春を伝えるキンポウゲの小さな仲間たち

またしても地面に張り付くように

春の匂いを探した公園。

何もないと思った場所に、本当に小さな

キンポウゲの仲間たちがそっと咲いていた。




〔スハマソウ〕

早春に花を付けることからユキワリソウとも言われる。

【１】





葉の先端が尖ったミスミ（三角）ソウ、

丸まったスハマ（洲浜）ソウとに区分され、

【２】





萼の毛羽立ちの有無でスハマ/ケスハマに分類される。

【３】





これらは分布地域も明確に異なるようだ。

【４】






〔セリバオウレン〕

オウレンの一種で、葉が芹の形状に似ていることから

【５】





こう呼ばれるようになったものと思われる。

【６】





類似するものにコセリバオウレンがある。



〔キクバオウレン〕

【７】





やはりオウレンの一種でセリバとの見分けが難しい。

【８】





名前の通り、その葉は菊に似る。

【９】





あまりに小さくカメラに収めることも容易ではないのだから、

【１０】





素人がしっかり見極めるのは至難の業なのかも知れない。

【１１】





小さく控えめな花だけれど、どうして魅力的な花だ。

【１２】






〔セツブンソウ〕

名前の通り、節分の時季に開花することから命名された。

古くは家楡と呼ばれ人気があったため乱獲で数が減った。

【１３】





現在環境省のレッドリストで準絶滅危惧（NT）に指定される。

昨年は見つけることが出来なかったのでちょっと幸せな気分♪

【１４】






林や森の中では、小さな仲間たちにほんの少し気配りしながら

ゆっくり歩いてみるのも悪くない、かな。



※EOS 6D　SIGMA APO MACRO 150㎜ F2.8 EX DG OS HSM


（了）