2020年04月11日
メルセデスF1が開発に協力した呼吸補助装置『CPAP』、設計図をメーカー向けに公表へ
メルセデスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者に使用するための呼吸補助装置の設計図を、メーカー向けに公開すると発表した。この呼吸補助装置は、ブリックスワースにあるメルセデスのハイパフォーマンス・パワートレインズ部門(HPP)が開発に関わったものだ。
世界的流行を見せている新型コロナウイルスと闘うために、メルセデスはイギリスに拠点をおく他のF1チームと協働しながら、自社の設備を活用している。
ブリックスワースにあるHPPでは、通常はチームのパワーユニット(PU)を設計、開発している。今回HPPは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の技師やユニバーシティ・カレッジ病院(UCLH)の臨床医と連携して、『UCL-Ventura』と呼ばれる持続的気道陽圧(CPAP)機器を記録的なスピードで開発した。患者の呼吸が酸素マスクだけでは十分行えない場合に、この呼吸補助装置を使うことで、より楽に呼吸できるようになるという。
この呼吸補助装置は、非常に短い時間のなかで開発された。最初の開発会議が行われてから1台目の生産までに要した時間は、100時間にも満たなかった。しかも製造に必要な詳細情報は、すべてのメーカーに向けて、UCLのライセンス許諾に関するウェブサイト上で公開されている。
メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージング・ディレクターを務めるアンディ・カウエルは、「このプロジェクトが発表されて以降、世界中から驚くほど多くのCPAP機器に関する問合せを受けた」と述べた。
「設計図と製造仕様書を公開することにより、世界中のメーカーが素早くかつ大量にこの機器を生産でき、世界規模でCOVID-19に立ち向かうためのサポートになる」
UCLHやロンドンの他の病院でUCL-Venturaを使用した患者の状態に対する評価を受けて、イギリス政府は1万台を発注した。メルセデスのブリックスワースの施設では、通常F1用のピストンとターボチャージャーを生産する40の設備を使って、CPAPの製造が行われている。
メルセデスは、ブリックスワースの施設全体が「今回の需要に対応すべく生産設備を新たな用途に割り振った」としている。
UCLのマイケル・アーサー学長兼学部長は、「今回のプロジェクトにより、大学、病院、産業界が団結して国益のために動けば、途方もない成果を挙げられることを証明できた」と語った。
「これらの機器は、患者を集中治療室に入れずに対応するうえで大きな役割を果たす。しかもUCL、UCLH、HPPの緊密な連携作業のおかげで、わずか数週間で生産にこぎつけることができた」
「UCLコミュニティは、今回の大成功をもたらしたチームの全員を大変誇りに思う」
Posted at 2020/04/11 09:30:09 | |
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メルセデスベンツ | 日記
2020年04月11日
【9万人の集団訴訟】フォルクスワーゲン ディーゼル問題 英国でも不正と裁定
テストの本来の目的に反する不正なもの
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
フォルクスワーゲンは、ディーゼル問題をめぐって、英国のVWグループの車両の所有者が起こした、高等裁判所への訴訟における重大な審議で、敗北した。
英国の法律史上最大の消費者訴訟となると言われている、この集団訴訟は、アウディ、セアト、スコダ、VWの車両のオーナー約9万人が、欧州の排出基準をクリアするための「不正なソフトウェア」の設置に対する、補償を要求している。
オーナー側の弁護士は、VWがローリングロードテスト中であると検出すると、エンジンの燃焼を一時的に改変し、NOx排出量を最大40倍減らす無効化装置を装着することにより、不正を働いたと主張していた。
本訴訟の裁判官、ワクスマンは、EUで定義された分類に基づき「問題となっているソフトウェアは、確かに不正なものである」と裁定した。
ワクスマンは、これに同意した様々な裁判所や業界団体に言及し「この結論は多くの支持を得ている」と述べている。
また、VWの言い分を「不備な点が多く不条理」とし、「車両の運転状況を判断し、テストに合格することを可能にするソフトウェア機能は、テスト本来の目的に反するもの」と付け加えた。
原告約7万人を代表する、スレーター&ゴードンの訴訟責任者は「この判決は、クライアントはずっと以前から知っていたが、フォルクスワーゲンが受け入れていなかった事実を、再確認したものです」
「つまり、フォルクスワーゲンは、排出試験に不当に合格するために、英国の数百万台の車両に不当なソフトウエアを取り付けたということです」
一方、VWは、判決内容に対し「落胆しています。問題の一部にしか言及されていません」と述べ、上訴する姿勢を見せている。
「この判決は、責任、因果関係または損失の問題を決定するものではありません」
「フォルクスワーゲンは、申立人がいかなる損失をも被らなかったという、わたし達の主張に確固たる自信を持っています」と付け加えた。
一連の訴訟の、最初の公聴会は2019年12月に始まり、1.2L、1.6L、2.0Lで販売される同社の「EA189」ディーゼルエンジンに、このような装置が搭載されていたかどうかが確認された。
この訴訟には、「因果関係」の決定、つまり不正ソフトウエアがダメージを引き起こしたかどうかの判断を含む、さらなる段階が控えており、今年末もしくは、2021年初頭に審理される予定となっている。
VWが最終的に有罪であると判断された場合、数億ポンド(数百億円)の補償金支払い命令がだされる可能性がある。
同社は、搭載したソフトウエアは、英国の法律に違反するものではないと主張し、多くの英国のオーナーへの補償を拒否している。
また、アメリカなどの国における同様の訴訟では、オーナーとの和解に達している。
Posted at 2020/04/11 09:24:46 | |
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リコールなど | 日記
2020年04月11日
救急救命士の資格を持つピレリF1代表のマリオ・イゾラ、新型コロナ医療の最前線で支援活動
ピレリF1のレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは、現在のレースのない期間を利用し、ヨーロッパで最も新型コロナウイルスの影響を受けている地域であるイタリアのロンバルディア州で、新型コロナウイルス危機との戦いを支援している。
救急救命士と救急車の運転手の資格を持つイゾラは、ヨーロッパ大陸における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の中心地と考えられている地域の最前線で、毎日感染者の支援をしている。
ロンバルディア州にはイタリアの金融都市であるミラノがあり、2月に新型コロナウイルスが流行して以来、多くの犠牲者を出して苦しんでいる。これまでに7,500人以上が命を落とした。イタリア全体では13万2000人を超える感染者数が報告され、1万6523人もの人々が亡くなった。
最前線で働くことは危険を伴うが、イゾラは他のことよりも最前線で働くリスクをとるという。
『Formula1.com』によると、50歳のイゾラは「モータースポーツは今のところ中断されているかもしれないが、ピレリでは全員が今まで以上に仕事をしている」と語ったという。
「通常の仕事をしているだけでなく、我々全員が直面している問題にみんなで取り組んでいる」
「私としては今までも同じようにボランティアで救急車の運転手としてシフトを担当してきたし、私にできる支援をしている」
「今コロナウイルスが流行しているからといって、人々が通常の病気にかからなくなるわけではない。だからどのような役割であれ、ボランティアをする人の存在がより重要になる。私はできる限りの時間をすべて救急車に費やしている」
イゾラは先週、この危機の間で初めて夜勤を引き受けた。それは精神的にも体力的にも負担のかかる仕事だ。
「今、この仕事で一番辛いのは、患者の家族を救急車に乗せて病院に連れていくことができないということだ」とイゾラは『The Sun』のF1記者であるベン・ハントに説明した。
「通常であれば家族の誰かを連れていくことができる。なぜなら家族のサポートは重要だからだ」
「しかし今は他の患者との接触を避けるため、救急隊員以外の人を連れていくことは禁じられている」
「私はたくさんの同僚たちと話しをしている。我々はコミュニティであり、会話を交わしている。何があったかなどといったことを共有しているんだ」
「彼らが話す大変な事態というのは、通常なら非常に難しい状況に陥ったということだ。今のところ最も大きな影響があるのは、精神面だろう」
F1のヒーローは、ドライバーだけではない。
Posted at 2020/04/11 09:20:59 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月11日
ランクル並みに大きい! スバル史上最大の3列シートSUV「アセント」がイケてる!
■3列シートでファミリーに人気! 北米で販売されるスバル「アセント」とは?
スバルは、海外専用車として「アセント」という大型SUVを販売しています。日本未導入のアセントとは、どのようなモデルなのでしょうか。
アセントは3列シートを備えるSUVで、2017年11月におこなわれたロサンゼルスオートショーで世界初公開されたのち、2018年よりアメリカやカナダで販売されています。
ボディサイズは全長4998mm×全幅1930mm×1819mmと、トヨタの大型SUV「ランドクルーザー」と同等の堂々たるスタイル。スバル史上最大のSUVで、日本ではラージサイズに入りますが、アメリカではミドルサイズに分類されています。
アセントのデザインは、同車のミドルサイズSUV「フォレスター」と似ていますが、SUVらしいたくましさや躍動感が感じられるスタイルです。
内装は上質なデザインで、ファミリー層のニーズとして求められる、使いやすさや快適性を追求し、どの席においても気持ちよく過ごせる空間が広がっています。
シートの間隔などを配慮するとともに、リアドアの開度や開口エリアを大きく取り、乗降用ステップやグリップを設定。2列目・3列目の乗員が乗り降りしやすい工夫も施されました。
狭くなりがちな3列目シートですが、アセントの3列目は、シートリクライニング機構の採用に加え、タブレット端末や左右のカップホルダー、USB電源の確保、専用のエアコン吹き出し口など、乗るのが楽しくなるような快適な空間としています。
乗車人数は、2列目シートを2人掛けのキャプテンシートとした7人乗車と、2列シートが3人掛けのベンチシートとした8人乗車のふたつのタイプが用意されています。なお、2列目シートのキャプテンシートは、スバルとして初めて採用されました。
アセントの最新モデルには、後部座席のリマインダーシステムが装備されました。後席の子どもやペットを物理的に感知することはできませんが、リアドアが開閉されてから車両が30分以内に始動したときなどの条件を満たした場合に、警報やメーター内に警告メッセージなどでドライバーへ注意喚起します。
搭載されるエンジンは、新開発の2.4リッター4気筒水平対向直噴ターボエンジンで、小排気量ながら3.5リッターエンジンと同等のスムーズな加速性能を実現しています。トランスミッションは、リニアトロニックCVTです。
また、「スバルグローバルプラットフォーム」の採用によって車体剛性が向上したことが、スムーズで気持ちの良い走行性能に寄与。アクティブトルクベクタリングを採用し、優れた旋回性能と危険回避性能を実現しています。
駆動方式は、「シンメトリカルAWD」を採用し、雪道や泥道などの悪路から、濡れた道、高速道路といったさまざまな路面状況で安定感のある走りを可能にしました。
さらに、滑りやすい路面などにおいて、エンジン、トランスミッション、ブレーキなどを最適に統合制御して、悪路走破性を高める「X-MODE(エックスモード)」を採用。下り坂で低速を維持した走行を実現する「ヒルディセントコントロール制御」も設定し、ドライバーの安心感を高めます。
最低地上高は、SUVとして十分な220mmを確保。アプローチアングル、ディパーチャ―アングル、ランプブレークオーバーアングルなども最大限確保し、ゆとりあるロードクリアランスを実現しています。
加えて、スバル初となる最高5000ポンドのトーイング性能により、キャンピングカーやボートのけん引もでき、アクティブな使い方にも対応可能です。
安全装備は、運転支援システム「アイサイト」とアイサイトアシストモニターを全車に標準装備。車両後退時の衝突回避または衝突による被害軽減や、自車の後側方から接近する車両を検知、ステアリング連動ヘッドランプやハイビームアシストによる夜間運転時の安全性も向上しました。
また、コネクティッドシステムとして「スバルスターリンク」が搭載されています。
※ ※ ※
アメリカにおけるアセントの価格は、3万1995ドルから4万5045ドル、日本円で約348万円から490万円です(1ドル=108.78円/2020年4月7日現在)。
2019年の1年間でアセントは8万1958台が販売され、北米で販売されるスバル車では、「アウトバック」、「フォレスター」、「クロストレック(日本名:XV)」に次ぐ、4位の販売実績を誇ります。
日本国内におけるスバルは、2018年に販売終了した「エクシーガクロスオーバー7」を最後に、現在では3列シートを備えたモデルはラインナップされていません。
昨今ではミニバンの代わりとしての3列シートSUVの人気が高まっている傾向があり、マツダ「CX-8」は好調な販売を見せています。
アセントが国内で販売されれば需要がありそうですが、残念ながら現時点では日本に導入される予定はないといわれています。
Posted at 2020/04/11 09:18:52 | |
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富士重工 | 日記
2020年04月11日
ポルシェ マカン、エンジン車は2023年にも終了か…次世代モデルの最新情報をスクープ
ポルシェの大人気クロスオーバーSUV、『マカン』次世代型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
マカンは、『カイエン』の弟分として2008年に初代が登場、2016年パリモーターショーで現行モデルとなる第2世代へバトンタッチされている。ポルシェは3月の年次記者会見において、2024年までに電動化などに約100億ユーロを投資し、マカン次世代型にEVを設定すると発表しており、その動向に注目が集まっている。
北ヨーロッパの山中で捉えたプロトタイプは現行モデルのテストミュールで、開発初期段階といえる。リアバンパーが異なり、ドア下部が覆われているほか、フロントバンパーのエアインテークもカバーされている。信頼できる情報筋によると、これは間違いなく次世代のマカンであり、EVだけでなく、ガソリン駆動モデルも発売されるという。
現行型は、第1世代のアウディ『Q5』と同じプラットフォームを採用しているが、次世代型のガソリン駆動モデルでは、第2世代から流用されるはずだ。一方、フルEVバージョンでは、『タイカン』と共有するVWグループの「PPE」(Premium Platform Electric)を採用する。おそらく「マカン」の車名は共有されるはずだが、2つのプラットフォームを利用し、フロントマスクは異なるデザインとなることが噂されている。EVバージョンの最高出力は700ps、最大トルクは1017Nmと強力なパワーとなりそうだ。
独占入手したスケジュールによると、次世代型マカンは2021年内にデビューする。EVバージョンは2022年末までに生産され、2024年以降はガソリン駆動モデルが廃止、EVのみの設定となるという。
Posted at 2020/04/11 09:10:43 | |
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ポルシェ | 日記