm、ホイールベース2453mm)に対するエアロダイナミクス面での変更が、ボディサイズの違いを生んでいる。

ブレーキはフロントが6ピストンアルミモノブロックのレーシングキャリパーで、直径390mmのドリルドディスクと組み合わせて、優れた制動力を追求した。リアには、4ピストンのキャリパーと380mm径のディスクを装着する。トラクションコントロールとABSを含む「PSM」(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)を採用する。センターコンソールに配置されたマップスイッチによって、PSMなどのアシストシステムを、運転状況に応じて個別に調整したり、カットオフしたりすることができる。タイヤはレース仕様の18インチで、ワンピースの軽量アルミホイールを組み合わせる。

◆シングルシーターに変更

インテリアは、シングルシーターに変更されており、カーボンファイバー製ステアリングホイールを装着する。ステアリングホイールの使いやすい位置に配置されたパドルシフトによってシフトチェンジを行う。ドライバー正面のコスワース製のカラーディスプレイは、2019年モデルのレーシングカー、ポルシェ「911 GT3 R」から採用されたアイテムだ。コスワース製のデータロガーも装着される。60Ahリチウムイオンバッテリーは漏れ防止のため、助手席足元に搭載される。レカロ製のレーシングバケットシートと6点式ハーネス、大型ロールケージ、消火器、エアジャッキシステムが組み込まれる。エアコンディショナーも装備されている。

パワートレインは、911GT2 RS譲りだ。直噴3.8リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンには、可変タービンジオメトリー(VTG)を持つ大型ターボチャージャー、新設計の吸気システムなどを採用した。この結果、最大出力700ps/7000rpm、最大トルク76.5kgm/2500~4500rpmを獲得する。トランスミッションは、専用ギアレシオの7速PDKを組み合わせる。駆動方式はRR(2WD)としている。

なお、現時点では911GT2 RS クラブスポーツの価格は公表されていない。911GT2 RSの日本国内での価格は3656万円で、これを上回ることになりそうだ。


【DEBUT】200台限定生産の「ポルシェ 911 GT2 RS クラブスポーツ」を初披露!

ポルシェはロサンゼルス・モーターショーに新型911カレラシリーズのデビューに加え、「911 GT2 RS クラブスポーツ」をワールドプレミアした。

この911 GT2 RS クラブスポーツは、ロードカーのGT2 RSをベースにしているものの、完全なレーシングモデル。車名にも示されているようにクラブスポーツイベントやモータースポーツ関連のイベントに参加することを想定しているほか、ゆくゆくは新カテゴリーのGT2クラスへの参戦も視野に入れて開発されているという(オーガナイザーのSROと協議中とのこと)。

パワートレインは、3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、700psを発揮。これに7速PDKを組み合わせる。

レーシングマシンとして生を受けただけあり、フロント左右にはカナードを設け、さらに巨大なリヤウイングを備える。また、ロードカーから無駄を省いた結果、車重は1390kgに抑えられているのもレーシングマシンとして物語る部分だ。

もちろん、コクピット周りもコンペティションそのもので、完全なシングルシーター仕様。ロールゲージが張り巡らされ、インナードナパネルやセンターコンソールなどにカーボンをふんだんに使用している。そのセンターコンソールに設けられたマップスイッチをコントロールすれば、ABSを含むPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)を個別に調整することが可能。必要に応じて完全にオフにすることもできる。

そのほか、ステアリングはカーボン製、カラーディスプレイを備えるうえ、レーシングバケットシートや6点式シートベルトを装備するほか、エアコンも備えられている。

元々911 GT2 RSのポテンシャルは計り知れない。すでにニュルブルクリンクで最速ラップを記録するなどロードカーとしては異例の速さを見せつけていただけに、今回のクラブスポーツへの期待は大きい。とはいえ、200台の限定生産。GT2クラスが新設されることを前提に考えれば、405,000ユーロ(日本円で約5223万円)という車両価格は破格値といえるかもしれない。

(GENROQ Web編集部)




【LAショー2018】サーキット走行をとことん楽しめるポルシェ911 GT2 RSクラブスポーツが登場!

LAショーで新型911が発表されると同時に、991型のGT2 RSのレース仕様となるGT2 RSクラブスポーツが発表された。

 ポルシェ911の性能を心底楽しむハイエンドユーザー達は、サーキット走行会だけでなく、国際格式のレースに参加する機会が増えているという。そこでそういったユーザーの期待に応えるべく、991型の最高峰モデルたるGT2 RSをベースにレース仕様に仕立てたGT2 RSクラブスポーツが発表された。

 搭載されるエンジンはGT2 RSと同様の700psを発生する3.8ℓ水平対向6気筒ツインターボエンジン。フロントブレーキに6ポットアルミモノブロックレーシングキャリパーと390mmの大径ローターを備えるなどサーキットでの限界走行にはもちろん耐えられる。車重は1390kgだから、耐久レースもこのままこなせるかもしれない。 

 ABSはもちろん、トラクションコントロール、スタビリティコントロールを含んだPSMを備え、ノーマルと同様の一にレイアウトされたスイッチ配置のおかげで、運転状況に応じて調整可能だという。

 カーボン製ステアリングやデジタルメーターパネルは2019年モデルの911 GT3 Rに由来する。人間工学に基づいた形状のシフトパドルがステアリング裏に備わる。ロールケージに接続された6点式シートベルト、レース用フルバケットシートなどサーキットにおける安全性は最大限に高められている。それでいて市販車ベースでエアコンも装備しているから、真夏のレースでも快適だろう。

 911GT2 RSクラブスポーツは200台限定。価格は税別40万5000ユーロ(約5300万円)。納車は19年3月から始まる予定だ。
 

SPECIFICATIONS
ポルシェ911 GT2 RS クラブスポーツ
■ボディサイズ:全長4737×全幅1978×全高1359mm ホイールベース:2457mm ■車両重量:1390kg ■エンジン:水平対向6気筒DOHCターボ 総排気量:3800cc 最高出力:515kW(700ps) ■トランスミッション:7速DCT ■駆動方式:RWD ■タイヤサイズ(リム幅):F27/65R18(10.5J)R31/71R18(12.5J)■車両本体価格:税別40万5000ユーロ(約5300万円)
Posted at 2018/11/29 22:35:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2018年11月29日 イイね!

117クーペにはなれなかったけど独特な雰囲気を持ったクルマでしたね

117クーペにはなれなかったけど独特な雰囲気を持ったクルマでしたね和製デロリアン!? いすゞのピアッツァとはどんな車?

およそ日本車とは思えないほどスタイリッシュなデザイン。これが本当に1980年代の日本で市販されていたのかと、訝しんでしまうであろう車がありました。その名前は「Piazza(ピアッツァ)」。和製デロリアンとも称される1台をご紹介します。文・西山昭智

デザインはジウジアーロが担当

一度見たら忘れられない先鋭的なスタイリングを持ついすゞの初代ピアッツァ。それもそのはず、デザインを担当したのはあのジョルジョット・ジウジアーロでした。
ジウジアーロといえばマセラティ ギブリやデ・トマソ マングスタをはじめ、数えきれないほどの名車を手がけてきたイタリアの誇る美の巨人。ちなみにピアッツァの先代モデルとなる117クーペもやはりジウジアーロが手がけていました。和製デロリアンとの異名は、両車のデザインを担当したのがジウジアーロだったということに由来しています。
いすゞ自動車からの依頼を受けたジウジアーロは、1979年のジュネーブショーにて、ピアッツァのベースとなるコンセプトカーASSO(アッソ・ディ・フィオーリ)を発表。同ショーにおいて高い評価を集めたASSOの完成されたスタイリングをなるべくそのまま残したカタチで、ピアッツァとして市販化が決定されます。


インテリアもかなり斬新

ピアッツァのボディサイズは、全長4,385mm×全幅1,675mm×全高1,300mm。3ドアのハッチバッククーペで全高が極めて低く、リトラクタブルライトを使ったフロントノーズのシャープなデザインが特徴的です。
乗車定員は4名、FRレイアウトを採用し、搭載エンジンは2.0L 直4SOHCターボをはじめ3種類をラインナップしていました。
斬新なデザインはエクステリアだけでなくインテリアも同様で、ステアリングを握ったままで、ウインカーはもちろんヘッドライトのON/OFFやワイパー操作、エアコンの温度調整などを可能にしたサテライト式コックピットを、日本車としては初めて採用しています。
ステアリングの形状も特徴的で、その前に配置される各種メーターパネルはデジタルメーター(一部のモデルのみ)を採用。同時期にジウジアーロが手がけたモデルにも、同じような意匠を見ることができます。この独特のコクピットデザインは、慣れないと操作がかなり難しく、使い勝手の面においては賛否両論さまざまでした。
ほかにも当時としては珍しい車速感応式パワーステアリングやパワーウインドウも装備していました。


さまざまなスペシャルモデルたち

ピアッツァは、1981年から1991年まで生産され、その後はジェミニをベースにした2代目モデルへと移行するのですが、その間にさまざまなスペシャルモデルが製作されています。
まず当時のいすゞがGMの傘下であったことから、GMの輸入代理店であったヤナセからピアッツァ ネロというモデルが登場。こちらは、1984年以降、ヘッドライトが輸出仕様である角目4灯になっているのが特長です。
また1985年にはドイツの誇る名門チューニングメーカーのイルムシャーがサスペンションチューンを施した”イルムシャー”というスペシャルモデルが登場。足まわり以外にもリアスポイラーがつけられていたり、通称「ヒトデ」と呼ばれる専用ホイールカバーが装備されています。
1987年には、英国ロータスのサスペンション技術を採り入れたハンドリング・バイ・ロータスが登場。ブリティッシュレーシンググリーンのスペシャルモデルは、BBSアルミホイールやバケットシートなどでレーシーな雰囲気に仕上げられていました。



1987年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、強烈な個性を醸し出した日本車として語り継がれている初代ピアッツァ。そのデザインは21世紀を迎えた現在でもまったく色褪せていません。
当時、モーターショーで飾られていたコンセプトカーが、ほぼそのままのカタチで街中を走っている姿は、車好きにとってはたまらないものがありました。


乗った事無いんですが、今でもデザインが好きな一台です
Posted at 2018/11/29 22:19:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月29日 イイね!

色んなメーカーでも販売されるような人気車種でしたからね~流石に最近じゃ殆ど見ませんけど…

色んなメーカーでも販売されるような人気車種でしたからね~流石に最近じゃ殆ど見ませんけど…いすゞのSUV、ビッグホーンってどんな車?

皆さんは、1980年代から2000年代初頭まで、いすゞ自動車が製造していた「ビッグホーン」というクルマをご存知でしょうか?現在では、トラックやバスのイメージしかないいすゞですが、過去には魅力的な乗用車を数多く世に送り出していました。そのなかで、現在のSUV市場に影響を与えたクルマがビッグホーンです。そんな、いすゞ ビッグホーンについて解説していきます。文・赤井福

サーフやパジェロよりも先、SUVの先駆者

1981年、ピックアップトラックのシャシーに乗用車のコンポーネンツを用いたRVの「ビッグホーン」がデビューしました。ボディは、ショートバン、ロングバン、ショートソフトトップのという3タイプを用意しますが、貨物車登録のみという設定がアダとなり、販売は伸び悩むことになりました。
当時は、貨物登録=仕事というイメージが強く、乗用車を求めるユーザーは敬遠したのです。
そこで3年後の1984年、大幅な改良を加えると同時に普通車登録となる5ナンバーワゴンを追加設定。もともとクロスカントリー性能が高かったところに、居住性も大幅に向上したビッグホーンは、市場でも徐々に受け入れられるようになり、後のハイラックスサーフやパジェロの人気の元を作るきっかけとなったのです。


いすゞの本気が見える乗用車

1991年にフルモデルチェンジした2代目のビッグホーンは、貨物登録モデルを廃止し、初代で問題となっていた車室内環境に大きくメスを入れました。3ドアのショートボディと5ドアのロングボディを用意し、乗車定員も5名を基本に、ロングボディでは7人乗りも用意されました。
グレードは、ハンドリング バイ ロータス、イルムシャー RS、イルムシャーと、通常のビッグホーンという4つを用意。高級路線のロータスに対し、イルムシャーはスポーティグレードという棲み分けでした。
ちなみに、イルムシャーとはドイツのチューニングメーカーで、ビッグホーンより以前にジェミニのチューニングをしたことで知られていました。
ビッグホーンのチューニングは、サスペンションを始め、オフロード用の機構、さらにはシートヒーター付きレカロシートの採用など、当時のクロカンとしては異色の仕様で話題を集めました。
この2代目は、1992-1993年の日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞を受賞したほか、1994年にはチーム青柳からパリ・ダカールラリーに参戦。イルムシャー RSで、市販車無改造クラスで優勝を果たしました。


いすゞ乗用車からの撤退

ビッグホーンは、ホンダ(ホライゾン)、スバル(ビッグホーン)、シボレー(トゥルーパー)、オペル&ボクスホール(モントレー)、ホールデン(ジャッカル)と、RVを持たないメーカーに広くOEM供給された車種でもありました。
しかし2002年、いすゞは乗用車部門からの完全撤退を発表。これにより、20年もの長きにわたってクロスカントリーSUVの先駆者として君臨してきたビッグホーンの幕が降ろされることになります。
かつてのビッグホーンを筆頭に、ミュー、ウィザード、ビークロスといった個性的なSUVを世に送り出してきたいすゞ。
いまや遠い昔の話に感じますが、当時としては非常にニッチな市場に目をつけ、こだわりをもって作られてきたビッグホーンは、いすゞの歴史のなかでも大きな1ページであり、いすゞだからこそ作ることができた名車といえるでしょう。


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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。


いすゞが日本国内での乗用車部門撤退してなかったら今のSUVブームの中活躍していたのかね~
Posted at 2018/11/29 21:16:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月29日 イイね!

以前から設定はあったんだ~

以前から設定はあったんだ~胸高鳴る官能的サウンド!! ヨシムラマフラー装着で、軽トラがスポーツバイクのように!!

■軽トラなのにエキサイティングすぎる!!

「ヨシムラ サイクロン」は、アイドリングから低中回転域までの野太い音を発し、一度耳に入ると気持ちの昂ぶりは抑えきれませんが、高回転までエンジンを引っ張り上げれば甲高く伸びる音に酔いしれてしまいます。

 今回登場した新製品を装着しているのはオートバイではありません。スズキ「スーパーキャリイ」、なんと軽トラです。

 バイクジャーナリストの筆者(青木タカオ)としては、オートバイで耳にする官能的な“ヨシムラサウンド”がそのまま軽トラで聴けるなんて信じられません。バイクを運ぶのに軽トラを運転する機会はたまにありますが、走っているだけで軽トラがこんなにも楽しいなんて初めての体験です。このスーパーキャリイに乗る仕事の移動もワクワクするでしょう。

 じつはスズキ「キャリイ」用のヨシムラ製マフラーは、これまでも「オートリメッサ」のスズキ純正カスタムパーツとして発売されてきました。担当する株式会社スズキビジネス オート用品事業部オート用品課の鈴木保伸氏によると、「バイク好きな人にお買い求めされていまして、ヨシムラのマフラーを付けたいからキャリイを選んだという声もいただいております」と、たいへん好評とのことです。

 2018年5月に、スズキキャリイはフルモデルチェンジし『スーパーキャリイ』を追加。『オートリメッサ ヨシムラ Slip-On Ovalサイクロン』もスーパーキャリイに対応し、今回いち早く試乗しました。

 外から見て、すぐわかるとおり『スーパーキャリイ』は、運転席の空間が広くとられ、シートの後ろにも荷物が置けるのが嬉しい。ピックアップトラックのエクストラキャブみたいで、キャビンにゆとりがあるからシートのスライド量は、運転席側180mm(10mm×18段)で、リクライニングも最大40度と多く設定されています。

 これは軽トラックNo.1で、ハイルーフ化も伴って車内がとても広く快適。キャビン上部にはオーバーヘッドシェルフもあり、収納スペースが多いのも軽トラックの魅力です。

 空荷で走ったが、足まわりに硬さは感じられず、エンジンは常用域でトルクフルです。狭いところでも一発でUターンができ、聞けば3.6mの最小回転半径は軽トラックNo.1とのこと。

 二輪の大型クルーザーで、バランスを崩さないようヨチヨチ向きを変えるより、よっぽど素早く身のこなしが軽い。こうして小回りが効くのは、働くクルマとしての強みになっています。

■「ヨシムラ」のマフラーとは…!?

 ヨシムラは、1954年に創業すると、2輪・4輪レースに参戦しながら市販カスタムパーツを手がけ、70年代初頭にはバイク用の4in1集合マフラーを世界で初めて開発。「集合管」を世界に広めたことでも知られています。

 現在も全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、スーパーバイク世界選手権にはエンジン/マフラーサプライヤーとしてチャレンジを継続しつつ、レースで培った技術を市販パーツにフィードバックしているのです。

 2輪・4輪を問わず貫いてきた製品コンセプトは「高性能/高品質」で、リプレイスマフラーはレーシング用、車検対応の公道用をそれぞれリリースしていますが、スズキ「スーパーキャリイ」用は車検対応の公道向けのみでステンレス製、2年保証が付きます。

 メインパイプ径は、ノーマルが35mmなのに対し42.7mmとより太く、パイプ管長のバランス、そしてサイレンサー内部のストレート構造が優れた排気効率を生み出します。

 迫力のあるオーバルサイレンサーは470mm径で、80mm径の排気口を含め音質や出力性能に直結する重要な構成パーツですが、トライ&エラーを繰り返した末に選ばれたベストな形状となっています。静粛性に優れながらもアクセルを踏み込めば奏でられる “ヨシムラサウンド”は、まさに “官能的です!!”

 もちろんサウンドも魅力ですが、全域においてパワーとトルクが増し、加速性能や登板能力も向上します。さらに重量面でも軽量化によりノーマルに比べて大きなアドバンテージが得られ、運動性能を飛躍的に高めることに貢献するのは間違いありません。重量はチタンブルーが4.2kg、ステンレスは4.4kgで、実際に持ってみるととても軽いことに驚きます。

■まるでアート、すぐ取り付けたらもったいない…!?

 クオリティの高さも折り紙付きで、隅々までじっくり見ると芸術品のような美しさに思わずため息が漏れます。リベットは汎用ではなく独自の「ディンプルタイプ」で、サイレンサーのリベットバンドは「スリットタイプ」を採用。もちろんヨシムラで開発され、自社工場による一貫した生産体制により高次元でバラツキのない製品が提供されています。

 すべての製造工程後に貼られるエンブレムは、ヨシムラの高性能、高品位の証といえるもので、スーパーキャリイ用はブラック×ゴールドタイプが取り付けられ、サイクロンマフラーを優美に引き締めているのです。

 精密な溶接跡は、鑑賞レベルの仕上がりで、ヨシムラの職人らは「取り付け前に、まずはヨシムラマフラーの完成度の高さをご覧ください」と言います。その言葉を聞くと、マフラーを購入してもショップですぐに取り付けてしまうのは、少しもったいなく、4輪用となるとバイクのようにマフラーが目立たないのが残念です。

 しかし装着後も、車体の下を覗き込めば太く逞しいサイレンサーを見ることができますし、荷台の後ろから出ている排気口エンドにはレーザー加工にて「YOSHIMURA」のロゴが刻印されているのが確認できます。オーナーには嬉しいポイントとなるでしょう。

 オーバルサイレンサーとエンド部は、焼き色の美しい「チタンブルーカバー」か、プレーンな「ステンレスカバー」いずれかを好みで選ぶことができます。「チタンブルーカバー」は軽量かつ耐食性に優れた高級金属チタン材をポリッシュ加工した後、アルマイト(陽極酸化処理)を施すことで鮮やかな虹色を演出しているのが特徴です。ドレスアップ効果も高く、ノーマルの雰囲気を一変してくれるでしょう。

 また、「ステンレスカバー」は明るい光沢を放ち、地肌が美しいうえに強度や酸化性、耐食性についても申し分なく、性能は「チタンブルーカバー」同等のままコストパフォーマンスに優れます。税込み価格は「チタンブルーカバー」が9万2880円、「ステンレスカバー」は7万4520円です。

 適合車種は、スーパーキャリイ(5AGSモデルを除く)をはじめ、スズキキャリイ(DA16T)/マツダ・スクラムトラック(DG16T)/日産・NT100クリッパー(DR16T)/三菱・ミニキャブトラック(DS16T)となっていますが、装着に関しては要確認のこと。日々の移動が、楽しくなること間違いなしでしょう。

【了】


喧しいのかな~MTで乗ったら面白いんだろうけどw
Posted at 2018/11/29 21:07:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月29日 イイね!

色んなメーカーが一度は考えるものなのかもね~

色んなメーカーが一度は考えるものなのかもね~魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 前編

魅惑のツインエンジンカー 登場順にご紹介

排気量に勝るものはなく、エンジンの数を増やすなど問題外だろう。だが、1920年代には、サーキットとオフロードの双方で、パフォーマンス向上を目的に、ふたつのエンジンを積む方法が人気だった。ほとんどは市販されることはなく、それなりの数を販売したのはわずか1モデルに過ぎないが、それでも、運さえよければ数多くのツインエンジンカーを目にすることができるのだ。

さらに、なぜかこうしたツインエンジンカーは興味をそそる存在であり、今回はわれわれお勧めのモデルをその登場順にご紹介しよう。

GNホーネット(1920年代/1990年代)


特別なビンテージモデルというのは素晴らしい発明品であり、ダンカン・ピッタウェイ作のGNホーネットはまさにその典型といえる。1920年代のシトロエン製シャシーを使い、自宅ガレージで創り出されたこのモデルには、JAプレストウィッチのVツインエンジンに替えて、2基のハーレーダビッドソン製ツインエンジンが搭載され、合計で2.5ℓに達する排気量から、メタノールを燃料に61psを発揮している。

ハーレーのエンジンを選んだのは、現在ではより古いエンジンよりもはるかに安く調達することができるという理由からだった。このグッドウッド・レーシングで好評を博したモデルには、特別なヴィンテージの名に恥じないよう、モーリス、アミルカーとGNのパーツが使われている。最高速は145km/hに達するが、ピッタウェイはコストなど考慮しておらず、販売されることはないだろう。

アルファ・ロメオ・ビモトーレ(1935年)


1934年のGPシーンでドイツ勢の後塵を拝したことで、アルファ・ロメオはその翌年となる1935年、軽量化したP3シャシーをベースにエンジンを2基搭載したビモトーレを登場させた。ビモトーレには、それぞれ2.9ℓと3.2ℓのエンジンを2基積んだバージョンが存在し、両モデルとも直線では驚異的なスピードを発揮した。3.2ℓモデルの最高速は335km/hに達したが、燃費とタイヤの問題から、ライバルを倒すにはピットで過ごす時間が長くなりすぎた。

ツインエンジンのモデルとしては珍しく、ビモトーレの駆動輪はリアのみであり、リアのエンジンからの出力は、センター配置のディフェレンシャルを経由してY字型のドライブシャフトから後輪へと伝達されていた。ビモトーレは1台のみが現存しており、もし販売されるとすれば、2017年のオークションで1934年製ティーポB P3が記録した343万ポンド(450万ドル)をはるかに凌ぐ価格になると考えられている。

テンポG1200(1936年)


テンポG1200はまるで双頭のモデルだが、これは米国でジープが登場する以前に、ドイツ軍向けの万能型車両を創り出そうとした真剣な試みだった。ハンブルクに拠点を置くヴィダル&ゾーン・テンポ・ヴェルケが生み出したG1200では、2ストローク2気筒から19psを発揮するエンジンがフロントとリアにそれぞれ搭載され、路上はリアのエンジンだけで走行し、オフロードになるとフロントのエンジンを作動させる仕組みだった。1943年までに1243台が生産され、武装親衛隊を含むすべてのドイツ軍で使用されている。

車体中央に取り付けられたスペアタイヤによって、駆動輪を6輪とすることも可能であり、テンポのオフロードにおける走破性向上を図っていた。現在G1200の価格は1万ポンド/1万3000ドル(145万円)ほどとなっている。テンポのモデルとしては、第2次世界大戦後、ライセンス生産を行ったランドローバーのほうがよく知られており、この車両はドイツ国境警備隊に供給されていた。

シトロエン2CV サハラ(1958年)


2CVは悪路も念頭に開発され、このブリキのカタツムリには、ほとんどの場所をものともしないモデルとの評価が与えられていた。しかし、シトロエンはそれでは満足できなかったのだ。その結果、誕生したのがトランクルームにも425ccフラットツインを積んだサハラであり、ダッシュにはこの追加されたエンジン専用のイグニッションキーが備わっていた。このふたつのエンジンはひとつのギアリンケージを共有しており、フロントエンジン単独か、ふたつのエンジンを使った四輪駆動走行を選択することができた。

重量増によって、もともと大したことはなかった2CVのパフォーマンスがさらに損なわれる結果となったが、驚異的なトラクション性能とともに、当時フランスが植民地を持っていたアフリカ大陸では人気を博している。しかし、1958年から1971年まで続いた生産期間にもかかわらず、サハラの生産台数は694台に留まっており、現在では非常に希少なモデルとして、もし完ぺきなレストアをほどこされた車両を発見できたとしても、その価格は7万ポンド/9万2000ドル(1012万円)に達するだろう。

サーブ93 モンストーレ(1959年)


サーブはつねに独創的なエンジンやレイアウトを採用していたとはいえ、それでもモンストーレはこのメーカーにとっても驚愕のモデルだった。モンスターを意味するこの車名は、2基の2ストローク3気筒748ccのエンジンをフロントアクスル前方に横向きに隣り合わせて積んだことに由来しており、強化したギアボックスを介してフロントタイヤを駆動していた。

ツインエンジンが発揮する140psを受け止めるにはこの強化トランスミッションが必要であり、その強烈な加速によって、このクルマの最高速は196km/hに達していた。唯一の問題は、高速走行中そのボディ形状ゆえにリアが安定感を失い、ハンドリングが扱い辛くなることであり、それがこのクルマの愛称にもなっている。モンストーレは1台が製作されたのみであり、現在ではスウェーデンのトロルヘッタンにあるサーブ博物館に展示されている。

ミニ・ツインモーク(1963年)


ミニのメーカーであるブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が利益の多い軍事契約を獲得しようとしたとき、実用的なミニ・モークに目を付けた。軽量かつ簡素な構造がメリットとなったものの、四輪駆動システムを持たなかったために、アレック・イシゴニスは1098cc Aシリーズ横置きエンジンとギアボックスを、既存のフロントサブフレームを使って2列目シートの後ろに搭載するという、シンプルなアイデアを思い付いた。

初期テストの結果は非常に良好であり、当初は米軍までツインモークへの興味を示していた。だが、追加したエンジンのせいで、ヘリコプターでの空輸に最適と考えられていたモークよりも車重は増し、最低地上高が不足したことで、ツインエンジンのモークはランドローバーやジープほどのオフロード性能を発揮することができなかった。その結果、BMCは受注に失敗し、いまではそのプロトタイプの販売車両見つけ出すことは不可能だが、スタンダードな前輪駆動のモークであれば英国では1万2000ポンド(173万円)、米国では2万5000ドル(285万円)から見つけ出すことができる。

ミニ・ツイン(1963年)


ツインモークの経験から、BMCとアレック・イシゴニスはミニの四輪駆動モデルの能力を証明しようと決意した。このツイニと名付けられたモデルでは、サーキットとラリーの双方で成功を収めつつあったクーパーに倣い、パフォーマンス向上に力を入れることにしたのだ。2台が作り出され、最初のモデルには排気量997ccのクーパー仕様エンジンが、2台目にはダウントン・チューンのエンジンがそれぞれ2基搭載されていた。2台目のミニ・ツインはシチリア島で開催された1963年のタルガ・フローリオに出場したものの、残念ながらリアのラジエタートラブルにより、リタイヤを余儀なくされている。

この2台ともがBMCによってスクラップにされたが、ジョン・クーパーはこのアイデアをベースに自身の手でオリジナルのツイニを創り出している。フロントにはFIAグループ3仕様にチューンされ83psを発揮する1088ccエンジンを、リアには出力97psの1212ccエンジンがそれぞれ搭載されていた。このふたつのエンジンによって、超軽量なミニはまさに翼を与えられたごとくであり、ブランズ・ハッチとグッドウッドでジョン・ウィットモア卿により行われたテストで、その速さを証明している。だが、その後ジョン・クーパーがロンドン近郊のサービトン・バイパスでこの独創のモデルをクラッシュさせ、自身も大けがを負うとともに、このツイニの冒険物語にも終止符を打つこととなった。

フォルクスワーゲン・ツインジェット(1981年)


このツインジェットが発表されるまで、フォルクスワーゲンにとってはゴルフGTIがもっとも大胆なモデルだった。明るい黄色に塗られたこのモデルは、もはやありきたりなジェッタなどではなく、最大の驚きはそのリアタイヤの間に搭載されたふたつ目のエンジンだった。GTI由来となる完全同一仕様の1.6ℓエンジンを2基搭載したツインジェットの出力は223psに達し、そのパワーを有効に路面へと伝達するため、クロースレシオのギアボックスとリミテッドスリップディフェレンシャルが採用されていた。

アウディによるクワトロの成功に触発されたフォルクスワーゲン・モータースポーツの手により生み出されたツインジェットだが、重すぎる車重とパワー不足により思うような活躍を見せることはできなかった。しかし、このクルマは、2018年のI.D. Rパイクス・ピークのはるか以前に活躍した、フォルクスワーゲン製ツインエンジンモデル開発の礎となっている。

ウォルフレース・ソニック(1981年)


1980年、英国のアフターマーケット向けアルミホイールメーカーであるウォルフレースからソニックシリーズが発売されたが、創業者のバリー・トレーシーは最大限の宣伝効果を狙って、ソニック・カーのアイデアを思い付いた。その曲線的なボディラインとは不釣り合いなポップアップ式ヘッドライトと、フロント2輪の6輪を採用したモデルには、2基のローバーV8が搭載されていた。ジャガー製ランニングギアにより見事な走りを見せるとともに、革新的なドライブ・バイ・ワイヤ式スロットルをも採用したモデルだった。

ソニックは英国Autocarの表紙を飾るとともに、同じ名を持つ25万本以上のホイール販売にも貢献している。2台が製作されたものの、1台は行方不明となっており、残る1台が100万ポンド(130万ドル)で売りに出されたが、のちにより現実的な1万8100ポンド(2万4000ポンド)の値で売却されている。それでも、10万ポンド(13万ドル)とされる製作コストを考えればバーゲンとも言える価格だった。


魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 後編

ランチア・トレビ・ビモトーレ(1984年)


ランチア・トレビ・ビモトーレは、アバルトのテストドライバーであったジョルジオ・ピアンタのモータスポーツ向けの四輪駆動モデルを創りたいという情熱が生み出したモデルだ。鈍重なサルーンモデルのトレビをベースにするという彼の考えは独特だったが、ランチア上層部のサポートを受け、2.0ℓ/152psの2基目のエンジンがリアシートの位置に搭載されていた。

リアに積まれたエンジンの冷却が主な課題であり、初期のドライブ・バイ・ワイヤは、当時主流の技術によって駆逐されている。最高速度232km/hに達するビモターレは、ハンドリングに優れたモデルだとされていたが、当時ランチアはデルタ・インテグラーレの開発中であり、この独創のモデルはプロトタイプが1台作られたのみで終わった。

フォルクスワーゲン・シロッコ(1984年)


フォルクスワーゲンの2代目シロッコは、ゴルフGTIをベースとした手ごろで人気のクーペモデルだったが、フォルクスワーゲンにはさらなる野望があった。それぞれ183psを発揮する2基の1.8ℓエンジンを、1980年代風のブリスターフェンダーを持つより力強さを増したボディに詰め込んだのだ。こうして出来上がったのが、同時代のアウディ・クワトロスポーツを凌ぐ0-97km/h加速4.1秒、最高速180mphを誇るシロッコだった。

フォルクスワーゲンではこのクルマの宣伝活動を積極的に展開し、新聞広告まで出してツインエンジンのシロッコ購入を考えるドライバーをやきもきさせた。その価格が明かされることはなかったが、フォルクスワーゲンは「光が交錯し、ポルシェのドライバーは激しくアクセルを踏み込むが、その男の顔はバックミラーにしか映らない。そしてその顔には、おそらく驚愕の表情を浮かべていることだろう」と書いた新聞広告でポルシェを挑発していた。残念ながら、このシロッコが生産されることはなかったが、フォルクスワーゲンは同じ方法で創り出したツインエンジンのゴルフを1987年のパイクス・ピーク・ヒルクライムに出場させており、ゴールからわずか200mの地点でグリスニップルにクラックが生じなければ、勝利を収めていたことだろう。

セアト・イビーザ・ビモータ(1986年)


1980年代中盤、セアトにはラリーでトップ争いをするだけの予算がなかっただけであり、セルビア兄弟はよりコストを掛けずに四輪駆動モデルを創り出す方法を思いついた。当時デビューしたばかりのイビーザをベースに開発されたビモータでは、125bhpにまで出力を高めた2基の1.5ℓエンジンが、溶接により一体化したふたつのフロントフロアパンを利用して搭載されていた。

強固なロールケージが十分以上の強度を確保することで、ビモータの狙いはラリーフィールドへの参戦であることが強調されていた。セルビア兄弟の手によりいくつかのクラス優勝を遂げるとともに、スペインのグラベル選手権では表彰台を獲得しており、エンジンパワーは300bhpまで引き上げられていた。公道仕様が生産されることはなく、現在ではすべての車両がセアトのヘリテージモデルとして保管されている。

モスラー・ツインスター(2000年)


1990年代から2000年代にかけて、キャデラックを選ぶ大きな理由のひとつが、そのノーススターV8エンジンであり、このエンジンを2基積むということは、その魅力が2倍になることを意味していた。こうして生み出されたのがモスラー・ツインスターであり、その名が示すとおり、このクルマにはスムースに304psを紡ぎ出すV8エンジンが2基搭載されていた。

2000年のキャデラック・エルドラドクーペをベースに、フロントのエンジンベイに加え、リアのトランクにもノーススターV8が搭載されていた。ふたつのエンジンから発揮される608psのパワーにより、モスラーの0-97km/h加速は4.5秒、最高速は333km/hに達するとされたが、この豪華クーペの実力を発揮させることができるのは勇敢なドライバーだけだった。5台が生産されたとされており、コンディションの良好な個体を手に入れるには約3万ポンド/4万ドル(434万円)を支払う必要がある。

タイガー Z100(2001年)


タイガーはロータス7と同じような方法で、レトロスタイルのスポーツカーを作り出す英国メーカーとして高く評価されているが、そのクルマ作りの方法は独特だ。その独創性を表しているのが、0-97km/h加速の世界記録を目指して創り出されたZ100であり、記録を達成するため、タイガーのボス、ジム・ダドリーは2基のカワサキZX9のエンジンを同時に動かすことを決め、こうした車両製作を得意としているZ Carsからのサポートも得てこのモデルを創り出した。

目指すべき記録はフォードRS200の3.09秒であり、1台目のZ100は0.01秒差まで迫ったものの、記録更新には失敗している。これでひるむことなく、タイガーは2基のスズキGSX-R 1000のエンジンへと積み替え、2.9秒の記録を達成することに成功しているが、非公式では同じ車両で2.8秒を記録している。Z100には四輪駆動モデルも存在し、4万ポンド(当時のレートで5万2500ドル)で販売されていた。

メルセデス・ベンツ A38 AMG(2001年)


パフォーマンスモデルを創り出すにあたり、メルセデスのAクラスはその相応しいベースモデルとは思えないが、そんなことでAMGのエンジニアたちは挫けなかった。この小さなメルセデスがもつサンドイッチ式フロア構造を活かして、2代目A190 の1.9ℓ4気筒エンジンを、リアタイヤのあいだに上手く収めることに成功している。AMG流の細部に対するこだわりによって、それなりのトランクスペースまで残されていた。

どちらのエンジンもスタンダードのままであり、合計出力は254psに留まっていたものの、それでも0-100km/h加速5.7秒、最高速230km/hには十分だった。すくなくとも2台のA38が作り出されているが、公道向けは1台のみであり、F1チャンピオンのミカ・ハッキネンへとプレゼントされ、現在はメルセデスのヘリテージ・コレクションとして保管されている。

ジープ・ハリケーン(2005年)


2005年の北米国際モーターショーで、ジープはハリケーン・コンセプトを発表し、デトロイトに集まったひとびとを狂喜乱舞させた。このコンセプトモデルは、ラングラーのボディに究極の力強さを与え、合計680psを発揮する2基の5.7ℓヘミV8エンジンを組み合わせたモデルだった。20インチのモンスター級オフロードタイヤを履きながら、このクルマの0-97km/h加速はわずか4.9秒だった。

ふたつのエンジンと四輪駆動システムを持つ2シーターのハリケーンには、荒れた路面でのタイトターンを容易にすべく四輪操舵システムまで装備され、横方向への移動も可能にしていた。さらに、アルミニウム製骨格とカーボンファイバー製ボディによって、その車重は1746kgに抑えられていた。

MTM アウディTT ビモータ(2007年)


すでにアウディTTには四輪駆動モデルが存在していたにもかかわらず、なぜわざわざふたつ目のエンジンを積むことにしたのだろうか? ドイツのチューニングメーカー、MTMのローランド・マイヤーは、速度記録を達成したかったのだ。マイヤーと彼のチームはビモータを擁してパーペンブルクのテストコースで393km/hの最高速を記録するとともに、0-100km/h加速でも3.4秒を達成している。

フロントには、375psまでパワーアップされた初代TTの1.8ℓターボエンジンが搭載され、本来リアシートがあるべき場所にもまったく同じエンジンがもう1基設置されていた。各エンジンには2基のタンクから燃料が供給され、別々のイグニッションシステムを持つとともに、それぞれのエンジンに6速DSGツインクラッチギアボックスが組み合わされている。マイヤーはさらなる記録更新を目指して1014psへの出力アップを望んでいたとされ、このクルマを手に入れたければ52万4000ポンド/69万ドル(7572万円)を支払う必要がある。

BMW i8 (2014年)


ツインエンジンという意味では、ハイブリッドやレンジエクステンダーのすべてのモデルがそうだが、BMW i8はそれをより優雅で力強い方法で実現している。最良の効果を得るべく、37kmの航続距離をもつ電気モーターと1.5ℓターボエンジンを組み合わせて、47.6km/ℓとされている複合燃費に近い値を現実のものにするとともに、4.4秒の0-100km/h加速と249km/hの最高速まで達成しているのだ。

他のモデルとi8を分けているのは、4つのシートを持つミッドエンジンのスパーカーを創り出すことに成功している見事なパッケージングだろう。バッテリーはこのクルマのセンタートンネル内に設置され、3気筒エンジンはリアタイヤの間に搭載されている。フロントに積まれた電気モーターも含め、すべてのレイアウトが考え抜かれたものであり、こうした点を踏まえれば、英国で11万2735ポンド(1629万円)、米国で14万7500ドルとされる価格も納得だ。

ってかなんでスズキのパイクスピーク用のカルタスやエスクードを紹介しない…
モンスター田嶋の歴史
を見てもらえればわかると思うのだが

あと、スバルも開発車両ではレオーネの頃だったかにツインエンジンの車両を開発していたりするんだけどね


んで、正直BMWのi8はツインエンジンではないじゃん…
Posted at 2018/11/29 20:59:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記

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