土曜日の仕事の予定が急遽なくなったので、イプ太郎の足回りを夏用に戻してました。
大した作業ではないが、点検しながら丁寧に作業するとしっかり2時間位掛かるので、ちょっと億劫になってきたな。
今回は雪山たった一発の為だけに純正サスに戻した事になるが、ハッキリ言って無駄であった。
まぁ、一発で終わると判っていたら換えなかったと思うけれど、スタビだけ純正に戻せば全然走れるんでね・・
冬の秋田入りが確実で、シーズン3回行けるならサス交換の手間も全然元が取れるけれど、誤爆覚悟の一発のみでは採算が合わない。
昨年度から損益通算してもマイナスである。
もう少し考えないといかんな。
サスキットを交換し、スタビライザーもクスコに戻します。
何十回繰り返したか判らん下らない作業であるw
ハッキリ言ってタイヤが写真のようにクソだったらサスもスタビも全て純正の方が速く走れます。
でも年末に組み直したLSDは丁度いい位だな。
突っ張らないけどしっかり効いている。
鬼のタイヤ組んだらちょっと弱いか?
まぁ、無駄だの下らないだの言いながらも、作業機会を定期的につくらないとまともな点検なんてしないんでね、ちょうどいいのかも知れないけど。
もう齢が歳なんでね、仕事から帰ったらデフ降ろしてタイミングベルト換えて・・・なんて昔みたいな根性がない。
最近は疲れると目が良く見えないからさ、タイヤハウスに頭突っ込んでもどこにもピントが合わないんだよ。
最小の焦点距離が大きくなってしまって、何も見えていない。。
老眼なんだよね。。。
大昔にも紹介したことがある車載用の工具箱。
25年くらい前に買ってハチロク時代からクルマに積んでいた品である。
リングスターの定番商品で、今でも全く同じ形のまま売られている。
サイズが丁度いいんだよね、
工具パンパンだと20キロ位あるので、重量バランス考えてリヤシートの左側の足元に置いているんだけど、ガチャガチャと動かないピッタリサイズなのがいい。
オプションのステッカーとか懐かしいですね。
昔は、走り屋系の雑誌とかを刊行されている限りの物を全て購入していた。
CARBOYにOPTION、OPTION2、BMにドリ天にホットバージョンとか、オートワークスも内容がマニアックだった。
とにかく知識が財産という考え方だったので、内容が偏った下らない雑誌と判っていつつも、ほんの1ページでも興味深い記事があるならばと、いろんな雑誌を読み漁った。
整備し始めの頃はオートメカニックなんかも購読していたが、2年で内容が一巡する事が判り、切り口の新しいものだけを選んで買うようになったり、
まぁ兎に角、雑誌という物が基本的に好きだったんだよね。
写真と活字が好き、それは今も変わらないか。
殆どのメカニカル整備はこれで事足りる位の内容。
あれが無いとかこれが必要とか思ったものを、その都度一つづつ買い足して行った四半世紀の集大成といっていい。
入る量が限られていて、本当に必要な物しか入れていないので、何かが無くてもすぐに判る。
万が一クルマが盗まれる事があったとして困るのは、この工具箱が無くなる事である。
工具箱だけ返せば許す。
(じゃあ積むなよ)
夕方から妻と子供たちは友達の家に遊びに行くというので、置いていかれるだ い。
・・さてどうすっか。
足も戻したし、試運転がてらちょっとぐるぐるとしてこようかな、という思いもあり、クネに電話。
「おい、この後ヒマか?」
「おうだいちゃんか、もうベロベロだよ~。」
「てことはヒマだな、久々にちょっと顔出すからよ。」
「おういいぜ~いつでも来いよ~。」
「あと一時間位で行くわ。」
途中裏山のヤマザクラに立ち寄る。
数日前はつぼみだったのが、もう満開になっていた。
この桜は枝振りが大きく見えるが、向かって左がヤマザクラ、右側がソメイヨシノである。
それにしても今年は早いな。
来週末は染井も満開だろうが、始業式までは持たないかも知れないなぁ。
久々のクネガレ風景。
令和になって初かも知れないな。
15年前からクルマも構図も全く変わってねえw
不思議なもんでね、こうやって同じ場所に座って同じ車を前にしているってだけで、10年も15年も経ったって実感がない。
ここでエンジン降ろしたり、デフばらしたり、板金塗装したり・・・
あれはいつだったかなと調べると10年前だとか12年前だとかになるんだけど、ついこの間の事のような気がする。
やってる事が全く変わってないから、3年前も10年前も同じなのである。
クネとの談話でよく出る話なのだが、
これまで沢山の人たちと関わっていろんな人たちと一緒に走ってきた、遊んできた。
でもみんな通り過ぎるだけで殆どの人が残っていない。
ヲレたちは15年前も今も、クルマもモチベーションも何も変わらずにこうしてここに居るのに、他の皆は案外そうでもない。
その違いって一体何なんだろうねみたいな話。
クネの家の向かいのマンションのオデッセーか何かは洗車の度にホイールを外して裏側まで洗い、しょっちゅうポリッシャーで磨いているんだとか・・・
そんな道路向こうの駐車場をクネが細い目で眺めている。
新型のセレナか何かから家族連れが降りてこようとしている。
「みんな一体何が楽しくて生きているんだろうね。」
「そりゃあ、みんな人それぞれだろうよ。」
「俺だったら、こんな川崎で高い駐車場代払ってまで新車のミニバン乗ろうと思わない。」
もう何杯目か判らないハイボールを啜りながらクネが見下すように呟く。
「それも人それぞれだろうよ。」
「こんだけ駅近で移動に何の不自由もないエリアで、俺だったら移動だけのクルマなんて要らないよ。」
「殆どの人がそう思ってるだろうけど、それでも好きだから乗るんじゃない?」
「好きかなぁ、洗車もしてない人なんかなんなの。」
「クルマって物の見方が違うんだと思うよ、ヲレとかクネなんかはクルマと言うよりはやりたい遊び用のツールとしてしか見ていないから、ラジコンとかと一緒だけど、他の人は三種の神器じゃないけどさ、家庭に絶対必要なライフラインに見栄を貼り付けたような感覚なんじゃないのかな。」
ヲレたちはラジコンしないならラジコンカーは別に要らないのである。
クルマって物のスタート地点が違うのかも知れない。
普通の人にとってのクルマは「生活に便利な物」から始まってるから、コストに合わないなら排除されるべきものである。
都心部では駐車場代が月に2万も3万もするのに、400万も500万も払って新車のミニバンを買うという事には相当の理由が無いと成立しないだろうと、
そこの矛盾にクネは納得が出来ないのだろう。
皆が皆そうではないだろうが、
殆どの人にとってクルマ遊びなんてのは、若いときにしか出来ない放蕩の趣味みたいなもので、それが「走り」なんて事になれば、無責任の極みである。
普通に生きていれば、社会的責任とか人生の義務みたいなものに押し負けて何れ離れていく。
普通は辞めていくものなのだ。
なぜ俺たちがいつまでも辞めないで続けられているか、などとどれだけ力説したところで、如何に俺達が無責任かを説明するようなものである。
ヲレやクネは、ラジコンやオートバイの延長線がクルマまで来てしまっただけで、「これで走りたい」という只の趣味である。
それが無いと出来ない趣味になってしまったから、仕方なく維持している。
「仕方ない」と思っているのはクルマってだけで無駄に高くつくからである。
たかが趣味のラジコンに何万も何十万も払うのは馬鹿らしいではないか。
だから出来るだけ安く遊ぼうとする。
「お金が掛かったら負けだ」みたいな信念のようなものすらある。
俺達のコストに対する厳しさは、
社会的責任の放棄に対するせめてもの贖罪意識なのかもしれないw
あともう一つ言うと、
本当の趣味っていうのは、どこかアートに通じる所があって、絵を描く事と同じで、スケッチブックとクーピーがあれば何でも表現できるのではないかという無限大の可能性に対する挑戦である。
それはクルマに置き換えても全く同じで、
今ある最低限の物を使って、あとは工夫と技術でどれだけの事が出来るかと言う事を考えること自体がが楽しいのだ。
だから、簡単に高くていい物を買って済ませてしまうという事は、単に挑戦する心や自分の可能性の放棄であり、結果だけを追求した詰まらない選択なのである。
愉しさや、大切な事というものは、結果ではなくて過程にあるのだ。
そんなストイックな目線でクルマに乗っている変な奴はほんの一握りしかいないだろうけど、自分たちの本当のクルマの楽しさを語るとしたらそんな所だろう。
これだけクルマ遊びを神髄で追求してきたヲレ達でさえ、
クルマという物にこんなにもお金を使わないで来たのに、
クルマが好きだからと400万も500万もクルマに払ってる人たちが、週末にただただ磨いているだけっていう風景を滑稽に感じている。
というハナシなのである。
全く余計なお世話だし、価値基準が違うから倒錯なんだけど、
元々、出物のセコハンで買ってきたようなクルマを勿体ない勿体ないと言いながら20年とか乗ろうとしている輩ですからね。
こっちがおかしいだけなのかも知れないが。
まぁ、要するに、もうちょっと遊ばねえのかよ。
と、クネは言いたいのだろう。
我儘大臣の考えそうな事である。
このまま駄弁ってると何もしないで帰りそうなのでちょっと触ってくか。
右前からの足回りの異音が気になっているという。
段差とか、ハンドルの切り始めでパキパキと音がするらしい。
ショックかスタビリンクかもな~なんて言ってて、
先日、ショックは夏用に戻したんだけど特に変わらずで、スタビリンクも交換してみようか・・と言う事になった。
このあいだは、他の作業の合間でクネの足回り交換をやっていたから、ちゃんと見てはいなかったんだけど、そんなに酷いならちゃんと見てみるか。
(忙しいと作業しながらもちゃんと見ていない)
こういう物はしっかり意識して点検すれば、だいたい判るもんである。
準備されていたスタビリンクは、交換はしてみたがどうもこれじゃないという感じがする・・・外した物は、ヘタってこそいるものの、音が出るほど損傷している感じはしないのだ。
絶対これじゃない。
左前は仔細に点検してみたが特におかしい所はない。
そして右側に新品のスタビリンクを付け乍ら、あちこち揺すってみると・・・
あっ!
ロアアームの付け根がガタガタだ!
去年ヲレのGCでも起きていた症状と同じである。
ブッシュがぐるっと一周切れて、何処にも繋がっていないという状態なので、ハンドルを切る度にガタガタと足回りが動いてしまう。
ヲレのGCも右前であった。
15年以上同じような使い方をしていると、GCにせよGDBにせよ同じような壊れ方をするものなんだな・・・。
部品も無いしどうにもならんな。
先日新品のディレッツァ入れてどっかを爆走してきたらしいけど、これじゃ真っすぐ走らなかっただろw
取り敢えずブッシュ打ち替えは確定。
「適当に部品買っとけよ」と言いながら、夜も遅いんで撤収。
夜中の街道をまあまあぶっ飛ばして帰ってしまう。
決めてばーんと走りに行くのも楽しんだけどね、みんなで遊んだ後に撤収してひとりでそこそこすっ飛ばして帰るってのが何故か一番楽しかったりする。
走るのはサーキットで、街乗りは一般車より大人しく紳士的に・・・
なんてよく言うけどさ、ホントかよとヲレは思う。
ヲレは何処を走っていても一緒だから・・・
馬鹿みたいに空ぶかししたり、周りが不快に思うような割り込みや蛇行運転はしないように努めてはいるけど、特別紳士的かと言われたらまず違う。
歩行者とか子供とかは極度に気にするし、運転が不慣れそうなドライバーには道を譲るし、自分が思いつく限りの思いやりは見せたい。
でも、DQNドライバーの意地悪には意地悪で返すし、アホみたいにトロトロ走っているクルマは間髪入れずに抜いていく。
抜けずに無駄に信号に捕まると、「クソがぁ~、ぐずぐずするんじゃねえよ!」などと口汚く罵っている。
やはりクズなのである。
免許取って走り始めてから25年間、クズで通してきてしまったな・・・。
最近はドラレコ監視社会になってしまい、私設警察がウロウロ。
気を付けないとな。。
夜桜が騒ぐ~