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2016年07月30日

北のカナリア 〜礼文島 ③〜

北のカナリア    〜礼文島 ③〜
2016年6月23日午後。


桃岩〜知床のトレッキングから戻り

前日に続いて島の北側に向かった。

現実的な目的は、家内がスコトンの

土産物屋を再訪するというものだった。




※Top画像はこの地でしかお目にかかれないレブンアツモリソウ



なにやら気に入ったものがあったようだ。

もちろん食べ物であることは疑いようがない。


副次的には、可能ならレブンアツモリソウの

姿を観てみたいと思っての行動でもあった。



レブンアツモリソウは礼文島のみに自生するランで、

乱獲・盗掘が相次ぎ絶滅危惧類に指定されている。

一般的なアツモリソウ同様袋状の唇弁を持つが、

花色が異なり、白色から仄かなクリーム色である。

残念ながら群生地では殆どの花が終わっており、

薄茶に変色した何株かが確認できただけだった。


そこで、船泊にある高山植物培養センターに行ってみた。

おぉ〜っ、レブンアツモリソウが咲いていた!


【1】(生レブンアツモリソウを初めて見ることができた!)

Lr-2051-2



綺麗に咲いた株がいくつか。

厳密には自生のものではないが、DNAに変わりはない。


【2】(センターでも盗掘が相次ぎ、今は厳重な管理体制のもとで生育されているのだとか)

Lr-2086-4



清楚な色合いが妙にユーモラスに映る。

ふっくらとした唇弁が柔らかそうだ。

【3】(通常のアツモリソウは少しグロい感じがするが、それが全くなく外連味のない花姿だった)

Lr-2052-3




その他にも珍しい花たちを観ることができた。

ここで出逢った花たちを一気に掲載したい。


【4】(ようやく見ることができたリシリリンドウ)

Lr-2065-3



【5】(道端に沢山咲いていたコウリンタンポポ)

Lr-2091-3



【6】(ウツボグサ)

Lr-2084-4



【7】(どこに行っても目を楽しませてくれたミヤマオダマキ)

Lr-2077-2



【8】(そしてセンダイハギ)

Lr-2062-2



【9】(これも珍しい!国内では礼文島にだけ咲くチシママンテマ)

Lr-2069-2



【10】(関東でもよく見るニワゼキショウ)

Lr-2070-4



【11】(これもようやく会えたレブンソウ)

Lr-2078



【12】(花弁がウサギの耳に似ているオオミミナグサ)

Lr-2072



【13】(ミヤマキンポウゲに囲まれるコンフリー)

Lr-2081-2



センターの方とも花や島の生活について話ができ、

なかなか有意義な時間を過ごせた気がする。



その後は島を南下し、香深を通り越し、


【15】(間近に利尻富士が迫る)

Lr-2122-2



北のカナリアパークに立ち寄った。


【16】(分校の佇まいがなんとも言えない)

Lr-2143-3



ここは吉永小百合さんの主演映画『北のカナリアたち


【17】(分校の遊具と利尻富士)

Lr-2094-3



のロケ地になり、当時のセットを残した場所。


【18】(麗端小学校岬分校舎)

Lr-2093-3



映画で重要な役割を果たす分校の姿が懐かしい。


【19】(特徴的なカギのついた窓枠。利尻はまるで噴火しているようだ)

Lr-2102-2



原作は湊かなえさんの『20年後の宿題』である。


【20】(逆光を利用して)

Lr-2127-3



海を挟んで利尻富士が間近に迫るロケーションは、


【21】(古びた蛇口と利尻。夏、水道から直接水を飲もうとするとこんな風に利尻が見えたんじゃないかな)

Lr-2105-3



否応にも島の分校の雰囲気を盛り上げる。


【22】(煙突と大きなスピーカー)

Lr-2124-4



細かいパーツにもそれぞれ拘りが感じられ、


【23】(校舎脇の古びた灯油タンク)

Lr-2114-2



【24】(入り口に取り付けられた裸電球)

Lr-2118-2



昭和世代の僕らには郷愁を誘う景色だった。


【25】(昔懐かしい朝礼台。ヤレ具合いがなんとも・・・)

Lr-2134-3



【26】(校庭の向こうに小さな灯台が見えていた)

Lr-2120-2





さて、翌日はいよいよ礼文島を離れる日になった。

天気は生憎細かい雨が降ったりやんだり。

フェリー出港の時間までは間があるため、

足を運んでいなかった元地の地蔵岩を観に行った。


【25】(元地の海岸沿いに咲いていた雨に濡れるハマベンケイソウ)

Lr-2172



ここも北のカナリアたちのロケ地だが、

雨に煙る地蔵岩は寂しげな表情を浮かべていた。


【26】(地蔵岩。ハマナスの花とともに)

Lr-2170




その後やはり未訪問だった北の久種湖に行ってみる。


【27】(湖畔に咲いた花)

Lr-2177



人影もなく閑散とした雰囲気が最北の湖に似合う。


【28】(久種湖は静かな場所だった)

Lr-2176-4



雨もやんだため、湖の周りを散策し花を撮ってみた。


【29】(曇り空に向かって)

Lr-2186-4



様々な鳥のさえずりにキンポウゲの黄が映えていた。


【30】(ミヤマキンポウゲがこれでもか!と咲いていた)

Lr-2193




そして再び香深方面に戻り、稚内行きのフェリーの出航前、

つまり礼文島の最後に、今一度桃岩を西側から眺める。


【31】(桃岩猫岩展望台から猫岩を望む)
Lr-2202



あの岩山の頂を歩いたことは、一生忘れないだろう。


【32】(霧雨に煙る桃岩)

Lr-2206-3





2016年6月、僕らの道北の旅は静かに始まり、

ドラマチックな展開を経てまた静かに幕を下ろした。


後日未掲載画像での総集編を以って最終回としたい。

長々と駄紀行のお供をいただきありがとうございました。



※X Pro2 XF 16-55㎜ F2.8 R LM WRほか


(了)
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Posted at 2016/07/30 07:18:34

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