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2018年12月01日 イイね!

992のGT3、GT2はどうなるか?そしてケイマンGT4も??

992のGT3、GT2はどうなるか?そしてケイマンGT4も??次期型ポルシェ911GT3 新サスペンション採用 RR/NA維持か

もくじ
ー 4WD、ターボ、ハイブリッドは見送り
ー 軽量化と洗練性を重視
ー タイカンのGT版も

4WD、ターボ、ハイブリッドは見送り

次期型ポルシェ911GT3には革新的なサスペンションシステムが装着されるものの、後輪駆動は維持、そしてハイブリッド化はされず自然吸気のままとなるようだ。ポルシェのGTシリーズ開発を指揮するフランク・ウォリザーが語った。

992型が発表されたロサンゼルス・モーターショーにおいて、彼は「サスペンションについて非常にクールなアイデアが浮上しています。GT3らしさやそのパフォーマンスををさらに高めることができるでしょう」と語った。

次期型GT3はスタンダードモデルの1年後を目安に発売されることから、2020年となる可能性が高い。ウォリザーは自然吸気を維持し、4WD化もしないことでライバルたちとは異なる路線を歩むことを示唆した。

「われわれは四輪駆動についての議論を重ねていますが、911はリアエンジンであり、フロントエンジンやミドエンジン車とは違う意味を持つでしょう」

軽量化と洗練性を重視

「GTシリーズの存在意義は軽量かつ生きたフィーリングです。4WD化すれば確かにウェットでは有利になりますが、50kg重くなり、90ℓのタンクでの航続距離も減るでしょう」

「議論を重ねた結果、911レイアウトには2WDがベストとの結論に至りました。シャシーやタイヤのおかげもあり、十分にパワーを制御できます」

もうひとつの焦点となったハイブリッド技術については、「議論が開始されてすらいない」と述べた。「現代のパフォーマンスハイブリッドを採用した場合、どんなクルマになるのでしょうか。GTが大切にするものは適切な設計と完璧なフィードバックです。エンジンパワーだけの問題ではなく、その他の洗練性が重要です」

「これはニッチな市場ではありますが、非常に大きなニッチです。ここにわれわれが持つ強みを手放すつもりはありません」

タイカンのGT版も

したがって、ハイブリッド化はまだ先のことと考えられる。しかし、GT3のターボ化の可能性も低そうだ。これはある人の意見に対して彼が述べた「ターボは40kgの重量増を招きます。ハイブリッドはさらにです」と語ったことから推測できる。

「自然吸気とハイブリッドは良くマッチします。918スパイダーにはその組み合わせが用いられているでしょう」

911GT3 Mk2で復活したマニュアル・ギアボックスも残されるようだ。GT3の25%はMTであり、米国ではそれが75%にまで達するという。

そしてウォリザーはEVのタイカンについて、ポルシェのサルーンやSUVよりもスポーツカーに近い位置にあることを明かし、今後のGTバージョンの可能性を示唆した。彼はポルシェ全体の研究開発部門の一員でもあり、プロトタイプを運転した感想について「もしGT版を作るとしたら、非常にスポーツカーらしいクルマができるでしょう」と語った。

しかし、GT部門はタイカンを手がけるかどうかについて何ら計画はないとのことだ。


祝、新型ポルシェ911(992)発表 写真で振り返る55年の歴史

最も実用性の高いアイコン的スポーツカー

先ほど、ポルシェはコードネーム992で呼ばれる最新型911を発表した。おそらくこの世で最も実用性の高いスポーツカーといえる911は1963年の登場以来7世代目を数える。

他のスーパーカーにはないフラット6のフィーリングが多くのクルマ好きを虜にし、今までに100万台以上が製造された。ここで、50年超にわたる911の歴史をご紹介しよう。

911が1963年にデビューを飾った当時、今ほどスポーツカーのアイコン的存在になるとは思わなかっただろう。

リアに空冷フラット6を搭載した356の進化形ともいえるこのクルマは当時としては斬新であった。そしてそれは今にまで引き継がれている。

初代911登場(1963年)

この911を作ったのはフェルティナンド・ブッツィー・ポルシェだ。フェルディナンド・ポルシェの孫である彼は、2012年4月にこの世を去った。911が50周年を迎える前年のことであった。

初代911は1963年のフランクフルト・モーターショーでポルシェ901としてそのベールを脱いだ。しかし、プジョーが3桁の数字の中央に0をおくその命名法に異議を唱えたのだ。そこでポルシェは911に名称を変え、それが50年間続いている。

初期の車両には130psの2.0ℓ(1991cc)エンジンが搭載され、最高速度は211km/hに達した。

しかし、そのスタイルを好み、パフォーマンスを求めない向きにはより安価な選択肢が用意された。91psを発揮する1582ccの4気筒を搭載する912が1965年に発売された。この年は初めて英国、日本、オーストラリア向けに右ハンドル仕様の911が生産された年であった。

より多くのパワーを求めるひとのために、1966年には160psの911Sが発売された。今や伝説的な存在となったフックス製鍛造ホイールが初採用されたモデルだ。そしてリアにはベンチレーテッドディスクとアンチロールバーが装備された。

派生モデルが続々発売

この年発売されたもうひとつの伝説的モデルが911タルガだ。ただし、伝説となった理由は良いものばかりではない。初期のタルガはソフトトップであった。しかし1968年には固定式リアウインドウがオプション設定されるようになり、のちに標準装備となった。

1967年にはもうひとつの派生型、スポルトマチックが登場した。4速のセミATが搭載されたこのクルマは非常に不人気であったが、今ではその奇妙さから再び価値が上がっている。

同じ1967年、ポルシェは112psのフラット6に4速ギアボックスが組み合わされたやや安価な911Tを発売した。この時、通常の911には「L」の接尾辞が付けられ5速ギアボックスとデュアルサーキットのブレーキを装備していた。

1968年の最大のニュースは、フューエル・インジェクションが装備された911Eの登場だろう。これにより、ポルシェはドイツのメーカーとして初めて米国の厳しい排出ガス規制に適合した。

パフォーマンスを徐々に向上

初期の911のハンドリングは非常に神経質であった。1966年以降のモデルにはハンドリング改善のためフロントバンパー後部に鉄のおもりが搭載された。

しかし1968年にはホイールベースを56mm延長したほか、エンジンブロックを軽量化し、さらにバッテリーをフロントに搭載した。このとき米国市場で必要不可欠であったエアコンをオプション設定した。

911のライバルとの差をさらに広げるため、1969年にポルシェはフラット6の排気量を2.2ℓに拡大した。これと同時に912は消滅した。

1971年には再びその排気量を2.4ℓへと引き上げた。ただし、ポルシェは2.4ℓと主張するが実際には2341ccであり、2.3ℓという方が正しい。

1973年には、ポルシェファンを熱狂させる911カレラRS2.7が登場した。1000kg以下の車重に210psのエンジンを搭載し、特徴的なダックテールを装着する。これは量産車に取りつけられた世界初のボディ一体型リアスポイラーであった。

Gシリーズの登場(2代目、1973年)

初代のデビューから10年後、ポルシェのエンジニアらは初めてのフルモデルチェンジを行なった。このGシリーズは1973年から1989年まで生産された。これは911の歴史上最も長く生産されたモデルだ。米国におけるクラッシュテストをクリアするための衝撃吸収バンパーが採用された。

2世代目では2.7ℓ(2687cc)エンジンが標準化された。それと同時に、ダックテールに代わり「ホエールテール」がオプションで用意された。

通常の911よりもずっとホットなモデルを求めるひとびとに向け、ポルシェは1973年に3.0RSと3.0RSRを用意した。109台が生産され、そのうち50台はサーキット専用のRSRであった。

1974年には、260psの3.0ℓエンジンと大型リアスポイラーを特徴とする911ターボがお目見えした。恐ろしいほど速いがターボラグも大きく、未熟なドライバーによる事故が多発した。

4気筒エンジンを搭載する912Eが1975年に復活した。フューエル・インジェクションを備えるフォルクスワーゲン製の1971ccエンジンは91psを発揮した。安価な911を求めるひとびとに向けたものであったが、わずか2089台しか売れなかった。

排気量拡大 カブリオレ登場

1975年ごろになると、911はライバルに差を詰められ始めていた。そこでポルシェは2.7ℓにかわり200psの3.0ℓを導入した。

1977年、エントリーレベルとして投入されたのが3.0ℓのSCだ。初期の仕様では182psであったが、1980年には207psにまで引き上げられた。同じ年、インタークーラーの装備された911ターボ3.3が登場した。その300psという最高出力はクラス最高であり、恐ろしいほどの速さであった。

1983年には911 3.2カレラがSCに取って代わった。231psの3.2ℓを搭載し、特に1982年に登場したカブリオレが人気を博した。

カブリオレの登場前、911にはオープン仕様はタルガを除き設定されていなかった。しかし、1989年には新たな選択肢としてスピードスターが登場した。これは伝説の356から引き継がれた名称だ。

964型の登場(3世代目、1988年)

自動車業界の専門家たちがひとつの時代の終焉を感じ始めたころ、1988年には新型911(964型)が発表された。15年にわたって生産が続けられた先代から85%が刷新され、モダンなスポーツカーとして生まれ変わった。

964の空冷3.6ℓフラット6は250psを発揮した。これは初代911のほぼ2倍の数値だ。外観上は先代からポリウレタンのバンパーや自動展開式リアスポイラーなどが変更されたのみであった。しかし、その内部は全くの別物だ。

新型にはABS、パワーステアリング、エアバッグなどが装備され、オプションでティプトロニックも用意された。ただしこれらの装備を欲しがるものは少なく、真の愛好家らは軽量アロイのコントロールアームやコイルスプリングが採用された点に注目していた。

通常の964も先代から大きな進歩を遂げているが、4WDが設定されたこともポルシェにとって大きな転換点だといえる。カレラ4が1989年に発売された。

さらに1990年になると、964ターボも発売された。当初は3.3ℓフラット6を搭載していたが、1992年には360psの3.6ℓユニットに換装された。今日では、964カレラRS、911ターボS、911カレラ2スピードスターなどがコレクターに好まれている。

993型の登場(4世代目、1993年)

1993年に登場した993型は、空冷最後のモデルだ。バンパーだけでなくすべての外装パーツが変更され、今までの911よりもモダンでシャープなルックスを手に入れた。ノーズは今まで以上に低くなった。もっとも重要な乗り味も新設計のアルミニウム製シャシーにより良好であった。

993ターボは911史上初めてのツインターボとなった。空洞スポークのアルミホイールが市販車として初めて採用されたことも画期的だ。

一方、911GT2の前では993ターボすらおとなしい。最速かつ最軽量、そして最も高価な911として登場したGT2は436ps(のちに456psへ)の3.6ℓフラット6を搭載し、0-100km/h加速はわずか4秒であった。

ラグジュアリーさを求める向きのために、993にもタルガが設定された。しかし着脱式ルーフの代わりに、後部にスライドするリアウインドウが装備された。

996型の登場(5世代目、1997年)

1997年から2005年にかけて生産された996は、911にとって大きなターニングポイントであった。クラシックな雰囲気を残しながらも全く新しいクルマとして、911初の水冷エンジンを搭載した。300psを発揮し、排出ガス、ノイズ、燃費の点で新境地に達した。

エクステリアデザインは今までの911の流れを汲むものだが、空気抵抗は低減されCd値は0.30となった。996のデザインはポルシェ破綻回避の立役者たるボクスターとも共通するものだ。996の特徴は、ウインカーが独立したヘッドライトだろう。これはのちに多くのメーカーが真似をすることになる。

コクピットも完全に刷新され、今までになく快適性を重視するようになった。911はもはやハードなドライビング専用ではないのだ。

996世代において、ポルシェは非常に多くの派生型を世に送り出した。その象徴的なのがカレラRSの復活ともいえる1999年の911GT3だろう。

しかし、2000年には911 GT2も登場した。これはセラミックブレーキが標準装備された初のクルマであり、エクストリーム・スポーツカーとして今でもコレクターの注目を集める。490psの3.6ℓツインターボを搭載。

997型の登場(6代目、2004年)

2004年7月、ポルシェは911カレラおよびカレラS(997型)を発表した。クリアな楕円形のヘッドライトを採用し、以前のモデルへの回帰を見せた。しかし、997はその見た目だけではなく、非常に高いパフォーマンスを持っていた。カレラでも325ps、カレラSでは355psを発揮した。

2006年、911ターボが追加された。市販のガソリン車として初めて可変ジオメトリーのターボが搭載された。後期型に搭載された新設計の3.8ℓユニットは最高出力500psとなった。最高速度は312km/hに達しながらも、7速PDK仕様ではCO2排出量は268g/kmに抑えられた。

2008年のアップデートでは直噴エンジンやPDKとよばれるデュアルクラッチ・トランスミッションが新たに採用された。

ポルシェは常に911に非常に多くのバリエーションを用意しているが、997ではそれが特に甚だしかった。「標準」モデルでもクーペ、タルガ、カブリオレのボディに後輪駆動または4WD、そしてMTまたはATの選択肢が用意された。

希少な特別仕様も

しかし、911ファンはスタンダードモデルだけでは満足しないだろう。2011年の生産終了時までに、ターボ、GTS、GTモデルなどを含む24のバリエーションが発売された。

このうちもっとも希少価値の高いモデルのひとつが、911GT3RS 4.0だ。600台のみが生産され、8250rpmで500psを発揮する4.0ℓNAが搭載された。

一方、さらにハイパワーなGT2も登場した。依然として3.6ℓツインターボを搭載し、530ps、69.1kg-mを発揮。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は338km/hに達する。ミサイルを操縦するかのような運転感覚だ。

997の生産終了までには他のスペシャルモデルも投入された。918スパイダー・エディションと呼ばれるクルマは、918スパイダーの購入者のみに購入権が与えられた。911ターボSをベースとし、17万3241ユーロ(2227万円)の値がつけられた。実際に購入したひとはわずかだろう。

991型登場(7世代目、2011年)

991の登場によって、ポルシェは誰もが想像し得ないほどの進化を遂げた。新設計のアルミ製プラットフォームを仕様し、今までになく効率性が高められた。運動性能やエルゴノミクスも追求されている。

991は今まで以上に速くなったが、それと同時に燃費も向上している。カレラは3.4ℓにダウンサイズしつつ5psの向上を果たしたほか、スチールとアルミのハイブリッド構造により車重を大きく減らしている。

ポルシェは特別仕様を作ることも忘れてはいない。クラブ・クーペを2012年5月に発表し、ポルシェ・クラブの60周年を祝った。同クラブが13人のメンバーによって発足したことから13台のみが生産された。カレラSをベースにパワーキットを装着し、430psとされた。

クラブ・クーペより希少性は低いが、911自身の50周年を祝うモデルを登場し、1963台が生産された。これはカレラSをベースとし、400psの後輪駆動であった。購入者は内外装のカラーおよびトランスミッションの選択肢が与えられた。

標準モデルのターボ化

911の登場から半世紀がたち、ポルシェは3代目GT3を発売した。475psの3.8ℓエンジンを搭載し、最高速度315km/h、0-100km/h加速は3.5秒を誇った。ニュルブルクリンクを7分30秒で周回した。今となっては笑ってしまうほど遅いタイムだ。

初代911ターボのプロトタイプが1973年フランクフルト・モーターショーで展示されてから40周年となる2013年、520psの991ターボおよび560psのターボSがデビューした。これらのモデルは911史上もっとも幅広い1880mmとなった。

991にもタルガが設定された。初期のタルガは固定式ロールバーに着脱式ルーフパネルが組み合わされたものであったが、やや大きなサンルーフといったほうがふさわしいものであった。しかし今回はより複雑な機構によりルーフパネルがリアウインドウ後方に電動格納されるようになった。

ポルシェは2015年に991に大掛かりな変更を加え、ノンターボモデルをターボ化した。カレラでは20ps向上して370psに、カレラSでは420psとなった。

世界991台限定の911Rが発売され、史上最高の911の仲間入りを果たした。500psの4.0ℓ自然吸気エンジンを搭載し、6速MTが組み合わされた。最高速度は320km/hに達し、その車重はGT3RSよりも50kg軽い1370kgに抑えられた。

通算100万台達成

ポルシェは2017年5月に、911の生産100万台を達成した。当時の発表によれば、今までに生産された911の70%が現在でも公道を走っているという。この100万台目であるアイリッシュ・グリーンのカレラSはポルシェ・ミュージアムに保管されている。

同じ年の6月、ポルシェは史上最速の911として700psのGT2RSを登場させた。ターボSゆずりの3.8ℓツインターボを搭載し、20万7000ポンド(3001万円)の値がつけられた。ニュルブルクリンクで6分47秒3というレコードを記録した。

911の開発はとどまるところを知らず、2017年6月にはターボSに607psのエクスクルーシブ・シリーズを500台限定で発売した。価格は26万ユーロ(3342万円)、最高速度は330km/h、0-100km/h加速は2.9秒というスペックだ。


最後にリリースされたのはカレラTだ。インテリアは簡素化され、軽量ガラスやスポーツサスペンションが装備され、その車高は20mm低められた。ターボ付き3.0ℓフラット6は370psを発揮し、1425kgの車重によりパワーウエイトレシオは259.6ps/tとなった。

992型が発表(8世代目、2018年)

新型となる8代目モデルが2018年11月28日、ロサンゼルス・オートショーで発表された。992は構造面で大幅な改良が加えられており、新プラットフォームを次期アウディR8やランボルギーニ・ウラカン後継車とも共有する。

今までの911と同様、スタイリングは正常進化を遂げた。6気筒ターボのガソリンエンジンは今まで以上にパワフルとなっている。後輪駆動のカレラSや4WDのカレラ4Sでは今までよりも30ps向上し450psとなっている。

PDKのギア比変更とも合わせ、0-100km/hの加速は先代よりもそれぞれ0.4秒短縮され、カレラSでは3.7秒、カレラ4Sでは3.6秒となった。

2022年ごろに予定されるモデルライフ中盤のアップデートでは、911として初めてのハイブリッドエンジンが搭載される見込みだ。



ポルシェジャパン、2019年半ばに718ケイマンGT4のワンメイク開催へ。グランツーリスモと組んだeレースも

 ポルシェジャパンは11月30日、東京都内のホテルで2019年モータースポーツ活動に関するプレスカンファレンスを開催。ポルシェカレラカップ・ジャパンの2019年開催スケジュールを発表したほか、既存のGT3カップチャレンジとGT4を融合させた『ポルシェスプリントチャレンジ・ジャパン』の発足やグランツーリスモSPORTを使ったeレース『ポルシェEレーシング・ジャパン』の実施をアナウンスした。

 2019年に開催19年目を迎えるポルシェカレラカップ・ジャパン。最終戦は鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GPと、そのほかのラウンドもスーパーGTの併催レースとして行われることが多いため、その迫力ある戦いを目にしたことがある人も多いはずだ。

 2019年シーズンは4月13~14日の第1~2戦岡山を皮切りに10月11~13日の最終戦鈴鹿までの全11戦で開催。このうち第7~8戦、第11戦以外はスーパーGTのサポートレースとしての開催となる。また開幕前の3月5~6日には富士で合同テストも開催される。

 そしてポルシェジャパンとしてモータースポーツの門戸を広げるべく、世界中で大きなムーブメントとなっているGT4マシン『ポルシェ718ケイマンGT4クラブスポーツ』を2019年半ばに国内へ導入すると発表するとともに、このGT4を使った新シリーズを開催することもアナウンスされた。

 このGT4ワンメイクレースは、既存のGT3カップチャレンジと統合される形で行われ、名称も『ポルシェスプリントチャレンジ・ジャパン』に刷新される。

 この新シリーズは予選・決勝を1日で行うワンデー開催となり、レースはGT3カップカーとケイマンGT4の混走形式で争われる。先に述べたとおり、ケイマンGT4は2019年半ばに国内導入されるため、GT4との混走はそれ以降に実現する予定だ。

 発表会に登壇したポルシェジャパンの七五三木敏幸代表取締役社長は「GT4車両の導入により、よりエントリーに近いレベルでのワンメイクレースを実施することにより、カスタマーレーシングの裾野を広げていきたいと考えています」と新シリーズ発足の経緯を説明している。

 そして最後に発表されたのがプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』と組んでのeスポーツ『ポルシェEレーシング・ジャパン』の開催だ。

 ポルシェはeスポーツ分野にも積極的な姿勢を打ち出しており、海外ではマイクロソフトが手がけるレースゲーム『フォルツァ』を使ったeレースを開催している。

 日本国内での展開についてはフォルツァではなく、グランツーリスモSPORTを使用し、2019年内にワンメイクeレース『ポルシェEレーシング・ジャパン』を実施するとのこと。

 具体的な開催時期や開催概要などは後日あらためて発表するとしたものの、七五三木社長は「ポルシェとしても、このeスポーツの領域もモータースポーツとして盛り上げ、より若い人たちにクルマの楽しみ、モータースポーツの面白さを伝えていければと考えています」と、eスポーツをモータースポーツの1カテゴリーとして捉えていることを明言している。

 今回の発表会にはグランツーリスモシリーズを手がけるポリフォニーデジタルの山内一典プレジデントも登壇し、eスポーツならではの魅力を次のように語った。

「ドライビングテクニックについてはリアルと同じものが学べます。レースの駆け引き、組み立ても実際のものと同じものが学べます」

「(クルマの運転は)眼の前で変化する景色やステアリングの手応えを認知して、次の操作に移ります。このドライビングのフロー、流れはバーチャルの世界でもリアルの世界でも同じなんです」

「(実際のレースと)違うのはeレーシングはエントリーがしやすいところ。(グランツーリスモSPORTの場合)PS4とステアリングコントローラーがあれば、誰でも始められます」

 そのほか、カンファレンスでは2019年に実施する若手レーシングドライバー育成プログラムの募集を12月より開始することなどもアナウンスされた。こちらも後日、あらためて詳細を発表するとのことだ。


ポルシェ ジャパン、2019年のモータースポーツ活動について発表…ケイマンGT4 Clubsport 使用シリーズがスタート

11月30日、ポルシェ ジャパンが2019年のモータースポーツ活動に関する発表を都内で行ない、「718ケイマンGT4 Clubsport」を使用するシリーズの開催という新機軸が示された。

ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長は冒頭、「最近は『ポルシェも他のメーカー(ブランド)と同じようになった面がある』などと言われることもありますが、ポルシェはやはりスポーツカーブランドであり、その根底に流れるDNAであるモータースポーツに関しても、他ブランドより明確な意志をもって取り組んでいます」との旨を語り、ポルシェとモータースポーツの深い結びつきについて、改めて言及、強調した。

そして七五三木社長は、来年2019年にGT4車両「718ケイマンGT4 Clubsport」を使ったシリーズを日本でスタートさせることを宣言した。

これは従来の「ポルシェGT3カップ チャレンジ ジャパン」と新しい「ポルシェ718ケイマンGT4 CS レース」を混走させるかたちで新名称シリーズ「ポルシェ スプリント チャレンジ ジャパン」(略称はPSCJか)とするもの。ケイマンGT4の導入が「来年半ばになる予定」(同社長談)のため、同車両のレースへの登場は「シーズン後半になる」見込みだ(シーズン前半のPSCJはGT3カップのみでのレースになると推察される)。

オールポルシェによる、GT3とGT4の2車種混走“新レース”。詳細は未発表であり、実際にPSCJを走るケイマンGT4 Clubsportの姿が見られるのは2019年後半となるわけだが、ポルシェでレースをしたい人々にとっては新たな魅力ある選択肢が提示されたことになる。

また、来季で19年目を迎える国内最高峰ワンメイクシリーズ「ポルシェ カレラカップ ジャパン」(PCCJ)は岡山、鈴鹿、富士で6大会11レースの開催を予定。SUPER GTやF1日本GPとの併催が組まれており、多くの観客の前で引き続き、迫力ある接戦が展開されることになる。PCCJでの若手育成プログラムについても、さらに強化していく方針を七五三木社長は語っている。

この他に、E-スポーツ(E-レーシング)についての活動にも一層の注力をしていく旨が発表されており、2019年もポルシェはリアルとバーチャル、双方のレースシーンを沸かせることになりそうだ。
Posted at 2018/12/01 00:48:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2018年12月01日 イイね!

ウェットモードってどうなんだろうね

ウェットモードってどうなんだろうね【ロサンゼルスショー2018】ポルシェ、第8世代に進化した新型「911 カレラS」をワールドプレミア

ポルシェAGは2018年11月28日、第8世代へと進化した「911(type 992)」のワールドプレミアを、ロサンゼルスモーターショーの前夜に開催した。エクスクルーシブなスポーツカーのベンチマークである新型911は、ポルシェのデザインDNAを忠実に継承し、力感あふれるエクステリアを備えている。

完全に一新されたエクステリアのデザインは、type992へと生まれ変わり、911の優れた性能を体現している。よりワイドなホイールアーチ、そしてフロント20インチ、リヤ21インチ・サイズのホイールが卓越したダイナミック性能を明確に象徴している。

フロントボディ幅は45mmワイドになり、ドアと面一に格納されている電動ポップアウト・ドアハンドルの効果によりテーパーの付いた滑らかなサイドラインを強調。新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿とさせる。リヤはワイドな可変式スポイラーとエレガントなシームレスのライトバーが特長だ。なおフロントセクションとリヤセクションを除くボディはアルミニウム製だ。

まったく新しいインテリアは、クリアで直線的なラインを特徴とした1970年代の911モデルを思い起こさせるデザイン・テイストだ。

メーターは、ポルシェ特有の中央レブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状のディスプレイになっている。常時接続のコネクティビティにより新しい機能とサービスを実現。標準装備のPCMには、最新のデータが使用できるオンラインナビゲーションとポルシェ コネクトプラスが含まれる。

ポルシェは、ドライバー支援システムとして、世界初となる新開発のウェットモードを標準装備している。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに警告する。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノパッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。

標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。さらに熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストが、911に初めてオプションで設定されている。またオプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、および革新的な自動エマージェンシーアシスト機能を備えている。

911カレラSと911カレラ4Sに搭載される水平対向6気筒ターボエンジンは、先代を22kW(30ps)上回り、最高出力は450psを発生し、0-100km/h加速タイムは4秒の壁を打ち破る。後輪駆動クーペの911 カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒。この加速タイムは先代モデルを0.4秒上回っている。

オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速い加速が得られる。最高速度は308km/h(911カレラS)と306km/h(911カレラ4S)に達する。911カレラSの燃費(NEDC)は8.9L/100km、911カレラ4Sは9.0L/100kmとなっている。

なお、新型911の日本向けの仕様、価格、受注開始時期は未定だ。

実車 ポルシェ911新型(タイプ992) ホイールベースも延長

内装写真も撮影

ポルシェが、新型ポルシェ911を、ロサンゼルス・モーターショーで初披露した。

コードネーム992となる新型は、広範囲にわたり改良を施している。新たなプラットフォーム・ストラクチャーは、リアセクションにアルミニウムを多く採り入れ、重量配分を改善。

改良型シャシーは、カレラ/カレラSともに後輪操舵を導入している。これにより、俊敏性を高め、高速域における安定性が向上したとポルシェは話している。

サイズは大きくなっているものの、現段階で公式に示されているのはフロントトレッドが45mm拡大したことだけだ。しかし、関係者はAUTOCARの取材に対し、インテリアとドライブトレインのパッケージングのために、わずかにホイールベースを延長したと話している。


ポルシェ なぜ911は「変わらない」のか AUTOCAR英編集部の考え

55年続く象徴的スポーツカー

次こそは911が劇的な変化を遂げるだろうと予測するひとびとは、毎回その期待を裏切られている。これにはふたつの理由がある。まず第一に、これほど象徴的かつ成功したスポーツカーを代替わりさせるとしたら、保守的な手法が好まれることだ。

第二に、これは新世代911であるとはいえ、911の歴史は常に2代ごとの進化を遂げてきたことだ。993は964を大幅に進化させたモデルであり、997は996の改良版であったように。つまり、992は991の進化版なのだ。

したがって、もしまったく新設計された911をお望みなら、2025年ごろまで待つことになるだろう。1989年の964、1998年の996、そして2012年の991のように。

そして各世代の中でも細かく世代が分かれることになる。おそらく「992.2型」は2022年ごろに発表されるだろう。これらは911史上初めてハイブリッド化されるといわれている。

現時点では、ポルシェはこのクルマにおいて非常に良い仕事をしたといえるだろう。さらにスマートかつモダンになったが、その個性は失われていない。史上最高の911のルックスをさらに良くするのは難しかっただろうが、少なくとも外観は上出来だ。

内装はどうだろうか。TFTスクリーンが備えられた新しいインテリアの実用性は確認する必要がある。しかし911の特徴であるアナログさが残されているようだ。中央のレブカウンターがデジタルでなくアナログのまま残されるなど、レトロな雰囲気は健在だ。



【ロサンゼルスオートショー2018】8代目(992型)ポルシェ911が登場。パワーアップと同時にポルシェ初の「ウェットモード」を用意

2011年のフランクフルトモーターショーでデビューした現行ポルシェ911(991型)は7代目を数えています。

2018年のロサンゼルスで披露された8代目のポルシェ・911はエクステリアデザインを一新し、992型へと生まれ変わった911の優れた性能を強調するものとしています。

ワイドになったホイールアーチに収まるのは、フロントが20インチ、リヤが21インチのホイール。全車を通して同じ幅のリヤエンドは、スリムなセンターセクションを引き立てるとしています。

フロントセクションとリヤセクションを除くボディはアルミニウム製で、フロントは45mmもワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルによりサイドラインを際立たせています。

初代911を連想させる、新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインに加えて、リヤビューは、ワイドな可変式リヤスポイラーとエレガントなシームレスのライトバーが印象的なものにしています。

インテリアも一新されていて、埋め込まれたメーターを備えたダッシュボードのクリアで直線的なラインを特徴とした1970年代の911モデルを想起させるとしています。

ポルシェお馴染みのレブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイが各種情報を表示。

標準装備になるPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチセンタースクリーンは、新しい構造によって素早く操作することが可能で、スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトな操作系によって、重要な車両機能に直接アクセスすることが可能だそう。

パワーユニットは、新世代の水平対向6気筒ターボエンジンが搭載され、Sモデルの最高出力は331kW(450PS)。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率が向上し、新開発の8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされています。

911 カレラSと911 カレラ4Sの水平対向6気筒ターボエンジンは、先代を22kW(30PS)上回る最高出力331kW(450PS)を発生し、0-100km/h加速タイムは、後輪駆動クーペの911 カレラSが3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sはわずか3.6秒で、それぞれ先代モデルを0.4秒上回っています。

オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなります。最高速度は308km/h(911 カレラS)と306km/h(911 カレラ4S )に到達。911 カレラSの燃料消費量(NEDC)は8.9リッター/100km、911 カレラ4Sは9.0リッター/100km。

さらに、濡れた路面の走行を安全にする「ポルシェ ウェットモード」、熱探知カメラによるナイトビジョンアシスト、群知能を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステムなども用意。

上記の新しいアシスタンスシステムでは、新開発のウェットモードが標準装備されているのが注目です。路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせます。ドライバーはスイッチを押すか、ステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることが可能。

同様に標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動。ほかにも、オプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能から構成されています。

ポルシェの看板モデルであり、広告塔である911。日本仕様の価格、国内予約受注および販売開始については、決定次第アナウンスするとしています。

(塚田勝弘)


ポルシェ、第8世代となる新型『911(992型)』を世界初公開。先代からワイド&パワフルに進化

 ポルシェは11月28日、アメリカ・ロサンゼルスで第8世代へと進化を遂げた新型『ポルシェ911』をワールドプレミアした。

 リヤエンジン・リヤドライブ(RR)の伝統を守り、ポルシェのフラッグシップとして君臨するとともに、世界中のスポーツカーのベンチマークとなる『911』が第8世代、992型となって登場した。

 そのデザインはポルシェのDNA、911の伝統に則ったものとなってるが、よりワイドで力強さを増した。具体的にはフロントボディは45mm拡大され、目を引くワイドなホイールアーチはフロントに20インチ、リヤに21インチのホイールを収める。

 全モデルで同一幅となるリヤエンドは、可変式スポイラーを備えながらスリムなセンターセクションを強調するデザインを採用。横一文字に広がるテールランプは、新型カイエンや次世代電気自動車のタイカン(旧ミッションE)などでも見られるポルシェの最新トレンドだ。

 インテリアでは特徴的な直線的デザインとすることで1970年代の911を表現。ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置する、ふたつのディスプレイはドライバーに運転に必要な情報を提供する。そのハイライトはポルシェ・ウェットモード、熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストだ。これらの装備によって濡れた路面の走行をより安全に行えるようになっているという。

 アルミボディが採用された新型モデルの心臓部には、よりパワフルになった水平6気筒ターボエンジンが搭載される。そのパワーは先代比30馬力増しで、カレラSとカレラ4Sで最高450馬力(331kW)に達し、最高速は308km/hをマークする。

 また、0-100km/h加速はともに4秒を切り、カレラSが3.7秒、4WDモデルのカレラ4Sは3.6秒と、それぞれ先代モデルを0.4秒上回るが、オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車ではさらに0.2秒タイムを縮めることが可能だという。

 なお、日本仕様の価格や予約受注および販売開始時期については、決定次第アナウンスされる予定だ。


【ニュース】ニューポルシェ911(タイプ992)が、ロサンゼルスで鮮烈デビュー

第8世代となるニューポルシェ911がロサンゼルスモーターショー開幕前夜のイベントでデビューを飾った。スタイリングは超キープコンセプトで従来型と並べてみないと変化がわからないほどだが、その中身はかなり革新的なようだ。さっそく紹介しよう。

カレラSモデルは30psパワーアップ

タイプ991からタイプ992へと進化したポルシェ911だが、新型は第8世代となる。全体的なスタイリングの変化はこれまでのモデルチェンジの中でもっとも少ないと言っていいかも知れない。

前から見ると従来モデルとの違いはほとんど感じられない。しかし、サイド&リアビューは違いがわかる。まず、Bピラーからリアエンドにかけてのルーフのボリューム感が増している。これでおそらくリアシートのヘッドクリアランスはよくなっているはずだ。また、ドアハンドルがグリップ式からフラップ式になった。

さらにリアビューは従来型と異なり、現在のポルシェ流儀に沿って左右のコンビネーションランプが横一直線に繋がるデザインとなった。

ボディのスリーサイズは発表されていないが、ホイールベースはタイプ991と同じ2450mmのようだ。スタイリングに大きな変化が望まれないモデルであるポルシェ911としては、これが“ちょうどいいレベル”なのだろう。

次にエンジンだがカレラSモデルが搭載する水平対向6気筒ターボは、従来型より30psパワーアップして、最高出力は450psになった。911カレラSの0→100km/h加速は3.7秒、4WDモデルの911カレラ4Sは3.6秒で従来型よりそれぞれ0.4秒短縮された。また、オプションのスポーツクロノパッケージ仕様ではさらに0.2秒速くなるそうだ。

刷新されたインパネまわりで目をひくのはPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチのセンタースクリーン。そのすぐ下の5個のスイッチで重要な車両情報に直接アクセスすることができる。PCMは全車標準装備でオンラインナビゲーションとポルシェコネクトプラスが含まれている。

安全性と快適性の面では世界初となる「ウエットモード」を標準装備したことだろう。これは路面の水を検知したらドライバーに知らされ、モードスイッチを押せば安全性を重視した設定になるというものだ。

オプションでは熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストが911としては初めて設定された。さらにオートマティックディスタンスコントロールと自動エマージェンシーアシスト機能を含んだアダプティブクルーズコントロールも用意された。

さて、ニューポルシェ911はこれから順次、詳しい内容が公開されていくことになる。日本での発表もそう遠くない時期になるだろう。興味のある人はその前にディーラーにコンタクトした方がいいかも知れない。


【LAショー2018】8代目となる新型911がLAショーでデビュー! カレラSの最高出力は450ps、8速PDKだ!

LAオートショーの前夜、ついに新型911がベールを脱いだ。992型と呼ばれる新型のシルエットは間違いなく911だが、随所に進化が感じられる内容になっている。

 8代目となる新型911は当然リアエンジンだが、その外観はさらにワイド化された。ボディ前部の幅は45mm拡大され、リアは全グレード同じ幅だという。今回発表されたのはカレラSとカレラ4Sの2グレード。なお、ホイールはフロントこそ20インチのままだが、リアが21インチまで拡大した。他に外観ではドアハンドルがグリップ型ではなく、電動ポップアウトハンドルとなっている。

 搭載されるのは991型と同じ3.0ℓ水平対向6気筒ターボエンジン。トランスミッションは8速化されたPDKとなる。最高出力はカレラSで450psとなり、先代同グレードと比較して30ps向上した。これは991型のGTSに匹敵するスペックだ。なお0-100km/h加速はカレラSが3.7秒、カレラ4Sは3.6秒。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様ではさらに0.2秒短縮すると謳う。最高速はカレラSが308km/h、カレラ4Sが306km/hとなっている。

 インテリアは刷新され、2019年のポルシェに相応しいデジタルイメージが与えられた。特にセレクタレバーは超小型化されてスイッチのようだ。頻繁に操作する部分ではないだけに、室内空間を有効に使えるという意味もあるだろう。センターには991型から採用されるPCMが10.9インチディスプレイに収まる。オンラインナビゲーションやコネクテッド技術もここから体験できる。

 安全に関しては新開発のウエットモードを標準装備しており、路面の水を検知すると、スタビリティ重視に切り替えられるという。これは世界初の装備だそうだ。他にも911としては初のナイトビジョンも装備される。また快適装備にも抜かりはなく、当然オプションながら追従クルーズコントロールが装備できる。ちなみに燃費(NEDC)はカレラSが8.9ℓ/100km、カレラ4Sが9ℓ/100kmとなっている。



ポルシェ 911 新型、「カレラ S / 4S」は450馬力に…ロサンゼルスモーターショー2018で公開

ポルシェは11月28日、米国で開催したロサンゼルスモーターショー2018のプレビューイベントにおいて、新型『911』(Porsche 911)をワールドプレミアした。

8世代目モデルとなる新型(タイプ992)の外観は、911のアイデンティティを受け継ぎつつ、優れた性能を強調するデザインとした。よりワイドなホイールアーチやフロント20インチ、リア21インチの異径ホイールを採用する。リアエンドは、全モデルが同じ幅としたのも新型の特徴で、このリアエンドがスリムなセンターセクションを引き立てる。

フロントは従来よりも45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。新しいLEDヘッドライトをつなぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿させるもの。リアには可変式リアスポイラーと横一列に配されたライトバーが装備される。フロントセクションとリアセクションを除くボディは、アルミ製とした。

インテリアは、ダッシュボードにメーターを埋め込み、クリアで直線的なラインによって、1970年代の911を連想させるデザインとした。中央のレブカウンターの横に位置する2つの薄型ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。新設計の「PCM」の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションとポルシェ コネクトプラスが含まれる。

新型911には、群知能を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステムが導入された。世界で初めて、濡れた路面での安全走行を支援する新開発の「ウェットモード」を標準装備する。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。同様に標準装備されるウォーニングとブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」が、911に初めてオプションで用意された。オプションの「アダプティブクルーズコントロール」には、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能が含まれる。

新型911には、新世代の3.0リットル(2981cc)水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率を向上させた。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「PDK」が、そのパワーを路面に伝える。新型「911 カレラS」と新型「911 カレラ4S」の水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、先代を30ps上回り、最大出力450psを発生する。0~100km/h加速は4秒を切り、後輪駆動クーペの911 カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒で駆け抜ける。このタイムは、先代よりも0.4秒速い。オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなる。最高速は911 カレラS が308km/h、911 カレラ4Sは306km/hに到達する。


新型ポルシェ911(992型) カレラ4Sは450psへ 内装/英国価格 画像16枚 LAショー

もくじ
ー 8代目ポルシェ911発表
ー 新型911 エンジン
ー 新型911 内装
ー 新型911 安全装備

8代目ポルシェ911発表

ポルシェは、新型911を発表した。お馴染みのプロフィールであるが、新味も加わっている。しかし、大幅改良されたフラット6ターボは従来に比べずっとパワフルになったのが特徴だ。

英国では、PDK仕様のカレラS、カレラ4Sの受注も始まり、価格は9万3110ポンド(1350万円)~9万8418ポンド(1427万円)と発表された。イギリス国内の納車開始は来年3月だ。

エクステリアは、ワイドなホイールアーチ、そして20インチ(前)と21インチ(後)のホイールが特徴。全モデルを通して同じ幅のリアエンドは、スリムなセンターセクションを引き立てている。フロントボディは45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。

新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿させるもの。全モデルのリアでは、ワイドな可変式リアスポイラーとエレガントなシームレスのライトバーが印象的だ。フロントセクションとリアセクションを除くボディはアルミニウム製となっている。

新型911 エンジン

新世代の水平対向6気筒ターボは、最高出力450ps(Sモデル)を発生する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新レイアウト、給気冷却システムによって燃焼効率が向上。新開発の8速デュアルクラッチ・トランスミッションがそのパワーを路面に伝える。

911カレラSとカレラ4Sの水平対向6気筒ターボは、先代を30ps上回る。

最高出力:450ps
0-100km/h加速:3.7秒(カレラS)/3.6秒(カレラ4S)

0-100km/h加速は4秒の壁を破り、それぞれ先代モデルを0.4秒上回るうえ、オプションのスポーツクロノ・パッケージ仕様車は、さらに0.2秒速い。

最高速度は308km/h(カレラS)と306km/h(カレラ4S)に達する。カレラSの燃料消費量(NEDC)は8.9ℓ/100km、カレラ4Sは9.0ℓ/100kmだ。

新型911 内装

完全に新しいインテリアは、埋め込まれたメーターを備えたダッシュボードのクリアで直線的なラインを特徴とした1970年代の911モデルを想起させる意匠。

ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置するふたつのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイがドライバーに必要な情報を提供する。

PCMの10.9インチ・センタースクリーンは、新しい構造によって迅速に操作することが可能。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。オールタイムのコネクティビティ、新しい機能とサービスによって911のデジタル化は次の段階に進んでいる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションとポルシェ コネクトプラスが含まれるという。

新型911 安全装備

新たなハイライトは、濡れた路面の走行を安全にするポルシェ・ウェットモード、熱探知カメラを備えたナイトビジョン・アシスト、「群知能」を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステム。

またポルシェは、世界で初めて新開発のウェットモードを標準装備すると発表。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせるという。

ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることが可能。同様に標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動。

オプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、および革新的な自動エマージェンシーアシスト機能を含んでいる。



ポルシェ 911 新型、元F1ドライバーが試す…ワールドプレミア直前、擬装わずか[動画]

ポルシェが11月27日(日本時間12月28日13時)、米国で開催するロサンゼルスモーターショー2018のプレビューイベントでワールドプレミアする新型『911』(Porsche 911)。同車を、マーク・ウェバー氏がテストする映像が公開されている。

この映像は、新型911の開発の最終テストの際、収録されたものだ。元F1ドライバーであり、ポルシェのブランド大使を務めるマーク・ウェバー氏が、擬装のほとんどない新型911のステアリングホイールを握った。

テストを終えたウェバー氏は、「コーナリング性能は向上しているし、ターンインはより正確だ。前後異径サイズのタイヤも、スタビリティの面で大きな違いを生んでいる」と語っている。


ポルシェ新型911がロサンゼルスでワールドプレミア!──先進性を高めた8世代目

現在開催中の2018ロサンゼルスオートショー(2018年11月30日~12月9日)で、ポルシェの新型「911」が発表された。歴代911を従えるようにステージから姿をあらわした8世代目の911には、「タイプ992」のコードネームが与えられている。

新型のトピックは、パワーアップと装備のアップデートだ。リアに水平対向6気筒エンジンを搭載し、後輪あるいは全輪を駆動するレイアウトは、今回も守られた。そのうえで、エンジン性能は向上し、かつ各種安全運転支援システムを搭載した。

「911カレラS」および「911カレラ4S」が搭載する、3.0リッター水平対向6気筒ターボエンジンは、燃料噴射システムや給気冷却システムを改善したほか、ターボチャージャーのレイアウトを見直したという。結果、最高出力は、プラス30psの450psを誇る。また、トランスミッションは、新開発の8段デュアルクラッチ式だ。

エンジンパワーアップにともない動力性能も向上している。静止から100km/hに到達するまでの時間は、後輪駆動の911 カレラSが3.7秒、全輪駆動の911 カレラ4Sが3.6秒だ。従来モデルに比べ、両モデルとも0.4秒速い。また、オプションの「スポーツクロノパッケージ」を選ぶと、さらに0.2秒速くなる。ちなみに、最高速度は911カレラSが308km/h、カレラ4Sが306km/hだ。

新型のエクステリアについては、プレスリリースで「エクスクルーシブなスポーツカーのベンチマークを、ふたたび確立する新型911は、ポルシェのデザインDNAに対する紛れもない忠実性を示す」と、うたう。

フロントフェンダーと一体化した楕円の2灯式ヘッドランプが特徴のフロントまわりは、誰が見てもすぐポルシェ911とわかる。いわゆる“ファミリーアイディティティ”を大事にしているのだ。また、リア・フェンダーはさらに張り出しが強調されており、パワフルでグラマラスだ。

インテリアは大きく変わった。「1970年代の911モデルを想起させる」とうたうデザインではあるが、多くの先進装備がそなわる。たとえばメーターパネルは、回転計が中央にあるレイアウトこそ継承しているものの、一部メーターはフルデジタルだ。

インパネ上部にあるインフォテインメントシステム「PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)」のセンタースクリーン(10.9インチ)は、新型911の先進性をわかりやすく主張する。

先進安全装備も充実した。ひとつは911初採用の「ナイトビジョンアシスト」だ。熱探知カメラが夜間の見えにくい人や動物を検知し、必要に応じて衝突回避システムを作動する。

もうひとつは、新開発の「ウェットモード」だ。雨天時の走行安全性を高めるシステムで、クルマが路面の水を検知すると作動する。横滑り防止装置などの制御システムが最適化され、安定性を高める。

なお、自動ブレーキシステム「ブレーキアシストシステム」は標準装備。ACC(アダプティブクルーズコントロール)も選択可能だ。

日本仕様の詳細は未定。少なくとも販売開始は来年以降だ。


【ここでしか見られない画像も掲載】ポルシェ911タイプ992の衝撃デビュー ーその姿をMotor Magazine誌が独占撮影ー

ポルシェの代名詞であり、ブランドを代表するモデルは911である。その新型をじっくりと取材する機会を得た。タイプ992と呼ばれる最新の911はどのようなモデルに進化しているのだろうか。現在わかっていることを報告する。(文:千葉知充・Motor Magazine/写真:ポルシェジャパン TEXT Tomomitsu Chiba・MM、PHOTOS Porsche Japan )

2世代目911であるGシリーズを強く意識したタイプ992

ポルシェ911の8世代目がいよいよデビューした。そのアンヴェールはアメリカで11月30日から開催したロサンゼルスモーターショーだが、Motor Magazine誌は事前にその姿を撮影していた。

従来モデルのタイプ991(以下991)に続き新型はタイプ992(以下992)と呼ばれる。911の高性能ぶりは誰もが知るところだが、今回も期待を裏切らない驚異的な進化を遂げていた。

エクステリアデザインは、キープコンセプトだが、ディテールをじっくり見ていくと進化、変更ポイントは実に多くある。

まずはボンネットに2本のプレスラインが入れられ、いままでになく新鮮な表情を手に入れた。またヘッドライトにLEDマトリックスヘッドライトが採用されている点も注目だろう。さらにエアインテークも大きくなっている。 

ボディサイズはまだ発表されていないが991より長く広く高くなっている。ただホイールベースは991と同じ2450mmである。また従来はカレラよりもカレラSの方が全幅が20mm広かったのだが992では同じサイズとなったのである。これによりカレラがより迫力あるマッスルな姿を手に入れている。

車両重量は、微粒子を除去するパティキュレーテッドフィルターの装着や新しいDCT(PDK)の重量増、そして先進の安全・運転支援機能などの採用によって30~50kg重くなっているようだ。つまり環境性能と安全性能が向上した分だけ重量が増している。

タイカンにも使われるフラップ式アウターハンドル

フロントで991と992を見分けられなくてもボディサイドを見ればその違いは明らかである。ドアのアウターハンドルは991が握るグリップ式だったのに対して、この992ではフラップ式になっている。そこで新旧がひと目で判明するからだ。

これはリモートキーになったことに加え、ボディサイドをすっきりと見せるという効果、そしてエアロダイナミクスの向上に貢献する。さらに言えば、今後のポルシェモデルはこの形状のアウターハンドルを使うようである。ポルシェ初の電気自動車となるタイカンも市販時はこうしたフラップ式のドアハンドルになるという。

リア部分も見てみよう。まずテールライトユニットのデザインが変わっていることに気が付く。立体的なデザインとなった。さらにハイマウントストップランプの位置や可動式のリアスポイラーも形状が変更されている。またインテグレーテッドタイプのエキゾーストパイプを採用している。

タイヤはポルシェがミックスタイヤと呼ぶ前後異サイズとなる。撮影車のカレラ4Sにはフロントが248/35R20インチ、リアが305/30ZR21インチタイヤが装着されていた。さらにエンブレムの書体も変更されている。これはGモデルのオマージュだというが実は、タイカンと同じ書体を使っている。

911のアイデンティティとなる5連の計器やキーノブは健在

インテリアデザインに目を移すとやはりそこにはポルシェの法則に則ったものだ。まずは円形5連メーターを992でも引き続き採用している。ほぼデジタル化されているが中心に配置されるタコメーターだけはアナログのままである。これはポルシェの強いこだわりだ。

他にも始動時のキーノブがハンドルの左にあり、さらに右にひねって始動させるという部分も変わらない。こうした911らしさを忘れていないところには思わず頬が緩んでしまう。

大きなメインディスプレイには目が奪われた。パナメーラやカイエンと同じ最新ジェネレーションとなる10.9インチ式を採用する。ポルシェコネクトの詳細は不明だが、やはりそれらと同等の機能が搭載されることだろう。

一番印象的だったのはPDKのセレクターだ。あまり主張していないシンプルで小さなものに変更されていた。これは走り出したあとのギアのセレクトはパドルシフトで行うので小型化したという。

それにともないセレクターまわりのスイッチ類はすっきりと整理されスイッチ類が極力少なくなっている。このあたりはやはりポルシェコネクトのディスプレイに991に用意されていたスイッチ類の機能を集約したためシンプルにすることができたのである。

DCTは従来の7速から多段化され8速に進化した

さてエンジンだが、今回見ることができた911カレラ4Sが搭載するのは991と同じ3L水平対向6気筒ツインターボエンジンだが最高出力450psとなり30ps向上している。最大トルクは991と同じ500Nmを発生する。そしてDCTは、従来の7速から1段増え8速となった。

また991にもある7速MTは後から追加されるようである。車両重量は増えたが、それ以上にパワーアップしているのでパフォーマンスに不満を持つことはないはずだ。そのあたりはテストドライブの報告を待ってもらいたい。これが今回判明した992の詳細だが、本誌ではさらに情報が入り次第アップデートしていきたいと考えている。走行性能の向上も期待が持てる992に試乗できる日が待ち遠しい。


【速報】島下泰久が現地で見た「新型 ポルシェ911」の第一印象。

ポルシェ992シリーズ

ロサンゼルスでデビューを飾った、8代目911「タイプ992」初披露!LAオートショーの開幕を翌日に控えた11月27日(現地時間)夜、ポルシェ エクスペリエンスセンターLAを舞台に、遂に新型「ポルシェ911」が発表された。型式名は「タイプ992」。通算8世代目の911の登場である。

力強い印象になった「992」新型の第一印象は、凝縮感が強まったなということだ。スマートというよりはマッシヴな、力強い印象である。正式なスペックは明らかにされていないが、全長とホイールベースは前作タイプ991と変わっていない模様。しかしながら従来は後輪駆動モデルと4輪駆動モデルで分けられていたボディが40mmワイドな従来で言うならばカレラ4ボディに統合され、フロントボディが従来比45mm拡大されたこと、そしてフロント20インチ、リヤ21インチの前後異サイズのタイヤ&ホイールが採用されたことで、実際にはともかくディメンションとしてトレッドに対してホイールベースの短い、コンパクト感が高まったようである。

ワイド&ローのフォルムとはいえ、実際に街中に置いて他のクルマと横並びで比較したならば、おそらく存在感はこれまで以上に増しているに違いない。前方から見ると、フェンダー、ボンネットフードとバンパーの合わせ面が水平になり、左右そして中央のエアインテークが接続されブラックアウトされている。そしてフェンダーが張り出したことによって、とてもワイドで、そして低く見える。タイプ991ではかなり楕円っぽかったヘッドライトがわずかに起き上がり、輪郭が心なしか真円度を高めたのは個人的には嬉しいところ。ここがタイプ991のデザインで唯一、引っかかるところだったのだ。

この顔のまわりだけ見ると、有機的な印象もあったタイプ991と較べて、ややのっぺりした感もなくはない。しかし全体を見るとシンプルでマスキュリン。個人的にはGモデル、いわゆる930シリーズの911ターボを想起させた。

「911 Carrera」のロゴも刷新。そういう見方をするならば、全モデルで左右のテールライトが連結され、そこに「PORSCHE」ロゴが埋め込まれたリヤビューも伝統のデザインの再解釈に見えてくる。もっとも、通常時はほぼブラックアウトされていて、LEDの赤いラインが際立った処理は、フロントの意匠を反復したかのようなバンパー下半分に対してすっきりまとめられたボディ表面のデザイン処理と相まって未来的あるいはクール、つまり新しいと感じさせる。

ウインドウと一体化されたグリルに埋め込まれた縦型のハイマウントストップランプ、「911 Carrera」のマークの書体も新しい要素だ。特に後者は「911」と表記するようになったタイプ991では、やや煩雑にも思わせたが、書体を使い分けることでスッキリとまとまりの良い印象になった。

「911フリーク」が望んでいた姿に。総じて言えば、タイプ991が登場したときの、いよいよ911がスーパースポーツの華やかさを身に着けたなと思わせたような飛躍は無い。一方で、この凝縮感と最初に表現したようなマッシヴさ、カタマリ感は、きっと911フリークが望んでいたものなのかなと感じた。

個人的には、その凝縮感や目鼻立ち、リヤビューなどは好み。エアインテークの辺りの処理は、もっとスマートでも・・・とは思うが、もう少し違ったボディカラーやトリムで見てから判断したいかなというところである。そのボディカラーは確認している限りでは、ブラック、グランプリホワイト、ガーズレッド、コバルトブルー、レーシングイエロー、ラバオレンジ、そしてウィローグリーンが用意される模様だ。

遂にデジタル化されたメーターパネル。衝撃度は、むしろインテリアの方が大きいかもしれない。遂にメーターパネルはデジタル化。中央の回転計だけアナログで残され、その左右に7インチのTFTパネルが配された。またダッシュ中央にもPCM用の10.9インチモニターが置かれ、その下のシフトセレクターまわりには触感フィードバックスイッチが使われている。この辺りはパナメーラ以降の流れを汲むものと言える。

しかしながらパナメーラのことを一旦忘れて歴史を振り返ってみると、これぞまさしく911らしいデザインに見えてくる。インテリアデザイナーは、5つの円形メーターを重ね合わせることなく並べること、そして助手席側まで水平のラインが伸びるダッシュボードにすることだったという。これはまさしく空冷世代のインテリアへのオマージュである。実はトリムにはシルバー、カーボン、ボディ色、レザーに加えてウッドも用意される。まさに、ナロー時代を彷彿させる組み合わせだ。

小型化された「8速PDK」のレバー。8速へと進化したPDKのセレクターレバーは小さなツマミのようなものになってしまった。これは変速はパドルで行なうことを前提に、小型化を狙ったというが、操作そのものに歓びを感じるようなものではなくなってしまったのは少々残念である。

室内の広さは変わっていないようだが、シートは新しくなっている。バックレスト前倒しがノブではなく革紐を引っ張って行なうようになったのも、やはりクラシカルなイメージのためだ。尚、内装色はすべては確認できていないが、こちらにも新たにグリーンが加わっている。

450psを発揮する「カレラS」実は今回のワールドプレミアでは、メカニズムに関する話はほとんど披露されなかった。現時点で明らかなのは、最初に設定されるのは最高出力を450psまで高めた3リッターフラット6ターボエンジンに、8速PDKを組み合わせるカレラS、カレラ4Sが用意されるということ。エンジンにはピエゾインジェクターを使った新しい燃料噴射系、新しいターボチャージャーのレイアウトなどの変更が加えられているという。0-100km/h加速はカレラSで3.7秒、カレラ4Sで3.6秒。スポーツクロノパッケージの装着で、更に0.2秒短縮される。最高速はカレラSで398km/hに達する。

素の「カレラ」は遅れて登場する。スタンダードなカレラ、カレラ4は遅れての登場に。スペックは未公表だが、とりあえずタイヤサイズはワンサイズ小さいものが用意されるということである。但し、前後異サイズかどうかは明らかにされなかった。また、こちらはギア段数7速のままと言われるMTモデルも2019年に追加されるという。

新たに「ウェット」モードを追加。シャシーに関しては、ウェット路面での安定した走行を可能にするポルシェウェットモードの採用がトピック。エンジン、トランスミッション、ESP等々を統合制御するシステムだが、ウェットとの検知はワイパーの作動で行なうものの、機能自体は自動的にオンになるわけではない。役立つのは間違いないが、さて実際に試して、どれだけのインパクトをもたらしてくれるだろうか。その他、エマージェンシーブレーキ、ナイトビジョンアシスト、アダプティブクルーズコントロールなどが用意される。

ワールドプレミアイベントで得た情報と、そこから抱いた印象をざっとまとめれば、こんなところ。内外装デザインに関しては、大きな話題性には乏しいものの、時代に即した進化を確実に遂げてきたなと感じる。走りについては更に未知数としか言えないが、ポルシェのことだから事前の期待をきっと更に上回ってくると信じたい。見た目の凝縮感を裏切らない、ソリッドな走りに期待である。

「MT」の登場も待たなければならない。もちろん、いつもようにこの後、911のラインナップは劇的に拡大していくはずだ。ハイブリッドの設定もどうやらありそうだし、GT3がどんなエンジンで登場するかも気になる。個人的には、自分にとって一番リアリティのある素のカレラ、しかもMTへの興味が募るが、これも登場はまだまだ先になりそう。いずれにせよ、今後もタイプ992については積極的にフォローしていくつもりだ。

REPORT/島下泰久(Yasuhisa SHIMASHITA)

(GENROQ Web編集部)




ポルシェ新型「911」を世界初公開 カレラSは450馬力を発揮 歴代「911」も紹介

■出力の大幅向上とハイテク装備も満載

 ポルシェは第8世代へと進化したポルシェ「911」を、ロサンゼルスモーターショーの前夜に世界初公開しました。

 1964年にデビューした初代「911」から半世紀以上の時を経て、8代目となる新型「911」が発表されました。歴代「911」は一貫して、水平対向6気筒エンジンをリアに搭載するという普遍的なレイアウトとなってきましたが、タイプ「992」となる今回のモデルも、もちろん受け継いでいます。

 世界中のメーカーからスポーツカーのベンチマークとして注目される新型「911」は、ポルシェのデザインDNAを忠実に踏襲。さらに10.9インチタッチスクリーンモニターの装備や、電子制御された車両コントロールなど、今日のクルマに求められるデジタル性を備えています

 これまで以上にパワフルな新世代の水平対向6気筒ターボエンジンは、450PSの最高出力(カレラS)を発生。燃料噴射制御の改善、ターボチャージャーの新しいレイアウトと給気冷却システムによって動力性能を向上させており、新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションがそのパワーを路面に伝えます。

 また新たな機能として、濡れた路面の走行を安全にする「ポルシェウェットモード」、熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」、広範なコネクティビティ含む新しい「アシスタンスシステム」が採用されました。

 なお、後輪駆動の「911カレラS」と4WDの「911カレラ4S」の水平対向6気筒ターボエンジンは、前述の通り最高出力450PSを発生し、先代を30PS上回ります。0-100km/h加速タイムは4秒の壁を打ち破り、「911カレラS」で3.7秒、「911カレラ4S」は3.6秒でそれぞれ先代モデルを0.4秒上回ります。

 オプションの「スポーツクロノパッケージ」仕様車では、さらに0.2秒速くなります。

 最高速度は「911カレラS」が308km/h、「911カレラ4S」が306km/hに達し、「911カレラS」の燃費は8.9リッター/100km、「911カレラ4S」は9.0リッター/100kmとなっています。

 完全に新しくなった外観のデザインは、タイプ「992」へと生まれ変わった「911」の優れた性能を強調しています。全モデルを通して同じ幅のリアエンドは、スリムなセンターセクションを引き立て、フロントセクションとリアセクションを除くボディはアルミニウム製です。

 なお、ホイールは前20インチ、後21インチと異径サイズとなっています。

 内装では、メーターのデザインは一新され1970年代の「911」を想起させます。ポルシェ特有の中央のタコメーター横に位置する、ふたつの液晶ディスプレイがドライバーに必要な情報を提供し、10.9インチセンタースクリーンは、迅速に操作することが可能となっています。

 先進安全装備については、世界初となる新開発の「ウェットモード」を標準装備しています。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせます。ドライバーは、スイッチを押すか、またはハンドルのモードスイッチ(スポーツクロノパッケージ)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができます。

 同様に標準装備されるエマージェンシーブレーキシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じて警告もしくは自動ブレーキを作動させます。また、熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」が「911」に初めてオプションで用意されました。

 なお、日本での販売時期、価格は未定となっています。

Posted at 2018/12/01 00:42:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2018年12月01日 イイね!

おもしろレンタカーでもガヤルド導入ですか

おもしろレンタカーでもガヤルド導入ですか憧れだったスーパーカーに乗れる! おもしろレンタカーがランボルギーニ・ガヤルドのレンタルを開始

 7時間約5万円で夢のスーパーカーオーナー気分を味わえる!

通常のレンタカー店にはない、人気のスポーツカーからスーパーカーまで取り揃える、株式会社はなぐるまが運営する「おもしろレンタカー」。今回、野田本店に最高速度325km/hを誇るランボルギーニ・ガヤルドLP560-4がラインアップに加わった。

迫力のあるワイド&ロースタイルをもつガヤルドLP560-4は、5.2リッターV10エンジンをミッドシップに搭載し、車名の通り最大出力は560馬力、最大トルクは540N・mを発揮する。駆動方式は4WDなので、安定した走りが楽しめる。

新車時の価格は2476万4250円と非常に高価だが、おもしろレンタカーでは7時間4万5900円(税込み)から借りることができる。

友人とふたりでドライブしたいときは、プラス8000円(税込み)を支払えば交代しながら走りを堪能することができるのも魅力的だ。

なお、ドライビングスキルが要求されるクルマのため、28歳以上で免許取得後から5年以上、左ハンドルに乗り慣れている方のみが利用することができるので注意が必要だ。

【ガヤルドLP560-4 利用料金】

7時間:45900円 24時間:63200円 以後24時間毎:45900円 免責補償:8000円


やっぱり安いよね…
Posted at 2018/12/01 00:09:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記

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