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2011年12月11日

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!カローラⅡ/ターセル/コルサ編②

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!カローラⅡ/ターセル/コルサ編②
偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!

前回から引き続き2世代目となる『AL20系ターセル/コルサ及び初代カローラⅡ』を取り上げます!




↓82/5にFMC、カローラⅡを加え当初三つ子でデビューしたAL20型!!
(㊧ターセル5ドア1500VS/㊥コルサ4ドア1500EX/㊨カローラⅡ3ドア1500SR 全て前期型)


トヨタ初のFFモデルとして気合を入れ真面目に設計された初代AL10系がその意気込みに反して鳴かず飛ばずの不人気車の烙印が押され日産パルサー/三菱ミラージュ/マツダファミリア/ホンダシビック等、並居るライバルの後塵を仰ぐ結果になってしまいましたorz…
これのリベンジを賭け俄かに起こった2BOX車ブーム、HBブームもありこのクラスの生殺与権を握るユーザー層はファミリー派というよりも若者層に移っており真面目にファミリーユースを第一に考えた結果失敗(?)したAL10とは打って変わって遊び心が多く若者層に最大限アピールしたのが82/5発売の2世代目AL20となります!

あまりの不人気から先代が4年のモデルライフを待たずにFMC、AL20からは同じ間違いを避けるべく派手なイメージをまとわせAL10デビュー当時のFFに消極的なトヨタを象徴するような地味な出で立ちを止め、各ライバルの人気もありようやくFFが広く認知された事も加わりそれまで遠慮がち?だった販促も大々的に行われたモデルでした!
バリェーションは大幅に拡大、兄貴分の名前を借りた『カローラⅡ』、『スプリンター・カリブ』(82/8発売)という三つ子/四つ子もラインナップに加え当時VWゴルフをお手本に日本流の味付けをし2BOXブームの牽引役となり神がかり的人気を得ていたBD型ファミリアを第一ターゲットに据えこれに比較すると劣りながらも順調に安定的人気/販売を継続していたパルサーファミリー(ラングレー/リベルタヴィラ)、ミラージュに対抗すべく強力な布陣を敷いた訳です。

話が逸れますが80/6に登場したBD型ファミリア、発売と同時にあれよあれよという人気UP!!!
時代の急激な変化でREをメインとしたマツダ(東洋工業)はこれが仇となり傾きかけましたがこのBDの大人気がマツダ再生の大きな力にもなった程!異常人気とも思えるその現象はワタシら世代には物凄く印象に残るモノであり当時も今も若者の人気スポットの湘南には赤や青、黄色といった派手な原色のBDがあちこちに生息、できもしないのにサーフボードを積んでればナンパできるといった感違い地方ナンバーのこのような仕様も溢れ返っていました(笑)
女の子に人気の軽井沢や清里にもこのような“同型”は現れ、高原や森林、美しい南アルプスの麓でサーフボードを積むBD、笑かしてくれたのも若き日の愉快な想い出です(^w^;)
この時代、ブル910、そしてこのBDは1日に何台見た事か!石投げれば910かBDに当たる、そんな時代でしたねー。
その証拠に両車とも80~83年はそのカテゴリーではTOP人気/販売を誇っていたのは言うまでもありません!

↓80~83yのベストセラーカー、AL20が焦点とした最大のライバル『BD型マツダファミリア』


さて、話しをAL20に戻しますが“元祖”的存在のターセルとコルサを差し置いて後発カローラⅡをメインに大々的セールスがなされたのはやはりこのクラスの販売には長けていた“王者”カローラを扱うカローラ店専属扱いのこのモデルを先代の“不人気車”からのイメージ脱却を計り新作効果を見込んだものであり『カローラ』Bigネームに浮上を託したトヨタの願いでもありました。
このため先代では後発ビスタ店と併売だったターセルをビスタ専属扱いとしコルサは変わらずトヨペット系列としています。
ワタクシ、しつこくて恐縮、個人的なお話ですがこの時期(83/4~)はフレッシュなるカローラ店の営業マン!メカを1年やり営業に移され販売第一号車がこのAL20カロⅡでやはり人生初めてヒトに物を売った、しかも高額?商品ですから未だに思い入れ多きクルマです!
小型メインのカローラ店ですからマークⅡやコロナが本業のトヨペット店(コルサ)、売れなくて当然の新設ビスタ店(ターセル)とは違いメーカーからの販売期待度、プレッシャーは相当なモノで失礼ながらオマケで売ってる様な他店には負けられず日産や三菱/マツダに負けてもペット/ビスタには負けるな!が上司の命令でもあり同じマーク同士の“仁義なき闘い”で世の中の厳しさを教えてくれたクルマでもありましたね~…。

ターセル・コルサ・カローラⅡは完全なる三つ子でしたがカロⅡは当時旬なHBモデルのみ(3/5ドア)のラインナップ、ターセル/コルサは伝統のセダン(2ドアは廃止、4ドアセダンのみ)と5ドアHBという設定でFrやテールをリ・デザイン、グリル意匠とテールランプの配列違いというお約束でカロⅡが一番若々しいデザイン、コルサは扱い店イメージに合わせマークⅡ/コロナ的な豪華さを加えグレード名にもコロナ的ネーミングが与えられていました。
コルサは先代同様にセダンをメインにしコロナアンダーユーザーに対応、カロⅡが若者向けHB専属、ターセルは全てを広く普及させたい!という売り出し方でしたねー。
ターセルは一般ファミリー層にもアピール~普及を担い、奇をてらわない落ち着いた大人しいイメージを与えられていた感じです。

↓兄弟中一番前後デザインを控えめにしファミリー層にも訴求した『ターセル』
(㊤5ドア1500VS㊦同VE)


↓トヨペット店扱いらしく豪華さをアレンジした『コルサ』


↓後発ながらメインに据えられた若者ターゲットの『カローラⅡ』 (3ドア1500SR)


↓カローラⅡのインパネ&インテリア
(前期3ドアSR、尚インパネや室内意匠はグレードに合わせて3兄弟共通)


先記のように時代は若者中心の2BOXブームですからこれに一番ターゲットとしたカローラⅡが目論見通り一番人気!
しかしながらそのエクステリアや内装の至る所にBDファミリアを意識した意匠が見られターセル/コルサではあまり聞きませんでしたがカロⅡに関しては「トヨタ版ファミリア」「ファミリアの猿真似」とかなり悪口も言われてましたネ~…
確かに売ってる方も内心「真似っ子車」と思っていましたが似ているのは出で立ちだけでBDが横置き+FFの型通りのモデルだったのに対し、AL20は先代を踏襲した縦置き+FFであり走らせ比較するとそのドライバビリティは全く異なりまだまだこの時代は一般的な“FR"の乗り味に近かったAL20のセールストークでもありました!
但し先代の大きな特徴かつ最大の失敗要因となったロングホイールベースは影を潜めており何と-70mmも短縮、結果=車室空間(後席足元)では明らかな退歩となりますが反面、万人受けするデザイン優先のスタイリングとなりライバルに遜色なくバランスの取れたプロポーションになり扱い易さや常識的ドライブ感覚をも実現しています。
先代では『長さ』を主張しましたがこれを引っこめ全幅を上級70カローラとほぼ同一な1615mmまで拡大、先代時代にライバル各社が『幅』を主長していたのに同調しトヨタ当初のFF思想はこれにて敗北宣言になった感じですね…

↓カロⅡは当時のテニス界の貴公史?暴れん坊?、J・マッケンローがキャラを努めました!


それではAL20、ターセル/コルサ/カローラⅡのモデル概要です。

(サイズ)
全長3880全幅1615高1385(以上mm、3/5HB)
全長4080全幅1615高1385(以上mm、セダン)
(車重)
865kg=(カロⅡ3ドアSR)
(定員)
5名
(エンジン)
2A-UⅡ型水冷直4 OHC 1300cc ツーバレルシングル75ps
3A-UⅡ型水冷直4 OHC 1500cc ツーバレルシングル83ps
3A-UH 型水冷直4 OHC 1500cc ツーバレルシングル86ps
(駆動)
エンジン縦置き式FF
(ミッション)
4速MT/5速MT/3速AT
(脚回り)
Frストラット式/Rrストラット
(ボディ)
ターセル/コルサ:4ドアセダン/5ドアHB
カローラⅡ:3ドアHB/5ドアHB
(バリェーション)
ターセル :VC/VL/VS/VE
コルサ  :DX/GX/SX/EX
カローラⅡ:CD/DX/GL/SR/SE
※各車ボディ、排気量により未設定あり

サイズは先記のように幅を広げてトレッドを拡大、ホイールベースを短縮し安定感がありHBに関してはバランスの取れた均整なスタイリングとなります。
デザインはこの時期のトヨタらしく直線基調のスパッと鋭角的なモノ、HB系、先代では2BOXながらガラスハッチという中途半端随なボディでしたがテールゲートも持つ完全なるHBとなり多用途性は向上、デザインの随所、特にフロントマスクの処理、サイドウィンドゥのラインや5HBでは6ライト方式というのもBDファミリアの影響が見られますがこれをトヨタ流にアレンジといったところでしょうか…

HBの大きな特徴として今では当たり前ながらこの時期ではまだ見られない後席フル可倒式シートが挙げられます!
これは当時、HBの可倒式シートはシートバックのみを前に倒すもので座面はそのまま、このためラゲッジの床も高く用途は広がりながら高さが今一つというものが殆どでしたがAL20では後席座面を引き起こしてからシートバックを倒し低床のラゲッジを実現、これは積載効率を考えるライトバンでは当たり前でしたが乗用車にこれを採用しFFの利点をも活かすモノで事実ワタシも社用車のコイツをライトバン代りに使い引越し経験もありそれほど驚く位の積載能力(サイズの大きいモノ)がありました!

↓ライトバン方式の後席格納も売り!!


↓そしてワイドなラゲッジは想像以上の積載能力を提供!!


セダンはトランクの分を+200mm延長、ミラージュやファミリアにも見られましたがこれは基本2BOXHBのデザイン/シャーシに無理矢理3BOX化、トランクを取って付けたデザインで個人的にどう見てもアンバランス感が拭えず最初から3BOXセダンとしてデザインされたモノ(カローラやサニー)に較べると醜悪!!
近年のプラッツやフィットアリア、スプラッシュなども同じ手法ですがメインのHBと同じRrドアや可能な限り同じ外板を使いコストダウンを計るのは解りますがもう少し美的感覚も考えて欲しい…そんな思いが強いです、ただ、スタイリングは主観ですからワタシの美的感覚が狂ってる可能性もありますが(汗)
ターセル/コルサのセダンもシャーシをHBと共用、このためRrオーバーハングとルーフ長さ、Rrウィンドゥの角度やFrとRrドアのサイズが微妙にアンバランスで何かしっくりこない、絶妙な“ブサイク”さを醸し出しているような…そんな気がします(汗)

↓HBとシャーシや可能な限り外板を共用するセダン、どうですか?何かアンバランスな気が…
(ターセル4ドア1500VE)


搭載エンジンは先代を踏襲する2A/3Aながらピストンやマニホールド、圧縮比等出力特性を見直しこの時期大々的にトヨタが売り出だしていた“軽量・低燃費・新世代”エンジンである『LASER』エンジンに移行、これにより同じエンジン型式ながら主に中低速域の粘りや吹け上がりにその進化が感じ取れより高出力チューン(可変ベンチュリーキャブ採用によりベース+3psの86ps)とされたスポーツ仕様(ターセルVS/コルサSX/カロⅡSR)に搭載の3A-UH型は文字通り胸のすく加速が楽しめました!

そしてこのエンジンは先代同様に縦置きに搭載、ここだけがトヨタのFFに対するこだわりとも感じられますが既に2代目及び初代カムリ/ビスタSV10型(82/3登場)にて通常の横置きFFもデビューさせている事から先代キャリーオーバーによるコスト削減が主だったようです、2階建てエンジン/駆動系も従来通り。

しかしFFアレルギーにはこれが功を奏した?感じで猿真似と言われたファミリアを始めミラージュ、シビック、パルサー系と比較してドライバビリティは至ってFFの割には素直、まだまだライバル陣に見られたFF特有のクセも感じずスパッと気持ちのいいラック&ピニオンの操舵感と先代から見直されたRrサス(セミトレーリングアーム→ストラット)、そして短縮されたホイールベースと相まって先代にはなかった軽快で小気味いい乗り味を実現しこの部分でもBDファミリアとは似て非なるモノを感じましたねー。
セミトレだったAL10の独特ながらファミリーユース主体の穏やか?柔らか?な乗り味とは異なるしっかり地に付いた走りを提供してくれしなやかさは欠けファミリー派にはややゴツゴツ感があるとは思いますが全体的にしっかりした味付けでセミトレのコスト高→ストラットのコストダウンが主目的ながら副産物として軽量&スポーティな乗り味が実現されワタシなどには喜ばしい結果でした!
脚廻りも『LASER』に続いてトヨタが凝っていた新世代サスペンションであり後期型からですが『PEGASUS』を冠しています。(ネーミングのみで前期後期とも同一サス)
また、スポーツグレードよりかえって廉価版のDXやVC等の低グレードがおもしろいのもちょうど弟分のスターレットKP61が豪華装備の『S』より廉価軽量の『DX』『DX-A』が持てはやされたのと似ておりFR/FFの差こそあれ“軽量”が如何に大事か!を認識させてくれるモデルでした。

↓先代から見直されコストダウンが第一の目的ながら軽快さを増した新4独のサスペンション


↓ステアリングは先代やKE70で好評だったシャープなラック&ピニオンを踏襲!


尚、3兄弟のグレード設定はカローラⅡにビジネス用CD(従来のSTD相当)を最廉価に設定する以外は呼び名違えど同仕様のラインナップがなされていたのは先代同様です。

それではモデル改歴に移ります。
※限定モデル、特別仕様等全ては網羅しておりませんので悪しからず。。。

(82/8)
AL20をベースにしたワゴンモデルの『スプリンター・カリブ(AL25G型)』をラインナップに加えターセルファミリーは四つ子となります!
カリブは単にワゴンというだけでなく三菱が火を付けた4駆ブームに対抗しパートタイム4WDを採用、この当時は古くはスバルFF-1→レオーネ、これに続くシャスティ4WDや三菱トレディア/コルディア4WD等主に雪国を中心に乗用4駆が注目を集め始めた頃で更には本格クロカン4駆のパジェロやランクル、いすゞロデオビックホーン等と相まって4駆の走破性やステータスも高まった時期でもあり慎重なトヨタとしては珍しく4駆専用モデルとしてデビューさせたもの、このためマニアックという視点からグレードはベースのAV-Ⅰと豪華装備のAV-Ⅱのみ、エンジンも3A-UⅡのみ、ミッションも5速MTのみというトヨタらしかぬ小さいラインナップでしたが全長を4125mm(AV-Ⅰ、AV-Ⅱはウレタンバンパー装着のため4310mm)まで延長してルーフをハイルーフ化、お洒落で個性的なRrスタイルとファッション的RV要素が強い中にもベースのAL20より最低地上高をとり超ローギヤードを持つミッション等、走破性も高めた事から雪国ユーザーやワゴンによる積載量の拡大もありスキー愛好家にも高い支持を得ていました!

↓“ALL4駆のみ”というトヨタとしては冒険的だった『スプリンター・カリブ』
(前期型AV-Ⅱ)



カリブは4駆化によりRrサスをリンク式リジットに変更しますがこのRrサスは70系カローラ/スプリンターからの流用であり縦置きである事が容易に4WD設計が可能である事と既存のパーツの流用により比較的安価な価格設定だった事も注目されました!

↓カリブの駆動系とサスペンション


↓ミッションは“エクストラロー”と言われた超ローギヤードも装備し急こう配や荒れ地走行も可能に!


↓カリブAV-Ⅱのインパネ&インテリア、基本はAL20と共通ながら傾斜計が装備され4WDのヤル気が!!


↓ワゴンとしてその多用途性はベースを上まわりRVとしても注目されました!


もちろんベースにワイドレンジのターセルファミリーがあるからこそのラインナップですがまだまだ4WDが一般的ではない時代でのカリブの登場はスポ車にしか興味のなかったワタクシでも驚きましたねー、何か新しいジャンルのモデルを発売するに当っては非常に神経質なトヨタですがブームがまだ完全に一般化する前でのカリブ発売は突如?とも感じるものでRVワゴンとしてはレオーネはあったもののメジャーな日産や三菱にはまだなく珍しく“後出しジャンケン”ではなく“先んずれば~”で行動した感じに驚いた次第です。

尚、車名に“スプリンター”を冠していますがこれは販売店がオート店扱いとされたためのもので本家『スプリンター』とは何ら車的関連はない事はカローラⅡと同様です。

(82/9)
女性向けお買い得グレードとなるターセル『キューティ』、コルサ『アベニュー』、カロⅡ『ライム』をラインナップします。
これは先代AL10時代のDXソフィァ同様に低グレードをベースに女性向け装備を施したモノでありコルサには先代の最高峰だった『GSLアベニュー』からネーミング復活(仕様は異なりますが…)がなされています。カロⅡの『ライム』は70系カローラ・ライムと合わせた女性ターゲット版の普及を狙った設定でした。

(83/1~84にかけて)
カローラⅡに各特別仕様、限定モデルが順次ラインナップされます。
内訳は人気のSRを専用ブラックカラーとし認可済ドアミラー装着の『ブラックSR』、お買い得格安プライスの『DX-S』、DX-Sをベースに洒落っ気を味付けした『ウィンディ』となります。

↓より若者層に訴求した特別仕様のカロⅡ『ブラックSR』


余談ですがカロⅡ『DX-S』と『ウィンディ』は低グレードお買い得モデルでコイツはよく売れましたねー、土日展示会につっ立ってるだけでも2台3台とおばちゃん、お姉ちゃんが買ってくれて今では信じられない売る苦労がないクルマでした、安物が故、会社~営業に対するマージンも車検や保険勧誘より安かったですが台数が捌け見た目の成績UPには非常に貢献してくれたモデルで忘れられませんです…

『ウィンディ』は次期EL30で原田知世ちゃんが可愛く“やだやだ、ウィンディじゃなくちゃやだ”と駄々こねたCMで有名になりましたが既にAL20初期から存在していました!

(83/8)
全種認可済みのドアミラー装着モデルをラインナップ、また、ターセル/コルサに3ドアを設定します。
これは当然の如くカロⅡの人気3ドアをターセル/コルサにも設定した訳ですがやはり時代に即応した3ドアHBはシリーズ中一番人気で売上も良くこれをこれまで専売していたカローラ店営業マンには2車の同仕様ラインナップは最大の危機でしたねー/('ё')\
ユーザー、特にペット/ビスタ系ユーザーには朗報でも我々カローラ店営業としては「ったく、メーカーのやつ余計な事しやがって!!」が本音…
しかしターセル/コルサに3ドア設定後も幸いカロⅡ人気は奪われずに済みましたが~!

(83/10)
カリブに“4駆でもイージードライブを!”の声に応えた3ATモデルを追加。
(84/8)
3兄弟がMCを行い後期型に、カリブは三兄弟MCで積まれた新エンジンに換装されています。
基本の2A/3Aのラインに変更ありませんがターセルのVS、コルサXS、カロⅡSRとカリブ全種には3A-UHを更に発展させた3A-SU型が搭載されました!
3A-SUは例の排ガス対策以前はスポーツモデルの定番であった“ツインキャブ”を蘇らせたモノ、可変ベンチュリーVキャブの旧3A-UHをツインキャブ化し90psまで出力をUP!これに合わせてカリブを除いたスポーツグレードはイケイケのエアロパーツをまとい後年ちょっとしたブームにもなった“ボーイズレーサー”の先駆けでもありました。
“ボーイズレーサー”と言われたスーパーHBは各社本来ベーシックモデルでありファミリー性と多用途性が売りの筈の2BOXHBモデルにスポーツカー並のDOHCやターボを備えエアロで身を固めたベビーギャング、まだAL20時代はそこまでエスカレートはしていませんがそれでも久しぶりのツインキャブエンジンはスポ車ファンには熱く迎えられいぇいましたネ~。ただ、乗った感じは素生のいい3Aエンジンでしたから劇的なパワー感というのは全くなく従来型3A-UⅡや同UHと大差ないのが正直なところ、まぁ競争でもさせたら加速は3A-SUが勝つのでしょうがそういった実験はしていなくあくまで体感に変化はなかったという感じでご理解下さい!
尚、従来型3A-UⅡは3A-U(2A-UⅡ=2A-U)に呼称を戻し3A-Uは85psに出力UPがなされています。

↓後期型のエンジンラインナップ


↓エアロパーツをまといボーイズレーサーの先駆けとなったスポーツ系
(後期型カローラⅡ3ドアSR)



↓後期型カロⅡのラインナップ







MC自体は3兄弟は従来型が人気も高く販売も好調のため大幅な変更は避けグリルとテールランプの小変更程度、ターセルとコルサの4ドアにはカリブの4駆機構をそっくり移植した『4ドア4WD』が登場、雪国用セダンがラインナップされます。
こちらは4駆と言えどもセダンの為、3グレードを設定し1500のみながら最上級が3A-SU、普及型は3A-Uを搭載。

↓4ドア4WDはカリブから4WD機構を移植、EXローのミッションも装備!



(85/1~9)
3兄弟とも順次特別仕様、限定モデルを追加します。
ターセルVCエクストラ/VEエクストラ、コルサDXエクストラ/EXエクストラ、カロⅡスーパーウィンディ等既存モデルに+αの豪華装備をしたモデル。

↓後期型コルサ3ドア1300DXエクストラ


(86/5)
カローラⅡ全種とターセル/コルサのHBモデルはモデルライフの4年できっちりとFMCを実施しターセル/コルサ3代目、カロⅡ2代目となる『EL30系』がデビューします!
2BOXモデルの市場人気はこの頃、バブル期に入り若者の所有欲の高まりや富裕層のセカンドカー需要がより見込まれ高水準、このため新型EL30系は大成功だったAL20系を更に発展改良しバリェージョンも拡大、20時代には遂に勝てなかった王者ファミリア人気をかっさらうのを目標としこの分野でもTOPを目指すトヨタの執念が掛けられたモデルでした!

↓86/5にFMCしたHB3兄弟モデル!
(3代目前期ターセル3ドア・リトラ1500GPターボスポーツパッケージ)

(3代目前期コルサ3ドア1300ソフィア)

(2代目カローラⅡ後期3ドア1300スーパーウィンディ㊤同5ドアスーパーウィンディ㊦)


尚、カリブとターセル/コルサの4ドアは従来の20系を継続販売、カリブはデビューも遅くマニアックで少量(トヨタとしては)な4WDモデルで一定の販売量もあり継続、4ドアは20時代でも売れ線ではなく元々これをメインにしていたターセル/コルサもHBモデルが主力に移っおりまだカローラ(80系)に4駆が設定されていないための一部北国向けセダン及び営業向け廉価セダンとして残されたモノで両種ともにグリル/テールのMCが施されています。

↓86/5に初のMCを受けた後期型スプリンター・カリブ(AV-Ⅱ)


カリブはバリェーションがこの時増やされAV-ⅠとAV-Ⅱの間に『RVスペシャル』、最上級に『AV-Ⅱツーリングスペシャル』を設定、AL20では設定のなかったOD付4速ATをラインナップ、エンジンも従来の3A-SUに加え廉価版AV-ⅠとRVスペシャルに85psの3A-Uを搭載し価格引き下げを行いより4WDの高性能をリーズナブルに味わえ選択肢も広げる施策をとりました。

一方、ターセル/コルサの4ドアモデルはFF版を大幅整理、営業用グレードに特化し一般向けグレードはターセルVE、VL(営業用VC)、コルサのEX、GXのみとされていますがその代り4WDモデルは充実、全4種の展開がなされHBにはない“4WD乗用"としての性格を強めています。

↓86/5~のターセル4ドアのラインナップ



↓同時期のコルサ4ドアのラインナップ


尚、ターセル/コルサ4ドアはHBで数えると90/2に4代目EL40系にFMCするまで1世代飛び越え細々とHBと新旧混在にて生産/販売がなされました。
三菱がよくやるこの手法、トヨタとして20/30系カローラの併売(74~75y)に次ぐ珍しいモノでHBに較べ不人気な旧型ながら4駆に価値を見出す一部ユーザーに対応するもの、今では少しでも売れない!となればたちまちリストラされるラインナップ編成ながら当時はバブル期でしたしトヨタならずともかなりの余裕?の表れの一つですねー。。。

カリブはこの後も安定人気を維持、デビュー5年半となる88/2にようやくFMCし2世代目に移りますが2代目カリブはその名前通り当時の90系スプリンターをベースとしターセルファミリーを離れます。
よってココでは2代目以降は『スプリンター』に分類されるため解説は今回の初代のみとさせて頂きます!

↓88/2、念願叶い?名前通りの『スプリンター』になった2代目カリブ(AE90G型)


ターセル/コルサ、トヨタとしては失敗と言われた先代AL10の両種合わせて5万台というセールスはカローラⅡ/カリブという援軍を加え20系最大販売時が83yの15万台オーバー(カロⅡ9万台オーバー、ターセル2万弱、コルサ4万強、カリブ=スプリンター計上の為別カウント)という大幅なUP!!!UP!!!を記録、20系HBモデル末期の85年でもトータル11万台をキープしておりBDファミリア末期(85y)の12万台オーバーに僅かながら及ばないながらもパルサー一族、ミラーシュ、シビックは抑え堂々2位の位置に付けてきました!
BDには20時代は遂に一度も登録台数で肉薄すれども抜く事はできませんでしたので30系、“宿敵ファミリア打倒!”を第一目的に突き進んで行くのでした~!!

次回をお楽しみに!

(EL/NL30系3代目ターセル/コルサ/2代目カローラⅡに続く)
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Posted at 2017/09/02 21:50:16

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