![[試乗インプレッション]ホンダ「アコード」e:HEV Honda SENSING 360+ [試乗インプレッション]ホンダ「アコード」e:HEV Honda SENSING 360+](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/048/632/398/48632398/p1m.jpg?ct=cd9550df73a8)
ちょっと珍しいクルマに短時間試乗させて頂いてので書いておく。
乗ったのは11代目となるホンダ「アコード」"e:HEV Honda SENSING 360+"。価格は5,999,400円(税込)。ほぼ600万円。
いやいやアコードに乗ること自体が随分と久し振りな気がする。うーん2007年頃にアコード"ユーロR"を試乗した事が有ったような…。そうじゃなければ、学生の頃に友人が乗っていた4代目アコードセダンか。
初代アコードが1976年発売らしいので、私より1歳だけ若いから来年はアコード生誕50周年だ。初代と二代目はあまり記憶にないが、やはりリトラクタブルヘッドライトの3代目、USアコードワゴン・クーペが眩しかった4代目あたりは普通のファミリーカーより少しオシャレなイメージでしたね。
残念ながら5代目以降のアコードはホンダのお家事情に翻弄されたと言うべきか、北米や欧州向けのモデルを日本では「アコード」だったり「インスパイア」と名乗った事でブランドの継続性と言うか、キャラクターが定まらなかった。まぁセダン不況入りが早かった日本市場で色々工夫しながらアコードブランドを必死に守ってきたと理解すべきだろう。(正確に記すならば「アキュラ」ブランドの国内導入撤回に翻弄されたとも言えるね…)
月日は流れ、コロナ禍とほぼ同時となる2020年2月にデビューした先代(10代目)アコードは流麗かつクリーンな感じで結構好きだったが、パンデミックで右往左往している間の僅か3年で終売してしまった。
そして、昨年(2024年)3月にデビューしたのが現行(11代目)アコード。2022年1月にフラッグシップだった「レジェンド」がモデル廃止された事もあり、名実ともにホンダのフラッグシップを「アコード」が担うことになった。
前置きが長くなったが、現行(11代目)アコードの試乗車とご対面。いや発売からもう1年半が経過したが実車は初めて見た。北海道ではAWDが用意されない故にレア化がより加速しているのかも知れない。
第一印象はデカい。全長4975mm/全幅1860mm/全高1450mmでホイルベースは2830mmの堂々たるボディ。トヨタ「クラウンクロスオーバー」が全長4930mm/全幅1840mm/全高1540mmでホイルベースが2850mmでまぁ近い感じ。車格的にアコードはDセグメントだと思っていたが、Eセグメントに分類すべきなのかも。
とはいえ、ギラギラした高級感の押し付けが無くスッキリとシンプルな造形でまとめられているのは好感が持てますね。前述した3/4代目アコードが正常進化したかのようなイメージでしょうか。
インテリアはシビックと共通する最新のホンダ車共通のデザインテーマを踏襲するが、やはり品質感は車格相応に高い。Google アシスタントを採用した12.3インチ Honda CONNECTディスプレーを操作する時間は無かったが、個人的に自動車メーカー独自開発のデジタルプラットフォームは陳腐化が怖いので、餅は餅屋に任せるべきだと思う。
札幌の幹線道路を15分間程度走らせただけで、限定的なインプレッションだが、やはりホンダのハイブリッドシステム「SPORTS e:HEV」は滑らかでシームレスな加速感が心地良い。どうしても頻繁にエンジンの始動/停止を繰り返すトヨタ方式は肌に合わない。更に言えば、静粛性に気を配った「アコード」に対し、最近のトヨタ車は何故か静粛性が甘い。「クラウンシリーズ」等の高額車種に乗っても静粛性はイマイチ。そろそろトヨタは本気で改修すべきタイミングだと思う。
「アコード」は滑る様にスムーズに走る。やはりクルマの基本はセダンなんだなぁと思わず納得してしまった。最近の乗用車としては結構低いポジションで座らせるのも往年のホンダ車っぽいかもね。
マニアック(不人気)なクルマが好きな私としては、かなり好印象の「アコード」だが、新車で買うのは躊躇してしまうのが本音。
ホンダのフラッグシップと言えど、シートベンチレーションが無い、デジタルインナーミラーではなく普通のバックミラー、ドラレコが相変わらず武骨な後付けタイプなのは興醒め。このあたり北米では大衆車の「アコード」を日本市場で高級車として売らなければならぬ弊害なんでしょうね。
ホンダの公式中古車を検索すると、昨年登録の「アコード」(恐らくデモカー上がり)が400万円位から探せる。まぁこれくらいの価格帯なら十分納得の仕上がりでしょうか。2027年頃に初回車検を迎える「アコード」が300万円位ならサクッと買ってしまいそうな予感。
私の車歴を振り返ると、純然たる4ドアセダンって学生の頃に乗っていた
スカイライン(R32)だけ。まぁコレも本音を言えば2ドアクーペが欲しかったが、中古が高くて手が出せず4ドアで妥協したようなもの。セダンが絶滅してしまう前に、真剣に一度乗っておきたい。その際「アコード」は有力候補になりそうだ。
ちなみに何でホンダのお店に行ったのかって? もちろんあのスポーツクーペの情報を仕入れにね。
↓背景に色々映り込んでいたのでAIで加工してみました。

↓3代目アコード

↓4代目アコード

↓10代目アコード

↓学生時代(平成8年頃)に乗っていたスカイライン(R32)の4ドアセダン

Posted at 2025/09/02 00:30:12 | |
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