12月8日、気象庁は、「令和4年11月の地震活動及び火山活動」を発表しました。
11月も北海道、東日本で、引き続き高いレベルの地震活動が続いている感じがしました。
地域別に見ていくと
【北海道地方】
11月6日に北海道東方沖で M5.4 の地震(最大震度3)が発生しました。
太平洋側、千島海溝、日本海溝付近は巨大地震の心配も高まっているので、引き続き注視したいです。
また、8月4日の宗谷地方北部でのM4.1(最大震度4)、8月11日の上川地方北部での M5.2(最大震度5弱)及び M5.4(最大震度5強)の余震活動は、依然、活発な状態にあり、引き続き注意が必要と思われます。
【東北地方】
青森から福島沖にかけて、活発な地震活動が続いている状況です。
11月17日に青森県東方沖で M5.0 の地震(最大震度3)が発生しました。
11月30日に福島県沖で M5.1 の地震(最大震度3)が発生しました。
【関東・中部地方】
茨城から千葉沖にかけて、活発な地震活動が続いている状況です。
能登半島の方も余震活動が続いている状況です。
また、三重県沖の深発地震は、ちょっとイヤ感じでした。
主な地震活動を見ていくと
11月14日に石川県能登地方で M4.2 の地震(最大震度4)が発生しました。
石川県能登地方では、11月中に最大震度1以上を観測した地震が25回(震度4:1回、震度3:3回、震度2:3回、震度1:18 回)発生しています。
最大規模の地震は、30日の M4.4 の地震(最大震度3)でした。
※上記回数には、富山湾で発生した地震7回、能登半島沖で発生した地震3回を含んでいます。
11月3日に千葉県北西部で M4.9 の地震(最大震度3)が発生しました。
11月6日に茨城県南部で M4.9 の地震(最大震度5強)が発生しました。
11月14日に三重県南東沖で M6.4 の地震(最大震度4)が発生しました。
【近畿・中国・四国地方】
「特に目立った地震活動はなかった。」となっていますが、南海トラフ関連では、低周波地震、スロースリップ等、依然、高い活動状況にあると感じます。
【九州地方】
「特に目立った地震活動はなかった。」となっていますが、こちらも南海トラフに関連する日向灘、大隅半島沖、また、天草・熊本方面の活動も活発であると感じます。
【沖縄地方】
沖縄本島北西沖(久米島の北西約 50km)で、2022年1月30日から続いていた地
震活動は、11月は低調でした。
発表資料は、いつも通り、総括の他、各地域ごとの詳細、火山活動、また世界の地震、火山についての詳細に分かれて発表されています。
繰り返しになりますが、各地の地震の発生の仕組み、過去の地震活動について、詳細にレポートされていますので、今後の防災知識としても役立つと思います。
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Posted at
2022/12/09 04:01:59