シリーズ平成の時代を振り返る。
21回目は、平成21年(2009年)。
いつもと同じようにクルーズ客船の話しから
まず、3月4日・5日に私の誕生日のプレゼントとして「にっぽん丸」の「春の横浜ワンナイトクルーズ」に乗船しました。
これが改修前の「にっぽん丸」での最初で最後のクルーズとなりました。
8月16日~19日には「飛鳥II」の「志摩・熊野大花火クルーズ」に乗船、8月18日の伊勢志摩の英虞湾・浜島の寄港では、テンダーボートでの上陸で、通船初体験となりました。
12月18日・19日に同じく「飛鳥II」の「Xmas 横浜ワンナイトクルーズ」に乗船
このあといろいろとあり、2007年から続いたクルーズ客船ブームが、一旦、収束することになりました。
平成21年(2009年)は、2016年のオリンピック誘致に東京が活動した年で、誘致イベントの一環として、3月1日に、レインボーブリッジ(首都高部分)を閉鎖して歩く「東京レインボーウォーク」、4月18日~9月12日までの期間に計5回「TOKYOウォーク2009」として、オリンピックの競技施設等の建設が予定されている地域を歩くイベントも開催されました。
近所の話題としては、慶應義塾大学・日吉キャンパスには、太平洋戦争末期、連合艦隊司令部が疎開し、日吉キャンパスの地下を中心に、周囲に巨大な地下壕が建設されました。
司令部があった地下壕は保存されていますが、その他の施設があった地下施設については、破壊されたり詳細が分かっていない部分もあります。
通信関係の施設と思われる地下壕が4月に発見され、見学会も行われました。
戦争云々と言えば、4月5日に北朝鮮がテポドン2号の改良・派生型とみられる弾道ミサイル(北朝鮮は、人工衛星打ち上げの為の銀河2号と主張)が発射されました。
国会では、これら弾道ミサイルが日本領土(領海、EEZを含む)に落下が予見される場合、自衛隊が迎撃することは、憲法9条違反になるとか、相手国への攻撃になるとか不毛な難癖をつける政党が暗躍していました。
こう言う訳の分からない輩は、例えば、海上自衛隊のソマリア派遣に猛反発していたピースボートがチャーターする「オセアニック」が、5月11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する際、同海域での海上自衛隊の護衛を要請し、海上自衛隊が護衛する船団に加わり航行する等、言動不一致なことが特徴として挙げられると思います。
この年は、いろんな意味で日本が悪い方向へ進んでいることを示す出来事が多かった年でもあると思います。
企業の破綻も続いた年で、1月29日に北海道の老舗百貨店「丸井今井」が民事再生法の適用を札幌地裁に申請、11月13日には「JAL」が事業再生ADR(裁判外紛争手続き)を申請をしています。
「JAL」については、JASとの経営統合や労組問題等々、ここに至るまでの問題も多々ありましたが、政権交代後の閣僚の不用意な発言が経営再建の為の合併や資本参加を破談に追い込み、ダメ押しのトドメを刺した感が強いと思います。
自動車業界でも海外メーカーを中心に経営破綻のニュースが多かった年で、2月19日のSAAB、2月20日のオペル、4月30日のクライスラー等、再編や破綻のニュースが流れました。
破綻と言えば、4月28日~9月27日に横浜港開港150周年を記念して開催された「開国博Y150」も大赤字になりました。
当時の中田市長はやり逃げとも言える無責任な責任放棄を行ったほか、開催協会と参加企業双方で訴訟になる等、大きな問題にもなりました。
だいたい、ラ・マシンとか言う重機をつなぎ合わせただけのチープな装置に驚くほどの費用をかけるあたりからして、成功の見込みがあるとは思えないイベントだったと思います。
そして、この年の最大の悲劇は、悪夢の民主党政権の始まりです。
7月21日に衆議院が解散され行われた第45回衆議院議員総選挙は自民党の大敗で終わり、民主党政権が樹立されることとなりました。
その後のドタバタは思い出すだけで背筋が寒くなるような出来事ばかりで、藤井ショックとも呼ばれる藤井裕久財務相の円高容認発言に端を発する、ドル/円の円高急進行の問題、下げ続ける東京市場、政党支援国の中国や北朝鮮に配慮した日本で宇宙開発中止を意識した「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)の解体検討、岡田外相の中国主席来日に際しての前代未聞とも言うべき天皇陛下へのお言葉要求問題(天皇の政治利用)、ダム建設や堤防建設を中止し洪水なんか発生しないとした治水放置等々、徹底的に日本を破壊しようとした初めの一歩となった年です。
もう1つ付け加えると、10月27日19:56分頃、関門海峡において、リベリア船籍の韓国のコンテナ船「カリナ・スター」(総トン数:7,400t)と、海上自衛隊の護衛艦DDH144「くらま」(排水量:5,200t)が衝突、双方で火災が発生し、「くらま」の乗組員6名が負傷する海難事故が発生しています。
これは狭い海流の速い関門海峡内で、追越をかけた「カリナ・スター」に非があることは明々白々な事故でしたが、政権側は、MARTIS(マーチス)「関門海峡海上交通センター(関門マーチス)」の指示が適切でないだの、向かって来るコンテナ船を避けられなかった「くらま」の見張りが不十分であっただの朝鮮半島の出先機関全開のコメントを出した忘れられない事件だったと思います。
最近、また情報漏洩の事件がクローズアップされていますが、この年はアリコジャパン、アミューズと顧客のクレジット情報等を含む大規模な個人情報漏洩事件多かった年です。
私は、アリコジャパンの漏洩事件では、登録していたクレジットカードが不正利用される被害(カード会社側の制御で実害はない)にも遭いました。
あと、大きな事件としては、新型インフルエンザの大流行が世界規模で発生し、日本でも169,095人が感染し、68人の方が亡くなっています。
最後に航空機の話題
7月31日、「クラシックジャンボ」の愛称で親しまれてきたB747-300が引退しました。
国内線最後の運航は、新千歳13:45発、成田空港行き、JAL3042便
B747-300(JA813J)が担当
国際線は、ホノルル12:35発(現地時間)、成田行き、JALウェイズ073便
B747-300(JA812J)が担当しました。
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2019/12/16 01:28:42