２本のペンの違い

写真の２本のペンの違いは、写真・上の方のペンで、ある仕組みの液晶画面にペンを近づけると、液晶面に触れなくても、黒点が現れます。


そして、もう１本（写真・下）の方のペンでは、同じ様にしても何も起こりません。


さて、この２本のペンの違いはなんでしょう？

答えは、写真・上の方のペンは、電磁誘導方式の液晶画面用の電子ペン
ワコム製です。

写真・下は、極々普通のボールペンです。

ＰＣの液晶画面の方式には、大きく２つの方式があります。

１つは、スマホ等でお馴染みの静電容量方式
人の指先が画面に触れる際に生じる静電界に反応して、画面上に配した表示した機能を操作したり、文字を描いたりする方式です。
因みに手袋をしていると、殆どの場合、絶縁されてしまうので反応しません。

そして、もう１つが電磁誘導方式
電子ペンにのみ反応する画面方式で、電子ペンと画面との間に生じる電磁界を利用して操作や文字を描く方式です。

簡単な仕組みは、静電容量方式ですが、正確な動作が可能なのは、電磁誘導方式です。

例えば、お習字の様な文字の表現は、文字の描画ソフトが、どんなに優れていても静電容量方式では、実現することが出来ません（ペンに工夫して静電容量方式でも繊細な表現を可能にしようとする製品はありますが、反応が鈍く、電磁誘導方式には敵わない感じです）。

絵を描くだけであれば、静電容量方式でも十分ですが、文字を毛筆と同じ様に書きたいのであれば、電磁誘導方式の製品を選びたいところです。

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