2020年10月05日
ポルシェは内燃機関を諦めない。合成液体燃料「eFuels」の研究を続けガソリンに代わる現実的な代替案を模索
電気だけでは内燃機関を置き換えることは不可能
自動車用合成液体燃料は、気候変動や大気汚染への対応策として、ガソリンやディーゼルの現実的な代替手段と考えられている。しかし、大きな欠点として挙げられているのが調達の難しさやコストにある。合成液体燃料の研究を続けるポルシェは、この点を変えようとしている。
「様々な問題に対して、電力だけでは十分に前へと進むことはできません」と、ポルシェの研究開発担当取締役のマイケル・シュタイナーは指摘する。ポルシェは今後、「eFuels」として知られる合成液体燃料の開発への大規模な投資を予定しており、独自に研究開発を推進していくという。
「合成液体燃料は、今後何年にもわたって自動車で内燃機関を使い続けるために、特に重要な技術です。既存の内燃機関を搭載する車両を持続可能な方法で運用したいのであれば、eFuelsは必要不可欠な存在と言えます」と、シュタイナー。
「ポルシェの開発チームは、ともに試験プラントを建設し、供給網全体が機能して産業化できることを証明すべく、適切なパートナーを探しています。ポルシェとしては、この供給網を作る手助けをしたいのです。同時に細かい部分まで口を挟みたいとは考えていません」
サステナブルな社会を目指すには必要不可欠なeFuels
eFuelsは再生可能エネルギーを利用し、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)から製造される燃料。基本的な性質としては、原油から加工した灯油や軽油、ガソリンと変わらない。CO2の排出と吸収を同じにする「カーボンニュートラル(炭素中立)」を実現しており、気候変動への影響が少ない燃料となる。
ポルシェはタイカンにおいて初のフルEVモデルをラインナップに加えており、さらに多くのモデルにはハイブリッド仕様を用意している。しかしそれだけではサステナブルな自動車ビジネスを実現できないと、ポルシェは冷静に分析している。
「電動モビリティは刺激的で説得力のある技術です。しかしそれだけでは、我々が掲げる持続可能性を持った自動車ビジネス構築を思うように進められていない現状があります。だからこそ、私たちはeFuelsにも力を入れているのです。そして、eFuelsはモータースポーツへの応用の可能性も無視できません」
高性能内燃機関エンジンをラインナップに残すポルシェ
ポルシェは2025年までに、販売する全車両の半分を電気自動車とする計画を持っている。当然残りの半分の車両は内燃機関をベースとする技術を採用する。
「ポルシェのオーナーの多くは、長時間ドライブすることが多いとされています。私たちが販売しているハイブリッドモデルは短い距離であれば電動のみで走行できますが、長距離移動は内燃機関に頼っている現実があります」
現時点でポルシェは、内燃機関のみを搭載する製品をレンジから外し、ハイブリッドと電気自動車のみに注力することは考えていないという。
「電動、ハイブリッド、内燃機関、これら3つのパワートレイン技術は、中期的には市場で生き残れると確信しています。燃料電池に関しては、現在のところ我々の将来の計画には入っていません」
ポルシェのラインナップに内燃機関モデルを残すためにも、鍵となるのが合成液体燃料という訳である。
「高性能エンジンに適した燃料になるよう、開発プロセスに協力したいと考えています。バイオエタノール燃料『E10』が登場した時のような問題が繰り返されるべきではありません。E10は燃料のブレンドにいくつか問題があって、高性能モデルには使用できませんでした」
現時点でCO2排出量削減という命題において、合成液体燃料はさほど大きな影響力を持っていない。シュタイナーはこの現状に危機感を持っている。
「確かに、我々にとっても現状のラインナップに導入できる状態ではありません。しかし、スイスのように、eFuelsの活用に舵を切ろうとしている国もあります。すべての規制上の問題が解決されるの待ってそこから開発を進めても、手遅れになってしまうでしょう」
Posted at 2020/10/05 23:06:25 | |
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ポルシェ | 日記
2020年10月05日
「低性能」のイメージは誤解! 同じ銘柄でもディーラーで「純正装着タイヤ」を選ぶべき「深い」理由
同じ銘柄でも中身は新車装着と用品店のもので異なる!
クルマ好きの人が新しいタイヤを購入する際、タイヤ専門店やカー用品店を利用することが多い。国内の大手タイヤメーカーは自社ブランドの販売店を展開しており、自分の好きなタイヤブランドのショップでタイヤを買うのは楽しいものだ。カー用品店もタイヤの販売に力を入れているので、いずれも質・量ともに選択肢が豊富で十分な満足度が得られる。
また、ホイールとセットで買うならネット通販もお手軽だ。タイヤ単体でも、持ち込み装着の工賃を加算してもなお割安となるケースも少なくない。
そんななか、あまり注目されないのがディーラーで買える新車装着タイヤである。新車装着時のタイヤが気に入り、次もまた同じタイヤを選ぶ場合はディーラーで買えばいいわけだが、昔から走りにこだわるマニアは、ディーラーで買える新車装着タイヤを選びたがらない傾向が強い。その理由は「純正装着のタイヤはコストが削られた低スペック製品である」との誤解で、同じ銘柄でも、新車装着用のタイヤはアフターマーケットで売られるものと比較すると質が落ちるかも知れないと考える人が少なくないというのだ。これは日本市場特有の傾向らしい。
横浜ゴムのタイヤ製品開発本部のエンジニア、栗山正俊さんによると「純正装着タイヤはコストが削られていたりすることはなく、それぞれの車種ごとに最適な性能となるよう専用開発している場合が多い。むしろより手間がかかっている」とのこと。アフターマーケット用のリプレイス品は、どのクルマに履かせても平均的に良い性能が出せるようなセッティングになっているので、専用セッティングの新車用とは厳密には同じではないことは確かながら、基本的な質や性能に差はないという。
あとは価格の問題もある。少し古くなったモデルを安売りしている用品店などに比べると、ディーラーで売られるタイヤは割高となるイメージもあるが、新車装着時のタイヤが気に入り、次もまた同じタイヤを選ぶ場合はディーラーで注文するのがベストと言える。
また、車種によっては専用開発の度合いが強いタイヤを装着するケースもあるので、新車時に気に入った乗り味を長く味わいたいのなら、ディーラーでの交換が必須となるケースも。
たとえば、この秋に正式発売される新型レヴォーグでは、ヨコハマのBluEarth-GTが全車に装着されるが、これは市販のBluEarth-GTとはかなりの別物となっている。
まず、操縦安定性確保のためタイヤの骨格を構成するケーシングがより硬い構造となっていたり、トレッドパターンはより静粛性を重視した仕様になっている。パターンノイズを減らすために外側ののブロックを小さくして数を増やしているなど、見た目からして市販用とは違うタイヤであることがわかる。ブロックの小型化による剛性低下を防ぐため、ハイパフォーマンス系タイヤ用のコンパウンドを採用しているという。新型レヴォーグの高い運動性能とコンフォート性の両立ぶりに貢献しているので、市販のBluEarth-GT を装着すると、走りの質や静粛性に変化が出てしまう可能性があるので注意したいところだ。
Posted at 2020/10/05 23:03:03 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年10月05日
クルマ好きでも知らない人多数! 足まわり交換で「ポテンシャル」を引き出す「1G締め」の効果と方法
サスペンション性能をフルに発揮させる“隠し技”
ダウンサスや車高調など、足まわりの具体的な交換手順は車種ごとにさまざまだが、共通して必要なのがジャッキアップ。ショップならばリフトアップして車体を宙に浮かせ、サスペンションの交換作業を行なう。
この時、取り付け作業のセオリーに「1G締め」というのがあるのだが、初めて耳にする人も多いと思う。サスペンション性能をフルに発揮させるためにも重要なこの「1G締め」とはどんなものなのか、コダワリ派のユーザーは覚えておいてほしい。
1G状態で組み付けてブッシュ類の捻れを無くす
この「1G締め」というのはサスペンションブッシュの固定方法のことで、ゴムを介して可動する部分の締め方を指す。「1G」というのは静止状態の重力を指しており、実際に車両が地上に静止した状態という意味だ。
車体を浮かせた状態でブッシュの部分を締め込むと、着地した時点で車重によって沈んだ分の捻れが生じ、サスペンションの可動部はすでに元へ戻ろうとする力が発生していることになる。サスペンション本体に対しても、常に伸びようとする力が働いていることになり、本来のサスペンション性能がスポイルされてしまうのだ。これはゴム製ブッシュの寿命にも影響し、常に捻れる力がかかっていることで、経年劣化による疲労を進めることにもなってしまう。
そうならないために「1G締め」をする必要があり、ショップでもこの作業を推奨していたり、サスペンション交換時のオプションメニューとして設定しているケースも多いので、足まわりの交換を依頼する際は一度相談してみると良いだろう。
DIYでも「1G締め」は可能
もし作業に慣れている人であればDIYで実践することも可能なので、その手順を紹介しよう。まずはジャッキアップしてタイヤ&ホイールを外すことから。ブッシュの部分をガタつきが出ない程度まで緩めた“仮締め状態”にしておき、タイヤ&ホイールを装着してジャッキをダウン。車重が4本のタイヤに乗っている状態で、仮締めだった部分を規定トルクで本締めすればOKだ。
タイヤ&ホイール装着後にレンチが入らない車高の場合は、タイヤと地面との間に踏み板を入れて作業スペースを確保して行なおう。タイヤ&ホイールを装着するとどうしても締められない場合は、強度的に問題がないアームやディスクローター下部などに頑丈な木材やジャッキスタンドなどのウマを噛ませ、擬似的に1G状態で支えるという方法もある。
ただ、これは失敗すると車両を損傷するばかりか、大きな怪我を負う危険もあるため避けてほしい。リフトなどで安全に車体を支えられる、ショップならではのテクニックだと理解しよう。安易なDIY作業の失敗は、命に関わる大きな事故に発展する場合がある。分解する前に手順を熟考し、不安ならば最初からショップに依頼するのが賢明な判断だ。特に足まわりの作業は途中での移動が不能となるので、よく考えて実行するようにしたい。
「1G締め」をすることで足まわりのブッシュやサスペンションまわりに余計なテンションが掛からず、車種の違いや個体差はあるものの、路面からの突き上げ感が減少したり、アライメントも正確にセッティングできるようになったりする。足まわりにこだわるのであれば、ぜひ実践してほしいメニューだ。
Posted at 2020/10/05 22:58:18 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年10月05日
すでに10年落ちの中古も! 先進安全装備の先駆け「アイサイト」にメンテナンスは必要か?
寿命はクルマ本体の耐用年数と同程度あると考えて良い
SUBARUの運転支援システム、アイサイトは、じつは耐久性の高さにおいても豊富な実績を誇る。何せ1990年代からアイサイトの前身と言える運転支援システムのADAを商品化して来たので、開発の歴史が古く、製品の耐久性に関する経験値もズバ抜けて豊富だ。2003年デビューの4代目レガシィに設定されたADAも、クルマそのものがマトモな状態であれば、現在でも普通に機能している例がいくつもみられる(そもそも装着車が少ないのだが)、アイサイトという商品名になってからも、アイサイトが壊れたという話はほとんど耳にしたことがない。
アイサイトVer.2がブレイクした2010年頃、アイサイトVer.2を搭載する5代目レガシィ(初期のアプライドA型は未装備)の開発に深く関わったSUBARUのエンジニア熊谷泰典さんにアイサイトの耐久性について質問したところ、「先進運転支援システムのアイサイトについても寿命は慎重に設定しており、少なくともクルマ本体の耐用年数と同程度は長持ちするとお考えください。2機のステレオカメラシステムはアルミダイキャストでしっかりと取り付けられており、機械的な信頼性は極めて高いレベルにあります」と答え、絶大な自信をのぞかせた。アイサイトは基本的にメンテナンスフリーであると考えていい。
ただし、極端に車高を上下するなど、クルマにチューニングやカスタマイズを施した場合は誤作動を起こすことはありえるまた、フロントウインドウの撥水コーティングを施すと、流れる水滴によって前方の状況を誤認識してしまう可能性があるので、その点は注意が必要。
ちなみに、新型レヴォーグではアイサイトのカメラがフロントガラスにマウントされるようになったが、フロントガラスに直接装着されている訳ではないので、フロントガラスの交換に支障はない。飛び石などでフロントガラスが割れて要交換となっても、交換の手間や費用は従来型と変わらないとされている。
Posted at 2020/10/05 22:46:21 | |
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富士重工 | 日記
2020年10月05日
「レヴォーグに最高の排気環境を」東名パワード渾身の超軽量かつ高効率な本格レーシングエキゾースト!
レヴォーグ用モデルは純正重量の1/3という軽量ぶり!
サーキットユース前提で性能のみを重視した超スパルタンモデル
1mm厚のオリジナルのチタン素材を使って軽量化を図り、とことん走りの性能を追求したのが東名パワードの“EXPREME Ti”だ。今回紹介するVM型レヴォーグ用では、純正マフラー比で1/3以下の重量を実現(23.3kg→7.0kg)しているのだから恐れ入る。
中間サイレンサーを設けることで、全域でチタンらしい乾いたエキゾーストノートを響かせてくれるよう設計。とにかく曲げの少ないパイプレイアウトにして排気干渉を無くし、レヴォーグ2.0L用では7.5psのパワーアップを実現している。レイアウトは、メインパイプ80φ→サブサイレンサー120φ→メインサイレンサー152φ→テール115φだ。
なお、EXPREME Tiはポテンシャルのみを追求したレーシングスペックのため車検は非対応となるが、音量制限のあるサーキットに対応するべくインナーサイレンサーが付属する。
対応車種は幅広く、レヴォーグ(VM)をはじめ、スカイラインGT-R(R32~34)、シルビア(S13~15)、ランエボ(7~10)、インプレッサWRX(GDB、GR/GV、VA)という人気スポーツモデルをカバー。価格は13万8000円のワンプライス設定だ。専用特化型の割り切ったマフラーを求めるユーザーにとっては、最適なアイテムと言えるだろう。
●問い合わせ:東名パワード TEL:042-795-8411
Posted at 2020/10/05 22:43:26 | |
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自動車業界あれこれ | 日記