
8月26日(金曜日)の「飛び石夏休み」の朝、「富士スバルライン」の入り口を通過して、間もなく【河口湖飛行館】への樹林の道。
am9:40~浅い角度で駐車場に入りました。
ゲートがもう開いていて安堵したのもつかの間、前々回に比べてこの時間にもう車が数台居ました。
開館期限の月末が迫っているからでしょうか?

【上写真】の上段は到着時の am9:40 で、下段は11:40です。
2時間居たんだ!(^o^)
自動車博物館も同じ敷地内に有りますから一概に言えませんが、双方の歴史的及び産業遺産的価値の素晴らしさを知る方々が増えているのだと思いました。
マニアックそうな私の年齢以上のおじさんばかりではないからです。

少し外で待つ間、愛車の写真など撮りました。
そしてam10:00に成り入館。
飛行館は 1,500円です。
施設や機体の維持、そして修復作業の事を考えますと、協賛の気持ちを含めて許せる額だと思います。
ドイツは戦争歴史博物館を持っているのですかね?
第二次世界大戦の戦勝国は、皆国営!?で施設が有るようなイメージですが、日本は公的資金は出ていないでしょうし。
ちょっと話が逸れました。

入館して直ぐ右の入り口(格納庫風建物の開口部)付近を見まして、一番注目していた旧海軍の「高速艦上偵察機」【彩雲】の姿が昨年と違い~無かったのですが、更に奥を見ましたら同機の「尾部」が新しく完成していました。

図面を基にした新規製作部分。
機体後方の【垂直尾翼】と【水平尾翼】と【胴体尾部】。

【上写真】の下を向いた【逆U字溝】は 航空母艦着艦時に使用する棒状の【着艦フック】の格納スペース。

そして【上写真】の中央の横になっている金色の軸が、「尾輪」の格納操作棒の回転運動をする軸です。

胴体を輪切りにした部位ごとに図面が有り、今尾部から「20番」の断面まで出来たとの事でした。

それから、主翼の中央部の「セミインテグラル式燃料タンク」の表面のライトブラウンの防弾ゴム???と「主脚」も展示されていました。

大径プロペラの影響で、主脚が長い~その特徴の実物が見られて嬉しかったです。

今回受付で購入した航空ファン別冊「世界の傑作機」の【彩雲】の本によると、主翼などの外板の主材料は【アルクラッド材】との事。

合金の固有名詞?と思い調べましたら、金属の耐腐食性能を向上させる為に薄いアルミで主金属のジュラルミンを覆った合成金属板との事でした。
又、翼の構造的な重要部位には、これ又当時の最新技術の【超々ジュラルミン】が使われているそうで、約80年前の航空技術の粋を集めた機体であったとの事でした。
合体させたい別の予備機体が有る訳でもないので、2030年の修復完成に向けて頑張って頂きたい、そして応援したい気持ちです。

前から気に成っていた展示の絵画シリーズが増えていました。(三浦 豊 氏 作成)
【彩雲】の飛行シーンの絵。空母を運用する海上作戦が取れなくなり、実際空母に着艦する事が有ったか不明ですが、「機動部隊」の目に成る事を目的にしていた事も有り、印象的な空母(雲龍型?)とのコラボの構図でした。

エンジンのカウルの直径をMAXとした細長い機体の特徴とスマートでカッコイイシルエットが印象的ですね。
長く成ってしまいましたが、展示機の【一式陸攻 爆撃機】も進化。
「水平尾翼」が付きました。

主翼ではないのに、やはりでかくて場所を取りますね。
【彩雲】が完成したら、もうこの一棟では入りきらないと思います。
少し位置をずらしたので、尾部の【20mm機関砲】の「銃座」が良く見える様に成りました。
シッカリ作ってあるとはいえ、その射撃の反動は、凄かったのではないでしょうか?

初めて内部も見る事が出来ました。

【飛行館ホームページ】からの写真です。m(_ _)m
貴重な航空遺産たち。
毎回拝見しているとはいえ、他の機も割愛できないので~ご紹介を!
と思いましたが、次回に致します~。
終戦時に徳島基地にて偵察員の訓練を受けていた知人が居まして、松山基地の【彩雲】が降りてきた姿がカッコ良かった!と聞いた事が有りました。
今日は天気が悪かったですが、【下写真】は昨日の夕焼けです。

こんな空を【彩雲】が飛んでいたら、忘れられないシーンに成るでしょうね~~~(^o^)/
Posted at 2022/08/28 22:29:36 | |
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