スバル、世界生産台数50万台割れで7年ぶりのマイナス 2018年上半期
SUBARU(スバル)は7月27日、2018年上半期(1~6月)の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同期比10.3%減の49万8795台となり、7年ぶりに前年割れとなった。
国内生産はフルモデルチェンジを控えている海外向け『フォレスター』等が減少し、同8.5%減の32万3675台で2年連続のマイナス。海外生産も『インプレッサ』の新型車効果が落ち着いた影響が大きく、同13.4%減の17万5120台と、4年ぶりに前年実績を下回った。
国内販売は同20.2%減の7万6600台で2年ぶりのマイナスとなった。登録車はインプレッサの新型車効果が落ち着いたこと等により、同22.4%減6万0429台で2年ぶりのマイナス。軽自動車も『シフォン』『サンバー』が減少し、同10.6%減の1万6171台と2年ぶりに前年同期実績を下回った。
輸出は同2.2%減の25万9725台で2年ぶりの前年割れとなった。
スバル、2018年6月度と1月~6月累計生産・国内販売・輸出実績を発表
2018年7月27日、スバルは2018年6月度および1~6月累計の生産・国内販売・輸出実績を発表した。
■6月度の生産・国内販売・輸出実績6月度の生産・国内販売・輸出実績では、国内生産はレヴォーグ、WRXが増加したが、フォレスターの生産終了により大幅に減少。海外生産は、2018年5月に新型アセントの生産を開始したが、インプレッサの新型車効果が落ち着いた影響が大きく、マイナス16%で、7ヶ月連続の前年割れとなっている。今後はアセントの生産ペースアップにかかっている。
国内販売は、改良したレヴォーグ、WRXが増加したが、インプレッサ、XVの新型車効果が落ち着いたこと、フォレスターの在庫はなくなり、新型フォレスターの販売・登録が行なわれていない端境期のため、25%と大きく減少している。軽自動車はシフォン、プレオ、サンバーが減少し12ヶ月連続の前年割れとなっている。
輸出は、フルモデルチェンジを控えている北米向けフォレスターが18.3%減少し、2ヶ月連続の前年割れとなっている。
■1月~6月累計生産・国内販売・輸出実績
国内生産はフルモデルチェンジを控えており、海外向けフォレスターの生産が大幅に減少した結果、トータルで8.5%減となっている。海外生産は2018年5月にアセントの生産を開始したが、インプレッサの新型車効果が落ち着いた影響が大きく、13.4%減少した。
国内販売はインプレッサの新型車効果が落ち着いたこと、フォレスターがモデル末期の在庫販売などの結果、22.4%減少した。また軽自動車はシフォン、サンバーが減少し、2期振りの前年割れとなっている。
輸出は、フルモデルチェンジを控えている北米向けフォレスターが減少したため、2.2%減少している。
SUBARUがレオーネ4WDなどエステートバン新旧4WD、SUVモデルを出展【オートモビル カウンシル 2018】
2018年8月3日(金)~5日(日)の3日間、幕張メッセで開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2018(オートモビル カウンシル2018)」。
SUBARUは「SUBARU SUV STORY ~量産初の乗用AWDをつくった、SUBARUSUVの進化の系譜~」をテーマに掲げています。
1972年に登場し、「4WD=ジープタイプ」という常識を覆した「レオーネ4WDエステートバン」をはじめ、ステーションワゴン派生SUVのパイオニアとして登場した「レガシィグランドワゴン」(1995年発売)に加え、SUBARUの世界最量販モデルに成長したSUV フォレスターの初代モデルと新型も展示され、同社のSUVの進化の歴史を紹介します。
【主な出展車両】
レオーネ4WDエステートバン(1972年発売の量産初の乗用ベース4WD車)レガシィグランドワゴン(1995年発売のステーションワゴンベースのSUV)初代フォレスター(1997年発売のクロスオーバーSUV)新型フォレスター「Advance」(2018年6月20日発表、9月14日発売)(塚田勝弘)
スバル、オートモビル カウンシル2018に「レオーネ4WD エステートバン」など出展
2018年7月26日、スバルは8月3日~5日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2018(オートモビルカウンシル)」に出展すると発表した。
展示のテーマは「SUBARU SUV STORY ~量産初の乗用AWD をつくった、SUBARU SUVの進化の系譜~」だ。1972年に登場しそれまでの4WDといえばジープタイプという常識を覆した「レオーネ4WD エステートバン」、ワゴンベースSUV のパイオニアとして登場した「レガシィグランドワゴン」(1995年発売)に加え、スバルの最量販モデルに成長したSUV「フォレスター」の初代モデルと最新型を展示する。
【オートモビル カウンシル2018 概要】
・開催日程:2018 年8月3日(金)~5日(日) 9:00~17:00
※3日の9:00~12:00はプレスタイムのため一般入場不可
・会場:幕張メッセ ホール4・5・6
・主催:AUTOMOBILE COUNCIL 2018実行委員会
・公式サイト:http://automobile-council.com/
SUBARUが陥った負の連鎖! フォレスターは救世主になれるのか
フォレスターが積むドライバーモニタリングシステムは期待大
2017年秋、完成検査において無資格者が実施していたという不適切事案が判明したスバル。その後、完成車の抜き取り排ガス検査においても規定を満たさない条件での試験結果を不正に書き換えるという別の問題も判明した。それに伴い、社長交代にまでつながるという事態になっている。
2018年7月時点では、まだ燃費・排出ガス測定に関する再調査が済んでいない状態で、すべてがクリアになったわけではない。すなわち、こうした不正を生み出した温床が何であり、どのような対策をするのかも明確になってはいない。
新しい中期経営ビジョン「STEP」において、信頼を回復することを第一に掲げ、組織風土改革も宣言しているが、その取り組みは始まったばかりである。そもそも企業風土の改革が一朝一夕でできるはずもない。中期・長期にわたって改革を進める必要があるだろう。
具体的には5年間で1500億円を品質向上のために投資するという。今回の問題は製品検査のステップで起きていたが、製品企画の段階から生産に至るまでのすべてのプロセスにおいて、イチから見直すということだ。
その一方で、スバルのクルマづくりは一足先に大きな改革を遂げている。その根幹となるのがインプレッサから採用された「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」である。そして、インプレッサ、XVにつづき、新型フォレスターも当然のようにSGPを車台として開発されている。
最低地上高220mmを確保するなど、本格クロスカントリー車に負けずとも劣らない悪路走破性を持つクロスオーバーSUVであるフォレスターが舗装路で見せるハンドリングのレベルが非常に高いのは、すでに多くの自動車評論家が評価するところ。フォレスターの伝統ともいえたターボエンジンを手放したかわりに、モーターアシストをパフォーマンスよりに利用した新発想のハイブリッド「e-BOXER」を設定したというのも注目のポイントだろう。
そして、フォレスターには新たにスバリスト(スバル車のファン)を増やすであろう可能性を感じさせる新機能が搭載された。それは、「e-BOXER」を搭載するグレードだけに設定された「ドライバーモニタリングシステム」である。ダッシュボード上のマルチインフォメーションディスプレイ部分に内蔵された赤外線カメラによりドライバーの顔を認識、居眠りや脇見運転を検知すると注意喚起するというのが基本機能。
これは運転支援システム(部分自動運転)における安全性を確保するデバイスとして提案されている。しかし、そこにとどまらず、顔認証機能を利用して、登録しておけばてシートポジションやエアコンの設定温度などを、運転席に座っただけでアジャストするといった付加価値も実現している。おそらく、多くのユーザーにとっては居眠りで注意を受けるよりもメモリー機能による利便性のほうが日常的には役立つだろう。なにより、乗り込むたびに顔を認識してクルマが挨拶してくれるというのは、機械がパートナーになった気がしてうれしい。
思えば、スバルの躍進を支える先進安全技術「アイサイト」も、もともとは衝突被害軽減システムとして開発されながら、いまでは幅広い速度域において追従クルーズコントロールや車線維持アシストを実現する運転支援システムという印象に変わっている。
現段階では「ドライバーモニタリングシステム」はフォレスターの1グレードに採用されているに過ぎないが、クルマとドライバーのコミュニケーションを強めるデバイスとして、大きなポテンシャルを感じさせる。アイサイトと同じように、ドライバーモニタリングシステムが付加価値の部分で評価されることがスバルのブランディングにつながるかもしれない。
気が早いかもしれないが、ドライバーモニタリングシステム初採用モデルとして、フォレスターが新生スバルの原点として歴史的な評価を受ける、そんな気がしてならないのだ。
新型スバル「フォレスター」がお台場フジテレビの大階段を駆け上る!
フジテレビ本社屋・お台場 青海周辺で開催されている「ようこそ!! ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018」(~9月2日)において、スバルが体感イベント「SUBARU FORESTER ADVENTURE」を開催しています。
フジテレビが主催する恒例の夏休みイベントで、人気番組のコンテンツや周遊型クイズラリーなどの様々なプログラムが用意されています。
「新型フォレスター」のSUV性能を体感できるオフロードコースやフジテレビ大階段の傾斜を使用したクライムコースでの試乗会のほか、水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた「e-BOXER」搭載の「Advance」(9月14日発売予定)を展示しています。
この機会に「新型フォレスター」に会いに出掛けてみるのも良いかもしれません。昨年に引き続き、今年もTVで人気のショートアニメ『紙兎ロペ』に登場する「ロペ」や「アキラ先輩」などのキャラクター達がイベントを盛り上げます。
(Avanti Yasunori・画像:SUBARU)
Posted at 2018/08/01 00:37:21 | |
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富士重工 | 日記