スバル富士重 武藤専務「 レオーネ が レガシィ になった時以来の大変化」…新プラットフォーム
富士重工業(スバル)は3月7日、東京都渋谷区の本社でメディア向けに「次世代SUBARU説明会2016」を開き、この秋から導入する新プラットフォーム(車台)などによる今後のクルマづくりを提示した。
新プラットフォームは「スバルグローバルプラットフォーム」とし、秋に投入予定の次期『インプレッサ』から順次採用する。自社生産のスバル車すべてに適用し、ハイブリッド車や電気自動車など、今後の電動車両にも展開できる設計としている。
車体およびシャシーの剛性は、現行プラットフォームより部署によって70~100%の向上を図り、走行性能や静粛性などを大きく改善できるという。技術部門を担当する武藤直人専務執行役員は、1989年に『レオーネ』をレガシィに変更した当時を引き合いに出し、「それ以来の大きな変化であり、史上最高レベルの総合性能進化ができた」と、アピールした。
武藤専務はまた、今後の電動化や自動運転技術の普及状況なども予測して設計に反映したとし、新プラットフォームは「2025年まで十分使っていくことができる」とも指摘した。
スバル次期インプレッサにも採用の「SUBARU GLOBAL PLATFORM」で目指す自動運転と動的質感とは?
スバルが開発を進めている次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」の概要が公開されました。
このプラットフォームは、2025年までを見据えた次世代プラットフォームで、今年の後半とされている次期インプレッサに初めて採用されるものです。
レオーネからレガシィに変わった時と同じくらいのインパクトを目指しているそうで、開発車両のステアリングを握った吉永康之社長は「ワクワクするクルマに仕上がりつつある」と自信ありとの表情。
「スバルグローバルプラットフォーム」の目指すものとして
高性能を超えた、感性に響く「動的質感」世界最高水準の「安全性能」の2点を大きく掲げていますが、将来の電動化にも対応し、インプレッサからレガシィまで全車種を1つのプラットフォーム設計構造で実現するもの。ここでは、1の「動的質感」をご紹介します。具体的には「まっすぐ走れる」、「不快な振動騒音がない」、「快適な乗り心地」が挙げられています。
「まっすぐ走れる」と聞くと当たり前のように思えますが、横風や路面状態などの多様な外乱にさらされているクルマでは、ドライバーが意識、無意識で修正舵を与えていて、開発車では微小舵ですぐに復帰(直進性が得られる)できるのを狙っているそう。
高速域の巡航が多いドイツ車には、矢のような直進安定性を誇るモデルが多いですが、スバルに限らず日本車に求められる要素といえるでしょう。
そのために剛性強化が図られていて、現行車に対してフロント車体横曲げ剛性は+90%、フロントサスペンション剛性は+70%、車体ねじり剛性は+70%、リヤサブフレーム剛性は+100%もアップ。直進安定性が高まることで近い将来(2017年と2020年が2つの基準)の自動運転(部分含む)時にも強みになるとしています。
「不快な振動騒音がない」に関しても車体剛性の強化が利いていて、剛性の均一性を高め、さらに「振動、ひずみの分散」により固有振動、固体伝播音の低減を実現。
ひずみの分散はとくにサイドシル、サブフレームに見られるそうで、周波数をずらして分散させるとしています。
また、車体構造のポイントは、フレームワークの最適化、構造用接着剤(ウェルドボンド)の活用、フロントバルク周辺の結合強化、板組の見直し、リヤフレームの結合強化・板組見直しなどが盛り込まれています。
ほかにも、サスペンションの取付剛性部の剛性向上により、ダンパーがきちんとストロークするなど、当たり前のことに正面から取り組んでいるほか、リヤスタビを車体に直接装着することで、ボディの揺れを抑えるなどの工夫も採用されていて、現行車よりも車体の揺れを50%低減。
今回のプラットフォームの動的質感は、1/10秒の動きだしの応答性を高めるなども含まれていますが、従来は設計図面に起こせなかった領域にまで踏み込める計測技術の確立も含まれています。
現行車比で70~100%の剛性強化、低重心化、足まわりの強化など多岐にわたっていますからステアリングを握る日が待ち遠しく感じます。
(文/写真 塚田勝弘)
スバル、次世代プラットフォームを開発 次期インプレッサから採用
富士重工業は7日、開発を進めている次世代プラットフォーム、「スバルグローバルプラットフォーム」の概要を明らかにした。新しいプラットフォームは、2016年に登場予定の次期「インプレッサ」を皮切りに、次期「レガシィ」を含む、すべてのスバル車に採用予定となっている。
新しいプラットフォームの開発は、10年先までを見据えて行っているとのこと。開発目標に置かれているのは、“スバル史上最高レベルの総合性能”。なかでもスバルらしい走りの質感や、高い安全性能に特にこだわっているとのことだ。
具体的には、走りについては車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(現行比でおよそ1.7~2倍)や、重心高のダウン(現行モデル比で-5mm)、衝突エネルギー吸収率の向上(現行車比で1.4倍)などが掲げられている。
またこのプラットフォームは、ガソリンエンジンだけでなく、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車など様々なパワーユニットへの対応も図られる。
富士重工業の吉永泰之社長は新しいプラットフォームについて次のように述べている。
「スバルが提供する価値である“安心と愉しさ”を進化させ、スバルのクルマづくりを大幅にレベルアップさせた技術のひとつがこのスバルグローバルプラットフォームです。お客様の期待に必ず応えられるスバルらしいクルマづくりができていると自負しています」。
富士重、次世代プラットフォームを初公開…次期 インプレッサ より採用
富士重工業は3月7日、次世代プラットフォームとして開発を進めている「スバルグローバルプラットフォーム」の概要を公開した。
スバルグローバルプラットフォームは、「水平対向エンジン」「シンメトリカルAWD」「EyeSight(アイサイト)」とともに、次世代のスバル車を構成する基盤技術。車体・シャシー各部剛性の向上や足回り機構の進化、さらなる低重心化を推し進め、性能やスペックの先にある「感性の領域」で、新しい質の高い走りを実現する。具体的には、まっすぐ走れる、不快な振動騒音がない、快適な乗り心地を高次元で実現し、スバルらしい動的質感を徹底的に磨き上げている。
安全面でも、より効率的に衝突時のエネルギー吸収を可能とするフレーム構造や高張力鋼板を採用し、車体強度を向上。衝突エネルギー吸収率を現行車比1.4倍に高めることで、世界最高水準の衝突安全性能を実現する。また将来の電動化への対応も含め、全車種を一つのプラットフォーム設計構想で開発することができ、生産効率も向上。国内2工場および米国工場の各生産ラインがそれぞれ複数車種を生産する「ブリッジ生産」も容易になり、グローバルでの柔軟な生産体制を実現する。
スバルグローバルプラットフォームは、2016年に市場投入する次期『インプレッサ』を皮切りに、今後同社が独自開発するすべてのスバル車に採用する予定だ。
年内発売予定の5代目インプレッサ系から始まるって事ですね
エンジンは仕様変更はするにしてもFA&FB系エンジンを搭載するんだろうけど一時期囁かれたFB系のNAエンジンも直噴化って言うのはどうなるのやら
Posted at 2016/03/07 19:15:46 | |
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富士重工 | 日記