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2018年11月29日 イイね!

以前から設定はあったんだ~

以前から設定はあったんだ~胸高鳴る官能的サウンド!! ヨシムラマフラー装着で、軽トラがスポーツバイクのように!!

■軽トラなのにエキサイティングすぎる!!

「ヨシムラ サイクロン」は、アイドリングから低中回転域までの野太い音を発し、一度耳に入ると気持ちの昂ぶりは抑えきれませんが、高回転までエンジンを引っ張り上げれば甲高く伸びる音に酔いしれてしまいます。

 今回登場した新製品を装着しているのはオートバイではありません。スズキ「スーパーキャリイ」、なんと軽トラです。

 バイクジャーナリストの筆者(青木タカオ)としては、オートバイで耳にする官能的な“ヨシムラサウンド”がそのまま軽トラで聴けるなんて信じられません。バイクを運ぶのに軽トラを運転する機会はたまにありますが、走っているだけで軽トラがこんなにも楽しいなんて初めての体験です。このスーパーキャリイに乗る仕事の移動もワクワクするでしょう。

 じつはスズキ「キャリイ」用のヨシムラ製マフラーは、これまでも「オートリメッサ」のスズキ純正カスタムパーツとして発売されてきました。担当する株式会社スズキビジネス オート用品事業部オート用品課の鈴木保伸氏によると、「バイク好きな人にお買い求めされていまして、ヨシムラのマフラーを付けたいからキャリイを選んだという声もいただいております」と、たいへん好評とのことです。

 2018年5月に、スズキキャリイはフルモデルチェンジし『スーパーキャリイ』を追加。『オートリメッサ ヨシムラ Slip-On Ovalサイクロン』もスーパーキャリイに対応し、今回いち早く試乗しました。

 外から見て、すぐわかるとおり『スーパーキャリイ』は、運転席の空間が広くとられ、シートの後ろにも荷物が置けるのが嬉しい。ピックアップトラックのエクストラキャブみたいで、キャビンにゆとりがあるからシートのスライド量は、運転席側180mm(10mm×18段)で、リクライニングも最大40度と多く設定されています。

 これは軽トラックNo.1で、ハイルーフ化も伴って車内がとても広く快適。キャビン上部にはオーバーヘッドシェルフもあり、収納スペースが多いのも軽トラックの魅力です。

 空荷で走ったが、足まわりに硬さは感じられず、エンジンは常用域でトルクフルです。狭いところでも一発でUターンができ、聞けば3.6mの最小回転半径は軽トラックNo.1とのこと。

 二輪の大型クルーザーで、バランスを崩さないようヨチヨチ向きを変えるより、よっぽど素早く身のこなしが軽い。こうして小回りが効くのは、働くクルマとしての強みになっています。

■「ヨシムラ」のマフラーとは…!?

 ヨシムラは、1954年に創業すると、2輪・4輪レースに参戦しながら市販カスタムパーツを手がけ、70年代初頭にはバイク用の4in1集合マフラーを世界で初めて開発。「集合管」を世界に広めたことでも知られています。

 現在も全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、スーパーバイク世界選手権にはエンジン/マフラーサプライヤーとしてチャレンジを継続しつつ、レースで培った技術を市販パーツにフィードバックしているのです。

 2輪・4輪を問わず貫いてきた製品コンセプトは「高性能/高品質」で、リプレイスマフラーはレーシング用、車検対応の公道用をそれぞれリリースしていますが、スズキ「スーパーキャリイ」用は車検対応の公道向けのみでステンレス製、2年保証が付きます。

 メインパイプ径は、ノーマルが35mmなのに対し42.7mmとより太く、パイプ管長のバランス、そしてサイレンサー内部のストレート構造が優れた排気効率を生み出します。

 迫力のあるオーバルサイレンサーは470mm径で、80mm径の排気口を含め音質や出力性能に直結する重要な構成パーツですが、トライ&エラーを繰り返した末に選ばれたベストな形状となっています。静粛性に優れながらもアクセルを踏み込めば奏でられる “ヨシムラサウンド”は、まさに “官能的です!!”

 もちろんサウンドも魅力ですが、全域においてパワーとトルクが増し、加速性能や登板能力も向上します。さらに重量面でも軽量化によりノーマルに比べて大きなアドバンテージが得られ、運動性能を飛躍的に高めることに貢献するのは間違いありません。重量はチタンブルーが4.2kg、ステンレスは4.4kgで、実際に持ってみるととても軽いことに驚きます。

■まるでアート、すぐ取り付けたらもったいない…!?

 クオリティの高さも折り紙付きで、隅々までじっくり見ると芸術品のような美しさに思わずため息が漏れます。リベットは汎用ではなく独自の「ディンプルタイプ」で、サイレンサーのリベットバンドは「スリットタイプ」を採用。もちろんヨシムラで開発され、自社工場による一貫した生産体制により高次元でバラツキのない製品が提供されています。

 すべての製造工程後に貼られるエンブレムは、ヨシムラの高性能、高品位の証といえるもので、スーパーキャリイ用はブラック×ゴールドタイプが取り付けられ、サイクロンマフラーを優美に引き締めているのです。

 精密な溶接跡は、鑑賞レベルの仕上がりで、ヨシムラの職人らは「取り付け前に、まずはヨシムラマフラーの完成度の高さをご覧ください」と言います。その言葉を聞くと、マフラーを購入してもショップですぐに取り付けてしまうのは、少しもったいなく、4輪用となるとバイクのようにマフラーが目立たないのが残念です。

 しかし装着後も、車体の下を覗き込めば太く逞しいサイレンサーを見ることができますし、荷台の後ろから出ている排気口エンドにはレーザー加工にて「YOSHIMURA」のロゴが刻印されているのが確認できます。オーナーには嬉しいポイントとなるでしょう。

 オーバルサイレンサーとエンド部は、焼き色の美しい「チタンブルーカバー」か、プレーンな「ステンレスカバー」いずれかを好みで選ぶことができます。「チタンブルーカバー」は軽量かつ耐食性に優れた高級金属チタン材をポリッシュ加工した後、アルマイト(陽極酸化処理)を施すことで鮮やかな虹色を演出しているのが特徴です。ドレスアップ効果も高く、ノーマルの雰囲気を一変してくれるでしょう。

 また、「ステンレスカバー」は明るい光沢を放ち、地肌が美しいうえに強度や酸化性、耐食性についても申し分なく、性能は「チタンブルーカバー」同等のままコストパフォーマンスに優れます。税込み価格は「チタンブルーカバー」が9万2880円、「ステンレスカバー」は7万4520円です。

 適合車種は、スーパーキャリイ(5AGSモデルを除く)をはじめ、スズキキャリイ(DA16T)/マツダ・スクラムトラック(DG16T)/日産・NT100クリッパー(DR16T)/三菱・ミニキャブトラック(DS16T)となっていますが、装着に関しては要確認のこと。日々の移動が、楽しくなること間違いなしでしょう。

【了】


喧しいのかな~MTで乗ったら面白いんだろうけどw
Posted at 2018/11/29 21:07:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月29日 イイね!

色んなメーカーが一度は考えるものなのかもね~

色んなメーカーが一度は考えるものなのかもね~魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 前編

魅惑のツインエンジンカー 登場順にご紹介

排気量に勝るものはなく、エンジンの数を増やすなど問題外だろう。だが、1920年代には、サーキットとオフロードの双方で、パフォーマンス向上を目的に、ふたつのエンジンを積む方法が人気だった。ほとんどは市販されることはなく、それなりの数を販売したのはわずか1モデルに過ぎないが、それでも、運さえよければ数多くのツインエンジンカーを目にすることができるのだ。

さらに、なぜかこうしたツインエンジンカーは興味をそそる存在であり、今回はわれわれお勧めのモデルをその登場順にご紹介しよう。

GNホーネット(1920年代/1990年代)


特別なビンテージモデルというのは素晴らしい発明品であり、ダンカン・ピッタウェイ作のGNホーネットはまさにその典型といえる。1920年代のシトロエン製シャシーを使い、自宅ガレージで創り出されたこのモデルには、JAプレストウィッチのVツインエンジンに替えて、2基のハーレーダビッドソン製ツインエンジンが搭載され、合計で2.5ℓに達する排気量から、メタノールを燃料に61psを発揮している。

ハーレーのエンジンを選んだのは、現在ではより古いエンジンよりもはるかに安く調達することができるという理由からだった。このグッドウッド・レーシングで好評を博したモデルには、特別なヴィンテージの名に恥じないよう、モーリス、アミルカーとGNのパーツが使われている。最高速は145km/hに達するが、ピッタウェイはコストなど考慮しておらず、販売されることはないだろう。

アルファ・ロメオ・ビモトーレ(1935年)


1934年のGPシーンでドイツ勢の後塵を拝したことで、アルファ・ロメオはその翌年となる1935年、軽量化したP3シャシーをベースにエンジンを2基搭載したビモトーレを登場させた。ビモトーレには、それぞれ2.9ℓと3.2ℓのエンジンを2基積んだバージョンが存在し、両モデルとも直線では驚異的なスピードを発揮した。3.2ℓモデルの最高速は335km/hに達したが、燃費とタイヤの問題から、ライバルを倒すにはピットで過ごす時間が長くなりすぎた。

ツインエンジンのモデルとしては珍しく、ビモトーレの駆動輪はリアのみであり、リアのエンジンからの出力は、センター配置のディフェレンシャルを経由してY字型のドライブシャフトから後輪へと伝達されていた。ビモトーレは1台のみが現存しており、もし販売されるとすれば、2017年のオークションで1934年製ティーポB P3が記録した343万ポンド(450万ドル)をはるかに凌ぐ価格になると考えられている。

テンポG1200(1936年)


テンポG1200はまるで双頭のモデルだが、これは米国でジープが登場する以前に、ドイツ軍向けの万能型車両を創り出そうとした真剣な試みだった。ハンブルクに拠点を置くヴィダル&ゾーン・テンポ・ヴェルケが生み出したG1200では、2ストローク2気筒から19psを発揮するエンジンがフロントとリアにそれぞれ搭載され、路上はリアのエンジンだけで走行し、オフロードになるとフロントのエンジンを作動させる仕組みだった。1943年までに1243台が生産され、武装親衛隊を含むすべてのドイツ軍で使用されている。

車体中央に取り付けられたスペアタイヤによって、駆動輪を6輪とすることも可能であり、テンポのオフロードにおける走破性向上を図っていた。現在G1200の価格は1万ポンド/1万3000ドル(145万円)ほどとなっている。テンポのモデルとしては、第2次世界大戦後、ライセンス生産を行ったランドローバーのほうがよく知られており、この車両はドイツ国境警備隊に供給されていた。

シトロエン2CV サハラ(1958年)


2CVは悪路も念頭に開発され、このブリキのカタツムリには、ほとんどの場所をものともしないモデルとの評価が与えられていた。しかし、シトロエンはそれでは満足できなかったのだ。その結果、誕生したのがトランクルームにも425ccフラットツインを積んだサハラであり、ダッシュにはこの追加されたエンジン専用のイグニッションキーが備わっていた。このふたつのエンジンはひとつのギアリンケージを共有しており、フロントエンジン単独か、ふたつのエンジンを使った四輪駆動走行を選択することができた。

重量増によって、もともと大したことはなかった2CVのパフォーマンスがさらに損なわれる結果となったが、驚異的なトラクション性能とともに、当時フランスが植民地を持っていたアフリカ大陸では人気を博している。しかし、1958年から1971年まで続いた生産期間にもかかわらず、サハラの生産台数は694台に留まっており、現在では非常に希少なモデルとして、もし完ぺきなレストアをほどこされた車両を発見できたとしても、その価格は7万ポンド/9万2000ドル(1012万円)に達するだろう。

サーブ93 モンストーレ(1959年)


サーブはつねに独創的なエンジンやレイアウトを採用していたとはいえ、それでもモンストーレはこのメーカーにとっても驚愕のモデルだった。モンスターを意味するこの車名は、2基の2ストローク3気筒748ccのエンジンをフロントアクスル前方に横向きに隣り合わせて積んだことに由来しており、強化したギアボックスを介してフロントタイヤを駆動していた。

ツインエンジンが発揮する140psを受け止めるにはこの強化トランスミッションが必要であり、その強烈な加速によって、このクルマの最高速は196km/hに達していた。唯一の問題は、高速走行中そのボディ形状ゆえにリアが安定感を失い、ハンドリングが扱い辛くなることであり、それがこのクルマの愛称にもなっている。モンストーレは1台が製作されたのみであり、現在ではスウェーデンのトロルヘッタンにあるサーブ博物館に展示されている。

ミニ・ツインモーク(1963年)


ミニのメーカーであるブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が利益の多い軍事契約を獲得しようとしたとき、実用的なミニ・モークに目を付けた。軽量かつ簡素な構造がメリットとなったものの、四輪駆動システムを持たなかったために、アレック・イシゴニスは1098cc Aシリーズ横置きエンジンとギアボックスを、既存のフロントサブフレームを使って2列目シートの後ろに搭載するという、シンプルなアイデアを思い付いた。

初期テストの結果は非常に良好であり、当初は米軍までツインモークへの興味を示していた。だが、追加したエンジンのせいで、ヘリコプターでの空輸に最適と考えられていたモークよりも車重は増し、最低地上高が不足したことで、ツインエンジンのモークはランドローバーやジープほどのオフロード性能を発揮することができなかった。その結果、BMCは受注に失敗し、いまではそのプロトタイプの販売車両見つけ出すことは不可能だが、スタンダードな前輪駆動のモークであれば英国では1万2000ポンド(173万円)、米国では2万5000ドル(285万円)から見つけ出すことができる。

ミニ・ツイン(1963年)


ツインモークの経験から、BMCとアレック・イシゴニスはミニの四輪駆動モデルの能力を証明しようと決意した。このツイニと名付けられたモデルでは、サーキットとラリーの双方で成功を収めつつあったクーパーに倣い、パフォーマンス向上に力を入れることにしたのだ。2台が作り出され、最初のモデルには排気量997ccのクーパー仕様エンジンが、2台目にはダウントン・チューンのエンジンがそれぞれ2基搭載されていた。2台目のミニ・ツインはシチリア島で開催された1963年のタルガ・フローリオに出場したものの、残念ながらリアのラジエタートラブルにより、リタイヤを余儀なくされている。

この2台ともがBMCによってスクラップにされたが、ジョン・クーパーはこのアイデアをベースに自身の手でオリジナルのツイニを創り出している。フロントにはFIAグループ3仕様にチューンされ83psを発揮する1088ccエンジンを、リアには出力97psの1212ccエンジンがそれぞれ搭載されていた。このふたつのエンジンによって、超軽量なミニはまさに翼を与えられたごとくであり、ブランズ・ハッチとグッドウッドでジョン・ウィットモア卿により行われたテストで、その速さを証明している。だが、その後ジョン・クーパーがロンドン近郊のサービトン・バイパスでこの独創のモデルをクラッシュさせ、自身も大けがを負うとともに、このツイニの冒険物語にも終止符を打つこととなった。

フォルクスワーゲン・ツインジェット(1981年)


このツインジェットが発表されるまで、フォルクスワーゲンにとってはゴルフGTIがもっとも大胆なモデルだった。明るい黄色に塗られたこのモデルは、もはやありきたりなジェッタなどではなく、最大の驚きはそのリアタイヤの間に搭載されたふたつ目のエンジンだった。GTI由来となる完全同一仕様の1.6ℓエンジンを2基搭載したツインジェットの出力は223psに達し、そのパワーを有効に路面へと伝達するため、クロースレシオのギアボックスとリミテッドスリップディフェレンシャルが採用されていた。

アウディによるクワトロの成功に触発されたフォルクスワーゲン・モータースポーツの手により生み出されたツインジェットだが、重すぎる車重とパワー不足により思うような活躍を見せることはできなかった。しかし、このクルマは、2018年のI.D. Rパイクス・ピークのはるか以前に活躍した、フォルクスワーゲン製ツインエンジンモデル開発の礎となっている。

ウォルフレース・ソニック(1981年)


1980年、英国のアフターマーケット向けアルミホイールメーカーであるウォルフレースからソニックシリーズが発売されたが、創業者のバリー・トレーシーは最大限の宣伝効果を狙って、ソニック・カーのアイデアを思い付いた。その曲線的なボディラインとは不釣り合いなポップアップ式ヘッドライトと、フロント2輪の6輪を採用したモデルには、2基のローバーV8が搭載されていた。ジャガー製ランニングギアにより見事な走りを見せるとともに、革新的なドライブ・バイ・ワイヤ式スロットルをも採用したモデルだった。

ソニックは英国Autocarの表紙を飾るとともに、同じ名を持つ25万本以上のホイール販売にも貢献している。2台が製作されたものの、1台は行方不明となっており、残る1台が100万ポンド(130万ドル)で売りに出されたが、のちにより現実的な1万8100ポンド(2万4000ポンド)の値で売却されている。それでも、10万ポンド(13万ドル)とされる製作コストを考えればバーゲンとも言える価格だった。


魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 後編

ランチア・トレビ・ビモトーレ(1984年)


ランチア・トレビ・ビモトーレは、アバルトのテストドライバーであったジョルジオ・ピアンタのモータスポーツ向けの四輪駆動モデルを創りたいという情熱が生み出したモデルだ。鈍重なサルーンモデルのトレビをベースにするという彼の考えは独特だったが、ランチア上層部のサポートを受け、2.0ℓ/152psの2基目のエンジンがリアシートの位置に搭載されていた。

リアに積まれたエンジンの冷却が主な課題であり、初期のドライブ・バイ・ワイヤは、当時主流の技術によって駆逐されている。最高速度232km/hに達するビモターレは、ハンドリングに優れたモデルだとされていたが、当時ランチアはデルタ・インテグラーレの開発中であり、この独創のモデルはプロトタイプが1台作られたのみで終わった。

フォルクスワーゲン・シロッコ(1984年)


フォルクスワーゲンの2代目シロッコは、ゴルフGTIをベースとした手ごろで人気のクーペモデルだったが、フォルクスワーゲンにはさらなる野望があった。それぞれ183psを発揮する2基の1.8ℓエンジンを、1980年代風のブリスターフェンダーを持つより力強さを増したボディに詰め込んだのだ。こうして出来上がったのが、同時代のアウディ・クワトロスポーツを凌ぐ0-97km/h加速4.1秒、最高速180mphを誇るシロッコだった。

フォルクスワーゲンではこのクルマの宣伝活動を積極的に展開し、新聞広告まで出してツインエンジンのシロッコ購入を考えるドライバーをやきもきさせた。その価格が明かされることはなかったが、フォルクスワーゲンは「光が交錯し、ポルシェのドライバーは激しくアクセルを踏み込むが、その男の顔はバックミラーにしか映らない。そしてその顔には、おそらく驚愕の表情を浮かべていることだろう」と書いた新聞広告でポルシェを挑発していた。残念ながら、このシロッコが生産されることはなかったが、フォルクスワーゲンは同じ方法で創り出したツインエンジンのゴルフを1987年のパイクス・ピーク・ヒルクライムに出場させており、ゴールからわずか200mの地点でグリスニップルにクラックが生じなければ、勝利を収めていたことだろう。

セアト・イビーザ・ビモータ(1986年)


1980年代中盤、セアトにはラリーでトップ争いをするだけの予算がなかっただけであり、セルビア兄弟はよりコストを掛けずに四輪駆動モデルを創り出す方法を思いついた。当時デビューしたばかりのイビーザをベースに開発されたビモータでは、125bhpにまで出力を高めた2基の1.5ℓエンジンが、溶接により一体化したふたつのフロントフロアパンを利用して搭載されていた。

強固なロールケージが十分以上の強度を確保することで、ビモータの狙いはラリーフィールドへの参戦であることが強調されていた。セルビア兄弟の手によりいくつかのクラス優勝を遂げるとともに、スペインのグラベル選手権では表彰台を獲得しており、エンジンパワーは300bhpまで引き上げられていた。公道仕様が生産されることはなく、現在ではすべての車両がセアトのヘリテージモデルとして保管されている。

モスラー・ツインスター(2000年)


1990年代から2000年代にかけて、キャデラックを選ぶ大きな理由のひとつが、そのノーススターV8エンジンであり、このエンジンを2基積むということは、その魅力が2倍になることを意味していた。こうして生み出されたのがモスラー・ツインスターであり、その名が示すとおり、このクルマにはスムースに304psを紡ぎ出すV8エンジンが2基搭載されていた。

2000年のキャデラック・エルドラドクーペをベースに、フロントのエンジンベイに加え、リアのトランクにもノーススターV8が搭載されていた。ふたつのエンジンから発揮される608psのパワーにより、モスラーの0-97km/h加速は4.5秒、最高速は333km/hに達するとされたが、この豪華クーペの実力を発揮させることができるのは勇敢なドライバーだけだった。5台が生産されたとされており、コンディションの良好な個体を手に入れるには約3万ポンド/4万ドル(434万円)を支払う必要がある。

タイガー Z100(2001年)


タイガーはロータス7と同じような方法で、レトロスタイルのスポーツカーを作り出す英国メーカーとして高く評価されているが、そのクルマ作りの方法は独特だ。その独創性を表しているのが、0-97km/h加速の世界記録を目指して創り出されたZ100であり、記録を達成するため、タイガーのボス、ジム・ダドリーは2基のカワサキZX9のエンジンを同時に動かすことを決め、こうした車両製作を得意としているZ Carsからのサポートも得てこのモデルを創り出した。

目指すべき記録はフォードRS200の3.09秒であり、1台目のZ100は0.01秒差まで迫ったものの、記録更新には失敗している。これでひるむことなく、タイガーは2基のスズキGSX-R 1000のエンジンへと積み替え、2.9秒の記録を達成することに成功しているが、非公式では同じ車両で2.8秒を記録している。Z100には四輪駆動モデルも存在し、4万ポンド(当時のレートで5万2500ドル)で販売されていた。

メルセデス・ベンツ A38 AMG(2001年)


パフォーマンスモデルを創り出すにあたり、メルセデスのAクラスはその相応しいベースモデルとは思えないが、そんなことでAMGのエンジニアたちは挫けなかった。この小さなメルセデスがもつサンドイッチ式フロア構造を活かして、2代目A190 の1.9ℓ4気筒エンジンを、リアタイヤのあいだに上手く収めることに成功している。AMG流の細部に対するこだわりによって、それなりのトランクスペースまで残されていた。

どちらのエンジンもスタンダードのままであり、合計出力は254psに留まっていたものの、それでも0-100km/h加速5.7秒、最高速230km/hには十分だった。すくなくとも2台のA38が作り出されているが、公道向けは1台のみであり、F1チャンピオンのミカ・ハッキネンへとプレゼントされ、現在はメルセデスのヘリテージ・コレクションとして保管されている。

ジープ・ハリケーン(2005年)


2005年の北米国際モーターショーで、ジープはハリケーン・コンセプトを発表し、デトロイトに集まったひとびとを狂喜乱舞させた。このコンセプトモデルは、ラングラーのボディに究極の力強さを与え、合計680psを発揮する2基の5.7ℓヘミV8エンジンを組み合わせたモデルだった。20インチのモンスター級オフロードタイヤを履きながら、このクルマの0-97km/h加速はわずか4.9秒だった。

ふたつのエンジンと四輪駆動システムを持つ2シーターのハリケーンには、荒れた路面でのタイトターンを容易にすべく四輪操舵システムまで装備され、横方向への移動も可能にしていた。さらに、アルミニウム製骨格とカーボンファイバー製ボディによって、その車重は1746kgに抑えられていた。

MTM アウディTT ビモータ(2007年)


すでにアウディTTには四輪駆動モデルが存在していたにもかかわらず、なぜわざわざふたつ目のエンジンを積むことにしたのだろうか? ドイツのチューニングメーカー、MTMのローランド・マイヤーは、速度記録を達成したかったのだ。マイヤーと彼のチームはビモータを擁してパーペンブルクのテストコースで393km/hの最高速を記録するとともに、0-100km/h加速でも3.4秒を達成している。

フロントには、375psまでパワーアップされた初代TTの1.8ℓターボエンジンが搭載され、本来リアシートがあるべき場所にもまったく同じエンジンがもう1基設置されていた。各エンジンには2基のタンクから燃料が供給され、別々のイグニッションシステムを持つとともに、それぞれのエンジンに6速DSGツインクラッチギアボックスが組み合わされている。マイヤーはさらなる記録更新を目指して1014psへの出力アップを望んでいたとされ、このクルマを手に入れたければ52万4000ポンド/69万ドル(7572万円)を支払う必要がある。

BMW i8 (2014年)


ツインエンジンという意味では、ハイブリッドやレンジエクステンダーのすべてのモデルがそうだが、BMW i8はそれをより優雅で力強い方法で実現している。最良の効果を得るべく、37kmの航続距離をもつ電気モーターと1.5ℓターボエンジンを組み合わせて、47.6km/ℓとされている複合燃費に近い値を現実のものにするとともに、4.4秒の0-100km/h加速と249km/hの最高速まで達成しているのだ。

他のモデルとi8を分けているのは、4つのシートを持つミッドエンジンのスパーカーを創り出すことに成功している見事なパッケージングだろう。バッテリーはこのクルマのセンタートンネル内に設置され、3気筒エンジンはリアタイヤの間に搭載されている。フロントに積まれた電気モーターも含め、すべてのレイアウトが考え抜かれたものであり、こうした点を踏まえれば、英国で11万2735ポンド(1629万円)、米国で14万7500ドルとされる価格も納得だ。

ってかなんでスズキのパイクスピーク用のカルタスやエスクードを紹介しない…
モンスター田嶋の歴史
を見てもらえればわかると思うのだが

あと、スバルも開発車両ではレオーネの頃だったかにツインエンジンの車両を開発していたりするんだけどね


んで、正直BMWのi8はツインエンジンではないじゃん…
Posted at 2018/11/29 20:59:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月28日 イイね!

日本でアメ車が売れないのと変わらないような気が…実際コレが真実なのかはわからんけど

日本でアメ車が売れないのと変わらないような気が…実際コレが真実なのかはわからんけどWRC日本開催ならず!! 2020年に再挑戦か!? なぜ日本で開催できなかったのか

 WRC(世界ラリー選手権)は世界を転戦するラリー競技だ。ここ日本でもかつてはラリージャパンとして北海道でラウンドが開催されていたのだが、2010年以来9年ぶりの復活が期待されていた。

 目指すは国内最大級の観客動員数を目指す新城ラリーにWRCを誘致すること。前情報では2019年の開催が確定的とも言われていた。

 しかし突如としての開催NG。なぜこうなったのか!? かつてはスバルや三菱、そしてスズキも参戦していたWRC。2018年はトヨタがコンストラクターズタイトルを獲るなど、いまでも日本車の活躍は著しい。

 決勝日で8万人を集める鈴鹿のF1のようにはならないかもしれない。でも日本車と縁が深いWRCを日本でやってほしい!! そんなラリー大好きベストカーが迫ります。

文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、STI、Hyundai、CITROEN


ベストカー2018年11月26日号

■「開催確定的」から大どんでん返しの裏側

 2018年10月12日、2019年のWRC開催スケジュールがフランス・パリで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認され発表された。

 そこに待ち焦がれたジャパンの文字はなく、代わりにチリでの開催が決定。「なぜだ?」関係者の多くが首をかしげ、ベストカーにも「ウソでしょう!?」「期待させて何だよ!」といった声が寄せられた。

 ベストカーとしても予想していなかった事態で、まずは「確実」と書き続けてきたにもかかわらず、読者の皆さんの期待を裏切る結果となってしまったことを、謝罪したい。

 ではなぜ、日本の名前がなかったのか?  今後はどうなるのか?  各方面に取材した。

「コーヒーブレーク直後までは日本が確実だった」。

 ある関係者はそう話した。世界モータースポーツ評議会の前日、WRC委員会が開催され、そこでWRCカレンダーについての調整がなされ、そこにはFIA関係者、WRCプロモーター、チーム関係者などが参加したという。

 WRCプロモーターからは日本がたいへんにやる気であり、開催条件もいいことが報告されていたはずだ。それでも枠にもれたのはなぜか? 気になるところだ。

 ある関係者によれば、現在の13戦から来年は14戦になり、日本とチリで開催され、逆にフランスかオーストラリアがカレンダーから落ちると予想されていたという。

 オーストラリアは思ったほど観客動員がなく、経済効果も低いため開催を危ぶむ声があるのは事実。ただしメーカー別シェアはトヨタが1番、ヒュンダイ2番で自国開催のないヒュンダイにとって重要なマーケットなのだ。

 それではフランスはどうだろう? コルシカ島で行われるツール・ド・コルスは伝統のイベントだが、島ということもあり、近年観客動員が少ないという。

 またチーム関係者からはWRCイタリアがすぐ南のサルディーニア島で行われていて、グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)の違いはあれど、島のイベントは2つ必要ないのでは? という声も上がっていた。

 ヨーロッパラウンドから落ちるならここと予想されていた。しかし、パリで開催される世界モータースポーツ評議会においてお膝元のフランスの開催にNOを出すのは難しいという空気が漂ったことは想像できる。

 ちなみにかつてプジョーの監督としてWRCを制したFIA会長のジャン・トッドはフランス人だ。

 結局、チリと日本を加えて全15戦でいくという案もあったようだが、チーム関係者から明確な反対があったという。

 現在トヨタ、ヒュンダイ、シトロエン、Mスポーツ・フォードの4チームが戦うWRCだが、年間予算は50億円とも60億円ともいわれていて、1戦増えると100万ユーロ(1億3000万円)以上余計にかかるという。

 しかも、各チームは既に来年度の予算を決めてしまっているらしい。つまり、13戦から15戦になるというプラス2戦案は「聞いてないよ!」ということになったようだ。

 そしてチリか日本か、最終判断が下されることになった。現在中南米ではメキシコとアルゼンチンで開催されているが、どちらも大成功だという。

 イベント自体の収支もそうだが、クルマの販売が伸びることが成功をもたらしている。当然、チリは各社にとって魅力的な国と映るはず。

 対する日本はどうか? アジアの一員であることに違いないが、トヨタ以外クルマは売れていない。それどころか、ヒュンダイ、フォードは販売されていないし、シトロエンも大きなマーケットにはなっていない。

 さらに日本は遠いのだ。世界地図があるなら欧州から日本を見てほしい。南米のチリよりも遙かに日本は遠い。

 欧州ラウンドから南米ラウンドに移動する際、船便を考えると中2週でOKだが、日本は中3週必要といわれる。

 2019年のWRC開催カレンダーを見てほしいが、日本が目指していたのはちょうどオーストラリアのところだ。

 15戦やるとすれば、オーストラリアは12月にずれ込むことにもなりかねない。12月はクリスマスだし、モンテまでのオフが短すぎる。

 7月が空いているといわれるかもしれないが、ここはサマーブレーク、夏休み期間なのだ。カレンダーは欧州が中心になって作られる。

 最後は日本の行き場がなくなり、すでにキャンディデートと呼ばれる視察イベント(安全性や環境への影響を確認する予行演習と思えばいい)を行っていて評価の高かったチリに軍配が上がったようだ。

 そう考えるとキャンディデートがこれからだったことが痛かった。それを含めて準備に時間が足りなかったことや日本開催を訴えるロビー活動の不足といったことも原因のひとつになるだろう。

 別な見方としては、参戦2年目にしてトップ争いを繰り広げる好成績を収めるトヨタ(=日本)へのやっかみもあるのではないか!? と勘ぐる向きもある。

■気持ちを切り替えて2020年開催へ向けて

 WRCラリージャパン開催に向け努力してきたWRC日本ラウンド招致委員会は、2020年の開催を目指し、招致活動を継続するという。悲観はしていない。

 WRCプロモーターでマネージングディレクターのオリバー・シースラは「欧州圏外のイベントを増やしていきたい」とかねてから語っており、2018年開催されたトルコには大満足のようだ。

 その文脈でいうなら2020年に復活を目指して招致活動を行っているアフリカのケニア(サファリラリー)は日本の強力なライバルとなる。

 仮にサファリがないとして日本開催はあるのか? 先のWRC関係者によれば、落ちるとすればやはりフランスだという。欧州からグローバルへの流れのなかでツールド・コルスは魅力に乏しいというのだ。

 そして、次にオーストラリアの名前が挙がる。オーストラリアの代わりに日本が入るならば、各チームもスケジュール的には無理がない。

 ただし、その時期は開催が予定される愛知県、岐阜県は紅葉のシーズンとなり渋滞も予想され、WRC開催ができるか? という疑問がある。

 日本人関係者からは「オリンピックの脱力感もあるだろうし、やるなら3月」という声もあがっているようだ。

 3月なら協力する地方自治体にしても「2019年度」というメリットはあるかもしれない。WRCに詳しい別の関係者に聞くと以下のような話もある。

1.プロモーターとイベント契約をすませる


2.カレンダー申請をする


3.キャンディデートイベントの開催

 上記3つを行ったところで、過去30年WRCが開催されなかったところはないという。

 また、キャンディデートイベントはWRC開催を前提に行われるもので、日本の場合すでに「1」と「2」を満たしているので、キャンディデートイベントが開催されることは、すなわち「開催確約」となるはずと語る。

 キャンディデートイベント後にどんな動きがあるのか? 固唾を飲んで見守りたい。
Posted at 2018/11/28 21:58:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月28日 イイね!

仕上りを考えると10万円は妥当かな

仕上りを考えると10万円は妥当かな【最新パーツ情報】マツダ787Bに搭載R26Bエンジンが100基限定で販売開始!?

1991年にル・マン24時間レースで日本車として初の総合優勝を果たしたマツダ787B。 まさに伝説のレーシングロータリーエンジンだが、その心臓部に搭載されていた4ローターユニット「R26B」の超絶リアルな1/6スケールモデルがついに登場しました!

限定100基で価格は9万9360円!

製作したのはMZレーシング。元マツダスピードのスタッフが立ち上げた会社だけあって、ディテールへのこだわりが凄まじい!
マツダ社内に保管されていたマツダ787B のコンプリートスペアエンジンを非接触式の3次元光学スキャナーで計測。エンジン本体はもちろん、リニア可変吸気システム、3プラグのIGコイルにいたるまで正確にデータ化。精密な立体モデルとして再現しているのだ!

さらに、この製品は非分解式の完成品なのだが、リアル感を追求して、4枚のローターハウジング、5枚のサイドハウジング、そして各補器類に分けてスキャンし、それらを職人が丁寧に組み上げて完成させていくという手の込みようだ。
見えない内部であっても、ハウジングのウォータージャケットやポートもきちんと再現されているのだ! 9万円オーバーの価格設定も、こうした情報を聞くと、むしろ安いのではないかと感じてしまう。

ちなみにこのスケールモデル、100基限定生産ですでに50基が予約で埋まっているとのこと。なにはともあれ、資料的価値があってヘリテージとしての要素も強いから、手に入れたくなったロータリーファンはMZレーシングのWEBサイト(http://mzracing.jp/)を今すぐチェックしてほしい!

<製品仕様>
MZ RACING
R26B 4ローターレーシングロータリーエンジン 1/6スケールモデル

◆価格:9万9360円
◆付属品:ミニチュアローター(1/6サイズ)/当時のエンジン開発スタッフによるR26B開発エピソード等をまとめたブックレット
◆サイズ: 全長250mm×全幅220mm×全高170mm 重量約1.2kg(付属の台座、アクリルケースを含む)
本体のみ:全長127mm×全幅165mm×全高84mm
◆材質:レジン・ホワイトメタル製(プラグコード部分はゴムチューブ使用)
座:無垢ウォールナット
Posted at 2018/11/28 21:52:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年11月28日 イイね!

THS-IIをどこまでスバル流の味付けに出来るものか

THS-IIをどこまでスバル流の味付けに出来るものかトヨタのTHSをどう縦置きボクサーに載せた? スバルXVの2モーター式ハイブリッドシステムとTHS

ロサンゼルスショーで正式発表されるスバル・クロストレックのハイブリッド仕様。2モーター式と発表されていることから、そのトランスミッションのカットモデルより、トヨタのハイブリッドシステム(THS)との関係を考察してみる。

 今回のクロストレックハイブリッドについて、トランスミッションにおける、スバルから発表されているスペック原文は以下のとおり。

■ Transmission
Lineartronic® CVT (continuously variable transmission) integrating two motor generators; includes X-MODE and Hill Descent Control; “B” range for engine braking slope control; air-cooled transmission oil cooler; SI-DRIVE performance management

■ Motor Generators
MG1 Operates as power generator to charge and maintain the high-voltage hybrid battery. MG1 is also the starter motor and generator for the gasoline engine.
MG2 supplies electrical drivetrain power output for the hybrid and electric vehicle (EV) driving modes. Also provides charging for the high-voltage hybrid battery during regenerative braking.
MG2 output: 118.0 HP / 148.9 lb-ft of torque, 0-1,500 rpm.

MG2のパフォーマンスをSI表記に換算すれば、出力は10kWで、トルクが65Nm/0-1500rpmということになる。

 写真左方からのエンジントルクは、Primary reduction drive/driven gear:平行軸歯車を用いる一次減速を経て、Motor generator 1(MG1)へ。通常のインナロータ式の三相交流永久磁石式同期電動機だろうと思われる。MG1からの出力はPlanetary power slit:動力分割機構へ流れる。遊星歯車機構を用いているがクラッチ/ブレーキの類が見当たらないことから、THSと同じシステムを用いているようだ。

 動力分割機構を経たのちに二次減速される。二次減速のドリブンギヤはTransfer drive gear(トランスファギヤ)と同軸タンデム配置となっていて、前軸駆動のためのトルク配分へと系統が分かれている(黄枠)。

 ギヤ比/歯数が発表されていないので見た目からの判断だが、一次減速比はそう高くなく(ほぼ1:1レベルか)MG1へ、対する二次減速は減速比が大きい(「Reduction=減速」とあるが、むしろ増速に見える)。さらにその後段でMotor reduction Planetary(遊星歯車機構によるモーターリダクション機構)でトルクを増大、MG2へと入力する仕組み。MG1と同じく、インナロータ式の三相交流永久磁石式同期電動機だろう。

 後輪へのトルクフローはMG2後のElectric controlled couplingで断続する仕組みのよう。つまり、高効率を図り普段はFWD、滑りやトラクション不足を車両が検知した際にAWDという使い方ができる。トランスファギヤは常時噛み合い式なので、前輪は常時駆動。FWDの際にも回生によるエネルギー回収が図れる。

 変速機のスターティングデバイスがエンジンとの完全断続機構を備えているならFWD/AWDによるモーター走行も可能、いっぽうでRWD走行というのは機構的に無理のようだ。

 では、ここで本家THSの横置き式を眺めてみよう。現行プリウスに搭載されているユニットである。

 エンジントルクの入力は遊星歯車機構のプラネタリギヤキャリアへ。MG1は同じく遊星歯車機構のサンギヤに接続されているので、エンジントルクでMG1を回転させることができる。リングギヤはMG2への経路としてあり、MG2用減速機構を経てMG2本体へと通じている。

 このハイブリッドトランスミッションの技術的なトピックがふたつあり、ひとつがMG1/MG2の配置を別軸としたこと、もうひとつがMG2減速機構を平行軸歯車式に改めたことだ。ともに、先代に対して著しい小型軽量化と伝達効率の良化を実現している。

 横置きは軸数が多くて奥まっているからわからんという方のために、縦置きのTHSもご紹介しよう。レクサスLCから搭載が始まったマルチステージハイブリッドと称するタイプである。

 主要な機械構成要素は横置き/スバルの2モーター式と同じ。ユニークなのは、プロペラシャフト出力直前に、遊星歯車機構を備えていること。欧州などの超高速域にもTHSが対応できるように本機構で4段で変速、本体側の制御と合わせて10段変速制御を実現している。


THS-IIの技術をベースに生まれたスバル初のPHVモデル「クロストレック ハイブリッド」

スバルUSAは2018年11月20日、初のプラグインハイブリッド「CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド)」を発表した。クロストレックの日本名はXVだ。


実はこのクロストレック ハイブリッドは、日本ではプロトタイプと称して9月30日~10月3日に神戸コンベンションセンターで開催された「第31回 国際電気自動車シンポジウム・展示会」(EVS 31)に出展されていた。しかしその後日本でお披露目されることはなく、アメリカで2019年モデルとして発表されたのだ。
※関連情報:スバル初のプラグインハイブリッド車「クロストレック ハイブリッド」を米国で発表

このクロストレック ハイブリッドの正式のお披露目は11月30日から開幕する2018 ロスアンゼルス・オートショー」となる。この新型モデルは、カリフォルニア州大気資源局(ARB)との約束に従って送り出されるスバル初のZEV規制対応モデル第1号となる。

新プラグインハイブリッドはトヨタTHS-IIの改良型

クロストレック ハイブリッドに搭載されるPHVシステムは「スタードライブ・テクノロジー」と名付けられている。その意味は、スバル独自の水平対向エンジン、リニアトロニックCVT、モーター、シンメトリカルAWDを組み合わせたハイブリッドシステム名だとしている。

しかしプラグインハイブリッドの基本システムはトヨタのプリウスPHVのユニットだ。もちろん、プリウスPHVは横置きエンジン/横置きTHS-II改型のFF用のシステムなのだが、クロストレック用は横置きの2モーター/電気式CVTトランスファーを縦置き用ユニットに設計変更したものだ。

プリウスPHV用のTHS-IIは、モーターの複軸配置のリダクションギヤによる平行軸歯車化ユニットをデュアルドライブ化したユニットで、通常の駆動用のMGU2(モーター/ジェネレータユニットNo2)モーターに加え、急加速などの大負荷時には発電用のMGU1ジェネレーターを駆動モーターとして使用し2モーター駆動になるシステムだ。

このユニットを縦置き配置にし、しかも従来のスバルの縦置きトランスミッションに近い形状にまとめているのがクロストレック ハイブリッドのハイライトだ。レイアウト的にはMGU1をフロントデフの真上にやや左側にオフセットして配置し、MGU2をトランスミッションケース後方に、最後端に前後プロペラシャフトの出力部と一体化されたトランスファーを配置している。

そしてMGU1とMGU2の間にリダクション平行軸ギヤを配置している。このギヤ部分は横置き用のプリウスPHV用よりスペースに余裕がある。当然ながら、モーターの配置、ギアユニット、そしてトランスミッションケースはスバル専用になっている。このPHVの心臓部となるハイブリッド・トランスファーの部品の製造はトヨタが行ない、組み立てはスバルが担当する。

NEXT:リチウムイオン・バッテリー、PCUもトヨタ製


リチウムイオン・バッテリー、PCUもトヨタ製

PHVのもう一つの心臓部が、リチウムイオン・バッテリーとパワコントロールユニット(PCU)だ。クロストレック ハイブリッドはこれもトヨタ製のユニットを採用している。そのためバッテリー電力容量8.8kWhはプリウスPHVと同容量でバッテリーヒーター付きであることも共通だ。またPCUも同じものを使用している。

なお、リチウムイオン・バッテリーはリヤのラゲッジスペースのフロア上に配置されているので、ラゲッジスペースは通常のガソリンエンジン車より上下方向に狭くなっている。またPCUはリヤ席の足元下面に置かれている。

このように、クロストレック ハイブリッドのモーター/エンジン制御もプリウスPHVと共通だが、加速特性のチューニングはスバル独自になっているのかどうか、現時点では判明していない。モーター総出力は120ps、最大トルクは202Nm。

搭載エンジンはFB20型だ。当然ながらこのFB20型はハイブリッド専用の仕様で、高圧縮比、大量EGRを採用。このクロストレック ハイブリッド用は139ps/182Nmと発表されている。このエンジンはプリウスPHVの2.0Lエンジンの98ps/142Nmより出力が大きいのが特長だ。

常時AWDのハイブリッド

クロストレック ハイブリッドの性能は、バッテリーの電力のみで走行するEV走行距離は
27km、燃費性能はアメリカ方式のMPGe(Miles per gallon of gasoline equivalent:ガソリン等価換算燃費)で38km/Lと発表されている。


このクロストレック ハイブリッドが、プリウスPHVと大きく違うのは機械式の常時AWDであり、モーター駆動ならではのレスポンスのよさを活かし悪路走破性をベースモデルより高めている。

クロストレック ハイブリッドのエクステリアは、ハイブリッド専用のサテンシルバー加飾を加えたグリルや前後バンパーを採用し、インテリアは全体をブルー基調でコーディネートしている。またメーター表示、マルチインフォメーションモニターは専用の表示となっている。


さて、このクロストレック ハイブリッドは日本では販売されるのか? XVは日本では「e-BOXER」を搭載したXV アドバンスが発売されているため、このプラグインハイブリッドモデルの販売の可能性は低く、当面はアメリカ専用モデルとされる可能性が大きいと考えられている。



【週刊クルマのミライ】スバル初のプラグインハイブリッドに漂うプリウス感。電動エアコンを採用か?

日本ではe-BOXERと呼ばれるマイルドハイブリッドが追加されたばかりの「SUBARU XV」ですが、海外では異なるアプローチでの電動化が進んでいます。「クロストレック」と呼ばれる北米仕様に、まもなくプラグインハイブリッド仕様が登場、ロサンゼルスオートショーにて世界初公開されます。

「Subaru StarDrive Technology」と名付けられた新しいハイブリッドシステムは、2つのモーターを使用するタイプ。ひとつは発電とエンジン始動に使われ、もう一つが駆動と回生ブレーキに用いられるという構成です。

典型的なストロングハイブリッドといえるもので、エンジンを使わずにEVとして17マイル(約27km)の走行が可能と発表されています。その外部充電可能なリチウムイオン電池の総電力量は8.8kWh。ラゲッジスペースの床下に搭載されるため荷室は若干の上げ底になってしまいますが、公開されているオフィシャルフォトで確認する限り、後席をたたんだ状態でも使えるようですし、それほど実用性をスポイルしているというわけではなさそうです。

さて、日本ではフォレスターやXVに採用されている「e-BOXER」はスバル独自開発のシステムですが、プラグインハイブリッドとして開発された「Subaru StarDrive Technology」はトヨタの技術協力あってのシステムと言われています。

たしかにリチウムイオン電池のスペックを見るとプリウスPHVと同等に見えますし、なによりシフトパターンが「P・R・N・D・B」となっているのはトヨタ系ハイブリッドとの共通性を感じさせます(通常のXVではBポジションがなく、Dから横にスライドしてMとなります)。

トヨタ系ハイブリッドの象徴といえるプリウスは、エンジン補機のすべてが電動化されていて、ベルトレスとなっていることが特徴ですが、プラグインハイブリッドのスバル・クロストレックにおいてもエンジンルームを映した画像ではエアコンやオルタネーターといった補機は見当たりません。ただし、透視図ではウォーターポンプがベルト駆動されているのが確認できます。

なお、スバルのプラグインハイブリッドが用いるエンジンはもちろん水平対向で、2.0リッター直噴仕様となっています。また、プラグインモデルらしく、充電中の空調も可能というのは電動エアコンを採用しているおかげでしょう。エンジンをかけないのでガレージ内でもプリ空調を利用できるのはメリットといえるでしょう。充電のタイマー設定なども含めて、それらをリモート操作できる機能が備わっているということです。

(山本晋也)



今後はコイツが要らない子になるのか?(トヨタの場合プリウスの標準車もPHVも両方売れている印象だけど)
【SUBARU XV e-BOXER試乗】フォレスターのe-BOXERよりも元気な走りと乗り心地の良さが味わえる

SUBARU XVに追加された「Advance(アドバンス)」は、フォレスターの「Advance」と同様に最上級グレードであり、「e-BOXER」と呼ばれるマイルドハイブリッド仕様でもあります。

モーター最高出力10kw/モーター最大トルク65Nm、2.0L水平対向直噴エンジンの107kW(145ps)/6000rpm、188Nm/4000rpmというスペックもフォレスター「Advance」と同一で、CVT(リニアトロニック)の変速比も同じ。さらに、ラゲッジ奥に配置されている三菱電機製のリチウムイオン電池などももちろん同一です。

「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を使う両モデルなので、違いはボディサイズや車両重量などになります。なお、車両重量の差は80kgで、もちろんSUBARU XV Advanceの方が軽く、全高もXVの方が155mmも低くなっています。

80kgの重量差は大差とはいえないものの、発進時の軽さ感や、街中でのストップ&ゴーもより軽快にスムーズにこなしてくれる印象で、高速道路でもこうした美点は十分に感じられます。

一方で、これは人によって好みが分かれそうですが、電子制御スロットルのセッティングが筆者にとっては過敏に感じられました。アクセル操作に対して予想よりもグッと加速しようとする飛び出し感は「e-BOXER」搭載車以外でも感じられます。

ただし、先述したように、人によってはこうしたフィーリングがスポーティな走りと映る人もいるでしょうし、もっとグッと走り出して欲しいという声もあるでしょう。

ハイブリッドとしては、「マイルドハイブリッド仕様」といえるモーターの使用頻度はフォレスターと同じ。ただし、EV走行、モーター走行、ハイブリッド走行を頻繁に切り替えているのがエネルギーフローのイラストからも分かります。逆にいえば、制御は巧みなので、バッテリー容量とモーターの出力を上げることで、ストロングハイブリッドへの強化も期待したくなります。

少し脱線しますが、「XV Advance」のバッテリー容量は4.8Ahで、先日発表された北米向けの2モーター式の「CROSSTREK HYBRID」は、25.0Ah。モーター出力も「XV Advance」よりも大きく向上しています。ただし、「CROSSTREK HYBRID」は「THS2」を活用したトヨタとのアライアンスによるものと想像できますから、自社開発の「XV Advance」とは異なります。

さて「XV Advance」に話を戻すと、フォレスター同様に乗り心地の良さが光ります。それでいながら路面追従性も良好で、うねりを伴ったコーナーなどでも重心の高さを感じさせず、安定した走りを披露してくれます。高速道路を使った長距離でも疲れを誘いません。

さらに、「アイサイト」のアダプティブクルーズコントロールやレーンキープの制御が高く、「ECOクルーズコントロール」による低燃費も魅力でしょう。ほかにも、SUBARUならではの高い悪路走破性を備えた4WDモデルとしての美点もあり、4WD+マイルドハイブリッド仕様を指名するのであれば、「フォレスターAdvance」も含めて見逃せない選択肢になりそうです。

(文/写真 塚田勝弘)


Posted at 2018/11/28 21:49:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記

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