2020年07月10日
飛鳥ナンバー人気 松戸と接戦 新ご当地ナンバー17地域の図柄 「飛鳥3110」で取る人も
デザイン発表時から幸運な偶然が重なった「飛鳥」ナンバー
2020年5月11日から、全国17の地域で自動車用ナンバープレートの新しい地域名表示、いわゆる「ご当地ナンバー」の交付が始まりました。いずれも、「地方版図柄入りナンバープレート」を導入しており、地域ゆかりの図柄が描かれたプレートを申し込むことができますが、この図柄入りプレートの申し込み数で、奈良県の「飛鳥」ナンバーが健闘しています。
国土交通省の資料によると、飛鳥ナンバーの図柄入りプレートの申し込み件数は、交付開始から43日を経た6月22日時点において、登録車、軽自動車合わせ1674件。千葉県「松戸」ナンバーの1688件とともにトップ争いをしています。しかし、松戸ナンバーの対象となる登録車両数は約13万7800台、これに対し飛鳥ナンバーの対象5市町村(奈良県橿原市、高取町、明日香村、田原本町、三宅町)における登録車両数は約5万9000台しかなく(いずれも3月末現在、軽自動車除く)、図柄入りナンバープレートを申し込む割合のうえでは、飛鳥ナンバーが17地域のなかでも突出しているのです。
飛鳥ナンバー協議会の事務局を務める橿原市の観光政策課によると、各市町村の首長も積極的にPR活動を行っていることもあるといいますが、交付開始前から、SNSなどで全国的に話題になり、広く周知されたという一面もあるそうです。
というのも、アイドルグループ「乃木坂46」のファンのあいだで有名になったのだとか。図柄入りナンバープレートのサンプルは、国土交通省が全国一律で「地域名 599 あ 2046」としているのですが、デザインが発表された時点で、乃木坂46メンバーの齋藤飛鳥さんが20歳だったことから、「飛鳥」や「あ」、「20」も「46」も、それぞれ齋藤さんに関係があるとされたのだそうです。
もちろんこれらは偶然の一致ですし、飛鳥ナンバー自体も、対象地域に登録の本拠を置く自動車でないと取得することはできません。しかしながら、任意の4桁数字を選べる希望ナンバー制度で、「3110」にする人もいるとのこと。「さいとう」の語呂合わせだといいます。
飛鳥は「朱雀」1本勝負のデザインも勝因?松戸ナンバーは複数要素を盛り込む
飛鳥ナンバーは、図柄もほかのナンバーとは異なる特徴があると橿原市の観光政策課は話します。朱雀をモチーフとしたその図柄は、地元紙などでよく「ダイナミックな」と表現されるとか。
「多くのナンバーの図柄は、地域の様々な名物や風景がいろいろ盛り込まれていますが、飛鳥ナンバーは、飛鳥を象徴するキトラ古墳の壁画に描かれた四神の中で、羽ばたく姿が飛鳥地域の今後の飛躍への思いと重なることもあり、わかりやすくイメージを伝えられるよう朱雀を全面に描くこととしました」(橿原市 観光政策課)
デザインの決定までには、朱雀の図柄で3案を用意し、イベントなどで頻繁に住民アンケートを行ったといいます。自分が選んだ図柄がナンバープレートになったと、住民の記憶に残っていることも、デザインへの理解につながったのではないかといいます。
一方の松戸ナンバーですが、交付開始から43日間で1688枚という申し込み件数は、東京圏のご当地ナンバーのなかでは健闘しているといえます。「世田谷」や「杉並」「越谷」の図柄入りプレートの申し込み数が、2018年10月からの累計で1000件以下に留まり、2020年5月からの新規17地域においても、たとえば「市川」は交付開始から43日間で506件、「板橋」は208件といった状況です。
松戸市の政策推進課によると、「松戸の風景」として「矢切の渡し」にサクラ、アジサイと、様々なものを盛り込んだ松戸ナンバーの図柄は、市民からも好評だといいます。こちらも市民からデザインを公募して選ばれたもので、キレイだという声のほか、有名になっていない松戸の名所のPRにつながるという声があるとのこと。
また、もともと「野田」ナンバーで、市内の登録車両数が多いにもかかわらず、独自の地域名表示ではなかったことから、「ご当地ナンバー導入へのご支持そのものが多かった」(松戸市 政策推進課)のだそうです。
Posted at 2020/07/10 23:03:45 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年07月10日
マツダ3にターボモデル追加へ! スピードアクセラの復活か!?
7月3日、マツダ・メキシコが、「マツダ3」のターボモデル登場することを明らかにした。
2.5リッター・ターボを搭載!
7月8日に北米市場で発表が予定されているマツダ3のターボモデルについて、メキシコ法人がひとあし早く搭載エンジンなどを発表した。
新たに追加されるターボモデルのエンジンは、「マツダ6」や「CX-8」などに搭載されている2.5リッター直列4気筒ガソリンターボ。オクタン価93のガソリンの場合、最高出力は250ps、最大トルクは433Nmを発揮するという。
駆動方式は4WDで、トランスミッションは6AT。初代と2代目アクセラに設定された高性能版の「スピードアクセラ」と異なり、6MTは設定されないようだ。内外装の詳細は不明。
正式な価格や仕様については、7月8日以降に発表される。日本への導入は「未定です」(同社日本法人広報部)とのこと。
文・稲垣邦康(GQ)
マツダ3 に2.5ターボ、227馬力…メキシコで発表
マツダのメキシコ部門は7月4日、『マツダ3』(Mazda3)の2.5リットルターボエンジン搭載車を、「#FeelAliveAtHome」イベントでデジタル発表した。
すでに北米向けの『CX-9』、『マツダ6』、『CX-5』に搭載されている直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G2.5T」が、メキシコ向けのマツダ3にも拡大展開された。
このSKYACTIV-G2.5Tエンジンには、マツダの「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」を採用する。新設計のポートを使用してターボチャージャー内に空気を取り入れることで、ほぼ即座にブーストが得られるのが特長だ。マツダ3のメキシコ仕様の場合、最大出力227hp、最大トルク42.8kgmを発生する。
また、駆動方式はAWDで、トランスミッションは6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」を組み合わせる。なお、この2.5ターボを搭載する「Sグランドツーリング」グレードの現地ベース価格は、48万9900ペソ(約235万円)と発表されている。
Descubre el nuevo Mazda3 Hatchback 2021 con Motor Turbo. Espera noticias muy pronto. #FeelAliveAtHome pic.twitter.com/HQYqfnOHzq— Mazda Mexico (@MazdaOficial) July 4, 2020
北米市場で発表されたマツダ3 2.5ターボは、マツダスピードアクセラの再来なのか?
2020年7月8日、北米市場でマツダ車の販売を行うマツダノースアメリカンオペレーションズは、2021年モデルのマツダ3を今秋に発売すると発表。ラインアップの中には「マツダ3 2.5ターボ(Mazda3 2.5 Turbo)」という名のモデルが含まれるという。
※タイトル画像は、北米仕様のマツダ3(2020年モデル)とマツダスピードアクセラ。
4WDと6速ATを組み合わせ、素性はジャジャ馬ではなさそうだが
優れたデザイン性を持つモデルに贈られるワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーやレッド・ドットのベスト・オブ・ザ・ベスト賞など、現在のマツダ3がデザイン賞をいくつも受賞したことはよく知られている。また、新ガソリンエンジン技術スカイアクティブXを搭載したとあって、話題の尽きないモデルである。
そして2020年7月8日、マツダの北米法人マツダノースアメリカンオペレーションズは2021年モデルのマツダ3を発表。従来2.5L直4ガソリンエンジン(約188ps/252Nm)だけだったラインアップに、ふたつのパワートレーンを追加するという。ひとつは日本にも導入されている2L直4ガソリンエンジン(約157ps/203Nm)で、もうひとつは高出力な2.5L直4ターボだという。
2.5Lターボといえば、すでにCX-8やマツダ6などに搭載されているスカイアクティブG 2.5Tを思い浮かべる。230ps/420Nm(日本・レギュラーガソリン仕様)を発生し、ディーゼルよりも高回転型でハイパワー、さらに静粛性も高いとあって一部の層から強い支持を受けているエンジンだ。
マツダ3に新たに搭載する2.5Lターボエンジンは、給油されるガソリンのオクタン価によって異なるパワーを発生し、87オクタンで約230ps/420Nm・93オクタンで約253ps/433Nmとなる。この数値を見る限りは、日本のCX-5などと同じ仕様に見える。しかし発表によるとマツダ3に合わせてリチューンされており、さらにコーナリング性能を高める4WDシステム「i-ACTIV AWD」を組み合わせることによって、高い走行性能を期待するユーザーも納得のドライビングダイナミクスを実現するという。
さてここまで読んで、過去販売されていたマツダスピードアクセラを思い浮かべた人も多いことだろう。初代は2006年6月に、2代目は2009年6月に発売されたホットハッチで、いずれも2.3L直4ターボ+6速MTを組み合わせていた。また専用にボディ剛性を強化、専用セッティングのサスペンションなどによりハンドリング性能を大きく向上させたモデルだった。
最大の特徴は264ps/380Nmというエンジンパワー(初代・2代目ともに同じ)だ。数字だけ見るとスバル インプレッサWRX STIや三菱 ランサーエボリューションなどといったハイパー4WDのライバルと思うかもしれないが、実はマツダスピードアクセラはFF。215幅(2代目は225幅)の2本のタイヤでこのパワーを受け止めるのだから、そのジャジャ馬っぷりは言わずもがな。それでもボディ剛性の高さからファンも多く、復活を望む声をよく聞く存在だった。
マツダ3 2.5ターボの存在を聞いた時、マツダスピードアクセラの再来か!?日本でも復活か!?と思ったものだが、どうも素性は違うようだ。新型が4WDである点、組み合わされるトランスミッションが6速ATのみという点、近年マツダがブランドの方向性を高級志向に舵を切っている点などを見ると、プレミアム志向の高性能ハッチバックに仕上げられているのではないかと考えられる。
いずれにしても、北米市場で発売されるのは2020年秋から。販売価格も含め、車両の詳細も今後発表されることだろうから、日本市場での導入の報も期待して待とう。
マツダ3 にターボ、250馬力の「SKYACTIV-G 2.5T」搭載…米国発表
マツダの米国部門は7月8日、『マツダ3』(Mazda3)の2021年モデルに、2.5リットルターボエンジン搭載車「2.5ターボ」を設定すると発表した。ハッチバック(日本名:「ファストバック」に相当)とセダンに用意される。
この2.5リットルターボエンジン搭載車は、より力強いパワーを求める顧客の要望に、マツダの米国部門が応える形で実現したものだ。すでに北米向けの『CX-9』、『マツダ6』、『CX-5』に搭載されている直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」が、2021年モデルのマツダ3にも拡大展開されることになった。
◆ダイナミック・プレッシャー・ターボを採用
このSKYACTIV-G 2.5Tエンジンには、マツダの「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」を採用する。新設計のポートを使用してターボチャージャー内に空気を取り入れることで、ほぼ即座にブーストが得られるのが特長だ。
排気脈動を制御して、ターボエンジンの効率を高めることを目指した。速度域に応じて排気経路を切り替える可変バルブと、ターボエンジンに最適化した4-3-1排気マニフォールドにより、低速から高速まで広い範囲で高い過給性能を実現した。マツダによると、自然吸気エンジンのような素早い応答性と力強い低速トルクを発揮するという。
マツダ3の2.5ターボの米国仕様のスペックは、オクタン価87のガソリン使用時が最大出力227hp、最大トルク42.8kgmだ。オクタン価93のプレミアムガソリン使用時には、最大出力は250hp、最大トルクは44.2kgmに向上する。このエンジンは、マツダ3に合わせて最適に調整されており、情熱的なドライバーが期待するドライビングダイナミクスを実現しているという。
◆路面状況の変化を予測する4WD「i-ACTIV AWD」
また、2.5ターボには、4WDの「i-ACTIV AWD」を組み合わせる。i-ACTIV AWDは、タイヤの動きやGセンサーなどの情報か、車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測する。これにより、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する。
雨や雪などの滑りやすい路面をはじめ、ドライ路面においても4輪のタイヤの力を効率的に引き出せるように適切にトルクを配分し、スムーズで安定した走りを追求する。また、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」と協調制御を行い、ニュートラルなコーナリング性能を実現しているという。
◆専用仕上げのスポーティな内外装
2.5ターボには、スポーティな内外装が採用される。エクステリアは、グロスブラック仕上げのフロントグリル、フロントバンパー下部の専用装飾が特徴だ。大型テールパイプ、18インチのブラック塗装のアルミホイール、グロスブラック仕上げのヒーター付きドアミラー、リアとエンジンカバーの「TURBO」エンブレムも装備されている。
また、2.5ターボでは、「プレミアムプラスパッケージ」が選択できる。ハッチバックには、グロスブラック仕上げのルーフスポイラーとフロントエアダムが装備される。セダンには、グロスブラック仕上げのスポイラーが追加される。
インテリアには、パドルシフト付きの革巻きステアリングホイール、フレームレスの自動調光ルームミラー、クローム仕上げのプッシュボタンスタートなどが専用装備されている。
なお、マツダ3の2.5ターボは2020年内に、米国の販売店に到着する予定。
【新機種】マツダ3 2.5Lターボ車(250hp) アメリカ市場で、ハッチバック/セダンに 四輪駆動が標準
最高出力/最大トルク判明
北米マツダは、「マツダ3」の現地仕様に、2.5Lターボ仕様を追加すると発表した。
新たに加わるモデルの名前は「マツダ3 2.5ターボ」で、ハッチバック(ファストバック)とセダンの両ボディに用意される。
搭載されるのは、SKYACTIV-G 2.5Tユニット。オクタン価93の燃料では、最高出力250hp、最大トルク44.2kg-mというスペックを誇る(オクタン価87では、227hp/42.9kg-m)。
マツダ3用にキャリブレーションされたユニットで、現時点では、同社最新の四輪駆動システムである「iアクティブAWD」と組み合わせたパッケージとなる。
「TURBO」エンブレムも
装備面では、大径エグゾースト・パイプ、18インチ・ブラック・アルミニウム・アロイホイール、グロスブラック仕上げのヒーテッド・ドアミラー、リアビューカメラ、LEDデイタイム・ランニングライト、シャークフィン・アンテナなどを標準で搭載する。
また、セダン・モデルでは、フロント・グリルがグロスブラック仕上げとなるほか、フロント・バンパーに加飾が施される。
ハッチバック、セダンのどちらも、トランク、およびエンジンカバーに「TURBO」のバッチを配しているのが識別点だ。
マツダ3 2.5ターボは、本年末までに現地の販売店に並ぶ予定である。なお、北米価格は今後発表される。
【マツダスピード復活は?】マツダ3ターボ、北米先行導入 背景に2000年代マツダスピード・アクセラの存在
日本ではなく、北米市場先行で注目
text:Kenji Momota(桃田健史)
なぜ、エンジン音によるティザーなのか? なぜ、アメリカなのか?
そこには、アメリカのマツダファンにとって忘れられない「あのクルマ」の存在がある。
マツダの北米事業会社が6月末、ツイッターで公開した動画。
背景は、魂動デザインの象徴であるカラーリング、ソウルレッドをモチーフとしたイメージ。そこに、2020年7月8日という日程が浮かび上がり、背後には吹き上がるエンジン音が収録されていた。
いったい、どのモデルのティザーなのか? なぜ、エンジン音にこだわるのか?
このツイートについて、アメリカの自動車系メディアの間では「ついに帰って来るのか!?」といった論調が目立った。
予測されていたのは、マツダ3ターボのことである。
公開されたのは、「スカイアクティブG2.5T」搭載のマツダ3。同エンジンは北米「CX-5」などにも搭載されている。
そんな既存エンジンを、他の既存モデルに採用するだけなのに、アメリカではマツダ3ターボに大きな期待がかかっている。
わざわざティザーで、ターボエンジンを聞かせるといった演出までして。
さらにいえば、マツダのハイパフォーマンス系ブランドである、マツダスピードの量産ラインでの復活についても、マツダ3ターボが大きなきっかけになるかもしれない……といった期待がアメリカで高まっている。
ハイパフォーマンス系モデルへの期待
近年、アメリカ市場ではC/Dセグメントと呼ばれる中小型車市場からSUVへのシフトが加速している。
マツダとしては、SUVではCX-5を中核として、ボディサイズがさらに大きくアメリカでの需要が期待できるCX-8、そしてスタイリッシュ性と新世代プラットフォーム採用によってさらなる走りの良さを追求したCX-30という、マツダSUV群の販売を強化してきた。
一方で、C/Dセグメントでは、近年中にフルモデルチェンジするマツダ6、そして現時点ではマツダ3の販売拡大を進めている。
むろん、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、さらに全米での経済活動再開による第二波に対する不安も広がり、自動車販売の回復ペースが順調に上がっていかないのではとの懸念もある。
そうした状況での登場となった、ガソリン2.5Lターボエンジン搭載のマツダ3。
同エンジンがCX-5の米2020年モデルに搭載された際の触れ込みは「最もパワフルなCX-5」。最大出力は250psである。
CX-5より車重が軽いマツダ3ならば当然、運動性能の基準値のひとつであるパワーウエイトレシオは上がる。CX-5より重心も低く、運動特性も当然、スポーティさに直結する。
そうなってくると、アメリカのマツダファンは「あのクルマの再来か!?」と心が躍る。
マツダスピード・アクセラの再来か?
「あのクルマ」とは、マツダスピード・アクセラ(マツダスピード3)だ。
マツダ3の前身であるアクセラ。その初代モデルで2006年にハイパフォーマンスバージョンとして追加ラインアップされた。
エンジンは2.3L直噴ターボで、最大出力は264ps、最大トルクは38.7kg-m。
当時、日系Cセグメントのハイパフォーマンスモデルといえば、もちろん、スバル「WRX STI」と三菱「ランサー・エボリューション」が2巨頭として君臨していた。
それぞれWRC(世界ラリー選手権)という過酷な実戦からフィードバックされた最新の四輪駆動システムを搭載。
これら2モデルに対してマツダは、けっして真っ向勝負を挑んだのではない。
ラリーやレースといった競技車との繋がりではなく、街乗りでユーザーが「あっと驚くような」楽しい走りを提供した。
2006年発売当時、筆者(桃田健史)は、日米での公道、サーキット、自動車メーカー各社のテストコースで、マツダスピード・アクセラ(マツダスピード3)を他車モデルと比較試乗している。
その際、感じたのは「楽しさの演出」だ。
クルマとしては、かなりのジャジャ馬。アクセルオンで前輪が路面とのトラクションが時たま抜けるほどの、いわゆるトルクステアが激しい。
さらには、加速時に車体後部が沈み込む、スクワット量が多い。
新マツダ3ターボはどんな感じなのか
スクワット量が大きいことで、ドライバーとしては、なんだか凄く豪快に加速しているような感覚を持つ。
こうしたセッティングについて、他メーカーのハイパフォーマンス系開発担当者は当時、「ユーザーに楽しんでもらうという手法として、なるほど、と思えるところもありますが、弊社での採用は難しい」とコメントしていた。
結果として、マツダスピード・アクセラは、アメリカで「もの凄く速い(速いと感じる)マツダ車がある」「マツダのターボ車は凄い」とスポーツカーファンの間で大きな話題となったのだ。
こうしたマツダの歴史を覚えている、マツダユーザーやディーラーマンが大勢いる。
だが同時に、2010年代以降にマツダ第6世代、そして新型マツダ3からマツダ第7世代へと移行し、マツダはもう「マツダスピード・アクセラ時代のマツダではない」ことも、アメリカ人の多くが知っている。
今回のターボ化したマツダ3は、走りの演出ではなく、真のハイパフォーマンスを体感できるクルマの仕上がっていることは間違いない。
果たして、日本上陸はあるのか?
また、現在はディーラーオプションの一部として扱いがある、マツダスピード。
マツダ第7世代の切り札として「次世代マツダスピード」登場に、日米を筆頭に世界のマツダファンの期待が高まる。
Posted at 2020/07/10 22:54:33 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年07月10日
【懐かしの国産車 01】スバル インプレッサWRXは、いつの時代も硬派なスーパースポーツセダンだった
今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを、当時の写真と記事で振り返ってみよう。第1回は、スバル インプレッサWRX(2代目)だ。
スバル インプレッサWRX(2代目:2000年)
2000年の8月に2代目にフルモデルチェンジされたインプレッサは、セダンは硬派な4WDスポーツ系のWRXのみ、ワゴンはスポーツ系のWRXに加えて女性ユーザーも意識した1.5LのFFモデルも設定したソフト路線との2本立てと、きわめてシンプルなラインアップで登場した。
まずはセダンWRXのホッテストモデル、NBに試乗してみることにした。できればステアリングにパドルシフトが付けられたスポーツATも試したかったのだが、残念ながら試乗車の都合で今回はMTのみとなる。しかも、試乗会場の箱根のワインディングロードは、朝降った雨のおかげで路面はウエット、おまけに周りは霧だらけ・・・と、ハイパワーなスポーツセダンを試乗するのにはけっしていいシチュエーションではなかったのだが、それでもその片鱗を垣間見ることはできた。
最高出力250psと最大トルク34.0kgmを発生する2.0Lのフラット4 DOHCターボの加速は、まさに「強烈!」の一言に尽きる。まめにシフトダウンしなくても低速域からモリモリとトルクが立ち上がり、急坂の勾配が緩くなったかのようにグイグイと上っていく。その加速はハンパではない。
クイックレシオのステアリングも反応が良く、ターンインは素早い。ビスカスLSD式4WDのおかげで、ウエット路面でもあまり神経を遣わずにアクセルを踏むことが可能だ。
バケットシートのホールドはしっかりしており、メーターの視認性や、シフトのフィールなども申し分ない。これは楽しいスポーツセダンだ! とクルマを降りて振り返ると、やはり気になってしまうのはフロントマスク。大きな丸型2灯ヘッドランプを採用したアグレッシブな顔つきは、けっこう好き嫌いの分かれるところだろう。だが、この顔つきが嫌いでなければ、WRXのNBは硬派なスポーツセダン好きには、ぜひともオススメしたい1台だ。
次にワゴンの主流グレード、I'sスポルトに乗る。WRXとは違い、パワーユニットは1.5L SOHCのFFだから、走りはいたってマイルドだ。フラット4独特のビートのきいたサウンドを響かせて、パワフルさこそないものの軽快に走ってくれる。
ラゲッジルームの容量そのものは先代とほぼ変わらないということだが、ラゲッジフロアの形状変更などにより使い勝手は高められている。女性ユーザーを意識したボディカラーの展開もしている。
でもやはり、インプレッサといえば何といってもWRC(世界ラリー選手権)を意識したスポーツ心が売り。ワゴンでもターボエンジンに4WDを組み合わせた20Kが欲しくなる。そして、2カ月後には登場すると噂されている、STiバージョンがますます楽しみになってしまうのだった。
■スバル インプレッサWRX NB 主要諸元
●全長×全幅×全高:4405×1730×1435mm
●ホイールベース:2525mm
●車重:1340kg
●エンジン形式:対4・4バルブDOHC+ターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:184kw(250ps)/6000rpm
●最大トルク:333Nm(34.0kgm)/3600rpm
●ミッション:5速MT
●タイヤサイズ:205/50R16
●当時の価格:238万3000円
【懐かしの国産車 02】インプレッサWRX STiの走りは、まさに“感動的”と言えるものだった!
今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを、当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「スバル インプレッサWRX STi(2代目)」だ。
スバル インプレッサWRX STi(2代目:2000年)
2000年の8月に2代目にフルモデルチェンジされた、スバル インプレッサ。まずは硬派なWRXのインプレッションは、前回に紹介したとおり。
その登場から、わずか2カ月。待望の「STi」が早くもラインアップされた。最高出力280psにパワーアップされたエンジン、新開発の6速MT、固められた足回り、こだわりのインテリアと、あらゆる面でスーパーなインプレッサとよべる、STiの走りっぷりは、いかがなものなのだろうか? 「感動の走り」を追求したという、新型インプレッサWRX STiのパフォーマンスを、さっそく箱根のワインディングで味わってみることにした。
まず初めに試乗したのは、中核モデルともいえるWRX STi。外観でノーマルのWRX NBとの識別点は、NBではオプションだったリアウイングが標準装着されること、ボンネット上のインタークーラー用エアダクトが大型化されたこと、そしてタイヤ&ホイールのサイズアップくらいだろうか。ドアを開けてコクピットに乗り込んでみると、インテリアもバケットタイプのシート以外は大きく変わらない。
イグニッションをONにし、クラッチを踏み込んでみるとNBと比べてほとんど重くなってはいなかった。それではとシフトレバーをローに入れ、静かに走り出す。おとなしく走っているうちは何も変わらないが、オープンロードでスロットルを踏み込むと、印象は一変した!
水平対向4気筒のターボエンジンは、3500rpmくらいからブーストが効き始めてレッドゾーンの8000rpmまで一気に吹け上がる。登り勾配をまったく無視したような加速Gに、ドライバー自身がブラックホールに吸い込まれそうになる。以前に試乗した250psのNBでも加速はかなりのものだったが、プラス30psを得たSTiはさらに過激になった。新開発の6速MTは剛性感が高く、シフトフィールも小気味良い。2-3-4速を多用するワインディングではシフトワークが楽しい。
オプション装着されたフロントLSDのおかげもあってか、コーナリング時のトラクションは高く、アンダーステアは少ない。225/40ZR17サイズのBS ポテンザRE040タイヤはワインディングにスキール音を響かせながらも、路面を確実にグリップしていく。そしてブレンボ製のブレーキがまたいい。コーナー侵入までに確実に踏み込んだだけキッチリと減速してくれる。
もちろん、乗り心地、ノイズ、振動などは街中で乗っていられないほどではないが、それなりに感じさせられる。パワフルなのは感動モノだけど、普段使いで考えるならここまではちょっとね・・・と思うなら、ノーマルのNBでもパワーに不足はないし、しかもATも設定されている。STIとの価格差を考えても、NBで満足はできるレベルにある。
競技車ベースのタイプRAにも試乗することができたが、試乗車はタイヤやデフの設定がSTiと同じだったので大きな違いは感じられなかった。ルーフベンチレーションはけっこう効果的だが、80km/h以上では使用禁止となっているので、ご注意を!
■スバル インプレッサWRX STi 主要諸元
●全長×全幅×全高:4405×1730×1435mm
●ホイールベース:2525mm
●車重:1430kg
●エンジン形式:対4・4バルブDOHC+ターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:206kw(280ps)/6400rpm
●最大トルク:373Nm(38.0kgm)/4000rpm
●ミッション:6速MT
●タイヤ:225/45ZR17
●当時の価格:319万8000円
Posted at 2020/07/10 22:37:09 | |
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富士重工 | 日記
2020年07月10日
スバルがコロナ影響でニュル24時間レース参戦を見送り それでも2021年復活が不可欠な理由とは
■スバルのニュル24時間レースへの挑戦 2021年は復活なるか?
2020年6月29日の午後2時過ぎ、スバルから「STI NBR CHALLENGEチーム 第48回ニュルブルクリンク24時間レース参戦見送りを決定」の連絡が来て、筆者(桃田健史)は「やはり無理だったか…」と思いました。
そして、2021年以降の活動について、どのような状況も起こり得るような含みを持たせたコメントを発表しましたが、いったいなぜなのでしょうか。
世界一過酷なサーキットとして知られる、ドイツのニュルブルクリンク。毎年5月に、参加台数200台規模のツーリングカーによる24時間レース「ニュルブルクリンク24時間レース」(以下、ニュル24時間レース)が開催されています。
今年は世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、9月24日から27日への開催が延期されていました。
同じくニュル24時間レースに参戦を続けてきたトヨタは5月21日に、2021年の参戦見送りを発表しています。
そうしたなか、トヨタGAZOOレーシングとスバルは5月24日、オンラインでのe-ニュルブルクリンクレースを公開。
冒頭、スバルのモータースポーツ活動をおこなうSTIの辰巳英治総監督は、トヨタの参戦見送りを受けて「(スバルとしては)今年(のニュル24時間レースに)、行く予定をしているが、もう少し様子を見てから、見定めたい」とコメントしていました。
STIのNBR(ニュルブルクリンク)プロジェクトには、スバル本社やSTIの社員のみならず、全国のスバルディーラーのメカニックなども参加します。
また、スポンサーなどさまざまな関係企業との最終調整に追われているのだと、その時の辰巳氏の発言を聞きながら感じました。
なお、現時点では「来年のチャンレンジにご期待ください」とスバルからのリリースに記載はあるものの、リリースの副題では「2021年の再チャンレジを目指す」とコメントするに留めました。
※ ※ ※
モータースポーツの歴史を振り返ると、経済情勢や政治情勢など、社会状況が不安定な時に弱さが露呈します。
これまでも具体的には、オイルショック、アジア通貨危機、リーマンショックなどの影響で、自動車メーカーが直接投資する、いわゆるワークス活動の縮小や撤退、またプライベート参加チームに対する協賛金の減額や協賛そのもの見直しがおこなわれてきました。
今回の新型コロナウイルス感染症についても、モータースポーツの最高峰であるF1を筆頭に、チームのレース運用費用の大幅削減などが検討されています。
そのなかでホンダが先日、2020年F1シーズンプレビューとして、開発状況をメディア向けにオンライン会見をおこない、ホンダ本体事業の刷新を目指す「選択と集中」という厳しい状況下においても、F1事業継続を強く印象付けました。
一方、スバルとしては、事業の主力市場であるアメリカで、新型コロナウイルス感染拡大の第二波への懸念が高まっており、生産現場や販売現場での感染防止はもちろんのこと、今後の販売実績に対する不安が募ります。
こうした状況で、モータースポーツに対する投資に対して慎重に考えていかなければならないはずです。
スバルファンとして、2021年のニュル24時間レース復帰を切望するところですが、今後も社会情勢をしっかりと見極めていく必要があります。
■スバルがおこなってきたニュルでの「クルマづくり」と「人づくり」
ただし、スバルにとってモータースポーツはSTIにおけるブランド戦略としてだけではなく、量産車開発とも強い繋がりがあり、ニュル24時間レースやスーパーGT存続は、スバルにとって極めて重要だと考えます。
辰巳氏は、前述の「e-ニュルブルクリンク」レースの冒頭で、スバルとニュルブルクリンクとの結びつきについてもコメントしています。
それによると、ニュルブルクリンクという存在を知ったのは、1980年代前半。最初は、スウェーデンでのテストの途中にぶらりと寄る程度だったといいます。
1990年代に入り、「(欧州車に対してはもちろんのこと)世界と戦えるクルマとするために」という目的で、ニュルブルクリンクを舞台にしたWRXなどの量産車開発体制が始まりました。
その後、WRC(世界ラリー選手権)撤退を受けて、スバルとして新たなるモータースポーツの場が必要であり、選択肢のひとつがニュル24時間レースだったと、当時を振り返りました。
ニュル24時間レースに参戦するからには、オールスバルで戦うべく、全国のディーラーも巻き込んで「人づくり」にも力を入れてきました。
「クルマづくり」では、ニュル24時間レースの車両規定が量産車に近い部分もあるため、STI量産車へのフィードバックがあることで、まさに“走る実験室”かつ“走る広告塔”という、モータースポーツ本来の効果が期待できます。
以前のWRC、そしてニュル24時間レースは、スバルとの、そしてSTIとの相性がとても良い。
愚直にニュル24時間レースにチャレンジし続けるスバルの精神は、2020年後半に発売が予定されている、新型「レヴォーグ」を待ち望んでいるスバルファンの心にも響きます。
STI NBR CHALLENGEチームの存続は、スバルユーザーにとって熱い希望なのだと思います。
Posted at 2020/07/10 22:06:23 | |
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富士重工 | 日記
2020年07月10日
「オラが案内してあげるゾ」MAPLUSキャラdeナビ、クレヨンしんちゃん登場
エディアは、同社が運営する徒歩・カーナビアプリ「MAPLUSキャラdeナビ」にて、アニメアニメ「クレヨンしんちゃん」より、キャラチェンジセット「野原しんのすけ(CV.小林由美子)」の提供を開始した。
MAPLUS キャラdeナビは、様々なキャラクターによる音声ナビゲーションが楽しめる、徒歩とカーナビに対応した基本利用無料のナビアプリ。キャラチェンジセットを購入またはゴールドパス加入で、声優陣の演じる個性豊かなキャラクターだけでなく、様々はアーティストやタレントなどが、それぞれの世界観に合わせたセリフや、案内表示ボタン・背景などとともに目的地まで案内してくれる。
「クレヨンしんちゃん」は、埼玉県春日部市に住む5歳の幼稚園児の主人公野原しんのすけの巻き起こす騒動に、周り人間たちが振り回される日常を描いたギャグ漫画作品。1992年4月からアニメが放送され、現在も子どもから大人まで幅広い層が楽しむ国民的アニメとなっている。また、映画も数多く制作されており、新作「クレヨンしんちゃん激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」が放映予定となっている。
ボイスコンテンツでは、「もうもう、待ちくたびれたゾ。 遊びに行こ! 早く早く~!」「道も人生も迷っているみたいだから、オラが案内してあげるゾ」など、脳天気で自由な「しんちゃん」がマイペースに道案内を行うボイスを多数用意している。
スマホのナビ MAPLUSキャラdeナビ 野原しんのすけ(CV.小林由美子) キャラチェンジセット登場!
スマホアプリ「MAPLUSキャラdeナビ」のキャラチェンジセットに、国民的人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の「野原しんのすけ」がラインアップ。REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)問い合わせ:エディア
MAPLUSキャラdeナビ……無料(アプリ内課金あり)
野原しんのすけ(CV.小林由美子)キャラチェンジセット……1720円(税込)
「MAPLUS キャラdeナビ」は、キャラチェンジセットを購入することで、音声や画面表示を一度に着せ替えられる機能を持つスマホ(iPhone/Android)向けカーナビアプリ。これまでさまざまなキャラクターやタレントのキャラチェンジセットがリリースされてきた。
今回登場の「野原しんのすけ(CV.小林由美子)キャラチェンジセット」は、クレヨンしんちゃんの世界観を取り入れたもので、楽しさや癒しをたっぷり感じられる内容。
音声案内のセリフは、「もうもう、待ちくたびれたゾ。遊びに行こ! 早く早く~!」や、「道も人生も迷っているみたいだから、オラが案内してあげるゾ!」など、しんちゃんらしさ満点だ。
地図画面、ルートガイド画面、メニュー画面など、さまざまな場面でおなじみのキャラクターたちが現れるのも嬉しい。
Posted at 2020/07/10 22:03:25 | |
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