ポンさんGC8。
あれもこれもおかしいとの事で、整備が続いています。
先ずはスピードメーターが動かないなどの症状が出たようなので、車速センサーの交換。
EJ20Kの時は、信号待ちでアイドリングしないなどの症状が出ましたが、後期のEJ207ではレブ縛りなどのフェイルセーフが入る模様。
いろいろ変わってるな。
先日、ちょっと寄った時にさくっと替えてやろうと思い、ショートのスパナで回そうとしたら粉々に砕けてどうにもならない状態に・・・
バージョンⅣのセンサーはアルミボディだったから、こんなことはなかったけど・・・これは酷いな。
大人しく諦めてフロントパイプを外すことに。
素直に緩めばこんな事にはならないのに。。
スバルの原価低減の煽りを食っています。
普通のポンチをハンマーでコンコンやってもどんどん砕けていくだけだったのでw
先端面積のやや広いピンポンチに持ち替えて、
逆時計方向にコンコン叩きます。
何とか外れました。。
樹脂なんだから緩み止め要らないでしょうよ。
次外れないと面倒なので、軽くクックッと締め付けるのみにしておきました。
試走でスピードメーターは無事動き、問題解決と思っていると、後日再び不調の連絡が。。
流石はGC8、畳み掛けて来るなw
しかしこの位では全く驚かない、20年選手とはこういうものである。
今度は加速時に息継ぎ症状が出るらしい。
こういった症状は、O2センサーかエアフロメーターが多いですね。
リードメモリーを実行してもらおうかと思いましたが、ポンさんクルマしまう時いつもバッテリーのターミナル外しちゃうんだよね。
ログが全部消えますね。
車速センサー交換時にフロントパイプの脱着をしてるんで、O2が怪しい事を伝えましたが、関係しそうなところは全て予防交換したいとの事なので、エアフロメーターとノックセンサーは純正品を注文。O2センサーは純正の代替品をネットで準備してもらいました。
以前からチェックランプが点いたり消えたりしていましたからね、何れかのセンサーは死亡寸前だった可能性がでかいです。
センサーの他にもリヤ廻りのリンク交換だとか色々頼まれてしまったので、作業量が多い。
自分の時間も飛び飛びでしかないので、預かって自宅で合間合間でやることにしました。
まずセンサー。
O2にしろノックにしろ、インタークーラーが邪魔なので取り外し、一つづつ片付けていきましょう。
O2センサー。
純正は高いのでデンソーの代替品です。
ここも、外すだけでもネジが舐めたり工具の掛け代が潰れたり舐めて掛かると5分が3時間とかになり兼ねないので、慎重にいきましょう。
これまで外されたことがない等だとかなり硬いので、メガネなど完全なボックスの工具で作業しましょうね。
さてお次はノッキングセンサー。
ヲレはコイツが不良での不具合が出たことがないので、実感としてはよく判らないのだけど、チョコチョコチェックランプが点灯するってのはコイツの責任という報告例がある。
インタークーラーの真下。
ミッションとの接合部付近にM8で留まっています。
外縁部の樹脂が劣化で割れていますね。
そのままだと真っすぐアクセス出来ないので、周辺の配管のステーやら若干外してどかし、若干首振りのついたエクステンションなどを駆使して作業。
こいつも無事交換完了。
そして最後にエアフロメーターのセンサー。
バージョンⅣまでの本体丸ごとではなく、センサーのみ交換出来るようになっています。
コレのお陰で、部品代5万円のところが2万円しない位に出来る訳。
トルクスの乳首ありじゃねーか。。
エンジンルームのこの部位を、こんな盗難抑止的なレアネジ使う必要があるんだろうか・・・。
こんなの普通の人の工具箱に入ってないと思う。
ヲレの車載工具箱には入ってるけどw
さて翌日。
リヤサスのアーム類全部ピロリンク化です。
リヤスタビリンクってどうやって付けるんだよ・・・と思ったら、ナックル側のボルトにブラケットを共締めで取り付けしてGDBみたいな取り回しにするんだね。
コの字ではなく、ストレートの調整式スタビリンクになります。
先ず純正のサスペンションリンケージを全て取り外します。
ラテラルリンク4本、トレーリングアーム2本、同時にスタビライザーリンクも左右外れてきます。
一つづつ並べて、間違ったものがないか確認。
スタビリンクブラケットが別体なので、ラテラルリンクは4本全て同じ物なのかと思ったら、ボルト穴の内径が違うものがある。
どうやらラテリンのフロント側のメンバー側のみ、小径ボルトになっている模様。
これは憶えておかないと、ブッシュ交換の打ち込みの時に間違えそうだなw
アームを付けようとして付かなくてキレるっていう・・・
みたいなことをヲレならやりそうだww
この辺を替えると随分やった感が出るなぁ・・・w
ラテリンは全てターンバックルになってるので、初めは純正と同じ長さから始めて、走りながら微調整していくのがいいと思う。
ブッシュの捩れが無い分だけ、1Gでのジオメトリーも若干違うんじゃないかな。
交換前はややテールが出やすいみたいな事を聞いていたのですが、乗り方は人それぞれですからね、ヲレが乗ってどう思うかは参考にならない事も多い。
弄る前と弄った後でどう変わったかという評価というか、感想位の事しか言えないのが実情である。
チューニングと言うのは、全てにおいて良くなるという弄り方が存在しない。
エンジンがパワーアップして下から上まで淀みなくトルクフルになって、乗り心地を一切犠牲にしない感動の乗りやすさなのに峠でも最高速でも無敵クラスの最高の足だとか・・・
そんな都合のいいものはこの世に存在しない。
何かを棄てて何かを取る。
人だってそうだろう?
人生にも何度も訪れるような苦渋の決断を、クルマに対して執り行っているだけなのだ。
その昔、AE86では・・下はスカスカで全く話にならないけれど、超ハイカムを入れて6千回転からが勝負の最高の高回転型のエンジンを作った。
足回りだってそうだ、お世辞にも乗り心地がいいとは言えなかったけれど、ショートストロークカートリッジのダンパーと自由長の短い硬いスプリングで低く構え、狭い峠でパキパキと向きを変えながら旋回する超クイックなドリフトマシンを作った。
今のヲレのGCだって、当時の攻め方と比べたら随分とマイルドと言うか、角が取れたと言うか、真ん中を執った仕様に落ち着いてしまったが・・・
それでも色々と棄てている。
インプレッサとしてはデフォルトではあるが、全開時の燃費が3㎞/Lを割ってしまうようなハイパワーターボ+4WD。
只でさえ無い低速を更に犠牲にして上を取る等長エキゾーストマニホールドに、メタルキャタライザー、ストレート形状マフラー。
街乗りではハッキリ言って煩いだけである。
大容量ラジエターや大型コアのオイルクーラーでエンジンの基礎体温を大幅に下げて、燃費も大幅に下げてしまっている。
保護の為の超高粘度オイルをエンジン、ミッション、デフに採用し、メカニカルフリクションは大幅にアップして更なる燃費性能の低下を招く。
車庫入れなどの小旋回で苦労するLSDの強化。
高硬度サスペンションブッシュやボディ補強に伴う静粛性や耐久性の低下。
こうして羅列していくと、
一般的な尺度から見て、笑ってしまう程いい事なんて一つもないのである。
そうまでして我々は一体何を得たいのか。
答えは一つしかない。
非常識なまでに無慈悲な全開走行に伴う官能性と耐久性である。
これだけの為に我々は走っている、と言っても過言ではないだろう。
どうしても壊れてしまうから、
どうしても足りないから、
追加し、強化し、補強する。
それだけの事なのだ。
壊れないし、足りているのなら、弄る必要は全くない。
それならノーマルが最も良いのだ。
我々にとって、見た目だけの為に弄るなど愚の骨頂なのである。
さて、足回りの取り付けも済んだので、ウマから降ろす前に最後の仕事。
トランクの補強ブレースの取り付けです。
簡単に付くかと思ったら、バンパー外してサイドメンバーの中に当て板を入れないといけないんですね。
結構面倒くさい。
取説のアナウンス通り内装は撤去して、バーを固定していきます。
思ったよりトランクスペースを犠牲にしない感じだな。
これだけゴツイと、
軽く追突されたくらいなら、バックパネルで済んでしまいそうですね。
不格好なので、内装も上手くカットして取り付け。
うんうん、やっぱり内装はあった方がいいよね。
よしよし、これで取付関係は全て完了。
あとは、ウマから降ろして走りながらリヤリンクを調整していこう。
結構いい夏タイヤ履いてるし、思ったよりリヤが出ないな~。
近所の団地の合間を縫っていく峠っぽい道を、ちょっとだけブンブンする。
自分のGCの感じで乗っていくと、アンダーと言う感じではないけれど、ベタ~っとグリップしてリヤが安定している。
ピロ化したことでここまでリヤサスが動くようになるんだね。
煩くなるのかな~と思ったけど、しっとり動くし静か。
大袈裟ではなく、マルチリンクサスペンションになったような感じだな。
ただ、限界を超える瞬間のバッファの区間が狭い。
一気にスパンと持っていかれる感じがある。
早めに滑らせて向きをコントロールしていきたいヲレの乗り方では、リヤが安定し過ぎている。
ポンさんはヲレみたいに積極的に滑らせていく方ではないし、フロントを食わせて曲げていく乗り方だった筈なので、これはこれでいいのかな、
ただ、リヤのジオメトリーがカチッと決まり過ぎるので、押し出しが凄くて、フロントタイヤの安定感がかなり無くなった・・・
もう少し前のトーインを強めにして相殺しないと駄目そう。
あれもこれも一気に変わるから訳が分からなくなるな。
リヤのターンバックルチョコチョコを弄りながら何度か出走して、動きを見る。
取り敢えずポンさんの希望通り、少しリヤトーインにして滑り出しが遅い方向で調整。
ヲレはちょっと乗りにくいけどこんなもんかも知れないな。。
あとは、乗ってもらいながら前の調整とのバランスを見ながらだな。
リヤのトランクに放り込んでおいた純正のラテリンが、箱からでて暴れている音がする。
コーナーの度にゴトゴト。
まぁ、内装付けてるしいいだろw
だいたい決まったしお仕舞だな。
ちょっとクルマを降りて眺めてると・・・
おおっと、なんだこりゃ!!!
こんな傷あったっけ?
左側面がリヤドアを中心に引っ掻いたような凹みがある。。
元からか?
いや、こんな凹みは無かったはず。
今か?今なのか???
何処でだ???
全く覚えがないだけに激しく狼狽する。
どっかで当て逃げでもされたのか???
しかし、輸送や試運転の間は何処にも寄り道をしていない。
今の試走の間で出来たとしか考えられない。
何だか狐につままれたような気持ちになりながら、試走のコースを全てトレースしてみる。
怪しいヘアピンなどをチェックしてみるが特に痕跡も無い。
ここで当ててなきゃ何処なんだよ・・・
家へと曲がる最後の信号のない交差点での左折で、怪しい痕跡を発見。
角にあるガードレールを留めているボルトの先端に青い塗料が・・・
此処で???
信じられない事だが、ここで内輪差で引っ掛けてしまった様だ。
まぁ、感心できない事だが・・・狭い道で足の動きを把握するためにブンブン振り回してるんで、ラインがシビアになる訳。
テールはやや流れるんで、イン側はフロントタイヤがギリギリみたいな通し方をしちゃうんだよね。
ポンさんのGCは、思ったよりも随分とリヤが粘る感じになっちゃったんで、フロントぎりぎりで通したら・・・まぁ引っ掛ける罠。
しかし・・・気付かないってあるか・・・?
そもそもトランクで外したサスペンションが暴れてたんで、衝撃というか、音とかで全然気が付かなかった・・・という訳か。
アホか・・・アホなのか。。
・・・これはもう、アイツに頼むしかないな。
壊れたら修理すればいいんだ。
お願い!ブライスちゃん!!!
3歩進んで2歩下がる。。