
かつてマツダ車のラインナップに存在した車種は数ありますが、
『ルーチェ』というクルマも存在していました。
初代は1966年、2代目は1972年にそれぞれ登場。その2代目と併売という形で1977年
『レガート』のサブネームを与えられて登場しました。これが3代目ルーチェとなり、併売されていた2代目はフェードアウト。
それまでのルーチェは車格的にもサイズ的にもコロナクラス辺りでしたが、レガートではクラウンクラスに拡大。
外観上の特徴はやはり縦に2個並んだ個性的な4灯ヘッドライトでしょう。アメ車での採用例はあったはずですが国産車で持ち込んだのはレガートが最初で最後だったのではないでしょうか?(ちなみに後期『ルーチェ』では異型2灯式ヘッドライト&一層大きくなったフロントグリルによりメルセデス調になりました)
また個体の4ドアハードトップはBピラーを中心としたデザイン処理が5代目クラウン(S80系)4ドアハードトップに酷似、ある意味『マツダのクラウン』だったようです。なおボディタイプは他に4ドアセダン(タクシー、教習車仕様もあり)、商用ユースのライトバンもありました。
エンジンは『マツダ伝家の宝刀』ロータリー13B&12A、2L&1.8L直4レシプロを用意されてました。ライバル車のクラウンやセドリック/グロリアは直6が用意されていましたが当時のマツダには6気筒エンジンがなかったので、その高性能や滑らかさ・静粛性を考えるとロータリーがトヨタ・日産の6気筒に対する当て馬だったのではないでしょうか?
しかし既にクラウンやセドグロといったライバルの知名度が高いこと、6気筒を持たず燃費の悪いロータリーか車格に対し役不足が否めない4気筒かというエンジン選択だったのもあってか成功作とはならなかったようです…。
ちょっと面白い話があって、レガート登場一年後に改良が施され運輸省(当時)の型式認定申請時に『レガート』の記入を忘れたというチョンボをし、同型ながら初期のものは『ルーチェレガート』、1978年以降では単に『ルーチェ』と名乗っています。
個体は去年、某ショップで見つけたもので確か30万円で売られていたと思います。
この個体は果たして『ルーチェレガート』なのか、それとも『ルーチェ』なのか!?
※文中の説明は便宜上『レガート』としました。
Posted at 2007/02/18 11:11:30 | |
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