2020年04月05日
【725ps超えか】アストン マーティン 新しいV6ハイブリッドエンジンを自社開発
1968年以来、初の自社製エンジン
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
アストン マーティンは、自社設計の新しいハイブリッドV6パワートレインの詳細を、初めて明らかにした。
このエンジンは、2022年からヴァルハラの中型スーパーカーに搭載予定となっており、すでに広範な動力計試験を受けている。
1950年代から1960年代のアストンの有名なエンジニアである、タデク・マレックにちなんで、TM01というコードネームが付けられている。
この、ターボチャージャー付き3.0L V6は、同社にとって1968年以来、初の自社製エンジンとなる。
通常のハイブリッドと、プラグインハイブリッドの両方を含む「新しいハイブリッドシステム」に採用される。
現段階の情報では、725psを発生するDBSスーパーレッジェーラの最上級モデル以上のパワーを発揮する、同社の最も強力なエンジンとなると言われている。
極めて高いパフォーマンス
6つのシリンダーヘッド内のターボ取り付け部分の「ホットV」構造と、ドライサンプを特徴としている。
コンパクトなため、フロントマウントとミドマウントの両方のアプリケーションに、適応可能となっている。重量は200kg未満。
アストンは、パワーとトルクのレベルは「それぞれのモデルに求められる特性によって決定します」と述べており、ほかのモデルにも、この新しいユニットが採用される可能性を示している。
また「ミドエンジンのスポーツカーの極めて高いパフォーマンス」を提供し、将来のユーロ7 CO2規制に適合するとのことだ。
このエンジンは、2023年型ヴァンキッシュにも搭載される予定となっているが、ハイブリッドDBXへの採用については、まだ明らかにされていない。
アストン マーティンのCEO、アンディ・パーマーは、新しいエンジンについて「パワートレインの自社開発という大きな課題に、チーム一丸となって挑戦しています」
「今後、このパワーユニットは多くのプロジェクトに必要不可欠なものとなります。大きな成果をあげることが出来ると確信しています」と述べている。
Posted at 2020/04/05 09:43:06 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月05日
IHI:世界初、ジェットエンジン後方に搭載可能なエンジン内蔵型電動機を開発
IHIは本年2月、ジェットエンジン後方のテールコーン内部に搭載できるエンジン内蔵型電動機(250kW級)を、国内各社と連携し、世界で初めて開発した。
ジェット旅客機の運航機数は、旅客需要の増加に伴い、今後20年間で約2倍に増加すると見込まれる一方で、国際航空運送協会(IATA)は、航空機のCO2排出量を2050年に2005年比で50%削減する目標を掲げている。このためには、従来の技術改善のみならず、安全性・経済性を維持しつつ、環境性を飛躍的に向上させる新たな航空機システムの実現が必要だ。IHIは、航空機のCO2排出量削減に向けた技術革新として、エンジンを含む航空機システム全体のエネルギーマネジメントの最適化を目指す「航空機・エンジン電動化システム(More Electric Architecture for Aircraft and Propulsion:MEAAP」を提唱している。その実現に向けて、本年2月、ジェットエンジン後方のテールコーン(*1)内部に搭載できるエンジン内蔵型電動機(*2)(250kW級(*3))を、国内各社と連携し、世界で初めて開発した。
MEAAPは、単なる機器の電動化にとどまらず、現状、有効利用されず機外に排出されている客室の空気を電気機器の冷却に再利用するなど、エンジンを含む航空機システムの最適化により、飛躍的な低燃費の実現を目指すもの。これは、従来の複雑な油圧・空気圧系統などを不要とすることから、設計自由度や整備性の向上および質量軽減を可能とする。この実現に向け、IHIは国内外各社と連携し、様々な研究開発に取り組んでいる。
MEAAPを実現するための最大の課題のひとつが、消費電力の増大に対応する大容量の電動機の開発である。従来の航空機は、ギアやシャフト機構を介して、エンジン外側に搭載した電動機とエンジン回転軸をつなぎ発電しているが、この方式の大容量化は、機器の大型化による空気抵抗増加などを招く。そこで、新たに電動機をエンジン回転軸に直結するエンジン内蔵型電動機に関する研究開発が国内外で行われている。
エンジンのうち、最も運用性や整備性に優れる電動機の搭載位置はテールコーン内部だが、振動・衝撃・高温など、電動機にとっては過酷な環境であり、大容量電動機をエンジンに搭載する方法、またエンジンの排熱に対する電動機の耐熱性が技術課題となっていた。IHIは、300℃耐熱絶縁被膜を有する高密度成形コイルなどの電動機の高出力密度化に有用な材料技術を駆使した部品開発とともに、ジェットエンジンの研究開発で培った熱・流体・構造技術を活かした新開発の排熱システムを組み合わせて、テールコーン内部にエンジン軸直結で搭載できるエンジン内蔵型電動機を開発した。本年2月には、IHI技術開発本部(神奈川県横浜市)にて地上実証試験を実施し、定格出力250kWを達成した。
なお、本開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構の「航空機用先進システム実用化プロジェクト」の委託業務「次世代エンジン電動化システム研究開発」において実施したもの。
IHIは、今後、この技術革新に求められる機器の電動化開発を継続して行い、その後、航空機システム全体の電動化・最適化に取り組み、2030年代にMEAAPの実現を目指している。今後、エンジン内蔵型電動機のジェットエンジン搭載実証の検討を加速するとともに、次世代航空機で期待されるハイブリッドエンジン化などを目指し、さらなる大出力化に向けた可能性を検討していく。
(*1) テールコーン:高温となるジェットエンジン低圧タービン後方に位置し,排気の流れを整える部品。
(*2) 電動機:本稿においては,電動機(Electric Motor)だけでなく発電機(Generator)の意味も含んでおり,航空機に必要な電力を発電するとともに,将来的に電力でファンを駆動することも目指している。
(*3) 250kW級:現在運航中の旅客機に搭載されている最大の発電機(250kVA)以上の出力を有する。
Posted at 2020/04/05 09:37:25 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月04日
【世界で750万台に対策】独フォルクスワーゲン ディーゼル問題の経過を説明
ドイツ国内 99%に対策
独フォルクスワーゲンは、2019年の業績を発表する年次記者会見において、いわゆるディーゼル問題の経過について触れた。
会見に登壇したヘルベルト・ディース会長が、約20分にわたるプレゼンテーションの最後に、2019年のディーゼル問題への対応について説明する時間を設けたのだ。
まず、ドイツ国内においては、EA189型エンジンを搭載したディーゼル車の99%以上が、技術的なアップグレードをすでに終了したことが発表された。
またフォルクスワーゲンは、全世界で750万台以上の車両のアップグレードを実施したことを報告。さらに、アップグレード対象ではないドイツ国内のディーゼル車に対しても、窒素酸化物を平均20~30%低減させるソフトウェア・アップデートの提供を自主的に実施しているという。
ドイツ国内の集団訴訟については、個々の訴訟が行われないように、ドイツ連邦消費者団体連盟と和解したことも説明された。これにはドイツ司法機関への負担軽減に貢献しようという側面もある。
「真に根本的な変革」
また、シュツットガルト検察当局が起こした、ポルシェAGに対する行政上の罰金の支払いに関する訴訟は、ポルシェが罰金命令を受け入れたことで結審している。
ドイツ以外の国、具体的にカナダ、チリ、オーストラリアでは、訴訟において原告との和解が成立したことも発表された。
米国から派遣されたモニターのラリー・トンプソン氏、そして彼の200名弱からなるチームがディーゼル問題による影響への対処を支援し始めてから、まもなく3年目を迎える。
ディース会長は、「彼らのサポートにより、わたし達は会社の構造およびプロセス面において、真に根本的な変革を定着させることができました。その範囲は、匿名による内部告発システムの採用から、第三者による監査の実施、コンプライアンス違反に対する経営陣の報酬返上にまで及んでいます」というメッセージを発表。
このモニター体制により、同社は透明性の高い、責任のある会社へと変化し、そのプロセス、企業文化、社会的責任などを高めるために採用した努力は、今後も継続してゆくと、プレゼンテーションを締めくくっている。
Posted at 2020/04/04 19:58:21 | |
トラックバック(0) |
リコールなど | 日記
2020年04月04日
SHIROBAKO「宮森あおい」、MAPLUSキャラdeナビに登場
エディアは、同社が運営する徒歩・カーナビアプリ「MAPLUSキャラdeナビ」にて、上映中の「劇場版『SHIROBAKO』」より、キャラチェンジセット「宮森あおい(CV:木村珠莉)」の提供を開始した。
MAPLUS キャラdeナビは、基本利用料無料のナビアプリ。キャラチェンジセット購入またはゴールドパス加入で、声優陣の演じる個性豊かなキャラクターやアーティスト、タレントなどが、それぞれの世界観に合わせたセリフや、案内表示ボタン・背景などとともに目的地まで案内してくれる。
SHIROBAKOは、P.A.WORKS制作、水島努監督によるオリジナルテレビアニメ。アニメーション業界に入って夢を追う5人の若い女性を中心に、作品の完成を目指して奮闘するアニメーション業界の日常を描いている。2月29日からは劇場版が公開されている。
キャラチェンジセットでは、「小さなことからコツコツと......! ナビも仕事も小さな作業の集合体ですからね」「経験上、疲れた頭には羊羹が効きますよ! 私も昔、矢野さんにもらったな~」など、主人公である「宮森あおい」が制作進行として、時には楽しく、時には緊張感を持った道案内を行う。宮森あおいの心の声「ミムジー&ロロ」も少しだけ出演する。
また、道案内だけでなく、本編を思い返す内容のボイスも多数収録。ドライブのお供だけでなく、「原画回収」にも使える内容となっている。
Posted at 2020/04/04 19:53:48 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月04日
2020年F1カレンダーの構想:1月までの延長や2デー開催についてF1とチームが協議
2020年F1シーズンは来年1月まで行われ、過密スケジュールをこなすために2デー開催になる可能性があると、フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットが語った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕から第8戦までが中止あるいは延期となり、F1は現在、カレンダー修正に頭を悩ませている。
F1のCEOチェイス・キャリーは、3月23日の声明で、シーズンを夏にスタートし、15戦から18戦を開催したいという意向を示した。
現時点で日程変更が発表されていない最初のグランプリは6月14日のカナダGPだが、これが予定どおり開催されるという保証はない。F1は流動的な状況のなか、できる限り多くのグランプリを開催するための方法を探っている。
「我々は常に対話を行っている」とビノットはSky Italiaに対して語った。
「今は重要な局面であると、私も他のチーム代表たちも感じている」
「タイムテーブルに関しては、我々はキャリーとFIAにカレンダーを定める自由を与えた。この状況では彼らにとってそれが必要だ」
「いくつかの案について検討している。たとえば、ハードスケジュールを組み、(2021年)1月にも2戦か3戦実施するという案だ」
「グランプリウイークエンドを2日間にすることも可能だ。フリープラクティスを土曜朝から行うことにすれば、グランプリ同士の日程が近い場合でも、ロジスティクス面において必要な条件を満たすことができる」
「さらに、(例年8月に行う)ファクトリー閉鎖を現在行っていることで、開催の状況が整えば、8月にもレースを行える見込みがある」
「できる限り多くのチャンスを確保する必要がある。それによって2020年シーズンをより完全な形で行うことが保証されるかもしれない。次のシーズンが始まるのは3月以降なのだし、可能性は十分にある」
「SUPER GT」新型コロナの影響で富士と鈴鹿の開催延期が決定 岡山に続いて国内3連戦がすべて延期に
国際モータースポーツ「SUPER GT」を主催するGTアソシエイションは2020年3月30日、5月に予定していた2020シーズン第2戦、第3戦の開催延期を決めたと発表しました。
延期になったのは5月3日・4日に予定していた第2戦の富士スピードウェイ戦、5月30日・31日に予定していた第3戦の鈴鹿サーキット戦。すでに4月11日・12日の日程で予定していたシーズン開幕戦の岡山国際サーキット戦の延期が発表されていましたが、これで国内で行われるシーズン開幕3連戦すべてが延期となりました。
運営はプレスリリースで「新型コロナウイルスに関する政府の対策基本方針および感染の拡大状況等に鑑み、開催サーキットとの協議の結果、感染拡大の防止および来場されるお客様の健康と安全を考慮し、開催を延期することといたしました」と、延期理由を説明。延期が決まった3戦の新しい日程については、今後の状況を考慮して改めて発表するとしています。
「SUPER GT」2020シーズンは、岡山、富士、鈴鹿に続いて、7月にタイ戦、セパン戦、9月にSUGO戦、10月にオートポリス戦、11月にシーズン最終戦となるツインリンクもてぎ戦を予定しています。
JAF、4月30日までの国内レース関連イベント自粛を要請。競技会やライセンス講習などが延期へ
JAF日本自動車連盟は4月1日、公式ホームページで「新型コロナウイルス等防止対策に係るお願い(2020年4月1日版)」を発表し、このなかで「4月30日までの間に開催が予定されているすべての日本選手権競技会をはじめJAF公認競技会、JAF認定ライセンス・公認審判員講習会、練習・走行行事等につきまして、延期等とする感染防止対策を講じていただくこと」を要請した。
JAFによる新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防止対策については2月21日と3月25日にも発表されており、25日の発表では4月30日までのJAF主催Bライセンス講習会を中止もしくは延期すること、公認競技会や練習・模範走行などを予定しているJAF登録クラブ・団体には、いわゆる“3つの密”が重ならないよう配慮した感染防止対策を講じるよう要請していた。
しかし25日の発表以降、東京都を始めとする複数の地方自治体が不要不急の週末外出を控えるよう要請するなど、新型コロナウイルス感染状況が深刻化していることを受け、JAFからさらに踏み込んだ要請が出された。
4月1日の発表で、JAFは次のように要請している。
「JAFが主催するBライセンス講習会(4月30日まで)は、中止もしくは延期とさせていただいておりますが、国内モータースポーツに関係するすべての皆様ならびに国民の健康と安全を考慮して、JAFメディカル部会の助言に基づき、催事等に起因した感染リスクを防止するため、4月30日までの間に開催が予定されているすべての日本選手権競技会をはじめJAF公認競技会、JAF認定ライセンス・公認審判員講習会、練習・走行行事等につきまして、延期等とする感染防止対策を講じていただくことをお願い申し上げます」
「主催者・参加者・クラブ・団体・関係者等の皆様におかれましては、多大なる煩慮をお掛けいたしますが、皆様の健康・安全を鑑み、引き続きご理解とご協力のほど、宜しくお願い申し上げます」
【新型コロナウイルス】グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード延期決定
グッドウッド・フェスティバル、晩夏か初秋へ延期
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
人気のある英国の自動車イベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、延期されることとなった。
当初、7月9日から12日まで開催される予定だったが、晩夏か初秋の開催となる可能性が高いという。
新しいスケジュールは数週間以内に決定され、購入済みのチケットはそのまま利用が可能だそうだ。
グッドウッド・エステートのオーナーである、リッチモンド公爵は「数週間にわたり、関係者全員と協力し、フェスティバルオブスピードの7月開催を目指してきました」
「コロナウイルス感染拡大による不安と、状況が大幅に改善される時期がわからないため、残念ですが7月のフェスティバル・オブスピードを延期します」と述べている。
「信じられないような状況が続いていますが、やがて落ち着くでしょう」
「史上最高のイベントとなるよう準備をすすめていきます。みなさんを再びグッドウッドに迎えられることを、楽しみにしています」と付け加えた。
延期、中止された、そのほかの自動車イベント
そのほかにも多くの、自動車イベントが延期または中止されている。
開催直前に中止が決定された3月のジュネーブモーターショーに続き、4月に予定されていたニューヨークと北京のモーターショーは延期されている。
6月9日に開幕予定のデトロイトモーターショーは、まだ開催が予定されている。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、典型的な展示ホールとは違った、英国らしいガーデンパーティーのような雰囲気で、近年人気を集めている。
有名なサーキットでダイナミックなレーシングカーが見られること、英国にはポピュラーなモーターショーの開催が少ないことも、人気の理由となっている。
昨年は、メルセデスAMG A45、ミニ・エレクトリック、BACモノRが披露され、大きな注目を浴びた。
また、フォルクスワーゲンのEVレーシングカー「ID.R」は、グッドウッド・ヒルクライムで、20年ぶりの記録更新となる、史上最速記録を樹立している。
全日本ラリー:JAFの新型感染症対策を受け、ツール・ド・九州2020in唐津が開催延期に
4月1日、ツール・ド・九州2020in唐津を主催するグラベルモータースポーツクラブは、新型コロナウイルス(COVID-19)に係るJAF日本自動車連盟の要請を踏まえ、4月10~12日に開催を予定したJRC全日本ラリー選手権第3戦を延期すると発表した。
ツール・ド・九州2020in唐津は、佐賀県唐津市および、伊万里市周辺で開催されるターマック(舗装路)ラリーイベント。2016年にはシーズン開幕戦の舞台に選ばれている。
2020年シーズンのJRCでは、昨年の台風19号の影響で中止となった開幕戦Rally Tsumagoi、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため無観客での開催となった第2戦新城ラリー2020に続く第3戦として全日本選手権のカレンダーに組み込まれていた。
しかし、JRCをはじめとした国内モータースポーツを統括するJAFは1日、公式ホームページで『新型コロナウイルス等防止対策に係るお願い(2020年4月1日版)』を発表。その内容は「4月30日までのすべてのJAF公認競技会において、延期又は中止をお願いする」というもの。
この要請を受けてツール・ド・九州2020in唐津の主催者であるグラベルモータースポーツは、イベントの開催を延期することを決定。同日、大会ホームページにて『重大なお知らせ(大会延期)』と題した声明を発表している。
なお、ツール・ド・九州2020in唐津の代替日程は現時点では明らかになっておらず後日、アナウンスが行われる予定だ。
Posted at 2020/04/04 19:42:21 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記