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2020年07月30日 イイね!

開催する事は良いんだけど無観客は寂しいな

開催する事は良いんだけど無観客は寂しいな2020年ニュルブルクリンク24時間の開催が正式決定も、今季は無観客での開催に

 ドイツのニュルブルクリンクで、グランプリコースと北コース(ノルドシュライフェ)を組み合わせたコースで争われる伝統の耐久レース『ADAC・トタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)』が、当初予定から延期された9月24~27日に正式に開催されることを、主催者であるADACノルトラインe.V.が公式に発表した。ただし、2020年は無観客での開催となる。

 毎年非常に多くのマシンが参戦し、そしてドイツのみならず世界中からファンが詰めかけ、名物とも言えるキャンプを貼りながらレースを楽しむのが風物詩とも言えるニュルブルクリンク24時間。ADACノルトラインe.V.は、今季のニュル24時間開催を目指し、すでに日程を発表していたほか、前向きに準備を重ねていることを数回に渡って発表していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止策にもとづき、ドイツ政府および地方行政機関との兼ね合いもあり、開催の公式発表はギリギリまで待つこととなった。すでにエントリーを済ませているチームやファン、そして関係者すべてがこの公式発表を待ち望んでいただけに、まずは胸をなで下ろしたに違いない。

 しかし一方で、希望をもちながら24時間レースの準備を継続していたADACノルトラインe.V.は、残念ながら無観客レースにせざるを得ないという苦渋の選択に迫られた。ノルドシュライフェを含むニュルブルクリンクは、グランプリコース周辺はもちろん、ノルドシュライフェのコースサイドには世界中のファンがキャンプをしたり、バーベキューを楽しみながらレースを観戦するのが長年の恒例行事となっていた。レースを戦っているドライバーが車内でバーベキューの香りを嗅ぐことができるなど、世界のサーキットのどこにもない、ニュルならではの独特な雰囲気が融合してレースがかたち作られていた。

 レースディレクターのヴァルター・ホーヌングは「このような厳しい新型コロナ禍において、レースを開催できることは、主催者側としても非常にうれしく思う」と開催決定の喜びを語る一方で、多方面の行政や専門機関とともに、数多くの調整を行う必要があったという。

「残念ながら、今年は熱狂的なファンの来場を断らざるを得ない状況にある」とホーヌング。「ドイツをはじめ、欧州各国で徐々に開始されているモータースポーツイベントよりも、ニュル24時間は観客数も多いうえ、ファンと参加者が密接で、密集を避けるのはかなり困難な状況だ」と無観客レースを選択せざるを得ない状況を説明した。

 また、大会組織委員長を務めるミルコ・ハンセンは「不足している入場料収入と感染拡大防止による必要特定のコストを確保するために、財政確保や管理に務める必要性があった」とし、アウディ、メルセデス、BMW、ポルシェ、トタル、ファルケン、ミシュラン、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスなど、参加者がリスクを回避するための基金に協力してくれたという。

「この基金に参加するパートナー企業が、開催費用の一部を補い、レースの存在を保証するために重要な貢献をしてくれたことに大いに感謝したい」と、無観客レースとなりチケット収入が見込めないとあり、賛同する企業の財政的サポートなしには開催が難しかったことを述べている。

 また、ADACノルトラインe.V.は、今季の現地観戦を楽しみに待っていたファンへ向けても理解と支援を依頼した。すでに購入している前売チケットは、そのまま2021年度にも利用できるが、希望者には返金処理を行うことを保証する。さらにオンラインストリーミングやライブタイミングのほか、NITROチャンネルを通してテレビでも地上波無料放送を行う。

 さらにレース中には、自宅で観戦するファンにドライバーやチームの様子がより身近に感じられるように、いくつかの特別のファンアトラクションが計画されるなど、さまざまな工夫を凝らす予定だ。

 すでにNLSニュルブルクリンク耐久シリーズでは、ADACやニュルブルクリンク、ロベルト・コッホ研究所、国立ボン大学衛生学研究所、ドイツモータースポーツ協会、国・州・市町村の行政機関とともに独自の衛生管理のガイドラインを作成し、すでに3戦を衛生管理違反者や感染者を出すことなく無事に終了している。

 とはいえ、例年20万人以上の来場者を誇り、大歓声の中でスタートするニュル24時間だが、今年は溢れんばかりのグランドスタンドやノルドシュライフェに誰ひとりとして観客がいない、真っ暗闇のレースとなる。史上初の無観客のニュルブルクリンク24時間がどんな展開となるのか、非常に興味深いところだ。

Posted at 2020/07/30 22:20:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2020年07月30日 イイね!

ノマドの最終型になるのか

ノマドの最終型になるのかホンダエンジン搭載、軽量スポーツのアリエル ノマド に最終「R」…335馬力スーパーチャージャー

アリエルモーターカンパニーは7月15日、アリエル『ノマド』の最終モデル、『ノマドR』(Ariel Nomad R)を英国で発表した。限定5台が生産される予定だ。

◆ホンダがシビックタイプR用エンジンを長年供給

『ノマド』は、英国のスポーツカーメーカーのアリエルモーターカンパニーが開発したモデル。アリエル社は1999年に復活した。同社の名前を有名にしたのが、超軽量スポーツカーの『アトム』だ。2003年から、ホンダ『シビックタイプR』用の2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載している。

ホンダは2016年、アリエル社との間でエンジンサプライヤー契約を更新し、シビックタイプR用エンジンの供給を継続すると発表した。ホンダはすでに、累計1500基以上のエンジンをアリエル社に供給している。

アトムシリーズの最新モデルには、シビックタイプR用の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最大出力は320psを発生する。車両重量は595kgに抑えられ、0~100km/h加速2.8秒、最高速260km/hの性能を実現している。

◆ホンダ製2.0リットルエンジンに変更しスーパーチャージャー追加

このアトムのオフローダー版として、2015年に登場したのがノマドだ。オフロードタイヤや、オフロード仕様のサスペンションを採用する。ホンダ製の2.4リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」エンジンは、最大出力235ps/7200rpm、最大トルク30.6kgm/4300rpmを引き出す。車両重量は670kgに抑えられ、0~100km/h加速3.4秒、最高速201km/hの性能を備えている。

このノマドの最終モデルがノマドR。すべてのアリエル車と同様に、ノマドRはホンダエンジンを搭載する。ただし、2.4リットルのホンダ「K24」型エンジンではなく、ノマドRではホンダの「K20Z3」型2.0リットル直列4気筒エンジンに、アリエル独自のイートンタイプのツインスーパーチャージャーを追加した。これにより、最大出力335ps/7600rpm、最大トルク33.6kgm/5500rpmを獲得する。

◆0~96km/h加速2.9秒

このスペックは、標準版のノマドに対して出力は100ps、トルクは3kgmの増加となる。トランスミッションはSadev製6速シーケンシャルで、パドルシフトで操作を行う。動力性能は0~96km/h加速2.9秒、最高速195km/hと発表されている。

足回りには、特別に開発されたビルシュタイン製の 「MDS」2ウェイ調整式モノチューブダンパーを装備する。コンプレッションとリバウンドの個別調整が可能だ。専用開発されたアイバッハ製スプリングを組み合わせる。軽量の18インチマルチスポークアルミホイールには、ヨコハマの「A052」タイヤを装着する。ブレーキは、アルコン製の4ピストンキャリパーと2ピースのベンチレーテッドディスクを組み合わせた。

サイドにドアがないスパルタンな室内には、フルハーネスシートベルト付きの軽量バケットシートが装備されている。この軽量バケットシートは、人間工学に基づいて設計された新デザインとした。

アリエルモーターカンパニーは、ノマドの最終モデルとして、このノマドRを5台限定生産する予定だ。英国本国でのベース価格は、6万4500ポンド(約870万円)と発表された。同社は、ターマックラリー仕様に合わせて設計・調整されたノマドRは、究極のパフォーマンスを発揮する、としている。
Posted at 2020/07/30 22:17:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2020年07月30日 イイね!

排気系にはインコネル使われているんだね

排気系にはインコネル使われているんだねマクラーレンF1の衝撃、再び! ゴードン・マレーの最新作「T.50」が積むV12の詳細判明!【前編】

Gordon Murray T.50

ゴードン・マレー T.50

いよいよ2020年8月4日に世界初公開

ゴードン・マレー オートモーティブ(GMA)は英国時間2020年8月4日17時(日本時間8月5日1時)、新型スーパースポーツ「T.50」を世界へ初披露する。ワールドプレミアに先立ち、T.50に搭載するV12エンジンについての情報を公開した。

ゴードン・マレーがロードカーの世界に戻ってくる。マクラーレンF1の衝撃から30年弱。自身の設計キャリアは50年。彼が2020年のテクノロジーを使ってスーパースポーツを作るなら、果たしてどんなクルマになるだろう。その妄想がいよいよ現実の姿となって我々の前に現れようとしている。

「V12以外の選択肢は絶対にありえない」

T.50は低くタイトで軽いボディにモータースポーツ由来の空力性能を与え、マニュアルトランスミッション、そして自然吸気のV12エンジンを積む。いわばゴードン・マレーの教義から1mmも外れることのないスーパーカーだ。

ゴードン・マレー曰く「運転という体験の素晴らしさの半分以上は、エンジンが担っている」。だから、なにはなくとも世界で最も優れた自然吸気V12エンジンを作ろうという目標を最初に彼は掲げた。

「ずば抜けて秀でたエンジンというのは、明確なキャラクターを備えているものだ。レスポンス鋭く、素晴らしく鳴き、強大なトルクを叩き出しながらどこまでも吹け上がる。むろん自然吸気でなくてはならない。つまりT.50に積むエンジンはV12以外、決してありえなかった」

名門コスワースとの共同開発

T.50の心臓を作るにあたり、彼が門戸を叩いたのはレースエンジンの名門ビルダー、コスワース。心に思い描いていたのはフェラーリ 250 GTOが積んだ3.3リッターV12ユニットだ。できる限り排気量が小さく、個性的で、あふれるようなパワーを生む。そんなエンジンが欲しかった。

マレーの指示は至極明瞭であったという。エンジン自体の重量は、可能な限り軽くあるべし。そして、これまでのロードカーに搭載したどんなエンジンよりもレスポンスが速くなければならぬ、と。ターゲットは伝説の名車、マクラーレンF1である。

3.9リッターの自然吸気+48V ISG

高回転まで美しく回ることも条件とした。目標はマレーがライトカー・カンパニーで開発した公道用フォーミュラ「ロケット」。かのエンジンはレブリミット1万1500rpmまで回った。

さらに、豊かな個性ととびきり良い音、そして美しさも求めた。つまり、カバーもなくベルトの類もない、クリーンな見栄えのエンジンを目指したのである。

1トンを切る車体に相応しい相手として、コスワース側が提案したのが3.9リッターのユニットだった。ブロックとシリンダーヘッドはアルミ、チタン製のコンロッドとバルブを備えたバンク角65度のV12。そこに48Vのインテグレーテッドスターター兼ジェネレーターを組み合わせた。

いずれ伝説となるはずのクルマ

プロフェッサー・マレーのキャリアはエンジン設計からスタートした。T.50の心臓部にかける彼の情熱が並々ならぬものだったのもむべなるかな。そこにはF1レースと、マクラーレンF1で彼が得た知見のすべてを注ぎ込んだ。マレーは言う。

「非常に軽いコンポーネンツ、優れたパッケージング、そしてすこぶる鋭いレスポンス。この全ては20年のF1経験から得た知見です。また、駆動にベルトは一切用いていません。モータースポーツの頂点であるF1同様、ギヤ駆動方式を採用しているのもそれが理由です」

コスワースのマネージング ディレクター、ブルース・ウッドも次のように述べている。

「T.50のエンジンにゴードンが定めた基準は、我々が手掛けてきたどのエンジンよりも厳しいものでした。あらゆる面でこれまでの限界を押し広げたといえるでしょう。ゴードンのマクラーレンF1同様、いずれ伝説となるであろうクルマの開発に携われたことは我々コスワースの人間にとって、心震える出来事でした」

「このプログラムは、まさにコスワースをさらなる高みへと導いたのです。時のみぞ知るところではありますが、このGMA V12は歴史上のアイコンとして刻まれるエンジンになるような気がしてなりません」

(後編に続く)

【エンジン諸元】

GMA T.50

型式:コスワース GMA

種類:V型12気筒自然吸気

Vアングル:65度

排気量:3994cc

ボア×ストローク:81.5mm×63.8mm

圧縮比:14:1

最高出力:663ps/1万1500rpm

最大トルク:467Nm/9000rpm

レブリミット:1万2100rpm

エキゾーストシステム:インコネル及びチタン

オイル供給方式:ドライサンプ

冷却システム:水冷/ツインアルミニウムラジエーター(フロント)

オイル冷却システム:シングルアルミニウムラジエーター(リヤ)

スターター/オルタネーター:48V インテグレーテッドスターター/ジェネレーター(ギヤ駆動)

エンジンブロック:アルミニウム

シリンダーヘッド:アルミニウム

コンロッド:チタン

バルブ:チタン

エンジン単体重量:178kg


ゴードン・マレーの最新スーパーカー「T.50」は伝説の再来か。自然吸気V12の全容に迫る【後編】

Gordon Murray T.50

ゴードン・マレー T.50

マクラーレンMP4/6のホンダ製V12という着眼点

ゴードン・マレー オートモーティブ(GMA)の放つ最新作「T.50」は、稀代の設計者が30年ぶりに作る公道向けスーパーカーだ。その心臓部には、コスワースと共同開発した渾身のV型12気筒自然吸気ユニットが収まることになる。

そのV12の開発にあたっては、マレーが過去に携わった車両やレースからの知見を総動員して導入している。1990年代初頭のF1マシン、マクラーレン MP4/6に積まれたホンダ製3.5リッターV12「RA121E」も、T.50のエンジンに多大な影響を与えた。マレーによれば、パフォーマンスとバランスの良さ、そして重量の点で、F1で使われたV12の中で最高峰であったという。

BMW製 S70/2の美しさを現代に

もうひとつ、忘れてはならないのがBMW製「S70/2」の存在だ。マクラーレンF1に搭載した同ユニットを、いまもスーパーカーエンジンの頂点として称える人間は少なくない。

「何をおいても、BMW S70/2みたいにクリーンな見た目にしたいと考えました。カーボンや樹脂のカバーなどなく、トランペット(エアファンネル)やカムカバー、エキゾーストやヘッド、ブロックから成り、最小限のベルト駆動類は見えない場所に追い込んだ、あのエンジンのような。カーボンのカバーに覆われた現代スーパーカーのそれに相対する、解毒剤にしたかったんですね」とマレーは語る。

1万2100rpmのレブリミット

2020年の今日でさえ、マクラーレンF1はお金で買うことのできる最良のクルマの一台として考えられている。しかしマレーに言わせればS70/2には改善の余地があったらしい。レブリミットがいささか低く、サウンドが高まり始める頃にはギアの変速を迫られてしまうため、没頭できる時間がやや少なかったというのである。

マレーは次のように述べている。

「エンジン設計からキャリアをスタートした私としては、T.50専用の3.9リッターV12について考え、作り上げていく作業は大変な喜びでした。真っ白な用紙を前に、世界で最高の、ずっと高回転まで吹け上がり、素晴らしく美しい設計で、驚くようなサウンドを奏でるエンジンを創造する。これこそ私が長らくやりたいと願い続けていた仕事だったんです!」

ゴードン・マレーがライト・カー・カンパニーの「ロケット」で刻んだ1万1500rpmのレッドゾーンを、T.50はさらに塗り替える。GMA V12のレブリミットはじつに1万2100rpm。最高出力の663psを1万1500rpmで発揮する。レスポンスの鋭さも桁外れで、アイドリングからわずか0.3秒で1万2100rpmに達するという。

指揮者に従い高らかに歌いあげるV12

レッドライン付近で雄叫びをあげるエンジンサウンドは、ドライバーに大きな歓びをもたらす要素だ。その歓びをさらに高めようと、T.50の開発チームが着目したのが「ダイレクト パス インダクション サウンド」。マクラーレンF1のために開発したシステムだが、今回T.50のために改良を加えて搭載した。

ドライバーの頭上、ルーフに装備したカーボンファイバー製のラムエアインテークは、キャビンに響くエンジンサウンドを増幅させるスピーカーとしても作用する。システムは回転数ではなくスロットル開度に連動するため、パーシャルの場合は控えめな音をキープするが、ドライバーがひとたびスロットルを半分以上踏み込めば大きな声で歌いあげる、という仕組みになっている。

「ターボエンジンに、真に印象的なサウンドは望めません。T.50の音はきっと貴方を驚かせることでしょう。スロットル開度に合わせてドライバーを酔わせるようなうなり声があがり、空気を取り込むたびにサウンドが膨らみ、レブリミット目指してペダルを蹴り上げるほど、V12は高らかに歌いあげる。他のどんなロードカーにも似ていない声でね」。そうマレーは説明する。

T.50のドライバーは、さながらV12のオーケストラを自在に操る指揮者といえる。

エンジン単体重量は178kg

マレーのクルマづくりの教義に添うべく、GMA V12は軽量でなければならなかった。ブロックはアルミニウム製で、コンロッドとバルブ、そしてクラッチハウジングはチタン製、スチール製のクランクシャフト重量は13kgに抑えている。結果、エンジン単体重量は178kg。ロードカー向けのV12ということを考えれば、200kgを切るだけでも十分に驚異である。

マレー曰く「優れた設計はエンジンを軽くする。もちろんパフォーマンスや品質、パッケージング、レイアウトのすべてにおいて妥協は許されません」

V12エンジンの「むき出しの美しさ」

重量と同様に、サイズと搭載位置も車両の重心高を低めるために重要な要件となる。とくにコンパクトな設計は必須であった。マクラーレンF1では125mmだったクランク高を、今回はエンジン最下端から85mmに収めている。オイル供給方式はもちろんドライサンプだ。

現代スーパーカーのそれとは違い、T.50のエンジンコンパートメントは“ブラックボックス”化されていない。車両の中央部から回転するように開くガルウイングタイプのリッドを開けると、むき出しのV12がその美しい姿をさらしている。

レースカーエンジンのようにギヤ駆動方式を採用しており、補機類はなるべく視界に入らない位置に搭載。エキゾーストマニフォールドやトランペットが、スポットライトを浴びるようにセンターを飾っている。

エンジニアが作り出した現代の芸術

マレーは語る。

「このクルマを構成するすべての要素は、エンジニアリング的にいう芸術品なのです。私が作りたかったのは、1960年代のV12を現代的に解釈したもの。T.50から降ろしたとしても、このエンジンは魅力的な彫刻のように、モダンアートの一作となるでしょう」

【エンジン諸元】

GMA T.50

型式:コスワース GMA

種類:V型12気筒自然吸気

Vアングル:65度

排気量:3994cc

ボア×ストローク:81.5mm×63.8mm

圧縮比:14:1

最高出力:663ps/1万1500rpm

最大トルク:467Nm/9000rpm

レブリミット:1万2100rpm

エキゾーストシステム:インコネル及びチタン

オイル供給方式:ドライサンプ

冷却システム:水冷/ツインアルミニウムラジエーター(フロント)

オイル冷却システム:シングルアルミニウムラジエーター(リヤ)

スターター/オルタネーター:48V インテグレーテッドスターター/ジェネレーター(ギヤ駆動)

エンジンブロック:アルミニウム

シリンダーヘッド:アルミニウム

コンロッド:チタン

バルブ:チタン

エンジン単体重量:178kg
Posted at 2020/07/30 22:15:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2020年07月29日 イイね!

最終型からの新型へ

最終型からの新型へスバル 「レヴォーグ」の変遷 シリーズ6 レヴォーグ初のレカロを設定 2019年型(Fタイプ)

Fタイプ(2019年モデル)

スバル レヴォーグは2019年6月に年次改良が行なわれ、Fタイプ、つまり最終モデルとなり最も熟成されたモデルといってもよい。この年次改良ではハイビームアシストが作動する車速を従来の40km/hから30km/hに変更している。より低車速からハイビームアシストが作動を開始するようになっている。

この年次改良と同時に、特別仕様車として「1.6/2.0STIスポーツ アイサイト ブラックセレクション」と「1.6GT-Sアイサイト アドバンテージライン」を設定した。

1.6L、2.0Lの両モデルに設定された「STIスポーツ アイサイト ブラックセレクション」は、エクステリアでは18インチブラック塗装&切削光輝ホイール、ブラック塗装のドアミラーカバーを装備。インテリアではブラックトリムとレッドステッチを組み合わせ、さらにレヴォーグ初となるRECARO製フロントシートをメーカーオプションとして設定している。

「1.6GT-Sアイサイト アドバンテージライン」は、1.6GT-Sアイサイトをベースに、エクステリアでは、18インチブラック塗装ホイール、ブラック塗装のドアミラーカバー・ドアハンドルを装備。

ボディカラーは専用色としてXVなどで好評のクールグレーカーキを設定。インテリアは落ち着いた色合いのブルーをアクセントとしたウルトラスエード/本革シートにより、上質感を高めている。

特別仕様車「2.0GT アイサイト V-スポーツ」

11月には特別仕様車「2.0GTアイサイトV-スポーツ」を発表し、2020年1月から発売した。この特別仕様車は、ハイパワーの2.0Lエンジン、ビルシュタイン製ダンパーを装備するスポーティグレードのGT-Sをベースにしており、これまでにはない特別仕様車といえる。

エクステリアは、18インチアルミホイールやリヤオーナメント、ドアミラーをブラックカラーでコーディネートしている。

インテリアは、シルバーステッチの本革巻ステアリングやピアノブラック調+クロームメッキのインパネ加飾パネルを採用。さらにフロントシートは、ホールド性の高いスポーツシートとすることで、スポーティさを強調している。

足回りは、ベース車と同様にビルシュタイン製ダンパー、フロント17インチ2ポット ベンチレーテッド ディスクブレーキ、225/45R18タイヤを採用している。また先進安全機能は、本来はオプションのアイサイトセイフティプラスを標準装備し、お買得な仕様となっている。

そしていよいよ次期型レヴォーグ

2代目となる次期型レヴォーグは2019年10月の東京モーターショーでプロトタイプが発表され、さらに2020年1月の東京オートサロンではSTIスポーツ仕様のプロトタイプが発表された。

次期型レヴォーグは、初代以上に先進技術を満載したモデルで、まさにスバルのフラッグシップにふさわしいモデルとなっている。予約受注



8月20日に先行予約が始まる、新型レヴォーグのチラ見せからわかること

ボディデザインはそれほど代わり映えしないが…

スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」のフルモデルチェンジが近づいています。

2019年の東京モーターショーや2020年の東京オートサロンでプロトタイプがお披露目されているので、キープコンセプトなスタイリングを覚えている読者も多いことでしょう。
すでにティーザーサイト(https://www.subaru.jp/levorg/levorg/special/)がオープン、8月20日から先行予約の受付が始まることもアナウンスされました。

今回は現時点で判明しているハードウェアのポイントについて3つのキーワードからあらためて整理してみます。そのキーワードとは「ボールダーデザイン(BOLDER DESIGN)」、「ドライブモードセレクト」、「360°センシング」です。

ボールダーデザインはスタイリングに関する新コンセプトで、佇まいは従来モデルを受け継ぎながら、レヴォーグのもつ個性や価値をより強調するというもの。新スタイリングにはチャレンジ精神が込められているということですが、従来モデルのオーナーからすると「たしかに変わったものの、どこか厚化粧になった」と感じるのかもしれません。

刷新されたプラットフォームとエンジン。可変ダンパーも設定か?

パワートレインは新開発の1.8L直噴ターボエンジン(もちろん、水平対向4気筒)で、シャシーはインナーフレーム構造により剛性をアップしたスバルグローバルプラットフォームに刷新されます。

高められたパワーやボディ剛性を引き出すのが、新採用される「ドライブモードセレクト」です。新型はエンジン、トランスミッション、ステアリング、ダンパー、AWD制御などの特性を統合してコントロールすることで、走り重視のセッティングから乗り心地重視のモードまでスイッチ一つで切り替えることができる機能を搭載。従来のレヴォーグに採用されていたSIドライブは出力特性を切り替えるだけでしたが、それがフットワークやAWD制御まで拡大しているわけで、可変ダンパーの採用が予想されます。

従来のレヴォーグはハンドリングが基本的にスポーティで、少々重く感じる部分もありました。電動アシストの切り替えも可能になるのであれば、より万人受けする乗り味のステーションワゴンになっているのではないでしょうか。

渋滞時のハンズフリーに対応する新アイサイトはナビが標準になる?

新型レヴォーグでは「360°センシング」をキーワードに、アイサイトも新世代にバージョンアップします。メインのセンサーにステレオカメラを使うのは従来通りですが、カメラを広角化すると同時に、前後に4つのレーダーを追加することで、前方の様子を検知するだけなく、見通しの悪い交差点などの死角もカバーするように進化しています。

さらに、高速道路においてはGPSに加えて準天頂衛星「みちびき」も利用。さらに高精度マップを利用することで自車位置を正確に特定することが可能となり、渋滞時のハンズオフに対応しています。つまり状況によっては手放し運転が可能になったということです。

また、レヴォーグに限らず、これまでのスバル車はカーナビについてはディーラーオプションとして機能重視、音質重視、コスト重視といった風にユーザーの好みで選べるようにしていましたが、高精度マップ対応の先進運転支援システムを搭載するということは、カーナビが標準装備化されると予想されます。

燃費をはじめとする環境性能でのアピールが控えめなのは少々気になるところもありますが、2020年秋の発売に向けて新型レヴォーグの情報に注目です。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)


スバル新型「レヴォーグ」は280万円台から!? 最新システムで手放し運転も可能に

■新開発の1.8リッターターボエンジンへ一本化

 2019年10月に開催された東京モーターショー2019でスバル新型「レヴォーグ」が世界初公開されましたが、2020年8月20日から先行予約が開始します。

 同年7月16日にはスペシャルサイトが公開されるなど、フルモデルチェンジへのカウントダウンが開始されたという状況ですが、気になる新型モデルの詳細や価格などはどうなるのでしょうか。

 初代レヴォーグは、「レガシィツーリングワゴン」の後継モデルとして2014年に登場。日本の道路事情にマッチするステーションワゴンとして開発され、当初は日本専用モデルでしたが、現在は欧州などでも販売されています。

 フルモデルチェンジで2代目となる新型レヴォーグは、2016年に登場した5代目の現行「インプレッサ」から採用されているスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を搭載。

 高剛性化に寄与する「フルインナーフレーム構造」を採用することで、SGPが大きく進化しました。

 外観のデザインは、現行モデルのスタイルを維持しつつ、スバルのデザインフィロソフィーである「Dynamic × Solid」を深化。新デザインコンセプトである「BOLDER」を市販車として初めて採用。

 内装は、北米で販売されている「レガシィ」や「アウトバック」などに搭載されている、大型のタブレット型ディスプレイが装着されます。

 エンジンは、これまでの1.6リッターターボおよび2リッターターボに代わり、1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボが搭載されます。

 新開発の1.8リッター直噴ターボエンジンには、リーンバーン(希薄燃焼)をはじめとするさまざまな新技術が投入されています。

 レギュラーガソリン仕様としながら、パワフルな動力性能を実現。燃費性能も向上し、パワーと経済性を兼ね備えたエンジンです。

 トランスミッションはリニアトロニックCVTが継続採用されますが、新エンジンに合わせて大きく改良が加えられました。AWDシステムにも新技術が搭載される可能性があるようです。

■新型レヴォーグは手放し運転もできる!? 気になる価格は?

 安全装備として、新世代アイサイトを採用。広角化した新開発のステレオカメラと、前後あわせて4つのレーダーによる360度センシングで、見通しの悪い交差点での出合い頭や右左折時まで、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の作動範囲が拡大されます。

 さらに、GPSと準天頂衛星「みちびき」を介してロケーターがクルマの位置を正確に特定し、高精度マップを組み合わせて高速道路で行く先の道路形状を把握することが可能になりました。

 これにより、コーナー手前で減速したり、低速・中速域においては手放し走行を支援する最先端の運転支援システムも投入され、渋滞時のストレス軽減にも有効です。

 さらに、コネクティッドサービスを国内のスバル車として初めて搭載します。“つながる安全”として、万が一の衝突事故時にクルマから自動で緊急通報を発信する救急自動通報システムを採用。

 また、ドライバーが体調不良に陥るなどの緊急時には、ボタンひとつでオペレーターにつながるSOSコール機能も搭載されます。

 スバル販売店では、新型レヴォーグについて次のようにいいます。

「現行レヴォーグの販売はすでに終了しており、新型レヴォーグの先行予約は8月20日に開始される予定です。しかし新型コロナウイルスの影響で発売が遅れており、発売は11月以降になるものと思われます。

 新型レヴォーグの機能はかなり向上していて、一定条件下で手放し運転が可能なモデルも設定されます。

 エンジンは1.8リッターターボに一本化されますが、パワフルでありながら環境性能を兼ね備えたパワーユニットということで、自信をもっておすすめできるクルマに仕上がっています」

 新型レヴォーグの価格は、エントリーグレードが280万円台になると予想されます。

 ただし、エントリーグレードにはナビゲーションなどは装着されておらず、売れ筋となるのは300万円台以上のグレードになるとともに、前述のような自動運転のような機能を備えたモデルも、グレードのひとつとして用意されることになるといいます。

 また、現行モデルでは途中で追加された「STIスポーツ」グレードですが、新型モデルでは発売と同時に設定されます。

 新型レヴォーグ STIスポーツは、東京オートサロン2020で初公開。電子制御ダンパーをスバル初採用し、上質な乗り味と、スポーティな走りを高い次元で両立しました。

 さらに、スイッチひとつでクルマのキャラクターを変更できる「ドライブモードセレクト」もスバルとして初めて採用され、従来の「SIドライブ」のパワーユニット制御だけでなく、ステアリングやダンパー、AWDシステムについても制御することが可能です。

※ ※ ※

 昨今は国産ステーションワゴンのラインナップが減少していますが、そのなかでもレヴォーグは、スバルの基幹モデルとして多くのファンを獲得してきました。

 現行レヴォーグや前身となるレガシィツーリングワゴンのグランドツーリング思想を継承しながら、数々の先進的な機能を身につけたモデルに進化する新型レヴォーグに注目が集まります。
Posted at 2020/07/29 22:08:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2020年07月29日 イイね!

モーター7つとか意味がわからないんだけどw

モーター7つとか意味がわからないんだけどw1400馬力の怪物EV! フォードが「マスタング・マッハE」のレーシング仕様を製作

「マスタング・マッハE1400」では前後アクスルに合計7つのモーターを搭載! 高性能EVの可能性を実証

7月21日、フォードのモータースポーツ部門であるフォードパフォーマンスは、マスタングの電動SUV「マスタング・マッハE」をベースにしたレーシングプロトタイプ、「マスタング・マッハE1400」を開発したことを発表した。

このプロトタイプは、フォードパフォーマンス手がける高性能EVの可能性を実証するために、アメリカの競技車両開発のスペシャリスト「RTRビークルズ」と共同で開発したものだ。

ベース車両は、この年末から米国のカスタマーにデリバリーがはじまる電動SUVのマスタング・マッハE。市販のマスタング・マッハEには2基のモーターが搭載されるが、このプロトタイプ「マッハE1400」にはフロントアクスルに3基、リヤアクスルに4基、合わせて7つのモーターを搭載。トータルで1400psを発生する。

フォードパフォーマンスでモータースポーツディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックはこのマシンを「電気自動車で実現可能なテクノロジーのショーケース」と表現している。

エクステリアでは、フロントスプリッターや前後フェンダー後部の冷却用ダクト、大型リヤウイングといったパーツが用いられており、エアロダイナミクス性能を追求。これはフォードのレースカーの生産プログラムと多くを共有したもの。ダウンフォース量は車速160マイル(約257km/h)で2300ポンド(約1043kg)以上を目標として開発されたという。

ボディパネルはカーボンファイバー製だが、ボンネットはカーボンファイバーに代わる軽量な有機複合ファイバーが用いられており、新しい素材のテストベッドとしての役割も担う。

フルバケットシートやロールケージが採用されたインテリアは、インパネ中央の大型ディスプレイなどによって、レーシング仕様ながらデジタル化の促進がうかがえる。

56.8kWhのバッテリーはニッケルマンガンコバルトの三元系で、超高性能と高放電率を実現。バッテリーシステムは充電中に誘電体冷剤を使用して冷却されるよう設計されており、充電時間の短縮化が図られている。

ブレンボ製のブレーキシステムには電気式ブースターが統合されており、ABSと組み合わせた直列回生ブレーキと、ブレーキシステムを最適化する安定性制御が可能。ドリフト走行用に設計された油圧式ハンドブレーキシステムが備わり、リヤモーターへの電力供給を遮断することができる。

そんなプロフィールのマスタング・マッハE1400の走りは、下記の動画でご確認を。フォードが手がけてきたマシンとの豪華競演によって、マスタング・マッハE1400のパフォーマンスの高さが表現されている。




【1台限りの高性能EV】フォード・マスタング・マッハE 1400 モーター7基で1400ps

EVクロスオーバーのワンオフ・スペシャル

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

フォードは、EVクロスオーバーマ「スタング・マッハE」の1台限りの特別バージョンを発表した。7基のモーターと「超高性能」バッテリーを搭載し、1400psを発揮する。

このマスタング・マッハE 1400プロトタイプは、フォード・パフォーマンス部門とドリフトスターとして知られるヴォーン・ギッティン・ジュニアによって設立されたチューニング会社、RTRビークルによって開発された。

フォードが、1万時間以上を開発に費やしたと述べるこのワンオフモデルは、「サーキット、ドラッグ・レース専用コース、またはジムカーナ・コース」での使用が想定されている。

フォード・パフォーマンスのモータースポーツのトップ、マーク・ラッシュブルックは、マスタング・マッハE 1400は「電気自動車で実現可能な技術の結晶」であると語っている。

北米で市販されているマスタング・マッハEのトップグレードは2基のモーターを搭載しているが、マッハE 1400は7基のモーターを備える。

そのうち3基はフロント・デファレンシャルに、残りの4基は連なるようにリアに取り付けられている。

単一のドライブシャフトが、モーターとディファレンシャルをつなぐことで、パワートレインの調整の幅を広げている。

シャシーは、さまざまなレイアウトに応用できるマスタング・マッハE GTのホワイト・ボディをベースとしており、前輪、後輪、または全輪駆動に対応。

すべての動力を一方の車軸に供給、もしくは両方に均等に分配することができる。

パフォーマンス重視のEV

マスタング・マッハE 1400は、ABSおよび横滑り防止装置と組み合せた、電気ブレーキブースターにより、減速時のエネルギーを回収する。

電力は、フォードが超高性能と高放電率を提供すると言う、ニッケル・マンガン・コバルト・ポーチセルを使用した56.8kWhのバッテリーから供給される。

このシステムは、充電中に誘電電流によって冷却されるよう設計されており、充電時間が短縮されている。

マスタング・マッハE 1400のボンネットには、新素材である軽量の有機複合繊維が採用され、残りのボディ部分はカーボンファイバーが多用される。

フォードは257km/hの速度で1000kgを超える高レベルのダウンフォースを発生すると述べている。

コントロールアームやステアリングなど、フロントエンドの構成がそれぞれ異なる、ドリフトおよびサーキットの両方のセットアップが利用可能となっている。

また、ドリフトを楽しめるように、油圧ハンドブレーキを作動させるとリアモーターへのパワー供給を遮断する機能を搭載する。

マスタング・マッハE 1400は、近日開催予定のNASCAR「カップシリーズ」で、一般公開される。

マスタング・コブラ・ジェット1400に続いて登場した、フォードが誇るパフォーマンスEVがどのような反響を受けるか楽しみにしたい。


7個のモーターを制御して1400馬力!? フォードがモンスター電気自動車を発表

米フォード・モーターは7月21日、電動プロトタイプレーシングマシン「マスタング マッハE 1400」をアンベールした。

ピュアEVがどこまで走りを突き詰められるか。その限界を目指してフォードと名門チューナー、RTRのコラボレーションで開発されたマスタング マッハE 1400は、7つのモーターと超ハイパワーバッテリーで構成されるパワートレーンにより最高出力1400hpのピークパワーを発揮。この出力は4月に発表されたEVドラッグマシン「マスタング コブラジェット 1400」と同値で、現状でピュアEVが実現できる極限のモンスターマシンといっていいだろう。

ベースとなるのは、マスタングシリーズ初のEVとして市販される「マスタング マッハE」のホワイトボディだが、その高性能バージョンである「GT」よりもモーターの数は5つ増やされている。計7つ!のモーターのうち3つはフロント、4つはリアにマウントされ、前後輪に駆動力を分配するAWDを採用するものの、複雑な動力伝達機構を必要としないピュアEVらしく完全なFWDからRWDまでパワー伝達は自在にコントロールされる。フォードによれば、ドリフトによるコーナリングから直線でのハイスピードドライビングまで、抜群の走行性能を発揮するとのことだから、トラックでのポテンシャルは相当ハイレベルと見ていいだろう。

空力や足回りの性能もピークパワーの上昇にあわせ強化。リアの巨大なスポイラーは257km/hで1トン超のダウンフォースを発生し、ブレーキにはマスタングGT4レーサーと同じブレンボ製が奢られる。ハンドブレーキにはリアブレーキへの電力供給をカットし、ドリフトを容易にする機能も付与された。また、56.8kWhという大容量バッテリーは充電時の発熱を抑制し、充電時間を短縮する冷却機構付きだ。さらに、ボンネットフードにはカーボンファイバーに代わって同程度に軽量な有機素材が用いられている。

実車は近々開催されるNASCARのレース会場でお披露目を行うとのこと。1400hpのスーパーEVがどんな走りを繰り広げるのか見てみたいところだ。



フォード、1400馬力のフルEVドリフトレーサー「マスタング マッハ-E 1400」を公開!【動画】

Ford Mustang Mach-E 1400 Prototype

フォード マスタング マッハ-E 1400 プロトタイプ

4輪がスモークを吐く1400馬力のフルEV

フォードは1400馬力を発するフルEVのプロトタイプ、「マスタング マッハ-E 1400」を開発。モンスター級のパワーで豪快にドリフトを決める迫力満点の動画を公開した。

マスタング マッハ-E 1400は、56.8kWhの大容量バッテリーと7基のモーターを搭載した怪力EV。2020年4月に発表したワンオフのEVドラッグレーサーコンセプト「マスタング コブラ ジェット 1400」に次ぐスペシャルモデルだ。

ドリフトチャンピオンが開発に参画

開発を担当したのは高性能車や高性能パーツの開発を手掛けるフォード パフォーマンス部門、そしてRTRヴィークル。

RTRヴィークルといえば、ドリフト王者のヴォーン・ギッティンJr.が率いるスペシャリスト集団。つまりマスタング マッハ-E 1400は最強のドリフトマシンを目指して開発されたというわけである。

フロントに3基、リヤに4基のモーターを配置

ベースとなるマスタング マッハ-E GTが2基のモーターを搭載しているのに対し、「1400」のそれは7基に及ぶ。3基はフロントディファレンシャルに、4基はリヤに設置。ドリフトから高速サーキットまで、様々な状況にあわせて前後駆動力配分を50:50、0:100、100:0と自在に調整できる。

56.8kWhのバッテリーは熱安定性に優れた三元系(ニッケル、マンガン、コバルト)正極材料を使用。高い冷却効率を実現するべく設計に配慮したという。また、マスタングのGT4マシンと同じブレンボ製ブレーキを搭載するうえ、ドリフト走行に合わせて油圧式サイドブレーキも採用している。

ボディパネルのほとんどはカーボンファイバーで構成しているが、ボンネットには有機繊維を用いた複合強化材を使用。今後マスタング マッハ-E 1400 プロトタイプは、新しいマテリアルの“試験台”としても様々なイベントで活躍するようだ。

超伝導のジェットコースター

ヴォーン・ギッティンJr.は次のように語っている。

「このクルマに乗ったら、これまで抱いてきたパワーやトルクの概念が完全に覆されてしまった。想像すらできない体験だよ。超伝導の磁気ジェットコースターができたとしたら、こんな感じかもしれないね」

EVなれどもアメリカンマッスル

今回公開した特別動画には、ヴォーン・ギッティンJr.はもちろん、ケン・ブロック、チェルシー・デノファ、ヘイリー・ディーガン、ジョーイ・ロガーノといったアメリカレース界のスターが勢揃い。オーバルコースからワインディング、ジムカーナまで、あらゆるシチュエーションで内燃機関を積んだマスタングを抜き去っていくEVマスタングの姿がユニークに描かれている。甲高いモーターサウンドを発して爆走するマッハ-E 1400の圧倒的なパフォーマンスは必見だ。

フォードはフルEVとなった新型マスタング マッハ-Eの派生モデルとして、ドラッグレーサーとドリフトマシンを作り上げた。彼らのメッセージとはつまり、「我らが作るものは、EVなれどもアメリカンマッスル」ということだろう。なるほど、猛然とスモークをあげて暴れ回るその姿はどんな宣伝文句よりも雄弁だ。


Posted at 2020/07/29 22:03:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記

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