2018年08月28日
【WRC】2019年の「ラリー・ジャパン」をFIAにカレンダー申請…招致準備委が発表、愛知・岐阜での秋開催へ
22日、「WRC 世界ラリー選手権 日本ラウンド招致準備委員会」が午後3時から東京国際フォーラムで活動経過報告会を実施し、2019年秋の愛知・岐阜での開催へ向け「FIAへのカレンダー申請を行なった」との旨を発表した。
まだ開催が正式に決まったわけではないが、現段階での開催候補日程は「11月14~17日」「11月7~10日」「9月12~15日」で、大会名は「Rally Japan」(商標登録出願中)。愛・地球博記念公園が大会の中心施設になるという。
また、2019年の日本ラウンドがFIAによってWRCカレンダーに加わることが決まった場合には、国内プロモーターとなる株式会社サンズが2022年まで国内でのWRC開催を行なうことになるとのこと。
報告会の詳細は追ってお伝えする。
『ラリー・ジャパン』復活へ前進。WRC日本ラウンドは2019年9月または11月開催でFIAにカレンダー申請
2019年のWRC世界ラリー選手権日本ラウンド開催を目指すWRC日本ラウンド招致準備委員会は8月22日、東京都内で活動経過報告会を開催。招致準備委員会の中心を担う株式会社サンズがWRCプロモーターと開催契約を結んだと発表。また、2019年9月、または11月を候補日としてFIAに開催申請を行ったことや大会名称を『ラリー・ジャパン』として検討していることをアナウンスした。
2018年1月に行われた東京オートサロン2018で発表された、WRC日本ラウンドの招致計画と招致準備委員会の発足。2017年にトヨタが復帰したことで国内でも人気が再燃しつつあるWRCの国内大会を2010年以来に復活させるべく、関係各所との調整が進められてきた。
その招致準備委員会の中心を担うサンズは、WRCのプロモーターである『WRCプロモーターGmbH』とWRC日本ラウンドに関する開催契約を締結した。契約期間は4年間で、2019年のWRC日本ラウンド復活が確定した場合、2022年までWRCを開催するという。
これにあわせて招致準備委員会は競技を主催するTMSC(トヨタ・モータースポーツ・クラブ)と共催するという形で、JAFを通じてFIAに開催カレンダーを申請。先日、JAFが公示した国際スポーツカレンダーにも『2019年FIA世界ラリー選手権 Rally Japan 2019』が記載されている。
開催日程については2019年9月12~15日、2019年11月7~10日、14~17日の3日程が候補とされており、開催地域は愛知県と岐阜県、一般公道と舗装された林道が舞台となる予定で、これまでのグラベル(未舗装路)イベントではなく、ターマック(舗装路)イベントとしての実施が予定されている。
ヘッドクオーターとサービスパークは愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)に設営することが想定されており、このモリコロパークには来場者が楽しめるエキシビションエリアのほか、1周5kmあるというサイクリングロードを活用したSSの設定構想も練られている。
招致準備委員会の高橋浩司氏は「この形が実現すれば、それがひとつのラリージャパンの特色となり、ラリーを初めて見る本州のファンにも観戦しやすい環境を提案できるものと思っております」としている。
大会名称については1月末の段階で『RALLY OF JAPAN(ラリー・オブ・ジャパン)』として検討されていたが、2010年まで使用されていた『Rally Japan(ラリー・ジャパン)』の名称を使用するべくAG.MSC北海道と協議が進められており、実現すればモータースポーツファンになじみ深い名前で開催されることになる。
なお、今回の申請は正式に開催が決定したものではなく、あくまで暫定のもの。今後、各種手続きや視察などを経て、12月上旬に開催予定のWMSC世界モータースポーツ評議会で審議にかけられた後、正式決定が下される。
WRCプロモーターが開催可否を判断するキャンディデートイベントについては、この日詳細は語られず。ただ数週間以内にアナウンスするとのことで、こちらは続報を待ちたい。
また、2019年のWRC日本ラウンド招致活動を後押しする『WRC招致応援団』が結成され、メンバーとしてプロスケーターの小塚崇彦さんと、SKE48卒業生でコドライバーとしてラリーに参戦している梅本まどかさん、J SPORTSで放映されているWRC速報のナビゲーターを務める栗田佳織さん、そしてクルマ好きで知られるフリーアナウンサーの安東弘樹さんが就任したことも発表された。
【WRC】来年秋の日本ラウンド開催、正式決定は12月頃か…梅本まどかさんたち「招致応援団」も後押し
「WRC 世界ラリー選手権 日本ラウンド招致準備委員会」が22日に都内で活動経過報告会を実施、2019年秋の開催実現に向けての進捗状況を報告した。「WRC招致応援団」の結成も公表され、タレントの梅本まどかさんらが決意表明をしている。
今年1月の東京オートサロンで、2019年11月の中部地域(愛知・岐阜)開催を目指す旨を発表した「WRC 世界ラリー選手権 日本ラウンド招致準備委員会」(株式会社サンズ内。同社はモータースポーツ関連事業を多く展開している)。同委員会が公に報告の場を設けるのは約7カ月ぶりとなった。
同委員会は、JAF(日本自動車連盟)を通じてFIA(国際自動車連盟)に対し2019年WRC日本開催のカレンダー申請を完了。また、国内プロモーターとなるサンズは「WRCプロモーターGmbH」(ドイツ)とWRC日本ラウンドの興行に関する契約を締結した。期間は4年間で、FIAにより2019年のWRCカレンダーに日本ラウンドが加わると決まった場合には、2022年まで国内でのWRC開催を行なうことになるという。サンズのラリー・ジャパン運営事務局長・高橋浩司氏によれば、もちろんさらに長期的な開催を目指す意向とのこと。
大会名称は、かつて2004~08年、10年に北海道で開催されていた当時のWRC日本ラウンドと同じ「Rally Japan」になる予定(商標登録出願中)。主催はJAF公認クラブであるTMSC(トヨタ・モータースポーツ・クラブ)で、サンズが共催する。開催地は愛知・岐阜で、一般公道や林道を使ったターマック(舗装路)ラリーだ。地元自治体や警察、関連省庁の協力を得ながら開催に向けての準備が進められている。
愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)をヘッドクォーターやサービスパーク、スペシャルステージ(SS=競技区間)などに使用する計画があり、名古屋市内、あるいは周辺の歴史的価値を有する施設でのセレモニアルスタートの計画もあるという。将来的には名古屋の市街地でのSS実施も検討していきたいとのこと。なお、北海道開催時代には札幌ドームでスーパーSSが実施されたこともあったが、高橋氏によれば現時点でナゴヤドーム使用の計画はないそうだ。
現段階での開催候補日程は、希望順に「11月14~17日」「11月7~10日」「9月12~15日」となっている。例年、日本では10月に世界選手権レース開催が多いことや、2019年はラグビーW杯(9月20日~11月2日)が日本で開催されること等も考慮した候補日程だが、第1~2希望で実現した場合はシリーズ最終戦となる可能性も浮上してくる。
開催正式決定となるのは、今年12月頃にFIAから発表される来季のWRCカレンダーにラリー・ジャパンの名があった時のようだ。また、その前段階としては、9月頃に発表される暫定カレンダーにその名が載っていることも大事で、これは申請が認められたこと、まず書類審査合格というところになる模様。開催実現に向けての国内外の各種調整や準備は、まだまだこれからが本番だろう。
また、この日の報告会では「WRC招致応援団」の結成も公表され、団員となった4人の著名人が肩を並べて決意表明した。メンバーは、フィギュアスケーターで現在は4輪のサーキット系レースに挑戦している小塚崇彦さん、SKE48卒業生で無類のモータースポーツ好きとして知られるタレントの梅本まどかさん、J SPORTSのWRC中継メインキャスターの栗田佳織さん、そして今報告会の司会も務めたフリーアナウンサーの安東弘樹さん。WRC招致実現と日本のラリー、モータースポーツの盛り上げに向けて、4氏は情報発信の面から尽力する決意だ。
最近はコ・ドライバー(ナビゲーター)として実際にラリーにも参戦している梅本さんは、「コ・ドラというドライバーとは違う視点からの面白さを感じています。その世界戦が自分の地元の愛知で開催されるかもしれないということでワクワクしていますし、今までラリーを知らなかった人たちにももっとラリーを知ってもらえるよう頑張ります」と語っている。
栗田さんは「日本ラウンド開催を機に、トヨタ以外の日本メーカーにも再びWRCに関心をもっていただき、1993~99年に日本メーカーがWRCのメーカー王座を7連覇した時代が再現されたら」との旨を語り、日本でのWRC再隆盛を願っていた。
開催が実現すれば、WRCラリー・ジャパンは2010年以来9年ぶり。今年のWRCでワークス復帰2年目のトヨタが調子を上げていることも追い風になるだろう。今後のさらなる進捗が期待される。
WRCが日本に帰ってくる!? WRC日本ラウンド招致準備委員会の活動報告会が開催
8月22日東京国際フォーラムで「WRC 世界ラリー選手権 日本ラウンド招致準備委員会」の活動経過報告会が開催された。
WRC(世界ラリー選手権)日本ラウンド招致準備委員会は2018年1月に設立が発表され、今回は設立後から現時点までの経過報告が行われた。
ローカルプロモーター(株)サンズ坂井正治氏/高橋浩司両氏から、6月にWRCプロモーターとの契約が終了し、イベントの主催クラブとなるTMSCより日本のASNとなるJAFを経由して7月末にFIAカレンダー申請を行い、12月のワールドモーターカウンシルの際に正式に開催が確定となるとの報告があった。
大会名称は「ラリージャパン」を引き継ぐこととなった。
気になる開催日程だが、現在3つの日程を申請している。1.11月14日~17日2.11月7日~10日3.9月12日~15日
日本では例年秋にF1(2019年は10月13日決勝)、WEC(10月・11月で調整中)、モトGPと世界選手権が目白押し状態なので、11月の開催を最優先に希望しているが、他イベントとの兼ね合いもあり一筋縄ではないとの予想から予備を複数申請しているとのこと。ただ、9月20日~22日にはラリー北海道が開催されるため、可能なら9月は避けたいところだ。
ラリーの拠点となるサービスパークを始め、ラリー開催の拠点となるHQ(ヘッドクォーター)等は愛・地球博開催跡地となる「モリコロパーク」を検討している。ここには1周5kmのサイクリングロードがあり、SSSとして使用できれば他に類を見ない集約された会場となる。
また今回招致活動PRのため、モータースポーツを愛する4名の著名人によってWRC招致応援団が結成された。
メンバーは、元フィギュアスケートオリンピアン(世界選手権2位)でTOYOTAGAZ86レースに参戦中の「小塚孝彦」氏、元SKE48のタレントで現在TGRラリーチャレンジにコドライバーとして参戦中の「梅本まどか」氏、J-SPORTでラリー番組を担当するWRCの顔「栗田佳織」氏、フリーアナウンサーでCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)選考委員の「安藤弘樹」氏の4名。
日本でのWRC開催は2004年に北海道(十勝)で開催され、地元にラリーは根付いたが、2008年に道央に開催地が移動、同時期に相次いだ日本メーカーの撤退などもあり、2010年を最後に開催が休止されていた。
今回はプロモーターとの契約では2019年から4年間との契約とのこと。新城ラリー開催開始から10年、中京圏に育ったラリーの芽が花開くのは間もなくだ。
(川崎BASE)
開催実現の可能性は99%? 2019年復活を目指すWRC日本ラウンド、招致準備委員会が自信
2019年からの復活が目指されているWRC(世界ラリー選手権)の日本ラウンド”Rally Japan”。すでに国内プロモーターも決まり、JAFを通じてFIAに開催カレンダーの申請も行われるなど、その準備は着々と進行しているようだ。
8月22日に行われたWRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会の活動経過報告会では、最終的には、12月に行われるFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)での審議を経て、決定されることになると語られた。
新生”Rally Japan”がWMSCの承認を得ることができれば、来季の開催カレンダーには日本とチリが加わり、ツール・ド・コルス(フランス)もしくはラリー・ドイチェランド(ドイツ)のいずれかが、カレンダーから脱落するものとみられる。
WMSCの承認を得る手応えについて、WRC日本ラウンドのプロモーターに決まったサンズの高橋浩司氏は、次のように語った。
「ネガティブな要素はあまりないと思っています。色々な企画書や書類については、WRCプロモーターの担当者が何度も来て作った企画なので、ある程度大丈夫だと思っています。これから様々な書類を作ってFIAに提出する期限があります。それに遅れることがなければ、大丈夫だと思います」
チリなど、他のイベントとの競合になっているとは感じていないと、高橋氏は言う。
「(他のイベントと)競合しているとは思っていません。開催カレンダーを調整するのは、あくまでWRCプロモーターです。調整できると思っているからこそ、彼らはEPA(イベント・プロモーション・アグリーメント)契約を結んでくれていると思っています。ですから、どこかと競い合っているという感覚はありません」
なお今年の11月には日本国内でキャンディデートイベントを行い、その際にFIAやWRCプロモーターらが視察を行う予定だという。
「11月にキャンディデートイベントを行い、そこでラリーの運営とか、想定するコースなどを、ミシェル・ムートンさんをはじめFIAの役員、WRCプロモーターの社長や担当者が視察する予定です。(サービスパークが置かれる予定の)モリコロパーク(愛・地球博記念公園)も見ますし、実際にラリー競技も見ます」
ただ、今年の1月に発表された段階では、キャンディデートイベントは必要なく、リハーサルイベントを行うことになると説明されていた。
「日本で行われる既存のラリーを、キャンディデートとして行う予定です。詳細は未定ですが、調整が済み次第発表します」
そう高橋氏は語る。
「結局、キャンディデートという名称になりました。ただこれは、ルール上の問題だと思います。通常キャンディデートラリーとは、国際的なイベントを独立して開催することを指すと思います。今回我々はそういう形を取る必要はありません。既存のラリーを通常通りやって、それを視察していただきます。ただ、申請の上ではキャンディデートということです」
なお開催日程の候補は、現時点で(1)11/14~18、(2)11/7~10、(3)9/12-15の3つが公表されている。候補がひとつに絞り込まれていないことについては、次のように説明する。
「第一候補の日程(11/14~18)で準備を進めています」
「10月には、すでに世界選手権のイベントが3つ(F1日本GP、WEC富士ラウンド、MotoGP日本GP)あります。ですから、WRCも10月にやる……というわけにはいきません」
「そして、他のWRCイベントとのロジスティックスの兼ね合いもあります。日本は、輸送の時間も費用もかかりますから。また、2019年にはラグビーのW杯(9月20日~11月2日)も開催されますし、モリコロパークに近い豊田スタジアムでも試合が予定されていますから、開催期間中は避けなければいけないと思っています」
開催の可能性は99%と信じて仕事をしていると、高橋氏は語る。
「99%だと思って仕事をしてます。キャンディデートや書類でミスがなければ、大丈夫だと思っています。ただ、向こう(WRCプロモーター)から見たらどうかは分からないです。8割なのか5割なのか……我々は言われた準備をきちんとやるだけです。でも、日本人はちゃんと仕事もするし、ちゃんとお金も払うと、信頼されていると思っています。ですから、そこは楽観視しています」
WRC日本ラウンドへ一歩前進!招致準備委員会、WRC招致応援団の熱い想いとは?
2018年8月22日(水)にFIA世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンド招致活動報告会が行われ、日本ラウンド開催を目指して活動している委員会がJAF(日本自動車連盟)を通じて、FIA(国際自動車連盟)に対して2019年WRC日本開催のカレンダー申請を行ったことが発表されました!
国内プロモーターとなる株式会社サンズは、WRCプロモーターGmbH(ドイツ・ミュンヘン)とWRC日本ラウンドの興行に関する契約「Event Promotion Agreement」を締結。契約期間は4年間で、FIAによりWRC日本ラウンドが来季カレンダーに加わることが決まった場合には、2019年から2022年まで国内でのWRC開催を行うことになるそうです。
2019年に愛知、岐阜の両県を舞台に「Rally Japan」として開催を目指すため、今年の1月に発足された招致準備委員会。報告会ではローカル プロモーター 株式会社サンズ代表取締役 坂井正治氏、ラリー・ジャパン運営事務局長 高橋浩司氏が登壇し、WRC日本ラウンド開催に対する想いを語りました。
「私たちは2019年、日本でのWRC開催という夢に向け様々な活動を行ってきました。その活動を通じて今、頭に思い浮かぶことがあります。それは『これからのラリーのあり方』です。ラリーは公道を使う競技ですから、地域の皆さんのご協力なくしては成立しません。地域とモータースポーツの共生。堅苦しい言葉ではありますが、こういったことを考えることが、ラリーを継続するために必要だと思います。参加者はもちろん、周辺住民の方々もみんなが一緒に楽しめる、それはまるでお祭りのような日本らしいラリーを愛知、岐阜という日本のど真ん中でやる、そんな事を思い描いておりますので引き続き応援よろしくお願いいたします」(坂井正治氏)
「開催の候補日として、9/12~15、11/7~10、11/14~17の3日程をFIAに申請しました。イベント名称は以前北海道で開催されておりました『Rally Japan』を引き継ぐべく、同じ名称で申請しました。競技の基地となりますサービスパークは、愛知県の長久手市にあります愛・地球博記念公園、通称モリコロパークを使用することで現在愛知県と話しを進めています。このモリコロパークはお客さんが楽しめるエキシビションエリアもございますし、さらに1周5キロのサイクリングロードもあります。こちらを利用してSS(スペシャルステージ)を行う予定です。1つの場所にサービスパーク、ヘッドクオーター(運営本部)、ラリーパーク、スペシャルステージすべてが整っている開催基地は世界でも例がなく、日本らしさを出していければと思っております」(高橋浩司氏)
ラリーはサーキットでなく、私たちが普段利用している公道を走行する競技。だからこそより身近、そしてスリリングで面白いのですが、日本ラウンド開催に向けて高橋氏から開催予定地の住民の方へメッセージが送られました。
「開催されるコースの沿道に住む住民の皆様方の承諾が取れればOKと愛知県警、岐阜県警と話しを進めております。県警の方と私共のスタッフで『こういう事を想定して、世界選手権開催を目指して動いています』とその地域に伺っておりますので、ぜひご協力をお願いします」
さらに2019年の開催実現に向けて、WRCをはじめとするモータースポーツの魅力を発信すべく「WRC招致応援団」が結成された事も発表され、メンバーの皆さんが報告会に駆けつけてくれました!
まずは今年の7月に行われたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースに初参戦した、フィギュアスケーターの小塚崇彦さん。フィギュアスケートとは別世界のモータースポーツについて、「勉強中」なのだそうです。
「去年の1月にモータースポーツ界に入ることを発表し、自分で実際に楽しむことでモータースポーツの楽しみ方を皆さんに伝えていく、という活動をしています。まだまだ僕自身、ラリーについて深くは知りません。なので皆さんと一緒に勉強していって、よりラリーを楽しんでいけるように、そしてモータースポーツを盛り上げられるように頑張りますので応援よろしくお願いします」
SKE48卒業生、CUSCOジュニアラリーチームのコドライバーとしてTGRラリーチャレンジに参戦している梅本まどかさんは、とびきりの笑顔で意気込みを語りました。
「WRC招致応援団に選んで頂いて、とっても嬉しいです! 私は元々サーキットのレースが好きだったのですが、今季からトヨタのラリーチャレンジにコドライバーとして参戦させて頂きドライバーでなくコドライバーとしての楽しさを味わっているのですが、その世界バージョンが私の地元愛知で開催されるかもしれないという事でワクワクしております。ラリーの魅力をもっともっとたくさんの方に知ってもらえるよう、頑張ります」
WRCといえばこの方! WRCコメンテーターでJ SPORTS のWRC中継ではメインキャスターを務め、WRC報道の顔として活躍中の栗田佳織さんは、誰よりも熱くその想いを熱弁しました。
「私は2011年からJ SPORTSのWRCの番組を担当して、今8年目になっています。初めてWRCを見た時、『これは世界一のモータースポーツだ!』と感じました。目の前で見るのと、テレビで見るのとでは全然違います。それが日本にやってくるかもしれない、という事で本当に嬉しいです。今トヨタがWRCに参戦していますが、Rally Japanを通じて他の自動車メーカーもWRCに興味を持ってくれたら良いなと思っています。93年から日本の自動車メーカーがマニュファクチャラーズタイトルを7連覇しました。そういう黄金時代をまた見たいので、ぜひRally Japanをきっかけにファンの方や自動車メーカーの方がWRCに興味を持ってくれれば良いなと願っております!」
そして報告会の司会を務めた、フリーアナウンサーの安東弘樹さん。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員や自動車ジャーナリストなど、自動車やモータースポーツ界でも活躍中です。
「昔からクルマは好きでしたが、モータースポーツを好きになったのは2003年にペター・ソルベルグがスバルインプレッサでチャンピオンになった時のDVDを見たことがきっかけです。それからすっかりはまってしまい、給料と相談しながらDVDを毎戦買っていました。F1、WECが日本で開催される中、『WRCもまた日本で開催してくれないかな』と思っていたらこの招致団にお声かけいただいて・・・。改めてフリーになって良かったと思った瞬間でした(笑)。現在モータースポーツは、びっくりするほどマイナースポーツです。そんな状況を改善すべくWRC、そしてモーターポーツを広めていきたいと思っております」
報告会で感じたのは、招致準備委員会、応援団の「Rally Japanを復活させたい」という熱い想い。もちろん、ラリーファンの皆さんも同じ気持ちだと思います。
これから様々な審査を経て12月に最終的な決定が下されるとのことですが、Rally Japan復活に向けて大きな一歩を踏み出したと言えるのではないでしょうか。日本のモータースポーツをもっと盛り上げるためにも、WRC日本ラウンドが開催されますように!
(yuri)
日本でWRCを再び! 2019年に愛知県でトヨタ・ヤリスWRCの激走が見られるか
2019年の招致に向けて着々と準備は進む
8月22日、有楽町にてWRC日本ラウンド招致準備委員会から2019年世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンド開催に関するこれまでの活動報告が行われた。
WRCラリー・ジャパンは以前にも開催されていた。2004年に北海道で初開催、かつてWRCには日本の自動車メーカーも多く参戦していたため、大きく盛り上がった。しかし2008年を最後に日本の全メーカーがWRCから撤退し、この勢いを受けるように2010年、ラリー・ジャパンも閉幕となった。
それから時を経て、2017年、トヨタが18年ぶりにWRCに復帰。2018年で参戦2年目となるトヨタだが、先週開催されたWRCラリー・ドイツで今期3勝目を挙げるという大健闘を見せている。
そして国内でも今年1月に大きな動きがあった。WRCラリー・ジャパンの復活に尽力するWRC日本ラウンド招致準備委員会(株式会社サンズ内)が設立されたのだ。WRC日本ラウンドを開催するためには、国内外の多くの組織と交渉しなければならず、その役目を買って出たのがこの組織となる。発足後からこれまで大きな発表はなかったが、8月22日にWRC日本ラウンド招致準備委員会が活動報告を行なった。
まず、WRCの開催を管理しているFIA(国際自動車連盟)に対し、2019年WRC日本開催のカレンダー申請を完了させた。これはまだ申請の段階で、9月に仮確定。12月に行われるFIA内の世界モータースポーツ評議会のなかで、本確定される予定だ。
JAF(日本自動車連盟)を通して、FIAに提出された日本ラウンドの日程候補は11月14~17日、11月7~10日、9月12~15日の3通り。どれも他の国内外のモータースポーツイベントのスケジュールと調整して選出された日程だ。WRC日本ラウンド招致準備委員会の高橋浩司さんは「我々は99%申請が通るつもりで業務を行っています」と堅く語っている。また日本ラウンド開催に対して、WRC主催側からは概ね好印象を抱かれているとのこと。
WRCチームやドライバーの本拠地として予定しているのは愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園」、通称モリコロパークだ。「敷地内にある約5kmほどのサイクリングコースは、ステージになるというアイディアもある」と高橋浩司さんは語っている。そこを中心として、愛知県名古屋市・豊田市・岡崎市・新城市・長久手市・設楽市、岐阜県中津川市・恵那市の一般道や林道で開催される予定だ。
今回の報告会では、そのWRC日本ラウンド招致応援団の結成についても発表があった。フリーアナウンサーの安東弘樹さん、SKE48卒業生の梅本まどかさん、WRCコメンテーターの栗田佳織さん、フィギュアスケーターの小塚崇彦さんというなんらかの形で自動車やモータースポーツに関わりのある芸能人・著名人たちが起用された。
FIAやWRCプロモーターなどとの交渉以外にも、行政や警察、地域の協力なしには、WRCは開催することはできない。開催までにはまだ長い道のりがありそうだが、2010年ラリー・ジャパン撤退以来の日本ラウンド復帰に大いに期待したい。
Posted at 2018/08/29 17:21:45 | |
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