2020年04月27日
次期型BMW「M3」は直6+トリプルターボ搭載? スペックを予想してみた
■街も走れるサーキットモデル BMW「M3」の長い歴史
BMW M GmbH(有限会社)は、BMW AG(株式会社)の100%子会社だ。M社はBMW Mモデルのプロデュース、BMWドライビングエクスペリエンスの開催、インディビデュアルと呼ぶ特別注文のクルマの製作など、BMW本社を側面から支えている会社だ。
Mモデルの初代は、1978年のパリサロンで発表した「M1」だ。イタルデザインによるミッドシップエンジン、2シーターのスーパーカーとして登場した。エンジンは3.5リッター直列6気筒で、たった477台が生産されただけなので、いまでは程度が良ければ1台1億円という値も付いている。
大量生産のMモデルは、1985年にデビューした「M3」からだ。ベースはE30と呼ばれる2代目3シリーズの2ドアで、前後ともブリスターフェンダーにして太いタイヤを履かせていた。トランクリッドにはウイングも標準で付けられていた。
2.3リッター直列4気筒(195ps)から始まったが、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のレギュレーションに合わせて1989年には「M3スポーツエボリューション」として2.5リッター(238ps)に排気量を増大した。
この初代M3が実質的なMモデルの原点と呼ぶべきクルマである。筆者が1988年5月にドイツにBMWのインストラクター研修に行った際には、真っ赤な新車のM3を与えられ、2週間走り回った記憶が蘇る。このまま日本まで乗って帰りたいと思うほど絶好調のクルマだった。
2代目となるM3は、E36と呼ばれる3シリーズの2ドアクーペをベースとして1992年に発表された。
エンジンは3リッター直列6気筒(286ps)になり、スポーティだけでなくラグジュアリーな雰囲気も出してきた。1994年には4ドアセダン、カブリオレも追加された。
最終的には3.2リッター直列6気筒(321ps)になり、トランスミッションは5速MTから6速MTになり、シングルクラッチの2ペダルSMG(シーケンシャルMゲトリーベ)も加わった。
3代目のM3はE46の3シリーズクーペで、フェンダーやボンネット、バンパーなどがM3スペシャルになっていた。
エンジンは3.2リッター6気筒だが、レーシングカーのような6連ストットルによってパワーもトルクも格段に上がった(343ps)。トランスミッションは6速MTと進化した6速SMG IIになった。
E46 M3で忘れてはいけないのは2001年のフランクフルトショーで発表されたM3CSLだ。
エンジンをパワーアップ(360ps)し、屋根も含めてCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)のパーツを多用し、遮音材を廃止し、ノーマルのM3から110kgもの軽量化を果たした。
本格的なバケットシートは手動で動かし、後席のシートクッションはほとんどなく、薄っぺらいので長距離は乗れないほど。走りに徹したモデルとして、オーナーは手放さない。まさにCSL=クーペ・スポーツ・ライトウエイトを実現したモデルだ。
4代目は、2007年に誕生したE90のM3である。セダンはE90、クーペはE92と呼ばれた。
これまでと大きく異なるのがエンジンで、4リッターV型8気筒エンジンになった。当時M5・M6で採用していた5リッターV型10気筒をベースに、2気筒減らしてV型8気筒(420ps)にしたエンジンだ。
オイルパンもクランクシャフトの軸受けとしての役目をするベッドプレート方式で高回転型エンジンにふさわしい高剛性を実現した。V型8気筒でも直列6気筒よりエンジン単体では軽くできたことが採用の理由だ。これがNA(自然吸気)最後のエンジンとなり、これほどまでの高回転を楽しめる時代が終わった。大排気量を高回転まで回して気持ちよく走ると燃費は悪かった。
5代目は、F30の3シリーズがベースになっている。2013年12月に発表、翌2014年から発売になった。
この代からセダンが3シリーズ、クーペが4シリーズと呼び名が新しくなり、MモデルもM3セダンはM3に、M3クーペはM4になった。M3はF80、M4はF82と別の開発記号が用いられている。
エンジンはまた3リッター直列6気筒(431ps)に戻った。とはいっても今度はターボチャージャー付きで、BMWが「ツインパワー」と呼ぶノーマル3シリーズの1機のシングルターボとは異なり、ちゃんと2機のターボを持つツインターボエンジンになる。
■直列6気筒+トリプルターボ!? 新型M3のスペックを予想
Mモデルは「サーキットを走るマシンで一般道も走る」というコンセプトで作られているから、その方向性は明確だ。
世界一過酷なサーキットといわれるドイツのニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)=1周20kmを数万kmも走り込んでセッティングされている。F82のM4クーペコンペティションでノルドシュライフェを何日か走ったが、運転しやすく何周走ってもびくともせず、ドライビングが飽きないのはさすがだと思った。
さて6代目のM3・M4は一体どんなクルマになるのだろうか。G20型に進化した新型3シリーズ(セダン、ツーリング)が登場して1年。まだクーペモデルの新型4シリーズは登場していない。
そしてこの3シリーズが新型M3の、4シリーズが新型M4ベースとなるのだが、どのような形で出てくるかがいまから楽しみだ。
新型3シリーズでは全幅が1825mmと広くなっているから、以前のように大きなブリスターフェンダーを付けなくてもM3/M4のファットなタイヤが収まるかもしれない。
注目されるのはエンジンだ。排気量はわからないが、直列6気筒が採用されるのは間違いないだろう。もちろんターボ付きだ。
そのターボチャージャーの数は間違いなく2つ以上で、もしかしたら3つか4つの可能性もある。これは大げさではなく、すでにBMWの3リッターディーゼルには、トリプルターボも、それに1つターボを足した4つのターボのモデルも存在している。ただし、ターボチャージャーをたくさん付ければパワーが上がるというものではないのだが。
もっとも注目するのはボディ剛性、シャシ剛性だ。つまりハンドリング性能や官能に訴えかける部分のチューニングは、相当高いレベルに達しているはずだ。スクープ写真やスペック表を見ただけではわからないところもMモデルの魅力だから、今から乗るのがとても楽しみである。
Posted at 2020/04/27 21:02:37 | |
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BMW | 日記
2020年04月27日
バッテリーはどこ? 電アシに見えない技あり電アシ「DE03」登場
■「普通」にこだわった小径ホイール電アシ「DE03」
国内外のバイクメーカーが販売する様々なモデル用のカスタムパーツを企画・製造するデイトナは、一見すれば電動アシスト無しの自転車のような外観とされた新型車「DE03」を発売しました。
トップチューブと地面が平行になったアルミ製ホリゾンタルフレームや、20インチの小径ホイールを採用することで“ミニベロ”スタイルとされたDE03は、一般的な電動アシスト自転車ではフレームの一部に搭載されることの多いバッテリーをシート後方の小型レザーバッグに搭載したモデルです。
電動アシスト無しの自転車のようなスタイルをより強調するため、アシスト力を担うモーターもクランクでは無くリアハブに内蔵。特殊なギアを組み込むことでバッテリー切れになっても普通の自転車として走行することが可能とされています。
なお、DE03のバッテリーは充電時間4~5時間で航続距離は約50km、補助最高速は24km/h(規制値)に設定されています。
その他、カセット式の8速ギアや、回転式ステム、左右可倒式ペダル、ブレーキユニット一体型のベルを採用したDE03は、シャンパンゴールド、ダークグレーメタリック、ダークグリーンメタリックの3色展開で、価格(税別)13万9000円となっています。
オランダ発の電アシ自転車「VanMoof」最新モデルS3/X3登場 40%のプライス・ダウンを実現
■デザイン性に優れた高性能電動アシスト自転車
オランダの電動アシスト自転車ブランド「VanMoof(バンムーフ)」は、様々な面をアップデートした新型車「S3」「X3」を4月22日に発売しました。
VanMoof は、2014年に初の電動アシスト機能を持つ「Electrifiedシリーズ」を公開して以来、2016年に初代「S」モデル、翌2017年に「X」モデル、2018年には両モデルをバージョンアップした「S2」「X2」を発表してきました。
今回、新たに発売された「S3」「X3」は、シリーズ4代目となるモデルで、より小型化し静音性も増した最新モーターや油圧ブレーキシステム、アプリを使ってでシフトのタイミングをライダーの好みにあわせてカスタマイズすることが可能な4段階オートマティックギア「e-shifter(電動シフター)」を新採用。 4時間の満充電で最長150km走行可能なバッテリーやキーレスシステム、盗難防止トラッキングシステムなど、充実の装備が搭載されています。 今回の発表に際しVanMoofの共同創立者、ティーズ・カーリエ氏は「私たちは最新で最高性能のe-bikeをこれまでは提供することが難しかった価格で提供します。私たちの自転車をより多くの人に手に取ってもらえるようにするということ、億単位の人々に乗ってもらえることが、私たちの直近の目標です」とコメントしています。
前モデルから40%以上プライスダウンされたVanMoof「S3」「X3」の価格(消費税込)は25万円で、ライトとダークの2色展開となっています。
電アシに見えない電アシ クロスバイクスタイルの「DE02」登場
■一見「普通」に見えるスポーツ電アシ
国内外のバイクメーカーが販売する様々なモデル用のカスタムパーツを企画・製造するデイトナは、一般的な電動アシスト自転車とは異なる趣の新型車「DE02」を発売しました。
ロードレーサーのようにトップチューブが地面と平行になったアルミ製ホリゾンタルフレームを採用したDE02は、一般的な電動アシスト自転車ではフレームの一部に搭載されるバッテリーをシート後方のレザーバッグに搭載することで、一見するとアシストの無い自転車のような外観とされています。
また、その特徴を活かすため、アシスト力を担うモーターもクランクでは無くリアハブに内蔵。特殊なギアを組み込むことでバッテリー切れになっても抵抗を感じることなく普通の自転車として走行することが可能といいます。
なお、DE02のバッテリーは充電時間4~5時間で航続距離は約50km、補助最高速は24km/hに設定されています。
その他、利便性に優れた9速ギアや、回転式ステムや左右可倒式ペダルの採用でスマートに収納できるDE02は、マットスカイメタリック、シャンパンゴールド、パールホワイトの3色展開で、価格(税別)14万3000円となっています。
新たな通勤手段!? 電動折りたたみバイク「ブレイズ スマートEV」がアマゾンで人気再燃!
デリバリー業界や新たな通勤手段などとしてニーズ急増中の電動折りたたみバイク「ブレイズ スマートEV」が、アマゾンほしい物ランキング1位~3位を独占、全国から注文が相次いでいる。価格は16万6000円(消費税抜き)。
こんな時期だからこそ、人気のスマート EV!
チョイ乗りできるエコなバイク
ブレイズ スマートEVは、自転車よりも楽に、バイクより手軽に乗ることができ、ちょっとした街乗りにも使用できる。
また電気エネルギー100%で走行するため排気ガスも一切排出せず、エコで環境に優しいバイクとなっている。
大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、坂道もスムーズに登ることができる。
重量はたった18kgなのに、耐久力抜群!
満充電での走行可能距離は約30km、3.5時間で満充電にすることが可能だ。家庭用のコンセントから充電ができるので、手軽に所有できる。
自動車ディーラーとして19年の実績があるブレイズは品質を最重視しており、バイクの各種部品に対して何百回もの試験並びに耐久テストを繰り返している。
ブレイズ スマートEVの主なスペックと価格
■全長:約1200mm
■ハンドル部:約650mm
■高さ:約950mm ※展開時
■全長:約600mm
■ハンドル部:約350mm
■高さ:約1200mm ※折り畳み時
■乗車定員:1名(120kg)
■最大積載量:120kg
■車両重量:約18kg
■充電時間:約3.5時間
■走行距離:満充電で約30km
■タイヤサイズ:前後:315mm
■ブレーキ:前後:ディスク式
■最大速度:30km/h
■カラー:6色
■価格:16万6000円(税抜き)
Posted at 2020/04/27 00:20:02 | |
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