2020年04月15日
BN9が最後のB4になってしまうんだね…
【速報】レガシィB4の国内販売終了が決定 BRZは7月受注終了で新型登場へ
2020年4月10日、東京地区でディーラー展開を行う「東京スバル」ウェブサイトで、「レガシィB4」と「BRZ」の注文受付終了のタイミングがアナウンスされた。
スバル広報部に詳細を尋ねたところ、国内での現行型モデルの受注をそれぞれ終了することが明らかになった。
そして、1989年の誕生から続いたレガシィのセダンモデルは、日本国内において、現行モデルで販売終了となり、その歴史に幕を閉じることも明らかとなった。
レガシィB4とBRZの受注終了のタイミング、そして将来はどうなるのだろうか。スバル広報部に電話取材を行い、最新情報をまとめた。
文:大音安弘
写真:SUBARU
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レガシィB4は国内での歴史に終止符
注文受付終了がアナウンスされたレガシィB4(出典:東京スバル)
レガシィB4は、2020年6月22日(月)をもって注文受付を終了する。
もちろん、生産予定台数を上回る注文があった場合は、期限前に受付を終了する可能性もあるという。このため、現時点では、好みの仕様を注文することが可能だ。
すでに米国では、新型が投入されているレガシィB4だが、残念ながら、日本への新型の投入の予定はなく、国内での31年にも上る歴史に終止符を打つ。
この苦渋の決断の陰には、日本市場での国産セダンの低迷がある。現行型ではバリエーションを絞り、上級セダンの道を選び、生き残りをかけたが、状況が好転することはなかった。
「レガシィの系譜」は途切れない
北米仕様の新型レガシィアウトバック(2020モデル)
日本でのレガシィ消滅の危機が心配されるが、その点については心配無用。アウトバックは引き続き、現行型の販売が継続される。
そして、将来的には、海外仕様のアウトバックをベースとしたフルモデルチェンジが実施される見込みだ。
しかも、その新型アウトバックは、単に海外仕様を右ハンドル化と法規対応させたものではなく、日本ユーザーのために、一部を専用仕様に改良したものだというから楽しみだ。
今後のレガシィB4の受け皿は、WRX S4が担う。現行型は、輸入車ユーザーから乗り換えも見られるなど、スポーツセダンとして高い評価を受けている。
現在、開発が進められている新型WRXは、スポーツセダンとしての進化に加え、レガシィB4のファンも受け入れるフラッグシップセダンとしての顔も期待される。スバルも、その点は充分に意識した仕様を投入してくるはずだ。
第一ステージを終えるBRZ
7月20日で注文受付終了がアナウンスされたBRZ(出典:東京スバル)
希少なスポーツクーペであるスバル BRZも、2020年7月20日(月)をもって注文受付を終了。こちらも生産予定台数を上回る注文があった場合は、その時点で受付を終了するとしている。
2020年3月、ドイツでは、現地販売終了を惜しむ限定車「ファイナルエディション」が発表されているが、日本では「ファイナルエディション」などの特別仕様車は設定されていない。
ただ、導入終了のドイツと日本では、少々事情が異なるのも確か。すでにトヨタとスバルが、次期モデルの共同開発を進めていることを公表しているからだ。
次期86/BRZについての情報は、一切公表されていないが、現行型同様に、2ドアクーペである点は間違いない。
ただ、そのポジションは、発展的に少し変化が生じるかもしれない。発売当初は圧倒的にMT比率が高かったのに対して、現在はAT車のニーズも拡大したことだ。
これはスポーツカー好きだけでなく、クーペ好きの心も捉えていることが伺える。そのため、新型は、現行型を超えるポテンシャルだけでなく、大人向けのクーペの一面も期待できるかも。
新型BRZは早くとも2021年か
トヨタ 86とスバル BRZ。スポーツカー冬の時代といわれるなか2012年に登場。両車が残した功績は大きい。必ずや次期型でさらなる飛躍をみせてくれるはずだ
2020年7月の受注終了のアナウンスに、新型登場の気持ちが流行るが、早くとも来年2021年の登場と見るのが妥当だろう。
その根拠は、スバル自身が、海外向けのBRZに対して、受注終了のアナウンスを行っていないこと。
また、新型プロトタイプの披露など、発売前のプロモーション展開に一切動きがないことも理由のひとつ(姉妹車のトヨタ86については、現時点で受注・販売に関する公式情報は出ていない)。
そもそもスバルは、2020年内に新型レヴォーグの投入を予告している。スバルのこれまでの新車投入のタイミングから察するに、年内に2台のフルモデルチェンジを実施するとは考えにくい。
色めき立つのは、新型レヴォーグの発売後でも遅くはないだろう。ちなみに、現時点では、現行型レヴォーグの受注終了はアナウンスされていない。
◆ ◆ ◆
受注終了が明らかになったレガシィB4とBRZだが、今なら制限なく、好みの仕様をオーダーすることが可能だ。
緊急事態宣言に合わせて、営業時間を短縮するスバルディーラーもあるが、それらの店舗でも、セールスは継続されている。
まずはウェブで情報を集めたうえで、電話やメールなどでディーラーにコンタクトを取ってみるのも良いだろう。
スバル「レガシィB4」ついに終了!? 2020年6月でオーダーストップ 次期モデルはどうなる?
■「レガシィB4」31年の歴史に幕
スバルのフラッグシップセダン「レガシィB4」が、2020年6月22日をもって注文受付が終了することが明らかになりました。なぜレガシィB4の生産が終了になるのでしょうか。
北米では、7代目となるレガシィB4が2019年秋に発売されていますが、日本では6代目が継続して販売されています。
昨今の国内の新車販売状況は、軽自動車がもっとも人気で、登録車ではコンパクトカーやミニバン、SUVなどに販売が集中しています。その一方、かつて日本で主力だったセダンタイプは、販売が低迷しているといわざるを得ません。
2019年に北米で7代目レガシィが登場した当初は、「日本仕様のレガシィB4は遅れて登場する」とされていましたが、今回明らかになった注文受付終了についてスバルは、「日本のセダン市場が以前より厳しく、7代目のレガシィB4を導入する判断ができなかった」とコメントしています。
現行モデルをもって国内におけるレガシィB4の歴史は終了し、スバルのセダンは「インプレッサG4」と「WRX S4」のみとなります。
初代レガシィは1989年に登場。セダンとステーションワゴンのふたつのボディタイプを持ち、経営難に陥っていたスバル(当時は富士重工業)の復活に大きく貢献しました。
クロスオーバータイプの「アウトバック」が加わったのは2代目からで、当時は「グランドワゴン」と呼ばれていました。
3代目ではセダンに「B4」というサブネームが付き、4代目では3ナンバー車へと進化。さらに、5代目は運転支援システム「アイサイト」を搭載するなど、つねに革新を重ねてきました。
その後、ツーリングワゴンは6代目へフルモデルチェンジせず、国内専用車の「レヴォーグ」として進化。そのレヴォーグは、2020年秋に2代目モデルへとフルモデルチェンジする予定です。
なお、レガシィ アウトバックについては継続して販売されることになっており、日本仕様の次期モデルを開発中とのこと。レガシィの名称が消滅することはなく、今後はレガシィアウトバックがその名を守っていくことになります。
※ ※ ※
今回、レガシィB4とともに、スポーツカー「BRZ」の注文受付終了もアナウンスされました。BRZについては2020年7月20日をもってオーダー終了することになります。
BRZはトヨタ「86」の兄弟車で、トヨタとスバルで共同開発したモデルですが、86については注文受付終了せず、継続して販売される予定となっています。
2019年9月に発表されたトヨタとスバルの新たな業務資本提携において、両車の次期モデルについても共同で開発することが明言されており、現在開発が進められています。
86、BRZの次期モデルがどのようなモデルとして登場するのか、期待したいところです。
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富士重工 | 日記
Posted at
2020/04/15 00:12:02
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