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琢磨はかつてAJフォイトでインディカー
キャリア初優勝を飾ったことがある
この地ロングビーチですが、
今季新天地のチームで予選から苦労しました。
琢磨の予選は23位。
決勝での琢磨のスタートポジションは
デフランチェスコのグリッド降格により
１ポジアップの22番手でした。

昨年は予選が悪くても決勝に向けて改善が
見られていたんですが、今回は決勝前の
ファイナルプラクティスでも打開が見られない様子で22位だったので、
これは決勝でも厳しいかなと予想していました。
スタートしてからしばらく琢磨の順位がほとんど変わらず、その通りになったかと
思っていましたけど、ハードのブラックタイヤスタートでこれが良かったでしょうか。
琢磨は２回ピットにするべく、タイヤの持ちが悪くピットが早まっていた
レッドタイヤ勢と異なり30週目まで持たせることができ、9位まで上がってピットイン。
そこで事前の予定通り、琢磨にとっては満を持してのレッドタイヤ投入となった
んですけど、この時間帯でもレッドタイヤの持ちが悪くペースが落ちました。
2回目のピットは57周まではなんとか持たせれましたが、ペースは良くなく
今度は13位まで上がってのピットイン。
琢磨は当初からの予定を変えて、今度はブラックタイヤに戻しました。
ピットアウト後は大きな順位降下はなく戻って14位だったかな。
その直後にトップ画のことが起こりました。
トップ画のクルマは花壇のモニュメントではありませんw
琢磨と争ったシモン・パジェノー。
後で入れ込んであるハイライト動画を見てもらったら分かりますが、ターン２で
オーバースピード気味に花壇イン側に突っ込んできて引っ掛かり逆向き、
スピンターンしようとしたら花壇に突っ込みモニュメントのようになってしまった
という…




パジェノーはいろいろ言っていたようですけど、これに関してのペナルティーは
出ていませんので。
ただし、琢磨はこの時のマシンダメージでダウンフォースを失いました。
琢磨は最後の方は13位で走行できており、スタートから約10ポジアップで
またあの賞が獲れるかというようなリザルトが期待されましたが、
最終ラップ手前で交換したレッドタイヤで猛追してきたリナス・ビーケイとの
バトル。
その時に、ターン８でビーケイにインに飛び込まれ避けようとアウトにはらんだ所で
マーブルに乗ってしまい、曲がり切れずにウォールにクラッシュしてしまいました。
前述のパジェノーとの接触でマシンダメージがあり、ダウンフォースが減っていた
こともあったようですね。
琢磨のリザルトとしてはチェッカーは受けれませんでしたが、
17位フィニッシュということでした。
調子が悪いなりにも、良い結果が期待できる状況だっただけに残念でした。


次の今季初のロードコース、アラバマ（バーバー）に期待！

2022 RACE HIGHLIGHTS // ACURA GRAND PRIX OF LONG BEACH


佐藤琢磨（決勝17位）
「ロングビーチはすばらしいレースです。今週末の私たちは厳しい戦いを強いられていました。予選までに良いマシンバランスを見つけることができず、決勝スタートは後方グリッドから臨むことになりました。そこから私たちは力強いレースを戦えたと思います。いくつかポジションを上げることもできたし、バトルを楽しむことができていました。13番手まで順位を上げられた点に大きな手応えを感じてもいます。ところがレース終盤のイエローフラッグが私たちより後方にいたドライバーたちにピットで新品タイヤを装着するチャンスを作り出しました。対する私はというと、もう25周ほども走ったタイヤでした。ゴールまで2周、攻めてくるリナス・ヴィーケイ(シボレー)に対してポジションを守ろうとトライしましたが、ターン8で並ばれ、2台揃って走行ラインが膨らんだ際にアウトサイドにいた私だけがタイヤかすに乗り、タイヤバリアに突っ込むことになりました。そこからレースに戻ることはできましたが、本当に残念な結末になりました。それでも、私たちは開幕戦のセントピーターズバーグのように力強い戦いぶりをレースの終盤まで見せ続けることができていました。次のレース、Dale Coyne Racing with RWRで戦う初めてのロードコースイベントが楽しみです。」