2018年12月21日
【自動車博物館へ行こう】スバルビジターセンターにはぴかぴかのスバル 360
SUBARU矢島工場(群馬県太田市)の敷地内にスバルビジターセンターというミュージアムがある。SUBARUのヘリテージや技術が展示されているスペースで、スバル 360から始まる「SUBARUの歴史」に触れることができる。(Motor Magazine 2018年5月号より)
極めてコンパクトなメカニズムが特徴のスバル 360
富士重工業、現在のSUBARUのルーツは、スバル 360と言っていいだろう。戦後解体されていた富士産業(旧中島飛行機)のグループ会社が統合して誕生した富士重工業が、通産省の国民車構想に基づいて1958年に世に送り出したのがスバル360だった。
斬新なアイデアが数多く導入され、ボディはわずか3m×1.3mの軽自動車サイズにもかかわらず、大人2人と子供2人分の室内を確保していた。空力を考慮したフルモノコック構造の超軽量ボディの後部に空冷エンジンを横置きし、後輪を駆動するリアエンジン/リアドライブ方式を採用。リアに置かれた空冷エンジンは2ストローク2気筒で16㎰と高性能。サスペンションにはトーションバースプリングを採用するなどそのメカニズムは極めてコンパクトで、随所に航空機技術が生かされ、車重は385kgに過ぎなかった。技術的にも当時のコンパクトカーの世界水準を超えるものだった。
スバル 360は1958年に登場後も。毎年改良が重ねられ、1959年8月にコンバーチブル、12月にそれをアレンジして荷室を設けたコマーシャル、1960年には423ccエンジンを搭載した小型車“450”、1963年8月にワゴンボディのカスタムを追加するなど、矢継ぎ早に進化を遂げている。「最強」の36ps仕様スポーツヤングSSは、4速MTで最高速は120km/hを謳った。
スバルビジターセンターでスバル 360コ ンバーチブルを見つけたが、スバル 360のRR式プラットフォームを使ったトラック&ライトバンのサンバーも、その延長線上のひとつで、軽自動車の可能性を大きく広げるものだった。
スバル 360 コンバーチブル(1959年)主要諸元
●全長×全幅×全高=2990×1300×1380mm
●エンジン= 2気筒
●排気量=356cc
●最高出力=16ps/4500rpm
●最大トルク=3kgm/3000rpm
スバル サンバー ライトバン(1961年)主要諸元
●全長×全幅×全高=2990×1300×1520mm
●エンジン= 2気筒
●排気量=356cc
●最高出力=18ps/4700rpm
●最大トルク=3.2kgm/3200rpm
●車両重量=395kg
スバルビジターセンター
群馬県太田市のスバル矢島工場敷地内にあるミュージマム。工場正門を入ってすぐ右側にある。その名のとおり、工場を訪れた人に、スバルのモノ作り、歴史、哲学を広く理解してもらうための施設で、入場は無料。見学の際には担当者が丁寧に案内してくれるので、事前に予約が必要となっている。
●住所:群馬県太田市庄屋町1-1
●入館料:無料(電話にて要予約/見学可能人数1名~200名)
●開館時間(見学時間):9:00~/11:00~/13:00~ (1日3回/所要時間約2時間)
●休館日:スバルビジターセンター ホームページの開館カレンダー参照
●駐車場:あり(無料、事前申し込みが必要)
●問い合わせ先:☎0276-48-3101 ●クルマでのアクセス:東北道那須 館林ICより約70分、北関東自動車道 太田桐生ICより約30分
●電車でのアクセス:東武鉄道「太田駅」より車で約20分、同駅南口より朝日バス「熊谷駅」行き乗車、「マリエール太田前」下車、徒歩約10分、JR「熊谷駅」より車で約50分
●展示車両は入れ替わる場合あり。
【自動車博物館へ行こう】スバル R-2はスバル 360のメカニズムを継承した新時代の軽自動車だった
1960年代後半、競争が激化していた軽自動車市場に送り込まれたのがスバル R-2だった。技術的にも大きな変化があった時代、R-2はどう生きたのか、スバルビジターセンターで知ることができる。(Motor Magazine 2018年5月号より)
スバル 360からスバル R-2への進化
スバル360は「夢のマイカー」を実現して大ヒットするが、これを追って次々と軽自動車のライバルが登場。さらに1967年のホンダN360の誕生によって、軽自動車は価格競争、パワー競争という新しい時代に入っていく。
こうした中、1969年、スバル 360は後継モデル、「スバル R-2」にスイッチ。空冷2スト2気筒をリアに搭載したRR方式など、基本レイアウトはスバル360を踏襲しながらも、ホイールベースを120mm延長して室内空間を拡大、ボディ形状も合理的なものに変更して前部には荷室スペースも用意していた。
エンジンはアルミ合金とリードバルブの採用で30psにパワーアップ、ステアリングギア比も16.2とシャープな味付けだった。
このスバル R-2は発売2週間で2万6000台受注という好スタートを切るものの、ライバル各車がこぞって小型車と並ぶ豪華装備で勝負してきたこともあり人気は長続きせず、1970年4月には圧縮比アップとキャブチューンでスポーティ版を追加するなど対応するものの、シンプルな仕立てを“より豪華”な方向へと大きく転換せざるを得なくなる。こうして1971年10月には、基本コンセプトを大きく変更し、ついにエンジンも水冷化している。
スバル R-2はスバル 360の基本メカニズムを踏襲しつつ、それを熟成、発展させたモデルだったが、空冷から水冷、RRからFFへという過渡期にあって、水冷のレックスにバトンを渡す形で姿を消している。
スバルビジターセンターではスバルの歴史に触れることができるが、スバル R-2を見ていると、完成された優れたメカニズムを持つがゆえの苦悩、時代の変化への対応の難しさも感じられる。
スバル R-2(1969年)主要諸元
●全長×全幅×全高=2995×1295×1345mm
●エンジン= 2気筒
●排気量=356cc
●最高出力=30ps/6500rpm
●最大トルク=3.7kgm/5500rpm
●車両重量=430kg(1969年型)
スバルビジターセンター
群馬県太田市のスバル矢島工場敷地内にあるミュージマム。工場正門を入ってすぐ右側にある。その名のとおり、工場を訪れた人に、スバルのモノ作り、歴史、哲学を広く理解してもらうための施設で、入場は無料。見学の際には担当者が丁寧に案内してくれるので、事前に予約が必要となっている。
●住所:群馬県太田市庄屋町1-1
●入館料:無料(電話にて要予約/見学可能人数1名~200名)
●開館時間(見学時間):9:00~/11:00~/13:00~ (1日3回/所要時間約2時間)
●休館日:スバルビジターセンター ホームページの開館カレンダー参照
●駐車場:あり(無料、事前申し込みが必要)
●問い合わせ先:☎0276-48-3101
●クルマでのアクセス:東北道那須 館林ICより約70分、北関東自動車道 太田桐生ICより約30分
●電車でのアクセス:東武鉄道「太田駅」より車で約20分、同駅南口より朝日バス「熊谷駅」行き乗車、「マリエール太田前」下車、徒歩約10分、JR「熊谷駅」より車で約50分
●展示車両は入れ替わる場合あり。
一度だけしか行った事無いからなぁ~
Posted at 2018/12/21 22:28:35 | |
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富士重工 | 日記
2018年12月21日
ドワンゴ×ホンダ共同プロジェクト、矢吹健太朗描き下ろしの「初音ミク」公開
ドワンゴとホンダは、初音ミクが車の挙動に合わせて喋るiPhone向けアプリ「osoba(オソバ)」について、12月18日のニコニコ生放送にて、共同プロジェクトの中間発表を行った。
中間発表では、アプリのリリースに合わせて制作中の2シーターオープンスポーツ『S660』コラボカーと、コスプレイヤーえなこのコスプレのために書き起こされた矢吹健太朗作画の初音ミクを公開した。この初音ミクをラッピングしたS660コラボカーや、えなこのコスプレは2019年1月7日の完成披露ニコニコ生放送で初披露。2019年1月11日から13日に幕張メッセで開催される「東京オートサロン2019」で展示するほか、撮影会も予定している。
また番組では、osobaに搭載される初音ミクの発話内容も一部公開。ガソリン残量に合わせて「ガソリンはまだまだあります、約150~200km走行可能です」と走行可能距離の目安を教えてくれる他、「東京タワーのライトアップの電気代、1日2万円なんだって!」といった位置情報に合わせた情報や、50~60km/hでの走行中に「カピバラの最高速度と同じだよ」など、様々な状況に応じたボイスを紹介した。
その他、募集期間の終了がせまった「初音ミク楽曲コンテスト」の中間発表や、Dixie Flatline書き下ろしのドワンゴ×ホンダ共同プロジェクト公式テーマソング「pilgrim」も初披露。次回の完成披露ニコニコ生放送では初音ミク楽曲コンテストの結果発表と、pilgrimをまきのせな制作のミュージックビデオにのせたフルバージョンで公開する予定だ。
露出度は控えめにってオーダーだったらしいけどさ
Posted at 2018/12/21 22:16:38 | |
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自動車業界あれこれ | 日記