令和6年3月の地震活動及び火山活動について #気象庁 #地震 #火山

4月8日、気象庁は、令和6年3月の地震活動及び火山活動について、発表しました。

以下、発表内容です。

【本文】

○ 地震活動

２月26 日23 時頃から千葉県東方沖を中心に地震活動が活発となり、３月31日までに震度１以上を観測した地震が48 回（震度４：４回、震度３：７回、震度２：15 回、震度１：22 回）発生しました。
この地震活動は、プレート境界で発生したゆっくりすべり（国土地理院及び防災科学技術研究所による）に伴うものです。

３月15 日00 時14 分の福島県沖の地震（M5.8）により最大震度５弱を観測しました。
この地震により軽傷４人の被害がありました（令和６年３月22 日17 時00 分現在、被害は総務省消防庁による）。

３月21 日09 時08 分の茨城県南部の地震（M5.3）により最大震度５弱を観測しました。
この地震により住家一部破損１棟の被害がありました（令和６年３月28 日17 時00 分現在、被害は総務省消防庁による）。

全国で震度３以上を観測した地震の回数は26 回で、このうち、震度４以上を観測した地震は10 回でした。日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は79 回でした。


○ 火山活動

警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。
その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません（令和６年４月８日14 時現在）。

口永良部島では、３月27 日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを３（入山規制）から２（火口周辺規制）に引き下げ、あわせて火山現象に関する海上警報を解除しました。

諏訪之瀬島では、３月27 日に噴火警戒レベルを改定し、火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）を切り替えました。








以下、地域別の地震活動状況です。

【北海道地方】


特に目立った地震活動はなかった。


【東北地方】


① ３月13日に福島県沖でM4.7の地震（最大震度４）が、３月15日にはM5.8の地震（最大震度５弱）が発生した。

② ３月17日に福島県沖でM5.4の地震（最大震度４）が発生した。

※で示した地震については関東・中部地方の資料を参照。 （上記期間外） ４月２日に岩手県沿岸北部でM6.0の地震（最大震度５弱）が発生した。






【最近の日本海溝・千島海溝周辺の地震活動】



【関東・中部地方】


① 「令和６年能登半島地震」の地震活動域では、３月中に震度１以上を観測した地震が70 回（震度３：４回、震度２：17回、震度１：49回）発生した。
このうち最大規模の地震は、４日に能登半島沖で発生したM4.4の地震（最大震度３）である。

② ２月26日から千葉県東方沖を中心に地震活動が活発になり、３月31日までに震度１以上を観測した地震が48回（震度４：４回、震度３：７回、震度２：15回、震度１：22 回）発生した。
３月中の最大規模の地震は、１日に千葉県東方沖で発生した M5.3の地震（最大震度４）である。

③ ３月21日に茨城県南部でM5.3の地震（最大震度５弱）が発生した。

④ ３月23日に岐阜県美濃中西部でM4.6の地震（最大震度４）が発生した。

※で示した地震については東北地方の資料を参照。




【近畿・中国・四国地方】


特に目立った地震活動はなかった。

※１で示した地震については関東・中部地方の資料を参照。
※２で示した地震については九州地方の資料を参照。


【九州地方】


① ３月２日に宮崎県北部平野部でM4.3の地震（最大震度４）が発生した。

② ３月15日に奄美大島近海でM5.6の地震（最大震度４）が発生した。 （

上記期間外） ４月８日に大隅半島東方沖でM5.1の地震（最大震度５弱）が発生した。





【沖縄地方】


特に目立った地震活動はなかった。

※で示した地震については九州地方の資料を参照。

（上記期間外） ４月３日に台湾付近でM7.7の地震（日本国内で観測された最大の揺れは震度４）が発生した。


【最近の南海トラフ周辺の地殻活動】




● 過去１年間に震度１以上を観測した地震の最大震度別の月別回数
<令和５年（2023年）４月～令和６年（2024年）３月>


● 日本及びその周辺におけるﾏｸﾞﾆﾁｭｰﾄﾞ(M)別の月別地震回数
<令和５年（2023年）４月～令和６年（2024年）３月>


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