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2018年12月30日 イイね!

年末整備ダイジェスト【GC8】

年末整備ダイジェスト【GC8】年も明けまして後出しにはなりますが、暮れのGCの整備内容をブログでまとめておこうと思います。

GCは年末にかけて色々と問題を抱えていたので、最低でも秋田に帰省出来る状態にしておかないといけない・・・往復1200キロ現地雪道300キロ強。

豪雪地、深夜の山間部でのトラブルは命の危険すらあります。

先だってからのDCCDの機能停止状態も何とかはしたいんですが、これはスノーアタックでの戦闘力の問題だけであり、雪道自体は何の問題もなく走れます。
それよりも、つい先日より後ろ回りの駆動系よりカチャカチャと音が出るようになり、これをまず何とかしたい所。
音はスロットルと連動しており、コーナーを曲がった後などにも音が大きくなるような症状。

アクセルONによる駆動系正転負荷時にのみ、カキンカキンとか、コツコツコツというような大きめの金属音が鳴るようになりました。


きっかけがありまして、GCを通勤に使っていた日の帰り道。
近所のちん寒スポット的な、高低差の大きいジャンプポイントみたいなのがあるんですが、ここをいかにきれいにクリアするか・・・みたいな事をいつも意識しながら通過する訳です。

タイヤが路面から離れるほどではないですが、サスペンション四輪が伸び切る位の飛び出しをして、タイヤがフェンダーに当たったり、マフラーが路面に擦るようなこともなく、四輪を同時にフルバンプさせて走り抜ける・・・というような感じの事なんですが、着地後にアクセルの開け方が悪いと乱れたりするので、舐めてはいけないw

まぁ、通勤路で何してんだよという話ですが・・・
ある日の帰り道で、ジャンプ飛び出し前のヨーの掛け方があまり良くなかったからか、やや左から着地するような按配となった。

片輪着地をすると、かなり深くサスペンションが仕事をすることになる。

それでも無難にまとめて走り去る訳だけど、なんとなく嫌な感じがする。
キンキンキンとか、コツコツコツと下の方から音がする。

初見ではマフラーか何かが、ボディに当たるようになってしまったような・・・
すぐ家なので、降りて下回りを少し見てみて、マフラーの出口を蹴っ飛ばしたりしてみる。
うーん、特にいつもと変わりはないな・・・


しかし、翌朝も相変わらず音がするわけ。
カキンカキンというような金属音。
少し知っている人ならチャタリングに近い音に聞こえる。

初めは不定期なので、よく判らなかったのだけど、アクセルを開けている時だけだということは限定出来ました。

デフかなぁ・・・と思った。

機械式LSDなので壊れてもフリーになるだけで走れなくなることはない筈。
プレートが割れたり何か事件が起きているのかも知れない。
でも・・・デフなら、回転差が生じたときに音が出るんじゃないのかな?

それが真っすぐ走っていても音が出る。

何となく釈然としないが。





リヤデフは前回OHから何だかんだ4~5年は開けてない。

効きもかなり落ち込んでしまっているし、リングギヤのバックラッシュがかなり大きくなってきているので、ローギヤ走行時でのアクセルONOFFでのスナッチが大きく、不愉快だった。
どの道近々開けようとは思っていた所である。


「オイルがきれいだな・・・」

こうやってオイルを排出する時に殆どの真理は見て取れる。
リヤデフオイルなんて2年に一回位しか換えてないので、それでこのきれいさは何もトラブっていない証拠である。
あんなガチャガチャ音が出るような事件が起きていたら、オイル真っ黒の鉄片だらけみたいなのを期待していたんだけど・・・皆無である。

バラす前からもう違うような気がしましたが、どの道やりたかった作業をやってしまいます。



久々に降ろしたリヤデフR180。
プラグからオイルが噴出していて汚い事この上ない。

これは、LSDの中のプレートが激しい摩擦摺動を繰り返すことによる発熱が原因である。
トルセンやヘリカルではあまりならない。


マフラーの干渉や、ハブガタ、プロペラシャフトのユニバーサルとか、ドライブシャフトもさっと点検してみるものの、不具合は発見できない。

やっぱりデフなんだろうか。





直ぐに分解に掛かる。

歯当たりはそれほど悪くないけど、やはりややヒール当たりではある。
シングルの140番がべっとりと絡みついたまま落ちてこない。


一発目で粗方決めたいので、バラす前にバックラッシュを計測しておきます。


0.2ミリ(200ミクロン)以上にまで広がっています。

基準値は0.08~0.09ミリ位だったと思います。
自分の組み込み時でも0.1ミリは超えてなかったと思うのでかなり広がっていますね。
バックラッシュが広がるとどんどんヒール当たり(当たり面の腹ではなく先端に近い方での接触)になっていって、当たり面が小さくなることでギヤが舐めてしまったり、オンオフのインパクトで割れてしまったりとデフブローを招きます。

走り方が熱い人は定期的に調整したい部分ですね。



LSDを分解していきます。

まず、目視では一切不具合が見られませんw
この時点で音の原因がデフでないことが確認出来ました。。

気を取り直して作業を進めます。

純正機械式ですが、きちんと調整すると結構イイ仕事をしてくれます。
計12枚のクラッチ板が入っており、LSDのケースと一緒に回転する外爪プレートと、ドライブシャフトと同軸を成す内爪ディスクが互い違いに入っています。

ノーマルの工場出荷状態だと、全てを交互にせず、ディスクとプレートをただ重ねて摩擦面を減らしたりして効きを意図的に落として市場に出しているので、調整しないと本来の能力を発揮できません。

これまでバラしたノーマルの機械式の殆どが、わざと効きを落とす組み方をしてありました。

それだけ多くの一般ユーザーに於いては、
LSDの恩恵云々よりも、チャタリング音や、曲がりにくさに対するクレームが勝るということなのである。
そんなもんである。



片側の外側から

スプリングプレート  1.85
スプリングディスク  1.70
フリクションプレート  1.70
フリクションディスク  1.90
フリクションプレート  1.60 →1.80
フリクションディスク  1.70

という構成に組み換えました。
プレッシャーリングを挟んで左右で2枚を1.80ミリに入れ替えたので合計0.4ミリ厚みが増すことになります。

こういった部品はSTiから出ているリペアキットを主に使うのですが、R180は日産ライセンスのコンポーネンツなので、ニスモの部品でも補修できます。
自分が使っている1.70のスプリングディスクや、1.90のフリクションディスクは、ニスモの部品です。


目標値に必要な部品が判っているなら、ニスモや日産純正部品でディスクを数枚買う方が遥かに安く済むと思います。

注意すべきことは、ケース内の内寸を超えない範囲でしか厚みを増やせない事と、増やし過ぎてもただのロックデフになるなど極端に使いづらいデフになります。

内寸に収まる範囲の構成の遊びの範囲をスプリングプレートなどの張力が埋めています。
スプリングの強さがイニシャルトルクを決めますが、ロック力は内寸の遊びの少なさなので、イニシャルトルクとロック力はイコールではありません。

ドリフトしまくる人は、イニシャルトルクが高い方が振り返しなどがしやすいのでスプリングを強めに組むことをお勧めしますが、普段使いでバキバキと凄いです。
たまにサーキットや峠でグリップ走行がメインのひとは、厚みは増やしつつスプリングは弱めという組み方がいいかなと思います。

自分はスプリングディスクという通常は入っていない内爪の反り板を入れているのと、スプリングプレート(外爪)も1.70から1.85という強い奴に変えているので、かなりバキバキ仕様です。
あまりお勧めはしませんw

通常はスプリングプレートが左右で一枚づつ入っていれば充分だと思います。
ノーマルでもこの構成です。


サイドベアリングなどにも損傷は見られませんのでそのまま続投。
リングギヤを取り付けして機械式LSDの調整はおしまいです。



あとはバックラッシュの調整となります。
リングギヤのバックラッシュ(リングギヤとピニオンギヤの隙間)は、基本的に狭めるか広げるかしか弄らないので、デフケースとベアリングフォルダーの間のシムの厚みで調整します。

左右のガタツキが無いのであれば、左右のシムの合計の厚みは変えずにどちらかを減らした分だけ反対側を増やします。


今回の調整は0.20ミリ以上ある隙間を0.09ミリ辺りまで狭めたい。
自分の経験上、シムの厚みを0.2ミリ程動かすと、バックラッシュは0.1ミリ程度動きます。

左が0.6ミリ 右が1.0ミリという構成でしたので、
シムの組み合わせを変えて、左が0.4ミリ 右が1.2ミリになるようにします。


これで約0.09ミリ程のバックラッシュとなりました。
一発で目標値ですw

最初に測っておかないと、一度組んで値を見ないといけないので二度手間です。
LSDのオーバーホール位では値は変わらないので、分解前に一度見ておきましょう。


後はフタをしてデフの調整は終わりです。

随分前に作っておいた鏡面磨きデフカバー。
この際付け替えようと引っ張り出してきましたが、クリヤを吹いているのに腐食が進んでくすんでしまった・・・。(まぁ、多分5年は経っています)
よく、古いアルミホイールなんかを磨いて塗装しても後で剥がれたり、塗装が浮いたりしてしまうことがあるんだけど、一度表面が酸化しだすと、塗装をしてもなかなか止められないんだね。

こういうのを見るとよく判る。


でも付けるw



前回いつ替えたか覚えていないようなオイルシールも、何故か家にはいっぱい新品が余ってるので交換。(多分替えようと思って準備するけれど、面倒くさがって替えない事が多いんだと思う)


日が暮れたので寒い・・・寒すぎてオイルが硬く、ポンプが全く吸えないのでガストーチで炙ります。
当然缶には火気厳禁とありますw

GCのリヤデフオイルの規定量は0.9リットルですが、前下がりでジャッキアップしている事と、鏡面デフカバーの内側を極限まで肉抜き加工したのでその分オイルは多めに入ります。
1リットル缶が全て入っても溢れてきませんでした。



オイルを入れて各部締め付けを確認して・・・とやってる時に「何やってんすか~。」とマッキー登場。
黒いサンバーで乗り付けてきました。



「何だよ~久々じゃねえか・・・春以来だな。」

「いや~、超忙しかったんで、個人的な事は何も出来なかったんですよ~。」

「そうか~、仕事で忙しいのはいい事だけどな。」

「ホント仕事して帰って寝るだけの日々だけだったんで。」

「GC降りるかも的な噂も聞いていたけどどうなんだ?」

「まぁ、ストックカーはバラシて処分しちゃいますけど、メインカーはまだですね。」

「まだ乗る?」

「でも判んないですね、GCじゃなくてもいいかなとは思ってます・・レガシーを買おうかと。」

「まぁ、走らないならレガシーの方がいいわなw」



数少ないGC仲間がどんどん減っていく中、
その筆頭格であるマッキーが降りるんじゃないかという噂があった。

乗るも降りるも自由な世界ですが、我々のようにボロイマシンを直し直し乗っている輩にとっては、彼の様なスーパープライベーターの作業日記は大いに参考になっていた。
そして、弄れるだけでなく人一倍走れる存在であることも大きい。

その辺の大して走れない連中のパーツインプレほど参考にならないというか、無意味なものは無い。
あるパーツを付けました、デフを調整しました、タイヤを換えました、そういった作業内容が実際走りにどれだけ効果があったか、意味が無かったか、そういったことを指折りのドライビングセンスで実況してくれる事ほどありがたいことはない。

そういった観点で、マッキーは非常に近い存在だった。


それでもね、なかなか一緒に走りに行くチャンスがなかったり、すれ違いの日々は続く。

普通は・・・その比類なきセンスも、披露する場面が無ければ不毛だと感じるだろう。
自分一人だけでやることの詰まらなさは、ヲレが一番よく判っている。


なかなかあいつと遊んでやれる奴は居ない。

差し出がましい事かも知れないが、ヲレなんかがマメに遊んでやれなかったら、その能力を存分に発揮したり、共有しあう場面が無い筈だ。


もう少し待ってくれよ・・・と心の中では思ってはいるが、ぐっとこらえる。

そこには何の約束も出来はしない。


こちらはもっともっと長い目で判断していくしかない。

マッキー位多方面にてセンスがある奴は、何をやっても大成するだろうから、クルマも単にその一つ何だろうとは思う。
忙しければ携わってる時間がないから、どんどん疎遠になるのは仕方がない。
色々と理由を付けて、一度は扉を閉めるかも知れないが、

でも多分、また戻ってくる。
あいつは完全に辞められるようなタマじゃない。

何か自分で考えている個人的な責任をある程度果たした頃にまた、ひょっこり戻ってくるんじゃないかなと思っている。

ヲレはそう考えている。


「少し時間に余裕が出来たら、飯にでも一緒に行こうぜ。」

「そうですね。」


そういうと、マッキーは帰っていった。
つむじ風の様な男だなと思った。


買い物を頼まれていたので、試運転がてら走り出すものの・・・駆動系のチキチキ音は全く直っていない・・・そして、プロペラシャフトとリヤデフのボルトナットを本締めしていない事をぼんやり思い出す。

慌ててクルマ通りの少ない路肩に停めて、「ちくしょう・・」とかいいながらパンタでジャッキアップして締め直す。


取り敢えず駆動系の異音は直らなかった。



その後、また一週間ほど通勤に使いつつ異音の様子を伺う。
少しづつ音が変わっていっている。

初めはカキンとかコツンとか、引っかかるような金属音だったのが角が取れてきたような音になったのと、不定期だった発音がずっとなるようになった。
少しくぐもった感じでゴンゴンゴンと言う感じ。

そして、左後ろからタイヤの回転に比例している音だと言うことが判った。


「ドライブシャフトだな…。」

ほぼほぼ確信である。
ハブベアリングという感じの音ではない。

デフブッシュが死にすぎて、キャリヤが暴れてどこかが干渉しているんじゃないかという懸念もあったが、まぁ、音的には駆動系なのは間違いなさそうだし、プロペラシャフトにしては周期が遅すぎる。

リヤデフでないならドラシャしかない。

もう年末なので、必要なものは今買わないと何が駄目でも部品は入らない。
可能性があるものは全て準備しておかなければいけない。

リヤのドライブシャフトは確かストックがあった筈なので、新品のブーツやグリス、リヤデフメンバーの強化スペーサーと、一応プロペラシャフトも中古を買っておこう。

これで何とかなるはず。



恐らく、15年近く水道メーターボックスの中で寝かした今は亡きヴァージョンⅢの忘れ形見である。

実はGC8は2台目だと言う経緯がある。
最初のインプレッサはD型のSTi RAであったが、悲運の貰い事故により僅か半年で廃車になっているのである。
まぁ、この話は長くなるのでいずれどこかで。


こんな風に、十何年越しに出番を待っているような部品をまだまだ多くストックしている。
10年も20年も乗っていればどんな部品でも駄目になる。

然るべくして出番が訪れただけの事だが・・・


酔狂な話だと自分でも思う。



心配だったのはデフやハブへの挿入部の錆などだが、思った程ではないね。
少し磨けば問題なさそうだ。

すっかり硬くなっているブーツはきっと直ぐに切れてしまうと思うので、
グリスを入れ替えて新品ブーツで組み直して使おう。


という訳で・・ちょっと掃除してシコシコ磨いて~


新しいブーツで組み直しました。
中のグリースもすっかり硬くなっていてカスカスだったので、そのまま使ってもすぐ駄目になったでしょうね。

今ついているドラシャも割と最近ブーツが切れたので組み直したばかりだったのだけど、それでもダメになっちゃったんだね・・・
ヲレの下で15年間、峠にサーキットにジムカーナに雪山に、ガチガチのLSDでめちゃくちゃにドリフトしまくって23万キロ。

逆によく持ったなという所か。。





あとはついでにクタクタのリヤデフマウントを何とかしたい。
リヤデフが暴れすぎて、フルブレーキング時にごっとん!と後ろからどつかれるような音がする。

そして、異音原因の捜索中に取った動画を見て、何か対策しないとなと。


カタカタ音は実際はドライブシャフトだと思いますが、リヤデフの振動ともかなりリンクしているので判りにくい・・・しかし、ここまで動いてると思わなかったですね。


純正のリヤデフマウントブッシュは既に単品供給が終了・・リヤデフマウントアセンブリでしか購入できません。
STIのアフターパーツは判らないですけど、高そうだし打ち替え面倒くさそうだしで



コイツを購入。


ドリ車かよ・・・

ほぼほぼリジッドなのでうるさくなりそうだけど、取り敢えず暴れるリヤデフは抑え込めるはず。
時間がない事と、先ずは原因究明が先決という考えの下、一度付けてみます。


一度浮かせて間に挟むだけ・・・何て簡単なんだ。



全く動かなくなったw

リヤデフマウントの後ろ側のブッシュを固定するスペーサーもありましたが、やりすぎっぽいのでやめました。
準備していたプロペラシャフトは今回は換えなくていいな。



後はスタッドレスに換装し、スタビをノーマルに戻します。

本当はDCCDの改修と、GDBスプリングのカット流用をしようと思っていましたが、時間が無いので割愛。
ただ、DCCDに関しては少しおかしいですね。
以前コメント欄にてアドバイスのあったウインカーランプ接続も試しましたがやはりエラー表示は消えず、中間ハーネスやユニットの可能性も出てきました。

じゃあ、DCCDは大丈夫なのかと、汎用リレーで直接12Vを入れてもDCCDはロックせず。
DCCDの配線不具合から飛び火してユニットも壊れちゃったのかも知れませんし、もしくはその逆かも知れません。

ヒューズは入っているけど、ユニットより上流だからね・・・


DCCDの配線修理後、ユニットも交換してみてダメならもうコントロールユニットを別で作った方が早そうです。
適当な調光器で多少弄れればそれでいいやw



スタッドレスタイヤは5本準備してまして、応急用タイヤもスタッドレスの物に付け替えます。
わざわざ費用かけて遠征してつまらないパンクで走れなかったらキツイからね・・・。

前回交換時に一番山がある奴を純正ホイールに履かせています。


あとは雪かきのブラシと、遠征用エマージェンシーセット(エアフロ・セルモーター・燃料ポンプ・ドライブベルト)を搭載して準備完了。


これで雪の秋田帰省、走行1500キロに備えます。


alt秋田の記事はまた後日





Posted at 2019/01/08 06:30:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2018年12月02日 イイね!

走り納め会2018エキスパートクラス【後編】

走り納め会2018エキスパートクラス【後編】もうクネとは20年近く一緒に走っているので、お互いの事はよく判っている。

走りに関してはテクニックに殆ど差はない。
どっちが速くてもフィジカルというか、メンタルとか人間の方のコンディションの差である。
最近のクネの走りがショボいのは、単純に”やらなくなった”だけである。


家族が増え、齢を重ねていくという事は、責任とメンツがどんどん増えていくということである。
くだらないとは思うが、そういうものなのだ。
夜なんか老眼でもう良く見えなくなってきている。

どんどん難しくなってきているのだ。


よく辞めないな~と思う位である。

でもね、それだけクルマが好きだって事なんだろうね。
要するにそれでも辞めないんだから。

ヲレの方がほんの少し責任感がないから差が付いているだけなのだ。


だから、つまらないプライドを捨てて、
敢えて苛烈な一線から外れた所に自分の立ち位置を作って延命を試みている。


先日クネとは電話で間抜けな会談をしている。


「もうぶっちゃけ85%位でしか走れないよな・・・。」

「スクランブルモードで一瞬100まで持ってくだけで、ほんの数秒だな。」

「もう壊したくないしな・・・」

「ヲレなんかエンジンが壊れそうでよ、どうしても抑えちまう。」

「そもそもGが耐えられない。」

「例えば95%と100%との差は結構でかいし、掛かるコストとリスクが飛躍的に跳ね上がる。」

「最後の数パーセントを詰めると掛かる負担が3倍くらいになる。」

「合わないな~。」



などなど言語道断であるw

コスパで話をするようになったらもうアスリートでも何でもないんだけど・・・
ぶっちゃけ85%で低空飛行していてもその辺の小僧に負けることはないだろうし、たまにガッツとセンスのある生意気な奴が現れても、一瞬100まで持っていってねじ伏せればいいくらいに思っている。
それでも勝てなかったら拍手して「君凄いね!」って言えるようになっている。

もう散々走ってきて、勝った負けた死ぬかと思ったとやってきているので、どっちだっていいのである。


情熱があるとどうしてもゼロか100かで話を考えてしまう。

これで勝てなかったらもうやる意味ないな・・・とか、プライドがもの凄い。
スポンサーくっつけて走るプロならそれは必要だが、公道のプレーヤーには必要ないだろう。
好きなクルマを続けられればいいのである。


勝ったって負けたってどっちだっていい、そりゃ競って勝てりゃ嬉しいだろうけど、
負けたら負けたで学ぶことがある。
それで何か工夫して「次はやってやるぜ」ってやるのが面白いのだ。


その辺のバランスの上手い所が、だいたい85%位なのである。
(ここでの85%とはクルマとモチベーションの両方を相対的に評価した指数である)

だから、100を持ってきてる連中にはやはり勝てないだろう。


追い込み85のままもっと速く走るには、
もっともっといいタイヤとかいいクルマを持ってくるしかないけど・・・
公道ってのはそこまでガツガツ行く舞台じゃないと思う。


今持っているもので、どれだけ楽しめるか・・・ではないだろうか。

そうじゃなきゃ15年もボロいGC8なんかで走ったりしないw



まぁ、これらは一線から退いたオッサンのいい訳であり、
高いモチベーションを維持しつつ、最高のマシンでいい走りを見せてくれる一軍機は必要である。

それこそが峠の花形であり、ビギナーの憧れなのだから。

彼らを目指し、若手が育っていく。
そしてこれからのモータスポーツの世界を牽引する新たなヒーローが生まれていくのだ。

面白いじゃないか。



まぁまぁ上から言っちまったが、概ねそんな所だと思う。


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今回はヤバイ。

現着と同時に入るNGO一本目はいつも、調整なしの普段乗りのサスセッティング。
若干アンダーステアとなるので、進入が苦しくあまり踏めない。

雨ならちょうどいいんだけど、ターマックでは少し厳しい。


後ろからくるレーサーも付かず離れずである。


でも、いつもだったらこの時期はびしょびしょの落ち葉の絨毯状態なのに、からっとしていて枯れ葉もそれほど気にならないレベル。

気温も高すぎず低すぎずで、気持ちよく走れる。

まぁ、こういうきれいに走れるコンディションだと自分は逆に分が悪くなるんですけどね・・・

普通の人が躊躇して抑えるような時に、殆ど変わらないペースを作れるというのが、ヲレやクネの唯一のアドバンテージなのである。

それが雪を走っているドライバーの特筆すべき能力だ。


でも今日は普通のひとはそもそも居ないな・・・一軍機は殆ど雪走ってるし。

テクニックが横並びになってくると、だんだん考え方がズルい方へ寄っていく。
タイヤだけでも少しでもいいものを履くしかないとか、
自分の得意分野と、相手が苦手そうな所が重なるように仕掛けたり、戦略的になっていく。


まぁ、それもテクニックのひとつなのかも知れないけれど、運転だけで追い込んでチャージすることを避けるようになる。

何かあった時に避けられないからね。


どれだけ追い詰められても、自分が守っている最後の一線は超えない。
これは鉄則である。



一本走り切り、前は弄らずにリヤダンパーだけを4段中2から3に上げる。
これだけで、進入時に一気に角度が稼げるようになり、立ち上がりで踏みっきりに出来る。

本当はダンパーを触らずに調整式のリヤスタビライザーを一段硬い方にすればもっとキビキビ旋回出来るんだけど、純正のスタビリンクが何回も折れたので、ダンパーでやることに変えたのだ。


そして2本目。
隣にYuu君を乗せて、レーサーGRBを先行させることにする。

レーサーの隣にはyuu君が連れてきた友達(女性)というのが乗っている。

一本目がショボかったからきっと舐めて掛かってくる。
女の子も乗ってるし千切る気で来るだろう。


・・だが、残念ながらそう簡単な事ではないのだ。


「ちょっと久々に真面目に走らないとレーサーにもyuu君にも悪いな。」

GRBの直管マフラーが鋭い咆哮を上げて猛然と加速してゆく。
触媒もサイレンサーも取っ払ってフルコンで制御している元アジパシ車両は、ロールケージによる重量増をものともせず凄まじい加速を見せる。


最初からいくつかのコーナーは、暖まっていないナンカンNS-2がシュルシュルと音もなくアウト側へ逃げていく。

それでも道幅を目一杯活用して流しながら、軽量だけを武器に何とかGRBの残像を逃がさない。


「くっそ、速ぇ~踏み過ぎなんだよアノヤロー。」


深いヘアピンが連続するセクションでは、フェイントやらリヤタイヤをロックさせて進入する場面も見られた。


「なんだありゃ、サイド引いてんのか。」

自分は180度ターンとジムカーナ以外サイドは使わないので、器用だな~と思った。
流石はラリースト。


先頭にも関わらず強烈なランプポッドで全開で照らしてくれるので、こっちまで進入し易いww

どうにか山頂付近まで逃がすことなく行けましたが、途中でレーサーGRBがハザードにて戦線離脱。


「酔ったかな・・・。」


同乗の女の子がヤバイのかも知れないとyuu君。
あれじゃ酔うだろうな。

仕方が無いので前に出て、3番手の猪さんVABが上がってくる。
よく考えたら普通に付いてきていた。

コイツもヤバい。


レーサーを無理して追いかけたので、フロントタイヤが既に食わなくなっている。
山頂手前のドリフトセクションでは4輪が流れてインに付くことすら難しくなっている。


「せめてフェデラル位履いてれば、この辺はまだ大丈夫なんだけどな・・・。」


久々の超高速戦に、タイヤの重要性を痛感することになった。
そのままトンネルを抜けて下りセクションに移れば何とかなるかな?

軽量GC8の根性見せるぜ!とばかりに攻める急勾配の下り。


右コーナーのガードレールに擦り付ける様に追い込んで行くものの、タイヤ4輪の絶対的なグリップ力をとっくに超えている・・・これ以上は行けないぜ。


ガードレールから少しはみ出している木々がガサガサとGCの側面を撫でていく。

それでも道路上から逸脱しないギリギリのプッシュを最後まで見せたつもりでしたが、猪さんのVABを千切る事叶わず。。。


「速いね・・・。」


思わず呟いてしまったよ。

あのペースに付いてこられるのはレーサーとyuu君くらいのもんだと思っていましたが、ここにもいたか。
一体どうなってるんだよこのパーティーは。


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もうヲレは今日はイイっす。

みたいなw 誰だよ85%とか言ってたのは!



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この晩は聖地は静かでしたね。
前回の様な事故もドリフト祭りもなく、他の走り屋も殆ど居ませんでした。

でも、みかん組が5人くらいで来ていたので、一気に賑やかになりましたね。


なんだか勿体ないので、もう一本行こうかという事になりました。
最後の方になると、それぞれが誰かの隣に乗せて欲しいという話になります。

みかんの弟がクネの横に乗り、yuu君がレーサーの隣に乗り・・・yuu君の連れてきた女の子をまたまたヲレの隣に乗せることに!

何か前にもあったぞこういう事!!!


なんかyuu君が連れてくる子はいつも可愛らしい子が多いな・・・。
ちくしょう、yuu君もベビーフェイスで結果を出すアスリートだからな、オンナが勝手に寄ってくるんだな。

何なんだよ、羨ましいぜ・・・。


しかし勿体ないなぁ・・・こういう奴に限ってアレだからな・・・。
まぁアレは言わないでおこうかw



とにかくこういうシチュエーションをヲレが断ることは全くない。(きっぱり)

久々に妻以外の女性を助手席に乗せる。


「これ何てクルマなんですか?」

「インプレッサだよ、旧いやつだけどね。」

「これもインプレッサなんですね。」

「よくもまぁ、こんな夜中の峠ドライブに連れてきてもらったもんだね・・クルマ好きなのか。」

「免許はオートマ限定で取ってしまったんですが、走ってみたいんです。」



どうも色々と喋ってしまう。

ヲレも黙ってスカしてさえいれば、「何あのひと速いしカッコいい!」とまでは言われないまでも・・・
割と若く見えるし不潔でもない普通のオッサンだろう。

だけど、どうも根掘り葉掘り聞いてしまいたくなる。


ペラペラペラペラうるさいのだ。


結局、ぺったんこ組の発足理由だとか、公道ではこういうことに気を付けろだとか、
聞かれてもいない事をペラペラ話しながら走り、無駄に大振りのドリフトばかりかまして先行させたレーサーには登りで千切られる始末。

お話に集中し過ぎてしまった。。


まぁ、流し気味にしてGを逃がした方が酔わないだろうと思ったんだけどね。

運転で女性を酔わせるようじゃダメだぜレーサー。
アッチで酔わせないと。(ドッチだよw)



そんな感じで、このパターンはいつも下品に終わる事になっているwww




エキスパートばかりだったので、事故もなく無事に終了した走り納め会。

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早めに写真を撮ればよかったんだけど、ちょろちょろ帰っちゃった後になっちゃったな。
今度は全員集まったらまず撮ろう。。何故か腕を組まれていますが何もありません・・・。



だが、こんな風に油断している時に事件は起きる。

妻が起きる前に帰宅したいヲレは、みんなとバイバイして速攻で山を下り、東名に飛び乗る。


程なくして高速道路上でレーサーとyuu君が追い付いてくる。
3台で抜きつ抜かれつしながらランデブーで帰る塩梅になりました。

それ程飛ばしていた訳ではないけれど、そこそこの速度です。


コーナーが多い区間が終わったばかりのまだ80キロ規制の区間でした。


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追い越し車線の遅い車をパスした関係で、たまたまヲレが先頭に躍り出た。
別に連んで走っていた訳ではないんだけど、yuu君かレーサー来たかな?なんてバックミラーで確認する訳。

すると、なにやら不穏な気配を感じる。

yuu君でもレーサーでもないクルマがもの凄い勢いで追い上げてくる感じがある。



赤灯を回しながら!




コイツはヤバイ!

急いで3速に叩き込み、ブレーキランプを点灯させない鬼のフル減速。
「ご・め・ん・な・さ・い」のハザードランプ5回点滅で一番左に車線変更。
全開だったオーディオの音量をミュートにして耳を澄ませる。

まだ停止命令は発令してない!


助かった!


どうやら追い上げの段階で気付けたようで、計測は完了しなかったようです。

危ねぇ~!



完全に捕った!と思っていたオマーリさんは出鼻をくじかれ、それでも気が収まらないようで、ヲレの真横にベタ付けしてきました。

まさかの覆面ではなく、白黒のパンダさんでした。


「スピードを落としてくださいね~!ここはレース場じゃありませんよ~!」

「スピードを落としてくださいね~!」



スピーカーでがなり立てている。

「うるせーな・・・落としてるじゃねえかよ・・・。」

とっくに80キロにまで減速は済んでいる。
それでも気が収まらないらしく、ヲレの前方まで車線変更してきてルーフの電光掲示板で「速度を落とせ」の表示攻撃。


「うるせーな、これ以上落とせねえよ・・・。」


yuu君やレーサーは他のクルマを挟んで見えない所に隠れているww

しかしまぁ、今回もまた取り締まり不成立!
追尾されたことは数知れずですが、追尾で速度違反を取られたことは今までに一度もないのだ。何をえらそうに・・
ヲレの野生の勘を甘く見てもらっちゃ困るぜ。(今回は油断していたのでたまたま気付いただけ・・)


しかし一体何処に居たんだろ。。
追い越すことは絶対にないし、あのペースなら自然に追いつくことはない。

どこかのSAの出口で張ってたんだな・・・。


ヲレのGCはマフラーもうるさいし・・・先頭走ってたらスゲーよく釣れるルアーみたいに入れ食いだな。。

年末は取り締まりも多いし、気を付けなきゃ・・・。



みんなも気を付けてね!

お疲れさまでした!!


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altもう師走!デフ直して冬用の足にしなきゃ。


Posted at 2018/12/10 04:28:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | カーライフ | クルマ
2018年12月01日 イイね!

走り納め会2018エキスパートクラス【前編】

走り納め会2018エキスパートクラス【前編】今回は恐ろしい事になった・・・。

毎年恒例の走り納め会を今年も開催しましたが、若手と言う若手の殆どが不参加に丸印。
やれ出張(仕事じゃ仕方ないだろ)だ、やれ耐久レース(これも仕方がないかな)だ、やれ自分の結婚式(これで来てたら人として…)だとか、どいつもこいつも忙しそうである。

師走ですからね・・・当然と言えば当然なのだが、割と暇だったオッサンばかりが残ってしまった。


余りにも皆して不参加不参加となったので、初めは台数的に開催を取りやめにしようかなと思ったりもしたんですが・・・
そもそも人をいっぱい集めたくてやる訳ではないですし、一人でも二人でも一緒に走りたい!って思ってくれているひとが居る時点でやっぱり中止には出来ないね。


こうしてやるようになってから10年近く経つ峠の運動会ですが、確かに発案や主催は自分ではあるものの、ヲレなんか普段忙しいとなかなか腰を上げないからね。
「そろそろやらないんですか?」「何時ですか?」なんてね、結構周りが焚きつける訳。

特にレーサーとかがね、相変わらずなんだよな。
ヲレが忘れてる様な事をアラート機能のように知らせてくる。

もう〇日本のドライバーとして走ってるんだから、そっちに専念してればいいのによ、
やれ運動会はまだか。やれ走り納め会はまだか。雪の出動はまだかと・・
レーシングスピリットの権化のような男です。


そして、どうするいつやる?という答申をクネに持っていき、イベントが確定する。
影のディーラーはクネなのである。

ヲレなんかひとりじゃ何にも決められない雇われ店長みたいなもんである。


自分などは、忙しかったりぼんやりしていたり・・・時間の使い方が下手なので、
そうやって役割分担していかないと何も進まないのだ。


まぁでも、そういうのは正直助かりますし、嬉しくもある。
ヲレだって仕事に子育てにと忙殺されているだけで、やっぱ走りたいのは変わらない。


大人になると、辞めた訳じゃなくてもね、
忙しくてやらなくなってしまった事からどんどん疎遠になっていく。

やりたいやりたいと思いつつ、結局やらなくなってしまった事がどれだけあるだろうか。


ホントはガッツリ系の登山だってやりたいしさ、友人たちとキャンプに行ったりしたい。
本格的な写真撮影の旅にだって出たい。


でもね、正直今はそんな時間はない。
ホントにないんだ。
10月に買ってきた漫画本一冊読み終わってない。


人生には優先順位ってものがあるからそれは仕方がない事なんだけど、やっぱりそれは寂しい。
ひとりでコツコツ続けていくだけなら、自分の趣味として辞めるも何もないだろうけど、クルマの事だけはね…
どうも独りでやろうって気にならない。

クルマ趣味を究極の自己満足と言う人も多いけど、
ヲレは逆に究極のコミュニケーションツールだと思うんだ。


誰かと競うから面白い。
誰かと比べるから面白い。
誰かと一緒にバカやれるから面白いんだ。



クルマが好きだからやってるんじゃなくて、
誰かと一緒になって遊べるからクルマを趣味にしているのかも知れない。


整備や修理に関しては、一人で黙々と仕事をしているなと感じるだけで面白くも何ともない。

趣味ではないのだ。


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今回の走り納め会。

ヲレやクネ、レーサーは言うに及ばずだけど、今や日本のトップカテゴリーを走るyuu君も都合がついて自分のフォレスターの車検を取って参加してくれた。
yuu君と一緒に走るのは久しぶりである。(3年前の茂原サーキット以来かなぁ。)


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ホームでのトップグループを未だに守り続けてくれているイノッチもVABが間に合ったという事で嬉々として参加。(修理かと思ったら車両入れ替えだったw)
出張で10年近く不在だった白猪さんも関東に帰ってきたようで、以前と変わらない1シリーズのM130iで参加してくれました。(Mのバッヂ貼ってなかったっけ?)
ここの所なかなか都合が合わなかったHIKO君の34Rも久々参戦。


誰もかれもが10年来の走り仲間で、
一番若手がレーサーという・・・というしびれる構図です。

あとはみかん率いる富士宮軍団w


何だかんだで最後には14~5人からが集まりました。


兎にも角にもエキスパート運動会と化した2018年の走り納め会。

前回は事故車両まで出してしまった事もあり、安全性には特に留意するべきですが・・・峠での自己管理を20年から続けてきているような猛者ばかりですので、口頭での啓発は特に必要なさそうです。

それよりも、SNS投稿への告発を発端としたドリフトや最高速アタック動画の摘発などが取沙汰されるようになってきました。
当局の取り締まりも年々サイバー化が進んでおり、どこから尻尾を掴まれるか判らない始末。

一人ひとりに参加不参加の確認を取るのが面倒な為、以前は待ってたような奴だけが判るように「今週やるよ」みたいにつぶやきを入れて、自分で参加申し込みをしてくるように仕向けていたのですが・・・

「お前のブログを日に3000からの人間が見てるんだから、つぶやくのは頼むから勘弁してくれ」とクネからのクレーム。

うーむ、いよいよそういうのはマズイのか。

やっぱり一人ひとりに連絡を取るしかないのかね・・・ブログ書くヒマもないのに・・・


とにかく、自分も参加したいんです~って方が居たら歓迎しますので自分に直接連絡くださいね。
(若手の発掘が急務になっていますw)



まぁ、そんな感じで9台集合の7台スタート。
(この集合に顔出しだけって組が一定数居るw)

ホーム本線が台風による土砂崩れで長らく通行止めになっている。
通行止めになってから初めて来たのだが、聞いてる区間であれば昔よく走った道で迂回できそうだ。


もはや、たまにしか走らないヲレが先頭走るのはちょっと違うと思うんだけど、他の連中じゃ道も判らないというので、仕方ないので引っ張るか。。

後ろから来るのはレーサーに猪さんに、yuuくんに…
名うての馬鹿ばっかりです。


たまにはっと我に帰って思うんだ。
何で日本でも指折りの変態共の取り纏めをしてるんだろうと。


恐らくストリートでは(でも)全日本クラスのスピード域になっています。
この連中より速く走ってる奴等なんて居る訳ない・・・正直そう思ってしまいます。
(勿論速い奴なんて幾らでもいるんでしょうが、出てきませんw)

関東エリアの峠って、全国的に見ても屈指のテクニシャンが生息しています。
まぁ、田舎の方と比べて走り屋の絶対数が単純に多いからね、更にその中での生え抜きが各々のコースでトップグループを形成していく訳です。

D志にY峠、Mヶ瀬北岸をはじめとして、聖地天下の剣に至るまで、それぞれのコースでの強烈なヒエラルキーの頂点に君臨したほんの一握りを、自分の粋な計らいで集めたという所です。

集めたというより、集まってきてしまったという表現が正しい。


ジョジョ的に言うと

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と言った感じかな。

類は友を呼ぶといえば単純だけど、
不思議と同じくらいの馬鹿が勝手に集まってきてしまうんです。


1.5トンもある鉄の塊を、あんな速度領域で手足のように自在に操りながら速さを競っていく。
そんなのは殆ど超能力ですよ。

もはやスタンド使いですw


スタンド使いの一群を引き連れた雇われ店長が、迂回路の峠道を引率していきます。

狭い、急勾配、道悪いの三拍子揃った酷道、
砂埃を上げ、時折大きなスライドを許しながら一行は本線復帰を目指します。

しかし、こんなに狭かったかな・・・と思ったけど、
考えてみれば、ここをよく使っていたのはまだハチロクに乗っていた頃だ。
砂利を蹴っ飛ばしながら走り回り、ブンブン振り回し過ぎてリヤバンパーがヒットした資材置き場の入り口の門柱もそのままだった。

もう20年くらい前のことかも知れない。


懐かしいなぁ・・・あの頃は闇雲に走り回っていたな。

そして20年後の今、スタンド使い達を引き連れてまたここを走っている。


何をしてるんだヲレはww

もっともっと遠回りをして山深い山岳路を行くルートもあるんですが、出発が遅れたことで聖地合流のみかん達を待たせてしまうのも悪いと思い、土砂崩れ区間のすぐ先に出るルートにて本線復帰。

前走車も対向車もほぼほぼ居ないD後半のハイスピードセクションを、久しぶりに全力で駆け抜けました。


久々の8千回転シフトでエンジンが壊れちゃうかと思ったぜw

しかし、晩秋のホームは気温的に良い感じ。
水温は90度で安定。
油温は最高で105度。

エンジンオイルだけはバイク用の10W‐50で替えてきたので油圧もばっちりです。


平成10年車のヲレのGC8。
GDBとGRBとVABと・・・4世代のスバルが繋がって走る不思議。

何なんだろうな、富士重工のクルマってのは。


長い事インプレッサというクルマに乗ってはいるけれど、実はヲレはスバリストでも何でもない。
スバリストって何だよキモイよって思ってる位です。

その昔、たまたま運転させてもらったGC8の操縦感が、”自分の求めているそれに近かった”という事がきっかけで乗り換えに至ったというだけのことで、たまたま大きな事故もしなかったので15年も乗っている。

完全なFR党員だったヲレが乗り換えてもいいと思う位、運転している時の神経細胞とのリンク感が優秀だったのがインプレッサだったんだ。


ただ、それを除けば、大事な所がやたらと壊れる2級の工業製品という所。
エンジンが壊れる、デフが壊れる、ハブがすぐダメになる。
コンポーネンツの構成や理想論はとてもいいけれど、耐久性などが追い付いていないという印象です。

ハチロクなんか10年近く乗って死ぬほどブチ回したけれど、一度もエンジンとかデフが飛んだ何てことはなかった。
トヨタが、有り合わせの部品の寄せ集めでついでに作ったパチモンのスポーツカーでしたが、全幅の信頼を置いて本気で走れる素晴らしいマシンでしたからね。


GC8はあれもこれも直ぐに壊れた。

そんな20年前の未完成を、あれも直しこれも直し再び壊れないように対策をしたりして、今もこうして走っている。
取り敢えず何とかなってるなと言う感じ。

まぁ、VABとかGRBとかと張るのは正直キツいですが、根性とテクで結構いい所まで持って行けてるのは軽さと言う武器があるからでしょう。

それ以外は何も勝ってないw


ハチロクから乗り換えたばかりの頃は、未来の戦闘機かと思えたGC8インプレッサ。
そのミライももう20年も更新されてしまったのか。

GDBで壊れないエンジンと高剛性ボディが与えられ、GRBでハイパワーエンジンと頑丈なハブ、マルチリンクサスペンションを奢り、VABでは遂に標準で6ポッドのブレンボブレーキが入り、見た目もかなりカッコよくなったw

ヲレのGCなどブレンボ分の価値もなさそうであるw


それでもね、走ってみるとそれ程差がつかなかったりする訳。
結局、4つのタイヤが付いている乗り物が峠と言う道路で出来る事の限界点にとっくの昔にに到達してしまっているという事だ。

道路の道幅は変わらないからね。


あとは、タイヤとマージンの取り方の差であって、一般公道であることを考えるとこれ以上は行けない・・・そういう臨界に達していると思う。

テクニックやマシンにある程度差はあっても、既にみんなで天井裏をツンツンしているだけなのである。


だから、今回猪さんのVABのクラッシュの話を聞いていてビビった。
この歳になって、まだ刺すかもしれないような攻め方をしているんだなと言う事に。

単純にスゲエなと思った。

たまに刺すのはもうしょうがねえみたいなノリは、ヲレが20代前半位の頃の話である。
あの頃の様な熱いスピリットを久々に思い起こし、それをいまだにに持ち合わせているんだという事にビビったのだ。

みんなでツンツンしている天井裏を、我慢できずに突き破ろうとしているのである。

レーサーやyuu君は公道でそれをするのを素直に諦め、舞台をクローズドに移しているだけだ。
それを峠でやる。



これは勝てないな・・・そう思いましたw



alt長くなったので後編に続きます。


Posted at 2018/12/08 11:00:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | カーライフ | クルマ

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何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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