ちょっと前だけどね、レーサーとノリさんの3台で、群馬の山奥まで雪山パトロールに行ってきたんだよ。
どうも今年はこれが最後になるなって予感。
もう庭先の紅梅がすっかり咲いているんだよね。
あのつぼみが開いてからまともに雪山走れたことないんで、たまたま寒波が入った先週末が走れても走れなくても最後だなぁと直感。
先だってのブログであれだけ”今年は当たり年なんじゃないか”位の事を言ってしまって、慌ててスタッドレスタイヤを新調したり、雪の準備にチカラを入れてしまった人も居るかも知れないが。。
まぁ、日本海側や東北地方はエライ事になってたんだけどね・・・
今季みたいに冬型の気圧配置がハッキリし過ぎていると、太平洋側に全く雨雲が来ないので、やたらと寒いばかりで雪など全く降らないという事になる。
長野のホームコースですら、週末に雪が付いたのは数えるくらいしかなかった。
年末に幾つかあったチャンスを見送ったのは失敗だった・・・。
路面を選んで打算するともう走れないな・・と思い、
誤爆でもいいから行ってみることに。
クネに電話してみたが、夕方から飲み倒してべろべろだったので、放っておきましたw
群馬はあんまり行かないんでよく知らないんだけど、レーサーお勧めのコースがあると言うんで、ノリさん誘って関越すっ飛ばしてSAに集合。
ちっちゃい軽自動車は、結局ポンさんからビビオを買い戻したノリさんw
絵的にもGCと合うじゃないかwww
ヘッドライトに黄色のキセノン入れて、アンバーのフォグランプに爆音マフラーでSAに入ってきた時は何処のアホが来たのかと思ったけど、やっぱりノリさんでした。
やっぱり裏切らないナ~!
程なくしてレーサーのVABも到着。
行かないと思ってショックを外してたら、行く事になったので慌てて装着してきたらしいw
競技の方は、WRXが絶版となったため四駆を止めて二駆に転身。
VABは買い手が付いたらしいのでラストランと言う事みたいですね。
そもそもレーサーのVABとは夏山で一緒に走った事しかなかったからな。
レーサーと雪山に行く事自体が多分6~7年ぶり位かも知れないな。
まだレーサーがBL9に乗ってた頃が最後な気がする。
まともに雪が降らなくなった事もあるけれど、そもそも子供が産まれてから出動率が極端に落ちたからな・・・
ここ数年クネやノリさんとしか雪山に行っていない。
たまにはレーサーの誘いに乗ってみるか・・・みたいな。
レーサーお気に入りというコースは、インター降りて割と直ぐだった。
いつも行ってる長野とかより全然近い感じだな。
寒いけれど、麓は全然雪なんて無いし大丈夫かな~と思っていましたが、標高が増すにつれて道路に雪が着いてきた。
久々の雪。
今年は秋田にも帰れなかったし・・・
ぶっちゃけ今のセッティングで雪道まともに走ってないんだよね。
Vリミテッド純正ショック&リヤLSD緩めのリセッティング仕様。
サスペンション的にはカヤバ4段と比べても特別良くも悪くもなっていない感じ。
雪だけならばもっと軟らかくてもいい感じ。
SRXとか1500㏄モデルのショックを使うといいかもだけど、高速で遠乗りを考えたら、このままの方がいいかなぁ。
タイヤがね、この間新調したばかりと思っていましたが、フロント2シーズン目、リヤ4シーズン目で、ちょっとリヤが怪しいw
・・んだけど、前回も4シーズン目までは使ったからな。
最後の方もまあまあ食ってたし、イケない事も無いハズ。
バッ直配線のPWMコントローラー仕様DCCDのスイッチをONにする。(普段は完全オフでフリー)
後付けの龍頭を回して締結力を50%まで上げると、ほぼリジッドなリヤデフメンバーを通してトランスミッションの唸り音が明らかに伝わってくる。
サイド進入があまり好きではないヲレは、100%のセンターデフロックをあまり使わない。
確かに前がグイグイ引っ張っていく方が速いんだけどね・・
FRで育った身体には違和感というか、不自然というか、どうも馴染めない。
基本オーバーステアの特性をアクセルとステアリングワークだけで振り回していくのが楽しいんだよね。
雪山に何をしに来てるかって言われれば、それをしに来てるんですよね。
そしてどんなヘアピンでもヨーコントロールと荷重移動だけで曲げていきたいというか・・
未だにサイドは邪道という概念が根強い。
で・・・今回のセッティング。
実際雪を走ってみると、悪くない。
リヤのLSDを緩めたのが良かった。
進入での舵の効きがいいので、浅いフェイントでアプローチしても振り込めるので楽でした。
まぁ、先シーズンまでのようなリヤデフがほぼロックで、アンダーが強いセッティングの方がアクセルが踏めるので速い筈ですが、あまり面白くないんだよね。
こういうのは本当にベストってないなあと思う。
速さを取るか、楽しさを取るかでしかない。
ただそれは、単独で走ったら・・・の話。
レーサーのVABが鬼のように速い。
ていうか、何だあのタイヤ・・・ダンロップ56-R
ラリースタッドレスだね。
路面温度が高いせいか、最初の一本以降ヌルヌルするような路面になってしまい、とても下りで追い込めるような感じではなかったんですが、レーサーのVABはあまり関係ない感じ。
隣にも一本乗せてもらったんだけど・・・
最も近い感じは、普通のスタッドレスタイヤで夏山を全開で攻めるような感じ。
何かを「出来る」と「出来ない」くらいの差があるな。
そんなに食うのかラリースタッドレス。
何がそんなに違うのかなと思ってタイヤをジロジロ見てたんですけど、
軟らかくしたマッドテレーンのブロックの先端に、スタッドレスタイヤのサイプを施してある感じ。
シーランド比(接地面と溝の割合)が全然違うな。
市販のスタッドレスタイヤではパターンの溝に雪が目詰まりして、ぬかるみの層で空回りするだけって感じで全然でしたが、雪が深かったりぬかるんでる様な路面でも尖ったブロックを突き刺してガシガシ走る、先端の軟らかいサイプで掴んで掻くって感じですね・・・雪柱せん断力というみたい。
タイヤが路面に届いている感じだった。
「出来る」「出来ない」の差はコレか・・・。
電話する度にレーサーがしきりに勧めてくる意味が漸く分かった。
今回みたいな緩めの湿雪だと最強感あるけど、接地面が少ないから低気温の完全圧雪やアイスバーンでは、ブリザックとかの方がいいのかも知れない。
それでもゴム質が普通のスタッドレスより柔らかいから、いい感じにトントン位になるのかな・・・。
兎に角路面を選ばない感じはさすが競技用と言った感じ。
ターマックでは一瞬で無くなってしまいそうなタイヤなので通勤とかには使えなさそうですが、走りに行くときだけ履き替える覚悟があれば、雪山では最速間違いなしのパフォーマンスを発揮してくれそうですね。
ここまで違うととても一緒に走れない。。
一緒に来た意味がない感じです。
前走のVABは離れていく一方ですし、後ろに居るビビオも離れていく一方ですし・・まぁ、それぞれが単独走を楽しんでるだけと思えばいいんですが、GCとビビオよりも、GCとVABの差の方がやはり圧倒的に大きい。
戦闘力を数値で表すと、【VAB 4000】【GC8 2200】【KK3 1600】
位でしょうか。
GC8とビビオが意外と僅差ですw
ビビオの今季卸したてのタイヤと軽量ボディがFFといえど想像以上のパフォーマンスを出しているのでしょう、GCはタイヤがヤバイながらもパワーと4WDで何とか逃げているだけと言う感じです。
VABは雪のSタイヤに加えて、○日本用にしっかり作られたボディに、グラベル用の3バルブサスペンションですからね・・・
まぁ、ぶっちゃけ雪ではボディーは重いだけですが、競技用に造られたクルマは何から何まで違います。
夏山だとそこまでの差にならないのは、車重に対してそこまでパワーが無いという事と、ターマックだとパワーに対してタイヤのドラッグによるデメリットが大きくなるからでしょうか。
VABは低μ路になれば成る程メリットの方が大きくなるセッティングと言う事です。
奥が深いねえ。
加えて、長年競技を続けてきたレーサーのドライビング。
以前は元々持っているセンスとスピード感覚に、思い切りの良さを乗せただけと言う感じのドライビングでしたが、
最近はFRに乗り始めたので、アクセルワークが上手くなってきたね。
一本横に乗っただけでも以前よりも格段に上手くなっているのが判る。
すっかり成長したねえ、凄いねえ。
最近は、出動率は減るばかりなのに温暖化のせいなのか、市販のスタッドレスじゃ話にならないようなシャバシャバの雪質率が高いからね・・・ああいう路面を選ばないタイヤは誤爆防止にもってこいかもな。
一回でいいから入れてみようかな。
軽量のGC8に入れたら速く走れそうだな・・・。
4ポッドでも履ける15インチ仕入れて来季ラリースタッドレスも悪くないですが、逆にレーサーとしか走りに行けなくなっちゃうのがなぁ。
もちろん速さも欲しいけれど、難しさを楽しむのが雪山の醍醐味だからね・・
クルマや装備で独り勝ちしても詰まらないのがこの世界。
みんなで只のスタッドレスというのが一番いいんだけどね。
如何ともし難いなあ。。。
何だかんだ振り回して遊べたけどねw
年々まともに走れるような雪が降らなくなっているし、どうしよっかなって感じ・・・。
もう春だなぁ。