一段落したんで漸く開催しました峠の運動会。
気温もすっかり下がって走りやすくなりましたね、まさに運動会シーズン。
今更ながら、こんなアンダーグラウンドなイベントをよくもまぁ、10年近くも続けてきてしまいましたね。
しかしまぁ、これはとても優秀ですよ。
ただのオフ会とは違う、これだけガチで走るだけのイベントに於いて・・・
この10年でなんと、たったひとりの
死者も出していないw
(このあとに起きる事件の為にハードル下げたなw)
まぁ、走り屋が走ってればね、どうしたってクルマを壊すことはある。
それは、極力減らす方向へ持っていくことは出来るけど、ZEROにはなかなか出来ない。
バンパー割っちゃった、フェンダー凹ましちゃった、エンジン壊れちゃったってのは単なるツールの
「破壊」。
他車とぶつかっちゃったり、救急車や警察呼ばなきゃいけないのは
「事故」。
なるべく
「事故」は避けたいものです。
(破壊も嫌だけど)
今回は3連休で旅に出たとか、クルマが間に合わないとか、そもそもクルマが無いとか、そもそも走ってないとかwで少な目の、待ち合わせで9台の聖地合流4台の合計13台程度。
少なくもないか・・・
一軍機が少ないので、かなりゆっくりクルーズとなりましたね。
だ い のGC8は相変わらずですが、DCCD不具合未対策なのでターマックギヤ状態での参戦。
クネGDBもいつも通り。
レーサーは新井さんが海外で乗ってたGRBを買い取って参加。
皆本物のラリーカーに興味深々である。
このほか、放課後のS2も気が付けばS45000位になってるし、久々参加のカエデも2台目になるFD2を持ってきまして、活動休止中のシュンジが同席w
そして、その友達と言うカローラランクスのショウ君と言うのが来ました。
ノリさんは・・自分のクルマはないんだけど、
ヲレが面倒を見ている若者の山Pの16アリストで、ドライバー参戦しました。
山Pは走り屋ではないんだけど、ぜひ参加して間近で走りを見てみたいという念願からの車両提供です。
ATでNAのアリストですが、エンジン2JZ搭載のスポーツセダンですからね、パドルシフトも付いてるしFRマジシャンのノリさんのドライブで何処まで走れるか見ものです。
あとは、ダンスで飯を食っているというスバル大ちゃんもGC8のVリミで初参戦。
以前は家族のためにとBHレガシーに乗っていたくせに、やっぱりワゴンは必要なかったとか言ってインプを買い戻すという暴挙に出るw
レガシー手放して20万キロのGC8を買い戻すってどうかしてるぜ!
あとは、その昔自作切り絵痛車シビックで一世を風靡したN君が久しぶりに自車のDC5で顔を出しましたが、明日が早いとの事で、待ち合わせ場所にて退席w
コイツもインテを売ってインプを買うとか言ってましたw
・・・なので、計8台にての出走となりました。
初参加が結構多かった(とは言っても2台か)ので、久々にちゃんとドラミ的なことをやって、運動会の趣旨と、公道ゆえの心構えのようなものを皆で確認。
そもそも、我々がメンバーに求める走りとは・・・上手い下手とか、速い遅いとかそんなことは実はどうでも良かったりするんですと。
周りがどれだけ速くても、自分の限界を超えない事。
冷静に自分の走りをする事。
とにかく事故しない。
とにかく自分のクルマで帰る事。
ビビりでもみっともなくてもいいから生き残ること。
ちゃんと自制が出来て・・・そして、それが全てだと言うような事をみんなで確認です。
さて、フォーメーションですが、D常連組が殆どいないので誰が前でもいいという感じでしたが・・・
先日より交通安全運動のキャンペーンが始まったばかりと言う事もあり、移動区間はいたずらにペースを上げたくない。
飛ばすところと抑えるところをうまくマネージメントしたかったので、クネに先頭を行かせようとしましたが、どうぞどうぞ~みたいな感じで結局ヲレに・・・。
う~む、まぁたまにはいいか。
後ろにクネ、レーサーと続かせて、S2かカエデをくっつけて、あとは戦闘力が不明なので、好きに続かせよう。。
まぁ、実のところ・・技術や経験の浅い後ろの方のフォーメーションのが大事だったりするんです。
どうしても、ビギナーだったりバトル慣れをしていない等だと、周りのペースに頑張って合わせようとしてしまうので、気が付くと自分の限界を超えてしまっていたりして危険なんですね。
前の方はもう、百戦錬磨のただの職人なんで余計な気遣いは無用。
その編成で楽しめるか楽しめないかだけです。。
みんなで事故しないで帰ることが重要なので、自分と絡まないから知らんぷりという訳には行きません。
自分達くらい長くこの世界に居ると、クルマ見てある程度話を聞くとおおよその実力は把握出来るようになります。
人間の立ち居振舞いだけ見てても、大体の事が解るんです。
コイツは結構走れるなとか、速いけど無茶しそうなタイプだなとか、伸び悩むだろうけど、長く生き残るタイプだなとかw
いろんな人たちがいて・・各々が、様々なドラマを背負ってこの舞台に立っている・・・。
何時だったかのブログにも書いたことがあるけれど..
遊びではあるけれど、遊び半分で挑むとヤバイ世界なのでみんなめちゃくちゃマジな訳。
只でさえ金が掛かるのに、ひとつ間違えば一発廃車・・・
で済めばいいけど、死んだり死なせたりしたらそれでお仕舞い。
「結婚したら走らない」って約束をしたヤツなんて、星の数くらい居る筈だw(ヲレもそう)
それでも一生懸命誤魔化して言い訳して、何とかかんとかまたこのステアリングを握ろうとする。
そうまでして続ける理由ってなんなんだよ、って話になるわけ。
みんなの背中に一言では説明できないようなドラマツルギーがある訳だよ。
ヲレは他人の背中にそういう物語が見えるのが面白いなぁ、と思って人を集めたりしてるだけなんだ。
そりゃあね、あのコーナーヤバかったね!とか、今日は誰が断トツに速かったよ!とかやるのが面白いんだけどさ、実のところは速くたって遅くたって構わない。
そこが一番ではないんだ。
どれだけ速くたって、人との関わりを極力持ちたくない・・・みたいなネガティブな人と遊んでも面白くないし、何も引き出せない。
当たり前だけど、つまらない人と遊んでもつまらない。
でも、何かを一生懸命やってる人って必ず何かしら持ってるものなので、大概魅力的な一面を垣間見ることが出来る。
それが、人となりであったり、走りの中にであったり、クルマ造りの中にであったり・・・
そういうものを求めてみんなと走っているんです。
前置きが長くなったけど・・・出走ですw
「だいさん、横いいっすか?」と言ってシュンジがGCの助手席に乗り込んでくる。
こうやって自分のクルマが無い時に、人のクルマの横を転々としていくってのもたまにはいいかもな。
自分のクルマで来てたら絶対自分で走りたくなっちゃうもんな。
人の隣ってあんまり乗ったことが無いです。(車酔いするからというのもある)
コースはいつもの如くDフルコースノンストップで走り切って、コンビニで休憩したあと、Y中湖をまわり、K峠から下山して再び聖地NGO周回コースですね。
これが一番バランスがいい。
Dは交通安全週間が始まった最初の週末ということもあるので、先頭なのをいいことに8割程度で流して行こうと画策していました。
最近はお巡りさんたちも色々な秘密道具を発表してきているので、いつそれをまともに食らうか判ったもんじゃありませんからね~。
最初のつづら折れの区間をさくっとこなして抜けた先で、数台の一般車。
・・・三連休だし仕方ないよね。
自分一人なら長めのストレートで一気に抜くけど・・・編隊だしね。
ゆっくり走っていた前走車が路地やコンビニで離脱したので、自分の前のワインレッドの何だかよく判らないクルマだけになった。
譲ってくれないなら抜こうかな・・・
そう思った刹那。
猛然と加速していく前走車。
「シュンジ、あのクルマ何だろう???」
「何でしょうね・・・」
「変なテールランプだな、マークXみたいな感じだけどちょっと違う・・・本田っぽい感じ、インスパイアとかかな。」
「レ・・レジェンドとかじゃないですかね。」
「あ~・・・、そうかも・・レジェンドだ。」
・・・しかし速い。
ストレートではメーターを振り切ってくれる。
絶対に只の一般車ではない。
「レジェンドって3リッターとか3.2リッターとか、NSXとかのエンジンだよな・・・しかも4輪制御の4WDだったはず。」
ただの一般車だと思ってた分だけギャップがでかいw
しかも、ストレートだけ勝負するDQNではなく、ショートカットの裏道を知っていたり、ブラインドの高速コーナーで減速しない所を見ると、コースをよく知ってる奴だな。
うかうかしてると置いていかれそうです。
くそう・・・8割で流す予定だったのに、凄まじい燃料の消費率にwww
コーナーもうまい。
車体の重さは隠せないが、それでも減速を最小限に抑え、立ち上がりまでのアプローチをあれだけ安定させられると言うのは、マシンの性能を超えた所にある。
2軍機では抑えられないスピードである。
絶対知ってる誰かだろ・・・。
「ヤバイ、うわまじか・・・。」
シュンジの独り言が凄いw
相当なカルチャーショックだったと見える。
名前もよく判らないオッサングルマであれだけ走られたら、スバルの戦闘機でかためたスポーツカー軍団はハッキリ言って形なしである。
まぁ、こっからあと10%ペースを引き上げた所の差が本当のクルマの性能の差なんだけど、
それって公道で簡単に試す領域を超えているんだよね。
つまり、この位のペースで走る分にはそこそこパワーさえあれば、どんなクルマでも一緒だよって事になります。
ほんとそれ。
でも、レジェンドっておい!
みたいな感じになっちゃうのも無理はないw
しかし、乗り方の違いこそあれ、こっちの方がコーナーでタイヤが鳴ってる感じです。
ほんとナンカン食わねぇなww
ホンダのSH‐4WDという、アウトプットを4輪で制御しているハイテク駆動システムは聞いたことがあるけど、ここまでスポルツに対応できているとは思わなかった。
ヤバイ一般車だねww
こういうのが居るのが峠の面白い所。
玉石混淆とはよく言うが、石ころだと思って舐めてると中身がダイヤモンドだったりして、びっくりします。
確信犯的にわざと変なクルマで走ってる奴とか居るからね。
天邪鬼と言うか・・・いやらしさ全開ですね。
まぁ、峠での速さってのはクルマの種類ではなくて、殆どウデで決まるからね。
そこそこ走れれば、何に乗ってても殆ど変わらないというのが正直な所です。
・・それでも、あれだけ走れるとなかなか付いて来られるヤツは居ないだろうから、向こうも逆にびっくりしたかも知れないな。
しかしこちらも舐めないでもらいたい。
腐っても、ヲレは雑草のエリート軍団「ぺったんこ組」のリーダーである。
・・・確かに古すぎて腐ってきてしまってはいるがなw
何と言ったって、この集まりからは全日本の選手を2名も排出しているのだ。
ヲレは何もしていないがな!
まぁ、偉そうに言ってはいるが・・・飲み会の幹事くらいの立ち位置であるw
それだって、今でもハッタリと能書きタレて先頭走るくらいの根性は見せられるんだぜ!
さすがに、取り敢えず家にあったクルマで来ました・・・みたいなレジェンド辺りに千切られる訳にはいかない。(結構必死だった)
後ろはクネとレーサー、カエデと放課後しか付いてこられてない。
道の駅の前に差し掛かり・・・
ヲレ達が入るのかどうかパーシャルで伺っている感じがする。
ヲレたちはそんな所へは入らん!
さっさと行き賜え!!!
レジェンドは嬉々としてアクセルを全開にする。
最後まで付き合ってくれるんすか!ありがとうございます!!!て声が聞こえたような気がしたw
後半は殆どが登りのハイスピードセクションであるにも関わらず、
1800キログラムもある車体をものともせず、3.5リッターVTECは300馬力のパワーで加速させていく。
この時は、なんでこんな変なクルマにやや苦戦を強いられているのか・・・という違和感が凄かったのだが、あとで素性を調べてみると非常に納得できました。
凄く速いクルマです。
最後のヘアピンまで取り逃がしこそしなかったものの、少しでも手を抜くとググッと離れていく・・・
そんなマシンでした。
ストレートエンドのコンビニ休憩で、ふらつきながら降りてくるも満足そうなシュンジの表情。
「峠にはあんなクルマがいるんすね・・・とても貴重なものが見れました。。」
走り屋ってのはね、多かれ少なかれ物理的な合理主義者だからね、図らずともそのステージに向いてる物、適したもので固めていくのがセオリー。
特にシュンジの考えなどは、その最たるもので構成されている。
だけど、それをわざわざ「一個外して挑む」という事がどういう事なのか・・・なかなか理解できないハズである。
真剣勝負の中に見える笑みというか、遊びと言うか・・・そういう余裕に畏怖を感じるものだ。
神々の遊戯という感じすらする。
そんな老獪に稀に出会えるのが峠である。
面白いではないか。
アリストオーナーの山Pが放心状態であるw
若干遅れて到着したが、若干である。
レジェンドにも負けないような重量級ですが・・7年ものの、ヒビだらけのエコタイヤを装着している事を考えたら相当な猛プッシュをしてきたはずである。
いやいや・・事故しないでDを走り切っただけでも立派であるw
レーサーはマシンのセットアップが難しいのかポンコツだからなのか判らないが、ブレーキがヤバイとか、パワーが出ないからとECUのリセットを試したりしている。
グラベル用に換装した16インチブレーキをPバルブで調整しているようだけど、フルターマックにセッティングが合っていないのかな?とか色々と問題がありそうである。
ヲレのGCはと言うと、DCCDフリー固定と言う事を除けば操作系には不具合ナシ。
シフトレバーもちゃんと直したのですっぽ抜けもありませんw
いつもはセンターデフの締結を2~3段階くらい上げて、リヤサスの減衰を1段(4段中w)上げてちょうどいい動きになるなって思っていましたが、変えられないならと割り切って乗ると、DCCDフリーでリヤサスが柔らかいままのセットの方がクイックに曲がっていいな。
意図的に振り回したりしやすいし、それでいてリヤは食わせるセットなのでオーバー過ぎて危ないという事もない。
ぶっちゃけ雪と車検の時以外はDCCD要らない感じなんじゃん?
(センターデフフリーだとマルチローラーでのスピードの測定が出来ません。)
と思ってしまったよ。
さあ、聖地にはすでに冷凍みかん組も到着しているし、奈良からTATSUも来ているというので、早く行ってやらないとだな。
先ずは乙女チック街道を全開のまま上がり、NGOにはヲレが先頭のままカチ込みますw
シュンジはヲレの助手席からレーサーの助手席に移り、今度はカエデFD2がGCの後ろから付いてくる。
フロントグリルにくっつけた訳の分からん
LEDバーライトをオレンジ色に照射して真後ろにベタ付けしてくるカエデ。
「ふーん・・・、ここでヲレとやる積りなのか。」
我々の峠用の軟らかいセットアップと違い、首都高用に硬く締め上げたシビックタイプRのサスペンションは、峠の高速コーナーくらいでは殆どロールを許していない。
オーバースピード気味に進入し、パキンとハンドルを切れば、即座に向きを変えアクセル全開でぐいぐい引っ張っていく。
旋回に時間を掛けないセッティングなのである。
インプレッサのターボパワーも4WDも意にも介さない程のコーナリング速度とトラクションを見せる。
我々の様な古い人間から見たら、今のFF方式のマシンの戦闘力は想像を絶する所まできている。
現行のFKなどは、FFのままVTECにターボを搭載し320馬力を発生してしまっている。
もはや登りだから、ストレートだから、と引き離せる車種ではないのである。
逆に、きれいに走れるところではフットワークで勝てないだろう。
「ふふふっ、こんな所じゃ勝負は決まらんよ。」
青看板を右折してNGOに進入する。
最初の右コーナーを立ち上がってスロットル全開。
シュルシュルと4輪が滑りながら膨らんでいく。
なんて食わないんだナンカンNS2R!
まぁ、ここでは仕方がないか・・・
相変わらず路面が濡れている。
日中の驟雨が北側斜面と多数の落ち葉で全く乾いていない。
もうNGOの名物みたいなものである。
最初の滑り出しの反動を利用して、次の左に向けて振り返していく。
飛んでいこうとするリヤを高速カウンターで細かく相殺しながらアクセルを抜かずに立ち上がり、ストレート全開!その奥のキツイ右を卍のまま進入し、ステアリングを切って一気にリヤを振り回す。
大概シケインなので、反動で振り返して左をクリヤーし、またストレート・・・
NGOの前半はこの繰り返しがメインなので、複雑なようでいて単調とは言える。
上がってすぐドリフト系の対向ばかり気にしていたらいつの間にかカエデが見えなくなっていたので、刺さったんじゃないかと思って心配しましたが・・・明かりは見えないけれど、なんとなく後続車の雰囲気は感じるので、まだ居るな・・・と一安心。
「最初の勢いはどこに行っちゃったんだよカエデ。。」
一周して茶屋に着くと、TATSUのCTととみかんたちが到着しています。(なんつー派手な一群なんだよ)
しかし、今夜は走り屋が多い。
山頂付近はドリ車が占拠していてお祭り状態。
ナンバー無し車両をローダーで持ってきてる奴もいるし、やたらとギャラリーも多い。
交通安全週間中だっていうのに何だってんだ。(お前たちもだよw)
ドリフトするのはいいんだけど、周りが見えていない奴が多くてね・・・
対向きてるのにサイド切ってはらんでくるとか、ブラインドの先でタラタラUターンしてるとか、馬鹿が多くてどうにもならねぇ。
公道でもっと賢くやらねぇからどんどんやれる所が無くなっていくんだよ。
勿論上手くてマナー良くやっている奴もいるんだけどね、
どうせヲレたちは公道の悪者だからよ!みたいな感じであけっぴろげに割り切ってはっちゃけてる奴が多くてダメ。
ヲレもドリフト出身だし、最初はああいうのに混じって走ってたんだしあんまり悪くは言いたくないけどさ、
とにかく馬鹿が多くてどうにもならねぇ。
まぁ、クズは一緒だけどよ、
馬鹿と事故を貰わないようにこちらが注意するしかない。
山頂付近がざわざわしてるので、調子に乗ってカニ走り全開で突っ込んでいったらパチパチ写真撮ってる奴がいて焦った・・・ストロボ焚いて写真撮るのはダメだろ・・・。(取り締まりかと思ったよ)
後続がぞくぞく到着。
・・・しましたが、一台足りません。
カローラランクスだかアレックスだかが来てないぞ。
シュンジが何やら電話で一報を受けた模様。
「どうやら刺したらしいです・・・。」
「え~、何処でだよ。」
「どうも上がってすぐの所みたいですね、廃車だそうです。」
「!!!?」
「彼女乗ってたろ!二人とも怪我はないのか?」
「そこら辺のことはまだ判りませんが、もう救急車が来ているそうです。」
「何だっけ・・シュウ君だっけか、走り屋って訳じゃないのか?」
「ショウ君です・・・一応走ってますが、粗削りな部分がありますかね・・・。」
「首都高メインで峠が初めてなんじゃないか?」
「初めてって事も無いと思いますけれど・・・どうしちゃったんですかね。」
どうもNGO進入時にクネに道を譲った模様。
慎重なクネはここでは初めたらたら走るんで、もしかしたら行けるかも!と無理をしてしまったのかも知れない。
ヲレのGCで行くと目立つというので、クネのGDBで現地確認へ。
NGOに入って間もなくという所で早くもパトカーや救急車、レスキュー車なども現着しています。
二人とも搬送になるようです。
「大事になってるな・・・。」
カローラランクスは、コースインして4つ目程の左コーナーの立ち上がり付近で真っすぐガードレールに突き刺さっておりました。。(流石に写真は上げられません)
バルクヘッドから前はガードレールの下に潜りこんでいます。
今時のクルマがブレーキロックで真っすぐ行くってあんまり考えられないので、
立ち上がりでタコったんでしょうね。
ヲレも・・・その昔初めて買ったブルーバード(U11)がそれでアウト側に飛んで横転しましたし、そのあとに買ったS13シルビアも、富士山から下りてくる時に立木に突っ込みましたw
20年以上昔の話です。
FFもFRも関係ありませんね。。。
事故現場では交通整理とレスキュー車でごった返していて、その隙間を何とかかんとかちょっと通して~と言った感じ。
もう一回通してもらって戻ろう・・・という雰囲気ではないな。
取り敢えず消防関係の処理と、レッカー作業で殆ど通行止めになっています。
ご両人の怪我は大したことが無さそうですが、一応救急車の中で処置を受けているという状況の様です。
怪我人が居るので実況見分が入りますし、あと2時間近くは閉鎖かな・・・。
事故現場が撤収するまで待ってる以外ないな。
「このまま一周するしかないよ、取り敢えず戻ろう。」
「そうだな・・・。」
クネはそう返事をするもののうわの空である。
頂上付近がドリ車天国だったので、このまま一周したくないんだろう。
ヲレはどんな時でも楽しもうという楽観的クソ野郎だから、どうせもう一周するなら上の連中よりド派手にカマして回ってこようとか考えてしまうが、クネ太郎は慎重派クソ野郎なので、絶対にそんなことはしない。
もはや攻めもしないでそろそろと一周して戻ってきました。
しかし、何と言うか・・・カローラの事故は残念だが仕方が無いなとしか言いようがない。
今回また聞きの初参加で、たまたま来ましたって感じの子だったからどこの誰とも知らないんだけど、ぺったんこ組の運動会に参加してしまったのは事実。
なるべく参加者たちを総合的にマネージメントして極力事故などにならないように心掛けてはいますが、運転しているのはドライバーですからね・・・
フォーメーションやドラミ、ブログでの啓発にしても、限界があるものです。
集まりこそしますが、結局おのおのが「孤高の走り屋」ですので、全ては自己責任であるという事を胸に今後も続けて行きたいと思います。
無事故の安全運転で行きましょうね!
後で聞きましたら、カローラの子たちの怪我も大したことなく、即日退院だったということで安心しました。
さてさて、茶屋に戻りましたが、当分は走れないので撤収の連絡があるまで適当に管を巻くしかありません。
まぁ、毎回殆ど走ってもあと1周2周という感じでだべってる事が多いので、大して変わらんか。
最初に一周走るよね・・そうすると、まずそれだけで一様に皆ぐったりしてもういいやという感じになる。
NGOはそういうコースです。
一周一周を本当に集中して挑まないと危険な、関東でも有数の難所と言っていい。
登りと下りで構成され、ただコースがテクニカルだからというだけでなく、山陰であることもあり、路面状況が悪い事が多く、とにかくグリップが安定しない。
とにかく滑ることを前提として走っていないと攻め切れない。
グリップの限界をこえたドリフト領域を織り交ぜて行かないと速く走れない異常なコースである。
何事もなく戻ってきても、
たまたま大丈夫だっただけ・・・みたいな危険な場面を幾つもクリヤして帰ってきている。
だから一周して戻ってくると・・・みんな疲労困憊である。
足が震えている奴もいる。
そうとうヤバかったんだろう・・・
折角走りきれたのにもう一周とか・・・次はないかも知れない・・・
とか、みんな思ったかどうかは定かではないけれど・・概ねそんな感じですw
まぁ、ガチンコ組がこれだけ集まることもそうそうないので、みんなにとっても貴重な情報交換の場となっている。
レーサーなんかキャンプ自炊用具を引っ張り出して夜食を作り始めているwあやかってラーメンかなんか食ってる奴もいるし。
レーサー定例のラリー参戦記をみんなで聴きつつ、あーでもないこーでもないとやってる中でみんなのクルマを見て回っていました。
みかんのGRBもまたまたすっかり出来上がっているな・・・
本当にレプリカが好きなんだな。
まぁ、実は運動会直前になって、何処に当てたんだか左側がボコボコになってしまったみたいですが、足回りが平気そうと言う事で、無事参加へ。
ここの所一緒に来ていた弟のGRBは何たることかエンジンブローとなり、助手席での参加です。
GRBがエンジン逝くかね・・・。
車検が無理そうなランプポッド装着のGC8もイカッチイが、まさかの現行FKシビックRである。
誰だよ・・・こんなのを買うのは。
しかしこれはヤバイ、なんといういかつさ!
ランエボ亡き後、現在のWRXのライバルに取って代られたのはまさかのシビックである。
VTECターボで320馬力を叩きだし、トップエンドではEJ20に勝るピックアップを見せるというただのレーシングカー。
是非とも走ってる所を見たいものですが・・・走らないそうですw
スバル大ちゃんのVリミテッドも何とか突っ取らずに回ってきました。
溺愛してる様なので無理はしないでしょうね・・・大事な事です。
アリストを駆るノリさんも無事到着。
アルテッツァよりは速いって言ってました。
何か道間違えたとか言ってNGOを回ってきてないそう・・・
間違えるって・・・何回来てんだよ!ヽ(`Д´)ノ
まぁ、重量級FRのウンコタイヤなので無理して刺しても保証できないでしょうし・・・
オーナーの山Pはもう充分なくらいお腹がいっぱいなご様子。
まぁ、参加しただけでも立派と言えるクルマだよね。
何もしてない割に随分現場は盛り上がりましたが・・・適当にやってるうちにもう3:30AMと言う時間に。
事故現場撤収という報告も入っていたので、最後に一本みんなで行こうという感じに。
自分で走りたくない奴は、誰かの隣などに乗ってメリーゴーランドは回り始めます。
スバルの大ちゃんが乗りたそうなので、ヲレの隣に乗せることに。
その他、ノリさんが放課後S2の隣に乗ったり、山Pがクネ号に乗ったりとどのクルマもあいのり満席状態。
自分で走らんか~いw
レーサーが自分の後ろに付いてくると言っていたのでさっさと出ずに待ってたり、NGO入り口まで流したりしていましたがなかなか来ないので、もういいやと突っ込みます。
ブレーキに問題がありそうだったレーサーのGRB。
幾らアジパシで使うような本気の車両とは言っても、不具合でブレーキ踏み抜けちゃうようじゃ流石については来られないだろうしな・・・
そんなの関係ねぇ!って位の戦闘力があるなら途中で追いついてくる位の待ち時間は取ったつもりだけど・・・とにかく誰も来ないので後ろの状況がよく判らない。
誰かと走りたかったんだけど・・・行ってしまおう。
スバルの大ちゃんは隣に乗せるのはおろか、一緒に走りに来ること自体が初めてである。
NGOでヲレの隣だなんてきっと恐ろしいだろうな・・・
「何があっても保証は出来ませんが・・・路面もヤバイので刺すほど攻めないからさ。」
「はい、宜しくお願いします。」
誠実な青年だが、ウチより大きな子供の居る二児の父親である。
元々GC8などで峠に通ったりしていたようだけど、結婚して子供も増え、BHレガシーに乗り換えていた。
ヲレのブログなどを読んで触発され、GCを買い戻したようなことを言っていました・・・。
まぁ・・・ぶっちゃけ子供二人くらいだったら、GC8で充分だよね。
(キャンプが若干苦しいけど)
以前タイミングベルトの張替えなどを手伝ったりしてあげたことがあるが、割と自分で色々とやるみたい。
自分でやれりゃ金が掛からないからね、関心関心。
NGOに入る手前から隣で身体がこわばってる感じが伝わってくる。
声にならない声を発しているのが判る。
ふーむ・・・なるほど。
こりゃNGOに入ったら死んじゃうかもしれないな。
自分は、ブラインドコーナーの多い林道の様なコースでは、パチンと切り替えてドリフトメインの走り方になる。
ストレートが短かったら殆どリヤは収束しないと思う。
流して流して、流した中でも、一番タイヤが食う所を探しながらステアリングを切っていく。
クリップをオーバー姿勢でクリヤしながら、極力ステアリングを真っすぐにしてアクセルを踏んでいく。
フロントLSDが締結力を増し、スライドしながらもグイグイと引っ張っていくと、ドライブシャフトがきしきしと音を立ててフロントホイールへアウトプットしてゆく。
インプレッサと言うクルマはこういうコーナリングの一連の挙動がとても素直と言うか、掴みやすいというか感じ取りやすいクルマだなと思う。
自分のGC8はSTⅰのRAですから、元々DCCDと機械式のLSD以外は何も付いていない。
ローンチコントロールは愚か、トラクションコントロールもABSすらない。
今は、ESPと言ってブレーキやデフ、エンジン回転数を統合制御してヨーを意図的に作って曲げてくれたり抑えてくれたりするクルマもある。
そんな折に、ABSのトーンホイールすらないのだw
だからこそ、限りなくソリッドで判りやすいクルマだなと思う。
全ては右足と、ステアリングを回す手の感覚に掛かっている。
最新鋭の機能とデバイスが色々付いていたって、結局のところそれで走れている訳ではない。
全ては根本的なドライバーの操作を僅かに補助しているだけの事に過ぎないのだ。
そこら辺の微妙な感覚を限界まで掴みやすくするために、自分は靴を脱いで裸足で運転したりする。
普段はレーシングブーツまでは履きませんが、極力かかとに斜めカットの入った底の薄い靴を選ぶようにしていますが、裸足には敵わない。
自動車の運転と言う観点から見たら、あまり感心できない事かもしれませんが・・・逆に自分にとっての事故しない為の最善策が裸足でのペダルワークとなっています。
ちょっと特殊かな?
ここ数年運動会では、自分のGCはマシントラブルが続発し、全開で走れないなどの消化不良が続いていたので、それを取り返すかのように振り回してきました。
シムスのエキマニとフロントパイプから絞り出されるEJ20Kの咆哮は高回転で甲高く響き、クルマが軽くなったかのようなピックアップの良さを見せてくれる。
低めの気温も後押しして、かなりパワーが出ている感じである。
ナンカンのNS2Rでは4WDでも掻き切れない程だ。
昨年末の排気系の機関改修から、きちんと走るのは初めてと言った感じなので、レーサーをきちんと待っても良かったが、単独で色々試しながらマシンと対話をしたかったというのが正直な所である。
隣の大ちゃんのことはもう殆ど忘れてしまっていた。
タイヤはお世辞にもいいとは言えないが刺すかもしれない程バランスは悪くない。
ちゃんとコントロールできる。
結構狙った通りの動きをしてくれる。
フロントにヘリカルのLSD辺りが入っていれば、DCCDがフリーでも全く不満が無いな。
今までグリグリを無駄に弄り回してただけかw
初心に還ってAE86でバチバチにやっていたあの頃を思い出す。
あの不安定なマシンに比べたら、DCCDなんか無くても、なんて安全無比なクルマなんだろう。
最新鋭の電子デバイスなんて、人間を退化させるだけで何の恩恵もないな。
ヲレは下手になっていると感じる。
色々選べるとやたらと拘りたくなるのが人間ではありますが、実際は大して変わりゃしないんだよ。
さっきのレジェンドじゃないけれど、結局は腕で勝負。
それがクルマの世界だぜ。
頂上付近のドリフト会場は既に撤収、ほぼオールクリヤーで回ってきました。
下りセクションは余りに両脇の草が茂り過ぎていてブラインドのインフォメーションが全くない状態。
そこそこで下りましょ。
「どうだった?みんなは余りに何も参考にならないって言うんだけど・・・。」
「・・・とにかく凄く楽しかったです!」
楽しかったか、そりゃ良かった・・・(汗