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三菱自動車はパジェロに、現行の新長期規制（平成17年排出ガス規制、乗用車）に適合したディーゼルエンジン搭載グレードを追加設定するとともに、外観および内装を一部改良して発売する（260.4万円～459.9万円）。パジェロのディーゼルモデルは2004年に販売を休止して以来、4年ぶりの復活となる。今回新たに搭載する3.2L コモンレール式ディーゼルエンジン（DI-D）は、コモンレール燃料噴射システムやNOxトラップ触媒、DPF（ディーゼルパティキュレートフィルター）などを新たに採用することによって、排出ガス浄化性能を大幅に向上させ、新長期規制に適合させた。燃費については、3.0Lガソリンエンジン搭載車との比較で約15%向上している(10.15モード値で8.5→9.8km/L)。出力は170ps/3800rpm 37.8kg-m/2000rpm(ガソリンの3.0Lは178ps/5250rpm 26.6kg-m/4000rpm)でトルクはガソリンモデルを11kgほど上回る。まぁ価格も42万円程高くなるのだが...。(装備内容も一部異なるためその差額も一部ある)気になる点としては、あくまで新長期規制の対応であり、日産のエクストレイルが適合した「ポスト新長期規制」ではない。継続生産車については平成22年9月1日までに「ポスト新長期規制」に対応する必要があるわけだから、期限付きの販売と言うことになる。まぁ平成22年までには「ポスト新長期規制」に対応すると言うことだろう。ただ、エクストレイルが「ポスト新長期規制対応」と華々しくデビューした直後の販売というタイミングは誤解を招きやすく(むしろ狙った?)あまりフェアな商売とは言えない。一方で、エクストレイルはMTのみだが、パジェロは5ATを組み合わせる。現在、旧モデルのパジェロ･ディーゼルに乗っている方にとっては朗報となるだろう。外観および内装の改良については、ガソリンエンジン搭載車を含めた全車でフロントグリルのデザインを変更するとともに、アルミホイール（17インチ、18インチ）のデザインを変更。また、一部グレードのインテリアに本木目&本革巻ステアリングホイールを装備し、質感の向上を図った。さらに従来4速であった3.0Lガソリンエンジン搭載車のATを5速に変更し、燃費や加速性能も向上させた。個人的には、ショートボディにディーゼルが搭載されなかったことが残念。(どさくさに紛れてショートのベーシックモデルVRがカタログ落ちしてるし。)パジェロのディーゼル(ロングGR)は2230kgとかなり重量級であるのに対し、エクストレイル(20GT)は1660kgと570kgも軽い。それでいて、日産のM9R型エンジンは2.0Lターボながら173ps/3750rpm 36.7/2000rpmとパジェロの4M41型3.2Lディーゼルターボエンジンと同等の出力を達成している。パジェロのディーゼル追加は歓迎したいが、改めてエクストレイルの優秀さが浮き彫りになった形だ。