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2020年09月08日 イイね!

やっぱり1枚に入り切らなかったよ

やっぱり1枚に入り切らなかったよ最強ラリーカーGRヤリス!豊田章男社長のこだわりとは?9月16日オンラインイベント開催

ついに2020年9月4日から発売が開始されたGRヤリス。トヨタおよびTOYOTA GAZOO Racingは、GRヤリスの発売を記念したオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」を開催する。そこで、なぜ今本格的なラリーマシンのようなGRヤリスを出すのか?そんな疑問を“モリゾウ”ことトヨタ自動車社長 豊田章男氏のこだわりからひも解いてみたい。

開発秘話や生産現場をバーチャルで見学できるオンラインイベント

9月16日(水)19:30より開催されるオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」は、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらに“GR FACTORY”について紹介される。また、マスタードライバーであるモリゾウこと、豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りを、VRで同乗体験できるコンテンツが用意され、トヨタファン、ラリーカーファンならずとも必見のオンラインイベントだ。

「GR YARIS ONLINE FES」イベント概要

■日時:2020年9月16日 19:30~21:00(予定)

■配信:TGR公式YouTubeチャンネル

■第一部:ファンイベント (19:30~20:05)

■第二部:GRヤリス オンラインQ&A (20:15~21:00)

レースで勝てる車を市販化!豊田章男社長肝入りのGRヤリス

オンラインイベントで豊田章男社長が前面に登場することからも分かる通り、GRヤリスには、社長自身の熱い思いが込められている。6月に公開された動画の中で、GRヤリスがこれまでとは逆転の発想で開発されたことが語られているのだ。

90年代から2000年代初頭にかけ、日本でも大人気だったWRC(世界ラリー選手権)。セリカやカローラをはじめ、スバル インプレッサや三菱 ランサーエボリューションが大活躍し、ヨーロッパにおける日本車のイメージを大きく向上させた。また、市販車をいかにレースで勝てる車にするかという、メーカー同士の開発競争も大きな注目を集めた。

このように、これまでは「市販車からレース車両」というプロセスが定石であったのに対し、GRヤリスは「レース車両から市販車」という全く新しい試みで開発。プロのレーシングドライバーを開発メンバーに加えることで、プロの求めるポテンシャルを出発点に、レースで勝てる車を市販化しているのだ。そのため、ボディ剛性の強化や組付け精度の向上など、通常の市販車ではあり得ない品質で生産されている。

時間をかけてでも誤差を極限まで減らす

レースで勝てる車を市販化することは、言葉で言うほど簡単ではない。車は工業製品である以上、製造誤差と呼ばれるバラつきが必ず生まれる。しかし、GRヤリスはその誤差を極限まで少なくするため、トヨタ元町工場にあるGR専用ライン「GR Factory」で手作業に近い形で生産される。その分当然のことながら、通常の車に比べ生産には時間が掛かるが、そのこだわりがあるからこそ、開発段階で狙った性能をそのまま実現できるのである。

GRヤリスに宿るモリゾウのこだわり

6月30日までの期間限定で注文を受け付けていたGRヤリス“1stEdition”のフロントガラスには、マスタードライバーである豊田章男社長“モリゾウ”のサインが入れられている。サーキットやテストコースはもちろん、グラベルや雪道など、市販化ギリギリまで章男社長自らがハンドル握り、何度も走行テストを重ねたという。フロントガラスに入れられたサインは、まさしく“モリゾウ”こだわりの証なのである。

トップランナーであるトヨタがスポーツカーを作る

自らスポーツカー好きを自称する章男社長らしく、スポーツカーへのこだわりは人一倍。2019年にGRスープラが大きな話題を呼び今でも大人気なのは、17年ぶりにスープラが復活するということに加え、直6エンジンとFRにこだわったことが大いに関係しているだろう。

GRヤリスは、コンパクトなボディにハイパワーなターボエンジンと4WD、そして6速MTという往年のラリーカーらしいパッケージ。そのパッケージと章男社長のこだわりこそ、GRヤリスの魅力そのものなのではないだろうか。

スポーツカーは開発費が掛かるうえ、ファミリーカーに比べ販売できる数が少ないため、採算が取りにくいジャンルと言われている。だからこそ、独走状態のトヨタが先頭を切ってスポーツカーを作ることは、シンプルに歓迎すべきことなのである。



トヨタ 本格スポーツモデル「GRヤリス」を正式発売

トヨタは2020年9月4日、注目のニューモデル「GRヤリス」を正式に発売しました。モータースポーツ用のベースとなる「GRヤリス」は、1月に開催された東京オートサロン2020で発表され、特別仕様車「RZファーストエディション」と「RZハイパフォーマンス ファーストエディション」を1月10日から6月30日の期間で先行受注予約を受け付けていました。そして予告通り、正式発売を迎えました。

GRヤリスのコンセプトは、空力、軽量、高剛性を追求したパッケージ、新開発のモータースポーツ用1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンと新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせたパワートレーンです。ラインアップはベースモデルになる「RZ」、走りを気軽に楽しめる「RS」(1.5L FF)、競技ベース用の「RC」といった3種類のモデル構成となっています。

RZ用パワートレーンとシャシー

RZ用のエンジンは、WRCでの使用を前提とした新開発の小型軽量ハイパワー1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」を搭載。出力は272ps/370Nmを発生。WRCでは380psまでパワーアップされます。

また「RZハイパフォーマンス」には、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーが標準装備されます。

4WDシステムは、電子制御油圧多板クラッチによる前後駆動力可変システムの新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を採用。RZハイパフォーマンスには、前後のデファレンシャルにトルセンLSDを標準装備しています。

なお4WDシステムの「GR-FOUR」はジェイテクト製で、リヤアクスルの直前に電子制御油圧多板クラッチ配置し、ノーマルモードで60:40、スポーツモードで30:70、トラックモードで50:50のトルク配分としています。

センターデフを装備していないのに前後トルク配分を大きく変えることのできる秘密は、前後のデフの減速比を変えているからです。フロントデフは1~4速が3.941、5~6速、後退は3.350であるのに対し、リヤデフは2.277になっています。

このような前後の減速比で油圧多板クラッチを完全に締結してしまうと、前後輪で回転差が生じますが、それを逆手にとって多板クラッチをスリップ状態で使うことでトルク配分効果を生み出すという、ある意味シンプルなシステムです。もちろん多板クラッチのスリップ状態によって、モード設定していますす。

RZに採用されている6速MTは自動ブリッピングを行なうiMTを採用しています。

なおRCグレードは、RZをベースに、走りに必要な装備以外を極力排除したラリーなどのベースモデルです。1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」、スポーツ4WDシステムなどはRZと同様で、装備を省略し軽量化したモデルとなっています。

そのためブレーキもラリー用の小径タイヤの装着を考慮した16インチサイズのベンチレーテッドディスクブレーキを装備しています。

CVT搭載のRS

FF駆動のRSは、市販ヤリスと同様の直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン「M15A-FKS」型を搭載し、出力は120ps/145Nm。もちろんレギュラーガソリン仕様となっています。

CVTは発進ギヤを装備するダイレクトシフトCVTを採用。マニュアル感覚の10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを装備しています。

RZと同様のボディを備えていますが、RSは日常でも気軽に使用できるパフォーマンスとなっているのが特長です。

GRヤリスのバックグラウンド

GRヤリスは、世界ラリー選手権(WRC)に出場する「WRカー」規則に合わせたモータースポーツ用のクルマです。WRカーのためのホモロゲーション(FIA認証)車両は、年間2万5000台以上販売される量産モデル(ヤリス)をベースにした車両で、2500台以上の生産実績が要求されます。

そのため、まさにWRCのために設定されたスポーツモデルで、ヤリスの車名を使用しているとはいえ、エンジンもボディもすべて専用に製作されています。元町工場に、専用の「GR FACTORY」を新設し、ハンドメイドを交えた少量生産モデルとなっています。

GRヤリスはWRCで競争力あるクルマづくりであることはもちろん、開発初期からの社外プロドライバーによる評価を受け、世界のあらゆる道で、思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」スポーツモデルとされています。

また同時に、トヨタの手で開発したトヨタ初のスポーツモデルでもあり、WRCのベースカーとしてはセリカGT-Four以来のモデルとなります。

GRヤリス 諸元表

価格

オンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」を9月16日に開催

GRヤリスの発売を記念し、GAZOOレーシングは、9月16日(水曜日)19:30から、ファンのためにGRヤリスを披露するオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」が開催されます。

イベントでは、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらにGR FACTORYなどが紹介される予定です。そのほか、マスタードライバー「モリゾウ」こと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りを、スマートフォン、または簡易VRゴーグルでVR体験できるコンテンツも含まれています。

発売記念オンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」
日時:9月16日(水)19:30-21:00(予定)
配信:https://www.youtube.com/c/TOYOTAGAZOORacingJPchannel
構成:第1部 ファンイベント(19:30-20:05)、第2部 GRヤリス オンラインQ&A(20:15-21:00)
詳細:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris



情熱の男“豊田 章男”がどうしてもつくりたかったラリーカー「GRヤリス」とはいったいどんなクルマなのか【新型車解説】

トヨタ渾身のスーパー4WDスポーツハッチバック「GRヤリス」が、2020年9月4日、とうとう正式に発売された。ここでは高性能4WDターボのメカニズムは当然のことながら、GRヤリスの成り立ちについて、今一度明らかにしてみよう。

GRヤリスは、ヤリスだけど“ヤリスにあらず”!?

まずGRヤリスで何より大切なのは、このモデルがヤリスの名前を共有しながらも、いわゆるノーマル・ヤリスとは、まったく違うクルマであるということだ。

筆者はこれまでに何度か「ヤリスなのに高過ぎる」「だってヤリスでしょ?」という声を耳にしてきたが、それは違う。

GRヤリスはヤリスをベースに作り上げられたモデルではなく、ラリーの現場からフィードバックした技術を元に作られた、まったく新しい一台なのである。

素朴な疑問! 果たしていちからGRヤリスを造る必要はあったのか!?

そしてGRヤリスは、世界ラリー選手権に出場するためのホモロゲーション(承認)を獲得するためのモデルでもある。

ただ筆者は、このGRヤリス プロトタイプが登場したとき、少し不思議に思った。刺激的なスポーツハッチが登場するのは大歓迎だが、冷静に考えると、果たしてトヨタはいちからGRヤリスを作る必要があったのだろうか? と思ったのだ。

FIA(国際自動車連盟)が定めるWRCのホモロゲーションは、ベースとなるモデルが「連続した12ヶ月間に2500台以上、車種全体で2万5000台以上」の生産台数を満たすことで得られるという。この数字なら現在選手権を闘っているヤリスWRCのように、現行ヤリスで楽らく達成できたはずである。

たとえ3ドアのベース車輌が必要だったとしても、これに現行WRCで重要となる空力性能を付加したエボリューションモデルを生産すれば、競技的には戦闘力も得られる。

そう、今回同時にラインナップされた1.5FF・CVTモデル「GRヤリス RS」のように。

ヤリスには頼らず、GRヤリスだけでホモロゲーション取得を目指している

しかしトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)は、ここで妥協をしなかったのだ。

まだベースとなるヤリスでも存在しない3ドアボディを用意し、リアセクションを大幅に作り替え、新たなエンジンを搭載。20年ぶりとなるスポーツ4WDを用意してまで、GRヤリスを生産する決定を下したのである。

もっと言えばGRヤリスだけで、そのホモロゲーションを取得しようとしているのである。

だからこそ、GRヤリスは尊い。

前述したRSは別として、モータースポーツベースの「RC」でさえ330万円。そしてRZ“High Performance”に至っては456万円という価格が、「高価だが破格」「バーゲンプライス」と評されるのは、そのためである。

WRC王者マキネンと豊田 章男社長が運命の出会い!?

こうした情熱の発端は、2014年に遡る。

このときトヨタ自動車の豊田 章男社長は、4度のWRC王者に輝いたトミ・マキネンと出会い、意気投合。これを機にトヨタはマキネンをチーム代表に迎え入れ、'17年に19年ぶりのWR復帰を果たした。

そしてこれと同時に豊田社長は、世界のラリーで通用する「市販4WDスポーツ」の開発を社内に宣言。しかも次期WRカーのベースになりうる存在として、プロジェクトを決定したのである。

協業ではなく、自社でいちから立ち上げたスポーツカーを

スープラのようなBMWとのイレギュラー協業ではなく、トヨタとしていちから作り上げるスポーツカーが欲しかった。そしてWRCだけでなく、プライベーターが参戦するカテゴリーに、リアル・ラリーカーを提供したいという気持ちもあっただろう。

まさに物作りに対する、ひとりの男の情熱が、GRヤリスを誕生させたということになる。

ショートストロークの専用1.6リッター 直3ターボ搭載

ということでここからは、その細部を見て行こう。

主役となる4WDモデルのGRヤリスは、前述の通りモータースポーツベース車輌を「RC」、レギュラーモデルを「RZ」、上級モデルを「RZ“High Performance”」とした3グレード構成となる。

搭載されるエンジンは、現行WRカーと同じ排気量を持つ1.6リッター・ターボ。直列3気筒を選んだのはヤリスベースだからというわけではなく、オーバーハング重量の軽さと性能のバランスを取った結果だ。

専用設計となる「G16EーGTS」型ユニットは、ボア×ピッチが85.7×89.7mmと、ヤリスに搭載されるダイナミックフォースエンジンよりもショートストローク。もちろん排気量が違うので直接比較はできないが、この数値もやはり、ラリーでのパフォーマンスを最優先に導き出された。

1シリンダー辺り539ccの排気量で分厚い低中速トルクを確保し、ハイレスポンスなボールベアリング・ターボで高回転まで回しきる特性は、GRヤリスのキャラを表す大事な柱である。ちなみにその最高出力は272PS/6500rpm、最大トルクは370Nm/3000~4000rpmと発表された。

燃料噴射は直噴式に加え、ポート噴射を併用。吸排気双方にVVT(可変バルブ機構)を備えるカムシャフトは、従来の鋳造一体型から圧入・組み立て式に。さらに強化タイプのクランクシャフトやピストンは、組み付け精度の高い量産工場で生産される。これはトヨタでも初の試みであり、GRヤリスがその最初の一台となる。

前後トルク配分が変更可能なスポーツ4WD「GR-FOUR」

こうして得られた高出力を路面に伝えるべく、トヨタは20年ぶりにスポーツ4WD「GR-FOUR」の開発に着手した。その最大のトピックは、前後トルク配分をドライバーの好みに応じて変更できるシステムを持たせたことだ。

ノーマルモードの前後トルク配分は60:40。これを「スポーツモード」に入れると30:70とより多くのトルクが後輪に配分され、「トラックモード」では前後均等の50:50となる。

こうした可変は6MTシフトノブ奥のダイヤルを回すことで操作できる。機構的にはリアデフ直前に搭載された電子制御多板クラッチが、駆動の制御を行う。

シンプルな造りは実戦でも有効

GR-FOURの機構をシンプルな構造としたのは、ラリーでの耐久性や作業性、運動性能に直結する軽さ、そしてコストを重視したからだろう。加えて言えばトランスミッションを流行りのデュアルクラッチや、ロックアップ機構付きスポーツATとせず、コンベンショナルな6速MTとしたのも同じ理由だ。

ちなみに理論的には、電子制御のマッピングを変更することで、その駆動配分をさらに細かく設定することが可能であり、そうしたチューニングも今後の視野に入っているという。

さらにこのGR-FOURを搭載するために、リアサスペンションはダブルウィッシュボーン化されている。

空力に最大限配慮した専用3ドアハッチバックボディ

最後はパッケージングとシャシーだ。

前述した通りGRヤリスは、ノーマル・ヤリスでもまだラインナップされていない3ドアボディを、先だって採用した。

そしてこの英断は、ドア開口部の少ないボディで高い剛性を得るだけでなく、現代のラリーを戦う上で大きな武器となる、空力性能に大きく貢献している。

トミ・マキネン・レーシング(TMR)の風洞実験でルーフ高が決まった

GRヤリスの風洞実験を行ったのは、トミ・マキネン・レーシング(TMR)だ。そしてここから得られたデータを元にTGR(TOYOTA GAZOO Racing)は、そのルーフをリアハッチ後端部分で95mmも低めた。これはWRC出場時に装着される巨大な2段式リアウイングへ、きれいな空気の流れを導くため。このエアフローによって、高いダウンフォースを得るためである。

また車体後半の清流効果を得るために、リア・クォーター部分に空力的な造形を施した。このために3ドアボディは、とても有効だったとTGR開発陣は語っている。

軽量化に配慮したボディパネル

こうして形づけられたボディには、大幅な軽量化も施された。

エンジンフード、ドアパネル、トランクリッドはアルミパネル化され、そのルーフはカーボン製に。とはいえコストが高く手作業が必要となるドライカーボンではなく、フォージドカーボンを採用しているのもトヨタらしい配慮である。

その結果GRヤリスは、3995mmの短い全長に対し1805mmもの全幅を持ち、1280kgのボディを272PS/370Nmのパワー&トルクで走らせるリトル・モンスターとなった。

“本物のラリーカー”なのに、実戦投入がされない!?

ただ残念なことに、こうして渾身のホモロゲーションモデルとして作られたGRヤリスを、トヨタは2021年シーンに投入しないと発表している。その理由は明かされていないが、コロナ禍が生産に影響しているのは確かだろう。

そしてそもそものWRCが、2022年からレギュレーションを大きく変更、緩和してしまうという話が出ている。それはトヨタのような体力を持たないメーカーを救済し、自らもWRCを消滅させないための策だろう。

となると……。まさにGRヤリスは、ここまでやる必要がなかった、幻のホモロゲーションマシンとなってしまうのだろうか?

いや、それも違う。

今後の規則はわからない。ホモロゲーションの台数が緩和されるのか、そもそもの作りが変わってしまうのか(パイプフレームになるという噂もある)。

しかし少なくともGRヤリスを手にしたユーザーは、本物のラリーカーを手にできる。ラリーやダートトライアルといったモータースポーツに参戦するにしろ、クラブレーサーとしてサーキット走行を楽しむにしろ、本物の性能が得られるのである。

GRヤリスは、言ってみれば「俺達のWRカー」なのだ。

そしてこれこそが、トヨタの目指したクルマ造りの根本なのだと思う。

[筆者:山田 弘樹/撮影:小林 岳夫・TOYOTA]

トヨタ GRヤリス RZ “High performance” 主要スペック

全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm/ホイールベース:2560mm/車両重量:1500kg/最小回転半径:5.3m/乗車定員:4名/エンジン型式:G16E-GTS型/エンジン種類:直列3気筒 インタークーラーターボ/総排気量:1618cc/最高出力:272ps(200kW)/6500rpm/最大トルク:37.7kgf-m(370Nm)/3000-4600rpm/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)/トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション/サスペンション形式:(前)ストラット式コイルスプリング/(後)ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング/駆動方式:スポーツ4WD「GR-FOUR」(4輪駆動)/燃料消費率:13.6km/L[WLTCモード燃費]/メーカー希望小売価格:4,560,000円(消費税込)


カップリングでフルタイム4WD?GRヤリスの「GR-FOUR」を正しく理解する

カップリングでフルタイム4WDってどうやるの?
8月26日、トヨタ自動車元町工場内にあってGR車の生産を専門で行う「GRファクトリー」が稼働を開始し、いよいよGRヤリスの生産が始まった。価格も発表され、ファーストエディションをオーダーした人から順に、いよいよ納車が始まるはずだ。

このGRヤリスについては、これまでも試乗の印象をお伝えし、また独創のハードウェアについても紹介してきた。ベースは当然ヤリスだが、最高出力272馬力を発生する1.6L直列3気筒ターボエンジンはモータースポーツの知見がフルに活用された完全新設計のものであり、それを積むボディはWRカーのベースとして最良の土台となるべく低全高の3ドアとされ、標準でCFRP製ルーフを採用する。

シャシーに関しては前半部分こそヤリス同様のGA-Bを使いながら、後半部分は格上のGA-Cをつなぎ合わせるかたちとなっている。これはフルタイム4WD化、しかもヤリスが標準設定するいわゆる「生活四駆」ではなく、競技対応の本格的なスポーツ4WDを載せるための大英断であった。

その名も「GR-FOUR」と呼ばれるこのスポーツ4WDシステムは、モードスイッチにより前後トルク配分をNORMALの60:40、SPORTの30:70、TRACKの50:50に切り替えることができる。注目は、FFベースでありながら後輪により大きな駆動トルクを伝達するモードが選べること。しかも重量がかさむセンターデフ式ではなく、それこそ「生活四駆」で使われるような軽量なカップリングでそれを実現していることなのだが、果たして実際にはそれ、どのようにして可能になったのだろうか。


カップリングにはつねに回転差→リヤにトルクを流す
通常のFFベースのカップリング式4WDは、ふだんは理論上、前後100:0のトルク配分で走行している。それが前輪の車輪速が高まると(=前輪が空転しはじめると)、駆動力を後輪へと振り分け、最大で前後50:50の割合で分配する。

ではGR-FOURはと言えば、じつは前後のディファレンシャルのギア比をあえて変えている。こうして通常時でも前輪側プロペラシャフトの回転数が速くなるようにすることで、タイヤは空転していなくてもカップリングには回転差が生じるようになり、つねに後輪にトルクが分配されるというわけだ。聞いてみると、ナルホドと思う、まさにアイディア賞モノの技術である。

前後トルク配分を可変式とできたのは、このカップリングを電子制御としたおかげだ。要するに、前後輪の回転差に対してどのぐらいカップリングを掴む(=リヤにトルクを流す)かは電子制御により決められており、基本的な配分比はNOMAL、SPORT、TRACKの各モードで固定されたかたちとなる。

ただし、SPORTモードで大きくスライドさせて、一定以上の大きなアングルがついたときだけは例外である。車体のスリップ角が大きくなる、つまり車体が内側を向き始めると、後輪の方が前輪より外側の軌跡を通るようになるから、後輪の車輪速の方が上回る。車輪速の速い方から遅い方へとトルクを流すのがカップリングの特性だから構造上、50:50を超えてリヤにトルクを配分することはできず、この時の前後配分は50:50となる。一方のTRACK、もしくはNORMALはこうした場面でも前後トルク配分比は変わらないから、挙動は繋がりがよく、一層安定しているとも言えるわけである。

メリットは、センターデフ式より軽量であること
しかも、それぞれのモードは単純に前後トルク配分が異なるだけではなく、それぞれ徹底的なチューニングが施されている。NORMALやSPORTならターンイン時のリヤの締結力を下げる、つまりトルクを下げて、ステアリング操作だけで素直に曲がるように躾ける一方、TRACKでは逆にターンインの際のリヤの締結力を高めている。ブレーキングで前荷重にした際にはその方がリヤの挙動が落ち着き、かえって自信をもってステアリングを切り込むことができるからである。電子制御式のセンターデフを使えば、こうした制御をより容易に実現できるのだが、GR-FOURはそれより10kgも20kgも軽量だというのも大きなメリットなのだ。

GRパーツで用意される「等速トランスファー」を装着すると?

以上はノーマルのGRヤリスの話。一方で、じつはダートコースで試乗したロールケージまで入れられたほとんど競技用のGRヤリスには、GRパーツに設定される予定の等速トランスファーが装着されていた。前後等速ということで、つまりこのGR-FOURの特徴が失われるわけだが、これは一体どういうことだろう。

ダート走行でのGRヤリスは、GR-FOURの巧みな前後トルク配分のおかげでターンインではフルタイム4WDらしからぬほどよく曲がる。しかしながら競技では何よりトラクションが大事、つまりクルマを前に進めることが最優先で、ノーマルでは曲がり過ぎると感じられる可能性が高い。そこで用意されたのが等速トランスファー。曲げるのはドライバーの仕事となる本格的なラリー、ダートトライアルなどのためのアイテムなのだ。これを最初からオプションとして用意しているあたりには、GRヤリスの本気がうかがえるところと言えるだろう。

今回はスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」について掘り下げたが、このGRヤリスはボディも、エンジンも、ギヤボックスもサスペンションも・・・とにかく全身すべてに、これでもかというほどのネタが詰まっている。ご要望があれば、また別の領域についても、深堀りした話を提供したいと思う。

〈文=島下泰久〉


Posted at 2020/09/08 23:00:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2020年09月08日 イイね!

RSも含めて売れてほしいな…

RSも含めて売れてほしいな…トヨタ GRヤリスが発売開始。120psのRSから272psのRZまで、4つの個性あるモデルの価格は265~456万円なり!

2020年9月4日、トヨタは新型車「GRヤリス」を発売すると発表した。1.6Lターボ+4WDのハイパフォーマンスモデルだけでなく、研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる1.5L FFのグレードも設定している。ヤリスクロスに続いて、新たにファミリーに加わったGRヤリスを詳しく見ていこう。

「空力、軽量、高剛性」を追求した車両パッケージ
GRヤリスは、トヨタ GAZOOレーシング ワールドラリーチームに学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」などによって「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生した。モータースポーツ用の車両を市販化する、という逆転の発想で開発した、トヨタ初のモデルだ。

東京オートサロン 2020でワールドプレミアされ、今回のラインアップ発売前に限定モデルをWebで先行予約を受け付け、6000台以上の受注があった。2020年6月にラインアップは発表されていたが、今回、車両価格も発表され発売が開始された。

ノーマルのヤリスをベースに、アッパーボディではエンジンフード、バックドア、ドアパネルにアルミニウム素材を採用し、ルーフパネルにはSMC(シート モールディング コンパウンド)工法で成形されたCFRP素材を採用。ボディ形状は3ドアとし、軽量化を図りながら優れた空力性能も示し、前後のサスペンション セッティングも最適化されている。

カタログモデルとして発売されたのは、以下の3グレードだ。

■RZ:卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデル
新開発の小型軽量ハイパワー1.6L 直3インタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」を搭載。駆動方式は、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用した新開発スポーツ4WDシステム「GRーFOUR」。6速MTにはインテリジェント マニュアルトランスミッションの「iMT」を採用。

より限界性能を高めた、RZ ハイパフォーマンスも設定し、このモデルには冷却スプレー機能付き空冷インタークーラー、トルセンLSDの前後デフ、BBS製鍛造アルミホイールにミシュラン パイロットスポーツ4Sタイヤを標準装備する

■RS:誰もが気軽にGRヤリスの走りを楽しめるモデル
1.5L 直3のダイナミックフォースエンジン「M15AーFKS」を搭載したFFモデルで、トランスミッションは10速シーケンシャルシフトマチックのバドルシフト付きダイレクトシフトCVTを組み合わせる。

■RC:モータースポーツへの参戦など、そのベース車としてカスタマイズに最適なモデル
RZをベースに、走りに必要な装備以外は極力排除しているが、パワートレーンはRZから継承。車両重量は、RZより30kg軽い。ラリー用小径タイヤの装着を考慮して16インチのベンチレーテッドディスクブレーキを備える。

グレードと車両価格(税込)は、以下のとおり。

■GRヤリス
RS(1.5L/FF/ダイレクトシフトCVT):265万円
RC(1.6Lターボ/4WD/6速MT):330万円
RZ(同):396万円
RZ ハイパフォーマンス(同):456万円

販売目標台数は、月間1100台。製造は、数々のスポーツモデルを生産してきた元町工場に、専用ライン「GR ファクトリー」を新設して、「匠」の技能を持った従業員が開発で目指した性能を作りこむという。

また、今回のGRヤリスの発売に合わせて、その魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR パーツ」も設定され、フロントバンパースポイラー、カーボンナンバーフレーム、機械式LSDなどが用意されている。

GRヤリス RZ(RS) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3995×1805×1455mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1280kg(1130)
●エンジン形式:直3DOHCターボ(直3DOHC)
●排気量:1618cc(1490)
●最高出力:200kW<272ps>(88<120>)
●最大トルク:370Nm<37.7kgm>(145<14.8>)
●トランスミッション:6速MT(CVT)
●駆動方式:4WD(FF)
●タイヤ:225/40R18
●車両価格:396万円(265万円)


GRヤリス販売開始! 価格は265万円から

9月4日、トヨタは、コンパクトカーの「ヤリス」をベースにしたハイパフォーマンスモデルである「GRヤリス」を発売した。

ボディ形状は3ドアハッチバックのみ

今年1月におこなわれた「東京オートサロン2020」で披露されたGRヤリスが、ついに販売開始される。

GRヤリスは、WRC(世界ラリー選手権)で得た知見をもとに開発された。ボディ形状は3ドアハッチバックのみの設定だ。

グレードは「RS」、「RC」、「RZ」の3種類。ベーシックなRSは自然吸気の1.5リッター直列3気筒ガソリン・エンジンに発進用ギア付きのCVTを組み合わせる。駆動方式はFWD(前輪駆動)のみ。

RCとRZは272psと370Nmを発揮する1.6リッター直列3気筒ガソリンターボ・エンジンに6MTを組み合わせる。駆動方式は、「GR-FOUR」と呼ぶ前後トルク配分可変式のスポーツ4WDだ。

RZには、プレミアムスポーツシートや8スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステム、前後のトルセン式リミテッドスリップディフとミシュラン・パイロットスポーツ4SおよびBBS製鍛造ロードホイールなどを採用した「“High performance”」も設定する。RCは、競技用のベースモデルで、ディスプレイオーディオなどの快適装備が省略されている。

GRヤリスの価格は、RSが265万円、RCが330万円、RZが396万円、RZ“High performance”が456万円。

文・稲垣邦康(GQ)


トヨタが世界に挑む! 究極の4WDラリーカー「GRヤリス」を正式発売|価格は265万円から

トヨタは、新型車「GRヤリス」を2020年9月4日より発売した。価格は265万円~456万円(消費税込み)。またこれを記念し同年9月16日、TOYOTA GAZOO Racingはオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」を開催する。

トヨタ入魂のスポーツカー! GRヤリス発売

トヨタ 新型GRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、マスタードライバー・モリゾウの「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、モータースポーツ用の車両を市販化するという逆転の発想で開発したモデルである。

1.6L 直列3気筒インタークーラーターボエンジンとスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”を新開発するとともに、ベースモデルとなる「RZ」、走りを気軽に楽しめる「RS」、競技ベース用の「RC」という3つのグレード構成を特徴としている。

なお、トヨタの愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」では、専用の特別なGRヤリスを用意し、新たにラインナップを追加する予定となっている。

開発秘話も! オンラインイベント開催

今回開催される発売記念イベントでは、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらに“GR FACTORY”についても語られるほか、マスタードライバーであるモリゾウこと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りをVRで同乗体験するチャンスも用意されている。

「GR YARIS ONLINE FES」イベント概要

■日時:2020年9月16日 19:30~21:00(予定)

■配信:TGR公式YouTubeチャンネル

■第一部:ファンイベント (19:30~20:05)

■第二部:GRヤリス オンラインQ&A (20:15~21:00)

選べる3タイプ、各グレードの特徴

ベースモデル「RZ」

「RZ」は卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデルで、より限界性能を高めたRZ“High performance”も設定。

新開発の小型軽量ハイパワー1.6L 直列3気筒インタークーラーターボエンジン“G16EGTS”と、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GRFOUR”を搭載。BBS製鍛造アルミホイールにミシュラン Pilot Sport 4S ラジアルタイヤを装着している(RZ“High performance”に標準装備)。

走りを気軽に楽しめる「RS」

「RS」は直列3気筒1.5L ダイナミックフォースエンジン“M15A-FKS ”に、発進用ギアを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するDirect Shift-CVTを組み合わせる。

マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを装備し、スポーツ走行はもちろん、日常生活の中でも安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままに車両をコントロールする「気持ち良さ」を体感できるモデルである。

競技ベース用の「RC」

「RC」はモータースポーツへの参戦など、そのベース車としてカスタマイズに最適なモデルである。RZをベースに、走りに必要な装備以外を極力排除。ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用している。

GRヤリスの主要スペックおよびグレードと価格

トヨタ GRヤリスRS

・価格:265万円

・全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm

・車両重量:1130kg

・エンジン:1.5リッター直列3気筒(M15A-FKS型)

・トランスミッション:10速マニュアルモード付きCVT

・最高出力:88kW(120PS)

・最大トルク:145N・m(14.8kgf・m)

・駆動方式:FF

・タイヤサイズ:225/40R18

トヨタ GRヤリスRC

・価格:330万円

・全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm

・車両重量:1250kg

・エンジン:1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボ(G16E-GTS型)

・トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション

・最高出力:200kW(272PS)

・最大トルク:370N・m(37.7kgf・m)

・駆動方式:4WD

・タイヤサイズ:205/45R17

トヨタ GRヤリスRZ

・価格:396万円

・全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm

・車両重量::1280kg

・エンジン:1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボ(G16E-GTS型)

・トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション

・最高出力:200kW(272PS)

・最大トルク:370N・m(37.7kgf・m)

・駆動方式:4WD

・タイヤサイズ:225/40R18

トヨタ GRヤリスRZ“High performance”

・価格:456万円

・全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm

・車両重量::1280kg

・エンジン:1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボ(G16E-GTS型)

・トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション

・最高出力:200kW(272PS)

・最大トルク:370N・m(37.7kgf・m)

・駆動方式:4WD

・タイヤサイズ:225/40R18

※上記は社内測定値

※価格はいずれも消費税込み


トヨタ GRヤリス、専用工場で生産開始…欧州では11月から納車

トヨタ自動車の欧州部門は9月2日、『GR ヤリス』(Toyota GR Yaris)の生産を開始した、と発表した。11月から、欧州市場での納車を開始する予定だ。

GRヤリスは、WRCに学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。

◆CFRP製のルーフパネル

GRヤリスには、TNGA思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求している。

また、ボディには、アルミ製のエンジンフード、トランクリッド、ドアパネルを採用した。形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のルーフパネルも採用する。軽量化を図りながら、優れた空力性能を発揮するために、新型『ヤリス』の5ドアボディとは異なる専用の3ドアボディとした。車両重量は1280kgとなる。

この3ドアボディは、91mm下げられたルーフが特長で、クーペシルエットを作り出している。フレームレスのドアも、クーペに見える効果を発揮する。フロントでは、デザインとスポイラーが専用デザインだ。リアは、ワイドなトレッドやフェンダーが特長になる。

◆1.6ターボは欧州仕様では最大出力261hp

GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、欧州仕様の場合、最大出力261hp、最大トルク36.7kgmを獲得した。このスペックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。

このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。欧州仕様の場合、0~100km/h加速5.5秒以下、最高速230km/h(リミッター作動)の性能を実現する。

GRヤリスのサスペンションは、リアにダブルウィッシュボーンを採用した。専用のセットアップが施されており、高いパフォーマンスに向けて最適化されている。 フロントには、マクファーソンストラットを採用した。パフォーマンスブレーキシステムは、4ポットキャリパーを備え、高速サーキットなどに対応するように設計されている。

◆スポーツ4WD「GR-FOUR」を搭載

新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムのGR-FOURによって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。

ドライバーは、4WDモードのダイヤルスイッチを操作して、好みや運転状況に合わせて4WDのパフォーマンスを調整できる。通常モードでは、前後のトルク配分は60対40だ。スポーツモードでは、バランスが後部にシフトして30対70の配分となり、ワインディングロードやサーキット走行を支援する。トラックモードは、高速サーキットを想定しており、前後のトルク配分は50対50になる。各モードでは、ドライバーの入力、車両の挙動、路面の状態に応じて、トルクバランスが自動的に調整される。

オプションで、「サーキットパック」を用意した。フロントとリアの両アクスルにトルセンLSD、パフォーマンスチューンドサスペンション、ミシュラン「パイロットスポーツ4S」の 225/40R18タイヤ+18インチの鍛造アルミホイールが装備される。

◆スポーツカー専用の生産施設「GRファクトリー」で量産開始

このGRヤリスの量産が、トヨタの愛知県元町工場のGRスポーツカー専用の生産施設、「GRファクトリー」で開始された。まったく新しい生産施設は、GRヤリスのような高性能車を組み立てるために設計されている。

スポーツカーの製造で長年の実績を持つトヨタの元町工場に設立された専用生産ライン、GRファクトリーでは、高剛性ボディを生産し、エンジンを組み立て、「匠」と呼ばれる熟練した技術者の手による慎重な組み立て作業により、高品質に努めている。オーダーメイドのレーシングカーと同じように、GRヤリスは細心の注意を払って生産されているという。

GRファクトリーは、無人搬送車(AGV)で接続された複数のラインで構成されており、ベルトコンベアのない組み立てラインも含まれている。これらのプロセスにより、GRファクトリーはスポーツカーに不可欠な高剛性ボディを製造し、高精度の組み立てを可能にした、としている。


【写真で解説】「GRヤリス」はトヨタが必勝体制で造ったホンキの4WDスポーツだった!

かつてWRC参戦のために造られた4WDスーパースポーツ“ランエボ”や“WRX STI”が相次いでモデル消滅する中、新たに現れたGRヤリスとは一体どんなクルマなのだろう。画像を中心にサクッと解説していく!

ラリーの知見を市販車に落とし込んだ必勝マシン「GRヤリス」

トヨタとTOYOTA GAZOO Racingが2017年から参戦を続けるWRC(FIA世界ラリー選手権)。その参戦マシン「ヤリスWRC」から得た“勝ち抜く”ための知見やノウハウを全てつぎ込み、2020年9月4日に発売を開始した4WDスポーツカー「GRヤリス」。

発売されたばかりのGRヤリスの全容について、いち早く画像と共に解説していこう!

世界ラリー選手権参戦マシン「ヤリスWRC」のノウハウをすべて投入

トヨタ GRヤリスは、FIA世界ラリー選手権(WRC)への参戦を目指すホモロゲーション(参戦に必要な規定を満たす型式認定)モデル。開発に当たっては、2017年からWRCへ参戦中のラリーマシン「ヤリスWRC」の経験がフルに生かされた。

“ヤリス”を名乗るが、5ドアハッチバックのヤリスとは別物で、より空力特性に優れる3ドアハッチバックスタイルとした。TNGAプラットフォームも専用のスポーツ4WDプラットフォーム。エンジンフード、トランクリッド、ドアパネルはアルミ製で、ルーフには軽量で高強度なCFPR(炭素繊維強化プラスチック)素材を採用するなど、軽量化にも注力されている。

日本向けの設定グレードは3タイプ。高出力版3気筒 1.6リッターターボ+6速MT+4WDのスポーツモデル「RS」と競技用ベースモデル「RC」、さらに3気筒 1.5リッター+CVTの「RS」が用意される。

製造はトヨタ元町工場内に新設された専用ライン“ GR FACTORY ”で、「匠」に認定された熟練の技能者たちが生産にあたるという意味でも、特別な1台である。

高性能版1.6リッターターボに加え、1.5リッターモデルも用意

RSとRCグレードに搭載される直列3気筒 G16E-GTS型 1.6リッターターボエンジンは、最高出力272ps(200kW)、最大トルク370Nm。

トルセンLSDやBBS製鍛造アルミホイールを備え、スポーツ走行時の限界性能を高めた“High performance”には、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーも加えられる。

タイヤサイズは225/40R18。“High performance”のみ、225/40ZR18のミシュラン製Pilot Sport 4Sが装着される。

メーター中央部には4.2インチのカラーTFT液晶画面によるスポーツメーターを装備。前後輪トルク配分やターボ過給圧、各種ウォーニングなどを表示する。

なお競技用ベースモデルのRCでは、走りに必要な装備以外は極力排除されたシンプルなインテリアとなり、ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキと17インチタイヤ(205/45R17)が採用される。

ラリーでの活躍と公道での愉しい走り、どちらも期待大の1台

トヨタ GRヤリスの価格は、1.5リッター+2WDの「RS」が265万円、1.6リッターターボ+4WDの「RZ」が396万円、「RZ “High performance”」が456万円となっている。また競技ベースモデル「RC」は330万円だ[価格は全て消費税込]。

市販車をモータースポーツ用に開発するのではなく、モータースポーツ用に開発されたクルマを市販化したGRヤリス。世界のラリーシーンでの活躍、そして公道で楽しめる日がそれぞれ待ち遠しい期待の1台だ。

[筆者:MOTA編集部/撮影:小林 岳夫]


【トヨタ GRヤリス】3グレード展開、価格は265万円~456万円…オンラインイベント、VR試乗も

トヨタ自動車は9月4日、高性能スポーツ『GRヤリス』の販売を開始。グレード体系、および価格が明らかになった。また発売を記念して、GRヤリスの雄姿を披露するオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」を9月16日に開催する。

◆逆転の発想でモータースポーツ用車両を市販化

GRヤリスは、トヨタGAZOOレーシングWRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生。マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男社長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発したトヨタ初となるモデルだ。

GRヤリスは、アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしている。

さらに、前後のサスペンションセッティングの最適化を行うなど、WRC参戦を通じて蓄積してきた知見やノウハウを投入。ベースモデルとなる「RZ」、走りを気軽に楽しめる「RS」、競技ベース用の「RC」といった3つの個性あるモデルを用意する。

RZは、最高出力272psを発生する新開発の小型軽量ハイパワー1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載する高出力モデル。6速マニュアルトランスミッション「iMT」、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせ、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる。

価格はRZが396万円、冷却スプレー機能付空冷インタークーラー、トルセンLSD、BBS製鍛造アルミホイール/ミシュラン パイロットスポーツ4Sを標準装備するRZハイパフォーマンスが456万円。

RSは、最高出力120psの1.5リットル直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを搭載するFFモデル。トランスミッションは、発進用ギヤを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するダイレクトシフト-CVTを採用し、マニュアル感覚の10速パドルシフトで、GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる。

18.2km/リットル(WLTCモード)の低燃費を実現する一方、スポーツ走行はもちろん、日常生活の中でも、安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままに車両をコントロールする「気持ち良さ」を提供する。価格は265万円。

RCは、RZをベースに、走りに必要なモノ以外を極力排除した競技ベース用軽量モデル。車両重量は1250kgと、RZに対し、30kgの軽量化を果たしている。高出力1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジン、スポーツ4WDシステム「GR FOUR」などの基本性能は継承しつつ、ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキを装備する。価格は330万円。

あわせて、GRヤリスの魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ 「GRパーツ」 を設定。GRヤリスでレースに参加する人から、日常生活の中でも 「気持ち良い」走りを楽しみたい人まで、幅広い商品をラインアップ。競技仕様のGRパーツでは、社外のプロドライバーたちとつくり込みを実施。レースに勝つための技術を惜しみなく投入した。

◆オンラインイベントでは“モリゾウ”とのVR同乗体験も

発売記念オンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」は9月16日19時30分~21時(予定)に開催。トヨタGAZOOレーシング公式YouTubeチャンネルで配信する。ファンイベント(19時30分~20時05分)とGRヤリス オンラインQ&A(20時15分~21時)の2部構成。ファンイベントでは、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらにGRヤリスの生産工場「GRファクトリー」についても紹介。

そのほか、“モリゾウ”こと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りを、VRで同乗体験できる機会も用意する。

イベントの詳細については、トヨタGAZOOレーシング公式サイトで随時公開していく。


「もっと速く!」トヨタ「GRヤリス」をさらに格好良くするGRパーツが発売へ

■GRヤリスがさらにかっこいい仕様になるGRパーツが発売

 トヨタ車のカスタマイズパーツやコンプリートカーを展開するトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、2020年9月4日に発売されたトヨタ新型「GRヤリス」のGRパーツを新たに設定しました。

 トヨタが2020年2月に発売したコンパクトカー「ヤリス」の派生車として発売されたGRヤリスは、純正状態のままでもサーキットで走れるように、高い走行性能を追求したスタイリングやスペックを持っています。

 GRヤリスのグレードは、「RZ “High performance”」、「RZ」、「RS」、そして競技用として「RC」がラインナップ。

 RZ “High performance”とRZは、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデルです。

 パワートレインは、RZシリーズとRCに1.6リッター直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTを採用。RSは、1.5リッター直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを採用しています。

 駆動方式は、RZシリーズとRCに多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を搭載。RSは「Direct Shift-CVT」を採用しました。

 このように純正状態でもスポーツ走行を意識したモデルですが、さらなるパフォーマンスを求めるユーザー向けに「GRパーツ」も設定されています。

 今回、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが展開するGRパーツは、空力向上パーツとして「GRフロントスポイラー」、「GRサイドスカート」、「GRリヤバンパースポイラー/GRスポーツマフラー)」を設定。

 GRフロントスポイラーは、リップ部分と左右のタービュレーター部分に分かれた構造となり、フロント部分にダウンフォースを発生させています。

 このパーツにはボディ前後の空力バランスを考慮した結果、純正リアスポイラーに装着する「リアスポイラーエクステンション」も付属。

 さらに、GRサイドスカートをシャープな形状に、GRリヤバンパースポイラーをディフューザー形状とすることで、車両下面のダウンフォースを発生させるだけでなく、スポーティなスタイリングを演出しています。

 GRスポーツマフラーは純正の左右2本出しから左右4本出しに変更され、リアビューを際立たせています。

 また、内装のカーボン調「インテリアパネル」やフェンダー部分に貼る「GRディスチャージテープ」、ボディサイドの「GR ディストライプ」など魅力的なパーツも用意されました。

※ ※ ※

 主要パーツの価格は、GRフロントスポイラー、GRサイドスカート、GRリヤバンパースポイラー/GRスポーツマフラーをセットにした「GRエアロパーツセット」が35万2000円。

 サイド面のGRボディストライプが2万4200円、GRインテリアパネルセットが2万9700円となっています。


【価格/内装/スペックは?】GRヤリス カタログモデル発売 RZ/RS/RCを解説 GRパーツも登場

はじめに GRヤリスとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

9月4日、トヨタはGRヤリスの販売を開始した。

GRヤリスは今年の東京オートサロンでワールドプレミアされ、6月30日まで限定モデルが先行Web予約を受付けていたが、今回カタログモデルの発売が発表された。

GRヤリスは、トヨタGAZOOレーシングWRT(ワールド・ラリー・チーム)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思いどおりに操れ、「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生した。

具体的には、アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドア・ボディとした。

さらに、前後のサスペンション・セッティングの最適化を行うなど、WRCを通じてユーザーが普段走っている世界のさまざまな道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」で蓄積してきた知見やノウハウを注いだオリジナルモデルになる。

日本仕様のGRヤリスには、RZ、RS、RCの3グレードを設定している。では、それぞれのグレードの概要を紹介していこう。

GRヤリス「RZ」 特徴・価格

「RZ」は、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデルだ。

最高出力272psと最大トルク37.7kg-mを発生する、小型軽量ハイパワーの新開発1.6L直3直噴インタークーラー・ターボエンジン、G16EーGTS型を搭載する。

組み合わされる6速マニュアル・ミッションには、シフトのアップ/ダウン時にエンジン回転を合わせてくれるiMT(インテリジェントMT)を採用。

駆動方式は、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用した新開発のスポーツ4WDシステム、GR-FOUR(GRフォー)だ。

RZには、より限界性能を高めた「RZハイパフォーマンス」も設定される。こちらは、冷却スプレー機能付き空冷インタークーラー、BBS製の鍛造アルミホイール、ミシュラン製パイロットスポーツ4Sラジアルタイヤに加えて、前後のデフにトルセンLSDを標準装備する。

消費税込みの価格は、RZが396万円、RZハイパフォーマンスが456万円となっている。

GRヤリス「RS」 特徴・価格

「RS」は、誰もが気軽にGRヤリスの研ぎ澄まされた走りを楽しめるモデルだ。内外装は、基本的にはRZと大きく変わらない。

搭載されるエンジンは、TNGAの思想に基づく1.5L直3ダイナミックフォースエンジン、M15AーFKS型。

最高出力は120ps、最大トルクは14.8kg-mを発生する。

駆動方式は2WD(FF)で、ミッションは発進用ギヤを追加して低速域から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するダイレクトシフトCVTを組み合わせる。

このミッションにはマニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマティックのパドルシフトも装備している。

しかも、WLTCモード燃費は18.2km/Lという低燃費を実現。

その一方でスポーツ走行はもちろん、日常生活の中でも安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままにクルマをコントロールする「気持ちの良さ」を提供してくれる。

消費税込みの価格は、265万円となっている。

GRヤリス「RC」 特徴・価格

「RC」は、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアルといったモータースポーツへの参戦など、競技用のベース車両としてのカスタマイズに最適なモデルだ。

RZをベースに、ディスプレイ・オーディオなど走りに必要な装備以外を極力排除している。

だが、1.6Lの直3インタークーラー・ターボエンジンのG16EーGTS型、スポーツ4WDシステムのGRフォー、iMTを採用した6速マニュアルミッションなどは、RZから継承されている。

もちろん、272ps/37.7kg-mのパワースペックも変わりない。車重はRZよりも30kg軽い1250kgだ。

また、ラリー用の小径タイヤの装着を考慮して、16インチのベンチレーテッドディスクブレーキを装備。

タイヤサイズも、RZやRSの225/40R18に対し205/45R17とされている。

消費税込みの価格は、330万円となっている。

GRパーツとは

今回のGRヤリスの発表に合わせて、トヨタGAZOOレーシングがGRヤリスの魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR PARTS(GRパーツ)」を設定して発売。

GRヤリスでレースに参加したいというサンデーレーサーをはじめ、日常生活の中でも「気持ち良い」走りを楽しみたいというユーザーまで、誰にでも楽しんでもらえるように幅広く商品をラインアップする。

現在分かっているGRヤリス用の品揃えとしては、GRフロントスポイラー、GRカーボン・ナンバーフレームというフロントフェイスを引き締めるパーツを用意。

さらに、GR機械式LSDという走りのカスタムアイテムもラインナップする。

GRガレージで限定販売される競技仕様のGRパーツ(RSを除く全グレード用)は、社外のプロドライバーたちと作り込みを行い、レースに勝つための技術を惜しみなく投入しているという。

GRヤリス スペック

GRヤリスのカタログモデルの発売日は9月4日。主要諸元は下記のとおりとなっている。

なお発売を記念して、9月16日 水曜の19時30分~21時まで、GRヤリスの勇姿をファンに披露するオンラインイベント「GRヤリス・オンライン・フェス」を開催するという。

配信はTGR公式YouTubeチャンネルで実施。イベントについては新情報が入り次第ご紹介したい。

GRヤリスRZ(カッコ内はRS)

税込み車両価格:396万円(265万円)
全長×全幅×全高:3995×1805×1455mm
ホイールベース:2560mm
重量:1280kg(1130kg)
パワーユニット種類:直3 DOHCターボ(直3 DOHC)
排気量:1618cc(1490cc)
最高出力:272ps(120ps)
最大トルク:37.7kg-m(14.8kg-m)
トランスミッション:6速マニュアル(CVT)
駆動方式:4WD(FF)
タイヤサイズ:225/40R18


【トヨタ GRヤリス】各種GRパーツ発売、さらなるスポーティ感を演出

トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、新型車『GRヤリス』の発売に伴い、GRブランドのカスタマイズパーツをラインアップし、9月4日より販売を開始した。

エアロパーツは、GRフロントスポイラー、GRサイドスカート、GRリヤバンパースポイラー&GRスポーツマフラーの3点で構成。艶ありブラックのカラーがスポーティさを想起させる。

GRフロントスポイラーは、大胆な3ピース構造でフロント部にダウンフォースを発生させるとともに、GRヤリスをスポーティな印象に変化。また、ダウンフォースの前後バランスを図るために、リヤスポイラーエクステンションをセットとした。さらに、GRサイドスカートをシャープな形状に、GRリヤバンパースポイラーをディフューザー形状とすることで、車両下面のダウンフォースを発生させるだけでなく、スポーティなスタイリングを演出している。なおエアロパーツは全ボディカラーに装着可能だ。

その他にも、ブラック×レッドのGRカラーを基調とし、スポーティなサイドビューを演出するGRボディストライプなど、様々なドレスアップパーツを設定。新型車GRヤリスをさらにスポーティに仕立てるカスタマイズラインアップとしている。


トヨタ『GRヤリス』が発売開始。価格は265~456万円、発売を記念したオンラインイベントも開催

 TOYOTA GAZOO Racingは9月4日、新型車である『GRヤリス』を同日より全国のトヨタ車両販売店を通じて発売するとともに、発売を記念するオンラインイベント『GR YARIS ONLINE FES』を9月16日に開催すると発表した。

 今回発売が開始されたGRヤリスは、WRC世界ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ『WRCで競争力あるクルマづくり』や、社外プロドライバーによる開発初期からの評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ『誰もが安心して意のままに運転できる』クルマとして誕生。

 車両の開発では、トヨタのマスタードライバーであるモリゾウの『トヨタのスポーツカーを取り戻したい』という想いのもと、モータースポーツ用の車両を市販化するという逆転の発想で行われたトヨタ初のモデルだ。空力、軽量、高剛性を追求した車両パッケージに加え、新開発された1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジンのハイパワーを、新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”が余すことなく4輪に伝達してくれるという。

 GRヤリスはベースモデルとなる“RZ”、1.5リッターのFFで気軽に走りを楽しめる“RS”、そして競技ベース用の“RC”という3つのグレードが用意され、RZにはトルセンLSDなどを標準装備し、より限界性能を高めた“High performance”モデルも設定されている。

 生産は数々のトヨタスポーツモデルを造ってきた元町工場で行われ、工場には専用ラインの“GR FACTORY”を新設し、『匠』の技能を有する従業員が組み上げを行う。発売に合わせ各モデルの価格も公表され、消費税込みのメーカー希望小売価格は、RSが265万円、RCが330万円、RZが396万円となり、最上級グレードのHigh performanceは456万円となっている。

 そして、TOYOTA GAZOO Racingは、GRヤリスの発売を記念し、9月16日(水)19時30分からオンラインイベント『GR YARIS ONLINE FES』を、TGR公式YouTubeチャンネルで開催する。

 このイベントでは、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、GR FACTORYについてが伝えられ、さらにマスタードライバーであるモリゾウこと、トヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男氏が運転するGRヤリスの走りを、VR(Virtual Reality)で体験できる機会もあるという。

 VRを体験するには、スマートフォンと簡易的なVRゴーグルを用意しなければならないが、あのモリゾウと一緒にGRヤリスを同乗できるまたとない機会なので、ゴーグルを用意する価値はありそうだ。もちろん、VRゴーグルがなくても視聴できる2D映像も配信が予定されている。

 9月4~6日に富士スピードウェイで開催されているピレリスーパー耐久シリーズ2020『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』でも、ROOKIE Racingが走らせるGRヤリスのステアリングを握っているモリゾウ。自身がテストドライバーを努め、いよいよ発売が開始されたGRヤリスでどんな走りを見せてくれるか期待したいところだ。

 GRヤリスの各モデル、GR YARIS ONLINE FESの詳細については、TOYOTA GAZOO RacingのGRヤリス公式ホームページ(https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/)をチェックしてほしい。



ついに! ついに!! GRヤリス正式発表!! 最強WRカーの真価と抱える懸念

 今年(2020年1月)の東京オートサロンで期間限定車となるファーストエディションの発表と予約が開始されたGRヤリスのカタログモデルが、2020年9月4日、ついに正式発表となった。

 当記事では、この令和のモンスター車の概要に関してあらためて紹介するとともに、ファーストエディションの納車を心待ちにしている筆者(自腹で購入しました!)が、現代では珍しくなってしまったコンペティションマシン(競技ベース車でありそれゆえにスポーツ性能が非常に高い)、GRヤリスの存在意義や将来への期待も含め考察していく。
文:永田恵一 写真:TOYOTA

【画像ギャラリー】いよいよ全貌を明らかにした国産最強車 GRヤリスのカタログモデルを全部見る

■最強モンスター正式発表 GRヤリスの概要

 GRヤリスのコンセプトは「WRCをはじめとしたモータースポーツでの高い戦闘力を得るため、市販車から競技車両を造るのではなく、競技車両に必要な要素をあらかじめ市販車に盛り込む」という、今まであまりなかった発想にもとづいて開発されている。

これまでは「市販車をベースにして競技車を製作」という形だったが、このGRヤリスからは、「競技車(WRカー)を製作する前提で市販車(GRヤリス)を製作」という形にする

 そのため具体的には、

◎リアスポイラーに当たる空気を増やすための車両後方にいくに従って下がるルーフラインや軽量化&ボディ剛性向上のため3ドアボディ採用
◎ボンネット、左右ドア、バックドアの3つはアルミ製、ルーフはカーボン製(1.6L、3気筒ターボ+4WD搭載車の車重は1250~1280kg)
◎車両前半はヤリスと同じTNGA-B、車両後方はヤリスより1クラス上のTNGA-Cとなる異色のプラットホーム
◎4WDとなる「RZ系」とモータースポーツ参戦ベースの「RC」のパワートレーンは新開発の1.6L、 3気筒ターボ(272馬力&37.7kgm)+6速MTを組み合わせ
◎ノーマル(FF車的な前後駆動力配分60:40)、スポーツ(FR車的な同30:70)、トラック(速さを重視したラリーカー的な同50:50)という3つのモードを持つGR-FOURシステムを採用

 という、かなり特殊な成り立ちと性能を持ち、GRヤリスは「ヤリス」という車名が付いているだけで、そもそもコンパクトカーであるヤリスとはまったくの別もの。ヘッドライトやテールランプといったエクステリアの一部とダッシュボードなどのインテリアの各部品が共通なだけの、完全に別のクルマである。

 そのうえで、GRヤリスは日本車史上最強のアスリートと言っても過言ではないモデルだ。

ノーマル仕様ヤリスには設定されていない3ドアボディ。グラマラスなリアフェンダー周りが特徴で、異色のプラットフォームを持つ専用設計車。なお「ファーストエディション」を買った筆者のオプション装着済み支払い総額は536万円だった

■GRヤリスの居住性、使い勝手は?

 モータースポーツ参戦を念頭に置いたGRヤリスとはいえ、一般ユーザーは普通に使うことがほとんどなだけに、居住性や使い勝手を紹介していこう。

 まず前席の快適性から。オーバーフェンダー装着のため全幅こそ1805mmながら、車両前半がTNGA-Bプラットホームとなるため、この全幅のわりに横方向はタイトな印象。

 運転席に座ってみると着座位置はスポーツモデルとしては高い感もあるが、ペダル配置は良好なので、スポーツ走行の際などにブレーキを掛けながらシフトダウンのためにアクセルを煽るヒール&トゥーもしやすいだろう(1.6L、3気筒ターボ+4WDのGRヤリスにはそういったことをクルマがやってくれる「iMT」も装備されているが)。また各部の質感も絶対的には安くはない価格相応に上々だ。

RZのインパネ。各部品やレイアウトはノーマル仕様ヤリスと共通のところも多い。「羊の皮をかぶった狼」のような感覚も受ける

(3人掛けではなく)2人掛けとなるリアシートは、ルーフラインが車両後方にいくに従って下がるため頭上空間は狭いが、それ以外はまずまずのスペースが確保されている。まずまずのスペースを持つのはラゲッジスペースも同様だ。

 まとめるとGRヤリスはリアシートを使う頻度が少ないユーザーであれば、これ1台で問題ない実用性も備えており、この点はいい意味でトヨタらしい。

前席スポーツシートは普段づかいにも充分対応。後席は2座なのでその点は注意

■GRヤリスのグレード構成と価格


 GRヤリスには2つのパワートレーンと4つのグレードが用意される。

●RS=265万円
 RSはGRヤリス拡販の目的もあり、「価格を含めGRヤリスの雰囲気や基本性能を比較的気軽に味わう」というコンセプトを持つグレードで、パワートレーンはヤリスと同じ1.5L、3気筒NA(120馬力&14.8kgm)+10速MTモードを持つパドルシフト付CVTを搭載。車体がGRヤリスなので車重は1130kgと軽くないため、速さはそれほどではない代わりにGRヤリスの基本性能の高さを余裕のように楽しめるだろう。

●RC=330万円
 ラリーやジムカーナといった競技に参戦ユーザーに向けた、1.6L、3気筒ターボ+4WDを搭載するベース車。そのためディスプレイオーディオ(モニター)がなく、ブレーキはホイール径の小さいラリータイヤの装着を想定し小型され、ホイール自体もRC以外のGRヤリスが18インチのところ17インチとなる。

 それでもオプションながらエアコンも装着でき、エアコン付ならオーディオがない以外は普段乗りもできるクルマ。また、メーカーオプションでRZ系と同じブレーキ&18インチホイール、インタークーラーの冷却スプレー、オフロード走行用トランスファーといったものが設定されるので、(「どのカテゴリーの競技に出場するか」という意味で)自分の使い方に合った仕様を選びたい。

●RZ=396万円
 1.6L、3気筒ターボ+4WDの標準グレード。「GRヤリスのRZを買ったら、自分でいろいろ手を加えていきたい」というカスタマイズ好きなユーザーなら、このグレードがいいだろう。

●RZ ハイパフォーマンス=456万円
 RZにBBS製鍛造ホイール+ミシュランパイロットスポーツ4S、トラクション(駆動力)を高める前後トルセンLSD、インタークーラーの冷却スプレーといった走りの装備や、豪華なプレミアムスポーツシートなどが加わる最上級グレード。

 1.6L、3気筒ターボ+4WDのGRヤリスを買うユーザーのなかで一番多いと思われる「一般的な街乗りで使う人」なら、このグレードが無難だ。筆者が納車を待っているのもこのグレードだ。

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■GRヤリスの存在意義は

 さてここからは、編集部から依頼があった「GRヤリスの存在意義」などを4つの項目に分けて考察していこう。

●トヨタは国産市販車最高のスポーツモデルを造ろうと思ってこのGRヤリスを開発したのか?
 そのとおりだと確信している。そうでなかったら、いろいろな社内事情もある中で、トヨタが専用のボディとパワートレーン、専用に近いプラットホームを新たに開発した挙げ句、生産時の精度向上のため手作りに近い方法で生産するなんてことはしないだろう。

●GRヤリスはそのレベルに達しているのか?
 サーキットのラップタイムに代表される速さが日本最強かは別として、すでに目標に対する非常にレベルの高い合格点はクリアしている。今後は市販したことで出た課題も解決しながら、その魅力や実力をさらに高めていくに違いない。

●GRヤリスの価格は安いのか高いのか?
 絶対的に見たら、ヤリスという車名が付くコンパクトカーが(総支払い額で500万円を超える)この価格は、安くはない。しかし性能以上にこれだけパッションが詰まった、精魂込めて生産されるクルマの価格と考えれば、(「安い」というのは語弊があるにせよ)まったく高くはない。

トヨタのスポーツイメージを代表するモデルであり、製作には手作業の工程が多く含まれる。それだけに車両本体価格は総支払い額で500万円を超えることになるが、それでも「高い」とは言えない金額

●ライバルと言えるモデルはあるのか?
「価格や近い同ジャンル」という意味なら、近々マイナーチェンジされるシビックタイプRやメガーヌRSがライバルだろう。しかしGRヤリスはその成り立ちや存在意義などを考えると、今のところ直接的なライバルはない孤高の存在と断言できる。

 とはいえ考えてみると、かつて存在したインプレッサWRX STIとランサーエボリューションは、お互い「宿命のライバル」といえる相手がいたからこそあれだけ成長した、という事実がある。GRヤリスの成長を考えると、早いうちに直接的なライバル車の登場を期待したい。

GRヤリス買ったぞ!! 総額約536万円!! 商談してわかった現役最強車の全て

諸元表はファーストエディション。諸元内容は今回発表されたカタログモデルと同じ

■まとめ

 本日めでたくGRヤリスが登場したわけだが、GRヤリスの周辺事情は諸事情により「来年のGRヤリスをベースにした新型WRマシンの投入」が見送りとなったあたりからなのか、うまく回っていないところもあるようだ。

 こういったクルマは「クルマそのもの」というハードウェアが第一なのはもちろんだが、そのいっぽうでモータースポーツ参戦やそのサポートに代表される周辺の動きも重要だ。

 だから新型WRカー投入など、周辺の動きもうまく行かないと(筆者のようにGRヤリスを買って普通の街乗りに使うユーザーには大きな影響はないにせよ)、競技のために買ったユーザーやファンにとっては「凄いクルマだけど、何のためのクルマだったんだ?」ということにもなりかねない。

 それだけにGRヤリスがそうならないように、トヨタのGR部門にはいろいろ分野で頑張って欲しい。

 また、GRヤリスをベース車両としたトヨタの新型WRカー投入は、本来2021年から…を予定していたが、これが諸事情により幻となったことも事態を難しくしている。

 従来なら、投入が先送りになったのであれば「翌シーズンから投入する」ということになるのだが、いっぽう2022年から始まるWRCの新レギュレーションはWRカーのハイブリッド化の予定があるなど、かなり大きな転換点になる。なんとしても2021年シーズンに間に合わせたかった…というのがトヨタ側の事情だろう。

 現在のコロナウイルス禍を考えると、「参戦するメーカーが対応できるのか?」という懸念もある。この点を考えると「レギュレーションを変更したけど、新レギュレーションに対応できるメーカーが少なく、結局現行レギュレーションが延長された」ということになる可能性もあると、筆者は思っている。そうなると晴れてこのGRヤリスをベースとしたWRカーが参戦することになるのだが…。

 事態がどうなるのか、予断を許さない状況だ。

 このような「変革」は、ピンチも生むがチャンスも訪れる。かつてこういったチャンスをものにしたのがマツダのル・マン24時間レース総合優勝(1991年)だったわけで、GRヤリスのWRカーにも同じような大逆転が起きる可能性もなくはない。

 もし当初の予定どおり、GRヤリスが新型WRカーのベース車両となる場合には、参戦のためのホモロゲーション(連続する12ヶ月にGRヤリスを2万5000台以上生産したという証明)が必要になる。大逆転が起きるよう、GRヤリスに興味のある方や応援してもらえる方は、ぜひこの車両の購入を検討してほしい。


トヨタ「GRヤリス」がいよいよ販売を開始。車両価格は265~456万円に設定

トヨタが高性能スポーツハッチバック「GRヤリス」を発売。車種展開はRZ“High-performance”/RZ/RC/RSの4グレードで構成

 トヨタ自動車は9月4日、高性能スポーツハッチバック「GRヤリス」の販売を開始した。
車種展開および車両価格は以下の通り。
RZ“High-performance”:456万円
RZ:396万円
RC:330万円
RS:265万円
なお、月販目標台数は1100台に設定している。

 GRヤリスは、新世代コンパクトカー「ヤリス」の3ドアハッチバックをベースに、WRC(世界ラリー選手権)で「勝ち抜く」ための知見やノウハウを徹底的に注ぎ込んだ渾身の新型スポーツモデルである。基本骨格には、TNGA(Toyota New Global Architecture)の思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを新たに開発し、同時にWRCの現場からのフィードバックを踏まえて一から鍛え上げた高剛性ボディを組み合わせた。また、シャシー面ではフロントに軽量高剛性なストラット式を、リアに高い応答性とグリップ力を発揮するダブルウィッシュボーン式を採用。もちろん、前後サスのジオメトリーの最適化やダンパー&スプリングおよびブッシュ類の強化、グレード別の専用セッティングなども実施した。

 各グレードの特徴を解説していこう。
 まず「RZ」は、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデル。より限界性能を高めた「RZ“High performance”」も設定する。
 パワーユニットに関しては、モータースポーツに必要な素性をゼロから織り込み、クラス最小・最軽量を果たした新開発のG16E-GTS型1618cc直列3気筒DOHC12V大容量インタークーラー付ターボエンジンを搭載。TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品の組み込みによる高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化などを図り、最高出力は3気筒エンジン世界トップレベルの272ps/6500rpm、最大トルクは37.7kg・m(370Nm)/3000~4600rpmを発生する。また、RZ“High-performance”には走行時の熱対策に有効な冷却スプレー機能付空冷インタークーラーを装備した。組み合わせるトランスミッションには、リズミカルな変速を可能とした6速MT(iMT=intelligent Manual Transmission)をセット。強力パワーに対応させる目的で、クラッチも十分な容量を確保した。一方、駆動システムには電子制御多板クラッチによる前後駆動力可変システムを組み込んだ新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を採用。また、シフトレバー前方の4WDモードスイッチによって、NORMAL(前後駆動配分60:40)、SPORT(同30:70)、TRACK(同50:50)の3モードが選択できる。さらに、より高いレベルのスポーツドライビングに応える前後トルセンLSDを、RZ“High-performance”に設定した。そして、シューズにはRZ“High-performance”にBBS製鍛造アルミホイール(8J×18、マットブラック)+225/40ZR18ミシュランPilot Sport 4Sタイヤを、RZにエンケイ製鋳造アルミホイール(8J×18、ブラック)+225/40R18ダンロップSP SPORT MAXX050タイヤを装着。制動機構にはフロントにスリット入りスパイラルフィン式ベンチレーテッド2ピースディスクブレーキ+アルミ対向4ポッドキャリパー(高μパッド)を、リアにスリット入りベンチレーテッドディスクブレーキ+アルミ対向2ポッドキャリパー(高μパッド)を採用し、GR専用レッドカラードキャリパーをRZ“High-performance”に標準、RZにオプションで設定した。

 エクステリアについては、極限まで空力を突き詰めたエアロプライオリティフォルムに、トレッドの拡大および大径タイヤの装着を意図したワイド&ローの専用エアロダイナミックボディを採用する。軽量化にもこだわり、ルーフには新工法から生まれたフォージドカーボン材を、エンジンフードとドアパネル(左右およびリアゲート)にはアルミ材を使用した。外板色には標準のスーパーホワイトIIのほか、オプションでプラチナホワイトパールマイカ/エモーショナルレッドII/プレシャスブラックパールを用意。ボディサイズは全長3995×全幅1805×全高1455mm/ホイールベース2560mmに設定した。

 4名の乗車定員で仕立てたインテリアは、ドライバーズシートを中心に、スポーツ走行時の操作性にこだわった専用パーツを随所に採用したことが訴求点だ。具体的には、専用本革巻き3本スポークステアリングホイール(ダークグレー塗装/GRエンブレム付き)や専用スポーツメーターおよびマルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチカラーTFT液晶)などを装備。スペシャル感を高めるソフトパッドのインパネオーナメント表皮やグランリュクスのドアトリムオーナメント表皮、ピアノブラック塗装(インパネオーナメント/オーディオクラスター/ドアトリムオーナメント/サイドレジスターノブ)、スモークシルバー塗装(シフトベゼル/ドアインナーガーニッシュ/レジスターベゼル)も採用する。フロントシートはRZにファブリック表皮のスポーツシートを、RZ“High-performance”にウルトラスエード&合成皮革表皮のプレミアムスポーツシートを装着した。

 次に「RC」は、RZをベースに走りに必要な装備以外を極力排除した、モータースポーツ参戦へのベースモデルに位置する。パワートレインにはRZと共通のG16E-GTSエンジンに6速MTのiMT、“GR-FOUR”の駆動システムを採用。一方、足もとにはラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチフロントベンチレーテッドディスクブレーキ、エンケイ製17インチ鋳造アルミホイール、ラリーおよびダートトライアル競技に使用される15インチホイールに対応したステアリングナックルを組み込むフロントサスペンションなどを専用装備する。さらに、ダート等でのトラクション性能を重視した専用トランスファーをオプションで用意した。

 そして「RS」は、誰もが気軽にGRヤリスの走りを楽しめるモデルとして設定。パワーユニットには“1.5Lダイナミックフォースエンジン”M15A-FKS型1490cc直列3気筒DOHC12Vエンジン(最高出力120ps/6600rpm、最大トルク14.8kg・m/4800~5200rpm)+Direct Shift-CVT(10速シーケンシャルシフトマチック・パドルシフト付き)を搭載し、前輪を駆動する。また、NOMAL/POWER/ECOが選択できるドライブモードセレクトを組み込み、シューズにはRZと共通のエンケイ製鋳造アルミホイール(8J×18、ブラック)+225/40ZR18ダンロップSP SPORT MAXX050タイヤを装着。スポーツ性能を高めながら、WLTCモードで18.2km/リットルの低燃費を実現した。


トヨタ、「GRヤリス」を発売 YouTubeで記念イベントも開催

 トヨタ自動車は4日、「GRヤリス」を発売した。同社元町工場(愛知県豊田市)の専用ラインで生産する。月販1100台を見込む。16日に発売記念オンラインイベントも「ユーチューブ」公式チャンネルで開く予定だ。

 新たに排気量1・6リットル直列3気筒ターボエンジン(272馬力)や6速MT(手動変速機)、多板クラッチによる前後駆動可変システム4WD「GR―FOUR」などを開発した。ベースモデル「RZ」、1・5リットルエンジンに10速パドルシフト付きCVT(無段変速機)を搭載した量販グレード「RS」、競技車のベースモデルとして使える「RC」の3グレードを用意し、RZには高性能版「ハイパフォーマンス」も設定した。車両のほか、内外装や機能部品を中心に「GRパーツ」も用意する。

 車両価格(消費税込み)はRSが265万円、RZが396万~456万円、RCが330万円。サブスクリプション(定額利用)サービス「KINTOワン」でも提供する。

 オンラインイベントでは開発の狙いや専用ライン「GRファクトリー」を紹介するほか、〝モリゾウ〟こと豊田章男社長によるGRヤリスの走りを仮想現実(VR)で同乗体験する企画も用意する。
Posted at 2020/09/08 22:59:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2020年09月08日 イイね!

このルーフレールをなんで採用しないかな〜日本ではBR以来採用無いよね?それ以前に日本で現行型販売してないけど

このルーフレールをなんで採用しないかな〜日本ではBR以来採用無いよね?それ以前に日本で現行型販売してないけどスバル アウトバック に2021年型、安全性向上…10月米国発売へ

SUBARU(スバル)の米国部門は10月、2021年モデルの『アウトバック』(SUBARU OUTBACK。日本名:『レガシィアウトバック』に相当)を、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万6795ドル(約285万円)だ。

◆後席に子どもを置き去りにしないよう確認を促すシステム採用

2021年モデルでは、安全性能が引き上げられた。ステアリングレスポンシブLEDヘッドライトが全車に標準装備された。ステアリングレスポンシブLEDヘッドライトは、ロービームとハイビームに組み込まれ、夜間の走行時の視認性を向上させる。ステアリングレスポンシブヘッドライトはコーナリング中でも、進行方向を明るく照射するシステムだ。

助手席と後席には、シートベルトリマインダーを標準化した。シートベルトが装着されていない場合、音と視覚により警告を発する。

2021年モデルには、「リアシート・リマインダー」を全車に標準装備した。これは、車両から降りる際、後席に子どもやペットなどを置き去りにしないよう、ドライバーに確認を促す安全システムだ。

◆最新のアイサイト

2021年モデルでは、先進運転支援システムの「アイサイト」の最新版を全グレードに標準装備した。車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)を採用する。フロントガラスにLEDの光を投影し、アイサイト作動状態を直感的に知らせるアイサイトアシストモニターも導入する。

また、ドライバーの居眠りや脇見運転検知に加え、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整するドライバーモニタリングシステムも装備した。後退時自動ブレーキにより、車両後退時の衝突回避または衝突による被害を軽減。後側方警戒支援システムにより、自車後側方から接近する車両を検知し、音と表示で警告する。フロントグリル下部に装備したカメラの画像により、車両前方の死角を減らすフロントビューモニターも装備している。

◆11.6インチの縦型ディスプレイ

2021年モデルには、最新の車載コネクティビティを採用する。11.6インチのフルHD縦型ディスプレイを備えた最新のインフォテインメントシステムを装備した。大画面に集約したさまざまな情報を、タブレット端末同様の感覚で快適に操作できるようにした。

Apple「CarPlay」、グーグルの「Android Auto」に加えて、「SUBARU STARLINK」を拡充した。「SmartDeviceLink」に準拠したアプリに対応させており、スマートフォンのOSを問わず、多様なアプリが利用できる。緊急通報など従来からの安全機能に加え、Wi-Fiホットスポットやリモートエンジンスタートなどの機能で利便性を充実させたテレマティクスサービスも用意した。

◆2.4リットルターボは最大出力260hp

2021年モデルには、FA24型2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。この2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンは、米国仕様の場合、最大出力260hp/5600rpm、最大トルク38.3kgm/ 2000~4800rpmを引き出す。

CVTの「リニアトロニック」は、変速比幅のワイドレンジ化とともに、油圧システムの刷新により駆動力の伝達効率を高め、高い燃費性能と走行性能を追求した。独自の全輪駆動システム「シンメトリカルAWD」を全車に採用する。各部の剛性を飛躍的に高めたスバル・グローバル・プラットフォームが、ステアリング操作に対する正確なレスポンス、快適な乗り心地、静粛性の高い室内空間を実現するという。

また、クラストップレベルの地上高220mmを踏襲しつつ、アルミ製ロアアームの採用などで軽量化した足回りの動きの良さと、それを支える新設計ダンパーの組み合わせにより、ハンドリングと乗り心地を追求している。
Posted at 2020/09/08 22:36:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2020年09月08日 イイね!

フェンダーの意匠がレクサスUXっぽくはならなかったんだね?

フェンダーの意匠がレクサスUXっぽくはならなかったんだね?進化したSUBARU XVがデビュー!

9月4日、スバルは、クロスオーバーSUVの「SUBARU XV」の大幅改良モデルを発表した!

鮮やかなイエローのボディカラーも設定

すでに北米市場では発表されていた新型SUBARU XVが、いよいよ日本でも発売になる。

新型のエクステリアは、フロントまわりに新デザインのバンパーとグリルを採用。アルミホイールのデザインは、17インチ/18インチともにデザインを一新した。さらに、「プラズマイエロー・パール」と呼ぶボディカラーも選べるようになった。

インテリアは、デザインこそ変わらないものの、カラーコーディネートなどを変更したという。

搭載するエンジンは、従来とおなじく1.6リッター水平対向4気筒ガソリンと2.0リッター水平対向4気筒ガソリン+モーターのハイブリッド(e-BOXER)の2種類。ハイブリッドのトランスミッションには、走行モード(SI-DRIVE)によって、制御を変更する「e-Active Shift Control」システムを新たに搭載した。

新型SUBARU XVの価格は1.6リッターモデルが220万~238万7000円。ハイブリッドモデルが265万1000~298万1000円。

文・稲垣邦康(GQ)



スバルXVが大幅改良。その内容とは

9月4日スバルは、クロスオーバーSUV「XV」の大幅改良モデルを発表。10月8日より発売する。

今回の大幅改良の内容は、下記のとおり。

■エクステリア
フロントバンパーやグリル、そして17&18インチアルミホイールに切削光輝の新デザインを採用。ボディカラーには「プラズマイエロー・パール」を設定することで、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせる仕様とした。

■インテリア
1.6i-L アイサイト、そしてアドバンスのインテリア仕様を変更。カラーコーディネートやシート表皮を見直して、より上質な印象を高めている。

■走行性能
全グレードでサスペンションを改良。SUVらしいしなやかさとスポーティさを高い次元で両立しているという。さらに、e-BOXER搭載車では、SI-DRIVEと強調するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」を新採用。よりスポーティで楽しい走りをサポートする。

■安全性能
見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」を設定(メーカーオプション)。

〈文=ドライバーWeb編集部〉


スバル XVがデビュー4年目の大幅改良。エクステリアデザインやサスペンションなどをリフレッシュ!

2020年9月4日、SUBARU(スバル)はコンパクトなクロスオーバーSUVのXVを大幅改良し、10月8日に発売する。

プラズマイエロー・パールをボディカラーに新設定
スバル レガシィツーリングワゴンをベースとしたアウトバックやランカスターなどと同じ手法で、5ドアハッチバックのインプレッサをリフトアップして最低地上高を確保、さらにフェンダーやバンパーなどにオフローダーをイメージさせるボディパーツを装着するなど、クロスオーバーSUVとして誕生したXV。現行型は2016年のインプレッサスポーツのフルモデルチェンジからおよそ半年後となる2017年5月に発売された3代目となる。

このXVの大幅改良が2020年9月4日に発表され、10月8日に発売となる。変更内容はグレードによって異なるが、内外装のブラッシュアップや足まわりのセッティング、変速制御の変更などが行われている。

フロントマスクはバンパーやグリルなどのデザイン変更が大きい。バンパー下部にある艶消しブラックのパーツをより大きくし、SUVらしいく力強い印象になった。これにともなって、スバル車に共通する六角形グリルはその形を少し小型化しているようだ。

また17インチと18インチのアルミホイールは新しい意匠に変更され、デザインを強調する切削光輝加工が施されている。ボディカラーに鮮烈な黄色「プラズマイエロー・パール」が追加されたこともトピックだ。

一方の走行性能の面ではサスペンションを改良することで、インプレッサのスポーツ性を残しつつ、SUVらしいしなやかさを両立させているという。またハイブリッドパワーユニットであるe-BOXERを搭載したグレードでは、SI-DRIVEと連動するアダプティブ変速制御「e-アクティブ シフトコントロール」を新たに採用した。コーナリングや下り坂などで、その状況に適したエンジン回転数やモーターアシストを行うことでスポーティさを強調するという。

安全性向上のため、メーカーオプションとして「フロントビューモニター」を設定。見通しの悪い交差点や駐車場からの発進時などでドライバーの視界をサポートしてくれる。

ちなみに、スバル車は年次改良を行いデビューした1年目はA型、2年目はB型と進んでいく。これまで4年目となるD型で大幅改良を施されるケースが通例となっているが、このXVはE型での実施となった。異例とも思われたが、これには理由がある。XVは現行インプレッサ(A型)の派生モデルにあたり、デビュー時はその改良モデルのB型として発売されたからだ。D型ではないものの通例どおり4年目での大幅改良というわけである。

スバル XV ラインアップ
1.6i アイサイト(1.6L水平対向4気筒):220万円
1.6i-L アイサイト(1.6L水平対向4気筒):233万2000円
2.0e-L アイサイト(2L水平対向4気筒+モーター):265万1000円
2.0e-S アイサイト(2L水平対向4気筒+モーター):287万1000円
Advance(2L水平対向4気筒+モーター):292万6000円
※すべて、トランスミッションはCVT、駆動方式は4WD


スバルがSUV「XV」を大幅改良、フロントフェイスやアルミホイールに都会的で洗練されたデザインを採用

SUBARU XV Advance (ルーフレール装着車)

SUBARUは、「SUBARU XV」大幅改良モデルを10月8日に発売する。2017年4月に発表した「SUBARU XV」は、「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザインとSUBARUらしいSUVとしての走破性、そして世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUV。

今回の大幅改良では、エクステリアで、フロントフェイスやアルミホイールに新デザインを採用。ボディカラーには「プラズマイエロー・パール」を設定することで、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせる仕様とした。

インテリアでは、一部グレードでカラーコーディネートやシート表皮を見直し、より上質で先進的な印象を高めた。一方、走行性能では全グレードでサスペンションを改良。

SUVらしいしなやかさとスポーティさを高い次元で両立。さらにe-BOXER搭載車では、SI-DRIVEと協調するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」を新採用。よりスポーティで愉しい走りをサポートする。

安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」を設定した。

概要

【SUBARU XVの主な改良内容】
■安全性能
・ フロントビューモニター(メーカー装着オプション)
■エクステリア
・ 新デザインフロントフェイス(バンパー・グリル)
・ 新デザイン17インチアルミホイール(切削光輝)
・ 新デザイン18インチアルミホイール(切削光輝)
・ 新ボディカラー「プラズマイエロー・パール」
■インテリア
・ 「1.6i-L EyeSight」・「Advance」インテリア仕様変更
■機能装備
・ アダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」(e-BOXER搭載車)
※グレードによって改良内容が異なる。

【店頭デビューフェア】
2020年10月10日(土)~11日(日)、17日(土)~18日(日)


https://www.subaru.jp/xv/xv/

構成/DIME編集部


スバル XVがマイチェン! ヤリスクロスやキックスに対抗する秘策は? そしてスバルが抱える課題とは

スバルのコンパクトクロスオーバーSUV「XV」が、2017年のデビューから3年を経てマイナーチェンジを実施した。発売は2020年10月8日。コンパクトSUV市場に「トヨタ ヤリスクロス」や「日産 キックス」など魅力的なライバル車が相次いで投入される中、スバルが打った手とは。

ライバルが急増する中、元祖コンパクトSUV「XV」がマイチェン

スバル XVは、ハッチバックモデルの3代目インプレッサをベースにSUV風のクロスオーバースタイルとした「インプレッサXV」から数えて、現行型で3代目。今流行りのコンパクトSUVカテゴリーの草分け的存在だ。

カラフルなボディカラーや、ホイールアーチなどに施される“クラッディング”(黒い樹脂製パーツ加飾)、専用のゴツいホイールなど、シックな装いのベース車とは大違いの強い個性で根強い支持を集めている。もちろん、スバル独自の先進運転支援システム「アイサイト」も備わるのも魅力的だ。

専用ボディで強い個性と実用性を兼ね備えたライバルの登場

しかしここへきて、トヨタのヤリスクロスや日産のキックスなど、コンパクトSUV市場に強力なライバルモデルが相次いで登場した。

5ドアハッチバックのインプレッサを派生させたXVとは異なり、ライバルはそれぞれ完全にオリジナルの個性的なボディを持つ。SUVに求められる室内や荷室空間の実用性も確保されるなど、商品力も高い。

こうした強力なライバルに対し、デビューから3年を経過したXVは、今回の大規模なマイナーチェンジで迎え撃つことになった。

メッキ加飾でグンと華やかな雰囲気になった新型XV

XVのマイナーチェンジでは、外観の随所にメッキ加飾を加え、艶消しブラックでコーディネイトされていた従来型からイメージを一新。ボディカラーには新色「プラズマイエロー・パール」を採用し、インテリアのカラーコーディネイトも変更した。

さらに足回りの改良に加え、SI-DRIVEと協調するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」(e-BOXER搭載車)や、安全装備「フロントビューモニター」などが新たに搭載されている。

“技術者集団SUBARU”が生み出す電動パワートレインへの期待感

新型レヴォーグで話題の新アイサイトや大型ディスプレイなどは採用されず

新型XVのパワートレインは、1.6リッター水平対向エンジン車と、2リッター水平対向+モーターのマイルドハイブリッド「e-BOXER」の2タイプ。共にリニアトロニック(CVT)と組み合わされる。駆動方式はAWD(四輪駆動)のみの設定。価格は「1.6i EyeSight」220万円から「Advance」(e-BOXER)298万1000円までとなっている[共に消費税込]。

新型レヴォーグで採用された新世代アイサイトや高度先進運転支援技術「アイサイトX」の搭載は、残念ながら今回の新型XVには実施されなかった。同様に、新型レヴォーグで注目を集めた縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイも採用はなし。マイナーチェンジではそこまで大規模な変更が出来なかったようだ。

市場拡大の今、XVにもそろそろ専用ボディとフルハイブリッドを

スバルではXV以外にも、より室内空間が広く荷室も十分に確保されたSUV「フォレスター」がラインナップされていて、コンパクトクロスオーバーSUVのXVとのすみ分けが図られている。

ただし急成長中のコンパクトSUV市場でのライバルとの戦いを考えると、専用ボディのオリジナルモデル投入にも期待したいところ。さらにライバル車のヤリスクロスやキックスが搭載するストロングハイブリッドも、XVには設定がない。エコな電動パワートレインの投入は、今のスバル全体が抱える大きな課題のひとつとも言える。

急がれる電動パワートレインへの対応

中島飛行機に端を発し、シンメトリカルAWDやアイサイトなど、技術屋集団という印象のあるスバルだが、こと“電動化”という点ではいささか遅れを取っている点は否めない。これまでステラEVをはじめ幾度となく電動化には挑みつつも、ストロングハイブリッドやピュアEVの市販化には至っていないというのが現実だ。

トヨタの技術協力を得つつ、北米ではPHVがラインナップされているのに対し、今回のマイナーチェンジで国内導入は見送られた。ともあれ、世界の潮流として「電動化待ったなし」という状況のなか、スバルなら私たちをワクワクさせるエコカーを作ってくれることに期待したい。


スバル「XV」が新デザインでワイルドに! スポーティな走りを実現するシステム搭載

■新デザインや新色の「プラズマイエロー・パール」採用

 スバルのクロスオーバーSUV「XV」の大幅改良モデルが、2020年10月8日に発売されます。

 2017年4月に登場しXVは、「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザインと走破性、世界トップクラスの安全性能を兼ね備えています。

 今回、外観のデザインが変更されました。フロントグリル内部のメッキバーにアクセントが施されたり、17インチ/18インチアルミホイールに新デザインを採用。SUVらしい力強い印象に刷新されました。

 ボディカラーには「プラズマイエロー・パール」を設定することで、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせる仕様としました。

 内装では、「1.6i-L アイサイト」および「アドバンス」のインテリア仕様が変更され、カラーコーディネートやシート表皮を見直し、より上質で先進的な印象を高めています。

 走行性能では全グレードでサスペンションを改良。SUVらしいしなやかさとスポーティさを高い次元で両立しました。

 さらにe-BOXER搭載車では、「SI-DRIVE」と協調するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」を新採用し、よりスポーティで愉しい走りをサポートします。

 安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」がオプション設定されました。

 価格(消費税込)は、220万円から298万1000円です。


SUBARU XVがマイナーチェンジ。スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせるデザインに刷新

SUBARUが人気クロスオーバーSUV「XV」の商品改良を実施。エクステリアや一部グレードの内装の仕様変更、アダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」の新設定などを敢行

 SUBARUは9月4日、クロスオーバーSUV「XV」の商品改良を行い、10月8日に発売すると発表した。

車種展開は以下の通り。
1.6iアイサイト:220万円
1.6i-Lアイサイト:233万2000円
1.6i-Lアイサイト ルーフレール装着車:238万7000円
2.0e-Lアイサイト:265万1000円
2.0e-Lアイサイト ルーフレール装着車:270万6000円
2.0e-Sアイサイト:287万1000円
2.0e-Sアイサイト ルーフレール装着車:292万6000円
アドバンス:292万6000円
アドバンス ルーフレール装着車:298万1000円

 今回の商品改良は、内外装の仕様変更やサスペンションのセッティング変更、新シフト制御の採用、安全性能の向上など多岐に渡る。

 まずエクステリアでは、フロントバンパーおよびグリルのデザインを刷新し、より印象的なフェイスを創出。また、新造形の17インチ/18インチ切削光輝アルミホイールを装着して、足もとの存在感を際立たせる。さらに、ボディカラーには鮮やかかつ上質なプラズマイエロー・パールを追加設定し、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを強調した。

 内包するインテリアは、1.6i-Lアイサイトとアドバンスのカラーコーディネートおよびシート表皮を見直したことがトピック。1.6i-Lアイサイトはダークシルバー金属調/オレンジステッチのインパネ加飾パネルやメイン・トリコット/サイド・トリコット(オレンジステッチ)のシート表皮を、アドバンスはダークシルバー金属調/ブルーステッチのインパネ加飾パネルやメイン・トリコット/サイド・トリコット+合成皮革(ネイビー/チャコール、ブルーステッチ)のシート表皮を採用し、より高品質で先進的なキャビン空間に仕立てた。

 機能装備の面では、e-BOXER搭載車にSI-DRIVEと協調するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control(e-アクティブシフトコントロール)」を新採用したことが訴求点だ。SI-DRIVEのスポーツモード選択時でコーナーに進入した際、アクセル・ブレーキの操作状況などからスポーティな走行と車両が判断した場合に制御を開始し、高いエンジン回転数によるコーナリングを維持。コーナリング後はモーターアシストを作動させて力強い加速を実現するなど、ダイレクトな変速感覚を演出する。また、全グレードでサスペンションのセッティング変更を行い、SUVらしいしなやかさとスポーティさをより高い次元で両立させた。安全性能の向上も見逃せない。見通しの悪い交差点や駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」を、オプションで新設定した。

 パワートレインは基本的に従来と共通で、2.0e系グレードおよびアドバンスに「e-BOXER」のFB20型1995cc水平対向4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(145ps/19.2kg・m)+MA1型モーター(10kW/65Nm)+リチウムイオン電池(容量4.8Ah)で構成するマイルドハイブリッドを搭載。トランスミッションには7速マニュアルモード付リニアトロニックをセットし、駆動方式にはAWD(常時全輪駆動)を採用する。一方、1.6i系グレードはFB16型1599cc水平対向4気筒DOHC16Vガソリンエンジン(115ps/15.1kg・m)+リニアトロニック(1.6i-Lアイサイトは7速マニュアルモード付)+AWDのパワートレインを踏襲した。


スバルXVが大幅改良! e-BOXER搭載車は新機能搭載で走る楽しさもアップ

 存在感のある新色イエローを追加!

 スバルは、アクティブ派を中心に幅広い層から支持を得ている「SUBARU XV」の大幅改良モデルを発表した。なお、発売は10月8日(木)からとなる。

 現行モデルのSUBARU XVは、2017年4月に登場。「Fun Adventure」をコンセプトに掲げ、スタイリッシュな雰囲気とSUVらしい走破性能、そして世界トップクラスの先進安全装備を備えたモデルとして日本のみならず海外でも人気だ。

 今回の改良では、新デザインのフロントマスクやアルミホイールを採用。よりスタイリッシュな雰囲気に生まれ変わっている。さらに、ボディカラーは新色のプラズマイエロー・パールを設定。深みのある色合いが力強い雰囲気を与えている。

 インテリアも、一部グレードではカラーコーディネートやシート表皮を見直したことで、より洗練された雰囲気に。

 見た目だけではなく、運動性能も進化している。全グレードにおいてサスペンションを改良。SUVらしさとスポーティさを高次元で両立する味付けに。さらに、e-BOXER搭載車では、新たにSI-DRIVEと連動するアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」を新採用している。

 これはSI-DRIVEがスポーツモードに設定されている際、コーナー進入時にアクセル&ブレーキ操作の状況からスポーティな走りを楽しんでいると車両が判断すると、高いエンジン回転数によるコーナンリングを維持。コーナー立ち上がり時はモーターアシストを作動させ、力強い加速を味わうことができるシステムだ。

 安全装備においては、見通しの悪い交差点や駐車・発進時にドライバーの視界をサポートしてくれる「フロントビューモニター」をメーカーオプションとして設定。発進時に周囲の状況を確認できるので安心だ。

価格(税込み)は、下記の通り。 1.6i EyeSight 220万円 1.6i-L EyeSight 233万2000円(ルーフレール装着車:238万7000円) 2.0e-L EyeSight 265万1000円(ルーフレール装着車:270万6000円) 2.0e-S EyeSight 287万1000円(ルーフレール装着車:292万6000円) Advance 292万6000円(ルーフレール装着車:298万1000円)


新型スバルXV 4年目の大幅改良! デザイン刷新 走りも熟成!

 2020年9月4日、スバルはクロスオーバーSUV、XVの大幅改良モデルを発表、10月8日に発売する。

 スバルXVは2016年のインプレッサのフルモデルチェンジから約半年後となる、2017年5月にデビュー。

 2018年5月にはマイルドハイブリッドのe-BOXERを追加。2019年10月の年次改良では2LのNAモデルが廃止され、2Lモデルはすべてe-BOXER搭載車のみとなった。

 また、アイサイトを最新のVer.3.5ツーリングアシストに換装。予防安全性能はそのままに、さらなる運転支援機能を実現。

 そして9月4日、4年目の大がかりなマイナーチェンジで最新型となるE型のXVが発表された。

 スバルは新型車を投入してから段階的に熟成させていくのが得意で、デビュー当時から別物と言っていいくらい長足の進歩を遂げるモデルがこれまでたくさんあった。だから今回も大いに期待できる。

 さて、スバルXVは、どのような進化を遂げたのか、解説していこう。


文/ベストカーweb編集部
写真/スバル

【画像ギャラリー】旧型からどう進化した? 新型XVを旧型と写真で徹底比較!

デザインを刷新し、足回りもブラッシュアップ

新型XVアドバンス。フロント回りはフロントバンパーやフォグランプカバーおよびフォグランプインサートカバーのデザインを変更、グリルも小さくなり、ウイングも太くなった

2019年10月に発表された一部改良モデルのXVアドバンス。クロムメッキ+シルバー金属調のフロントグリル、フロントフォグランプカバー(シルバー金属調)、サイドクラッディング(シルバー塗装)、LEDハイ&ロービームランプ(光輝プロジェクターリング)を採用

新型XVアドバンス。追加された新色のプラズマイエローパール

 今回の大幅改良では、大きなポイントはエクステリアデザインの刷新。一見するとどこが変わったのかわからないが、旧型と見比べると違いがはっきりする。

 フロントバンパーをはじめ、フォグランプカバーの形状が変更され、バンパー下部にある艶消しブラックのパーツも大型化。

 六角形のヘキサゴングリルも若干形状が変更され、グリル中央のロゴから左右に延びるウイングも太くなり、クロスオーバーSUVらしい力強い印象になった。なお、このウイングの基本はシルバー塗装だがグレードにより、クロームメッキ加飾やブルー加飾が施される。

 また17インチと18インチのアルミホイールは新しい意匠に変更され、デザインを強調する切削光輝加工が施されている。

 ボディカラーは「プラズマイエローパール」を設定することで、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせる仕様とした。

2020年9月4日に発表された一部改良モデル、XV1.6i-L

2019年10月11日に発表された一部改良モデル、XV1.6i-L

2020年9月4日に発表された一部改良モデル、XV1.6i-L

2019年10月11日に発表された一部改良モデル、XV1.6i-L

 インテリアでは、1.6i-Lアイサイトおよびアドバンスでカラーコーディネートやシート表皮を見直し、より上質で先進的な印象を高めた。

インテリアは1.6i-Lアイサイトおよびアドバンスでカラーコーディネートやシート表皮を見直しを行った

サスペンションの改良と制御系を変更

足回りやSI-DRIVEの制御が改良され、スポーツ性を残しつつ、さらにしなやかな走りを実現したという

 一方、走行性能では全グレードでサスペンションを改良。一方の走行性能の面ではサスペンションを改良することで、インプレッサのスポーツ性を残しつつ、SUVらしいしなやかさを両立させているという。

 さらにe-BOXER搭載車では、「SI-DRIVE」のスポーツモード選択時にスポーティな走りをサポートする「e-Active Shift Control」を新採用することで、よりスポーティで愉しい走りを実現したという。

 そのほか、新燃費規格WLTCモード値にも対応し、1.6Lエンジンで13.3km/L、2L e-BOXERで15.0km/Lとなっている。

 安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」をメーカーオプション設定した。

 価格は一部改良前XVの価格から据え置きとなり、1.6Lモデルが220万~233万2000円。2Lモデルが265万1000円~287万1000円。e-BOXERが292万6000円。

北米仕様に用意されている2.5LエンジンやPHVの搭載はなし

 ただ残念なのは、2020年6月9日に発表された、北米仕様のクロストレック(ン本名:XV)2021年モデルに用意された、新型2.5L水平対向4気筒エンジンと、2L水平対向4気筒エンジンに2モーターを組み合わせたPHVが用意されなかったこと。

 改めてそのあたりをスバル関係者に直撃すると「日本仕様にはPHVを含め、2.5Lエンジンの導入予定はまったくありません」とのことだった。

2020年6月に発表された北米仕様のクロストレック(日本名:XV)。写真は182hp/24.3kgmのFB型2.5Lを搭載したスポーツというグレード。ハイブリッドというグレードは137hp/18.5kgmを発生するFA20型2L水平対向4気筒に、118hp/20.6kgmを発生する2モーターを組み合わせたPHV

こちらが日本仕様のXVアドバンス。より精悍な印象となり、SUVらしさが増している


■スバルXVラインアップ
●1.6i アイサイト(1.6L水平対向4気筒):220万円
●1.6i-L アイサイト(1.6L水平対向4気筒):233万2000円
●2.0e-L アイサイト(2L水平対向4気筒+モーター):265万1000円
●2.0e-S アイサイト(2L水平対向4気筒+モーター):287万1000円
●Advance(2L水平対向4気筒+モーター):292万6000円


スバル「XV」を大幅改良 エクステリアをフェイスリフト D-タイプ

スバルは2020年9月4日、クロスオーバーSUV「XV」の大幅改良を行ない、10月4日から発売すると発表しました。なお今回の改良により「XV」の年改記号はDタイプとなります。

今回の大幅改良では、エクステリアがフェイスリフトを受けています。フロントバンパーとグリル、アルミホイールを新デザインに。ボディカラーは「プラズマイエロー・パール」を新設定し、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせるデザインとしています。

インテリアでは、1.6i-Lアイサイト、アドバンス・グレードはカラーコーディネートやシート表皮を見直し、より上質で先進的な印象を強調しています。

走行性能では全グレードのサスペンションを改良。SUVらしいしなやかさとスポーティさをより高い次元で追求しています。さらにe-BOXER搭載車では、SI-DRIVEと協調するトランスミッションのアダプティブ変速制御「e-Active Shift Control(eアクティブ・シフトコントロール)」を新採用し、よりスポーティ感のある走りとしています。

安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」をメーカーオプションとして設定しています。



この顔にはならないんだね
今更ながらレヴォーグ用の1.6ターボを搭載じゃダメだったのかね?
Posted at 2020/09/08 22:09:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2020年09月08日 イイね!

ウイリアムズ家が手を引いてしまったらそれはもうウイリアムズではないような…

ウイリアムズ家が手を引いてしまったらそれはもうウイリアムズではないような…ウイリアムズ家、売却完了のウイリアムズF1への関与を終了。イタリアGPが最後の1戦

 アメリカの投資会社であるドリルトン・キャピタルへの買収が完了したウイリアムズF1チーム。今週末のイタリアGPが、ウイリアムズ家の人物がチームに関与する最後のグランプリになるようだ。

 これまで副チーム代表として事実上チームを率いてきたクレア・ウイリアムズは、今回の決定に際して次のようにコメントを寄せた。

「チームの将来が確保された今、我々がこのスポーツから離れる適切な時期だと感じています。家族として、我々は常にウイリアムズを優先してきました」

「戦略的な見直しのプロセスに関する最近の行動により、今こそ手綱を譲り、新たなオーナーに、チームを未来の姿に導く機会を与える、適切な時期だと信じています」

「我々はこのスポーツに40年以上携わってきました。我々はこれまでの実績と残してきた遺産を、信じられないほど誇りに思っています。我々はこのスポーツを愛しているため、そしてモータースポーツに挑む純粋な喜びのために、ずっとそれに参加してきました。今回の決断は、軽くなされたモノではありません」

「ドリルトンが(チームの活動を)続けていくことを推奨してくれたことについて、深く感謝しています。しかし、チームの内部がうまく機能し、ウイリアムズの名前が守られることは分かっています。今回のことは、家族経営としてのウイリアムズの終わりということになるかもしれませんが、ウイリアムズ・レーシングの新たな時代の始まりであり、彼らの将来の大成功を願っています」

「父フランクとウイリアムズ家を代表して、パドックの友人や世界中の多くのファン、そして我々が長年にわたって得てきたサポートに対して、どれほど感謝しているかをお伝えしたいと思います」

「しかしとにかく、我々は我々のチームに感謝したいと思います。過去、そして今までにウイリアムズで働いてくれた全ての人たちに対してです。彼らはこのチームの真の戦士であり、彼らが全てを作り上げてくれました。F1は、我々にとって長い間生活の中心でした。しかし今は、我々の新たな生活が始まる時です」
Posted at 2020/09/08 21:45:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記

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「@うーさー トランクに切れ込み入っていて車体にウイングの足を残しながら外れてくれます(開くって表現はしなくなります)」
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