2015年5月17日(日)。
府中市の浅間山公園に
ムサシノキスゲを観に行った。
「浅間山」は、「せんげんやま」と読む。
【1】
眩しい新緑
府中の森公園からほど近い小高い山の自然公園だ。
【2】
エゴノキ
調布飛行場が近いことから、戦時中は戦闘機を隠蔽していたと言われる。
【3】
エゴノキ
戦闘機を隠せるほどに樹木が生い茂っていたという証しかも知れない。
【4】
エゴノキ
しかしこここが何より有名なのは、絶滅危惧類のムサシノキスゲが、
自生する唯一の場所であることだろう。
【5】
ムサシノキスゲは、いわゆるゼンテイカ(禅庭花)=ニッコウキスゲの変種で、
浅間山の完全固有品種である。
【6】
二者の違いは次のような点である。
【7】
ニッコウキスゲは、その名のとおり日光霧降高原や尾瀬ヶ原、霧ヶ峰など、
いずれも高度のあるところに群生するが、
標高がわずか80mの浅間山に咲くムサシノキスゲは低地型である。
【8】
また開花時期もムサシノキスゲは5月と圧倒的に早咲きなのだ。
【9】
この日は既に最盛期を超え、なおしばらく時間が経過しており、
群落を観ることはできなかったが、それでも遅れて咲いた何株かが、
樹影の濃い林の中で、印象的な黄橙色の花を魅せてくれていた。
【10】
花は開花翌日には閉花してしまうため、観賞のタイミングは限定的だ。
【11】
微かな芳香を伴うとされているが、当日は花数が少なかったこと、
そして風があったことで確認ができなかった。
【12】
おそらく満開時であれば、より濃厚な気配を感じることができたのだろうが、
またそれは、来年以降の楽しみにとっておくことにしよう。
【13】
この先もムサシノキスゲの自生できる環境が守り続けられることを願いながら・・・。
※EOS 5D MarkⅢ EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
(了)
Posted at 2015/05/23 21:54:50 |
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