●あまりにも気になっていたので、ついにエクリプスクロスに試乗してきました!
試乗してしまうとすぐ買ってしまう病気があるので試乗は避けていたんですが・・・。
どうしても気になったので!
気になっていたのは、エクリプスクロスのレーダークルーズコントロールです。
アウトランダーPHEVより、どう進化したのか?進化していないのか?
試乗したのは一番売れるであろう4WDのGグレードです。
各種基本的な装備がほとんど付いていて、18インチホイールのものです。
●まずは、走行性能から・・・。
まずはレーダークルーズじゃないのかよ!っていうのも、乗り出してすぐにその足まわりの性能に感動したからです。
試乗コースはタイトなコーナーの山道の下りを走り、そのあと幹線道路を走りました。
山道の下りでは、コーナリングに驚きました。
1,685mmという背の高さにもかかわらず、ロールが少ない!
しかもダンパーの減衰力が高いのか、揺り戻しを感じない!
それなのに段差で突き上げ感がない!
柔らかいバネと高い減衰力のダンパーと、太いスタビを使っているのか?
構造用接着剤などを用いた高剛性ボディが、サスに良い仕事をさせているのか?
ハッキリ言って、街乗り用車高調のギャランなんかとは別の次元です。
アクティブダンパーでもないのに、どうしてここまで足まわりが良い??
ただし!
疑似8速モード付きCVTのマニュアルモードはダメでした。
なぜダメか?
エンジン音が静かすぎて現在の回転数がよくわからん!w
乗り慣れれば違うかもしれませんが、エンジン音が聞こえないのではマニュアルシフトはやりづらいですね。
要するに、そんだけエンジン音や走行音が静かなんです・・・。
幹線道路では、そこそこの上り坂での合流で加速性能を試しました。
これは試乗前からの想像の通りで、ギャランのトルク35キロに慣れていると、エクリプスクロスのトルク24キロでは物足りません。
ただしもっさいということはなくて、2,000rpmという低回転から24.5キロのトルクを発生させるターボエンジンは、一般的な乗用車に比べれば充分だと思いました。
少なくとも、
回転を上げないと加速できない2.0L NAエンジンや、低回転のトルクはあるけどノビのない1.5L ディーゼルターボエンジンよりは実用的で上質に感じました。
●シートはどうか
エクリプスクロスは、ステアリングを上下・前後に調整できるチルトテレスコです。
ギャランフォルティスは上下だけだったので、幅広いセッティングができますね。
シートポジションは、座面が上下リフトができますがあまり下がりません。
165cmくらいの私が一番下まで下げても充分に前方視界が確保できるくらいなので、高身長の人はもっと下げたいと思うかも・・・・。
屋根が高くヘッドクリアランスは充分にあるので、頭がつっかえるということはありませんが。
逆に、150cm台の身長の方は充分に座面を上げて運転ができると思います。
シート形状は私にとってはベストで、交換する必要はまったく感じません。
もともとギャランフォルティスなど三菱のシートは気に入っていて、サーキットでも行かなければ充分にフィットして6時間でも疲れないシートです。
まあ、ノーマルシートでサーキットを何回か走りましたけどw
オプションの本革シートならパワーシートになるので、よりきめ細やかな調整ができるでしょう。
私は本革だの電動だのは嫌いなのでいりませんけど。
●で、アダプティブレーダークルーズコントロールを試してみました。
進化しとる!
アウトランダーPHEVのマイチェンからだいぶたってるので、進化してなきゃ三菱はなにやっとんだという話ですけどねw
○なにが変わったか
レーダークルーズ時に、先行車が停止して自車が停止してもブレーキを保持しつづける!
アイサイト乗りからすれば、何言ってんだこいつはって感じですけどね・・・。
アウトランダーPHEVは、レーダークルーズ時に停止すると約2秒でブレーキペダルを踏まないと前に進んじゃうんです。こえー
エクリプスクロスはそのままブレーキを保持してくれるので、ブレーキペダルを踏まなくても良いように改良されました。
今さら感はありますが。
カタログには「一定時間保持」と書いてあるので、いつかはメーターに「ブレーキを踏め!」と出てしまうのかもしれませんが、少なくとも今回試した限りでは信号待ち程度では解除されませんでした。
○レーダークルーズの操作の一連の流れ
1.システム起動:[クルーズボタン]を押す
2.1.レーダークルーズ開始:(先行車がいない場合)アクセルペダルで40km/h以上に加速したあと[SET]を押す
2.2.レーダークルーズ開始:(先行車がいる場合)30km/h以下であっても[SET]を押すと開始できる
3.1.停止:(先行車がいない場合)[CANCELボタン]を押すかブレーキペダルを踏んでクルーズを一時キャンセルして、その後ブレーキペダルで減速しないと信号無視して突っ走ってしまうゾ
3.2.停止:(先行車がいる場合)そのまま止まる。しかもブレーキは保持してくれる(カタログによると一定時間の間だけらしいが、どのくらいかは不明)
4.1.発進:(先行車がいない場合)アクセルペダルでわずかに走り出し[RES]を押すと30km/h以下であっても先ほど指定した速度まで加速してクルーズ状態になる
4.2.発進:(先行車がいる場合)先行車が発進してある程度進むとメーターに「ACC使用できます」みたいな表示がでるので[RES]を押すと
アクセルペダルを踏まなくても発進して先行車に追従する。
というわけで、世の中に出回ってきたレーダークルーズにようやく追いついたかな?と思います。
ちょっと気になる点としては、4.2.の発進の際に、先行車が発進するとメーターにACCが使用できるという表示が出るわけですが、そのタイミングが遅すぎる気がする。
先行車が発進したとき、一般的なドライバーの感覚ならもうアクセルを踏み始めたいタイミングでも、三菱のレーダークルーズはそれを許さないらしい。
なので、いつもの発進タイミングの感覚でACCのRESを押してクルーズを再開しようとすると、ピピッと鳴って「まだよ!」と教えてくれます。
トロくせーぞコラ
とは言え
他社のレーダークルーズで運転したことがないので比較できないことを断っておきます。
なので再開のタイミングや、前の車が右左折して消えたあとの加速のしかた、先行車なしでクルーズしていて信号待ちの車列にさしかかった時のブレーキのかけ方など、各社微妙に違いがあるのでそれはわかりません。
ちなみにスバルのアイサイトの次のレベルでは、クルーズで停止した場合に停止時間が3秒以内ならなにもしなくても再び先行車に追従して発進するらしいです。
ヤベー。
○オートブレーキホールドはやっぱ便利
レーダークルーズを使用していない状態で停止した際にも、ブレーキを保持してくれるのでブレーキペダルから足を離せます。
現時点で、各社少しずつ導入しはじめているところらしく、アウトランダーPHEVでオートブレーキホールドを搭載したのはかなり早い時期だったことがわかります。
スバルは現時点ではまだ装備していませんからね。
とは言え、自動停止まで制御するレーダークルーズを装備していれば、あとはスイッチとプログラムを追加するだけのはずなので、まもなく新型車にはどんどん採用されるでしょう。
いずれにしても、
現段階では珍しい装備です。
●最初はダサイと思ってたけど・・・
見慣れてきてカッコよく思えてきた
ディーラーの人と話をしてましたが、デリカD:5も出た当初はおいおいなんだこれはHAHAHAって思ってたのに、今では最高のデザインだと思えるようになったのと同じかも・・・w