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2021年03月29日 イイね!

[試乗インプレッション]日産「ノート e-POWER」"X FOUR"2モーターAWD

[試乗インプレッション]日産「ノート e-POWER」"X FOUR"2モーターAWD短時間ながら注目の新型モデル、日産「ノート e-POWER」を試乗した。グレードは先日追加されたばかりの2モーター式AWDモデル。上級グレード「X FOUR」であった。北国ユーザーが待ち望んでいたグレードだろう。
まず本体価格は244万円。そこにメーカーOPでカーナビとプロパイロット系のセットOP(+42万円)と、LEDヘッドランプ(+9.9万円)が装着されていたから、合計で296万円のクルマだった。
まぁアチコチで言われている通り、割安に感じる値付けではないのは確かだろう。個人的にこの価格帯を目指すならば名称は「ノート」では無い方が良かったかも。
初めて実車と対面し、グルグルと新型「ノート」の外周を回りデザインを読み込んでみたが、最近では珍しく(?)Web等で事前に見ていた印象と大きな差異は無かった。全般的に無機質なテイストで、これが新世代の日産デザインなのだろうか。
私見だが、他と類型的ではないという意味でオリジナリティの高さは認めたい。先代「ノート」のデザインは全般的に安普請で没個性。趣味の対象物としては見れなかった。新型は先代モデルが果たせなかった、デザイン面でもe-POWERの先進性表現にチャレンジしたことは評価されるべきだろう。
まぁ"撮る系カーマニア"としては、乗る度にカメラを向けパシャパシャしたくなる様な美しい造形のクルマではないのが残念。
インテリアについては、事前の印象より物足りない印象で、新型「ノート」の割高な価格を見てしまうと、各部の質感はもう少し気を遣うべきだった。流石に全面ハードプラのダッシュボードには興醒め。そのあたりは今後登場する「ノート・オーラ」なる上級モデルが担うのかもしれないが、更に価格も上がるだろうから素直に喜べない。
さて。新型「ノート」のインプレッションを。
e-POWERは100%モータードライブだから、極低速域からトルクフルであることは美点。2WDモデルと比較し、+120kgの1340kgとなるAWDモデルでも力不足は感じない。後輪用のモーターも常時動作する様で、スッーと爽快に加速していく様は従来のガソリン車には無かった感覚。
5ナンバー枠に収まるボディサイズから想像される「コンパクトカー」然とした軽快感とかヒラヒラした走り...という表現は正直相応しくない。「CMF-B」と呼ぶルノーが中心になって開発した新プラットフォームを土台とするだけに、ガシッとした剛性感は大したもの。
今回は混雑する市街地を20分程度走っただけだが、恐らく直進安定性にも優れるクルマ。総じて先代までの「ノート」から連想される安物的なフィーリングは完全に払拭されていた。
ただ雑誌やYoutube等で絶賛されている高い静粛性について、正直なところ事前の期待ほど静粛な車内環境では無かった。(但しスタッドレスタイヤを装着していたことは割引いて見るべきだが)
新型「ノート」はエンジンの始動する頻度や時間を極力短くしようとする工夫が施されており、確かにその効果は体感出来る。また発電用にエンジンが稼働している最中のノイズレベルも低く抑えられている。
一方で、気になったのはエンジンノイズに変わってロードノイズが「ザー」とキャビンに入ってくるのが妙に耳障りで気になった。まぁ慣れが解決しそうな気もするレベルの話ではある。所謂高級車然とした外界と隔離されたような静粛性とは少し性質が違うものだと感じる。
前後2基のモーターが生み出すアウトプットに不満はなく、一般的なエンジン車に比べレスポンスが速いことも魅力。また以前はワンペダルドライブと呼んでいた回生ブレーキも前後モーターそれぞれで動作するらしい。このあたりはもう少し長時間走り込まないと理解が深まらない印象。
短時間の試乗を終えた感想として、製品の完成度はかなり高く、これから加速していくクルマの電動化を現実的に牽引する可能性を秘めている事に疑いはない。
しかし正直なところ、今回のインプレッションの結論としては非常に複雑な感情に戸惑っている。
もしかしたら、次期マイカー候補の筆頭に入るのではないか....と事前の期待が大きく膨らんでいたことは否定しない。
マンションに住む北国ユーザーとして、理屈からいえば現時点で最も理想的なパワートレーンを持つクルマと評価して良いと思う。高価で重いバッテリーを大量に搭載し、不自由な外部充電をするよりも、クルマの中で直接発電しながら走るほうが効率的かも知れないとすら思う。
しかし、マイカーとして見れば、どうにも愛着が湧きそうにない。正直言って退屈で、事務機器を触っているような印象とでも言えば良いのだろうか。もっと運転したい、遠回りをして帰りたい...と感情に訴えてくる様な素振りが全く感じられない。ある意味不思議なクルマ。残念ながら、次期マイカー候補には入りそうにない。
勘違いして頂きたくないのは、モーター駆動=退屈ではない。むしろモーター駆動のクルマ特有の楽しさは確実にある。以前乗ったBMW「i3」は色々とアンバランスなクルマだが、理屈抜きに楽しいクルマだった。
そろそろ結論を。
とても良く出来た完成度の高いハードウエアを手に入れた新型「ノート」だが、クルマ趣味の対象物として評価すると、どうにも事務的に感じてしまったのは残念だった。恐らく、今後NISMOバージョンなどが登場し、そういうマニアックなニーズを拾っていくのだろう。
但し、今回はかなり短時間かつ市街地に限定した試乗だったので、もう少し場所を変え、長時間のテストをしてみたい。もしかすると大きく印象が変わるかも知れない。
新型「ノート」で感じたモヤモヤ(笑)を晴らすため、別のクルマをテストすべく次のお店へ移動した。その話題はまた次回。
そういえば、日産のクルマを試乗するってかなり久しぶりな気がする...。ブログの過去記事を探しても、2010年10月に追浜のテストコースで発売前の「リーフ」に乗せて頂いて以来。
日産のお店で...となれば2008年に「スカイラインクーペ」「エクストレイル」に乗った記録がある。13年も経過しているのか。いくらゴーン以降の日産が嫌いとはいえ、大いに反省....。(もちろんレンタカー等で日産車に触れてはいるのだが、記事にしたいと思わなかった。)



Posted at 2021/03/29 23:01:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2021年03月19日 イイね!

[2022年3月生産終了]ホンダ「S660」ファイナルモデル"Modulo X Version Z"

[2022年3月生産終了]ホンダ「S660」ファイナルモデル"Modulo X Version Z"ホンダは軽スポーツモデル「S660」について2022年3月をもって生産終了すると正式に発表した。
主な理由は法規等の対応が難しいと色々なメディアで報じられている。まぁ同じラインを流れていたホンダ「アクティ・トラック」が間もなく生産終了となり、八千代(四日市)のラインは事実上「S660」専用になってしまう事情もあり、「S660」のモデル廃止は時間の問題と思っていたから驚きはなかった。
今後ホンダが生産する軽自動車は「N-BOX」系のプラットホームに統一されることになる。まぁ効率重視ならば当然の結論だろう。むしろ「S660」が他車と共用がほぼ無い贅沢な設計が許されたことが奇跡だったと思う。
振り返ると、ホンダ「S660」は2011年の東京モーターショーで「Honda EV-STER」として公開され、「ビート」の復活と話題を呼んだ。続く2013年の東京モーターショーでは「Honda S660 CONCEPT」として事実上の販売予告がなされ、私も発売され次第、即購入しようと資金繰りを始めた記憶がある。
実際の発売は2015年4月。ほぼ同時期にマツダ「ロードスター(ND型)」が登場したタイミングでもあり、どちらを買うべきか悩んだ方も多かったのではないだろうか。
2020年1月に「S660」がマイナーチェンジを受けたばかりだから、MC後モデルは希少かもね。
今回「S660」の生産終了を発表すると同時に、事実上のファイナルモデルとして特別仕様車「Modulo X Version Z」を発表した。価格は315万円。
特別仕様車の詳細は公式ページを確認していただくとして、ホンダ「ビート」が1993年12月に発売した(事実上最後の)特別仕様車も「バージョンZ」だったことはホンダの心意気と理解すべきだろうか。
まぁ本音を言えば、もう少し特別な演出なりチューニングを施したファイナルモデルの投入を期待したいのだが。それでも特別仕様車「Modulo X Version Z」は将来的にも高い価値を維持しそうだね。
面白い現象として、3月12日「S660」の生産終了が公式発表されてから連日私のブログもアクセス数が急増している。その原因を調べてみたら、2015年に私が乗っていた「S660」を売却したことを書いた記事が爆発的なヒットを記録していた。
あくまで私見だが「買った」記事より「売却した」記事が爆発的に読まれているということは、「S660」のファイナルモデルを「投資」として購入検討する方が多いということだろうか。まぁそれも昨今の国産スポーツカー市場を見ていると無理もないかな。
さて。「S660」が生産終了を迎えることで、軽自動車のオープンスポーツは再び「コペン」一択の時代に戻ることになる。個人的には、長期間の生産を前提に、既存のプラットホームを最大限活用しながら「コペン」を開発しているダイハツの姿勢はもっと評価されるべきだな...と再認識している。
結果的に短期間の保有となってしまったが、「S660」をマイカーとして迎えられたことは良かった。
是非ホンダには「S660」の後継として、「N-BOX」系をベースにしたもっとお手軽な軽オープンスポーツをリリースして欲しいな。そうすれば荷物ももう少しは積めるだろうしね。


Posted at 2021/03/19 17:17:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | S660 | クルマ
2021年03月06日 イイね!

[156万円の大幅値下げ]テスラ「モデル 3」が突如の価格改定。429万円~

[156万円の大幅値下げ]テスラ「モデル 3」が突如の価格改定。429万円~EV専業メーカー「テスラ」の現時点におけるエントリーモデル「モデル 3」が2月17日に突如として大幅な値下げを実施した。
従来は511万円だったスタンダードレンジ プラス(55Kwh/シングルモーター)が-82万円の429万円に。655万円だったロングレンジ(75Kwh/デュアルモーター)は-156万円の499万円へ価格が改定された。
一方、最上級モデルのパフォーマンス(75Kwh/デュアルモーター)は717万円で変更が無かった。
値下げ効果は絶大のようで、かなりの注文が入っているとか。令和3年度には電気自動車・燃料電池自動車等に対する補助金(国・都道府県・市町村...)が増額されることが決定しており、これらの補助金を申請すると、住んでいる自治体次第では100万円を超える事もあるようだ。詳細はこのあたりを見ると解りやすく書かれているので参照願いたい。
補助金はさて置くとしても、未来のクルマと思っていた「テスラ」が随分と身近な価格帯になってきたのは間違いないだろう。
但し、意味も仕掛けもなく大幅に値下げされるなんて美味い話はなく、生産国が米国から中国(上海ギガファクトリー)へ変更されたことや、バッテリーがより低コストな「LFPバッテリー」に変更された事でコストダウンが実現された模様。
(中国製=品質が低いとの解釈は正しくないが、全く同じ製品が単純に値下げされたのではない事は理解する必要がある。)今回値下げの対象にならなかった最上級モデルの「パフォーマンス」は当面北米生産モデルが継続輸入されるらしい。
「テスラ」は基本的にWebでの正価販売が前提で、ストア(サービス拠点も併設)も日本国内に4拠点(東京・川崎・名古屋・大阪)しかない。トヨタのように全国津々浦々のお店で手厚いアフターが受けられる類のクルマとは全く違うコンセプトの商品であることも興味深い。
雑誌等ではテスラ「モデル 3」が値下げされたことで、国内EV勢の販売にも大きな影響が出ると騒ぎ立てている。確かに、現時点でEVに手を出せる「アーリーアダプター」的な顧客層には刺激的なニュースだったろうね。
少なくとも世界に先駆けて2010年に登場し、時間的なアドバンテージを有していたハズの日産「リーフ」は進化が遅く、現在でもバッテリー温度管理機能を持たず劣化問題を解決していない。デザイン的な魅力にも乏しいから今後のセールスは厳しいだろう。2021年中頃発売予定の「アリア」が出たら「リーフ」はモデル廃止で良いのかもしれない。(「アリア」はバッテリーの温度管理機能が搭載される)
テスラ「モデル 3」は比較的大容量のバッテリー(55~75Kwh)を搭載するが、テスラ社が独自設置する高速大容量の充電器「スーパーチャージャー」を利用することで急速充電を可能にする。(最大出力が250kWも出せる機種がある)国内で普及するCHAdeMO(チャデモ)を使うにはアダプターを介した接続で可能だが、充電器の出力が低い(20~50kwh位が大半)から、充電時間はおのずと長くなる。
残念ながら、北海道には「テスラ」のショールームはおろか「スーパーチャージャー」も全く存在しない。現時点で「テスラ」を北海道で所有するのはかなりハードルが高いと言わざるを得ない。(たまに札幌市内で「モデルX」を目撃するから、この状況下でも所有される方は居るようだ。)
私はマンション暮らしのため、自宅に充電設備を置くことが難しい。もし一軒家に住んでいたら確実に札幌近郊の移動と蓄電池としてEVを所有していたと思うだけに悔しいのが本音。
しかし、北海道の広大な土地面積に対し、日産/三菱の販売店に設置された急速充電器を除くと、かなり脆弱な充電網であり、「テスラ」に乗って道内を縦横無尽に走り回るのは結構ハードルが高そうだ。
「NCS(日本充電サービス)」から事業承継した「e-Mobility Power」が(一番下図)、可住地域における急速充電器の普及状況を公開しているが、北海道の普及率が突出して低いことが判る。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)等の充電カードを作れば、テスラを含む他社EVでも日産販売店の充電器が利用可能だが、現実論として充電中に「リーフ」が来ると何とも気まずい空気になるらしい...。(ときにはトラブルにも)
もし将来的に、日産販売店の充電器は「日産/三菱車専用」と一方的にルール変更されたら他社EV所有者は困るでしょうね。流石に利用禁止はなくとも、他社EVは充電1回(30分)で1500~2000円なんて価格設定にすることは充分考えられる。
近い将来、日産/三菱から軽自動車版のEVが販売されれば、それなりの台数が走り出すことは間違いないから、充電器の争奪戦が始まる可能性がある。これからは日産/三菱の販売店に頼らずとも持続可能な高出力な充電網を作る必要がある。
個人的には、ホンダ・マツダ・トヨタ(レクサス含)がEVを少量ながらも販売をスタートしているが、充電設備への投資には後ろ向きな印象がある。自社の顧客が日産の販売店で充電することに問題を感じないのだろうかと甚だ疑問である。
まぁ難しい問題はいずれ専門家が解決してくれることを期待しつつ、機会があれば是非テスラのクルマに乗ってみたい。楽しいクルマであれば、ガソリンでも電気でもOK。そういう柔軟性は持っていたいね。



急速充電器の普及状況株式会社e-Mobility Power
Posted at 2021/03/06 15:47:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 現在はマツダ「ロ...
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