寒緋桜と彼岸桜

寒緋桜か、緋寒桜か。。。


元来は緋色の寒桜で緋寒桜か。

別にある彼岸桜と混同するため、

寒緋桜としたという説も有力だ。




ということで冒頭は、その彼岸桜。

江戸彼岸とも立彼岸とも言われる。

【１】





淡いピンクが愛らしい。

【２】





蒼い空とのコントラストが若々しい印象を与えてくれる。

【３】






続いて、本命の寒緋桜。

寒緋桜は、その名のとおり深い緋色で、

花弁を横一杯に開かず、俯きがちに小さく花開く寒桜だ。

【４】





染井吉野など一般の桜に比べて開花時期が早い。

【５】





３月中旬に既に花をたくさん付けていた。

【６】





この日、森陰に昇る朝日を背景に据え、その姿をカメラで捉えた。

【７】





染井吉野とはまた違った微妙な侘びを感じさせる桜だ。

派手過ぎぬ濃い花色と、釣鐘状の花々が、桜のイメージを変えるようだ。

【８】





丸い光に浮かぶ花たちと一期一会。

【９】





間もなく彼らの祝祭が終わり、時はいわゆる「桜」の季節へと移り変わってゆく。

【１０】





森陰にひっそりと咲く寒緋桜に、早春の終わりを告げられた朝。

【１１】





春の訪れは、思いのほか早かった。



※EOS 5D MarkⅢ　EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM


（了）