北の秀峰　〜利尻島 ①〜

2016年6月21日(火)。

稚内から利尻島の鴛泊に向かった。

利尻島までは2時間弱の船旅だ。

もちろん稚内空港で借りた

レンタカーのマーチも帯同だ。

※Top画像はこの日「姫沼」で見た利尻山




利尻島はアイヌ語の「リ・シリ=高い・島」からきている。

島民約5,400名が暮らす北の島だ。

まさにその名の通り、島の中央には利尻山が聳える。

島はほぼ円形に近く、その外周に道路が敷設されている。

島を車で1周するだけなら丁度1時間ほどだ。

ここに鴛泊・沓形2つのフェリーターミナルを擁し、

一般観光は勿論、利尻山目当ての登山客や

高山植物を楽しむトレッカーなどを受け入れ捌いている。


【１】（鴛泊に上陸し最初に立ち寄った富士野園地）





【２】（ここは映画「北のカナリアたち」のロケ地になったキスゲの群生地だ）





【３】（「ポンモシリ島=小さな島」が間近に見える）





【４】（鴛泊を出港してゆくハートランドフェリー）





【５】（勿論島の象徴である利尻富士を仰ぎ見ることができる）






利尻山は標高1,721mの独立峰で日本百名山の1つだ。

その秀麗な山容から利尻富士とも呼ばれている。

道北や北接する礼文島からもその美しい姿が望める。

僅か182㎢の島に1,700m級の山がそそり立つ様は、

圧巻以外のなにものでもない。


【６】（姫沼から観る利尻富士）





【７】（なんだろう？牡丹蔓にも花だけならシャクにも似てるけどセリ科かなぁ・・・）





【８】（ミヤマキンポウゲ）





【９】（サイハイラン）





【１０】（ん〜、これも確証がない。１花弁ー萼片かもーだけが少し大きいようだけど）





【１１】（おそらくヨツバヒヨドリだと思われる）





【１２】（野鳥の啼き声が絶えない深い森）





【１３】（倒木とカモメ。ウミネコかも）





【１４】（小ぶりのサギ発見）





【１５】（木陰から利尻富士を望む）





【１６】（姫沼展望台から。鴛泊港を出港するハートランドフェリーとペシ岬）






6月下旬、山肌には相応の雪が残っていた。

7月から8月上旬にかけて雪は徐々に消えていくようだが、

もともと高い緯度、強い風、地形などが相俟って、

この山には万年雪が残る。

標高1,700mで万年雪ということは、

山の環境がいかに厳しいものであるかを物語る。

以前のブログにも記したが、利尻の森林限界は、

標高500mとも言われていることを裏付けるものだ。


【１７】（銘菓「白い恋人」のパッケージ写真の撮影地、沼浦。天邪鬼な自分は利尻富士とは真逆の海側を撮影。眼下にカモメのコロニーが見えた）





【１８】（観光名所のオタトマリ沼。カモメの多さにビックリ！だった）





【１９】（メヌウショロ沼。ひっそり小ぶりの沼だけど、周囲の湿原を含めて見ごたえがあった）





【２０】（湿原は、光に輝くヤマドリゼンマイとワタスゲの大群落が印象的だった）





【２１】（ワタスゲ）






この美しい山を抱く利尻島には21日1泊のみだったが、

天候に恵まれたこともあり、充実した島観光になった。


【２２】（仙法師御崎公園から）





できればもう1泊し、利尻山の頂上とまでは言わないが、

中腹辺りを散策しながら高山植物を観てみたかったかな。


【２３】（仙法師から観る利尻富士の流麗な稜線）






利尻の１日目は暮れていった。

翌日（22日）の様子は次回に掲載したい。

つづく…。



※X Pro2　XF 16-55㎜ F2.8 R LM WRほか


（了）