2019年3月16日(土)。
その純喫茶は、西東京市と武蔵野市の境、
五日市街道沿いに大きな楠とともにある。
創業から40年、地域住民のみならず、
近隣あるいは遠方にも店のファンは多い。
TVドラマや映画のロケ地としても有名だ。
そんな老舗の喫茶店がこの4月15日をもって閉店することになった。
閉店までちょうど1ヶ月となった土曜日の朝、すっきりしない空の下、
モーニングをとりに家内と出かけてきた。
常連客はもとより閉店を知ったファンが押しかけるなんてこともあるか?
と考え、開店直後に店を訪れた。
9時過ぎの駐車場はまだがら空きで、折角だからお供のMINIを撮ってみた。
店名の由来となった大きな楠やシャトーと呼ばれる別館とともにね。
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店の外観は何とも昭和的でノスタルジックだけど、山荘風の独特の風情がある。
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五日市街道を利用されるドライバーの方は(特に休日の渋滞が激しいので)、
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一度はくすの樹の青い屋根と煉瓦色の建物をご覧になっているのではないだろうか。
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入り口の前にはHPと同じ閉店の告知が掲示されていた。
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時間が早かったこともあり、店内2Fは僕らが最初の客だった。
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しかし注文を終え、山小屋風の室内を見回しているうちに、
続々とお客さんが訪れ、あっという間に1Fはカウンター含めほぼ満席になり、
2Fももうテーブル席はあと1つを残すのみといった繁盛具合になった。
客層を見てみるとやはりおひとり様のシニア世代が圧倒的で、続いて老夫婦、
若いカップル、大学が近いからか学生風のグループもちらほら含まれる。
世代が違えど、他のテーブルも同じように閉店の話題ばかりだった。
この日の日替わりモーニングは「ハムトースト」で、横長のワンプレートに
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ウィンナー、スクランブルエッグ、サラダ(含むポテサラ)、フルーツがのる。
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それにもちろんコーヒー。追加のスープ(3種類から選べる)を頼んでみた。
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サーヴの若い女性に尋ねると「建物を取り壊すことは決まっているが、
土地をどう再利用するのかは分からない。私も無職になっちゃいます」と。
家内がシャトーは予約しないと入れないのかと訊くと、気さくに、
「仰っていただければ鍵を開けますよ。今ご覧になりますか」と。
外から見るとサイロか中世の尖塔のように見えなくもない「シャトー」。
…お言葉に甘えて中を見学させてもらった。
通常はフロアがいっぱいになった場合のスペースとして活用したり、
団体客の飲食用、イベントにも利用できるらしいが、それももう終わりだね。
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店を出るとまだ10時台だというのにいつの間にか駐車場は盛況に。
おそらく平時の土曜日はここまで混んではいないだろうから、
名残りを惜しむお客さんが相応に訪れてきたんだろうね。。。
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(この大きな楠はどうなるんだろうな)
名店かどうかはさておき、地域から老舗級の有名店がなくなるのは残念だ。
五日市街道から、あの看板が見えなくなることはちょっぴり寂しいかな。
ま、でも40年、ここでブレずに続けてきてくれたことに感謝しないとね!
閉店まであと半月、最後までブレずに美味しいコーヒーを提供ください。
本当にお疲れさまでした。
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FUJIFILM X-H1 FUJINON 16-55㎜ F2.8 R LM WR
(了)
Posted at 2019/03/30 07:05:31 |
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