【スバルファンミーティング】歴代WRCスバルブルー集結、新井敏弘駆るインプレッサ98に度肝抜く
「スバルファンミーティング」(栃木県佐野市、3月27日)では、往年のWRCカー6台や、『WRX STI』『BRZ』による高速周回路・商品性評価路ラン、プロラリードライバーによる圧巻ドリフトステージなど、“世界ラリーで鍛えたクルマ”がファンを魅了した(写真50枚)。
会場のスバル研究実験センター西側、旋回試験場エリアには、WRCで活躍したレガシィRS(1990-1993年)、インプレッサ555(1993-1996年)、インプレッサWRC98(1998年)、インプレッサWRC2006(2006-2007年)、インプレッサWRC2008(2008年)という5台の“スバルブルー”に加え、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したスバルWRX STI NBR CHALLENG 2013(2013年)などが並べられた。
「インプレッサWRC1998デモラン」では、2度のPWRCチャンピオンに輝き、全日本ラリー選手権に参戦するプロラリードライバー・新井敏弘氏が登場。インプレッサWRC98を駆り、かつての「555スバル・ワールドラリーチーム」を想起させるほどの激しいドリフトを披露。スリップ煙をたてながら、ギャラリーすれすれの位置でマシンを滑らせるシーンは、圧巻。
WRCへの参戦はないが、BRZの走りもファンを魅了。スバルドライビングアカデミートレーニングの専属ドライバーによる高速周回路200km/h超え走行や、幅員4mという狭い道を果敢に攻める商品性評価路ダートランは、ラリーさながら。同乗したファンたちの度肝を抜いた。
【スバルファンミーティング】浅溝路、土管路、穴陸橋継目路…ヒミツの道をバスツアーで見る
栃木県佐野市のスバル研究実験センターで開催された「ファンミーティング」では、旋回試験場・登板路・商品性評価路といった試験コースをめぐる高速周回路バスツアーが人気。複数台の観光バスによる同ツアーは毎回(全15回)ほぼ満席だった(写真30枚)。
同センターは、東武佐野線の終着駅・葛生駅の3km北西、北関東道佐野田沼インターの7km北の高台に位置する。利根川水系渡良瀬川支流の旗川と秋山川にはさまれた山地を切り開き、1989年に開設された同社の主要テストコースで、同社はこのほかに群馬県太田市の本工場内に併設された群馬テストコース(1964年開設)、北海道美深試験場(1995年)などを保有する。
1周4.3kmのオーバルは、1kmの直線2本と、1kmの半円2つをつなげたもので、この日のツアーバスは東側の直線からスタート。カーブではその最も外側を、白い『WRX STI』や『BRZ』などによるスバルドライビングアカデミートレーニング車が、反時計回りに220km/hで突っ走る。
「バンクの最大傾斜角度は42.3度。高速走行時、このバンク内ではハンドルを切らずに走らせられる」と同スタッフ。南側カーブを走りぬけ、北へ向けて直線をすすむバスのなかからは、“下り坂”を感じた。のぼり坂、下り坂のチェックなどを行うための高低差と思いきや、同社によれば、「南と北で高低差9.2mある。これはテストコースの設置建設費をおさえるのが目的だった」と教えてくれた。
マツダが昨年、広島県三次市にある三次自動車試験場で行ったファンミーティングでは、イベント会場以外のテストコースや試験場などの撮影がNGだったが、このスバル版はバス社内からの映像・画像が許された。
車内からは、高速周回路内側に広がるさまざまな評価路が見えた。いたるところに立つ看板には、「わだち路・深D=150mm 長さ50m」「浅溝路(ランダム)D=50-100mm」「角石路」「玉石路H=150mm」「土管路H=150mm」「自然わだち坂路6-9度」「穴路(深い溝)D=150-350mm(50mm毎) 長さ3m×5穴」「Wet旋回路」「山路(盛り土)H=150-350mm(50mm毎) 長さ3m×5山」「大突起路」といった看板とコースが見えた。
また、1995年に完成した「全長1706m 幅員4m-8m 縦断勾配最大5% 曲率半径28m-200m」の商品性評価路は、反時計回りに「小突起路」「陸橋継目路」「マンホール路」「凹凸路」「小うねり路」「大突起路」「大うねり路」が順に設置されていた。
【スバルファンミーティング】水平対向エンジンと歓声、栃木佐野の静かなオーバルに響く…1日限定熱狂フェス
栃木県佐野市のスバル研究実験センターで3月27日、同社初の公式ファンミーティングが開催され、1000台のスバル車、2500人のスバリストらが“高速周回路200km/h超え体験”や開発陣・技術者たちとの交流、歴代WRCカー展示、地元B級グルメなどを楽しんだ(写真36枚)。
スバル初の大規模ファン祭の会場に選ばれた地は、群馬県太田市スバル町の群馬製作所から20km北東にある栃木県佐野市のテストコース拠点。1989年に開設されたこの地には1周4.3km、幅12m、3車線の高速周回路のほか、ダートコース、旋回試験場、水濠路、低ミュー路、登板路、塩害試験路ウェット旋回路などの評価路などがあり、230人のスタッフが常駐している。
午前中は、会場最寄の東北道佐野SAや北関東道佐野田沼ICがスバル車で埋まり、来場者たちは、普段立ち入ることができないテストコースを自由に歩きながら、ステージ、買い物、グルメ、展示と回遊。倍率3倍以上の抽選で選ばれた20代の男性スバリスト(埼玉県)は、「いま乗っているBRZの高速周回が目当て。めっちゃ緊張する」といって列に並んでいた。
高速周回路では、スバルドライビングアカデミートレーニング車カラーの『WRX STI』や『BRZ』などが外側車線を200km/h超えで駆け抜け、内側車線をテストコース見学ツアーの大型バスがゆっくりと走っていた。
また、スバルの展示車両も新旧いろいろ。レガシィRS(1990-1993年)やインプレッサ555(1993-1996年)、インプレッサWRC98(1998年)、インプレッサWRC2006(2006-2007年)、インプレッサWRC2008(2008年)、スバルWRX STI NBR CHALLENG 2013(2013年)といった、WRCをはじめとする世界の舞台で活躍した競技車両にも注目が集まっていた。
いっぽう、気鋭モータージャーナリストとスバル開発陣との“直球トーク”にも花が咲いた。会場では、岡崎五郎氏や藤島知子氏によるテレビ公開収録がおこなわれたほか、河口まなぶ氏とBRZ開発責任者・乾保氏とのトークセッションには多くのファンが集結。地元アイドル「SANOブランドール」たちも花を添え、午前中の吉永代表取締役社長によるオープニングから夕暮れのパレードランまで、佐野の静かな丘の上のオーバルコースにスバリストの歓声と水平対向エンジンのサウンドが鳴り止むことなく続いた。
【スバルファンミーティング】BRZ にもっとパワーを、の声に開発責任者「それは違う領域」
スバル『BRZ』の開発責任者・乾保氏は、「スバルファンミーティング」(栃木県佐野市、3月27日)のトークショーで、BRZの大パワー化を求めるファンらの声に、「もちろんターボモデルも出そうと思えば出せるけど、それは違う領域になる」と答えていた(写真36枚)。
このトークショーの聞き手でモータージャーナリストの河口まなぶ氏もBRZオーナーのひとり。河口氏は、「ターボ付きモデルは出る?」といったファンらの質問に対し、「むずかしいんじゃないか」とコメントし、こう説明した。
河口氏が「ジャーナリスト的な視点からみると、量産モデルでターボを付けて出すっていうのは、結構、むずかしいんじゃないかと思っている。やるとなると、いろいろな構造を変える必要があるので、数億円レベル以上の資金がいる。そんなモデルを市場に投入したところで、クルマがいっぱい売れるかどうか。だから、限定車みたいなもので出してもらえればいいなと。それだったら答えがあるんじゃないか」とオーディエンスに伝え、乾氏が続けた。
「ひとつ知ってもらいたいのは、このBRZって、何をすごく大事にしているかっていうと、意のままに操れるってところ。右に切ったぶんだけ右に向く。加速や減速もそう。だから出力というよりも、自分の気持ちにどれだけリニアに動いてくれるかを大事にしているクルマ」
乾氏は「この軽いBRZは、普段の街乗りから楽しめる。そういうクルマと思ってほしい」とファンたちに伝えていた。
【スバルファンミーティング】BRZ を末永く…開発責任者「ベースをよりしっかり、tSを伸張させる」
スバル『BRZ』の開発責任者・乾保氏は、「スバルファンミーティング」(栃木県佐野市、3月27日)で、「BRZをどんどんつくりたいという気持ちはある。このモデルの開発責任者の立場として、末永くつくっていきたいと思っている」と語り、ファンらの質問にひとつひとつ答えた。
乾氏の冒頭の想いは、聞き手でモータージャーナリストの河口まなぶ氏の「今後もこういった異端なモデルは出しいきたいと?」という問いへの返答。続けてファンのひとりが「ホンダだったら、“タイプR”といったスポーツに振り切ったモデルもあるけど、BRZにもSTiが深くかかわるスポーツモデルの構想はある?」と聞くと、乾氏は「正直わからない」と前置きしながらこう答えた。
「tSっていうモデルがSTiから出ていて、これがベースモデルに比べてきわめて完成度が高い。だからこの領域を超えるというよりも、あげるとするならば、ベースをよりしっかり作っていくことと、tSを伸張させていくという可能性ある。BRZを正常進化させたいと常に思っている。このあたりは競争意識を持ちながら開発をすすめたい」
また、「いまBRZに積まれているミッションはアイシン製。もともとは富士重工で作るという噂があったけど…」という問いかけには、「ある断面からアイシンのミッションを使うことになった。その決断の前は、スバル製の新しいミッションをつくろうという話もあった。でも当時は、いちから作るよりも、アイシンのこれまで持ってるミッションを、より改良・熟成させる方向がいいと判断したという経緯がある」と伝えていた。
「トヨタとスバル。ともに会社だから、それぞれに目標があるなかで、なんとか作ろうという思いで開発に入った。こういうクルマっていま、出せる環境じゃない。世の中で台数がそんなに期待できないクルマ。この開発プロセスでいちばん大事だったのは、すべて新しい部品でつくりながら、いかに高いハードルを乗り越えられるかだった。そこは、トヨタもスバルも気持ちが一緒だった」
この手のメーカーイベントは参加することに意義があるよね~行きたかったな…
98のラリーカーがデモランしてたのは良いな♪今回のイベントの映像とかのDVDとかBD化は…無いよな~
ただね、最後の記事のBRZはターボ化しないんですか?って話はあくまでもNAでの乗り味を売りにしているクルマなんだし大パワーがほしいならオーナー自身で好きなチューナーのターボキットなりを自己判断で組めばいいんじゃね?って思ってしまうね
パワーほしいがっていうだけならWRXとか買えば良いじゃん
こういった話で「あれがあれば買うのに」とか「これじゃないから買わない」とかって言っているような層は結局は値段がとかデザインが~とか言い出して買いはしないだろうしサ
FRでターボがほしいっていうならスバル以外の今まで発売していたシルビアとかがもっと売れてたってよかった筈ですし。中古もどんどん海外に流失しちゃって日本国内にまともな個体が残らないような状況を作ったのは国がよくないのもあるけどユーザーサイドにも一部の興味がある人間しか見向きもしなくなったのもあるとは思います
Posted at 2016/03/30 21:30:05 | |
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富士重工 | 日記