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2018年12月11日 イイね!

ゴルフも次はⅧになるのか

ゴルフも次はⅧになるのかVW ゴルフ 次期型、スケッチ公開…48Vマイルドハイブリッド搭載へ

フォルクスワーゲンブランドは12月6日、ドイツで開催した「ブランド年次セッション2018」において、次期『ゴルフ』(Volkswagen Golf)のイメージスケッチを公開した。

ゴルフは、フォルクスワーゲンの主力車種だ。次期ゴルフは8世代目モデルとなる。2019年、フォルクスワーゲンは複数の新車を発表する予定だが、そのハイライトのひとつが次期ゴルフになる。

次期ゴルフには、新開発のマイルドハイブリッドシステムが搭載される。欧州で導入車種が拡大している48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用する。次期ゴルフでは、エンジンに48Vのベルト一体型スタータージェネレーターと48Vのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。高速道路など低負荷走行時には、エンジンを停止し、惰性走行することが可能で、これにより100km走行あたり、燃料を最大0.3リットル節約する。

また、このマイルドハイブリッドシステムは、始動時に電気的ブーストをかけ、駆動トルクを増加させる小型軽量な発電機として機能する。これは、エンジンをスムーズに始動させるのが狙いだ。さらに減速時には、スタータージェネレーターはバッテリーに電力を蓄える機能も果たす。

なお、フォルクスワーゲンは次期ゴルフについて、コンパクトカーのベンチマークでありアイコン、としている。



新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8)予告画像 2019年半ばに登場か

8代目ゴルフ ティザー画像

フォルクスワーゲンが、次世代型ゴルフの公式ティザー画像(トップ画像)を公開した。

新型ゴルフは、来年の半ばにデビューするとみられ、今回明らかになったイメージではスタイリングのアウトラインを判断できる。

ルノー・メガーヌ、フォード・フォーカスの対抗馬となる新型は、概ね現行型によく似たプロフィールとなるようだ。しかし、フロントグリルと、ライトの意匠ついてはそうとは限らない。SUVモデルであるトゥアレグ(写真銀)の最新型が、それを示唆している。

8代目のゴルフは、来年秋には生産化に入る見込みで、燃費改善技術、コネクティビティ、なんらかの自動運転テクノロジーを搭載すると考えられる。



10年くらい前にゴルフⅤがでてTSIとかDSG出たと思っていたんですけどね~早いもんです
Posted at 2018/12/11 23:35:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記
2018年12月11日 イイね!

バックのデカさは値段の安さだよなぁ

バックのデカさは値段の安さだよなぁ【スーパー7 ポルシェ911をお手軽レンタル】 タイムズのレンタカー「Service X」がスゴい!!

 ケータハム・スーパー7、ポルシェ911ターボ(996型)、911カレラ(991型)、日産・GT-R(6代目)…。いずれ劣らぬプレミアムカーだが、なんと! この珠玉のクルマたちをお手軽にレンタルできるサービスがあるらしい!

 さっそくサービスを展開しているタイムズカーレンタルを取材してみました。

※本稿は2014年12月のものに適宜修正を加えています。なお、掲載している車種情報は2018年12月10日現在の最新のものです


文:ベストカー編集部/写真:NISSAN、Porsche、Jaguar Cars


初出:『ベストカー』 2015年1月10日号

■スーパー7が1時間2,700円から!(ただし25歳以上から)

ベストカー(以下BC):もしもし。そちらでスーパー7などの旧車レンタカーを行っていると聞いたんですが

タイムズカーレンタル(以下TCR):ありがとうございます。「Service X」のことですね?

BC そうです。ほかにはどんな旧車がレンタルできるんですか?

TCR (2015年)8月9日のサービス開始時に導入したのは、ウエストフィールドスーパー7レプリカとアルファロメオスパイダーの2車種ですが、国産の旧車もあったほうがいいということでFC3C RX-7カブリオレとS30型フェアレディZも加わり現在は全4車種のレンタルが可能です(編集部註:確認したところ、2018年12月現在でRX-7、フェアレディZ、アルファロメオスパイダーの存在は確認できていない。また店舗によって借りられる車種にも違いがある。最新の車種情報等は記事下リンク先のホームページを確認のこと)

BC なるほど。旧車のレンタカーって珍しいと思いますが、どのようなきっかけで始めたんでしょうか?

TCR レンタカーは、引っ越しなど実用的なシーンで使われるケースが多いですが、「利用者の“遊び心をくすぐる”ような車種・使い方もあるんじゃないか?」、「マイカーを持っている気分を変えて乗ってみたいクルマがあるんじゃないか?」 ということで、かつて多くの人々が憧れたような旧車をレンタルするサービスを始めることになりました。

BC そういう理由だったんですね。それで、利用条件などはあるんですか?

TCR 利用するには、タイムズクラブの会員であることや年齢35歳以上(註:現在は「利用時の年齢が満25歳以上」となっている)、免許取得から3年以上などの条件があります。

BC 35歳以上ですか!? 私、25歳なんですが、ぜひ借りてみたいんですけど!

TCR 旧車が好きな世代や事故のリスクも考慮し、35歳以上とさせていただいているんですよ……。

BC それは残念だなぁ。で、実際に借りる際のシステムはどうなっているんですか?

TCR 貸出店舗は、タイムズステーション有楽町イトシア店のみで、料金は1時間2700円。当日営業時間内なら最大12時間までレンタル可能です(註:現在は品川・池袋・北千住・川崎・京都・福岡など11店舗でサービスを展開している。12時間を超えてのレンタルも可能だ。なお、店舗によって借りられる車種が、また車種によってレンタル料金も違いがあるので注意のこと)。

BC ちなみにタイムズの通常のレンタカーの料金はおいくらなんですか?

TCR 例えばコンパクトカーですと、最短の6時間で5000円程度です。

BC やはり旧車のほうが少し高いんですね。

TCR 価格だけ見ればそうですが、旧車のほうは最短1時間からレンタル可能で、仕事帰りにも気軽に借りられる点が魅力です。

BC ちなみに一番人気の車種はどれですか?

TCR スーパー7レプリカですね!! 今後は車種の追加や他店舗への展開も検討していきたいと思っています。

*  *  *

 35歳以上しか乗れないのはちょっと残念。でも憧れの旧車に1時間2700円で乗れると考えれば、けっこうお得かも!!

●憧れの名車に乗れる!! タイムズレンタカー「Service X」の詳細はこちらから。
Posted at 2018/12/11 21:09:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年12月11日 イイね!

このリヤスポで出るのかい?

このリヤスポで出るのかい?2019年、豪州スーパーカーに登場の『フォード・マスタング』、総勢7台体制での参戦が濃厚に

 2019年シーズンからVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに投入される新型モデル『フォード・マスタング・スーパーカー』を製作するティックフォード・レーシングは、2018年にプライベーターチームとして参戦した23Red Racingへのワークスカー供給契約を締結。2台のマスタングを製造し、自チームの3台と合わせて5台体制へ拡大することとなった。

 同じくフォード系トップチームのDJRチーム・ペンスキー、シェルVパワー・レーシングの2台体制と合わせて、2019年は都合7台のマスタングがグリッドに並ぶことが決定的となった。

 長い伝統を持つV8スーパーカー時代から数えても、VASC史上初の2ドアクーペのスポーツカーベースとなるマスタングへの注目度が日に日に高まるなか、ワークスサポートを受けるティックフォードは23Redを陣営に引き入れ、サテライトチームとしての位置付けを強化する決断を下した。

 工作機器メーカーであるMilwaukee(ミルウォーキー)のスポンサードで2018年からシングルカー体制でのシリーズ参入を果たした23Red Racingは、引き続きウィル・デイビソンを起用。2台目は現状ワイルドカード扱いとしているものの、「製造中の2台目をシリーズに投入する可能性は非常に高い」と、チーム代表のフィル・マンディは来季プランを説明する。

「2台目をグリッドに並べる適切な機会が訪れたと感じている。(下部カテゴリーの)スーパー2卒業生がそのリストにずらりと名を連ねていて、高い関心を寄せてくれている。現状、明確な計画が固まったわけではないが、彼らにチャンスを提供することができれば最高だ」とマンディ代表。

 一方、ティックフォード共同オーナーのロッド・ナッシュも、「23Red Milwaukee Racingが、2019年からティックフォード陣営に加入してくれることにワクワクしている」と、喜びを語った。

「我々は(カスタマー契約を結んだ)2018年のデビューシーズンを通じて、非常に強固な関係を築いてきた。そのチーム結集の勢いを継続し、それを基盤とした戦いが進められると期待している」

 2018年には自チームで4台のフォード・ファルコンFG-Xを走らせていたティックフォード・レーシングだが、最終戦を前にチームの大黒柱というべきマーク・ウインターボトムが、13年間所属したチームからの離脱を表明。
 同じく勝ち頭のチャズ・モスタートと、キャメロン・ウォーターズは契約が残されているものの、ルーキーシーズンを過ごしたリッチー・スタナウェイはこの月曜早朝にも放出がアナウンスされ、わずか1年限りでチームを去ることとなった。

 これにより来季は3台体制に縮小し、ウインターボトムの抜けた穴を埋めるシートには、その移籍先であるTeam18に所属していたリー・ホールズワースや、2018年はテクノ・オートスポーツでルーキーシーズンを送ったジャック・ルブロークらの名が候補に挙がっている。

 また、ウィル・デイビソンが2015年に所属したエレバス・モータースポーツで3シーズンだけVASCを戦った『メルセデスAMG E63』がシリーズ復帰参戦の可能性を模索しており、エレバスはこのオフシーズン期間で現状のマシンパフォーマンスを確認する評価テストを実施した。

 2018年最終戦でも勝利を飾るなど、トリプルエイト・レースエンジニアリングのレッドブル・レーシング・オーストラリアと、DJRチーム・ペンスキーの強豪トップ2に次ぐ勝利数を記録したエースのデビッド・レイノルズは、限られたラップ数ながらもメルセデスのステアリングを握ると、最新のホールデン・コモドアZBに勝るとも劣らないタイムを記録。

 これにより来季のスーパー2、またはメインシリーズへのワイルドカード枠参戦に向け、その復帰可能性を高めるテスト結果が示される形となった。

「これは(耐久カップ登録でチームに所属する)ルーク・ヨールデンから持ちかけられたアイデアで『ファクトリーに眠っているE63を再びトラックに持ち出す気はあるか?』と聞かれたんだ」と説明するチームCEOのバリー・ライアン。

「彼はスーパー2の年間エントリーか、VASCのワイルドカード枠エントリーを実現するスポンサーバジェットを持ち込みたい意向を示した。マシン自体は2015年の最終戦からほとんど触っていない状態だったが、(ワンメイクの)シャシーやサスペンションは現行最新モデルのホールデン・コモドアZBとまったくの同一だ」

「テスト結果を見ても分かるとおり、その性能にまったく不足はない。サスペンションセットアップを除いて、競争力を分けるのはホモロゲーションで認定されるボディ形状の空力性能とエンジンだけ。こちらも同じエンジンなんだから、メンテナンスとチューニング次第で勝負は可能になるはずだ」
Posted at 2018/12/11 21:05:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2018年12月11日 イイね!

2代目っていうか930型が長かったし8代目って言われてもピンっと来ないな

2代目っていうか930型が長かったし8代目って言われてもピンっと来ないなエヌビディアのコンピュータ技術、ポルシェ 911 新型のデジタルコクピットに採用

エヌビディア(NVIDIA)は11月30日、新型ポルシェ『911』のデジタルコクピットと10.9インチのタッチパネルモニターに、エヌビディアのコンピュータ技術が採用された、と発表した。

新型911では、ユーザーが求めているデジタル性を追求し、最新のデジタルコクピットを開発した。オールタイムのコネクティビティや新しい機能とサービスによって、ポルシェは新型911のデジタル化を次の段階へと進めている。

新型911では、ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。埋め込まれたメータを備えたダッシュボードのクリアで直線的なラインは、1970年代の911モデルを連想させるデザインだ。

新設計の「PCM」(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能だ。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションと「ポルシェ コネクトプラス」が含まれている。


【ロサンゼルスオートショー2018】最良最新のポルシェ・911を発表。従来型の違いは……よくわからない?

そんな使い古された言葉を借りるならば、現段階において間違いなく最良のポルシェとなる911を見てきましたよ。フルモデルチェンジして「992型」となった新型911です。

でも、正直な印象を言うと「先代との違いはパッと見ではわからないかな」という感じ。ヘッドランプの形状が違うとか、バンパーのデザインが違うとか、そもそもボディが違うのでは?とか従来型との差異はあるんだけど、並べてみないと違いはわからないくらいだねこれは、でした。もしかして、ボディ自体は991型と同じ?

いずれにせよ、911のイメージをしっかり守っていると言うのは間違いありませんからご安心を。リヤも基本的には従来型のイメージを踏襲していますが、よーく見るとテールランプがさらに細くシャープになっているのがわかります。見比べないと新旧判別は難しいですが。

いっぽうインテリアのトピックは、ついにメはーターが液晶化されたこと。とはいえ中央のタコメーターだけはアナログで残されていて、演出が上手だなあ。こういうところがさすがです。

おや、PDKのシフトレバーはずいぶん小さくなっていますね。これは時代の流れなのでしょう。MTはどうするんでしょうか?

(工藤貴宏)


ポルシェの「ミスター 911」、新型の開発を最後に引退へ

ポルシェ(Porsche)は11月30日、新型『911』の開発責任者で1980年代から911シリーズの開発に携わり、ポルシェ社内で「ミスター911」と呼ばれるアウグスト・アッハライトナー氏が引退すると発表した。

アウグスト・アッハライトナー氏はオーストリア生まれの63歳で、1983年にポルシェに入社し、911シリーズのシャシーの開発に取り組んだ。その後、1989~2000年にかけて、テクニカルプロダクトの開発、車両コンセプト&パッケージなどに携わり、2001年に911シリーズの開発責任者に就任する。

911シリーズはポルシェを代表するスポーツカーであり、その開発トップの仕事は重責だ。その職務を18年担当してきたアウグスト・アッハライトナー氏は、ロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされた新型911(992型)の開発を最後に、ポルシェを引退する。

なお、アウグスト・アッハライトナー氏は2019年第1四半期(1~3月)、ポルシェを勇退する。後任には、ポルシェのモータースポーツ活動を統括するフランク・ステファン・ワライザー氏が就任する予定だ。

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、「アウグスト・アッハライトナー氏に感謝する。彼は18年間に渡って、911の開発を率いてきた。彼は911のキャラクターを維持しながら、911を絶えず進化させる方法を知っていた」と述べている。



8代目911は先代と較べてどれだけ速くなった? 0-100km/h加速と最高速は?

LAショーでベールを脱いだ992型911。見た目にはそれまでの流れを踏襲しているが、その中身は大いに変わっている。そのパフォーマンスを先代となる991II型と較べてみよう。

992型911カレラS〈カレラ4S〉 最高出力:450ps/6500rpm 最大トルク:530Nm/2300-5000rpm 車両重量(DIN):1515kg〈1565kg〉 0-100km/h加速:3.5秒〈3.4秒〉 最高速:308km/h〈306km/h〉

991II型911カレラS〈カレラ4S〉 最高出力:420ps/6500rpm 最大トルク:500Nm/1700-5000rpm 車両重量(DIN):1460kg〈1510kg〉 0-100km/h加速:3.9秒〈3.8秒〉※ともにスポーツクロノパッケージ 最高速:306km/h〈303km/h〉

加速と最高速は……

 最新の992型911はカレラSもカレラ4Sもエンジンスペックは同じ。最高出力が30ps、最大トルクが30Nm高められた。450psとか530Nmは、ひと昔前ならスーパーカーの数字だ。今でも絶対的には高いが、911のターボグレードなどでなくても、そのくらいの数字をたたき出す時代なのである。なお発生回転数は、出力は現状維持だが、トルクは低回転側の回転数が600rpm高まった。

 車両重量はカレラS、カレラ4Sともに55kg増加したが、それでも0-100km/h加速で0.4秒短縮するという驚異的な性能向上を示している。さらに最高速もカレラSが2km/h、カレラ4Sが3km/h高まっている。

 992型は先代と較べてパフォーマンスはかなり向上しているが、これはインジェクションプロセスの改善、レイアウトが改められたターボチャージャー、新吸気冷却システムなどの3.0ℓ水平対向6気筒ターボエンジンの改良もあるが、新開発された8速DCTの効果も大きいだろう。このあたりの技術詳細は判明次第、続報を送りたい。



なぜポルシェのエンジン音に惚れる人が多いのか

ポルシェのイメージリーダーであり、アイデンティティともいえる「911」のファンは多い。リアエンジンによる独特のハンドリングも評価ポイントだが、水平対向6気筒エンジンが奏でるサウンドも911ファンを魅了する。フェラーリなどのエキゾチックなサウンドとは趣が異なり、メカニカルノイズを含めての精密な機械といった雰囲気を醸し出す。はたして、ファンを虜にする911のサウンドにはどんな秘密があるのだろうか。文・山本晋也

水平対向6気筒エンジンをリアに積むのは911だけ

ポルシェ911といえば、かなり最近(1997年)まで空冷エンジンを使っていた。空冷エンジンの音は官能的とは言い難いが、逆に機械が仕事をしているといった印象は強い。
そうした独特なサウンドが、ボディ後端から聞こえてくるというシチュエーションも911のドライバーズシートに収まっているときだけに味わえるといえるものであり、オンリーワンのエクスペリエンスとして評価されているのだろう。
その意味ではエキゾーストノートだけではなく、エンジンノイズと合わさった状態で911のエンジン音は完成するといえる。フェラーリなどのサウンドが主にエキゾーストノート由来の評価になっているのとは、その点において違いがあるのだ。


ターボエンジンの音を作り込む驚くべき工夫

ポルシェ911は、最新の992型がロサンゼルスオートショーで発表されたが、おそらく911らしいサウンドを奏でることだろう。なぜならポルシェはエンジンサウンドを作り込む専門のエンジニアを抱え、ポルシェとして統一感が出るようにマネージメントしているからだ。
その狙いは、ブランディング的な部分もあるだろうが、機能的な意味もある。エンジンサウンドと回転数や負荷をリンクさせることで、ドライバーは耳からエンジンの状態を認識でき、運転に集中できるのだ。
現代のポルシェは時代の流れ即してターボエンジンを全般的に展開しているが、ターボであってもポルシェらしいサウンドを追求している。そのために、ある領域においてはターボチャージャーの排ガスをバイパスさせるバルブを音作りのために開閉させているほどだ。もちろん、マフラーの設計についてもこだわっている。


ポルシェ自身は多気筒エンジンを評価する?

そんなポルシェが理想としているエンジンサウンドとは、どのようなものだろうか。2017年にポルシェの公式チャネルにおいて『Porsche Top 5 series – Best Porsche sounds.』という動画が公開されている。
5位にランクインしたのは2.7Lエンジンを積んだ初代911のカレラRS。その乾いたサウンドは、たしかに現代に通じているのかもしれない。そして、ポルシェがトップ・オブ・サウンドに選んだのはV10エンジンを搭載する「カレラGT」だった。
身も蓋もない結論だが、ポルシェとしてもマルチシリンダーの高周波サウンドには代えがたい魅力があると考えているのだろうか。



エンジンサウンドは仕様とかによっての好き嫌いが分かれるからな~



力強く進化した新型ポルシェ911──450psを発揮する8世代目のカレラSが登場

1963年のデビューから今年で実に55年。スポーツカーのアイコン、ポルシェ911が通算8世代目となる新型へと生まれ変わった。お披露目の舞台となったのはポルシェ エクスペリエンスセンターLA。そう、ここアメリカは911にとって今も世界最大のマーケットなのだ。

テストコース上に作られた特設会場で行われた発表イベントでは、まずこれまでの7世代の911が次々に走行しながら登場して、改めてその歴史の長さ、連続性がアピールされた。そして最後に登場したのが、タイプ992のコードネームで呼ばれる新型。ポルシェAGのオリバー・ブルーメ社長、ポルシェ デザイン部門トップのミハエル・マウアー氏、そして911開発責任者のアウグスト・アハライトナー氏などが登壇し、ポルシェのアンバサダーを務めるマーク・ウェバーらとトークを繰り広げ、その魅力をアピールしたのである。

歴代モデルを眺めたあとに、まずお披露目された新型911カレラS、そしてカレラ4Sを見て、まず感じたのはその凝縮感の高さだ。従来のタイプ991と較べて線が太く、力強い印象と言える。

そのひとつの要因がボディサイズ。新型は全長がほとんど変わらない一方で、後輪駆動も4WDも全幅が共通となり、後輪駆動のカレラSで言えばリアフェンダーが40mmワイドになっている。しかも新型はフロントボディもそれに合わせて幅が広げられているのである。さらにタイヤサイズはフロントが20インチ、リアが21インチとリアが大径化されている。これらの相乗効果で、視覚的にマッシヴ感が強まっているのだろう。

ディテールを見ると、ヘッドライトの形状が微妙に変更され、ピーナッツ状だったタイプ991から、より楕円に近づいているように見える。正面から見ればもちろん、ほぼ真円だ。テールランプは最近のポルシェの様式に従って左右が連結され、そこに「PORSCHE」のロゴが埋め込まれている。すっきりとした面構成と相まって、どちらから見ても往年のモデルへのオマージュを感じ、同時に未来的な雰囲気をもうまく醸し出していると言えるのではないだろうか。

インテリアも、やはり受ける印象は似ている。タイプ996からタイプ991までの縦型のセンターコンソールは廃され、ダッシュボードは水平基調のデザインに。これは言うまでもなく初代からタイプ993までの空冷時代の911のイメージだ。中央の回転計だけアナログのまま残され、その左右に7インチモニターを並べたデジタルメーターパネルにも、5つの円形メーターが重なり合うことなくきれいに並べられている。これはインテリアデザイナーのこだわりだそう。大型10.9インチタッチスクリーン、触感フィードバックスイッチを使ったセンターコンソールなど未来的要素を用いながら、911ファンならニヤリとするに違いないモチーフを効果的に引用し、歴史の連続性を見る者にしかと意識させる、技アリのデザインである。

このデザインをさらに引き立てるべく、トリムにはカーボン、ボディ色などに加えて久々にウッド素材が復活している。また、フロントシートの背もたれを前倒しするには、革紐を引くようになっている。こんな具合で細部に911マニアの心をくすぐる要素が満載されているのだ。

こうしてデザインが明らかになった一方で、実は主要諸元やメカニズムについては今回は多くは発表されなかった。まず登場したのはカレラSとカレラ4Sで、いずれもエンジンは最高出力450psの水平対向6気筒3.0リッター ターボ。トランスミッションは8速PDKで、おそらく7速になると言われるマニュアルギアボックスは2019年に追加になるとされる。0→100km/h加速はスポーツクロノパッケージを装着したカレラSで3.5秒、カレラ4Sでは3.4秒という俊足ぶりを示し、最高速はカレラSで308km/hに達する。もちろん、ベーシックなカレラも遠からず揃うはずである。

シャシーも詳細は不明だが、ウェット路面での安定した走行を可能にするポルシェウェットモードの採用がアナウンスされている。ホイールハウス内の音響変化から雨天を検知し、ドライバーに設定を促すこのモード、切り替えるとエンジン、トランスミッション、ESP等々の制御が変更されて、より安心して走行できるようになるという。その他、ナイトビジョンアシストも、911では初採用の先進アイテムだ。

実は明かされている情報はこれぐらい。さすがに、ちょっと物足りない……と思っていたら、ポルシェジャパン広報氏が911開発責任者のアウグスト・アハライトナー氏との即席インタビューセッションをアレンジしてくれた。ここで短時間ではあったが、さらに突っ込んだところを聞くことができたので、紹介しておく。

まず軽量化に関しては、従来はスチール製だったリアフェンダーを含むパネルをアルミ化するなど推進はしているものの、重量増に繋がるアイテムも多く、相殺された結果、軽くはなっていないという。重くなる要素はたとえばガソリン微粒子フィルター、8速PDK、大径化されたリアタイヤなど。ガソリン微粒子フィルターは欧州の最新排ガス規制をクリアするには必須だし、8速PDKも重くはなるがトータルでのパフォーマンスは高まるという。

「この8速PDKは、構造的には中に電気モーターを収めてハイブリッド化も可能です。ただし、開発は簡単ではなく、今の時点では将来ラインナップされるかどうか明言できません」

大径リアタイヤは車重が重くなるものの、そもそも8速PDKなどでリアが重くなっていることもあり、必要なグリップをもたらすものとして採用したという。カレラ系では、前後19/20インチも用意される模様だ。

「ポルシェウェットモードは、タイプ991がドライ路面で素晴らしいパフォーマンスを発揮できるモデルだった一方、ウェットでは改善の余地があったことから開発しました。車体が軽量で、ワイドなタイヤを履くクルマにとってウェットでの操縦安定性は課題ですが、うまくできたと思います」

様々な改良により、新型911カレラSはタイプ991と較べてニュルブルクリンク旧コースでのラップタイムを5秒短縮しているという。つまり7分30秒を切るタイムを記録しているのだ。

「タイムだけを狙うなら10秒短縮することもできたかもしれません。ですがこのクルマは911ですから、すべてにバランスの取れた性能向上を目指したのです」

要するにすべての変更点に理由があり、性能向上に貢献しているということ。さすが911の新型である。

この新型911の発表の翌週、ポルシェAGは911の開発責任者として実に18年を過ごし、現在63歳となるアハライトナー氏のリタイヤを発表した。後任は現在、ル・マンGTEカテゴリーでのレース、そして市販車のGT系モデルを担当するGTプログラム担当副社長のフランク・シュテファン・バリザー氏が務めると併せて明らかにされている。

言わば“ミスター911”の置き土産でもあるタイプ992がどんな走りを見せるのか。早く試してみたいが、ポルシェは我々をもうしばらく焦らすつもりのようである。


ポルシェの現役デザイナーが語る、ポルシェ車のデザインの秘密

ポルシェでデザイナーを務める山下周一氏の講演が11月末、富山大学で開催された。またこれに合わせ、カーデザインにまつわるパネルディスカッション、そしてデザイン学生向けのワークショップもおこなわれた。

このイベントは11月29日に高岡キャンパスで開催。富山大学芸術文化学部の内田和美教授は、以前にマツダやVWのほかスティーレ・ポルシェ(ポルシェのデザイン部門)でデザイナーとして働き、ポルシェ車をデザインしていたことがあり、以前から山下氏とは親交があったという縁で実現したもの。内田教授は現在プロダクトデザイン、トランスポーテーションデザインを教えている。

山下氏の講演は「ポルシェデザインについて」というタイトル。自動車メーカーとしてのポルシェのデザイン部門とポルシェデザイン社は別組織だが、ここでは当然ながらスティーレ・ポルシェでの「ポルシェ車のデザイン」のことを指す。デザインにとどまらず、ワークスタイルなども紹介された。

ポルシェのデザイン開発プロジェクトでは、採用案のデザイナーが最後まで責任を持つという。初期に各デザイナーがスケッチを描き、コンペ形式で選ぶのは他社と同じ。ただし選ばれたスケッチが新人デザイナーの場合であっても、本人が商品化を見届けるまで責任者を務めるのだとか。

スティーレ・ポルシェはエクステリア、インテリア、カラー&トリムそしてアドバンスという4部署で構成されているが、エクステリアには「ライティング」そして「グレーゾーン」という担当領域があるとか。ライティングは灯火類、グレーゾーンというのはインテリアやエンジンルームをはじめとしたボディ内部との境界を指すのだという。インテリアにも「UI」、「グラフィック」という担当領域がある。UIとは言うまでもなく「ユーザー・インターフェイス」のことだ。

また「ポルシェ車はなぜ、どれもポルシェに見えるのか?」というテーマで、ポルシェ車のスタイリング手法を紹介した。まずポルシェ車はすべてスポーツカーであり、『911』をルーツとする「デザインDNA」が備わっていると説明。

そして「まず大切なのはプロポーション」だという。デザインディレクターのミヒャエル・マウアーは、常に「クルマをデザインするときに大切なことが3つある。1にプロポーション、2にプロポーション。そして3つめにプロポーションだ」と言っているとか。

このほか、側面から見たときの流麗なルーフラインとスポーティかつエレガントなサイドウィンドウのグラフィック。上面から見下ろした際の、フードよりも高くアーチを描くフロントフェンダーやV字を描くフードの見切り線、弧を描くダイナミックなノーズ先端。絞り込まれたキャビンと、それによって生まれる力強いリアフェンダーなどが、ポルシェのデザインDNAだという。これらの要素と、進化の歴史やレースの歴史等を集約したところに、時間を超えた「タイムレス・スタイル」が生まれるとのこと。

ちなみにポルシェでは社員同士の交流も盛んで、誕生日パーティも社内で開催するのだとか。ただしパーティの企画や買い出し、告知といった準備は、誕生日を迎える本人がやらなければならないという。日本で働く日本人からするとなんとも不思議な風習ではあるが、コミュニケーションを通じて「人を知る」には、よい機会なのだろう。

またデザイン学生のポートフォリオは世界中から送られ、常にインターンシップ生がデザインルームでいっしょに仕事しているという。しかし日本から届いたポートフォリオは見たことがないとか。「ポルシェをデザインしてみたいと思う人は、ぜひ応募してみてほしい」とのことだ。

講演の後は、北陸に縁のあるデザイン関係者を迎え、「カーデザインの未来について」という題でパネルディスカッションがおこなわれた。メンバーは山下氏と内田教授、富山県総合デザインセンターの岡雄一郎氏、クリエイティブボックスの杉谷昌保デザインプログラムマネージャーの4名。クリエイティブボックスは日産のデザイン・サテライトスタジオで、富山県総合デザインセンターには日産デザイン部の分室がある。

まず「これからクルマはどうなるの?」というテーマでは「ヨーロッパはインフラの問題はあるが、これからは確実にEV」という山下氏の発言から、EVの話題が展開。杉谷マネージャーは日産『リーフ』で日本一周した経験から「これからのものづくりはUX(ユーザー・エクスペリエンス)が重要。エンジン音がないおかげで川のせせらぎや鳥のはばたく音が聴こえ、こういう感動もあるんだと思った」という。

これを受け、エクスペリエンス(体験)という切り口では「自動車はトラックからスポーツカーまで、多様性のあるプロダクト。だから今後はさらに細分化され、多様性が深まってゆくのでは。地方ごとにそれぞれの実情に合わせた文化が育ち、おもしろいプロダクトがいろいろなカテゴリーから出てくるようになると考えている」と岡氏。内田教授は「いまやメーカーは作って終わりではなく、買ってもらい、使ってもらってからが勝負。焦点はユーザーとどう関わっていくか、ということにシフトしている」と語った。

続く「クルマとデザインの未来」というテーマでは「日産では、日本の工芸職人の志を感じ取り、クルマに昇華させるとどうなるかということをトライしている」と杉谷マネージャー。このほか「クルマは、移動する機能だけでいいなら箱でいい。でもわざわざ手間をかけて造形している。工芸品としての価値を持っている」(内田教授)

「デザイン開発にコンピュータを使っていても、ポルシェでは必ずクレイモデルを作って人の手を入れる。画面で見たものと実際に触ってみたものでは違う。だから人の手で触れて感じるというのは、これからもずっと大事なこと」(山下氏)、「CG技術が発達しすぎたせいか、実際のプロダクトに落とし込めないデザインを提案する若手デザイナーが増えている。だからフィジカルなモックアップで人の手を加えるというプロセスは必須」(岡氏)といった意見が出された。

なお翌30日には、デザイン学生を対象としたワークショップを開催。課題は「2040年のポルシェ911をデザインする」というもので、山下氏が指導教官を務めた。これには北陸の大学を中心に18名が参加したが、なかには東京から駆けつけた学生もいたという。
Posted at 2018/12/11 20:05:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2018年12月11日 イイね!

当然補器関係のレイアウトもe-BOXERとも違うよね~

当然補器関係のレイアウトもe-BOXERとも違うよね~プリウスの技術を応用したスバル初のPHEV、新型「クロストレック ハイブリッド」発表! 水平対向フルHVは燃費ではなく走りに注力

■2リッターエンジンと2つのモーターを搭載した新型「クロストレック ハイブリッド」

 スバルは、同社初のプラグインハイブリッドモデルとなる「クロストレック ハイブリッド」をロサンゼルスオートショー2018で発表しました。日本では、「XV」という名称で発売されているクロスオーバSUVです。

 今回発表された「クロストレック ハイブリッド」のパワートレインは、2リッター直噴水平対向エンジンに「スバルスタードライブテクノロジー」と呼ばれるハイブリッドシステムを組み合わせました。スバルスタードライブテクノロジーは2つの電動モーターを搭載し、EVモードの航続距離は17マイル(約27キロ)、ガソリンエンジンと併用することで約772キロの走行が可能となりました。

 このシステムを開発するにあたり、スバルによると「スバル開発陣がトヨタさんにプリウスのプラグインハイブリッド技術を勉強しに行き、システムをそのまま載せるのではなく、水平対向エンジンとの組み合わせをスバル独自に開発しました。

 すでに発売されている『e-BOXER』はEV走行が限定された速度域などだったこともあり、これをマイルドハイブリッドと表現すれば、今回はプリウスほどの燃費ではないものの、しっかりとEV走行も可能としたスバル初のフルハイブリッドモデルとなります」とのこと。

 また、新型「クロストレック ハイブリッド」のプラットフォームはガソリンモデルと同様に、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用し、トランスミッションはリニアトロニックCVT、駆動方式はAWDとなります。

 悪路走破性を向上させるX-MODE(エックスモード)およびヒルディセントコントロールが装備され、オフロードとオンロードの走行性能を両立しました。

 新型「クロストレック ハイブリッド」は北米は2018年末頃に発売される予定で、価格は3万4995ドル、日本円では約397万円となります。(1ドル113円 2018年12月3日現在)

 日本でもこの新型「クロストレック ハイブリッド」が導入されるのかどうか、スバルに確認したところ「今のところ北米限定での導入予定なので、日本に導入するかはまだ検討されていません」との回答。トヨタ プリウスのハイブリッド技術をスバルがアレンジするとどうなるのか、日本市場ではスグに体験とはいかないようです。



なるかスバル製PHEV日本導入!? スバルの最新兵器 クロストレックHV

 スバルが次の時代を見据えた最新兵器を投入! 2018年11月20日、スバル初のプラグインハイブリッド車(PHEV)「クロストレック ハイブリッド」が発表。現在米国で開催中のロサンゼルス・モーターショーで初公開され、12月中に米国で発売開始されることが明らかになった。

 クロストレックといえば、日本ではXVとして販売されている車種だが、初のPHEVはモーター出力、バッテリー容量ともに既存のハイブリッド「e-BOXER」を大幅に上回るスペックとなっているだけに、走り・燃費の双方から期待値は相当高い。

 このクロストレックハイブリッドが用いるPHEVが日本導入される可能性も充分にあり得そうだ。

文:ベストカーWeb編集部/写真:SUBARU

スバル初のPHEVはトヨタの技術もフル活用!

 まず、今回スバルから発表されたクロストレック ハイブリッドの概要をざっとおさらいしたい。肝となるPHEVは、2Lの水平対向4気筒エンジンにモーターとリチウムイオン電池を組み合わせたシステムとなる。

 エンジンは日本でXVなどに採用されているFB20型だが、スバルは「燃焼効率を高めた新開発の専用エンジン」と表現。実際にスペックを見てもクロストレック ハイブリッドの出力・トルクは139ps/18.5kgmと、同型エンジンを搭載するe-BOXERのXV アドバンスに対して出力で6ps、トルクで0.7kgmほど抑えられた仕様に差別化されている。

 発表内容にそれ以上のことは記されていないが、具体的にPHEV用のエンジンは何が違うのか? スバル広報部によると、「(既存のエンジンに対して)より高圧縮比されています。その他コンロッドなどパーツを見直している点は、従来我々が改良時に行ってきた手法と同様ですが、このエンジンではアトキンソンサイクル化も行っています」とのこと。

 絶対的なパワーでは劣るものの、エネルギー効率に優るアトキンソンサイクルは、トヨタのプリウスなどにも採用されているが、スバル車のエンジンに搭載されるのは初となる。

 さて今回のPHEVシステムには、もう一つ大きなポイントがある。それはトヨタのハイブリッド技術を活用した本格派の2モーターハイブリッドという点だ。

モーター出力は120馬力でカムリ級のパワフルさ

 公表された数値を見ると、モーターの最高出力は120ps、最大トルクは20.6kgmで、この数値はトヨタがカムリに使っているモーターと同一スペック。さらにリチウムイオン電池もプリウスPHVと同一スペックとなっている。

 この事実からも、スバルのPHEVにモーターを含めたトヨタ THS IIのコンポーネンツが活用されていることがわかる。

 では、このシステムを専門家はどう見るか? 自動車のメカニズムに造詣が深いモータージャーナリスト、鈴木直也氏の見立てはこうだ。

「トヨタのハイブリッドシステムは、トルク分割機構が真ん中にあって、片側にモーター、もう片側にエンジンがあってバランスを取る複雑な仕組み。それだけに(スバルは)“面倒くさいことをよくやったな”という印象です」

 ちなみに、トヨタのシステムを活用したハイブリッドとしては、これまでマツダがアクセラハイブリッドを市販したほか、2004年には日産もアルティマハイブリッドを発売している。

 では、データから走りや燃費を占うとどうか?

「クロストレックは2Lエンジン。モーター・エンジンの出力で上回るプリウスより力強い走りが期待できるだろう」

 鈴木氏はこのように分析する。イメージとしてはプリウスと2.5Lエンジンのカムリの中間に位置する動力性能といったところで、そこにどうやってスバルらしさを出せるかが肝となりそうだ。

 一方、燃費面でも抜群のアドバンテージが期待できそうだ。発表値では燃費性能は90MPGeで、これを日本で使われる1リッターの燃費に換算すると38km/Lとなる。これに関して鈴木氏は「WLTCモード燃費に換算しても30km/L程度の優れた燃費を実現できるのではないか」と分析する。

 1モーターのe-BOXERに対して、新たなPHEVはモーター出力やバッテリー容量で優る2モーターの本格派ハイブリッド。パワー・燃費双方で文字通り、スバルの新しい武器となり得るポテンシャルを持つ。

量産効果考えれば「日本導入は必須」

 さて、このクロストレック ハイブリッド改めXV PHEVは日本に導入されるのか? スバル広報部は「日本発売の予定はない」と明言するが、ではなぜ米国導入に踏み切ったのだろうか。前出の鈴木直也氏によれば、PHEVのクロストレック ハイブリッドは「ZEV規制対策のための車」だという。どういうことか?

 ZEV(排ガスゼロ車)規制とは米国カリフォルニア州の排ガス規制。ざっくり言うと、「州内で年間一定以上の台数を売るメーカーは、販売の一定割合をEVかPHEVにしなくてはならない」という規制で、スバルもこの規制に合わせたPHEVの開発が急務だったというわけだ。

 ただし、現実的に考えて1つの車種・市場のためだけに1つのシステムを開発することは考えづらい。

「(米国のほかに)ハイブリッドの市場といえば日本・欧州しかない。数を売る、規模のメリットを考えれば、日本に入れないとダメ」

 鈴木氏もこのように分析するとおり、量産効果を考えればPHEVの米国以外への導入は必然の流れ。となれば、日本市場はその最有力候補となるわけだ。

日本導入ならXVから? フォレスターPHEVも技術的には可能

 たしかに、日本ではフォレスター、そしてXVにハイブリッドのe-BOXERが投入されたばかりで、販売面を考えると今すぐにPHEVを導入したくないという“事情”もよくわかる。先述の「日本発売の予定はない」という“公式見解”からも、そうした事情を読み取ることができる。

 ここで、もうひとつ注目したいのが、スバルが2018年7月に発表した中期経営ビジョン「STEP」(【図】)だ。これは米国に限った話ではなく、スバル全体の計画を示すものだが、そこには「環境対応」のひとつとしてPHEVを導入することがはっきりと明記されている。

 これに加えて、日本における新車投入スケジュールも鍵となる。2018年にスバルが投入したフルモデルチェンジ車はフォレスターの1車種のみ。話題性を考えると少々物足りない印象だが、これに加えてe-BOXERを2車種に設定してきた。

 2019年もフルモデルチェンジ車はレガシィの1車種のみとなることから、「もう少しテコ入れしたい」となれば、PHEVを日本に導入する可能性はある。

 ここで注目すべきは、どの車種にPHEVを追加するのかということ。クロストレック=XVなので、XVにPHEVを追加設定することもできるが、別の車種はどうか?

「スバルは新世代プラットフォームのSGPを発表した当初から『電動化をみこしたパッケージ』と明言しているので、当然SGPを採用する車には、PHEVの搭載が可能だろう」

 現在、SGPを搭載するスバル車はインプレッサ、XV、そしてフォレスターの3車種。e-BOXERをフォレスター、XVの順で搭載したように、フォレスターにPHEVを追加する線もありそうだ。

 中期経営ビジョン「STEP」でスバルは、2021年頃から新設計エンジンの導入やEVのグローバル投入、そして新しいハイブリッドEVを順次投入していく計画を明らかにしている。とすれば、一連の新規ユニットが登場するまでにPHEVを積極的に活用していくはずだ。

 日本市場にPHEVが導入されるならば、車種はフォレスターかXV。時期は早ければ2019年後半、遅くとも2020年には導入される見込みだ。スバルの最新兵器の動向に注目だ!



王者奪取へ切り札投入!! スバルXVにe-BOXERが新登場!

 2018年10月11日、スバルはクロスオーバーSUV XV(エックスブイ)の改良モデルを発表。同時にスバル独自のマイルドハイブリッド技術「e-BOXER」を搭載したグレード「Advance」を追加し発売を開始した。

 専用のボディーカラー「ラグーンブルー・パール」は目の覚めるような鮮やかさ。もちろん見た目だけでなく、アイサイトに新たにサイドビューモニター「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」を追加(1.6i EyeSightを除きメーカー装着オプション)、さらに渋滞時などにブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持する「オートビークルホールド」を新設定し全グレードに標準装備など、新装備も充実している。

 目下のライバルとしてトヨタ CH-Rを見定めるXV。今回の「Advance」設定によりその追撃体制は盤石となっただろうか。以下、紹介していきたい。

〈今回の改良の主なポイント〉


■新グレード「Advance」を新設


■フォレスターに次ぐHV車第2弾


■専用ボディカラー&内装色


■
アイサイトに新たにサイドビューモニター機能を追加

※本稿は2018年10月のものです


文・写真:ベストカー編集部


初出:『ベストカー』 2018年11月26日号

■フォレスターに続くハイブリッドSUV第2弾

 XVが10月11日に一部改良を受け、これまでの1.6&2Lの水平対向NAに加えて新たに2L水平対向+モーターのマイルドハイブリッド、e-BOXERを搭載した「Advance」グレードを追加設定した。価格は282万9600円で、ベースから12万9600円高となる。

 パワートレーンはフォレスターのAdvanceグレードに搭載されるものとまったく同等、FB20型2L直噴エンジンは145ps/19.2kgmを発生する改良型だ。これに13.6ps/6.6kgmを発揮するモーターを組み合わせているのだが、先代XVハイブリッドがニッケル水素だったのに対し、新型ではリチウムイオンに電池が切り替えられているのも改良ポイント。

 e-BOXERのシステム制御は、発進や低速走行時などエンジン効率が悪い場合にはEV走行となり、加速時や中速走行時にはエンジンを駆動させ、モーターはその働きをアシストするモーターアシスト走行になる。

 エンジン効率のいい高速走行時にはエンジンのみで走行し、必要に応じてモーターを回して充電してバッテリーに充電する。減速時にはその減速エネルギーを電気に変換して充電し、停車時にはアイドリングストップを行う。

 注目のJC08モード燃費は19.2km/L。兄貴分のフォレスターAdvanceは18.6km/Lだが、これはフォレスターが車重1640kgなのに対し、XVでは1550kgと90kg軽量なのが数値差となって表れている※。

※ノーマルのXVのJC08モード燃費は15.8~16.4km/L(JC08モード)

■専用ボディーカラーと内装色で先進性をアピール!

 エクステリアではAdvance専用ボディカラーとして「ラグーンブルー・パール」を用意し、フロントグリルとフロントバンパーガード、フォグランプべゼルをシルバーで統一している。また、インテリアにもAdvance専用のブルー内装を設定。

 さらに、一部グレードを除いてアイサイトがA型のVer.3に最新のセイフティプラス(視界拡張)としてサイドビューモニターが追加されている。価格は1.6iアイサイト(213万8400円)のみ据え置きで、それ以外は2万1600円アップ(226万8000~270万円)となる。

 今年1月~8月までの年間累計販売台数ではスバル車のラインナップ中で最多となる1万8463台を販売しているXVだけに、今回のe-BOXER追加で再び販売に弾みをつけることになりそうだ。

〈XV Advance 主要諸元〉


全長×全幅×全高:4465×1800×1550mm


ホイールベース:2670mm


車重:1550kg


エンジン:水平対向4DOHC+モーター


総排気量:1995cc


最高出力:154ps/6000rpm


最大トルク:20.0kgm/4000rpm


モーター最高出力/ 最大トルク:13.6ps/6.6kgm


JC08モード燃費:19.2km/L


トランスミッション:リニアトロニック(CVT)


車両本体価格:282万9600円

※エコカー減税・取得税40%、重量税50%

■日本での発売は??? 神戸でスバル初のPHV車が展示されていた!

 2018年9月30日~10月3日まで神戸コンベンションセンターで開催された「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会」にスバルが出展したのだが、なんとそこにスバルの注目車がしれっと展示されていたではないか!

 スバルブースには2台のモデルが展示されていたのだが、1台はフォレスターAdvance。で、もう1台がXVの北米仕様であるクロストレックのPHVモデルだった。当然、左ハンドル車であり、正式名称は、「SUBARU PLUG-IN HYBRID PROTO TYPE」。

 関係者によれば、2LのFB20型エンジンを搭載するのはXVハイブリッドと同じだが、e-BOXERのような1モーターではなく、このプラグインハイブリッド車は2モーター方式を採用するというのがポイント。

 興味深いのが、この2つのモーターとジェネレータはトヨタからの技術供与があって誕生したのだという。THS2で使われているパーツがこれ以外にもDCコンバータや充電器で、それ以外はスバル側の専用部品で構成されているとのこと。

 システムの製造自体はトヨタが請け負っているが、モーターとジェネレータ、スバルのギア機構との組み付けはスバルの太田工場で行われる。

 北米では間もなく発売となるが、気になる日本導入は「未定」。早期導入を希望したい!


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プラグインの乗り味どうなるんだろう?
正直XVとかのハイブリッドはあの介入している感じがまだ発展途上感があったので
そう考えると3代目のプリウスとかはハイブリッドとしての完成度は高いんだろうね~
Posted at 2018/12/11 19:55:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記

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