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2019年07月11日 イイね!

このままフルモデルチェンジしないのかねw

このままフルモデルチェンジしないのかねw日産 GT-R NISMO に新ターボ採用、2020年型は21万0740ドルから…米国発売へ

日産自動車の米国部門は7月8日、『GT-R NISMO』(Nissan GT-R NISMO)の2020年モデルを7月12日に発売すると発表した。現地ベース価格は、21万0740ドル(約2295万円)と公表されている。

日産『GT-R』シリーズの頂点に位置するハイパフォーマンスモデルがGT-R NISMOだ。2020年モデルでは、モータースポーツから得られた最新ノウハウを導入し、さらなる性能アップを目指している。

◆3.8リットルV6ツインターボは600hp

2020年モデルには、GT-RのGT3レーシングカーに2018年から使用されている新開発のターボチャージャーを装着する。NISMO用の新たなタービンブレードは、枚数を減らすとともに、最新の流体・応力解析を用いて、形状を見直した。これにより、出力をダウンさせることなく、レスポンスをおよそ20%向上。コーナー立ち上がり時など、アクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速性能を高めているという。

GT-R NISMOの2020年モデルには、3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを継続搭載する。米国仕様の場合、最大出力600hp、最大トルク66.5kgmを発生する。

◆カーボンセラミックブレーキは世界最大級サイズ

2020年モデルでは、新開発のカーボンセラミックブレーキを装備した。このカーボンセラミックブレーキは、世界最大級のサイズ。世界トップクラスの制動性能やサーキットでの高Gでの効きの良さと、一般道などでの低Gでのコントロール性の両立を目指す。ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと、新しい摩擦材のブレーキパッドを開発した。高負荷状況だけでなく、日常的な使用で優れた制動力とコントロール性の両立を狙う。

なお、この新開発のカーボンセラミックブレーキと、カーボン製の部品やレカロ製シートなどを合わせて、従来比でおよそ30kgの軽量化を成し遂げている。

2020年モデルでは、電子制御サスペンションのセッティングも変更した。軽量化したブレーキとの相乗効果で、ばね下重量を大幅に削減する。これによって、路面をより確実にとらえ、路面の凹凸に合わせてタイヤのグリップを最大限使用することが可能に。高速域ではステアリングの修正が最小減に抑えられ、コーナリング時の旋回Gが向上し、より速いコーナリングを実現しているという。

◆カーボン製外装パーツで10.5kg軽量化

2020年モデルの外装には、GT-R NISMOのGT3レーシングカーと共通イメージのフロントフェンダーエアダクトを採用した。このエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすとともに、エンジンルームの内圧を下げる。また、エアダクトの排出風によって、フェンダー表面の流速を下げることにより、表面リフトを減少させることによって、フロントタイヤのダウンフォースを増やす効果を発揮するという。

ルーフやボンネット、フロントフェンダーには、カーボン素材を導入した。車両重心点から遠い部品を軽量化することにより、コーナリングの性能を引き上げるのが狙いだ。ルーフにはカーボン素材の間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用。さらなる軽量化を追求した。これらの部品によって、従来比でおよそ10.5kgの軽量化を果たしている。

車両の軽量化、空力性能の向上に加えて、9本スポークの軽量&高剛性な鍛造アルミホイールを装着した。新開発のハイグリップゴムを使用すると同時に、走行中の接地面積を最大化したハイグリップタイヤも新開発している。

インテリアには、新開発のレカロ製シートを装備した。車両とドライバーの一体感をさらに高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支えるデザインを導入する。また、カーボンシェルにコアフレーム構造を追加することにより、軽量化と高剛性化を両立させた。ドライバーは、車両の動きを手に取るように感じ、車両を意のままに操ることができるという。


【独占試乗】「日産GT-R NISMO」20年モデル日本仕様を全開! 衝撃の進化っぷりとは

 注目のカーボンブレーキは従来品ではなく完全新設計!

 発売から12年目に入り、さらなる「深化」を遂げた日産自動車のR35型「NISSAN GT-R」2020年モデル(以下MY20)。先日リポートした「GT-R Premium edithion」の公道試乗に続き、日本国内初となる「GT-R NISMO」のサーキットインプレッションにも成功! スーパーGTをはじめ、世界中の各カテゴリーで活躍しているレースマシン「NISSAN GT-R NISMO GT3」のDNAを受け継いだGT-Rのフラッグシップモデル、その走りを全開で試す!

 2019年4月17日にMY20として発表された3つのGT-R。ひとつは基準車となる「GT-R Pure edition/Black edition/Premium edition」、もうひとつはGT-R生誕50周年を記念した期間限定販売の「GT-R 50th Anniversary」(ベースはPremium edition)。そして、3つ目がMY20の真打ちと言っていい「GT-R NISMO」である。

 2007年にデビューしたR35型GT-Rは、「いつでも」「どこでも」「誰でも」その超絶性能を味わうことができるマルチパフォーマンススーパーカーを標榜していた。それゆえ、基準車は街乗りからサーキット(世界一過酷なドイツのニュルブルクリンクを含む)まですべてをカバーすべく開発されたのだ。

 しかし、2013年4月1日にGT-Rの開発チームが一新されたことで、MY14以降は「GT」と「R」というふたつのベクトルを追い求めたモデルが個別に用意されることになった。前者は文字どおり「グランドツーリングカー」としての上質な乗り心地を持たせた基準車、後者が「レーシング」の領域、すなわち速さを徹底的に磨いたNISMOである。

 レースマシン譲りの本格的なエアロを纏ったNISMOは、外観のみならず専用エンジンも与えられ「最高出力:600馬力/最大トルク:652N・m」と、国産スポーツとしては最高峰のスペックが与えられている。また、専用接着剤を用いたボンディングでボディ本体を強化するなど、基準車のGT-Rに対して大幅なポテンシャルアップが図られた特別なモデルという位置付けだ。

 GT-R NISMOはこれまで、MY14/MY15/MY17/MY18と進化してきたが、今回発表されたMY20で特筆すべきは、軽くて強い「ドライカーボン」の使用部位を、従来モデルに比べて拡大した点である。

 もともと、前後バンパーやトランクリッド、リヤスポイラー、サイドステップなどにカーボンを用いていたが、MY20ではこれらに加え、フロントフェンダー/エンジンフード/ルーフパネルまでもカーボン化。もはや、外板面積はカーボンの比率のほうが高いのでは?(ドアはアルミ製、フロントピラーおよびリヤクオーターは鋼板)というほどに気合いが入っている。なお、各部のカーボン化により、ボディ上屋は合計で約10.5kgの軽量化を実現しているという。「たかが10kg?」と侮るべからず。その効果に関しては後述しよう。

 さらに、MY20のNISMOのトピックと言えるのが「カーボンセラミックブレーキ」の標準装備。かつて、R35の軽量バージョンである「スペックV」にも同様のカーボンブレーキが装備されていたが(のちにエゴイストやプレミアムエディションにもオプション設定された)、今回のブレーキシステムはGT-R NISMO用に新規開発されたモノで、ローターをカーボンセラミックとするのみならず、ブレーキキャリパーも専用の大型タイプに置き換えられる。

 ちなみに、ブレーキローター径はフロント=410φ/リヤ=390φという世界最大級のサイズを採用(基準車は380φ/370φのスチール製)。NISMO専用となる新デザインのRAYS社製20インチ9本スポークホイールから覗くその姿は、まさに「パツパツ」状態! スポークの裏やリム内側とのクリアランスは、メーカー純正ブレーキとしては異例なほどに「攻めて」いる。

 大型化されたキャリパーは若干重量が増したというが、カーボンセラミックローターおよび新ホイールの採用で、従来モデルよりもバネ下重量は16.4kgも軽くなっているそうだ。一般的にバネ下1kgの軽量化はバネ上換算で10kgのマイナスに等しいという説があるだけに、運動性能に及ぼす影響は言わずもがな、であろう。

 ウエット路面を忘れさせる圧倒的パフォーマンスを披露

 軽量化+強力なブレーキシステムの導入こそが、GT-R NISMOの走りをさらなる領域に高める。R35GT-Rの統括責任者である日産自動車の田村宏志さんは、新しいNISMOに関して「パワーを上げずとも、トータルバランスを高めることでクルマの走りはガラリと変わります。全開でぜひその性能を試してみてください」と自信満々に語ってくれた。そう、筆者はまだ正式発売前のGT-R NISMO MY20にサーキットで試乗する特別なチャンスを得たのだ。試乗ステージは北海道東部の雄大な平野に位置する「十勝スピードウェイ」。生憎のウエットコンディションとなったが、思う存分新しいNISMOの走りを堪能することができた。

 十勝を走るのは10数年ぶりということもあり、1周目はゆっくりとコースに慣れることに徹することにした。トランスミッションはM(マニュアル)ではなくA(オートマチック)のRモードを選択。サスペンション/VDC-Rのスイッチも同様にRモードにセットしてコースイン。ピットアウトする際、サスペンションが低速でもしっかりと動くことがわかる。ダンパーの減衰力がもっともハード側に固定されるRモードにも関わらず、である。

 軽く加速したあと、1コーナーのかなり手前でブレーキを「試し踏み」してみたところ、これまでGT-Rでは味わったことない、地面にグイッと食い込むような減速感に襲われる。もはや全開にするまでもなく、MY20のNISMOが従来モデルとは別物であることを悟ってしまった。

 ウォームアップランを終えると、翌周からは自然とペースがアップ。ピットアウト直後のファーストコンタクトで、そのポテンシャルの高さを即座に感じることができたからだ。ブレーキが利くクルマほど安心なモノはない。加えて、R32型以降のGT-Rの伝家の宝刀とも言えるアテーサE-TSのトルクスプリット4WDも、ウエットコンディションでの恐怖心を確実に和らげてくれる。試乗前は「雨か……」と思っていたが、逆にウエットだからこそ新しいGT-R NISMOの進化がリアルに伝わってきたと言えよう。

 3周目以降はマージンを残しつつ、ある程度限界まで攻め込んだ走りを試してみた。従来モデルのハンドリングも重量級のハイパワー車としてはクイックだったが、MY20はさらに輪を掛けて「曲がる」クルマに変貌。ステアリングを切り込んだ瞬間からリニアにノーズがインを向き、コーナリング中は4輪がしっかりと接地して路面を掴む、そして立ち上がりでは4WDのトラクションを生かしてグイグイ加速。これまで、雨のサーキット走行が楽しいと感じられることはあまりなかったが、今回は違う。

 そしてもうひとつ忘れてはいけないのは、その楽しいコーナリングの手前にある「減速」だ。カーボンセラミックブレーキはペダルの初期から奥まで制動コントロール性の幅が広く、ABSが介入してもしっかりとした減速感が伴う。ペダルに伝わってくるABSの反力も決して大げさではない。カーボンセラミックおよび大径化というマテリアルに起因するものだけではなく、ABSの制御の緻密さと精緻さもそこから感じ取ることができる。

 また、摩擦μの低いウエットにも関わらず、フルブレーキング時の減速Gも相当なモノで、これがドライ路面だったら「どれだけ止まるの?」と思わずにはいられない。機会があればぜひもう一度サーキットで試してみたい。そう思わせるほどのキャパシティを持っているブレーキだ。

 どうしてもインパクトの高いブレーキに目が行きがちだが、今回感じたポテンシャルは軽量化されたボディ上屋に起因する軽い身のこなしやサスペンションのリセッティング(バネ/ダンパーともに仕様を変更)、そしてトレッドパターンやコンパウンドに留まらず、構造まですべてを見直したというNISMO専用のランフラットタイヤ(ダンロップ製)によるところも大きいと思われる。

 仮にその内のどれかひとつでも性能的に欠けていたら、とてもじゃないがウエットのサーキットをここまで安心して走ることはできない。つまり、これこそ田村宏志さんが言っていた「トータルバランス」の成せる業、ということなのだろう。

「速さの追求」=「パワーアップ」という手段だけにあらず。GT-R NISMO MY20の速さは、絶大な安心感と高バランスの上に成り立っていることを実感できる試乗であった。気になるGT-R NISMO MY20の正式発売は2019年10月予定とのこと。なお、GT-R NISMOおよび基準車のMY20のインプレッションに関しては、2019年8月1日発売予定の「GT-R Magazine」でさらに詳しくリポートする予定だ。


これが新型NISMO!? 何が変わった? 日産「GT-R NISMO」2020年モデル最速試乗!

 2007年の日産「GT-R(R35型)」の衝撃的な登場から12年が経過しました。これまで「最新のGT-Rは最良のGT-R」と手を止めることなく進化/熟成をおこなわれてきました。

 常に進化するGT-Rは、2020年モデルになったことでどこが変わったのでしょうか。

さらに進化した日産「GT-R(2020年モデル)」 最新スペックは2020年モデルとなり、今回は2019年7月に受注が開始され同年10月に発売予定の「GT-R NISMO」に、ドイツ・ベルリン近郊の一般道や速度無制限のアウトバーン、そしてサーキット(DTMも開催されるユーロスピードウェイ)で試乗をしてきました。

 2013年よりGT-Rの開発責任者を務める田村宏志氏は「私が担当して以降は主に『GTゾーン』である基準車を強化していきましたが、2020年モデルは『Rゾーン』のNISMOにフォーカスしました。600馬力を一つのに区切りとしてほかのバランスを上げていくことを目標にしました」と語っています。

 いきなり結論になりますが、2020年モデルは従来のGT-R NISMOのRゾーンをより懐が深く研ぎ澄ますと同時に、その対極のGTゾーンも引き上げた走りに仕上がっています。

 筆者(山本シンヤ)は、ある意味GT-Rの掲げたいつでも・どこでも・誰でも高い性能を味わうことができる「マルチパフォーマンススーパーカー」の“集大成”だと感じました。実際にどのようなアップデートが施されたのでしょうか。

 パワートレインは、3.8リッターV6ツインターボ(VR38DETT型)で、600ps/652Nmのスペックに変更はありませんが、レスポンスを上げるためにタービンの羽の枚数変更(11枚→10枚)と形状を最適化させた新型ターボを搭載。もちろん、それに伴いエンジンとのマッチングも再チューニングされています。

 6速デュアルクラッチ式のトランスミッションはハードの変更はありませんが、エンジンの変更に合わせて制御を変更。とくに、Rモードのシフトスケジュールはサーキット走行をDレンジでおこなっても、ドライバーの意志に見合ったものを採用。

 シャシ側も多岐にわたるアップデートがおこなわれています。田村氏は「クルマはトータルバランスが重要なので、当然だと思っています」とサラッと語っていますが、その規模はフルモデルチェンジに匹敵するレベルといっていいと思います。

 ブレーキは従来モデルも十分な性能を持っていましたが、「サーキットや超高速で効かなくなってくる」という声から、新たにカーボンセラミックブレーキを採用。GT-R史上最大の大径ディスク(フロント直径410mm、リア直径390mm)に専用の高剛性キャリパーの組み合わせにより、世界レベルの効きと普段の走行でも優れたコントロール性、そしてバネ下重量の大幅低減を実現。

 さらなるコーナリング性能アップのためにサスペンションのセットアップを変更に加えて、グリップ力と接地面積を向上させたタイヤと従来品よりも軽量かつ高剛性を実現させたアルミホイール(9本スポーク)を新開発。その結果、速さの指標となるコーナリングフォース(CP)は5%向上しています。

 また、GT-Rのボディはデビュー当初から強靭な事で有名ですが、今回シャシ性能を引き上げたことでより強固にする必要があり、新たにルーフ/エンジンフード/フロントフェンダーをカーボン製に変更。結果として10.5kgの軽量化も実現。

 インテリアは、新設計されたレカロ製のバケットシートが特徴です。これはシャシの性能向上に剛性が足りなくなり、形状はもちろん骨格まで新設計されました。シートバック全体のねじれ剛性を20%アップしながら、約2.8kg/台の軽量化を実現しています。

2020年モデルいざ、市街地での試乗へ!! まず、ベルリン近郊のホテルからユーロスピードウェイまで、市街地からアウトバーンを含めた約135kmのツーリングです。

 出発前は「一般道はハードだろうな」と思ってスタートしましたが、第一印象は「これ本当にNISMO?」でした。硬い柔らかいでいえば硬い部類ですが、従来モデルよりも足の動きがスムーズかつ軽やかで、路面の凹凸を実に巧みに吸収する「しなやかで洗練された硬さ」で、快適性は高いレベルです。

 これは、カーボンセラミックブレーキ採用によるバネ下重量軽減、より引き上げられたボディ剛性、それに合わせてリセッティングされたサスペンションと新開発されたタイヤの相乗効果でしょう。サスペンションをコンフォートモードにすると初期モデルの基準車よりも優しい乗り味だと感じました。

さらに進化した日産「GT-R(2020年モデル)」 カーボンセラミックブレーキは、街乗り領域でも繊細なコントロール性と優しいタッチに感激。高性能ブレーキ特有の“鳴き”も、今回乗った限りは全く感じませんでした。

 アウトバーンでもその印象は変わりません。エアロデバイスによる空力操縦安定性とよく動くサスペンションの相乗効果で、手に汗に握ることなくクールに200km/hオーバーの“ハイスピードクルージング”を楽しむことができます。

今回の試乗車は、サーキット向けのアライメント値でしたが、それを差し引いても直進時安定性は非常に高いレベルでした。ちなみにアウトバーンの速度無制限区間での最高速チャレンジはメーター読みで308km/hを記録しています。そこからのブレーキングも絶大な信頼性を持っています。

 エンジンは従来モデルでは600ps/652Nmのパフォーマンスと引き換えに、実用域のレスポンスやターボラグなど、ある意味チューニングカーらしい荒々しさが残っていましたが、新型はハイスペックなのに滑らかで洗練された印象です。

 低速域のマナーも整えられた上に振動やノイズも抑えられた6速DCTの熟成も相まって、ストップ&ゴーも含めた実用域でもストレスなくスムーズに走らせることができます。

 ただ、高速域では6速だと巡航回転数が高くなってしまい、助手席との会話が大声になってしまうのが残念な所です。欲をいえば7速、8速と多段化を期待したい所ですが、それは現状では叶わぬ夢。ただ、ボディ剛性アップで音の伝達が変わったのかメカニカルノイズが減っており、結果的にエンジンの澄んだサウンドが心地よく聞こえるようになったのは嬉しい誤算です。

サーキットでの実力はいかに? サーキットでの試乗は、比較用として従来モデル(2017年モデル)も用意されていました。見た目はソックリですが乗り味は異なります。2020年モデルに乗ると、まるでクルマがより小さく軽くなったかのような錯覚に陥ります。

さらに進化した日産「GT-R(2020年モデル)」 ユーロスピードウェイのコースは200km/hを超える直線と奥のRがきつくなるコーナーで構成されていますが、とくにS字のような切り返しのあるコーナーで、2017年モデルは「ヨッコラショ」と上屋が動くのに対して、2020モデルは重さを感じにくく身のこなしも軽やかです。車両重量は2017年モデルに対して約20kg軽量ですが、上屋の部分が軽くなったことで体感はそれ以上です

 ハンドリングは、アンダーステアが減ったのとトラクション性能のアップ、さらにドライバーの細かな操作にクルマがより忠実に反応するようになったのが印象的です。今思うと2017年モデルの性能を十二分に引き出すためにはドライバーのスキルも必要でしたが、2020年モデルはその性能を誰でも引き出しやすいクルマになっています。例えるならNISMOの絶大な安心感と基準車の自在性が融合した走りです。

 ちなみに、VDC-Rモードで2017年モデルと2020年モデルを同じように走らせてみると、明らかに2020年モデルのほうが制御の介入が少なく、さまざまな要因がありますが、そのなかでもタイヤの進化が大きいといえます。

 パワートレインはレスポンスアップが速さに確実に効いています。ユーロスピードウェイには6速DCTだとギアが合わないコーナーがいくつかありますが、2017年モデルだと一瞬ラグがありモタつく状況でも2020年モデルはスーッと前に押し出してくれて、この立ち上がりの差はストレートエンドのトップスピード差に繋がっているはずです。

 カーボンセラミックブレーキは絶対的な制動力の高さはもちろん、何周走っても変化のないフィーリングやタッチ、耐フェード性の高さなど、一度味わってしまうとあれだけ凄いと思っていたスチールブレーキが不安に感じてしまうほどです。価格は高いですがそれ以上の価値はあると断言できます。

 今回は、タイム計測をおこなっていませんが、もし筆者(山本シンヤ)がアタックをおこなったら2017年モデルと2020年モデルのタイム差はトータルバランスがアップし、より速さを引き出しやすくなったことでプロドライバー以上の違いが出ると思います。

 ちなみにニュル24時間で勝ちを狙うには、瞬間的な速さだけではダメで、24時間を楽に安心して速く走ることができる性能が必要となりますが、恐らく2020年モデルの進化はそんなイメージだと考えています。「GT」と「R」のバランスを整える、それがR35 GT-Rの進化の歴史だったのでしょう。

 価格は2500万円近くといわれ、誰でも買えるクルマではありませんが、もし買える余裕がある人であれば確実に手に入れておくべき一台だと思います。


ゴーンの影響があるかどうかは別にしてシャシの古さは影響あるのかね?
Posted at 2019/07/11 22:43:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2019年07月11日 イイね!

個人的にはまたWRCで活躍する姿を見たいですけどね…

個人的にはまたWRCで活躍する姿を見たいですけどね…STI社長直撃!! なぜWRCではないのか?? スバルが10年近くにわたりニュル24時間に挑む理由

 2019年6月23日から24日にかけてドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたニュル24時間レース。「Green Hell(緑の地獄)」とも呼ばれる北コースを含む、全長20kmオーバーの難攻不落のコースで開催された耐久レースだ。

 ドライバーの技量は当然ながら、クルマの作りこみ、そして耐久性も求められるレースとなる。そんなニュル24時間レースにスバル、そしてSTIは挑み続けている。

 スバルは2008年から参戦を続けるが、これまでWRCなどでクルマを鍛えてきたスバルがここまでニュルブルクリンクにこだわる理由とはなんなのか?

 STIの平岡泰雄社長に現地で話を聞いた。

文/写真:ベストカーWeb編集部

■2連覇達成!! 闘いは己への挑戦となった

 結論から言えば、STIがニュルブルクリンクに送り込んだWRX STIはクラス優勝を遂げ、2018年から2連覇を達成した。

 2011~2012年、2015~2016年と連続優勝をしているスバルにとって、もしやするとクラス優勝というのは「最低限」のラインなのかもしれない。

ニュルブルクリンク北コースは山を切り拓いて作られたコースであり、路面の状況やコーナーの勾配など自然と人工のマッチング絶妙なコースだ

 ドライバーも山内英輝、井口卓人の「SUPER GTコンビ」を主軸に、ニュルブルクリンクを知り尽くすティム・シュリック、そしてかつてSUPER GTのGT500にも参戦したカルロ・ヴァンダムを擁した万全の体制だ。

 マシンも年々改良を続け、ローギア化や空力を考えた「サメ肌塗装」など細かな進化を遂げている。

 このサメ肌塗装、塗装技術も必要でかなりコストがかかるものだが、その効果は客観的にいっても大きいとは思えない。しかし1/100秒でも速くなれば、そんな執念から生まれた新技術だ。まさにニュルスペシャルなマシンメイク。

 そこまでの対策をしても「優勝は当然」なんて考えはもちろん現場にはなかった。フリー走行のセッションでさえも、メカニックたちのピリピリした雰囲気にこちらもシャッターを切る指に緊張が走る。

ドライバーは当然ながら、メカニックたちの「ピーン」と張りつめた緊張感は凄まじいものがあった。もちろんどんなモータースポーツでもそれは感じられるがニュルブルクリンクならではの緊張感を覚えた

 それはニュルブルクリンクというコースがそうさせていることは明白だった。高低差約300m、全長約25kmのそのコースに生半可な気持ちで臨めるわけがない。

 そんな光景を見てふと思ったことがある。なぜスバルはニュルに挑み続けるのか?

 かつてスバルが一世を風靡したWRCのような世界選手権でもなし、優勝しても一般誌や新聞で大きく報道されるようなレースでもない。

 その割りにコストも、そしてリスクも多く、もしやすると費用対効果は高くない参戦ではないのだろうか?

 そんな疑問を抱きつつ、2019年4月からSTIの社長に就任した平岡泰雄氏に直撃してみた。

■「ずっとニュルブルクリンクだけに挑むというわけではない」

 平岡社長は実はニュルブルクリンクへ初めて訪れるという。それもそのはず、スバルで技術畑を歩いてきた同氏がモータースポーツへ触れる機会が少なかったのは致し方ない。

 とはいえ、EJエンジンなどへの開発にも携わっていた平岡社長にとって、限界への挑戦というのはワクワクするものであろう。

 レース前の多忙な時間ではあったが快くインタビューに応じてくれた。

2019年4月からSTIの社長に就任した平岡氏。口調は非常に柔和ながらどこか職人のような一本筋の通った職人気質を感じた

【WRCなど世界へPRできるレースでなくあえてニュルに挑む理由は?】

「あえてニュルに参戦する挑む理由」ですか。うーん、ちょっと難しい質問ですね(苦笑)。

 もちろん、このままずっとニュルブルクリンクへ参戦し続けるかはわかりませんし、多くの可能性を含んでいると思います。

 とはいえ、もっとも大きな意義としてはニュルは人を育てる場所としては、変わりが効かない場所だと思います。

 大きなチャレンジであることはどんなレースでも同じですけどね。ニュルというコースが凄い環境ですから。

緑に飲み込まれそうな北コースをいくWRX STI。ちなみに向かって左側のフェンスの向こうはすぐ崖であり、クラッシュなどでの危険度は高い。ここでマシンを走らせることはメカニックたちにも高い技術と作業スピード必要になる

【ニュル24時間で大きくアピールしたいものは?】

 技術力、真摯にクルマに向き合ってまじめにクルマ作りに挑んでいるということが伝わると嬉しいですね。

 あとはこのニュルブルクリンクへの挑戦が一過性のチャレンジではなく、10年近くにわたりチャレンジを続けていることですね。

 スバルのイメージをSTIを使って増幅していきたい。その思いもSTIの社長としてはあります。
 
【社長ご自身にニュルブルクリンクへの思いはありますか?】

 ニュルブルクリンクを冠した限定車などもあり、このコースへの尊敬は大きくあります。

 厳しいコースで、一般道の延長にあるようなコースを、24時間にわたってマシンがとんでもない速さで走りますからね(編註:2019年のニュル24時間におけるWRX STIの平均時速は168km/hを計測)。

 クルマとしての性能を求められますし、スバルやSTIが開発にも使うコースで戦ってそれなりの成績を残すことは大きな意義があります。

24時間レースゆえ、夜間の走行もある。2019年は予選以外に雨天がなかったが、気温の変化など多くの要素がマシンをいじめぬく

 我々が持っているすべての性能や技術をもって挑む場所。天候も読めない、路面もめまぐるしく変わる場所で駆け抜ける機会が必要です。

 だからこそ性能をつきつめると安全に繋がっている経験ができる。それがSTIとしてニュルブルクリンクという場所に期待することです。

■スバルがニュルに挑まないでどうするんだ??

 5分ほどの時間だったが質問に対してひとつずつ言葉を選びながら、丁寧に答えていただいた。

 印象的だったのは平岡社長が繰り返していたニュルブルクリンクへの畏敬の念、そして会話の中に垣間見れた「エンジニアとしての意地」だ。

 スバルが挑まないでどうするんだ。そんな心意気をビンビン感じた。

 現代において採算度外視に近いモータースポーツへの挑戦というものは理解されないことも多いかもしれない。

マシンはドライバーだけでは走らない。サプライヤー、そしてメカニックなど多くの要素が積み重なって前進する。決して派手な見せ場はないが理路整然としたピットワークはすばらしい

 しかしスバルにとってニュルは勝利を目指す場所であると同時に、トラブルやアクシデントなく、ドライバー4人を完走させることこそが最優先のミッション。

 真摯なクルマ作りがあれば、クラス優勝は自然についてくる結果だったのかもしれない。

 究極の環境でそれを成し遂げた時、ロードカーへのフィードバックはより大きなものになるはず。ベストカーとしては今後の挑戦とともに、新たなロードカーの進化にも注目していきたい。
Posted at 2019/07/11 22:33:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2019年07月10日 イイね!

比較的純正然としていて良いんじゃない

比較的純正然としていて良いんじゃない「WRX STIを撃墜可能なBL5レガシィ見参」GTIIタービンを軸にトータルチューンを実行!

WRX STI顔負けの速さを秘めたBL5!
GTIIタービンでハイレスポンスな300psを獲得!

このBL5レガシィは、スバル車チューンを得意とする「マルシェ」が、“街乗りでは超快適で、なおかつスポーツ走行も楽しめる”ことをテーマに仕立て上げたチューンドだ。

パワーの源となるのは、HKSのGTIIタービンだ。元々はGRBのAT用として設定されていたモデルで、GT2835並のレスポンスとGT3037に肉薄する風量を備えたこのタービンは排圧も低いためエンジンにも優しい。マルシェでは、本来シングルエントリーであるこのタービンをツインエントリー化するブラケットを製作、BLレガシィへの装着を可能にした。

エンジン本体がノーマルのため最大ブースト圧は1.2キロに留めているが、それでも約300psと必要にして十分な速さを手にしている。

なお、BL5に搭載されるEJ20は鋳造ピストン仕様のため、エンジン本体がノーマルではGRBのようなハイブーストには対応できない。そのためこのマシンでは、あえて最大ブースト圧を低めに設定している。また、インタークーラーコアに細かい粒子を吹きつけることで表面積を稼ぐボロンコート加工や、後付け電動ファンによる強制送風で冷却効果を引き上げている。

一方の足回りは、HKSハイパーマックスベースのオリジナル車高調を装備。スプリングは前後とも10kg/mmのレートを組み合わせている。

その他、フロントロアアームやリヤメンバーには強化ブッシュを導入し、さらにサスの付け根を強化する『メンバー筋金くん』とリヤメンバーブッシュを補強する『リヤブッシュすぐるくん』で、各部のヨレを抑制。これらのパッケージによって、BL5レガシィはWRX STI顔負けの走りが可能になるという。

数多いEJ搭載車の中でも、シャシーのデキが最高傑作との呼び声も高いBL系レガシィ。そんな名車をシンプルなメニューで磨き上げ、走りを確実に進化させることに成功したチューンドというわけだ。

■スペック

EJ20改/HKS GTII7460タービン、GRF用エキマニ、メタルキャタライザー、スーパーターボマフラー、EVC5/ECU-TEK/クスコLSD/HKS LAクラッチ/HKS ハイパーマックス スーパースペック(10kg/mm)/マルシェ フロントロワアーム トリプルエフェクトブッシュ、リヤメンバーブッシュ、リヤスタビライザーφ22、スーパー筋金くん、メンバー筋金くん/エンドレス フロント6ポットキャリパー、340mmローター/ボルクレーシングCE28(17インチ)/ディレッツァZIIスタースペック(235/45-17) 他

●取材協力:カーステーションマルシェ 群馬県前橋市亀里町1224 TEL:0247-265-6789


足回りとしてリヤがマルチリンクなのはどうなるんかね~
関連情報URL : http://cs-marche.com/
Posted at 2019/07/10 21:44:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2019年07月10日 イイね!

MID4が市販化していたら流れが違ったのかもね

MID4が市販化していたら流れが違ったのかもね「伝説の名機“RB26DETT”誕生秘話」第二世代GT-RはV6エンジンの可能性もあった

「RB26DETT」は量産型レーシングエンジン!
BNR32のエンジンはV6だったかもしれない

チューニング界はもちろんのこと、レース界においても最強の名を欲しいままにしたRB26DETTというエンジン。直列6気筒ターボというスペックそのものは決して珍しくはないが、数々の伝説を生み出し続けている稀代の名ユニットだ。そんな名機が誕生した背景を、今から30年も前になるデビュー当時の記録と記憶から振り返ってみることにしよう。

第二世代GT-R(BNR32型)を誕生させるにあたり、日産は国内外のライバルを軽く凌駕するダントツの高性能を求めた。さらに、当時隆盛を極めていたグループAでの勝利、これもまたGT-Rが達成しなくてはならない絶対条件だった。

世界一のロードゴーイングカーの心臓であり、GT-Rの名に恥じない速さを身に付けるためには何よりもエンジンを決めなければ基本レイアウトが決まらない。だからこそ、RB26DETTの開発はGT-R復活(BNR32誕生)における大きなキーポイントに位置付けられ、当時の開発陣の中でも飛び切りのメンバーが集められることになったのである。

VG系でいくかRB系でいくか

当時の記録によると、GT-Rに搭載されるエンジンはノーマルの目標性能を300psクラスに定め、V型6気筒と直列6気筒のシリンダーレイアウトが異なる2種類で比較検討されたという。というのも、当時の日産にはV6のVG系と直6のRB系という2つのラインナップが存在していたため、どちらを選ぶことも可能だったからだ。

これら2つのエンジンをあらゆる角度から検討した結果、高回転域はクランクの短いV6が有利だが、バランスの良さと気持ち良いフィーリングなら直6にメリットがあると判断。さらに、グループAで勝つために必要となるターボ化にあたっても、V6は吸排気のデザインが難しく、直6の方がスペースに余裕がある。このような経緯から直6というシリンダーレイアウトが決定されたのだ。

次に排気量。エンジンの総排気量を決定するにあたって、最も大きなファクターとなったのはやはりグループAの存在だ。当時のグループAレギュレーションは排気量によって最低重量が変化し、日産ではレースで有利な最低重量となるのは2.3Lと2.6Lだと考えていた。

そして、ハコスカのような常勝マシンとなるためには600psクラスのパワーが必要であり、その出力を2.3Lの排気量から安定して引き出すのことは難しい。そうした理由から、必然的に2.6Lという排気量に決まったのである。

全てはグループA制覇のために

量産型市販エンジンの異端児

意外に感じる人もいるかもしれないが、RB26DETTは完全な新設計ではなく、すでに存在していた輸出用のRB24エンジンブロックをベースとしたものである。RB24のボアを86mmに拡大し、ストロークを73.7mmに延長して2568ccという排気量を実現したのだ(※RB30をスケールダウンしたものではない)。

ただし、ブロックにはオーバー600psを想定した補強リブが加えられているため、RB24とは別次元の強度を有するブロックに生まれ変わっている。

なお、グループAレギュレーションではピストン交換が許されていたためノーマルは鋳造製となっているものの、耐熱性を高めるためにクーリングチャンネル&オイルジェットを実装。排気側バルブには、世界で初めて自己冷却性を持つナトリウム封入式も採用した。

さらに、ハイパワーに対応するためにヘッドボルトはサイズアップされ、クランクはフィレットロール加工が施された鍛造となっている。

グループA基準で開発された量産型レーシングエンジン

また、グループAレギュレーションではターボチャージャーの個数やサイズ変更が許されていなかったため、タービンは1基あたり300psの容量を持つものを2基使ったツインターボを採用。インタークーラーも、レギュレーションで交換が禁止されているからこそ、それまでの市販車とは全くかけ離れたバンパーダクトいっぱいに広がる超大型の前置きタイプを与えたのだ。

つまり、RB26DETTは量産エンジンでありながら、全てにおいてグループAのレギュレーションを意識した作り込みがなされているのが何よりの特徴。開発基準はグループAで勝つために必要なのか? というところに収束し、レギュレーションで交換が許されていない部分は市販車レベルを大きく超えるクォリティで仕上げられた。まさに、レースに勝つために設計されたエンジンなのである。

そもそも2568ccという排気量こそ、量産市販エンジンとしては愚の骨頂ともいえる設定。排気量500ccごとに自動車税額がアップする日本においては、税額の区切りである2500ccを超えた、たった68ccのために毎年の自動車税が高くなってしまったり、自動車保険料が高くなってしまう。こんな販売する上で大きな足かせになってしまうことが分かっている設定を、わざわざ行ったエンジンは他に存在しない。

しかし、ここまでの拘りを持って設計されていたからこそ、RB26DETTは誕生から生産終了まで大きな設計変更が行われずとも、グループAにおいて常に一戦級の戦闘力を保ち続けることができたのだ。そして、こうしたストイックな設計思想がいつまでも我々のハートを掴み続けている秘密なのかもしれない。
Posted at 2019/07/10 21:37:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2019年07月10日 イイね!

カップルで乗る車じゃないよなw

カップルで乗る車じゃないよなwわずか765キロ 超軽量スーパーカー「ラディカル・ラプチャー」がデビュー

 かつてはニュルブルクリンクの市販車最速タイムを記録したこともある、イギリスのスポーツカーメーカー「ラディカル」が、またまたぶっ飛んだ新型を発表。モータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でさっそくその走りを披露しました。

 「ラプチャー」と名付けられたこのマシン、見た目はまるでレーシングカーのよう。しかし、写真をよく見るとナンバープレートが……意外にも公道を走れるクルマなのです。彼らは「ロードカーとレーシングカーのパフォーマンスの境界線をぼやけさせる」マシンだとうたっています。

 ラプチャーの最大出力は350馬力、最高速度は時速165マイル(約265キロ)と、この手のマシンとしてはそう驚くほどの数値ではありません。このラプチャーの最大の武器は「軽さ」です。

 なんと車重は765キロ! 日産「デイズ」、三菱「ekワゴン」、ホンダ「Nワゴン」などよりも軽く、圧倒的なパワーウェイトレシオで静止状態から時速60マイル(約96キロ)まで加速するのに要する時間はたったの3秒。驚異的な性能ですね。

 ミッドシップレイアウトでコーナリングを楽しめそうなマシンで、走行映像でも機敏な動きが見て取れます。


英ラディカル、公道を走行可能なレーシングカー!?「ラプチャー」を世界初披露

英ラディカル・スポーツカーは7月4日、同日開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、新型ロードゴーイングレーサー「ラプチャー」を世界初披露した。

サーキットと公道の境界線を曖昧にする、文字どおり「急進的な」ピュアスポーツカーを手がけるラディカルは、バックヤードビルダーの伝統を今に受け継ぐ少量生産の英国メーカーだ。一般人にはレーシングカーにしか見えないその製品群は高性能の一言で、2009年には「SR8」で公道用車両による当時のニュルブルクリンク最速ラップを記録している。

今回、世界からファンが集う恒例のカーイベントでアンヴェールされたラプチャーは、ラディカルの新たなフラッグシップマシン。プロトタイプレーサーと見紛うスタイリングは、ラディカルの伝統に則ったもので、ヘルメットなしで乗るのははばかられるが、各種法規に適合しており、このまま公道を走行可能という。

ミッドに搭載されたパワーユニットは、フォード製2.3Lターボにラディカルのエンジニアが徹底して手を入れたもので、最高出力350馬力、最大トルク434Nmのパワーはパドルシフト付6速シーケンシャルギアボックスを介して後輪を駆動する。出力だけ見ればラプチャーを上回るマシンは数多あるが、注目はスペースフレーム構造のシャシーや複合材を多用し765kg(乾燥重量)まで軽量化されたウェイトで、これにより0-60マイル/h(約97km/h)加速は3秒フラットを達成している。

また、アジャスタブルダンパーが組み合わせられるサスペンションはサーキットでも公道でも完璧なロードホールディングを実現。さらに、2枚翼の大型リアウイングやダブルトンネル構造のリアディフューザーに加え、アンダーボディも整流効果を発揮するなど、ボディ全体でエアロダイナミクスの向上が図られた。

設計から組立まで全工程がピーターバラで行われる純血英国車のラプチャー。そのオーダーは間もなく受付開始となり、8月には初号車がデリバリーされる予定だ。


ラディカル、公道走行可能な新型スポーツカー「ラプチャー」を発表

Radical Rapture
ラディカル ラプチャー

ライブストリーミング発表後、グッドウッドで実車公開

ラディカル・スポーツカーズが公道走行が可能な新フラッグシップスポーツカー「ラプチャー(Rapture)」を発表した。同社はライブストリーミングで公開後、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード会場において実車の展示も行なっている。

「ラプチャー」の開発目標に掲げられたのは、サーキットと公道において他では得られないエモーショナルな走行体験を実現すること。最高出力や最高速度にこだわるのではなく、軽量構造と高レベルなエアロダイナミクスを組み合わせることで究極の走行性能を求めた。ラディカルがこれまでモータースポーツ参戦により得てきた経験が積極投入された上で、完全に欧州の交通法規もクリアしている。

最高出力350bhpを発揮するフォード直4ターボを搭載

FIA規定の安全セルとクラッシュ構造を備えた軽量スペースフレームシャシーに、ハイダウンフォースをもたらすコンポジット製ボディワーク、2段式リヤウィング、ダブルトンネルディフューザーを採用した。

パワーユニットはフォード製2.2リッター直4直噴ターボ・エコブーストを搭載。ラディカル・パフォーマンス・エンジンが改良を加えたことで、最高出力350bhp、最大トルク320lb/ftを発揮する。ギヤボックスは6速パドルシフトがチョイスされた。

足まわりには「SR3 SL」と「RXC クーペ」で実績のある“ニックリンク”ダブルウイッシュボーンサスペンションに改良を施して採用。サーキットと公道どちらでも使用できるようにセッティングが最適化されている。コクピットは2基の一体型ヘッドレストとマルチポイントハーネスを備えたレーシングシートを装備。ダッシュボードにはデータロギング機能を備えたLCDディスプレイを備えている。

ピーターバラ本社工場ですべての開発と生産を行う

ラディカル・スポーツカーズのジョー・アニールCEOは、「ラプチャー」の開発意図について以下のように説明した。

「これまで、ラディカルは常に限界を超えようとしてきました。『ラプチャー』の開発において、世界中のカスタマーが公道でドライブできるように法規をクリアすることだけではなく、そのコアにはサーキットでこそ活きる性能を実現することにありました」

「20年以上にわたる我々のモータースポーツ活動の経験を可能な限り組み入れました。『ラプチャー』は最先端の直噴ターボチャージャーパワートレイン技術に、先進のエアロダイナミクスを組み合わせることで、非常にユニークなモデルに仕上がっています」

開発と生産は英国ケンブリッジシャーのピーターバラにあるラディカルの本社ファクトリーですべて行われる。イギリスに加え、すでにフランスとドイツからもオーダーを受け付けており、8月上旬には最初のデリバリーが行われる予定だ。


https://www.youtube.com/watch?v=xZIQc0q239I


実車 ラディカル・ラプチャー、公道重視の新型車 サーキット講習も グッドウッド

もくじ
ー 0-100km/h加速 約3秒
ー パワー・ウエイト・レシオ 464ps/1t
ー 公道用/サーキット用 選べるオプション
ー アジア販売 現在調査中

0-100km/h加速 約3秒

サーキット用車のスペシャリストとして知られるラディカルが、これまでで最も公道走行に重点を置いた新型モデル「ラプチャー」を、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表した。

同社によれば、この新しいフラッグシップ・モデルは「生々しい、爽快なドライビング体験」を、公道でもサーキットでも提供できるクルマとして設計されたという。特に軽量化と空力効率には力が入っている。

ラプチャーのパワーユニットは、マスタングや新型フォーカスSTに搭載されているフォード製2.3ℓエコブースト・エンジンをベースにラディカルがチューンしたもので、最高出力355ps、最大トルク44.2kg-mを発生。このエンジンには、軽量クランクシャフトや鍛造ピストンとコンロッドを採用し、フォード・フォーカスRSから流用したツインスクロール・スーパーチャージャーが加えられている。

ラプチャーは0-60mph(約96.6km/h)を3.0秒で加速し、最高速度は165mph(約265.5km/h)に達するという。

パワー・ウエイト・レシオ 464ps/1t

ミドシップに搭載されたエンジンのパワーは、6速パドルシフト・ギアボックスを介して後輪に伝えられる。シフトダウン時には自動的にエンジンの回転を合わせる「オート・ブリッパー」機能を備える。

軽量スペースフレーム・シャシーを持つオープン・コクピット2シーターの車体は、重量わずか765kgに抑えられており、パワー・ウエイト・レシオは1トンあたり464ps。ライバルとなるダラーラ・ストラダーレやロータス3-イレブンと同等だ。

公道仕様のラプチャーは、フル調整式サスペンションやブレーキ、ドライブトレインを、ラディカルのサーキット仕様車であるSR3やSR8と共有する。これらのコンポーネントは、モジュラー構造のボディにより、調整や修理が容易であると同社は言う。

ラプチャーのスタイリングは、ル・マンのプロトタイプから着想を得たラディカルのデザイン言語を控えめに進化させたものだ。2015年に発表されたレースカーのRXCスパイダーと比べると、ノーズコーンの形状やディフューザーのセットアップ、リアウイングのデザインが変更されている。

公道用/サーキット用 選べるオプション

マルチファンクション・ステアリングホイールの裏に装備されたLCDディスプレイは、ライブ・テレメタリーの表示やレース・ロガーなどの機能を備える。

電動ミラーとヒーターは標準装備。オプションでストーンガード・プロテクション・キットや専用ボディカバー、GPSを備えたカメラ・システム、内張が施されたインテリア・パネル、ヨーロピアン・トラベル・パックなども用意されている。盗難を防ぐリモコン式イモビライザーや、万が一の事故に備えた消化器も標準で装備されている。

サーキット走行専用のパフォーマンス・パッケージを選ぶと、ブレーキ踏圧の記録システム、リアのけん引フック、ブレーキのバイアス調整ダイヤル、フロント・ダイブ・プレーン、ステアリングに備わるF1スタイルのパワートレイン調整スイッチなどが追加される。鍛造アロイホイールとスリックおよびウェット用レーシング・タイヤのセットもオプションで提供される。

ラディカルはラプチャーを、欧州のモータースポーツで活躍することは期待せず、同社の他のモデルよりも公道走行を重視して開発した。とはいえ、顧客が要望すればラディカルの耐久レース用マシンに仕立てることも視野に入れているという。購入時には、このクルマの性能を「最大限に引き出す」ために役立つサーキット走行の講習も受けられる。

アジア販売 現在調査中

ラディカルのディレクターを務めるアンドレアス・ツィールケは、ラプチャーが伝統的なサーキット専用マシンより「手が掛からない」と語る。なぜなら、サーキットと公道の両方を走ることができるので、トレーラーを購入したり、サーキット用と公道用のタイヤを別々に用意したりする必要がないからだ。

彼はまた、ラプチャーがそんな意図したとおりに使われることを願っている。「傷がついたり、縁石にぶつけたりするかもしれません。でも、このクルマはガレージの置物ではないということです」

ラプチャーは右ハンドルと左ハンドルの両方が用意されるが、まずは欧州のみで販売される。それから英国の公道を走るための法規や安全基準に適合した仕様も製造される。米国やアジアの市場で販売できる可能性については現在調査中だという。

ラプチャーが加わったことで、現在ラディカルが製造するモデルは、184psのスズキ製1340ccエンジンを搭載するエントリー・レベルのサーキット専用車SR1から、659psを発生する3.5ℓエコブーストV6エンジンを搭載した公道走行可能なRXC GTまで、全部で6車種になった。

ラプチャーの注文は現在受付中。価格は8万9500ポンド(約1200万円)からとなっている。最初の納車は8月上旬になる予定だ。メーカーによれば、既にフランスとドイツからいくつかのオーダーが入っているという。
Posted at 2019/07/10 21:33:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記

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