これも古いんでね、結構マメにメンテしていかないとすぐに機嫌が悪くなるKSR1.5号。
なんだかんだでもう9年目。
ウチに来た時に20年前のバイク、とか言ってたのがもう30年前のバイクにw
ヤフオクで不動車を買って湯河原から引き揚げてきた。
ちょこっと手直しで乗れるだろと思っていたが、思いの外手こずり、結局エンジン作り直しになってしまった。
馬力だけはあるんで、パワートレインが持たない。
チェーンはすぐ伸び切ってしまうし、スプロケも持たないねぇ。
2年くらいで交換しています。
釘も刺さってたんでついでに直しとこう。
アストロのパンク修理用の安い生ゴムが使えるか試してみました。
昔ながらのエーモンのキットで打てるのか・・・案外何とかなりましたねw
金のチェーンカッコいいなw
スプロケも38丁から40丁に戻したらクラッチが滑らなくなった。
(まだ滑ったまま乗ってたのかよ)
ボロボロのグリップも替えたりして、取り敢えず気になる所は一段落・・・
そんな感じで通勤に使っていた矢先・・・
ブスブス言いながらエンスト。
キックの鬼になったり押しがけも試しましたが掛かる気配なし。
山越えコース、峠セクション手前の田舎道で止まってしまいました。
取り敢えず会社にはちょっと遅れますと電話。
流石に押して帰れる距離でもないので、たまたま休みだった妻に迎えに来てもらいます。
バイクはタバコ屋の脇に一旦停めて、家に道具を撮りに帰ります。
スパークプラグを外して磨ける工具と、牽引ロープ。
ちょっとやってダメなら引っ張ってもらって帰ろう。
リヤシート取ればKSRもエブリイに積めますが、それも面倒なんでね。
・・・結局、びちょびちょのスパークプラグを外して、バーナーで炙って磨いて~とやってみたものの、一切掛かる気配なし。
そもそも、プラグコードにプラグを嵌めてキックしてみてもバチバチ来ない。
火が飛んでいないのだ。
こりゃあダメだな。。
取り敢えずさっさと引き上げて会社に行かないと。
普段インプに積んである伸縮性のある牽引ロープを持ってきたので、エブリイでKSRを引っ張ってもらいます。
バイク側に牽引フックなんてものは無いので、フロントフォーク左右(ビキニカウルとフェンダーの間)に輪っかにした牽引ロープを通し、エブリイのリヤバンパー下のフックに引っ掛けて10分の道のりを帰ります。
そうです妻に牽引してもらいます。
「え・・どうすればいいの?」
狼狽する妻。
そりゃあそうだ、牽引なんてやったことないだろう。
「ゆっくり走り出して、ゆっくり停車を心がけてくれればいい。」
「それだけ?」
「4、50キロ位までなら出してもいいぜ。」
(※本当はダメです)
なんとか無事牽引で帰れましたが、正直結構怖かった。
引っ張られる度にハンドルがビーン!と正面を向くので、カーブが危ない。
フレームで引っ張れればいいんだけど、フロントフォークにしか掛けられるところが無かったからな~。
取り敢えず不動になったKSRを駐輪場に格納し、久々にインプレッサで会社へ。
バタバタした朝だったので正直疲れた・・・。
そして日曜日。
天気も良かったので、さっさと原因を突き止めます。
まず、
火が飛んでいない原因を末端からチェックしていきます。
うっかりキルスイッチを操作してしまった可能性、もしくはキルスイッチ周りの配線不良の確認。
キルスイッチをONにしてもOFFにしてもプラグから火が飛ぶ様子はない。
キルスイッチを分解して接点の確認をしてみる。
新しいバイクは、イグニッション⇔イグナイター間の電源をキルスイッチでカットしてオフにする仕組みなので接触不良などがあればエンジンが掛からなくなったりするが、ヲレのKSRのように、旧い2ストロークエンジンのバイクだとイグニッションの電源をアースさせるだけで点火を止める方式なので、キルスイッチをONでエンジンストップとなる。
ややこしいが、切って止めるのと繋いで止めるの違いだ。
ヲレのKSRはKSR110のキルスイッチを移植しており、前者の方式(繋いでエンジンON)の表示だが、実際はヲレのKSRでは逆なのでエンジンを切る表示の方にしておかないとエンジンが掛からないww
それをたまに忘れてしまっているので、訳が分からなくなる事がある。
なんのこっちゃだが・・取り敢えずキルスイッチの接点不良(不良なら掛かるんだが)などはない模様。
次はスパークプラグ自体の不良を疑って、新品に交換してみます。
新しいプラグをコードに嵌めてキックをかましてみますが、バチバチくる気配はありません。
プラグコードも社外品なので、ブッ刺すだけの麓の取り付けなども確認します。
若干刺さりが甘い気がしたので、しっかり刺し直してみましたが、やはりスパークしません。
次にイグニッションコイル。
正常な抵抗値などは判らないですが、まずはコイルへの入力線をテスターでチェック。
黄色い線が一本入っていて、ジェネレーターから点火用に独立した交流出力が来るはずですが、キックしても有効と思われる電圧がありません。
テスターの数値はわずかに振れるものの、スパークには遠く及ばないものでした。
やや来るみたいなのがイヤらしい・・・。
このラインをアースさせたりするのがキルスイッチですが、そこは点検済み。
イグニッションスイッチより上流でテスターを当ててみても結果は同じ。
結局それより上流というのはジェネレーターしかありません。
フライホイールを外して、ジェネレーターベースを取り外します。
ぱっと見何でも無い。
ただ、コイルなどに内部断線などがあっても見ただけでは判らないので、抵抗値などで判断するしかないのかな・・・これまでに中古エンジンを2~3基買ってるので、ジェネレーターベースのストックは幾つもあるので、正常品と抵抗値などを見比べてみたいと思います。
ググった感じだと大概は100Ω前後であれば正常という話。
小排気量なんでね、80とか90Ωくらいあればいいのかな?
点火出力の赤/黒線とベースへのアース間の抵抗値を計測してみると、
3.89KΩって何だよ・・・約3900Ωって事みたいです。
ほぼ導通ないだろ。
チクショウ・・コイル駄目かよ・・
しかし、コイルからベースに落ちる所の銅線に直接テスト端子を当てると約80Ω程の数値が。
ん?どういう事だ???
老眼鏡を掛けてよく見てみるが、それでも良く判らない。
だが、銅線ぽいものに直接触れると規定値っぽい抵抗があるが、それを溶かし込んでいる半田やアース端子に触れても急に3.何KΩみたいな数値になる。
どうも、見ても良く判らないが、コイルからアースに落とす端子を付けている半田が割れてしまっていて接触不良を起こしている模様。
これで電圧がやや来るという伏線をしっかり回収。
試しに正常と思われるストック品のベースで点検してみると、アースに繋がる部分はどこで測っても83Ω程の抵抗で安定していました。
原因が判ったので、古い半田を吸い取ってやり直すだけで改修完了!
きちんとアースに落ちている事も確認しました。
内部断線でなくて良かった・・・
ま、ストックは幾つもあるんだけど、せっかく全波整流加工してあるんでね、できればそのまま使いたかったんだ。
「これは貰ったな。」
組む前に直ったことが確信出来た。
サクサクとジェネレーターをエンジンに戻し、プラグコードに嵌めたスパークプラグを手に持ち試しにキックしてみると、
「痛てててて!」バチバチと指先に電気の傷みが走ります。
「全く手こずらせやがって、この野郎。」
スパークプラグをヘッドに取り付けし、配線やキルスイッチを確認。
燃料タンクを付ける前にキック一発。
ワンストロークで掛かったんじゃないかという一発始動でした。
軽やかに弾ける2ストロークエンジンのアイドリング音。
こんなにビンビンだったかな。
これまで長きに渡って低回転での力の無さみたいな、不具合とも言えないような原因不明の不満があった。
低回転でのアイドリングが弱々しく、2000回転以上にアイドリングを調整しておかないとエンストの心配があったりした。
それが今回の修理で既定の1200~1300rpm辺りでのアイドリングが問題なく落ち着くようになった。
もしかしてずいぶん昔から、と言うかエンジン作った当初から、
ずっと接触不良があったのかも知れない。
半田に僅かなクラックがあって、それが少しずつ進行し、今回のように走行中のエンストに繋がったのかも知れない。
流石に普通に走ってたら判らないよなぁ。
回しちゃうと変わらないんだけど、低回転のアクセルのツキが段違いに良くなりました。
こういうトラブルもあるか・・・古い奴は何でもありだなw
ヲレも良く一日で見つけたなw
ネットで買った激安ミニ3が偽物だったって言うw(時計機能が毎回リセット!)